JP3418764B2 - エピメラーゼ - Google Patents
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Description
その誘導体、該酵素をコードするDNA分子、該DNA分子を
組み込んでなる組換え体ベクター、該ベクターを保有す
る形質転換体及び該エピメラーゼの製造方法に関する。
るアシルグルコサミン2−エピメラーゼ及びその誘導
体、該酵素等をコードするDNA分子、該DNA分子を組み込
んでなる組換え体ベクター、該ベクターを保有する形質
転換体、該エピメラーゼの製造方法、該酵素又はその誘
導体を必須成分とする降圧剤、エピメリ化剤並びにN−
アセチルマンノサミン及びN−アセチルノイラミン酸の
製造法に関する。
注目されている。このN−アセチルノイラミン酸は、N
−アセチルマンノサミンとピルビン酸とから、N−アセ
チルノイラミン酸リアーゼを用いて酵素的に合成できる
ことが知られている。しかし、N−アセチルマンノサミ
ンは高価かつ大量の入手が困難であるため、安価なN−
アセチルグルコサミンとピルピン酸をアシルグルコサミ
ン2−エピメラーゼ及びN−アセチルノイラミン酸リア
ーゼの存在下で反応させてN−アセチルノイラミン酸を
得る方法が提案されている〔ウド・クラーグル(Udo Kr
agl)ら、アンゲバンデ・ヘミ−インターナショナル・
エディション・イン・イングリッシュ(Angewandte Che
mi−International Edition in English),30,827−82
8(1991)〕。この方法は、アシルグルコサミン2−エ
ピメラーゼがN−アセチルグルコサミンをN−アセチル
マンノサミンにエピメリ化することを利用している。し
かしながら、この方法で用いられているアシルグルコサ
ミン2−エピメラーゼは動物組織中に微量しか存在して
おらず、また、その大量生産技術も確立されていないた
め、実用的に使用できるものではない。
リー(Clinical Chemistry),34,2291−2294(198
8)〕は、N−アセチルノイラミン酸の定量にアシルグ
ルコサミン2−エピメラーゼが有効であることを示して
おり、さらに林ら(特開昭60−186300号公報)は、N−
アセチルヘキソサミンの定量にも該酵素が有用であるこ
とを示している。
は非常に重要な酵素であり、その効率的な製造法の確立
が切望されてきた。
に存在することが知られており、例えばアシス・ダッタ
(Asis Datta)〔メソッズ・イン・エンザイモロジー
(Methods in Enzymology),41,407−412(1975)〕
は、ブタの腎臓にアシルグルコサミン2−エピメラーゼ
が存在することを報告している。また、ブタ腎臓の他に
もヒトやラットの腎臓、肝臓、粘膜細胞、顎下腺、大腸
及び小腸粘膜、唾液腺等に広く存在することも知られて
いる。
エピメラーゼを精製するのはきわめて困難であり、現在
までのところ粗製物の状態でしか得られていない。例え
ばゴーシュ(Ghosh)ら〔メソッズ・イン・エンザイモ
ロジー(Methods in Enzymology),8,191−195(196
6)〕や、アシス・ダッタ〔メソッズ・イン・エンザイ
モロジー(Methods in Enzymology),41,407−412(19
75)〕は、いずれもアシルグルコサミン2−エピメラー
ゼの単離精製を試みているが、ゴーシュの報告では精製
の程度が低く、アシス・ダッタも比活性で6ユニット/m
g蛋白質程度までの精製である。
ナイザーで抽出した粗抽出液をプロタミン濃縮、ベント
ナイト処理、DEAE−セルロースカラムクロマトグラフィ
ー及びリン酸カルシウムゲル吸着等の通常の精製手段を
組み合わせることだけでは、アシルグルコサミン2−エ
ピメラーゼの精製が困難であることを示している。
濾過、ヒドロキシアパタイト及び疎水性ゲル等の各種ク
ロマトグラフィーや、クロマトフォーカシングの操作を
行ったが、酵素活性の分散化や酵素の失活により酵素活
性を示さなくなることなどのため、該酵素を純粋な形で
回収することはできなかった。アシルグルコサミン2−
エピメラーゼは、腎臓中に微量しか存在しないことも精
製が困難である原因の1つである。
いて異種蛋白質を比較的容易に得ることが可能になって
きた。しかしながら、この方法を用いるためには目的と
する蛋白質を単離することが必要であり、精製度の低い
蛋白しか得られていないアシルグルコサミン2−エピメ
ラーゼの場合には、該酵素を特定するための材料、例え
ばDNAプローブや抗体を作成することはできない。この
ような場合には代替手段として部分精製酵素をSDSポリ
アクリルアミドゲル電気泳動し、ポリビニリデンジフル
オリド(PVDF)膜にブロッティングした後、アミノ酸配
列の解析を行い、そのアミノ酸配列を基にDNAプローブ
を合成して、目的遺伝子の検出を行うことが常法であ
る。しかしながら、本酵素の場合には、この方法でもア
ミノ酸配列を決定することができない。何故なら、アシ
ルグルコサミン2−エピメラーゼは、N末端が何らかの
残基でブロックされているためである。
に関しては、通常、遺伝子組換えの手段として用いられ
る方法のいずれも用いることができず、従って遺伝子組
み換え技術による本酵素の製造の道は閉ざされたままで
あった。
量且つ安価に製造する方法を提供することを目的とす
る。
を提供することを目的とする。
ゼをコードするDNA分子を提供することを目的とする。
ラーゼをコードするDNA分子を組み込んだ組換え体ベク
ターを提供することを目的とする。
ラーゼをコードするDNA分子を組み込んだ組換え体ベク
ターを細部に導入してなる形質転換体を提供することを
目的とする。
する。
−アセチルマンノサミンに変換する新規エピメリ化剤を
提供することを目的とする。
製造法を提供することを目的とする。
製造法を提供することを目的とする。
ことを目的とする。
配列とアミノ酸配列を示す図である。
る。
を示し、■は、挿入されたDNAを示す。また、AGEはアシ
ルグルコサミン2−エピメラーゼをコード化している遺
伝子の領域を示し、Placは、lacプロモーターを示して
いる。
非形質転換細胞の抽出液をそれぞれN−アセチルマンノ
サミンを基質とした反応液中で反応し、その反応液をPM
P化の後HPLCで分析したクロマトグラムを示す図であ
る。図3中のGlcNAcは、PMP化されたN−アセチルグル
コサミンを示し、ManNAcは、PMP化されたN−アセチル
マンノサミンを示している。
ン2−エピメラーゼと細胞抽出液をSDS−電気泳動し、
ウエスタンブロット後の免疫染色を示す図である。
ルコサミン2−エピメラーゼである。レーン2は、エシ
ェリヒア・コリの抽出液である。レーン3は、pEPI1で
形質転換したエシェリヒア・コリの抽出液である。レー
ン4は、pEP114で形質転換したエシェリヒア・コリの抽
出液である。
に通液した後、溶出したときのパターンを示す図であ
る。実線は280nmの紫外線吸収から測定できる蛋白質の
溶出を示し、破線はアシルグルコサミン2−エピメラー
ゼ活性を示した。集めた画分を矢印で示した。
果、アシルグルコサミン2−エピメラーゼを抗体の製造
が可能となる程度まで精製し、該抗体を用いた遺伝子組
換えの方法によりアシルグルコサミン2−エピメラーゼ
のクローン化及び製造を行った。また、得られたアシル
グルコサミン2−エピメラーゼの生物活性について種々
検討した結果、意外にもアシルグルコサミン2−エピメ
ラーゼはレニン結合活性を有することが判明した。本発
明は、以上の知見に基づき完成されたものである。
シルグルコサミン2−エピメラーゼ及びその誘導体、該
酵素をコードするDNA分子、該DNA分子を組み込んでなる
組換え体ベクター、該ベクターを保有する形質転換体お
よび該酵素の製造方法、並びに該酵素を有効成分とする
降圧剤、エピメリ化剤及びN−アセチルノイラミン酸お
よびN−アセチルマンノサミンの製造法を提供するもの
である。
ゼ。
は欠失されたアミノ酸配列を含むアシルグルコサミン2
−エピメラーゼ又は該酵素活性を有する誘導体(但し、
下記のアミノ酸配列の一部が置換又は欠失されたアミノ
酸配列は、アシルグルコサミン2−エピメラーゼ活性を
有する): 項3.アシルグルコサミン2−エピメラーゼをコードする
DNA分子。
又はその一部が置換又は欠失されたアミノ酸配列をコー
ドする塩基配列を含む項3に記載のDNA分子 (但し、上記式(A)のアミノ酸配列の一部が置換又は
欠失されたアミノ酸配列をコードする塩基配列は、アシ
ルグルコサミン2−エピメラーゼ活性を有するポリペプ
チドをコードする)。
DNA分子。
DNA分子が組み込まれた組換え体ベクター。
ードする塩基配列又はその一部が置換又は欠失されたア
ミノ酸配列をコードする塩基配列を含む項6に記載の組
換え体ベクター。
欠失されたアミノ酸配列をコードする塩基配列は、アシ
ルグルコサミン2−エピメラーゼ活性を有するポリペプ
チドをコードする。) 項8.前記DNAが、前記式(X)の塩基配列に含む項7に
記載の組換え体ベクター。
胞に導入してなる形質転換体。
るDNA分子を組み込んだ組換え体ベクターを細胞に導入
して形質転換体とし、該形質転換体を培地に培養し、培
養物中にアシルグルコサミン2−エピメラーゼを生成蓄
積させ、該培養物からアシルグルコサミン2−エピメラ
ーゼを採取するアシルグルコサミン2−エピメラーゼの
製造方法。
エピメラーゼ。
チドを必須成分とする項11に記載のエピメラーゼ。
とするポリペプチド; (2)前記式(A)で表されるアミノ酸配列の10位、13
位、21位、23位、27位、33位、45位、47位、51位、71
位、72位、76−79位、93位、94位、101位、110位、120
位、136位、137位、139位、141位、142位、145位、149
位、155位、159位、162位、163位、171位、173位、174
位、176位、178位、187位、195位、199−202位、205
位、208位、212位、224位、232位、234位、237位、243
位、249位、258−261位、263位、266位、267位、269
位、270位、272位、275位、282位、287−289位、300
位、301位、309位、317位、318位、328位、329位、334
位、337位、348位、363位、364位、371位、392位、393
位、395位、399位、401位及び402位からなる群から選ば
れる少なくとも1つの位置が置換又は欠失されたポリペ
プチド;あるいは (3)式(A)で表されるポリペプチドのN末端又はC
末端にPro Ala Pro Ser Pro Ala Pro Thr Pro Ala Cys
Arg Gly Ala Glu;Pro Ala Pro Leu Gly Ser Leu Pro Al
a Val Pro Thr Arg Glu Gly Ser Lys;またはLys Gly As
n Lys Ser Trp Gln Aspが付加したポリペプチド。; (但し、前記式(A)の一部が置換又は欠失されたポリ
ペプチドは、アシルグルコサミン2−エピメラーゼ活性
を有する。) 項13.下記(1)〜(3)のいずれかのポリペプチド
(但し、一般式(R−1)、(R−2)及び(R−3)
で表されるポリペプチドを除く)。
とするポリペプチド; (2)前記式(A)で表されるアミノ酸配列の10位、13
位、21位、23位、27位、33位、45位、47位、51位、71
位、72位、76−79位、93位、94位、101位、110位、120
位、136位、137位、139位、141位、142位、145位、149
位、155位、159位、162位、163位、171位、173位、174
位、176位、178位、187位、195位、199−202位、205
位、208位、212位、224位、232位、234位、237位、243
位、249位、258−261位、263位、266位、267位、269
位、270位、272位、275位、282位、287−289位、300
位、301位、309位、317位、318位、328位、329位、334
位、337位、348位、363位、364位、371位、392位、393
位、395位、399位、401位及び402位からなる群から選ば
れる少なくとも1つの位置が置換又は欠失されたポリペ
プチド;あるいは (3)前記式(A)で表されるポリペプチドのN末端又
はC末端にPro Ala Pro Ser Pro Ala Pro Thr Pro Ala
Cys Arg Gly Ala Glu;Pro Ala Pro Leu Gly Ser Leu Pr
o Ala Val Pro Thr Arg Glu Gly Ser Lys;またはLys Gl
y Asn Lys Ser Trp Gln Aspが付加したポリペプチド; 項14.項13に記載のポリペプチドをコードするDNA分子。
記載のDNA分子。
メラーゼをコードするDNA分子が組み込まれた組換え体
ベクター。
なる形質転換体。
コサミン2−エピメラーゼをコードするDNA分子を組み
込んだ組換え体ベクターを細胞に導入して形質転換体と
し、該形質転換体を培地に培養し、培養物中にアシルグ
ルコサミン2−エピメラーゼを生成蓄積させ、該培養物
からアシルグルコサミン2−エピメラーゼを採取するこ
とを特徴とするレニン結合活性を有するアシルグルコサ
ミン2−エピメラーゼの製造方法。
メラーゼ又はその誘導体を必須成分とする降圧剤。
る、N−アセチルグルコサミンからN−アセチルマンノ
サミンへの変換を行うエピメリ化剤。
る蛋白質を作用させることを特徴とするN−アセチルマ
ンノサミンの製造法。
合活性を有する蛋白質及びN−アセチルノイラミン酸リ
アーゼを作用させることを特徴とするN−アセチルノイ
ラミン酸の製造法。
−3)は、レニン結合活性を有することは知られていた
が(H.Inoue et al.,J.Biochem.,110,p.493−500(199
1))、アシルグルコサミン2−エピメラーゼ活性を有
することは全く知られていなかった。従って、本発明の
N−アセチルマンノサミンの製造法及びN−アセチルノ
イラミン酸の製造法に用いられる「レニン結合活性を有
する蛋白質」には、上記の蛋白質(R−1)、(R−
2)及び(R−3)が包含される。
(R−3)からなる群から選ばれる少なくとも1種を作
用させることを特徴とするN−アセチルマンノサミンの
製造法を提供するものである。
ン酸に上記蛋白質(R−1)、(R−2)及び(R−
3)からなる群から選ばれる少なくとも1種及びN−ア
セチルノイラミン酸リアーゼを作用させることを特徴と
するN−アセチルノイラミン酸の製造法を提供するもの
である。
活性を有する蛋白質」には、上記の蛋白質(R−1)、
(R−2)及び(R−3)が包含される。
2)及び(R−3)からなる群から選ばれる少なくとも
1種を必須成分とする、N−アセチルグルコサミンから
N−アセチルマンノサミンへの変換を行うエピメリ化剤
を提供するものである。
−エピメラーゼとして有用である。
メラーゼ活性のみを有していればよく、レニン結合活性
の有無とは無関係のものであり、以下“第1発明”と称
する。
メラーゼ活性とレニン結合活性の両方を有するものであ
り、以下“第2発明”と称する。
含むものである。
少なくともその一部のものは、アシルグルコサミン2−
エピメラーゼ活性とレニン結合活性の両方を有するが、
該エピメラーゼはレニン結合活性の有無にかかわらず、
アシルグルコサミン2−エピメラーゼ活性を有する蛋白
質を全て含む。
ゼをコードするDNA分子を組み込んだプラスミドで形質
転換される細胞としては、大腸菌、枯草菌、緑膿菌、放
線菌及び乳酸菌などの細菌、かびや酵母及び他の真核微
生物、マウス細胞、ラット繊維芽細胞およびCOS細胞等
の哺乳類由来の培養細胞、及び植物細胞などのプラスミ
ドが安定に保持され、機能する細胞であれば、本願に例
示した細胞に限定されない。
ードするDNA分子を組み込んだプラスミドを上記細胞に
導入する方法としては、当業者であれば細胞の種類に応
じて適宜適切な方法を選択することができ、例えば大腸
菌の場合ではハナハン(Hanahan)の方法[DNAクローニ
ング(DNA Cloning)、第1巻、p109−136(1985)]な
どにより行うことができる。
めて実質的に不純物を含まない形態で単離し、その製造
方法を開示したものであり、該エピメラーゼの少なくと
も一部がレニン結合活性を有することも本発明で初めて
明らかにされた。アシルグルコサミン2−エピメラーゼ
活性及びレニン結合活性を有するものであれば、そのア
ミノ酸配列に関わらず第2発明の範囲に包含される。例
えば、本発明では、図1に示すアミノ酸配列及び塩基配
列を有するアシルグルコサミン2−エピメラーゼをコー
ドするDNA分子の5'末端及び/又は3'末端をエキソ型ヌ
クレアーゼなどにより数個から百数十個程度切断して短
くしたDNA分子および該DNAによりコードされるN末端又
はC末端の数個ないし数十個のアミノ酸が削除された該
酵素の誘導体も、該酵素活性を保持している限り本発明
の範囲に含まれる。また、公知の方法により部分的突然
変異を起こさせ、該アミノ酸配列の内部の1個又はそれ
以上を突然変異により他のアミノ酸に置換し又は欠失さ
せたポリペプチドも、アシルグルコサミン2−エピメラ
ーゼ活性を有する限り、本発明の範囲に包含される。
前記一般式(A)で表されるポリペプチドの10位、13
位、21位、23位、27位、33位、45位、47位、51位、71
位、72位、76−79位、93位、94位、101位、110位、120
位、136位、137位、139位、141位、142位、145位、149
位、155位、159位、162位、163位、171位、173位、174
位、176位、178位、187位、195位、199−202位、205
位、208位、212位、224位、232位、234位、237位、243
位、249位、258−261位、263位、266位、267位、269
位、270位、272位、275位、282位、287−289位、300
位、301位、309位、317位、318位、328位、329位、334
位、337位、348位、363位、364位、371位、392位、393
位、395位、399位、401位及び402位が例示されるが、こ
れらに限定されない。
ーゼ活性を有するポリペプチドのN末端及び/又はC末
端にさらに数個から数十個のアミノ酸を付加したものも
アシルグルコサミン2−エピメラーゼ活性を有する限り
包含する。
ーゼをコードする核酸分子の供与体としては、特に限定
されるものではないが、例えばブタ腎臓やヒトやラット
の腎臓、肝臓、粘膜細胞、顎下腺、大腸および小腸の粘
膜、唾液腺などの該酵素活性を有する動物組織等が挙げ
られる。これらの動物組織から該核酸分子を得る。核酸
分子としては、DNAとRNAが挙げられるが、好ましくはRN
Aである。
Aは、チョムックジンスキー(Chomczynki)らの方法
〔アナリティカル・バイオケミストリー(Analytical B
iochemistry),162,156−159,(1987)〕に従って取得
することができる。該RNA分子は、さらに、モレキュラ
ー・クローニング(Molecular Cloning)第2版、第1
巻、第7.26項〜7.29項に記載の方法によりポリアデニル
酸テール(ポリAテール)を有するRNAとしても得るこ
とができる。そして、このポリAテールを有するRNAを
用いることにより容易にアシルグルコサミン2−エピメ
ラーゼをコードするcDNAを得ることができる。
ールズ・イン・モレキュラー・バイオロジー(Current
Protocols in Molecular Biology)、第1巻、5.5.1−
5.5.10(1990)に従い行うことができる。また、市販の
cDNA合成キット(例えば、アマーシャム社製、ストラタ
ジーン社製など)を用いて行うこともできる。
やプラスミドベクターに挿入することによって、cDNAラ
イブラリーを構築することができる。cDNAライブラリー
の構築は、モレキュラー・クローニング(Molecular Cl
oning)第2版、第2巻、第8.1項〜8.86項に記載の方法
等により行うことができる。
ン2−エピメラーゼをコードするcDNAを保有する形質転
換体を選択する手段が必要である。この酵素は、上述の
ように上記文献記載の精製手段では、遺伝子組換えの分
野で必要とされる程度にまで精製された酵素は得られな
い。本発明者は、以下のような方法を用いて抗体産生が
可能な程度にまで純化したアシルグルコサミン2−エピ
メラーゼを得た。
ロジー(Methods in Enzymology),41,407−412(197
5)〕の方法に準じて、アシルグルコサミン2−エピメ
ラーゼを部分的に精製する。この後の精製工程は、精製
の過程で活性を有する画分が分散していくため、活性が
高く、蛋白質量の少ない画分、すなわち、溶出した試料
の比活性(蛋白質1mg当たりの活性)が、カラムに通液
前の試料の比活性よりも高い画分のみを得ることとし
た。具体的には、上記部分精製試料についてヒドロキシ
アパタイトカラム及びイオン交換カラムクロマトグラフ
ィーをこの順に行い、分散して溶出される該酵素の活性
の最も高い画分の一部を取り出し、さらにイオン交換カ
ラムによる分離を2回繰り返すことにより、該酵素が純
化されることを見出した。得られた酵素画分をさらに、
逆相カラム(マイクロボンダスフェア−C4(ミリポア社
製))を用いた高速液体クロマトグラフィー(HPLC)に
より精製し、実質的に不純物を含まない純化された該酵
素蛋白質を得ることができる。逆相HPLCで精製すると酵
素は失活しやすいために酵素の精製には殆ど用いられて
いない。アシルグルコサミン2−エピメラーゼの場合に
おいても酵素活性は失われるが、抗体の生産を惹起する
能力は維持される。このため、HPLCで精製したアシルグ
ルコサミン2−エピメラーゼをウサギに免疫することに
より、該酵素蛋白質に特異的に反応する抗体を得ること
ができる。
ら、10.5mgの精製された該酵素蛋白質を得ることができ
る。
ドするDNA分子は、構築したcDNAから単離することがで
きる。単離の方法は、ベクターとしてλgt11やλZAP等
の発現ベクターを使用することにより、抗体を用いた検
出が可能である。アシルグルコサミン2−エピメラーゼ
をコードするDNAを保有する形質転換体は、イソプロピ
ル−β−D−チオガラクトピラノシドにさらされること
によりアシルグルコサミン2−エピメラーゼを産生す
る。これを抗体に結合させ、さらにアルカリホスファタ
ーゼが結合した抗ウサギ抗体を結合させ5−ブロモ−4
−クロロ−3−インドリルリン酸溶液とニトロブルーテ
トラゾリウム溶液を反応させることにより、該酵素をコ
ードするDNAを保有する組換え体を選択し、取得するこ
とができる。
ドするDNAがプラスミドDNA中に挿入されている場合に
は、該DNAを有する大腸菌をそのまま適当な培地中で培
養することにより、アシルグルコサミン2−エピメラー
ゼを得ることができる。また、λZAPをベクターとして
使用した場合、取得したDNAを含有するファージとf1ヘ
ルパーファージを同時感染させることにより、該DNAを
含むプラスミドへと切り出すことも可能である。これら
一連の操作により、例えば式(X)で表される1.2kbpの
アシルグルコサミン2−エピメラーゼをコードするDNA
を含有する新規な組換え体プラスミドを取得することが
できる。
−エピメラーゼをコードするDNA断片が挿入されたプラ
スミドを用いて大腸菌等の細胞を形質転換する。形質転
換された細胞からアシルグルコサミン2−エピメラーゼ
を生産するには、下記のようにして形質転換された細胞
を培養し、培養細胞を得る。
り、当業者であれば、細胞の種類に応じて、容易に培養
条件を定めることができる。例えば、大腸菌の場合に
は、通常の固体培養法で培養してもよいが、液体培養法
を用いて培養するのが望ましい。また、大腸菌の場合を
例に取ると、培養に使用する培地としては、炭素源、窒
素源、無機化合物その他の栄養成分を含み、細菌の培養
に一般的に用いられている合成培地、半合成培地、或い
は天然培地のいずれも使用することができる。上記培地
に使用できる炭素源としては、ブドウ糖、果糖、転化
糖、澱粉、糖化液、ソルビトール、グリセロールなどの
糖質液や、ピルビン酸、リンゴ酸、コハク酸等の有機酸
等を例示することができる。窒素源としては、硫酸アン
モニウム、塩化アンモニウム、硝酸アンモニウム、リン
酸アンモニウム、水酸化アンモニウム、酒石酸アンモニ
ウム、酢酸アンモニウム、尿素等を例示できる。炭素源
としても窒素源としても利用できるものとしては、ペプ
トン、酵母エキス、肉エキス、コーンスティープリカー
などを例示できる。無機化合物としては、リン酸一カリ
ウム、リン酸二カリウム、リン酸一ナトリウム、リン酸
二ナトリウム、硫酸マグネシウム、塩化マグネシウム、
塩化カリウム、塩化ナトリウム、硫酸第一鉄、硫酸第二
鉄、塩化第二鉄、硫酸マンガン、塩化マンガンなどを例
示できる。
限されないが、例えば該細胞が大腸菌の場合、通常20℃
〜42℃前後、好ましくは30℃〜37℃前後で、通常4〜48
時間、好ましくは8〜14時間培養する。このような条件
下で、通常の振盪培養或いは通気攪拌培養にて培養す
る。
ドするDNAを適当なベクターと連結し、適当な宿主細胞
に形質転換すると、形質転換された宿主細胞の内部又は
外部の該酵素濃度を高めることができ、該酵素を効率的
に生産することができる。
いる。すなわち、形質転換される宿主細胞内で該酵素を
コードするDNAを発現させる正しい配向と配置を備えた
プロモーター及び翻訳活性化配列を備えている。これら
の要素を備べたベクターであれば、どのようなベクター
であってもよいが、好ましいベクターとしては適当な選
択マーカーを有し、多コピーのものが好適で、例えばpB
luescript,pUC18,pUC19,pKK223−3及びpTrc99A等が挙
げられる。これらのベクターを使用した場合、イソプロ
ピル−β−D−チオガラクトピラノシドを培養液の培地
に、0.01mM〜100mM、好ましくは0.1mM〜10mM程度添加す
ることにより、アシルグルコサミン2−エピメラーゼの
細胞内濃度を増大させることができる。また、熱誘発性
の発現ベクターであるpPL−lambdaも使用することがで
きる。このベクターを使用した場合、培養液の温度を40
〜45℃に上昇させることにより、アシルグルコサミン2
−エピメラーゼの細胞内濃度を増大させることができ
る。
ーゼの細胞内濃度を増大させる手段として、アシルグル
コサミン2−エピメラーゼをコードするDNAの末端DNAを
削除することによっても、該酵素の生産性を増大させ、
且つ効率化することができる。例えば、該DNA分子の5'
末端及び/又は3'末端をエキソ型ヌクレアーゼなどによ
りアシルグルコサミン2−エピメラーゼ活性を失わない
程度に分解することにより、アシルグルコサミン2−エ
ピメラーゼの産生能をさらに高めることもできる。ま
た、部位指定突然変異やランダムな突然変異を導入する
ことによって、内部DNAを置換又は欠失させることによ
り、該酵素の生産能を高めることもできる。例えば、該
DNA分子をpBluescriptやM13のような1本鎖になり得る
ベクターに導入し、該DNA分子を含む1本鎖DNAを調製す
る。この1本鎖DNAに変異しようとする配列を含むか又
は欠失した配列を含むオリゴヌクレオチドをアニールし
た後、これをプライマーとして、デオキシリボヌクレオ
シド3リン酸、ATP、DNAポリメラーゼのクレノー断片及
びT4リガーゼ存在下でプライマー伸長反応を行うことに
より、部分的突然変異を導入することができる。
によって得られる細胞から抽出することができる。抽出
は、細胞からの通常の酵素抽出法に従い行うことができ
る。例えば、超音波処理、各種機械的処理、酵素処理な
どの方法により細胞を破砕し、不溶物を遠心分離などに
より分離した上清に該酵素を回収することができる。回
収された粗酵素は、一般的な酵素精製法を適宜選択、組
み合わせることにより、精製することができる。例え
ば、除核酸処理、硫安処理、珪藻土処理、イオン交換ク
ロマトグラフィー等により、純化されたアシルグルコサ
ミン2−エピメラーゼを大量に得ることができる。
を含む大腸菌株は、平成6年3月11日に通産省工業技術
院生命工学技術研究所に寄託され、受託番号:FERM BP−
4602が付された。
式(A)のポリペプチドの生物活性について種々検討し
た結果、該酵素はアシルグルコサミン2−エピメラーゼ
活性だけでなく、レニン結合活性をも有することが明ら
かになった。ここでレニン結合活性とは、該ポリペプチ
ドがレニンに結合し、レニン活性を阻害することを言
う。一般式(A)のポリペプチドは、本発明のアシルグ
ルコサミン2−エピメラーゼの製造法に従い得られた。
一方、ブタ腎臓由来の一般式(R−3)のレニン結合蛋
白は井上らの方法(H.Inoue et al.,J.Biochem.,110,p.
493−500,(1991))に従い得られた。精製方法の異な
る両蛋白質(A)及び(R−3)は、149位、289位、31
7位及び318位の4個のアミノ酸を除いて同一の配列を有
する極めて類似した蛋白質である。一方、以下の実施例
で示されるように、本発明で得られた蛋白質(A)及び
ラット腎臓由来のエピメラーゼは、いずれもレニン結合
活性を有している。このことから、少なくとも一部の蛋
白質についてはアシルグルコサミン2−エピメラーゼ活
性とレニン結合活性は不可分のものであり、蛋白質
(A)と構造の類似した公知のレニン結合蛋白質(R−
1)、(R−2)および(R−3)はいずれもエピメラ
ーゼ活性を有していると考えられる。
エピメラーゼ活性を有するときには、レニン結合蛋白は
N−アセチルグルコサミンからN−アセチルマンノサミ
ンへの変換を触媒するエピメリ化剤として使用すること
もできる。
27位、33位、45位、47位、51位、71位、72位、76−79
位、93位、94位、101位、110位、120位、136位、137
位、139位、141位、142位、145位、149位、155位、159
位、162位、163位、171位、173位、174位、176位、178
位、187位、195位、199−202位、205位、208位、212
位、224位、232位、234位、237位、243位、249位、258
−261位、263位、266位、267位、269位、270位、272
位、275位、282位、287−289位、300位、301位、309
位、317位、318位、328位、329位、334位、337位、348
位、363位、364位、371位、392位、393位、395位、399
位、401位及び402位のいずれかの部位において公知の蛋
白である(R−1)、(R−2)および(R−3)と異
なっている。しかしながら、これら蛋白質は、いずれも
レニン結合活性及びエピメラーゼ活性を有しているた
め、これらの部位は活性の発現に必須ではなく、置換又
は欠失が可能である。また、N末端、C末端に数個から
数十個のアミノ酸が付加しても蛋白質の活性発現には影
響しない。なお、本発明者は実際に一般式(A)のポリ
ペプチドのN末端にLys Gly Asn Lys Ser Trp Gln Asp
のアミノ酸を付加したエピメラーゼを得ているが、該エ
ピメラーゼが十分な酵素活性を有することは確認されて
いる。
2−エピメラーゼをコードするDNA分子を分離し、該DNA
分子を有する組換えプラスミドを作成し、このプラスミ
ドを大腸菌などの宿主細胞内に導入して細胞を形質転換
し、該形質転換体を培養することにより、アシルグルコ
サミン2−エピメラーゼを細胞内に大量に且つ効率的に
生産させ、これを採取する方法を開示する。
解してアンギオテンシンIを産生する。アンギオテンシ
ンIはさらにアンギオテンシンI変換酵素によってアン
ギオテンシンIIとなり、末梢血管の平滑筋を直接収縮さ
せ、強い昇圧作用を発現する。また、副腎皮質球状層に
作用し、アルドステロンの分泌を促進する。このよう
に、レニン・アンギオテンシン系は、血圧の調節に重要
な役割を果たしており、現在レニン・アンギオテンシン
系の阻害剤が開発され、その薬剤が高血圧治療薬(降圧
剤)として広く利用されている。本発明のアシルグルコ
サミン2−エピメラーゼは、レニンに結合しその活性を
阻害することから、降圧剤として有用である。
ラーゼ活性を有する。従って、レニン結合蛋白質は、例
えばN−アセチルグルコサミンをN−アセチルマンノサ
ミンに変換するエピメリ化剤として使用できる。すなわ
ち、レニン結合蛋白質をN−アセチルグルコサミンに作
用させると、N−アセチルマンノサミンが得られる。さ
らにまた、レニン結合蛋白質をN−アセチルノイラミン
酸リアーゼとともに、N−アセチルグルコサミン及びピ
ルビン酸に作用させると、まず、レシン結合蛋白質によ
りN−アセチルグルコサミンがN−アセチルマンノサミ
ンに変換され、次いで、N−アセチルノイラミン酸リア
ーゼの作用によりN−アセチルマンノサミンとピルビン
酸が結合してN−アセチルノイラミン酸が得られる。
る。
ラーゼを安価且つ大量に製造することができる。
する従来法と異なり、原料供給いの制約を受けることな
く、必要なときに必要な場所で所望量の生産が可能であ
る。
高いため、容易に該酵素を単離できる。
安価に得ることができるため、該酵素を用いてN−アセ
チルノイラミン酸やN−アセチルマンノサミンを安価に
製造できる。
得ることができるため、N−アセチルノイラミン酸やN
−アシルヘキソサミンの定量に利用できる。
ことにより降圧剤を得ることができる。
サミン2−エピメラーゼ活性をも有するため、該蛋白質
は、N−アセチルグルコサミンからN−アセチルマンノ
サミンへのエピメリ化剤として使用できる。
アセチルノイラミン酸リアーゼを、場合によりアルカリ
性条件下にN−アセチルグルコサミン及びピルビン酸と
反応させることにより、効率よくN−アセチルノイラミ
ン酸を得ることができる。
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
ラーゼの精製 新鮮なブタの腎皮質(5.6kg)に3mMのリン酸緩衝液
(pH7.6)12リットルを加えてホモジナイザーで均一化
した。連続遠心分離(10,000rpm、200ml/分)により上
清(11リットル)を得た後、上清と等量の冷却した蒸留
水を加えてよく攪拌し、連続遠心分離(10,000rpm、200
ml/分)によって得られた上清を腎臓抽出液とした。こ
の腎臓抽出液をアシス・ダッタの方法〔メソッズ・イン
・エンザイモロジー(Methods in Enzymology),41,40
7−412(1975)〕に従ってプロタミン濃縮、ベントナイ
ト処理、DEAE−セルロースカラムクロマトグラフィー処
理及びリン酸カルシウムゲル処理により、アシルグルコ
サミン2−エピメラーゼの精製を行い、387mgの部分精
製酵素を得た。
6)で平衡化したヒドロキシアパタイトカラム(内径26m
m×長さ95mm;和光純薬社製)に通液し、同緩衝液で溶出
した。本処理により該酵素活性を有する画分は広く分散
した状態で溶出された(図5参照)。該酵素活性を有す
る第12〜17画分(18ml×6=108ml)を硫酸アンモニウ
ムにより塩析処理し、硫酸アンモニウム0から80重量%
飽和沈殿画分を集め、20mMのリン酸緩衝液(pH7.6)で
透析を行い、透析酵素75.6mgを得た。さらに、以下に示
す条件でイオン交換クロマトグラフィーを行うことによ
り、該酵素をさらに精製した。
(フォルマシア社製)を内径26mm×長さ100mmのカラム
に充填し、20mMのリン酸緩衝液(pH7.6、500ml)を通し
て平衡化した。次いで、上記部分精製酵素75.6mgを該カ
ラムに吸着させ、100mMから300mMの塩化カリウムを含む
リン酸緩衝液(pH7.6)の直線的濃度勾配溶出法にて溶
出した。塩化カリウムの濃度が180mM付近に溶出される
蛋白質の主ピーク(198ml)を集めて濃縮及び透析を行
った。この透析処理酵素23.0mgをモノQカラム(フォル
マシア社製)に通液することにより、該カラム中に吸着
させた。次いで吸着された酵素を200mMから300mMの塩化
カリウムを含むリン酸緩衝液(pH7.6)の直線的濃度勾
配溶出法により溶出した。塩化カリウム濃度が220mM付
近に溶出される蛋白質のピークを集めて、ゲル濾過カラ
ムによる脱塩を行った。得られた該酵素15.9mgの活性
は、比活性で21ユニット/mg蛋白質で、前述のアシス・
ダッタの報告にある活性(6ユニット/mg蛋白質)より
も3.5倍もの純度の高い酵素が得られた。さらに、低分
子量の物質や微量の不純物を除くため、逆相カラムを用
いたHPLCによる精製を行った。逆相カラムは、マイクロ
ボンダスフェアー5μC4−300オングストローム(内径
3.9mm×長さ150mm)(ミリポア社製)を使用し、0.1%
(V/V)のトリフルオロ酢酸(TFA)水溶液で平衡化した
このカラムへ、精製酵素2mgを注入した。カラム内に保
持された該精製酵素は、0から80%(V/V)のアセトニ
トリルを含む0.1%(V/V)のTFA水溶液の直線的温度勾
配溶出法により溶出し、280nmの紫外線吸収から測定で
きる蛋白質の主ピークを集めて減圧乾燥した。同操作を
6回繰り返すことにより得られた酵素(10.5mg)は、活
性を失っていたが実質的に不純物を含まない純化された
蛋白質であった。
結合する抗体 純化した5.2mgのアシルグルコサミン2−エピメラー
ゼを、生後9週齢のウサギ(日本白色種)に免疫し、部
分採血及び全採血により、約150mlの抗血清を得た。該
抗血清から日本生化学会編、新生化学実験講座12、分子
免疫学III、(1992)、第24頁の記載を参考にして、プ
ロテインAセファロース(ファルマシア社製)を用いて
IgGを精製した。
化 (1)ブタの腎臓からのmRNAの取得 ブタの腎臓から腎皮質を切り取り、腎皮質2gから上記
のチョムックジンスキー(Chomczynski)らの方法〔ア
ナリティカル・バイオケミストリー(Analytical Bioch
emistry),162,156,(1987)〕により4.9mgのRNAを取
得した。さらに、このRNAをオリゴdTセルロースカラム
に吸着、溶出することにより、67μgのポリAテールを
有するRNAを取得した。
から、ストラタジーン社製のZAP−cDNA合成キットを用
いて、cDNAライブラリーを作成した。得られたライブラ
リーは、4.5×1012プラーク形成単位であった。
クリーニング アシルグルコサミン2−エピメラーゼをコードするDN
Aを有する組換え体のスクリーニングは、実施例1記載
の抗体と、ストラタジーン社製のピコブルーイムノスク
リーニングキットを用いた免疫染色法により行った。
ングしたところ、64個の陽性ファージを取得した。この
陽性ファージのうち、任意に12株を選択し、エシェリヒ
ア・コリにf1ヘルパーファージとともに感染することに
より、プラスミドへの切り出しを行った。このプラスミ
ドを有するエシェリヒア・コリのうち、アシルグルコサ
ミン2−エピメラーゼ活性を有する株を選び出し、プラ
スミドを取り出したところ、1.4kbpの挿入断片を有する
組換えプラスミドpEPI1(4.3kbp)を取得した。pEPI1の
制限酵素地図を図2に示す。
M BP−4602の受託番号で、通産省工業技術院生命工学工
業技術研究所に1994年3月11日に寄託された。
メラーゼ活性を調べるため、プラスミドpEPI1で形質転
換したエシェリヒア・コリXL1−Blueを100mg/リットル
のアンピシリンを含むLB培地(1%ペプトン、0.5%酵
母エキス、1%NaCl、pH7.0)に接種し、振盪すること
により培養を行った。また、より効率よく該酵素を生産
させるために、培養開始時にイソプロピル−β−D−チ
オガラクトピラノシドを最終濃度が1mMとなるように培
地へ添加した37℃で12時間培養の後、遠心分離(5000rp
m,10分間)により菌体をペレット化した。この菌体を超
音波破砕することによって、細胞抽出液を得ることがで
きる。この細胞抽出液は、40mMのN−アセチルマンノサ
ミン(ナカライテスク社製)又は40mMのN−アセチルグ
ルコサミン(ナカライテスク社製)、4mMのアデノシン
−三リン酸(興人社製)、10mMの塩化マグネシウムおよ
び100mMのトリス−塩酸緩衝液(pH7.5)の存在下(最終
容積0.5ml)で37℃、30分間反応した。得られた反応混
合物を沸騰水中で3分間煮沸することにより、反応を停
止した。次いで、この反応混合物から、遠心分離(12,0
00rpm,5分間)によって得られた反応上清液のN−アセ
チルマンノサミンまたはN−アセチルグルコサミンを測
定することにより、該酵素の活性を測定した。但し、N
−アセチルマンノサミンとN−アセチルグルコサミン
を、そのままHPLCで分離することは困難である。これら
の化合物をホンダ(Honda)ら、〔アナリティカル・バ
イオケミストリー(Analytical Biochemistry),180,3
51−357(1989)に記載〕の方法に従って1−フェニル
−3−メチル−5−ピラゾロン(PMP)誘導体とするた
めに、10μlの上記反応上清液を1.5ml容のマイクロチ
ューブ(エッペンドルフ社製)に移し、減圧乾燥後、50
μlの0.5M PMPメタノール溶液と50μlの0.3M NaOH水
溶液を添加し、70℃で30分間反応した。この反応液を室
温で10分間冷却後、150μlの0.1M塩酸水溶液で中和し
た。中和した溶液に200μlのクロロホルムを添加し、
混合することにより、未反応のPMPはクロロホルム層
に、また、誘導体化したN−アセチルヘキソサミンは水
層に分離した。クロロホルム層を取り除いた後に、水層
を減圧乾燥した。乾燥物を250μlの蒸留水に溶解し、
そのうち10μlをHPLCに注入することにより分離し、定
量した。HPLC分析は、LC−6Aシステム(島津製作所社
製)とカラム〔コスモシール5C18−AR(内径6.0mm×長
さ150mm)(ナカライテスク社製)〕を用いて行い、移
動相は、アセトニトリルと50mMリン酸カリウム緩衝液
(pH7.0)の2対8の混合液であり、この移動相を1ml/
分の流速で送液した。検出は、245nmにおける紫外線の
吸収量により測定した。また、該酵素活性を示す単位は
ユニットであり、1ユニットは、N−アセチルマンノサ
ミンを基質として反応し、1分間当たりに1μmolのN
−アセチルグルコサミンを生成する活性と定義した。
含まれている場合には、細胞抽出液の存在下、N−アセ
チルマンノサミンはN−アセチルグルコサミンに変換し
た(図3参照)。同様にN−アセチルグルコサミンは、
細胞抽出液の存在下、N−アセチルマンノサミンに変換
した。各々の反応において、N−アセチルグルコサミン
対N−アセチルマンノサミンは、75対25の平衡状態に達
した。上記の細胞抽出液を前記混合物に添加しなかった
ときは、変換が全く見られなかった。その上、純化した
アシルグルコサミン2−エピメラーゼに対する抗体は、
ウエスタンブロットにおいて、約45000ダルトンのバン
ドと反応した(図4参照)。これらの試験結果は、全体
的に見て、クローン化された遺伝子が、アシルグルコサ
ミン2−エピメラーゼ活性に対応する蛋白質を生産して
いることを示している。また、細胞抽出液のアシルグル
コサミン2−エピメラーゼ活性は、培養液1リットル当
たり10ユニットの生産が認められ、比活性は0.03U/mg
と、ブタの腎皮質の抽出液とほぼ同程度である。このこ
とは、従来動物の組織でしか得られなかったアシルグル
コサミン2−エピメラーゼが、プラスミドpEPI1で形質
転換された微生物で生産できることを示している。
の決定 pEPI1のEcoR IからXho Iの制限酵素切断部位間に挿入
されたアシルグルコサミン2−エピメラーゼをコード化
するDNAを含有する約1.4kbpのDNA断片をサンガー(Sang
er)ら〔Proceedings of The National Academy of Sci
ences of The United States of America,74,5463−546
7(1977)〕に記載の方法を基本原理とするジデオキシ
法により、塩基配列を決定した。pEPI1に使用されてい
るベクターは、1本鎖ベクターとなりうるpBluescript
であるため、このベクターのままディリーションミュー
タントを作成し、常法に従い塩基配列の決定を行った。
アシルグルコサミン2−エピメラーゼをコード化してい
る塩化配列を図1に示した。また、該酵素をコード化し
ている塩基配列から翻訳されて得られるポリペプチドの
アミノ酸配列も同時に示した。
産 (1)アシルグルコサミン2−エピメラーゼ高生産プラ
スミドの構築 上記プラスミドpEPI1のディリーションプラスミドを
構築することにより、アシルグルコサミン2−エピメラ
ーゼの微生物による高生産が可能となった。プラスミド
pEPI1(20μg)の500μl溶液中で100ユニットのSac I
と100ユニットのXba Iの制限酵素を用いて37℃で4時間
切断した。制限酵素処理液を75℃で15分間処理した後、
フェノール/クロロホルム(1:1)で抽出し、エタノー
ルで沈殿した。沈殿物を1μg/μlになるように滅菌水
に溶解したものを、エキソ/マング・ディリーションキ
ット(ストラタジーン社製)を用いて、数十種のディリ
ーションプラスミドを作成し、このうちプラスミドpEP1
14が、アシルグルコサミン2−エピメラーゼを高生産す
ることを認めた。プラスミドpEP114で形質転換されたエ
シェリヒア・コリXL1−Blueを、100μg/mlのアンピシリ
ン及び1mMのイソプロピル−β−D−チオガラクトピラ
ノシドが入ったLB培地で、37℃、12時間培養し、その培
養物のペレットから細胞抽出液を調製した。細胞抽出液
のアシルグルコサミン2−エピメラーゼ活性は、培養液
1リットル当たり約1000ユニットの生産が認められ、比
活性は1.6U/mgと、ブタの腎皮質の抽出液の約53倍の上
昇が認められた。
のアシルグルコサミン2−エピメラーゼを生産する有効
な手段を提供する。
エピメラーゼを得ることは、動物組織から得るよりもは
るかに容易である。
ソプロピル−β−D−チオガラクトピラノシドを含むLB
培地(1%ペプトン、0.5%酵母エキス、1%NaCl、pH
7.0)1リットルを2本の2リットル容振盪フラスコに
入れ、それぞれにプラスミドpEP114で形質転換したエシ
ェリヒア・コリXL1−Blueを接種し、振盪することによ
り行った。37℃で12時間培養を行った後、遠心分離にて
培養物を集め、生理食塩水で2回洗浄した。培養物を、
1mMのEDTA及び0.05%の2−メルカプトエタノールの入
った50mMのリン酸緩衝液(pH7.6)50mlに懸濁し、超音
波発生装置(UR−200P,トミー精工社製)により培養物
を破砕後、遠心分離にて沈殿物を除き、細胞抽出液を得
た。細胞抽出液に、0.03%(W/V)になるようにプロタ
ミン硫酸(ナカライテスク社製)を添加し、遠心分離で
上清を得ることにより、除核酸処理を行った。上清は、
硫酸アンモニウムにより塩析処理し、硫酸アンモニウム
20〜80%飽和画分を集め、上記リン酸緩衝液に対し透析
を行った。透析処理液は、上記リン酸緩衝液で平衡化し
たDEAE−セルロース(ワットマン社製)カラム(直径5c
m×高さ10cm)に通液して吸着させた。吸着した蛋白質
の溶出は、通液している上記リン酸緩衝液に適度な濃度
の塩化カリウムを添加することにより行った。アシルグ
ルコサミン2−エピメラーゼ活性は、75〜100mMの塩化
カリウム濃度で溶出されたため、この活性画分を集め、
メンブランフィルター(分画分子量10000、アミコン社
製)で濃縮及び脱塩した後、上記リン酸緩衝液で平衡化
したQ−セファロース(ファルマシア社製)カラム(内
径1cm×直径5cm)に通液した。吸着した蛋白質の溶出
は、100mMの塩化カリウムを添加した上記リン酸緩衝液
と、300mMの塩化カリウムを添加した上記リン酸緩衝液
の直線的濃度勾配溶出法により、溶出した。アシルグル
コサミン2−エピメラーゼ活性画分を集め、上記メンブ
ランフィルターで濃縮及び脱塩することにより、純化し
たクローン化アシルグルコサミン2−エピメラーゼを約
700ユニット(33mg)得ることができた。
精製 ラットの腎臓(300g)を用いて、実施例1(1)と同
様にして、ラット由来のアシルグルコサミン2−エピメ
ラーゼの精製を行った。但し、実施例1(1)にある逆
相カラム(マイクロボンダスフェア−5μC4)による精
製工程は、酵素が失活するため行わず、モノQカラムで
再度精製することにより、アシルグルコサミン2−エピ
メラーゼ(0.15mg)を得た。
の阻害(1) 40μlの緩衝液A(0.1Mリン酸ナトリウム緩衝液(pH
6.5)、1mM EDTA、1μMロイペプチン、0.05%牛血清
アルブミン)中に、2.5mUの市販のレニン(シグマ社
製)及び0−25pmolの実施例3で得られたクローン化ア
シルグルコサミン2−エピメラーゼを加え、37℃で1時
間反応した。反応後、960μlの冷却した緩衝液Aを加
え、全量を1mlとした。250μlの緩衝液A中に、得られ
た反応希釈液の一部(25μl)と0.4mg/mlのアンギオテ
ンシノーゲン(シグマ社製)及び終濃度2.5mMになるよ
うにフッ化フェニルメチルスルホニルを加え、37℃で30
分間反応した。該溶液を沸騰水中で3分間処理して反応
を停止し、遠心分離(14000rpm、10分)後、上清液に遊
離するアンギオテンシンIを定量した。結果を表1に示
す。
の阻害(2) 実施例3で得られたクローン化アシルグルコサミン2
−エピメラーゼの代わりに実施例4で得られたラットの
アシルグルコサミン2−エピメラーゼを用いた他は、実
施例5と同様にして、アシルグルコサミン2−エピメラ
ーゼによるレニンの阻害活性を測定した。結果を表2に
示す。
応(1) 100μlの緩衝液A中に、25mUのレニン(シグマ社
製)及び140pmolの実施例3で得られたクローン化アシ
ルグルコサミン2−エピメラーゼを加え、37℃で1時間
反応した。
ィー[カラム,Superose 12HR 10/30;移動相,50mMリン酸
ナトリウム緩衝液(pH7.5)−150mM塩化ナトリウム;流
速1ml/分;検出、紫外線(280nm)]により分画し、各
画分のレニン活性を測定することにより、レニンの分子
量変化を測定した。
は、実施例5の方法に準じてレニン活性を測定した。そ
の結果、アシルグルコサミン2−エピメラーゼ無添加の
場合は、レニンの分子量に相当する約40000ダルトンの
位置にレニン活性が溶出された。しかし、アシルグルコ
サミン2−エピメラーゼを添加した場合は、約60000ダ
ルトンの位置にレニン活性が溶出し、該酵素がレニンに
結合して高分子化することが認められた。
kahashiら[J.Biochem.,93,1583−1594(1983)]が報
告したレニン結合蛋白質とレニンの複合体である高分子
型(HMW)レニンのゲル濾過クロマトグラフィーによる
分子量(約60000ダルトン)とよく一致した。よって、
アシルグルコサミン2−エピメラーゼはレニン結合活性
を有していた。
応(2) 実施例3で得られたクローン化アシルグルコサミン2
−エピメラーゼの代わりに実施例4で得られたラットの
アシルグルコサミン2−エピメラーゼを用いた他は、実
施例7と同様にしてゲル濾過クロマトグラフィーによる
分子量の測定を行った。その結果、実施例7と同様にレ
ニンの分子量が約60000ダルトンに高分子化した。
ンノサミンの製造法 安価なN−アセチルグルコサミンからN−アセチルマ
ンノサミンの製造を行った。10gのN−アセチルグルコ
サミン、5mgの実施例3で得たレニン結合活性を有する
蛋白質、4mM ATP及び10mM MgCl2の水溶液100mlをpH7.5
に調整し、37℃で24時間反応した。反応液は減圧濃縮
し、シロップを得た。得られたシロップに40mlのエタノ
ールを加えて沸騰水浴中10分間加温した後、4℃で3時
間放置した。N−アセチルグルコサミンは不溶性、N−
アセチルマンノサミンは可溶性であることから沈殿物
(N−アセチルグルコサミン)を濾過により取り除き、
濾液を減圧濃縮することにより純度91%以上のN−アセ
チルマンノサミン2gを得た。
ニン結合活性を有する蛋白質とN−アセチルノイラミン
酸リアーゼを作用させ、N−アセチルノイラミン酸の製
造を行った。
(pH7.5)にN−アセチルグルコサミン22g及びピルビン
酸11gを溶解し、この溶液に15mgの実施例3で得たレニ
ン結合活性を有する蛋白質及び、500ユニットのN−ア
セチルノイラミン酸リアーゼを加えて全量を0.5リット
ルとし、30℃、48時間反応を行った。反応後の反応液中
には12.4gのN−アセチルノイラミン酸が生成した。Dow
exl1(ダウケミカル社製)によるイオン交換クロマトグ
ラフィーにより反応物を単離し、濃縮後、凍結乾燥によ
り10.3gのN−アセチルノイラミン酸を得た。
Claims (7)
- 【請求項1】以下の(a)又は(b)のタンパク質を必
須成分とし、N−アセチルグルコサミンからN−アセチ
ルマンノサミンへの変換を行うエピメリ化剤; (a)アミノ酸配列(A)からなるタンパク質 (b)アミノ酸配列(A)において1又はそれ以上のア
ミノ酸が欠失、置換又は付加されたアミノ酸配列からな
り、かつアシルグルコサミン2−エピメラーゼ活性を有
するタンパク質 - 【請求項2】以下の(a)又は(b)のタンパク質を必
須成分とし、N−アセチルグルコサミンからN−アセチ
ルマンノサミンへの変換を行うエピメリ化剤; (a)アミノ酸配列(R−1)からなるタンパク質 (b)アミノ酸配列(R−1)において1又はそれ以上
のアミノ酸が欠失、置換又は付加されたアミノ酸配列か
らなり、かつアシルグルコサミン2−エピメラーゼ活性
を有するタンパク質 - 【請求項3】以下の(a)又は(b)のタンパク質を必
須成分とし、N−アセチルグルコサミンからN−アセチ
ルマンノサミンへの変換を行うエピメリ化剤; (a)アミノ酸配列(R−2)からなるタンパク質 (b)アミノ酸配列(R−2)において1又はそれ以上
のアミノ酸が欠失、置換又は付加されたアミノ酸配列か
らなり、かつアシルグルコサミン2−エピメラーゼ活性
を有するタンパク質 - 【請求項4】以下の(a)又は(b)のタンパク質を必
須成分とし、N−アセチルグルコサミンからN−アセチ
ルマンノサミンへの変換を行うエピメリ化剤; (a)アミノ酸配列(R−3)からなるタンパク質 (b)アミノ酸配列(R−3)において1又はそれ以上
のアミノ酸が欠失、置換又は付加されたアミノ酸配列か
らなり、かつアシルグルコサミン2−エピメラーゼ活性
を有するタンパク質 - 【請求項5】下記(1)又は(2)の、N−アセチルグ
ルコサミンからN−アセチルマンノサミンへの変換を行
うエピメリ化剤; (1)上記式(A)で表されるアミノ酸配列を必須配列
とするエピメリ化剤 (2)上記式(A)で表されるポリペプチドのN末端又
はC末端にPro Ala Pro Ser Pro Ala Pro Thr Pro Ala
Cys Arg Gly Ala Glu;Pro Ala Pro Leu Gly Ser Leu Pr
o Ala Val Pro Thr Arg Glu Gly Ser Lys;またはLys Gl
y Asr Lys Ser Trp Gln Aspが付加したアミノ酸配列を
必須配列とし、かつアシルグルコサミン2−エピメラー
ゼ活性を有する、エピメリ化剤; - 【請求項6】請求項1〜5のいずれかに記載のエピメリ
化剤をN−アセチルグルコサミンに作用させてN−アセ
チルマンノサミンを製造する方法。 - 【請求項7】請求項1〜5のいずれかに記載のエピメリ
化剤とN−アセチルノイラミン酸リアーゼとを、N−ア
セチルグルコサミンとピルビン酸に作用させてN−アセ
チルノイラミン酸を製造する方法。
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