JP3418727B2 - マイクロバルブ装置及びその製作方法 - Google Patents

マイクロバルブ装置及びその製作方法

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JP3418727B2
JP3418727B2 JP2000127429A JP2000127429A JP3418727B2 JP 3418727 B2 JP3418727 B2 JP 3418727B2 JP 2000127429 A JP2000127429 A JP 2000127429A JP 2000127429 A JP2000127429 A JP 2000127429A JP 3418727 B2 JP3418727 B2 JP 3418727B2
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和生 細川
龍太郎 前田
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National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体微細加工技術を応
用して製作したマイクロバルブ装置とその製造工程に関
するものである。このマイクロバルブ装置は遺伝子解析
などの化学分析、合成に応用できる。
【0002】
【従来の技術】最近マイクロバルブ装置のようなマイク
ロ流体デバイスが注目されて来ている。マイクロ化学分
析システム(μTAS)を含む(バイオ)ケミカル技術
においては特に顕著である。典型的な設計では、マイク
ロバルブ装置には微細な流体通路(流路)が形成されて
いて、この流体通路の途中に設けた弁座に可動のメンブ
レンが離接して開閉される。メンブレンの駆動の方法に
は種々のものがある。
【0003】マイクロバルブユニット設計のポイント
は、メンブレンの材料にある。流路の寸法に匹敵するほ
どのメンブレンの大きな撓みが弁座との離着すなわち流
体スイッチングに必要である。多くの場合はその撓みは
数十ミクロンである。スイッチングはバイオケミカル技
術には必須である。
【0004】シリコーンゴムはヤング率が低いこととシ
ール特性が優れていることから、マイクロバルブユニッ
トメンブレンの主要な材料の1つと目されている。シリ
コーンゴムのメンブレンを空気圧で駆動するタイプのマ
イクロバルブユニットとしては[1] Ohori T, Shioji S,
Miura K and Yotumoto A 1997 Three-way microvalvefo
r blood flow contorl in medical micro total analys
is systems (μTAS)proc IEEE Micro Electro Mechanic
al Systems, Nagoya333-7、 [2]Bousse L, Dijkstra E a
nd Guenat O 1996 High-density arrays of valves and
interconnects for liquid switching Proc. Solid-St
ate Sensor and Actuator Workshop,Hilton Head 272-5
がある。
【0005】
【解決すべき課題】一方、シリコーンゴムは駆動方法に
制約があるという短点もある。その駆動方法としては、
空気圧法と熱空気圧法との2つの方法だけがこれまでに
報告されている。しかし、これらの2つの方法はマイク
ロバルブユニットの高密度アレイを製作する場合には問
題となる。熱空気圧駆動の場合、高密度アレイにおける
隣接するバルブとの熱絶縁が困難である。空気圧駆動の
場合、メンブレンに空気圧を導入するためのマイクロ流
路が要求されるが、このことは、スイッチングされる流
体のマイクロ流路層の他にもう一層、駆動用空気のマイ
クロ流路の層が余計に必要となることを意味する。しか
るにこのような多層のマイクロ流路の部材の製作には複
雑な製作プロセスが必要となる。
【0006】空気圧駆動の三方弁または四方弁マイクロ
バルブユニットについては報告されている。それらは独
立した一方弁バルブユニットの3個または4個で構成さ
れている。しかしそれらは空気マイクロ流路を備えてい
ない。したがって、バルブユニット間の間隔はマイクロ
加工で製作されていない空気コネクターの大きさによっ
て制約されることとなる。これらのシステムでは間隔は
2.5mmより大きくなり、このことは四角格子状に配
置した場合に、バルブ配置の理論的密度は16個/cm
2より低くなることを意味する。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、一例として
三つの一方弁マイクロバルブユニットからなる三方弁マ
イクロバルブ装置に関するものである。一方弁マイクロ
バルブユニットはシリコーンゴムメンブレンを備えてい
る。このメンブレンは外部から導入される負の空気圧に
よって駆動される。一方弁マイクロバルブユニット間の
間隔は780μmよりも小さく、これによって四角格子
配列にした場合の理論配列密度が164個/cm2以上
になることを意味する。この小さな間隔は空気用のマイ
クロ流路を備えたシステムを採用することによって実現
する。
【0008】この多層マイクロ流路をもつ比較的構造の
複雑な装置を製作する過程を簡単にするために、装置の
材料として透明シリコーンゴムの一種であるポリジメチ
ルシロキサン(polydimethylsiloxa
ne)(PDMS この明細書において同じ)を採用し
た。
【0009】最近、マイクロ流体装置の製作を簡単化す
るために、PDMSの型成形技術が広く使用されてい
る。
【0010】普通に使われている過程は (1)表面に溝が形成されているPDMSチップをマイ
クロ加工で製作された型を用いて成形する。 (2)溝を平基板でふたをしてマイクロ流路を形成す
る。
【0011】製作過程はPDMSの2つの特徴によって
単純化されている。その1つはサブミクロンのレプリカ
忠実再現性である。この忠実再現性はほとんどの応用例
で充分な性能を有する。その2つは自己接着性である。
溝を閉じる(シールする)ためには、PDMSの表面は
手のかかる接着技術がなくても、ガラス、シリコーンP
DMSなど種々の材料の表面に可逆的に接着することが
できる。さらにもし必要ならば、接着表面を接触前に酸
素プラズマで表面処理して不可逆的に接着することがで
きる。ここで述べた、マイクロバルブユニットは2つの
PDMSマイクロ流路チップと1枚のメンブレンから成
っている。それらの部材は可逆的及び不可逆的な接合技
術とを使用して組立てられている。後者の不可逆的接合
技術はPDMSメンブレンを基板からPDMSチップに
移転するときに使用される。基板上のメンブレンはスピ
ンコートによって形成されるものである。
【0012】したがって、この発明のマイクロバルブ装
置は、一個または複数の一方弁マイクロバルブユニット
によって構成したことを特徴としている。また、この発
明の他のマイクロバルブ装置は、複数の前記一方弁マイ
クロバルブユニットを有し、それぞれの前記一方弁マイ
クロバルブユニット毎にバルブ領域において変位するメ
ンブレンが弁座に離着して作動流体通路を開閉する弁機
構を有し、かつ、複数の制御ポートをもつ駆動流体素子
チップと複数のアクセスポートをもつ作動流体素子チッ
プと及び前記両素子チップに挟まれた前記メンブレンと
が協働して前記複数の一方弁マイクロバルブユニットを
構成しており、前記駆動流体素子チップは1つの制御ポ
ートと連通し1つのバルブ領域において駆動流体の圧力
が作用する1つの圧力室を有する駆動流体通路を前記メ
ンブレンに接着して複数個形成し、前記作動流体素子チ
ップは一つのアクセスポートに連通し前記バルブ領域を
通る作動流体通路を前記メンブレンに接着して複数個形
成し、前記複数の作動流体通路は互いに連通しており、
前記バルブ領域において前記圧力室と前記作動流体通路
とは前記メンブレンを挟んで隣接しており、前記圧力室
に前記駆動流体の圧力を給排することによって前記メン
ブレンを変位させて前記弁座と離着させて前記一方弁マ
イクロバルブユニットを開閉する様にして複数方弁を構
成したことを特徴としている。さらにこの発明の他のマ
イクロバルブ装置は一個の前記一方弁マイクロバルブユ
ニットを有し、バルブ領域において変位するメンブレン
が弁座に離着して作動流体通路を開閉する弁機構を有す
る一方弁マイクロバルブユニットを有する一方弁マイク
ロバルブ装置であって、1つの制御ポートをもつ駆動流
体素子チップと2つのアクセスポートをもつ作動流体素
子チップと及び前記両素子チップに挟まれた前記メンブ
レンとを有し、前記駆動流体素子チップは制御ポートと
連通し前記バルブ領域において駆動流体の圧力が作用す
る圧力室を有する駆動流体通路を前記メンブレンに前記
接着して形成し、前記作動流体素子チップはアクセスポ
ートに連通し前記バルブ領域を通る作動流体通路を前記
メンブレンに接着して形成し、前記バルブ領域において
前記圧力室と前記作動流体通路とは前記メンブレンを挟
んで隣接しており、前記圧力室に前記駆動流体の圧力を
給排することによって前記メンブレンを変位させて前記
弁座と離着させて前記一方弁マイクロバルブユニットを
開閉する様にして一方弁を構成したことを特徴としてい
る。またこの発明のマイクロバルブ装置の製作方法は、
バルブ領域において変位するメンブレンが弁座に離着し
て作動流体通路を開閉する弁機構を有する一個または複
数の一方弁マイクロバルブを有するマイクロバルブ装置
であって、前記一方弁マイクロバルブユニットは制御ポ
ートをもつ駆動流体素子チップとアクセスポートをもつ
作動流体素子チップと及び前記両素子チップに挟まれた
前記メンブレンとを有し、前記駆動流体素子チップは制
御ポートと連通し前記バルブ領域において駆動流体の圧
力が作用する圧力室を有する駆動流体通路を前記メンブ
レンに接着して形成し、前記作動流体素子チップはアク
セスポートに連通し前記バルブ領域を通る作動流体通路
を前記メンブレンに前記接着して形成し、前記バルブ領
域において前記圧力室と前記作動流体通路とは前記メン
ブレンを挟んで隣接しており、前記圧力室に前記駆動流
体の圧力を給排することによって前記メンブレンを変位
させて前記弁座と離着させて前記一方弁マイクロバルブ
ユニットを開閉する様に構成したマイクロバルブ装置の
製作方法であって、基板にホトレジストを塗布して前記
圧力室または前記作動流体流路のパターンを露光、現像
して前記基板上に反転パターンを形成し、次に前記基板
上に駆動流体素子チップまたは作動流体素子チップの材
料樹脂を供給し前記反転パターンを転写して、その後基
板から材料樹脂を剥離し、こうして駆動流体素子及び作
動流体素子チップを得て、一方他の基板上にメンブレン
の材料樹脂を供給して、基板上にメンブレンを形成し、
次に駆動流体素子チップの前記圧力室が形成されている
側の面を前記バルブ領域の前記メンブレンの表面に不可
逆的に接着して前記メンブレンを前記基板から剥離さ
せ、次に作動流体素子チップの前記作動流体通路が形成
されている側の面を前記メンブレンの裏面に可逆的に接
着することを特徴としている。
【0013】
【実施例】以上この発明の詳細を実施例を示す図面につ
いて説明する。図1において1は複数方弁マイクロバル
ブ装置の一例としての三方弁マイクロバルブ装置であ
る。
【0014】この三方弁マイクロバルブ装置1は1個ま
たは複数個の三方弁マイクロバルブ2を有しており、こ
の発明の三方弁マイクロバルブ2は複数の一方弁マイク
ロバルブユニット3を有するものである。すなわち一方
弁マイクロバルブユニット3は三方弁マイクロバルブ2
乃至三方弁マイクロバルブ装置1のバルブユニットであ
る。この発明の一方弁マイクロバルブユニット3は前記
のように三方弁マイクロバルブ装置1の構成要素である
とともに、単独で一方向だけの流路をもつこの発明の一
方弁マイクロバルブ装置を構成することも可能である。
以下に示す実施例では複数方弁マイクロバルブ装置1と
して三方弁マイクロバルブ装置1を例示として説明して
おり、複数方弁マイクロバルブユニットとして三方弁マ
イクロバルブ2を例示として説明している。
【0015】図1は独立した3つの一方弁マイクロバル
ブユニット3をもつ三方弁マイクロバルブ2を有する三
方弁マイクロバルブ装置1を示している。三方弁マイク
ロバルブ装置1は2つのPDMS製のチップ、すなわち
作動流体素子チップ5と駆動流体素子チップ6、とこの
2つのチップに挟まれているPDMS製のメンブレン7
とからなる。三方弁マイクロバルブ装置1は特定の流れ
の方向をもたないけれども、作動流体素子チップ5中の
3つのアクセスポートは、便宜上、入口ポート(In1
−2)及び出口ポート(Out)と呼ばれる。一方、駆
動流体素子チップ6には3つの制御ポート(C1−3)
がある。作動流体素子チップ5及び駆動流体素子チップ
6は、マイクロ加工で製作された深さ25μm及び70
μmの溝8、11が形成されている。溝8、11はメン
ブレン7の両面とシールしていてマイクロ流路である作
動流体流路12と圧力室13の2つの層を形成する。作
動流体流路12は作動流体を通す流路であり、圧力室1
3は駆動流体の圧力が作用する室である。この実施例で
は、駆動流体は空気である。作動流体素子チップ5は可
逆的にメンブレン7に接着し、駆動流体素子チップ6は
不可逆的にメンブレン7に接着する。
【0016】図1AのA部が三方弁マイクロバルブ2を
示しており、その拡大図が図2に示されている。幅10
0μmの作動流体流路12が入口ポート及び出口ポート
から来てチップの中央で合する。それぞれの流路12は
一方弁マイクロバルブユニット3を有していて、これら
の流路は実質上は等価である。一方弁マイクロバルブユ
ニット3の断面図は図3に示されている。
【0017】作動流体素子流路12を中断する50μm
のギャップが弁座14として機能する。一方弁マイクロ
バルブユニット3は通常はメンブレン7と弁座14がシ
ーリングして閉じている。外部の駆動流体空気負圧が制
御ポート及び200μm幅の圧力室13を介して供給さ
れ、メンブレン7を一方弁マイクロバルブユニット3を
開く方向に変位させる。例えばIn1からOutに至る
作動流体通路12は制御ポートC1及びC3に同時に空
気負圧を供給することによって開かれる。
【0018】次に以上のように構成された三方弁マイク
ロバルブ装置1及び一方弁マイクロバルブ装置の製作方
法について説明する。三方弁マイクロバルブ装置1及び
一方弁マイクロバルブ装置の製作過程はおおよそ図4に
示されている。駆動流体素子チップ6は以下のような型
成型技術によって製作される。高さ70μmの圧力室1
3を形成するための反転パターンを形成するために、超
厚膜フォトレジスト15(SU−8:Microche
m社製、アメリカ)が基板16の上にスピンコートさ
れ、製造者メーカーの指示にしたがって処理される。そ
の後、反転パターンを露光し、現像する(図4A)。現
像の後、接着を強化するために、炉中で4分間150℃
で焼かれ、それから1〜2時間かけて室温まで徐冷され
る。型離れをよくするために、基板は反応性イオンエン
ッチング(RIE)機械(SystemVII SLR
7 30/740:Plasma−therm社製,U
SA)中で2分間、CHF3プラズマにより 重合化され
たフロロカーボン層が成膜される。その時の条件は以下
の通りである。CHF3ガス流量50sccm、圧力1
60mTorr,電力200w。
【0019】PDMS(Sylgard 184; D
ow Corning社製、USA)の未重合溶液を溶
液を保持する型枠を使用して基板上に注ぐ(図4B)。
これに対して65℃で1時間の第1キュアと、100℃
で1時間の第2キュアを与える。キュアされたPDMS
チップは基板から剥離され、次に1.5mmのアクセス
ホールが3本、金属パイプを使用してチップにパンチし
て形成する(図4C)。次に、PDMSメンブレン7は
他の基板上に形成され(図4D)、ついで以下に示す新
技術によって、駆動流体素子チップ6上に移転させる
(図4E)。前もって、CHF3プラズマによって重合
されたフロロカーボン層を前述のプロセスを使用して基
板上に成膜しておく。
【0020】PDMSの未重合溶液は基板上に30秒
間、3000rpmでスピンコートされており、かつオ
ーブンで100℃、1時間のキュアーがほどこされてい
る。その結果として、25μm厚のメンブレン7が得ら
れた。駆動流体素子チップ6とメンブレン7との間では
不可逆的接着を実現するために両表面はRIE機械中で
以下のような条件で1時間、は酸素プラズマで処理す
る。酸素ガス流量100sccm、圧力300mTor
r及び電力200W。
【0021】プラズマチャンバーから取り出した後、た
だちに、2つの表面を接触させ、オーブン中で100℃
で2時間焼く(図4D)。2つの部材は不可逆的に接着
されたので、それらは一緒にメンブレン7の形状を保っ
たまま基板から剥離することができる(図4E)。最後
に、すべての部材は組立てられる。作動流体素子チップ
5はSU−8フォトレジストの厚みが25μmである点
を除けば、駆動流体素子チップ6と同じ方法で製作され
る。作動流体素子チップ5は駆動流体素子チップ6とメ
ンブレン7との合成体の表面に単に接触させるだけで可
逆的接着する。
【0022】PDMSは透明だから位置合わせはビデオ
顕微鏡(VH−6300;KEYE社製、日本)とX−
Y−Zステージを利用した手製の道具を用いて行うこと
ができる。6本のガラスパイプがアクセス孔に挿入さ
れ、PDMSに接着される(図4F)。
【0023】
【実験】以上説明したように構成された複数方弁マイク
ロバルブ装置1の流れ特性について実験した。
【0024】実験装置及び実験方法 水に対する三方弁マイクロバルブ装置の流量特性を図5
に示す装置を使用して評価した。図5において、(a)
真空ポンプ、(b,c)真空レギュレータ、(d−g)
手動三方弁、(n)水捕捉トラップ、(i)三方弁マイ
クロバルブ、(j,k)純水を充填したシリコーンチュ
ーブを示す。
【0025】水を吸い込むためとバルブメンブレンを制
御するために、負圧が利用される。負圧は真空ポンプ
(DA−5D;ULVAC真空機工社、日本)によって
供給され、水の吸い込みとバルブの制御のために2つの
真空レギュレータ(VR200−G;コガネイ社製、日
本)を使用して別々に独立して調節された。ポート内の
真空−大気圧間の圧力の切り替えは4つの三方弁を使用
することによって行う。各ポート内の圧力はPXX(ポ
ート名)で表示する。出口ポートから汲み上げられた水
はレギュレータへの吸い込みを避けるために瓶に一旦溜
められる。入口ポートは純水を満たしたシリコーンチュ
ーブ(長さ1m,内径1mm)に接続される。チューブ
の他端は大気圧に開放される。装置と卓上に置かれたチ
ューブとの間の数cmの高さの差を無視して圧力PIn
1,PIn2を大気圧とみなした。In1とIn2の体
積流量q1,q2を計算するためにチューブ内の水の移動
速度を計測した。
【0026】実験結果及び検討 図6Aにおいて、流量q1を0〜70KPaで変化する
制御圧力PC1,PC3に対してプロットしている。
(A)流体ルートIn1−Outの開閉挙動、In2−
Outの流体ルートは閉じられている。(B)流体ルー
トが開状態における吸い込み圧力に対する流量を示す。
他方の流体ルートIn2−Outは閉じられている。
(C)両方の流体ルートが開状態であるときの吸い込み
圧力に対する流量を示す。
【0027】圧力PC2及びPOUTは図に示されるよ
うに一定に保たれる。この曲線は流体ルートIn2−O
utが閉じているときの流体ルートIn1−Outの開
閉の挙動を示している。この曲線にはほとんど線形成は
みられない。換言すれば、C1及びC3で制御される2
つのバルブユニットからなる装置はひとつのOn−Of
fバルブとして機能する。
【0028】3つのバルブユニットは等価とみなせるか
ら、C2−C3,C1−C2の組み合わせも図6Aに示
すOn−Off特性と同じ特性を持つ。開放圧力と閉鎖
圧力との間のヒステリシスはメンブレンと弁座との間の
スティッキング(凝着)によって起こされるものと考え
られる。閉状態での漏洩は検出されない。
【0029】図6Bにおいて、圧力変化が0〜30KP
の吸い込み圧力に対する流量q1がプロットされてい
る。制御圧力は
【数1】 PC1=PC3=−60KPa、PC2=0KPa の一定に保持される。この圧力は流体流路In1−0u
tとを“開”にし、流体流路In2−Outを“閉”に
する。図6Bに示すように、流量は吸い込み圧力に比例
する。したがって、その比例定数を流路抵抗(圧力降
下)と定義することができる。
【0030】曲線を図6Cから計算すると、流体抵抗R
A
【数2】RA=1.65KPa/(μL/min) となる。図6Cは上記と同じ実験結果を示している。す
べての制御ポートに圧力(−60Pa)をかけることに
より、すべての流体流路は開状態に保たれる。図6Cに
示す流量q1,q2は見込み通り互いにバランスして吸い
込み圧力に比例している。流体ルートIn1−Outの
流路抵抗RBと流体ルートIn2−Outの流路抵抗RC
【数3】RB=2.24KPa/(μL/min) RC=2.29KPa/(μL/min) と計算される。
【0031】結論 一方弁マイクロバルブユニットを三つ備えた空気圧駆動
の三方弁マイクロバルブ装置が製作された。一方弁バル
ブユニット間の間隔は780μmよりも小さく、このこ
とは高密度マイクロバルブアレイの実現可能性を開くも
のである。現在、この間隔は位置合せの精度からの制約
を受けるが、近い将来には改善されるであろう。多層マ
イクロ流路を含んだ装置を比較的簡単なプロセスで製作
した。これはPDMSを使用することによって可能とな
ったものである。特に、PDMSメンブレンのウエハレ
ベル移転の新技術が有効であることが証明された。PD
MSはガラス、シリコーンその他の種々の材料に不可逆
的に接着することができるので、この技術は多層マイク
ロ流路システムに広く適用することができる。
【0032】
【発明の効果】従来のマイクロバルブユニットを製造す
るには両面露光、基板貫通エッチング、犠牲層エッチン
グなど複雑で時間のかかる工程が必要だったが、この発
明では超厚膜フォトレジスト膜の形成とパターンの露
光、現像、型成形、及び可逆的−不可逆的接着の選択に
よって、工程を簡単化することができる。
【0033】また、高密度のマイクロバルブユニットア
レイを作るためには流体回路と空気圧回路の精密な位置
合わせが不可欠である。しかし、従来のマイクロバルブ
ユニットでは主要な構造体に不透明なシリコーン基板を
用いているため、これは困難であったが、この発明では
両チップ及びメンブレンにPDMSを使用することで部
材の位置合わせを容易にし、部材の縮小化と合わせてマ
イクロバルブシステムの高密度化が可能となる。マイク
ロバルブに限らず、多層流体回路一般に適用できる。
【0034】
【図面の簡単な説明】
【図1】3つの一方弁ユニットで構成される三方弁マイ
クロバルブ装置を示す説明図。
【図2】図1AにおけるA部拡大図。
【図3】図2におけるB−B部断面図。
【図4】三方マイクロバルブユニットの製作過程を示す
説明図。
【図5】水を使用して三方弁マイクロバルブの流量特性
を評価するための実験装置を示す説明図。
【図6】水を取り扱った三方弁マイクロバルブの特性を
示すグラフ。
【符号の説明】
1 三方弁マイクロバルブ装置 2 三方弁マイクロバルブ 3 一方弁マイクロバルブユニット 5 作動流体チップ 6 駆動流体チップ 7 メンブレン 8 溝 11 溝 12 作動流体流路 13 圧力室 14 弁座 15 超厚膜フォトレジスト 16 基板 In1 入口ポート In2 入口ポート Out 出口ポート C1 制御ポート C2 制御ポート C3 制御ポート

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一個または複数の一方弁マイクロバルブ
    ユニットによって構成したマイクロバルブ装置におい
    て、複数の前記一方弁マイクロバルブユニットを有し、
    それぞれの前記一方弁マイクロバルブユニット毎にバル
    ブ領域において変位するメンブレンが弁座に離着して作
    動流体通路を開閉する弁機構を有し、かつ、複数の制御
    ポートをもつ駆動流体素子チップと複数のアクセスポー
    トをもつ作動流体素子チップと及び前記両素子チップに
    挟まれた前記メンブレンとが協働して前記複数の一方弁
    マイクロバルブユニットを構成しており、前記駆動流体
    素子チップは1つの制御ポートと連通し1つのバルブ領域
    において駆動流体の圧力が作用する1つの圧力室を有す
    る駆動流体通路を前記メンブレンに接着して複数個形成
    し、前記作動流体素子チップは一つのアクセスポートに
    連通し前記バルブ領域を通る作動流体通路を前記メンブ
    レンに接着して複数個形成し、前記複数の作動流体通路
    は互いに連通しており、前記バルブ領域において前記圧
    力室と前記作動流体通路とは前記メンブレンを挟んで隣
    接しており、前記圧力室に前記駆動流体の圧力を給排す
    ることによって前記メンブレンを変位させて前記弁座と
    離着させて前記一方弁マイクロバルブユニットを開閉す
    る様にして複数方弁を構成したことを特徴とするマイク
    ロバルブ装置。
  2. 【請求項2】 一個または複数の一方弁マイクロバルブ
    ユニットによって構成したマイクロバルブ装置におい
    て、一個の前記一方弁マイクロバルブユニットを有し、
    バルブ領域において変位するメンブレンが弁座に離着し
    て作動流体通路を開閉する弁機構を有する一方弁マイク
    ロバルブユニットを有する一方弁マイクロバルブ装置で
    あって、1つの制御ポートをもつ駆動流体素子チップと2
    つのアクセスポートをもつ作動流体素子チップと及び前
    記両素子チップに挟まれた前記メンブレンとを有し、前
    記駆動流体素子チップは制御ポートと連通し前記バルブ
    領域において駆動流体の圧力が作用する圧力室を有する
    駆動流体通路を前記メンブレンに前記接着して形成し、
    前記作動流体素子チップはアクセスポートに連通し前記
    バルブ領域を通る作動流体通路を前記メンブレンに接着
    して形成し、前記バルブ領域において前記圧力室と前記
    作動流体通路とは前記メンブレンを挟んで隣接してお
    り、前記圧力室に前記駆動流体の圧力を給排することに
    よって前記メンブレンを変位させて前記弁座と離着させ
    て前記一方弁マイクロバルブユニットを開閉する様にし
    て一方弁を構成したことを特徴とするマイクロバルブ装
    置。
  3. 【請求項3】 前記駆動流体素子チップと前記メンブレ
    ンは不可逆的に接着し、前記作動流体素子チップと前記
    メンブレンは可逆的に接着していることを特徴とする請
    求項1または2記載のマイクロバルブ装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動流体素子チップ、前記作動流体
    素子チップ及び前記メンブレンは透明または半透明な合
    成樹脂製であることを特徴とする請求項1または2記載
    のマイクロバルブ装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動流体素子チップ、前記作動流体
    素子チップ及び前記メンプレンはPDMS製であることを特
    徴とする請求項1または2記載のマイクロバルブ装置。
  6. 【請求項6】 前記駆動流体は空気であることを特徴と
    する請求項1または2記載のマイクロバルブ装置。
  7. 【請求項7】 バルブ領域において変位するメンブレン
    が弁座に離着して作動流体通路を開閉する弁機構を有す
    る一個または複数の一方弁マイクロバルブユニットを有
    するマイクロバルブ装置あって、前記一方弁マイクロバ
    ルブユニットは制御ポートをもつ駆動流体素子チップと
    アクセスポートをもつ作動流体素子チップと及び前記両
    素子チップに挟まれた前記メンブレンとを有し、前記駆
    動流体素子チップは制御ポートと連通し前記バルブ領域
    において駆動流体の圧力が作用する圧力室を有する駆動
    流体通路を前記メンブレンに接着して形成し、前記作動
    流体素子チップはアクセスポートに連通し前記バルブ領
    域を通る作動流体通路を前記メンブレンに前記接着して
    形成し、前記バルブ領域において前記圧力室と前記作動
    流体通路とは前記メンブレンを挟んで隣接しており、前
    記圧力室に前記駆動流体の圧力を給排することによって
    前記メンブレンを変位させて前記弁座と離着させて前記
    一方弁マイクロバルブユニットを開閉する様に構成した
    マイクロバルブ装置の製作方法であって、基板にホトレ
    ジストを塗布して前記圧力室または前記作動流体流路の
    パターンを露光、現像して前記基板上に反転パターンを
    形成し、次に前記基板上に駆動流体素子チップまたは作
    動流体素子チップの材料樹脂を供給し前記反転パターン
    を転写して、その後基板から材料樹脂を剥離し、こうし
    て駆動流体素子及び作動流体素子チップを得て、一方他
    の基板上にメンブレンの材料樹脂を供給して、基板上に
    メンブレンを形成し、次に駆動流体素子チップの前記圧
    力室が形成されている側の面を前記バルブ領域の前記メ
    ンブレンの表面に不可逆的に接着して前記メンブレンを
    前記基板から剥離させ、次に作動流体素子チップの前記
    作動流体通路が形成されている側の面を前記メンブレン
    の裏面に可逆的に接着することを特徴とするマイクロバ
    ルブ装置の製作方法。
  8. 【請求項8】 前記不可逆的接着は接着面の一方または
    両方を接着に先立って酸素プラズマで表面処理すること
    によって行うことを特徴とする請求項7記載のマイクロ
    バルブ装置の製作方法。
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