JP3418696B2 - 耐火被覆シート - Google Patents

耐火被覆シート

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JP3418696B2
JP3418696B2 JP09469295A JP9469295A JP3418696B2 JP 3418696 B2 JP3418696 B2 JP 3418696B2 JP 09469295 A JP09469295 A JP 09469295A JP 9469295 A JP9469295 A JP 9469295A JP 3418696 B2 JP3418696 B2 JP 3418696B2
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貴裕 星川
浩之 梅津
英喜 滝口
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株式会社アイジー技術研究所
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は主に耐火構造を必要とす
る建築物、構築物に使用される鋼材の外表面を被覆する
ための耐火被覆シートに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、耐火構造を必要とする建築物、構
築物に使用される鋼材からなる躯体は、躯体組立形成後
に現場にてロックウールを吹き付けし、耐火構造にする
のが一般的である。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような方法では、ロックウールの吹き付け作業は危険、
汚い、きついの3K環境での作業であり、しかも、均一
にロックウール層を形成するにはかなりの熟練を必要と
した。また、現場では吹き付け用の機器が必要であり、
運搬コスト等費用がかかるものであった。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明はこのような欠点
を除去するために、基材シート層の表面側に骨材層、耐
火被覆層を順に積層すると共に、基材シートの裏面側に
接着剤層、離型紙層の順に積層してなる耐火被覆シート
を提案し、この耐火被覆シートを用いることにより、建
設現場でのロックウールの吹き付け作業をなくし、容易
に安全に耐火被覆層を鋼材上に形成できると共に、厚み
が一定で安定した耐火被覆層を形成することができる耐
火被覆シートを提案するものである。 【0005】 【実施例】以下に図面を用いて本発明に係る耐火被覆シ
ートの一実施例について詳細に説明する。図1(a)は
上記耐火被覆シートαの代表例を示す斜視図、図1
(b)はその積層関係を示す拡大断面図である。耐火被
覆シートαは上(表面側)から順に、耐火被覆層A、骨
材層B、基材シート層C、接着剤層D、離型紙層Eの少
なくとも5層構造からなるものである。 【0006】基材シ−ト層Cは耐火被覆シートαの基材
となる部分であり、耐火被覆シートαにある程度の強度
を持たせる補強材として機能するものである。基材シー
ト層Cの素材としては、例えば各種合成樹脂をベースと
した可塑性を有する樹脂シート、各種繊維物からなる有
機系もしくは無機系の不織布、表面に防水処理を施した
り各種をラミネートした紙シート、金網、ラスシート、
KGシート(商品名)、通気性防水シート、防風透湿シ
ート、等からなるものである。 【0007】骨材層Bは基材シート層Cの表面側に後記
する耐火被覆層A自体が有する自己接着性を利用して、
もしくは、図1(b)に1点鎖線で示すように後記する
接着剤層Dを別途介在して積層したものである。 【0008】また、骨材層Bはパーライト粒、ガラスビ
ーズ、石膏スラグ、タルク石、ゼオライト、シラスバル
ーン、グラスウール、ロックウール、カーボン繊維、グ
ラファイト等、水酸化アルミニウム等の粒状物の1種以
上を基材シート層C上にほぼ均一に分散させて積層した
ものであり、耐火被覆シートαの不燃材、強度補強材等
として機能するものである。 【0009】耐火被覆層Aは骨材層Bの表面側に、耐火
被覆層A自体が有する自己接着性を利用して、もしくは
別途接着剤(図示せず)を介在して積層したものであ
る。また、耐火被覆層Aは耐火被覆シートαに防火性
能、耐火性能を付加すると共に表面の化粧層としても機
能するものである。さらに、燃焼の際に多量の有毒ガス
の発生を伴わずに、燃焼の進展を妨げるものでもある。 【0010】耐火被覆層Aの素材としては、第1に難燃
性、不燃性塗膜を形成するものとして、ケイ酸アルカリ
を水に溶解してこれにクレー、タルク、その他の顔料を
加えたもの、カゼインのような難燃性物質の水溶液にク
レー、タルク、その他の顔料を加えたもの、あるいはこ
れらを混合したもの、またはこれらに油、ワニス、ペイ
ント、エナメル等を加えたもの、フタル酸樹脂ワニス、
塩化ビニル等に塩化パラフィン等を加え、さらに酸化ア
ンチモンを加えたものである。 【0011】さらに、第2に燃焼時に断熱層を形成する
ものとしては、発泡用原料(防火薬剤反応触媒原料、炭
素生成原料、不燃性ガス発生原料)、着色顔料、被膜形
成樹脂等を加えたものからなるものである。このうち、
炭素生成原料類は炭水化物、多価アルコール類から選定
されるものであり、これらは火炎と接触して炭化し、断
熱層を形成するものである。また、炭素生成原料類は酸
基を持ち、無機酸とエステルを生成するものであり、無
機酸としてはリン酸からなるものである。これは、触媒
類、防火剤の熱分解により生成するものである。さら
に、不燃性ガス発生原料として、ジシアンジアミド、メ
ラミン、塩化パラフィン等を混入しても良い。 【0012】接着剤層Dは基材シート層Cの裏面側に積
層して形成するものでり、図2(a)、(b)に示すよ
うに、耐火被覆シートαを鋼材等のJISに規格された
躯体1(図ではH形鋼材)の外周に容易に接着、装着す
るためのものである。なお、図2(b)では、耐火被覆
シートαに重なりしろ2を設けて装着した例である。 【0013】接着剤層Dの素材としては、エラストマー
型エポキシ樹脂、イソシアネート、例えばメチレンジイ
ソシアネート(略称MDI)等のエマルジョンタイプ、
ホットメルトタイプ、および、その変性イソシアネー
ト、例えばウレタン変性、ビュレット変性イソシアネー
ト、イソシアヌレート変性イソシアネート等の1種を用
いるものである。 【0014】離型紙層Eは接着剤層Dの下部に容易に離
型するように積層するものであり、通常は接着剤層Dが
乾燥するのを防止し、耐火被覆シートαを必要個所に貼
着する時には除去されるものである。 【0015】剥離紙層Eの素材としては、各種紙状シー
トの表面に離型剤として珪素樹脂、ステアリン酸塩等の
薬剤処理を施したものである。 【0016】また、図2(a)、(b)は耐火被覆シー
トαの使用例を示す説明図であり、例えば図に示すよう
に、離型紙層Eを剥がして鋼材等のJISに規格された
躯体1(図ではH形鋼材)の外周に容易に接着し、耐火
性能を向上させるものである。 【0017】さらに、図3および図4はJISに規格さ
れた躯体1の外周を耐火被覆シートαで被覆し、耐火1
時間構造以上に耐える耐火鋼材としたものである。その
例としては、図3(a)はH形鋼材、図3(b)は等辺
山形鋼材、図3(c)は不等辺山形鋼材、図3(d)は
不等辺不等厚山形鋼材、図3(e)は溝形鋼材、図3
(f)は球平形材、図3(g)はI形鋼材、図3(h)
はT形鋼材を耐火被覆シートαで被覆した躯体1の例を
示すものである。 【0018】また、図4(a)は軽溝形鋼材、図4
(b)軽Z形鋼材、図4(c)軽山形鋼材、図4(d)
リップ溝形鋼材、図4(e)はリップZ形鋼材、図4
(f)はハット形鋼材、図4(g)は角形鋼材を耐火被
覆シートαで被覆した躯体1の例を示すものである。勿
論、このような使い方の他にも、耐火性、防火性を必要
とする部位への被覆材として耐火被覆シートαを使用す
ることができるものである。 【0019】図5は本発明に係る耐火被覆シートαのそ
の他の実施例を示すものであり、耐火被覆層Aの表面を
化粧層Fにて被覆したものである。化粧層Fは各種塗料
による塗膜もしくは各種合成樹脂シートからなるもので
あり、美観性の向上と、耐火被覆層Aの保護材、防水材
として機能するものである。 【0020】 【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る耐火
被覆シートによれば、耐火被覆シートを接着層を有す
るシート状に形成したことにより、手軽に任意部位を耐
火被覆することができ、被覆層の厚みも一定となる。
耐火構造を必要とする鋼材の表面に容易に接着すること
ができるので、それまで必要であった現場でのロックウ
ール吹き付け作業が必要なくなると共に、施工の短縮が
図れ、現場作業の労力とコストを大幅に軽減できる。
耐火被覆シートがクッション材としても機能するので、
被覆物の危険防止と破損防止が図れる。耐火被覆層と
骨材層の2重の不燃層が存在するので、耐火性能が向上
する。等の特徴、効果がある。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る耐火被覆シートの代表例を示す説
明図である。 【図2】本発明に係る耐火被覆シートの使用例を示す説
明図である。 【図3】本発明に係る耐火被覆シートの使用例を示す説
明図である。 【図4】本発明に係る耐火被覆シートのその他の例を示
す説明図である。 【図5】本発明に係る耐火被覆シートのその他の例を示
す説明図である。 【符号の説明】 α 耐火被覆シート 1 躯体 2 重なりしろ A 耐火被覆層 B 骨材層 C 基材シート層 D 接着剤層 E 離型紙層 F 化粧層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B32B 9/02 B32B 9/02 27/18 27/18 Z (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 少なくとも耐火被覆シートの基材となる
    基材シート層の表面側に粒状の骨材からなる骨材層、耐
    火被覆層の順に積層すると共に、前記基材シート層の裏
    面側に接着剤層、離型紙層の順に積層してなることを特
    徴とする耐火被覆シート。
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