JP3418345B2 - ピボットヒンジ - Google Patents

ピボットヒンジ

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JP3418345B2 JP21574998A JP21574998A JP3418345B2 JP 3418345 B2 JP3418345 B2 JP 3418345B2 JP 21574998 A JP21574998 A JP 21574998A JP 21574998 A JP21574998 A JP 21574998A JP 3418345 B2 JP3418345 B2 JP 3418345B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、扉枠に対する扉体
の高さ調整を可能にするピボットヒンジに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、上記ピボットヒンジとして
は、種々のものが提案されており、例えば、特開平8−
199892号公報所載の発明が公知である。このピボ
ットヒンジは、図7に示す如く、扉体60の上下辺端部の
2箇所位置のうち、扉体60の重量を支える下側に取付け
られるものである。
【0003】上記公報所載のピボットヒンジは、扉体60
と扉枠61とのそれぞれに設けられて上下に対向するヒン
ジ本体62,63 を有し、その一方のヒンジ本体63に設けた
ねじ孔64にピボット65の一端に形成した雄ねじ部66を高
さ調整可能に螺合し、該ピボット65に他方のヒンジ本体
62を受けるため雄ねじ部66よりも大径の鍔部67を設け、
該鍔部67にスパナと係合する係合部68を形成すると共に
雄ねじ部66にロックナット69を螺合し、他方のヒンジ本
体62に設けた孔部70にピボット65を回転可能に嵌合した
構成となっている。
【0004】従って、扉体60の高さ調整を行う場合、ロ
ックナット69を緩め、ピボット65の鍔部67に形成された
係合部68にスパナを係合させてピボット65を回転させる
ことにより、ヒンジ本体63に対するピボット65の突出量
を変化させて、扉枠61に対する扉体60の高さ調整を行
い、しかる後、ロックナット69を締め付ければよい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報所載のピボットヒンジにあっては、係合部68及びロッ
クナット69がヒンジ本体62,63 間に配されているため、
扉体60の高さ調整を行うためには、スパナをヒンジ本体
62,63 間の狭い隙間に挿入した状態で、ピボット65若し
くはロックナット69を回転させる必要があり、高さ調整
における作業性が極めて悪いという問題があった。
【0006】しかも、前記係合部68はピボット65の突出
量を変化させるためのものであり、一方、前記ロックナ
ット69はピボット65の回転を規制するためのものであっ
て、それぞれの目的が相違するため、係合部68とロック
ナット69とが同時に回転することは許容されず、従っ
て、係合部68及びロックナット69をそれぞれ別個独立に
回転し得る厚サイズの小さいスパナしか使用できず、高
さ調整における作業性がさらに悪くなるという問題があ
った。
【0007】従って、かかる問題の解決を図るべく、上
記公報のピボットヒンジには、係合部をドライバー係合
用の十字溝として、ピボット65の上端面に形成すること
が開示されているが、ロックナット69は依然としてヒン
ジ本体62,63 間にあるため、高さ調整における作業困難
は完全に解消されるものではない。
【0008】また、高さ調整によってヒンジ本体63に対
するピボット65の突出量が大となった結果、雄ねじ部66
のうち、ねじ孔64との螺合に関与する部位が少なくなる
場合、ヒンジ本体62が径方向に遊動し易くなり、扉体60
扉枠61に対する取付け状態が悪くなるばかりでなく、
雄ねじ部66、若しくは、ねじ孔64のねじ山を破損するお
それがあった。
【0009】そこで本発明は、上記の如き従来の問題点
に鑑みてなされたもので、高さ調整における作業性の向
上を図れるピボットヒンジを提供することを第一の課題
とし、併せて、扉体の扉枠に対する最適な取付け状態を
維持することができるピボットヒンジを提供することを
第二の課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係るピボットヒンジは、扉枠2 の下辺2aに
取付ける扉枠側ヒンジ本体30に、ピボット35が立設され
る一方、扉体1 の下辺1aに取付ける扉体側ヒンジ本体10
が、ピボット35を介して前記扉枠側ヒンジ本体30に回転
自在に支持されてなるピボットヒンジにおいて、前記扉
体側ヒンジ本体10は、第一の調整ねじ22の回転操作によ
り扉巾方向に移動可能な可動プレート13と、該可動プレ
ート13に伴って扉巾方向に移動し且つ第二の調整ねじ23
の回転操作により可動プレート13に対して扉厚み方向に
移動可能な揺動プレート14と、該揺動プレート14に保持
されるピボット受け支持体15と、可動プレート13及び揺
動プレート14に一部が挿通されるピン軸19とを備えると
共に、前記ピボット35に回転自在に嵌合するピボット受
け25が、一部を扉体側ヒンジ本体10の上方に臨出させて
前記ピボット受け支持体15のねじ15d に螺合されてその
回転操作によりピボット受け支持体15に対して扉高さ方
向に移動可能に構成されてなることを特徴とする。
【0011】上記構成からなるピボットヒンジは、扉巾
方向、扉厚み方向、扉高さ方向の直交三軸方向での位置
調整が可能であるため、扉枠2 に対して扉体1 を所望の
位置に位置決めすることができ、しかも、その調整が第
一の調整ねじ22、第二の調整ねじ23、ピボット受け25の
回転操作によって達成できるため、調整作業を極めて簡
単に行うことができる。
【0012】また、本発明に係るピボットヒンジは、請
求項2記載の如く、前記扉体側ヒンジ本体10に対するピ
ボット受け25の回転を規制する規制手段27が、扉体側ヒ
ンジ本体10の上方に配されてなる構成を採用することが
できる。
【0013】上記構成からなる請求項2記載のピボット
ヒンジは、高さ調整を終えた後、扉体側ヒンジ本体10の
上方にて規制手段27を操作し、ピボット受け25の回転を
規制して、ピボット受け25を扉体側ヒンジ本体10に対し
て位置決め固定する一方、高さ調整を行う際には、扉体
側ヒンジ本体10の上方にて規制手段27によるピボット受
け25の回転の規制を解除して、ピボット受け25を上下方
向に移動するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
ピボットヒンジについて図面に従って説明するものであ
る。本実施形態に係るピボットヒンジ6 は、図1及び図
2に示す如く、扉体1 の上下辺端部の両位置のうち、扉
体1 の重量を支える側に設けられるものであり、扉体1
の下辺1aに取付けられる扉体側ヒンジ本体10が、ピボッ
ト35を介して、扉枠2 の下辺2aに取付けられる扉枠側ヒ
ンジ本体30に回転自在に支持される構成である。
【0015】尚、扉体1 の上辺1c、及び、扉枠2 の上辺
2cには、扉体側ヒンジ本体3 、及び、扉枠側ヒンジ本体
4 が取付けられ、扉体側ヒンジ本体3 が、ピボット5 を
介して、扉枠側ヒンジ本体4 に回転自在に支持される構
成である。そして、ピボット35とピボット5 とを概略同
軸に調整することで、扉体1 は扉枠2 に対して開閉自在
となる。
【0016】前記扉体側ヒンジ本体10は、図2乃至図4
に示す如く、基部12a と張出部12bとを有する扉体1 の
重量を担持できる十分な剛性を持つベースプレート12
と、所定形状にプレス打ち抜き形成されてから断面視コ
の字状に折り曲げられて下面部13a と上面部13b とを有
し、下面部13a と上面部13b との間にベースプレート12
の張出部12b を挟入する可動プレート13と、該可動プレ
ート13の上面部13b の上に重ねる揺動プレート14と、前
記ベースプレート12、可動プレート13、及び、揺動プレ
ート14に下方から順次挿通してこれらを固定可能なピボ
ット受け支持体15とを具備してなるものである。
【0017】前記ベースプレート12は、基部12a を扉体
1 の下辺1aに合わせた状態で、基部12a に穿設した四つ
のねじ孔12c,…にねじ17, …を通してねじ止めされ、前
記ピボット受け支持体15は、外周下部に鍔部15a を有す
ると共に、上端部外周に、ピボット受け支持体15の回転
の規制手段としてロックナット18と螺合する雄ねじ15b
を有している。
【0018】また、前記ベースプレート12には、ピボッ
ト受け支持体15が自由な方向に相対移動することを許容
するようにピボット受け支持体15の外径よりも大きい円
孔12d が形成され、前記可動プレート13の下面部13a と
上面部13b には、ピボット受け支持体15が扉厚み方向に
のみ相対移動することを許容するように長軸が扉厚み方
向である長孔13c,13c が形成され、さらに、前記揺動プ
レート14には、ピボット受け支持体15が相対移動するこ
とを規制する円孔14a が形成されている。
【0019】そして、前記扉体側ヒンジ本体10は、ベー
スプレート12と可動プレート13と揺動プレート14にピボ
ット受け支持体15の雄ねじ15b を上向きにして、ベース
プレート12の下方より、下面部13a の長孔13c 、円孔12
d 、上面部13b の長孔13c 、円孔14a の順に挿通し、雄
ねじ15b にロックナット18を螺合し、ピボット受け支持
体15の鍔部15a とロックナット18とで挟圧固定して形成
されている。
【0020】また、前記揺動プレート14の端部であっ
て、前記円孔14a と離反する位置に穿設された円孔14b
に挿通されたピン軸19に対応して、ベースプレート12の
張出部12b には、ピン軸19を扉開閉側へ移動するに連れ
て僅小割合で扉体1 から離間するように案内する概略扉
巾方向に長いスリット12e が形成され、前記可動プレー
ト13の下面部13a と上面部13b とには、ピン軸19に嵌合
する円孔13d,13d が形成され、さらに、頭付きのピン軸
19を上方から円孔13d,13d 及びスリット12e に通してス
ナップリング21で抜けないように止められている。
【0021】さらに、スリット12e 内には、頭部がスリ
ット12e 内で軸長方向に移動不能に係合された状態で、
第一の調整ねじ22が収容され、しかも、該第一の調整ね
じ22の先端がピン軸19に螺刻したねじ孔19a に螺合され
ている。
【0022】従って、第一の調整ねじ22を回転すること
により、ベースプレート12に対して、可動プレート13及
び揺動プレート14を概略扉巾方向に調整移動し得るよう
に構成され、扉巾方向位置調整機構をなす。
【0023】また、第二の調整ねじ23の首下に形成した
周溝部23a を、揺動プレート14の扉体1 から離れた側縁
に立設したリブ14c に切り欠いた切欠き14d に収容して
リブ14c と嵌合すると共に、第二の調整ねじ23の先端
を、可動プレート13の扉体1 よりの側縁に立設したリブ
13e に穿設したねじ孔13f に螺合して、第二の調整ねじ
23を軸長方向に移動不能に回せるように構成している。
【0024】従って、第二の調整ねじ23をねじ孔13f に
ねじ込む方向に回転すると、揺動プレート14がピン軸19
を回転中心として扉体1 へ近づく方向に揺動する一方、
第二の調整ねじ23をねじ孔13f との螺合を解く方向に回
転すると、揺動プレート14が扉体1 から離れる方向に揺
動するという具合で、第二の調整ねじ23を回転すること
により、可動プレート13に対して、揺動プレート14を概
略扉厚み方向に調整移動し得るように構成され、扉厚み
方向位置調整機構をなす。
【0025】また、前記扉枠側ヒンジ本体30は、基部31
a と張出部31b とを有する扉体1 の重量を担持できる十
分な剛性を持つベースプレート31からなり、基部31a を
扉枠2 に形成されたスリット2bに挿入した状態で、基部
31a に穿設した四つのねじ孔31c,…にねじを通してねじ
止めされ、張出部31b から上方に突設されたピボット35
が、前記扉体側ヒンジ本体10に取付けられたピボット受
け25内に回転可能に嵌入することで、扉体側ヒンジ本体
10は扉枠側ヒンジ本体30に支持されている。
【0026】そして、前記ピボット受け25は、ピボット
受け支持体15に形成された挿通孔15c の一部に形成され
たねじ孔15d に螺合する雄ねじ25a を有すると共に、ピ
ボット受け支持体15にピボット受け25を螺入した際、ピ
ボット受け支持体15の鍔部15a に当接可能な鍔部25c を
有してなる。
【0027】しかも、前記雄ねじ25a を有する基軸25b
は、前記挿通孔15c と嵌合するよう寸法が設定され、ピ
ボット受け支持体15に螺入したピボット受け25が径方向
で遊動するのを規制するガイドとしての役目を有するも
のであり、ピボット受け25の雄ねじ25a とピボット受け
支持体15のねじ孔15d とのねじのはめあい具合に係わら
ず、ピボット受け25の軸芯は定方向、即ち、上下方向に
維持されている。
【0028】また、前記ピボット受け25をピボット受け
支持体15に螺入した状態にあっては、雄ねじ25a に一部
がピボット受け支持体15のねじ孔15d より上部に臨出し
てなり、該箇所にピボット受け25の回転の規制手段とし
てのロックナット27を螺合し、ピボット受け25の鍔部25
c とロックナット27とでピボット受け支持体15を挟圧固
定している。
【0029】さらに、前記ピボット受け25の下端には、
前記ピボット35を軸支するベアリング26が嵌装されると
共に、ピボット35の先端に形成された円錐状のテーパ部
35aとの干渉を防ぐための逃げ孔25dが凹設され、ピボ
ット35には、ベアリング26の内環と当接可能な鍔部35b
が形成されており、ピボット35をピボット受け25内に嵌
入した状態にあっては、ベアリング26内にピボット35が
嵌入され、ベアリング26と鍔部35b とが当接すること
で、扉体側ヒンジ本体10は扉枠側ヒンジ本体30に高さ方
向で位置決めされる。
【0030】従って、ピボット受け25を回転することに
より、ピボット受け支持体15に対して、ピボット受け25
を概略扉高さ方向に調整移動し得るように構成され、扉
高さ方向位置調整機構をなす。
【0031】尚、ピボット受け25の回転を容易ならしめ
るために、ピボット受け25の上端面には、ドライバー
(回転工具)の先端と係合し得る係合部としての十字溝
28が形成されている。
【0032】また、扉枠側ヒンジ本体30が扉体側ヒンジ
本体10を支持した状態で、扉体側ヒンジ本体10の張出部
分の上面及び側面を隠蔽し得る化粧カバー37を被せてね
じで固定する一方、扉枠側ヒンジ本体30の張出部分の下
面及び側面を隠蔽し得る化粧カバー38を被せてねじで固
定してなり、ピボット35を回転中心として、扉体1 を開
閉し得るように構成されている。
【0033】本実施形態に係るピボットヒンジは以上の
構成からなり、扉巾方向、扉厚み方向、扉高さ方向での
位置調整機構を備えるものである。そこで、以下、その
位置調整方法について説明する。
【0034】仮取付けした扉体1 を扉巾方向へ寄せる必
要がある時は、ロックナット18を緩めた状態で第一の調
整ねじ22を螺動して可動プレート13を扉巾方向に移動さ
せ、ピボット受け支持体15及びピボット受け25を扉巾方
向に移動調整する。
【0035】即ち、ピボット受け支持体15及びピボット
受け25を扉巾方向に沿って扉吊元側へ寄せれば、扉体1
を取手側へ寄せることができる一方、ピボット受け支持
体15及びピボット受け25を扉巾方向に沿って扉開閉側へ
寄せれば、扉体1 を扉吊元側へ寄せることができる。
【0036】また、扉体1 を扉厚み方向へ寄せる必要が
ある時は、ロックナット18を弛めた状態で、第二の調整
ねじ23を螺動して揺動プレート14をピン軸19を回転中心
として揺動させ、ピボット受け支持体15及びピボット受
け25を扉厚み方向に移動調整する。
【0037】即ち、ピボット受け支持体15及びピボット
受け25を扉厚み方向に沿って扉閉塞側に寄せれば、扉体
1 を扉開放側へ寄せることができる一方、ピボット受け
支持体15及びピボット受け25を扉厚み方向に沿って扉開
放側に寄せれば、扉体1 を扉閉塞側へ寄せることができ
る。
【0038】そして、扉体1 の扉巾方向の偏り及び扉厚
み方向の偏りを修正したら、ロックナット18を締付け、
ベースプレート12と可動プレート13と揺動プレート14と
を挟圧固定し、その後、扉体1 の高さ方向の調整を行
う。
【0039】まず、図5(イ)に示す如く、ピボット受
け支持体15の鍔部15a 下端面に、ピボット受け25の鍔部
25c 上端面が当接した状態にあっては、扉体1 の下辺1a
と扉枠2 の下辺2aとが最接近しており、扉体1 が扉枠2
に対して最下限に位置するものである。従って、扉体1
の高さ方向の調整を行うに当たっては、かかる位置から
扉体1 を上方に移動調整することとなる。
【0040】そこで、まず、ロックナット27を弛め、
ボット受け25を回転可能な状態にした後、ピボット受け
25の十字溝28にドライバー40の先端を係入し、扉体側ヒ
ンジ本体10の上方から回転操作を行い、図5(ロ)に示
す如く、ピボット受け25をピボット受け支持体15から離
間する方向に移動させる。
【0041】この時、ピボット受け25の雄ねじ25a がピ
ボット受け支持体15のねじ孔15d に沿って螺動すると同
時に、ピボット受け25の基軸25b がピボット受け支持体
15の挿通孔15c に沿って摺動して、ピボット受け25はピ
ボット受け支持体15との相対距離を変更する。
【0042】かかる操作により、扉体1 を上方に移動さ
せて、扉枠2 に対して扉体1 の高さ方向の偏りを修正し
たら、ロックナット27を締付け、調整作業を完了し、第
一の調整ねじ22、第二の調整ねじ23、ロックナット18、
27等をいたずら操作が出来ないように、化粧カバー37,3
8 を被せてねじで固定する。
【0043】本実施形態に係るピボットヒンジは、以上
の如くしてなり、扉巾方向、扉厚み方向、扉高さ方向の
直交三軸方向での位置調整が可能であるため、扉枠2 に
対して扉体1 を所望の位置に位置決めすることができ、
しかも、その調整が第一の調整ねじ22、第二の調整ねじ
23、ピボット受け25の回転操作によって達成できるた
め、調整作業を極めて簡単に行うことができるという利
点を有する。
【0044】特に、扉高さ方向の調整にあっては、ロッ
クナット27、及び、ドライバー40係合用の十字溝28が扉
体側ヒンジ本体10の上方に位置するため、ヒンジ本体間
の狭い隙間にロックナット、及び、スパナとの係合部が
配された従来の構成に比して、格段に調整作業の作業性
を向上することができるという利点を有する。
【0045】また、本実施形態にあっては、ピボット受
け25を回転操作する手段として、ベースプレート12,31
を扉体1 及び扉枠2 に取付ける際に使用するドライバー
40を共用できるため、調整作業のための専用工具を用意
する必要が無くなり、工具本数の集約を図れると共に、
さらに調整作業の作業性を向上することができるという
利点を有する。
【0046】さらに、ピボット受け25は、ガイドとして
の機能を有する基軸25b と挿通孔15c との摺動により、
径方向での遊動が規制されるため、ピボット受け25を螺
動することによっても、ピボット受け25の軸芯は振れ
ず、常に定方向に維持され、従って、ピボット受け25と
ピボット35との嵌合が常に適正な状態に維持されて、扉
体1 の開閉を円滑に行う得るという利点を有する。
【0047】また、扉体側ヒンジ本体10と扉枠側ヒンジ
本体30との上下方向での相対距離を変更すべく、上下方
向に移動可能なピボット受け25の雄ねじ25a を螺合させ
るねじ孔15d は、扉体側ヒンジ本体10の上方に形成さ
、しかも、該ねじ孔15d は、雄ねじ25a が扉枠側ヒン
ジ本体30の上方に臨出可能とすべく、貫通孔となってい
るため、ピボット受け25の雄ねじ25a の長さをより長く
形成することで、ピボット受け25の移動ストロークを長
くすることができて、扉体1 の高さ方向の調整幅を広げ
ることができるという利点を有する。
【0048】尚、本発明に係るピボットヒンジは、上記
実施形態に限定されるものではなく、種々の設計変更が
可能である。
【0049】即ち、ピボット受け25の回転手段として
は、ドライバー40に限定されず、例えば、ピボット受け
支持体15から上方に臨出するピボット受け25の雄ねじ25
a の外周面にスパナ係合用の面取りを形成し、スパナを
以てピボット受け25を回転する構成であってもよい。
【0050】また、ピボット受け25の形状、ねじの形成
位置等は、上記実施形態に限定されず、要は、ピボット
35に支持されるピボット受け25が扉体1 に取付けられる
扉体側ヒンジ本体10に対して上下移動可能に構成されて
いれば、本発明の意図するところである。
【0051】従って、扉巾方向、及び、扉厚み方向での
位置調整を行う必要がないピボットヒンジにあっては、
図6に示す如く、ピボット受け支持体15を設けず、ヒン
ジ本体50にピボット受け25が螺入し得るねじ孔50a を形
成し、該ねじ孔50a から上方に臨出したピボット受け25
の雄ねじ25a にロックナット27を螺合して、ピボット受
け25をヒンジ本体50に上下移動可能に固定する構成を採
用することができる。尚、ピボット受け25にベアリング
26を介して嵌入されるピボット35は、テーパ部を有しな
い円柱形状であってもよい。
【0052】
【発明の効果】以上の如く、本発明に係るピボットヒン
ジは、扉巾方向、扉厚み方向、扉高さ方向の直交三軸方
向での位置調整が可能であるため、扉枠に対して扉体を
所望の位置に位置決めすることができ、しかも、その調
整が第一の調整ねじ、第二の調整ねじ、ピボット受けの
回転操作によって達成できるため、調整作業を極めて簡
単に行うことができる。特に、扉枠に対する扉体の高さ
調整を行う際、ピボット受けを扉体側ヒンジ本体の上方
から回動操作するように構成されているため、扉体側ヒ
ンジ本体と扉枠側ヒンジ本体との隙間でねじの回動操作
を行っていた従来の構成に比して、高さ調整における作
業性を飛躍的に向上することができる。
【0053】また、ピボット受けは、一部が扉体側ヒン
ジ本体の上方に臨出するように螺合されているため、扉
体側ヒンジ本体に対するピボット受けの出退量に係わら
ず、常に、ねじ孔に軸長方向一定長さで螺合するため、
ピボット受けが径方向で遊動するのを好適に防止し、扉
体の扉枠に対する最適な取付け状態を維持することがで
きる。
【0054】さらに、本発明に係るピボットヒンジは、
請求項2記載の如く、ピボット受けの回転の規制、及
び、その解除を行う際、規制手段を扉体側ヒンジ本体の
上方にて操作するように構成されているため、扉体側ヒ
ンジ本体と扉枠側ヒンジ本体との隙間でねじの回動の規
制、及び、その解除を行っていた従来の構成に比して、
高さ調整における作業性をさらに向上することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のピボットヒンジを取付け
た状態の概略正面図。
【図2】同実施形態のピボットヒンジの分解斜視図。
【図3】同実施形態のピボットヒンジの平面図。
【図4】同実施形態のピボットヒンジの一部断面を含む
側面図。
【図5】同実施形態のピボットヒンジの高さ調整状態を
示す一部断面を含む側面図であって、(イ)は、ピボッ
ト受け支持体とピボット受けとが当接した状態、(ロ)
は、ピボット受け支持体とピボット受けとが離間した状
態。
【図6】他実施形態のピボットヒンジの分解斜視図。
【図7】従来のピボットヒンジの一部断面を含む側面
図。
【符号の説明】
1…扉体、2 …扉枠、10…ヒンジ本体、12…ベースプレ
ート、13…可動プレート、14…揺動プレート、15…ピボ
ット受け支持体、19…ピン軸、22…第一の調整ねじ、23
…第二の調整ねじ、25…ピボット受け、27…ナット(固
定手段)、30…ヒンジ本体、35…ピボット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05D 7/04 E05D 7/081

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扉枠(2) の下辺(2a)に取付ける扉枠側ヒ
    ンジ本体(30)に、ピボット(35)が立設される一方、扉体
    (1) の下辺(1a)に取付ける扉体側ヒンジ本体(10)が、ピ
    ボット(35)を介して前記扉枠側ヒンジ本体(30)に回転自
    在に支持されてなるピボットヒンジにおいて、前記扉体
    側ヒンジ本体(10)は、第一の調整ねじ(22)の回転操作に
    より扉巾方向に移動可能な可動プレート(13)と、該可動
    プレート(13)に伴って扉巾方向に移動し且つ第二の調整
    ねじ(23)の回転操作により可動プレート(13)に対して扉
    厚み方向に移動可能な揺動プレート(14)と、該揺動プレ
    ート(14)に保持されるピボット受け支持体(15)と、可動
    プレート(13)及び揺動プレート(14)に一部が挿通される
    ピン軸(19)とを備えると共に、前記ピボット(35)に回転
    自在に嵌合するピボット受け(25)が、一部を扉体側ヒン
    ジ本体(10)の上方に臨出させて前記ピボット受け支持体
    (15)のねじ(15d) に螺合されてその回転操作によりピボ
    ット受け支持体(15)に対して扉高さ方向に移動可能に
    成されてなることを特徴とするピボットヒンジ。
  2. 【請求項2】 前記扉体側ヒンジ本体(10)に対するピボ
    ット受け(25)の回転を規制する規制手段(27)が、扉体側
    ヒンジ本体(10)の上方に配されてなる請求項1記載のピ
    ボットヒンジ。
  3. 【請求項3】 前記扉体側ヒンジ本体(10)は、扉体(1)
    の下辺(1a)に取付けるベースプレート(12)と、該ベース
    プレート(12)に対して扉巾方向に移動する前記可動プレ
    ート(13)と、前記揺動プレート(14)と、前記ピボット受
    け支持体(15)と、前記ピン軸(19)とを備え、ベースプレ
    ート(12)に、ピボット受け支持体(15)が自由な方向に相
    対移動することを許容するようにピボット受け支持体(1
    5)よりも大きい円孔(12d) が形成される一方、前記可動
    プレート(13)に、ピボット受け支持体(15)が扉厚み方向
    にのみ相対移動することを許容するように長軸が扉厚み
    方向である長孔(13c) が形成され、ピボット受け支持体
    (15)が前記円孔(12d) 及び長孔(13c) に挿通されてなる
    請求項1又は2記載のピボットヒンジ。
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