JP2606705Y2 - 中心吊用トップピボットヒンジ装置 - Google Patents

中心吊用トップピボットヒンジ装置

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JP2606705Y2
JP2606705Y2 JP1993059772U JP5977293U JP2606705Y2 JP 2606705 Y2 JP2606705 Y2 JP 2606705Y2 JP 1993059772 U JP1993059772 U JP 1993059772U JP 5977293 U JP5977293 U JP 5977293U JP 2606705 Y2 JP2606705 Y2 JP 2606705Y2
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利治 楢崎
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、扉の吊元側の上端と下
端を扉巾方向及び扉厚み方向に調整することができる中
心吊用トップピボットヒンジ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】中心吊用トップピボットヒンジ装置は、
扉枠の下辺部に取り付けられる一番ピボットと、扉の下
端部に取り付けられる二番ピボットと、扉の上端部に取
り付けられる三番ピボットと、扉枠の上辺部に取り付け
られる四番ピボットとを有し、一番ピボットと二番ピボ
ットの中の一方が軸体で他方が軸孔であるとともに、三
番ピボットと四番ピボットの中の一方が軸体で他方が軸
孔であり、従来の中心吊ピボットヒンジは、一番ピボッ
トと二番ピボットの扉巾方向の位置調整が自在であり、
例えば実開平5−30379号、米国特許第33259
42号がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記従来の中心吊用ピ
ボットヒンジ装置であって、扉吊元側の上端の扉巾方向
の調整しかできないため、扉枠の吊元側堅枠部と扉、ま
たは扉枠のロック側堅枠部と扉が接近しているときには
調整後に扉と扉枠が干渉する可能性があった。扉厚み方
向の調整ができないため、扉吊元側の扉側端面と堅枠部
に添設されるエアータイトが近接し、扉開閉時にエアー
タイトが扉に干渉して、扉巾方向の調整がし難くなるこ
とがあった。
【0004】本考案は、上述した点に鑑み案出したもの
で、扉の吊元側の上端と下端を扉巾方向及び扉厚み方向
に調整することができる中心吊用トップピボットヒンジ
を提供すること目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記の課題を
解決するための手段として、扉Dの下端部に取り付けら
れる下部軸孔11を有する下部ピボット軸受10と、扉
枠の下辺部W1に取り付けられ扉吊り込み時に前記下部
ピボット軸受10の下部軸孔11が被嵌される下部ピボ
ット軸23を有する下部ピボット20と、扉枠の上辺部
W2に取り付けられる上部軸孔32a’を有する上部ピ
ボット軸受装置30と、扉Dの上端部に取り付けられ扉
吊り込み時に前記下部ピボット軸受10の下部軸孔11
と前記下部ピボット20の下部ピボット軸23との嵌合
が行われた後に上部ピボット軸41を軸方向上方へスラ
イドして前記上部ピボット軸受装置30の上部軸孔32
a’に対して下方より上方へスライドされて嵌合される
上部ピボット軸41を有する上部ピボット40とからな
る中心吊用トップピボットヒンジ装置であって、前記下
部ピボット20は、下部枠体21内に下部ピボット軸2
3を有する下部ピボット体22を備え、該下部ピボット
体22の長尺方向に長尺でかつ直交方向の小径寸法がボ
ルト径に略対応するように該下部ピボット体22に穿設
された長孔22aに第一の固定ボルト24が通され下部
枠体21の正面部21aへ締結されるとともに、下部ピ
ボット体22の前記長孔22aよりもピボット軸寄りに
隣接してボルト径よりも所要大きく穿設された開孔22
bに第二の固定ボルト25が通され下部枠体21の正面
部21aへ締結され、さらに該下部ピボット体22が、
下部枠体21の扉巾方向の枠辺部21bに穿設されたボ
ルト通し孔21b’に第三の固定ボルト26aが枠体外
方から通されて下部ピボット体22のピボット軸側と反
対側の端面部に形成されたねじ孔22cに螺合されかつ
第三の固定ボルト26aに螺合されたナット26bが前
記枠辺部W1へ締付けられ、さらに下部ピボット体22
の前記第二の固定ボルト25よりもピボット軸寄りの両
側面の所要位置に形成されたねじ孔22d,22eに螺
合された第四,第五の固定ボルト27a,27bのボル
ト頭部が下部枠体21の扉厚み方向の両側の枠辺部21
c,21dへ突っ張るように構成されてなり、また前記
上部ピボット軸受装置30は、上部枠体31内に上部軸
孔32a’を一端に有する上部ピボット体32を備え、
該上部ピボット体32の長尺方向に長尺でかつ直交方向
の小径寸法がボルト径に略対応するように該上部ピボッ
ト体32に穿設された長孔32bに第六の固定ボルト3
4が通され上部枠体31の正面部31aへ締結されると
ともに、上部ピボット体32の前記長孔32bよりも上
部軸孔32a’寄りに隣接してボルト径よりも所要大き
く穿設された開孔32cに第七の固定ボルト35が通さ
上部枠体31の正面部32aへ締結され、さらに上部
枠体31の扉巾方向の枠辺部31bに穿設されたボルト
通し孔31b’に第八の固定ボルト36aが枠体外方か
ら通されて上部ピボット体32の上部軸孔32a’側と
反対側の端面部に形成されたねじ孔32dに螺合されか
つ第八の固定ボルト36aに螺合されたナット36bが
前記枠辺部31bへ締付けられ、さらに該上部ピボット
体32の前記第七の固定ボルト35よりも上部軸孔32
a’寄りの両側面の所要位置に形成されたねじ孔32e
に螺合された第九,第十の固定ボルト37a,37bの
ボルト頭部が上部枠体31の扉厚み方向の両側の枠辺部
31c,31dへ突っ張るように構成されてなる,こと
を特徴とする中心吊用トップピボットヒンジ装置を提供
するものである。
【0006】
【作用】扉Dを仮取付けして、扉Dの吊り込み具合を調
べ、その吊り込み具合に応じて下部ピボット20と上部
ピボット軸受装置30の一方または両方を調整する。下
部ピボット体22の扉厚み方向の位置調整(扉下部の扉
厚み方向の調整)は、扉Dを開いてから第一,第二の固
定ボルト24,25を弛めるとともに、第三の固定ボル
ト26aに螺合されたナット26bを若干弛め、例えば
第四の固定ボルト27aの側の扉厚み方向へ寄せたいと
きは、第四の固定ボルト27aをねじ孔22dに所要螺
入してから第五の固定ボルト27bをねじ孔22eから
抜ける方向へ螺動してボルト頭部を下部枠体21の枠辺
部21dへ突っ張る。すると、下部ピボット体22は、
第一の固定ボルト24を回転中心として微小回動し、下
部ピボット軸23が第四の固定ボルト27aの側へ寄せ
られ、扉下部を第四の固定ボルト27aの側の扉厚み方
向へ位置調整できる。第四の固定ボルト27aを下部枠
体21の枠辺部21cへ再び突っ張ってから、残りの固
定ボルト24,25,26a,27b及びナット26b
の仮締めを行い、扉Dを閉じて第五の固定ボルト27b
の調整が適切にできたかどうか確認する。その後、扉D
を開けて第一〜第五の固定ボルト24,25,26a,
27a,27b及びナット26bの本締めを行えば調整
が完了する。下部ピボット体22の扉巾方向の位置調整
(扉下部の扉巾方向の調整)は、第一,第二の固定ボル
ト24,25を弛め、第四,第五の固定ボルト27a,
27bのいずれか一方のみを突っ張りを弛め、第三の固
定ボルト26aに螺合されたナット26bも弛める。そ
うして、扉Dを扉ロック側へ寄せたいときは、第三の固
定ボルト26aを下部ピボット体22のねじ孔22cに
所要螺入して下部ピボット体22を所要引き寄せてから
ナット26bを締め付け、また扉Dを扉吊元側へ寄せた
いときは、第三の固定ボルト26aを下部ピボット体2
2のねじ孔22cから離脱する方向に弛めてからボルト
頭部が下部枠体21に当接するまでナット26bを締め
付ける。すると、下部ピボット体22は下部枠体21内
扉ロック側または扉吊元側へ移動する。第一〜第五の
固定ボルト24,25,26a,27a,27b及びナ
ット26bの仮締めを行ってから、扉Dを閉じて扉巾方
向の調整が適切にできたかどうか確認し、その後、扉D
を開けて第一〜第五の固定ボルト24,25,26a,
27a,27b及びナット26bの本締めを行い調整が
完了する。上部ピボット体32の扉厚み方向の位置調整
(扉上部の扉厚み方向の調整)は、下部ピボット体22
の扉厚み方向の位置調整と同様に行う。上部ピボット体
32の扉巾方向の位置調整(扉下部の扉巾方向の調整)
は、下部ピボット体22の扉巾方向の位置調整と同様に
行う。
【0007】
【実施例】本考案の中心吊用トップピボットヒンジ装置
の実施例を図1を参照して説明する。この中心吊用トッ
プピボットヒンジは、扉Dの下端部に取り付けられる下
部ピボット軸受10と、扉枠の下辺部W1に取り付けら
れ扉吊り込み時に下部ピボット軸23に下部ピボット軸
受10が被嵌される下部ピボット20と、扉枠の上辺部
W2に取り付けられる上部ピボット軸受装置30と、扉
Dの上端部に取り付けられ扉吊り込み時に前記下部ピボ
ット軸受10の下部軸孔11と前記下部ピボット20の
下部ピボット軸23との嵌合が行われた後に上部ピボッ
ト軸41をスライドして前記上部ピボット軸受装置30
の上部軸孔32a’に嵌合される上部ピボット40とか
らなる。
【0008】下部ピボット20は、下部枠体21内に下
部ピボット軸23を有する下部ピボット体22が収容さ
れ第一〜第五の固定ボルト24,25,26a,27
a,27bとナット26bで位置固定され、かつ第一〜
第五の固定ボルト24,25,26a,27a,27b
とナット26bを締め付け調整することにより、下部ピ
ボット体22を下部枠体21内で扉巾方向と扉厚み方向
の二方向に位置決め調整自在である。
【0009】下部枠体21は、吊元側堅枠方向が開放さ
れた箱形をしており、扉枠下辺部の凹部に収容され下面
部21aに設けられた四つの孔21a’にビスねじ21
fが通され扉枠の下辺部W1に固定されている。
【0010】下部ピボット体22は、チャンネル基材2
2’のチャンネル溝の一端が端面板22”で閉じられ、
他端側チャンネル溝に所要の段軸形状に形成された下部
ピボット軸23の下部が嵌合されかつ溝正面の下面部に
穿設された孔に下部ピボット軸23の下端が嵌合されカ
シメにより連結固定されてなる。なお、下部ピボット軸
23には座金23aが被嵌固定されている。
【0011】第一,第二の固定ボルト24,25は、下
部ピボット体22のチャンネル溝に共通押え板28を落
として該共通押え板28のボルト通し孔に通された後、
第一の固定ボルト24は下部ピボット体22に形成され
た長孔22aに通され、第二の固定ボルト25は枠体の
前記長孔22aよりも下部ピボット軸23寄りに隣接し
て形成された開孔22bに通され、それぞれ下部枠体2
1の正面部21aに螺設されたねじ孔21h,21iに
締結され、下部ピボット体22を下部枠体21に固定し
ている。長孔22aは、下部ピボット体22の長尺方向
に長尺でかつ小径寸法がボルト径に略対応しており、ま
た開孔22bは、下部ピボット体22の長尺方向とその
直交方向の二方向にボルト径よりも所要大きい隅円な矩
形に形成されている。従って、第一の固定ボルト24と
下部ピボット体22は、下部ピボット体22の長尺方向
に相対移動自在であり、また第二の固定ボルト25と下
部ピボット体22は、下部ピボット体22の長尺方向と
その直交方向の二方向に相対移動自在自在である。
【0012】第三の固定ボルト26aは、下部枠体21
の扉巾方向の枠辺部21bに形成されたボルト通し孔2
1b’に枠体外方から通され、下部ピボット体22の前
記端面部に形成されたねじ孔22cに螺合されている。
また、第三の固定ボルト26aとこれに螺合されたナッ
ト26bは枠辺部21bへ締め付けられ下部ピボット体
22と下部枠体21を連結固定している。従って、ナッ
ト26bを弛めて第三の固定ボルト26aを回すと、下
部ピボット体22を扉巾方向に位置調整でき、ナット2
6bを再び締め付ければ、下部ピボット体22と下部枠
体21を再び連結固定し得る。
【0013】第四,第五の固定ボルト27a,27b
は、下部ピボット体22の前記第二の固定ボルト25よ
りも下部ピボット軸23寄りの両側面の所要位置に形成
されたねじ孔22d,22eに螺合されているとともに
各ボルト頭部を下部枠体21の扉厚み方向の両側の枠辺
部21c,21dへ突っ張っている。従って、第四,第
五の固定ボルト27a,27bのいずれか一方の固定ボ
ルトをねじ込んで枠辺部内面に対する突っ張りを弛めて
から他方の固定ボルトを螺合を解消する方向にねじ回し
てボルト頭部による枠辺部内面に対する突っ張りを強め
ると、下部ピボット体22を下部枠体21内で扉厚み方
向へ微動調整できる。
【0014】下部枠体21の開口は下部化粧板21gで
閉じられている。該下部化粧板21gは、止めねじ21
fで下部枠体21の両側面部より延設された係止部21
eに固定されている。
【0015】下部ピボット軸受10は、扉下端部の扉厚
み内に取り付けられ、扉枠の下辺部W1に取り付けられ
た下部ピボット20の下部ピボット軸23に被嵌するよ
うになっている。
【0016】上部ピボット軸受装置30は、上部枠体3
1内に上部軸孔32a’を有する上部ピボット体32が
収容され第六〜第十の固定ボルト34,35,36a,
37a,37b及びナット36bで位置固定され、かつ
第六〜第十の固定ボルト34,35,36a,37a,
37b及びナット36bを締め付け調整することによ
り、上部ピボット体32を上部枠体31内で扉巾方向と
扉厚み方向の二方向に位置決め調整自在である。
【0017】上部枠体31は、吊元側堅枠方向が開放さ
れた箱形に形成され、正面部31aの吊元側に穿設され
た孔31eに上部ピボット体32の軸受部32aが通さ
れている。上部枠体31は、扉枠の上辺部W2の凹部に
収容され、上面部31aに設けられた四つの孔31fに
ビスねじ31gが通され扉枠の上辺部W2へ固定されて
いる。
【0018】上部ピボット体32は、ダイキャスト部品
が使用され、一端に円筒状の軸受メタル32a”がモー
ルドされかつ孔面が精密加工された上部軸孔32a’を
有する軸受部32aを備えロック側堅枠方向に長尺であ
る。この実施例の上部ピボット体32は、第六,第七の
固定ボルト34,35の取付け箇所がボルト頭部の厚み
よりも深く長孔状に座ぐられていて、該座ぐり凹部32
fに長孔32bと開孔32cが開設されている。
【0019】第六,第七の固定ボルト34,35は、座
ぐり凹部32fに落とされた共通押え板38の二つのボ
ルト通し孔に通されてから、第六の固定ボルト34は上
部ピボット体32に形成された長孔32bに通され、第
七の固定ボルト35は上部枠体31の前記長孔32bよ
りも上部ピボット軸41寄りに隣接して形成された開孔
32cに通され、それぞれ上部枠体31の正面部31a
に螺設されたねじ孔31h,31iに締結され、上部ピ
ボット体32を上部枠体31へ固定している。長孔32
bは、上部ピボット体32の長尺方向に長尺でかつ直交
方向の小径寸法がボルト径に略対応しており、また開孔
32cは、上部ピボット体32の長尺方向とその直交方
向の二方向にボルト径よりも所要大きい隅円な矩形口と
されている。従って、第六の固定ボルト34と上部ピボ
ット体32は、上部ピボット体32の長尺方向に相対移
動自在であり、また第七の固定ボルト35と上部ピボッ
ト体32は、上部ピボット体32の長尺方向と直交する
方向の二方向に相対移動自在である。
【0020】第八の固定ボルト36aは、上部枠体31
の扉巾方向の枠辺部31bに形成されたボルト通し孔3
1b’に枠体外方から通され、上部ピボット体32の端
面部に形成されたねじ孔32dに螺合されている。ま
た、第八の固定ボルト36aに螺合されたナット36b
は、枠辺部31bへ締め付けられ第八の固定ボルト36
aと共同して上部枠体31と上部ピボット体32を連結
固定している。従って、ナット36bを弛めて第八の固
定ボルト36aを回すと、上部ピボット体32を扉巾方
向に位置調整でき、ナット36bを締め付ければ、第八
の固定ボルト36aが上部枠体31へ固定され、上部枠
体31と上部ピボット体32を連結固定し得る。
【0021】第九の固定ボルト37aと第十の固定ボル
ト37bは、上部ピボット体32の前記第七の固定ボル
ト35よりも上部ピボット軸41寄りの両側面の所要位
置に穿設されたねじ孔32eに螺合されているととも
に、各ボルト頭部を上部枠体31の扉厚み方向の両側の
枠辺部31c,31dへ突っ張っている。従って、第
九,第十の固定ボルト37a,37bのいずれか一方を
ねじ込んで枠辺部内面に対する突っ張りを弛めてから他
方の固定ボルトを螺合を解く方向にねじ回し枠辺部内面
に対する突っ張りを強めると、上部ピボット体32を上
部枠体31内で扉厚み方向へ微動調整できる。
【0022】上部枠体31の開口は上部化粧板31jで
閉じられている。該上部化粧板31jは、止めねじ31
kで上部枠体31の両側面部より延設された係止部31
mに固定されている。
【0023】上部ピボット40は、取付けベース42
一側に円筒状のピボット軸ガイド43を有し、該ピボッ
ト軸ガイド43に上側ピボット軸41が通され、操作レ
バー44がピボット軸ガイド43に開設されたスリット
を通して上側ピボット軸41に枢着され、かつ操作レバ
ー44の他端寄り中途が取付けベース42より設けられ
た支点ブラケット45に枢支され、さらに操作レバー4
4の他端が取付けベース42へ螺設された操作ねじ46
と係合されてなり、操作ねじ46を螺脱する方向にねじ
回すと、操作レバー44が支点ブラケット45を支点と
して揺動し、上側ピボット軸41がピボット軸ガイド4
3から上方へ突き出て前記上部ピボット軸受装置30の
上部軸孔32a’に嵌合されている。
【0024】上記のように構成した中心吊用トップピボ
ットヒンジの作用を説明する。扉Dを仮取付けして、扉
Dの吊り込み具合を調べその吊り込み具合に応じて下部
ピボット20と上部ピボット軸受装置30の一方または
両方を調整する。すなわち、扉下部を扉厚み方向に位置
調整するには、下部ピボット体22を扉厚み方向に位置
調整する。扉下部を扉巾方向に位置調整するには、下部
ピボット体22を扉巾方向に位置調整する。扉上部を扉
厚み方向に位置調整するには、上部ピボット体32を扉
厚み方向に位置調整する。扉上部を扉巾方向に位置調整
するには、上部ピボット体32を扉巾方向に位置調整す
る。
【0025】下部ピボット体22の扉厚み方向の位置調
整は、扉Dを開いて下部化粧板21gを外してから第
一,第二の固定ボルト24,25を弛めるとともに、第
三の固定ボルト26aに螺合されたナット26aを若干
弛める。そして、扉Dを第四,第五の固定ボルト27
a,27bの中、例えば第四の固定ボルト27aの側へ
扉厚み方向へ寄せたいときは、第四の固定ボルト27a
をねじ孔22dにさらにねじ込んでボルト頭部と下部枠
体21の枠辺部21cとの隙間を確保してから第五の固
定ボルト27bをねじ孔22eから抜ける方向へ螺動し
てボルト頭部を下部枠体21の枠辺部21dへ突っ張
る。すると、下部ピボット体22は、第一の固定ボルト
24を回転中心として微小回動し、下部ピボット軸23
が第四の固定ボルト27aの側へ寄せられ、扉下部を第
四の固定ボルト27aの側の扉厚み方向へ位置調整でき
る。第四の固定ボルト27aを下部枠体21の枠辺部2
1cへ再び突っ張ってから、残り第一〜第五の固定ボル
ト24,25,26a,27a,27b及びナット26
bの仮締めを行って下部ピボット体22の下部枠体21
に対する仮固定を確保してから、扉Dを閉じて第五の固
定ボルト27bの調整が適切にできたかどうか確認す
る。扉厚み方向へ位置調整が適切にできたことを確認し
たら、扉Dを開けて第一〜第五の固定ボルト24,2
5,26a,27a,27b及びナット26bの本締め
を行い、下部化粧板21gを取り付ければ、調整が完了
する。なお、第五の固定ボルト27bを突っ張り過ぎて
調整が過ぎたときは、ナット26bを再び弛め、第五の
固定ボルト27bをねじ孔22eにねじ込みボルト頭部
と下部枠体21の枠辺部21dとの隙間を確保してから
第四の固定ボルト27aをねじ孔22dから抜ける方向
へ螺動してボルト頭部を下部枠体21の枠辺部へ突っ張
って再調整する。
【0026】下部ピボット体22の扉巾方向の位置調整
は、第一,第二の固定ボルト24,25を弛めるととも
に、第四,第五の固定ボルト27a,27bのいずれか
一方のみを突っ張りを弛め、第三の固定ボルト26aに
螺合されたナット26bも弛める。そうして、扉Dを扉
ロック側へ寄せたいときは、第三の固定ボルト26aを
下部ピボット体22のねじ孔22cに所要螺入して下部
ピボット体22を所要引き寄せてからナット26bを締
め付け、また扉Dを扉吊元側へ寄せたいときは、第三の
固定ボルト26aを下部ピボット体22のねじ孔22c
から螺脱する方向に弛めてからボルト頭部が下部枠体2
1に当接するまでナット26bを締め付ける。すると、
下部ピボット体22は下部枠体21内を扉吊元側または
扉ロック側へ移動する。第一〜第五の固定ボルト24,
25,26a,27a,27b及びナット26bの仮締
めを行って下部ピボット体22の下部枠体21に対する
仮固定を確保してから、扉Dを閉じて扉巾方向の調整が
適切にできたかどうか確認する。扉巾方向へ位置調整が
適切にできたことを確認したら、扉Dを開けて第一〜第
五の固定ボルト24,25,26a,27a,27b及
びナット26bの本締めを行えば調整が完了する。
【0027】上部ピボット体32の扉厚み方向の位置調
整は、扉Dを開いて上部化粧板31jを外してから第
六,第七の固定ボルト34,35を弛めるとともに、第
八の固定ボルト36aに螺合されたナット36bを若干
弛める。そして、扉Dを第九,第十の固定ボルト37
a,37bの中、例えば第九の固定ボルト37aの側へ
扉厚み方向へ寄せたいときは、第九の固定ボルト37a
をねじ孔32eに所要螺入してボルト頭部と上部枠体3
1の枠辺部31cとの隙間を確保してから第十の固定ボ
ルト37bをねじ孔32eから抜ける方向へ螺動してボ
ルト頭部を上部枠体31の枠辺部31dへ突っ張る。す
ると、上部ピボット体32は、第六の固定ボルト34を
回転中心として微小回動し、上部ピボット軸41が第九
の固定ボルト37aの側へ寄せられ、扉上部を第九の固
定ボルト37aの側の扉厚み方向へ位置調整できる。第
九の固定ボルト37aを上部枠体31の枠辺部31cへ
再び突っ張ってから、残り第六〜第十の固定ボルト3
4,35,36a,37b及びナット36bの仮締めを
行って上部ピボット体32の上部枠体31に対する仮固
定を確保してから、扉Dを閉じて第十の固定ボルト37
bの調整が適切にできたかどうか確認する。扉厚み方向
へ位置調整が適切にできたことを確認したら、扉Dを開
けて第六〜第十の固定ボルト34,35,36a,37
a,37b及びナット36bの本締めを行い、上部化粧
板31jを取り付ければ、調整が完了する。なお、第十
の固定ボルト37bを突っ張り過ぎて調整が過ぎたとき
は、ナット36bを再び弛め、第十の固定ボルト37b
をねじ孔32eにねじ込んでボルト頭部と上部枠体31
の枠辺部31dとの隙間を確保してから第九の固定ボル
ト37aをねじ孔32eから抜ける方向へ螺動してボル
ト頭部を上部枠体31の枠辺部31cへ突っ張って再調
整する。
【0028】上部ピボット体32の扉巾方向の位置調整
は、第六,第七の固定ボルト34,35を弛めるととも
に、第九,第十の固定ボルト37a,37bのいずれか
一方のみを突っ張りを弛め、ナット36bも弛める。そ
うして、扉Dを扉ロック側へ寄せたいときは、第八の固
定ボルト36aを上部ピボット体32のねじ孔32dに
ねじ込んで上部ピボット体32を所要引き寄せてからナ
ット36bを締め付け、また扉Dを扉吊元側へ寄せたい
ときは、第八の固定ボルト36aを上部ピボット体32
のねじ孔32dから螺脱する方向に弛めてからボルト頭
部が上部枠体31に当接するまでナット36bを締め付
ける。すると、上部ピボット体32は上部枠体31内を
扉吊元側または扉ロック側へ移動する。第六〜第十の固
定ボルト34,35,36a,37b及びナット36b
の仮締めを行って上部ピボット体32の上部枠体31に
対する仮固定を確保してから、扉Dを閉じて扉巾方向の
調整が適切にできたかどうか確認する。扉巾方向へ位置
調整が適切にできたことを確認したら、扉Dを開けて第
六〜第十の固定ボルト34,35,36a,37b及び
ナット36bの本締めを行えば調整が完了する。
【0029】
【考案の効果】以上説明してきたように、本考案の中心
吊用トップピボットヒンジによれば、下部ピボットの下
部ピボット体を扉厚み方向に調整することにより、扉下
部を扉厚み方向に位置調整でき、下部ピボットの下部ピ
ボット体を扉巾方向に位置調整することにより、扉下部
を扉巾方向に位置調整でき、上部ピボットの上部ピボッ
ト体を扉厚み方向に位置調整することにより、扉上部を
扉厚み方向に位置調整でき、上部ピボットの上部ピボッ
ト体を扉巾方向に位置調整することにより、扉上部を扉
巾方向に位置調整できる。そうして、扉吊元側の上下を
調整できるので、位置調整のために扉が偏ってしまうこ
とを回避できるから、扉開閉時に扉枠に添設されるエア
ータイトが扉の側端部に接触干渉することがなく、良好
な位置調整ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本考案の実施例に係る中心吊用トッ
プピボットヒンジの縦断正面図、(b)は(a)におけ
るIc−Ic断面図、(c)は(a)におけるIb−I
b断面図。
【符号の説明】
D ・・・扉 W1 ・・・扉枠の下辺部 W2 ・・・扉枠の上辺部 10 ・・・下部ピボット軸受 11 ・・・下部軸孔 20 ・・・下部ピボット 21 ・・・下部枠体 21a ・・・正面部 21b ・・・枠辺部 21b’ ・・・ボルト通し孔 22 ・・・下部ピボット体 22a ・・・長孔 22b ・・・開孔 22c,22d,22e ・・・ねじ孔 23 ・・・下部ピボット軸 24 ・・・第一の固定ボルト 25 ・・・第二の固定ボルト 26a ・・・第三の固定ボルト 26b ・・・ナット 27a ・・・第四の固定ボルト 27b ・・・第五の固定ボルト 30 ・・・上部ピボット軸受装置 31 ・・・上部枠体 31a ・・・正面部 31b,31c,31d ・・・枠辺部 31b’ ・・・ボルト通し孔 32 ・・・上部ピボット体 32a’ ・・・上部軸孔 32b ・・・長孔 32c ・・・開孔 32d,32e ・・・ねじ孔 34 ・・・第六の固定ボルト 35 ・・・第七の固定ボルト 36a ・・・第八の固定ボルト 36b ・・・ナット 37a ・・・第九の固定ボルト 37b ・・・第十の固定ボルト 40 ・・・上部ピボット 41 ・・・上部ピボット軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05D 7/04 E05D 7/081

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扉の下端部に取り付けられる下部軸孔を
    有する下部ピボット軸受と、扉枠の下辺部に取り付けら
    れ扉吊り込み時に前記下部ピボット軸受の下部軸孔が被
    嵌される下部ピボット軸を有する下部ピボットと、扉枠
    の上辺部に取り付けられる上部軸孔を有する上部ピボッ
    ト軸受装置と、扉の上端部に取り付けられ扉吊り込み時
    に前記下部ピボット軸受の下部軸孔と前記下部ピボット
    の下部ピボット軸との嵌合が行われた後に上部ピボット
    軸を軸方向上方へスライドして前記上部ピボット軸受装
    置の上部軸孔に対して下方より上方へスライドされて嵌
    合される上部ピボット軸を有する上部ピボットとからな
    る中心吊用トップピボットヒンジ装置であって、前記下
    部ピボットは、下部枠体内に下部ピボット軸を有する下
    部ピボット体を備え、該下部ピボット体の長尺方向に長
    尺でかつ直交方向の小径寸法がボルト径に略対応するよ
    うに該下部ピボット体に穿設された長孔に第一の固定ボ
    ルトが通され下部枠体の正面部へ締結されるとともに、
    下部ピボット体の前記長孔よりもピボット軸寄りに隣接
    してボルト径よりも所要大きく穿設された開孔に第二の
    固定ボルトが通され下部枠体の正面部へ締結され、さら
    に該下部ピボット体が、下部枠体の扉巾方向の枠辺部に
    穿設されたボルト通し孔に第三の固定ボルトが枠体外方
    から通されて下部ピボット体のピボット軸側と反対側の
    端面部に形成されたねじ孔に螺合されかつ第三の固定ボ
    ルトに螺合されたナットが前記枠辺部へ締付けられ、さ
    らに下部ピボット体の前記第二の固定ボルトよりもピボ
    ット軸寄りの両側面の所要位置に形成されたねじ孔に螺
    合された第四,第五の固定ボルトのボルト頭部が下部枠
    体の扉厚み方向の両側の枠辺部へ突っ張るように構成さ
    れてなり、また前記上部ピボット軸受装置は、上部枠体
    内に上部軸孔を一端に有する上部ピボット体を備え、該
    上部ピボット体の長尺方向に長尺でかつ直交方向の小径
    寸法がボルト径に略対応するように該上部ピボット体に
    穿設された長孔に第六の固定ボルトが通され上部枠体の
    正面部へ締結されるとともに、上部ピボット体の前記長
    孔よりも上部軸孔寄りに隣接してボルト径よりも所要大
    きく穿設された開孔に第七の固定ボルトが通され上部枠
    体の正面部へ締結され、さらに上部枠体の扉巾方向の枠
    辺部に穿設されたボルト通し孔に第八の固定ボルトが枠
    体外方から通されて上部ピボット体の上部軸孔側と反対
    側の端面部に形成されたねじ孔に螺合されかつ第八の固
    定ボルトに螺合されたナットが前記枠辺部へ締付けら
    れ、さらに該上部ピボット体の前記第七の固定ボルトよ
    りも上部軸孔寄りの両側面の所要位置に形成されたねじ
    孔に螺合された第九,第十の固定ボルトのボルト頭部が
    上部枠体の扉厚み方向の両側の枠辺部へ突っ張るように
    構成されてなる,ことを特徴とする中心吊用トップピボ
    ットヒンジ装置。
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