JP3417719B2 - アナログデイジタル変換方法 - Google Patents
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び図2) (1−2)N個のADコンバータを用いる場合(図3〜
図5) (1−3)第1実施例の動作(図6) (1−4)第1実施例の効果 (2)第2実施例 (2−1)2個のADコンバータを用いる場合(図7) (2−2)N個のADコンバータを用いる場合(図8) (2−3)第2実施例の動作(図9及び図10) (2−4)第2実施例の効果 (3)第3実施例 (3−1)2個のADコンバータを用いる場合(図1
1) (3−2)N個のADコンバータを用いる場合(図1
2) (3−3)第3実施例の動作 (3−4)第3実施例の効果 (4)他の実施例 発明の効果
方法に関し、例えばオーデイオ機器用に用いられるアナ
ログデイジタルコンバータを用いてアナログデイジタル
変換する際に適用して好適なものである。
ナログデイジタル(AD)コンバータとしては、20〔bi
t 〕又は24〔bit 〕等の高解像度のICで構成されたも
のが提案されている。ところが、20〔bit 〕又は24〔bi
t 〕等の量子化で得られる理論的なS/N(Signal Noi
se ratio) を得ることは現状では非常に困難である。例
えば、n〔bit 〕の量子化で得られるS/Nの理論値は
一般的に6.02×n+1.7〔dB〕で表されることから、20
〔bit 〕の場合のS/Nの理論値は6.02×20+1.7 =12
2.1 〔dB〕となる。ところが実際上、ADコンバータに
より得られた20〔bit 〕の場合のS/Nは110 〜115
〔dB〕程度となる。
る際にアナログ信号のノイズを低減できない主な要因と
して、アナログ系の熱雑音等のホワイトノイズに起因す
るものが大きいと考えられる。熱雑音の発生は、抵抗や
トランジスタ等のデバイスを使用することから避け得な
い。従つてこれを低減するためには、ICのチツプ内部
で使用されているデバイスをトリミングしてS/Nの理
論値に適合させる等の高度な技術が必要とされる。ま
た、このようなアナログ的なノイズを抑制するためには
技術的にも限界があり、20〔bit 〕、24〔bit 〕等を量
子化して得られるS/Nの理論的な限界値を得るには非
常に困難となる問題があつた。
で、アナログデイジタル変換する際に既存のADコンバ
ータを用いてアナログ信号のノイズを低減し得るアナロ
グデイジタル変換方法を提案しようとするものである。
め本発明においては、所定のクロツク信号の位相を360
/N°(Nは自然数)ずつ順次ずらして得られるN個の
クロツク信号に同期して、アナログ信号をそれぞれN個
のデイジタルデータに変換し、続いてN個のデイジタル
データのうち1つのデイジタルデータを基準として他の
残りの(N−1)個のデイジタルデータを補間して当該
基準となる1つのデイジタルデータにそれぞれ位相を合
わせた後、位相を合わせた後のN個のデイジタルデータ
の平均値を算出するようにする。
自然数)ずつ順次ずらして得られるN個のクロツク信号
に同期して、アナログ信号をそれぞれN個のデイジタル
データに変換し、続いてN個のデイジタルデータのうち
1つのデイジタルデータを基準として他の残りの(N−
1)個のデイジタルデータを補間して当該基準となる1
つのデイジタルデータにそれぞれ位相を合わせた後、位
相を合わせた後のN個のデイジタルデータの平均値を算
出するようにしたことにより、当該N個のデイジタルデ
ータの平均値におけるS/Nを信号成分のレベルからノ
イズ成分のレベルを差し引いた分だけ向上させ得る。こ
の結果、アナログデイジタル変換する際に既存のADコ
ンバータを用いてアナログ信号のノイズを低減すること
ができる。
する。
エネレータ2において生成されたクロツク信号S1をA
Dコンバータ3A1 に送出すると共に、当該クロツク信
号S1をインバータ4を介して位相反転して得られたク
ロツク信号S2をADコンバータ3A2 に送出する。A
Dコンバータ3A1 及び3A2 は、互いに180 °位相の
ずれたクロツク信号S1及びS2の立ち上がり(図1
(B))に同期して外部からそれぞれアナログ信号S3
が入力されるようになされている。因にADコンバータ
3A1 及び3A2 は、共に同じ構成のものが用いられて
いる。
2 は、入力されたアナログ信号S3をそれぞれサンプリ
ング及び量子化してAD変換した後、これらをデイジタ
ルデータS4A1 及びS4A2 としてデイジタル信号処
理プロセツサ(DSP)5に送出する。デイジタル信号
処理プロセツサ5は、デイジタルデータS4A2 を補間
した後、これをデイジタルデータS4A1 と共に平均値
化してこれを平均値化信号S5として出力する。
グ信号S3をサンプリング周波数FSでサンプリングす
る場合、サンプリング周期1/FS毎にサンプリング点
をとり、当該各サンプリング点においてそれぞれサンプ
リングデータX(n)をとる。続いてサンプリングデー
タX(n)に対して180 °位相をずらすと、図2(B)
に示すようなサンプリングデータY(n)が得られる。
タX(n)及びY(n)は、それぞれ32〔bit 〕に量子
化したデータ(コンピユータにより生成された約1〔kH
z 〕の正弦波)に対して、そのうち16〔bit 〕目、18
〔bit 〕目及び20〔bit 〕目にそれぞれ疑似乱数のホワ
イトノイズを足し合わせて生成した信号を用いるように
なされている。
びY(n)のS/Nは、X(n)=98.1〔dB〕(16〔bi
t 〕のとき)、 110.1〔dB〕(18〔bit 〕のとき)、 1
22.2〔dB〕(20〔bit 〕のとき)となり、Y(n)=9
8.1〔dB〕(16〔bit 〕のとき)、 110.1〔dB〕(18〔b
it 〕のとき)、 122.2〔dB〕(20〔bit 〕のとき)と
ほぼ理論値通りとなる。
タY(n)を例えば7次のラグランジエ(Lagrange)補
間を用いて補間することにより、図2(C)に示すよう
にサンプリングデータX(n)(図2(A))の各サン
プリング点においてサンプリングデータY′(n)が得
られる。この場合、7次のラグランジエ補間を用いてサ
ンプリングデータY′(n)は、次式
〔dB〕(16〔bit 〕のとき)、 110.4〔dB〕(18〔bit
〕のとき)、 122.4〔dB〕(20〔bit 〕のとき)とな
る。
(n)がサンプリングデータY(n)よりも若干S/N
が向上している理由としては、ラグランジエ補間が前後
数ポイントのデータ(本発明では前後4ポイント)の相
関を利用しているため、全く相関のないホワイトノイズ
の成分は重み付けされないことが挙げられる。従つて、
補間方法を換えればS/Nも若干上下する。また本発明
においてはリアルタイムではなくコンピユータを用いた
計算によるため、実際にデイジタル信号処理プロセツサ
等で表現する場合はデイジタル信号処理プロセツサの計
算語長等によつてS/Nが変動する。
せる場合は、サンプリングデータY′(n)のS/Nを
Y(n)のS/Nと同程度の値にする必要がある。サン
プリングデータY′(n)に存在するノイズとサンプリ
ングデータY(n)に存在するノイズとは互いに相関が
ないため、これらのノイズ成分を足し合わせるとそのレ
ベルは3〔dB〕向上する。これに対して、サンプリング
データY′(n)及びX(n)の信号成分はほぼ同じに
なるため、これらの信号成分を足し合わせると信号成分
はそのまま2倍となることから、そのレベルは6〔dB〕
向上する。
(n)とすると次式
(n)=101.7 〔dB〕(16〔bit 〕のとき)、 113.7
〔dB〕(18〔bit 〕のとき)、 125.8〔dB〕(20〔bit
〕のとき)となる。この値を、元の信号であるサンプ
リングデータX(n)及びY(n)と比較すると、約3
〔dB〕程度S/Nが向上することがわかる。
場合 図1との対応部分に同一符号を付して示す図3におい
て、信号処理回路10を示す。信号処理回路10では、
クロツクジエネレータ2において生成されたクロツク信
号S1を位相変換回路11に送出する。位相変換回路1
1は、入力されたクロツク信号S1を360 /N°(Nは
自然数)ずつ順次位相をずらすことにより得られたクロ
ツク信号S10A1 (S1)〜S10AN をそれぞれA
Dコンバータ3A1 〜3AN に送出する。
れ360 /N°ずつ順次位相のずれたクロツク信号S10
A1 〜S10AN の立ち上がりに同期して外部からそれ
ぞれアナログ信号S3が入力されるようになされてい
る。ADコンバータ3A1 〜3AN は、入力されたアナ
ログ信号S3をそれぞれサンプリング及び量子化してA
D変換した後、これらをデイジタルデータS11A1 〜
S11AN としてデイジタル信号処理プロセツサ5に送
出する。デイジタル信号処理プロセツサ5は、デイジタ
ルデータS11A2 〜S11AN を補間した後これらを
デイジタルデータS11A1 と共に平均値化してこれを
平均値化信号S12として出力する。
場合について説明する。すなわち図4(A)に示すよう
に、アナログ信号S3をサンプリング周波数FSでサン
プリングする場合、サンプリング周期1/FS毎にサン
プリング点をとり、当該各サンプリング点においてそれ
ぞれサンプリングデータX(n)をとる。続いてサンプ
リングデータX(n)に対して90°ずつ順次位相をずら
すと、図4(B)〜(D)に示すようにそれぞれサンプ
リングデータY1(n)、Y2(n)及びY3(n)が
得られる。
ングデータY1(n)、Y2(n)及びY3(n)を例
えば7次のラグランジエ(Lagrange)補間を用いて補間
することにより、図5(A)〜(C)に示すようにサン
プリングデータX(n)(図4(A))の各サンプリン
グ点においてサンプリングデータY1′(n)、Y2′
(n)及びY3′(n)が得られる。
(n)、Y2′(n)及びY3′(n)は、7次のラグ
ランジエ補間を用いて以下のように求められる。すなわ
ちサンプリングデータY1′(n)は、次式
次式
は、次式
〔dB〕(16〔bit 〕のとき)、 110.9〔dB〕(18〔bit
〕のとき)、 122.9〔dB〕(20〔bit 〕のとき)とな
り、Y2′(n)=98.4〔dB〕(16〔bit 〕のとき)、
110.4〔dB〕(18〔bit 〕のとき)、 122.4〔dB〕(20
〔bit 〕のとき)となる。さらにY3′(n)=98.9
〔dB〕(16〔bit 〕のとき)、 110.9〔dB〕(18〔bit
〕のとき)、 122.9〔dB〕(20〔bit 〕のとき)とな
る。
(n)及びY3′(n)に存在するノイズとサンプリン
グデータY(n)に存在するノイズとは相関がないの
で、このノイズ同士を足し合わせるとノイズ成分のレベ
ルは6〔dB〕向上し、信号成分は単純に4倍になること
から12〔dB〕向上する。従つて理論的にはS/Nは6
〔dB〕向上する。
(n)=104.8 〔dB〕(16〔bit 〕のとき)、 116.8
〔dB〕(18〔bit 〕のとき)、 128.9〔dB〕(20〔bit
〕のとき)となる。この値をサンプリングデータX
(n)及びY(n)と比較すると、ほぼ理論値の通りに
約6〔dB〕程度S/Nが向上することがわかる。
の位相を360 /N°ずつ順次ずらす場合において、Nの
値を大きく設定することに伴い、S/Nも3×k〔dB〕
となつて向上する。もつともこの場合、信号成分の理論
的な理想値が最大となるため、Nの値を大きくするに従
つてS/Nが良くなるということではなく、理想値に近
づいていくということである。
路10は図6に示す処理手順に従つてアナログ信号のノ
イズを低減するための処理を実行する。すなわち信号処
理回路10はステツプSP1から当該処理手順に入り、
ステツプSP2において所定のサンプリング周波数FS
でなるクロツク信号を発生した後ステツプSP3に移
る。このステツプSP3において信号処理回路10は、
入力されたクロツク信号の位相を360 /N°(Nは自然
数)ずつ順次ずらして、N個のADコンバータ3A1 〜
3AN にそれぞれ送出した後ステツプSP4に移る。
路10は、N個のADコンバータ3A1 〜3AN にそれ
ぞれ入力されたアナログ信号をそれぞれ対応するクロツ
ク信号に同期してデイジタル変換する。そして信号処理
回路10は、この結果得られるN個のデイジタルデータ
のうち1つのデイジタルデータを基準として他の残りの
(N−1)個のデイジタルデータを補間することによ
り、当該基準となる1つのデイジタルデータにそれぞれ
位相を合わせるようにする。
タに存在するノイズと他の残りの(N−1)個のデイジ
タルデータの補間後のデイジタルデータに存在するノイ
ズとが互いに相関がないことから、これらのノイズ成分
を足し合わせた場合には、3/2×N〔dB〕分レベルが
向上する。これに対して、基準となる1つのデイジタル
データの信号成分と他の残りの(N−1)個のデイジタ
ルデータの補間後の信号成分とを足し合わせた場合に
は、信号成分はそのままN倍となることから、3×N
〔dB〕分レベルが向上する。
5に移つて、これらの位相を合わせたN個のデイジタル
データの平均値を計算して出力する。このときのN個の
デイジタルデータの平均値は、信号成分が3×N〔dB〕
分レベルが向上すると共にノイズ成分が3/2×N〔d
B〕分レベルが向上することから、S/Nは3/2×N
〔dB〕程度向上する。この後、信号処理回路10はステ
ツプSP6に移つて当該処理手順を終了する。
ータ3A1 〜3AN を用いてAD変換して得られるN個
のデイジタルデータのうち、基準となる1つのデイジタ
ルデータの位相に対して他の残りの(N−1)個のデイ
ジタルデータの位相をそれぞれ補間して合わせた後、こ
れらのデイジタルデータの平均値を算出することによ
り、N個のデイジタルデータの平均値におけるS/N
は、信号成分のレベルからノイズ成分のレベルを差し引
いた分だけ向上することとなり、この結果AD変換する
際のアナログ信号のノイズを低減することができる。ま
た既存のADコンバータを複数組み合わせるようにした
ことにより、アナログ信号のノイズを低減するための装
置を新たに設ける必要がなくて済む。
おいて、信号処理回路20には、第1実施例の信号処理
回路1に加えてADコンバータ3A1 及び3A2 の出力
側にそれぞれオーバーサンプリングフイルタ21A1 及
び21A2 が設けられると共に、デイジタル信号処理プ
ロセツサ5の出力側にデシメーシヨンフイルタ22が設
けられている。
び21A2 は、それぞれデイジタルデータS4A1 及び
S4A2 の各周波数をM倍(Mは正数)にオーバーサン
プリングした後、これらをそれぞれオーバーサンプリン
グ信号S20A1 及びS20A2 としてデイジタル信号
処理プロセツサ5に送出する。続いてデイジタル信号処
理プロセツサ5は、オーバーサンプリング信号S20A
2 を補間した後これをオーバーサンプリング信号S20
A1 と共に平均値化してこれを平均値化信号S21とし
てデシメーシヨンフイルタ22に送出する。
信号S21に基づいてM倍にオーバーサンプリングされ
たサンプリング周波数M×FSを1/M倍にダウンサン
プリングして元のサンプリング周波数FSに戻した後、
これをフイルタ出力信号S22として出力する。
場合 図3との対応部分に同一符号を付して示す図8におい
て、信号処理回路30を示す。信号処理回路30には、
第1実施例の信号処理回路10に加えてADコンバータ
3A1 〜3AN の出力側にそれぞれオーバーサンプリン
グフイルタ21A 1 〜21AN が設けられると共に、デ
イジタル信号処理プロセツサ5の出力側にデシメーシヨ
ンフイルタ22が設けられている。
21AN は、それぞれデイジタルデータS11A1 〜S
11AN の各サンプリング周波数FSをM倍(Mは正
数)にオーバーサンプリングした後、これらをそれぞれ
オーバーサンプリング信号S30A1 〜S30AN とし
てデイジタル信号処理プロセツサ5に送出する。続いて
デイジタル信号処理プロセツサ5は、オーバーサンプリ
ング信号S30A2 〜S30AN を補間した後これをオ
ーバーサンプリング信号S30A1 と共に平均値化して
これを平均値化信号S31としてデシメーシヨンフイル
タ22に送出する。
信号S31に基づいてM倍にオーバーサンプリングされ
たサンプリング周波数M×FSを1/M倍にダウンサン
プリングして元のサンプリング周波数FSに戻した後、
これをフイルタ出力信号S22として出力する。
ツサ5における補間方法としては第1実施例の場合と同
様にラグランジエ補間を用いるようになされている。こ
の場合デイジタル信号処理プロセツサ5から出力される
平均値化信号S21は、図9に示すように例えばサンプ
リング周波数FS=44.1〔kHz 〕でなる周波数曲線F1
として表わされ、周波数曲線F1上の点Pにおいて周波
数が約15〔kHz 〕のときレベルが低下する。
がロールオフする周波数は15〔kHz〕程度と非常に高域
であることから、聴覚的にはこの周波数特性はあまり影
響することなく、ノイズの低域の効果の方が大きく影響
し、源音に対して音質が改善されて感じられる場合が多
い。ところが業務用のオーデイオ機器に用いられる場合
には、高域のレベルが低下するのを回避する必要がある
ため、ラグランジエ補間を用いた場合には高域のレベル
が低下するのを避け得ない問題があつた。
(A)に示すように、アナログ信号S3をナイキスト周
波数FS/2で帯域制限してサンプリング周波数FSで
サンプリング及び量子化された信号の信号成分の周波数
帯域は、ナイキスト周波数FS/2以下まで存在する。
このためラグランジエ補間を用いると、信号成分の高域
が低下することとなる。
A1 〜3AN の出力側にそれぞれオーバーサンプリング
フイルタ21A1 〜21AN を設け、それぞれデイジタ
ルデータS11A1 〜S11AN の各サンプリング周波
数FSをM倍にオーバーサンプリングする。すなわち第
2実施例においては、図10(B)に示すように、アナ
ログ信号S3をナイキスト周波数FS/2で帯域制限し
てサンプリング周波数FSでサンプリング及び量子化し
て得られたデイジタルデータS11A1 〜S11AN に
ついて、それぞれ各サンプリング周波数FSがM倍にな
るようにオーバーサンプリングするようにしたことによ
り、オーバーサンプリング信号S30A1 〜S30AN
の信号成分の周波数帯域はサンプリング周波数M×FS
に対して低域側となる。
エ補間を用いた場合にも、オーバーサンプリング信号S
30A1 〜S30AN の信号成分の周波数帯域には影響
することなく当該信号成分の高域のレベルが低下するの
を防止することができる。
ータ3A1 〜3AN を用いてAD変換して得られるN個
のデイジタルデータの各サンプリング周波数FSをM倍
にオーバーサンプリングした後、これらのうちの基準と
なる1つのデイジタルデータの位相に対して他の残りの
(N−1)個のデイジタルデータの位相をそれぞれ補間
して合わせるようにしたことにより、ラグランジエ補間
を用いた場合であつてもオーバーサンプリング後のN個
のデイジタルデータの信号成分の高域のレベルが低下す
るのを防止することができる。
ルデータの平均値を算出し、当該平均値でなるデイジタ
ルデータのサンプリング周波数M×FSを1/M倍にダ
ウンサンプリングして元のサンプリング周波数FSに戻
すことにより、第1実施例の場合と同様にAD変換する
際のアナログ信号のノイズを低減することができる。ま
た既存のADコンバータを複数組み合わせるようにした
ことにより、アナログ信号のノイズを低減するための装
置を新たに設ける必要がなくて済む。
て、信号処理回路40には、第2実施例の信号処理回路
20と異なり、クロツクジエネレータ2に代わつてクロ
ツクジエネレータ41が設けられると共に、オーバーサ
ンプリングフイルタ21A1 及び21A2 が取り除かれ
てADコンバータ3A1 及び3A2 の出力側とデイジタ
ル信号処理プロセツサ5とが接続されている。
グ周波数FSのM倍(Mは正数)でなるクロツク信号S
41を生成して、これをADコンバータ3A1 に送出す
ると共に、当該クロツク信号S41をインバータ4を介
して位相反転して得られたクロツク信号S42をADコ
ンバータ3A2 に送出する。
に180 °位相のずれたクロツク信号S41及びS42に
同期して外部からそれぞれアナログ信号S3が入力され
る。ADコンバータ3A1 及び3A2 は、アナログ信号
S3をそれぞれAD変換すると共にサンプリングした
後、これらをそれぞれデイジタルデータS43A1 及び
S43A2 としてデイジタル信号処理プロセツサ5に送
出する。
は、デイジタルデータS43A2 を補間した後これをデ
イジタルデータS43A1 と共に平均値化してこれを平
均値化信号S44としてデシメーシヨンフイルタ22に
送出する。デシメーシヨンフイルタ22は、平均値化信
号S44に基づいてM倍にされたサンプリング周波数M
×FSを1/M倍にダウンサンプリングして元のサンプ
リング周波数FSに戻すようにした後、これをフイルタ
出力信号S22として出力する。
場合 図7との対応部分に同一符号を付して示す図12におい
て、信号処理回路50には、第2実施例の信号処理回路
30と異なり、クロツクジエネレータ2に代わつてクロ
ツクジエネレータ41が設けられると共に、オーバーサ
ンプリングフイルタ21A1 〜21AN が取り除かれて
ADコンバータ3A1 〜3AN の出力側とデイジタル信
号処理プロセツサ5とが接続されている。
グ周波数FSのM倍(Mは正数)でなるクロツク信号S
41を生成して位相変換回路11に送出する。位相変換
回路11は、入力されたクロツク信号S41を360 /N
°(Nは自然数)ずつ順次位相をずらすことにより得ら
れたクロツク信号S50A1 (S41)〜S50ANを
それぞれADコンバータ3A1 〜3AN に送出する。
れ360 /N°ずつ順次位相のずれたクロツク信号S50
A1 〜S50AN に同期して外部からそれぞれアナログ
信号S3が入力されるようになされている。ADコンバ
ータ3A1 〜3AN は、入力されたアナログ信号S3を
それぞれAD変換すると共にサンプリングした後、これ
らをデイジタルデータS51A1 〜S51AN としてデ
イジタル信号処理プロセツサ5に送出する。デイジタル
信号処理プロセツサ5は、デイジタルデータS51A2
〜S51AN を補間した後これらをデイジタルデータS
51A1 と共に平均値化してこれを平均値化信号S52
としてデシメーシヨンフイルタ22に送出する。
信号S52に基づいてM倍にされたサンプリング周波数
M×FSを1/M倍にダウンサンプリングして元のサン
プリング周波数FSに戻すようにした後、これをフイル
タ出力信号S53として出力する。
エネレータ2に代わつてクロツクジエネレータ41を設
け、サンプリング周波数FSのM倍でなるクロツク信号
S41を生成するようにしたことにより、アナログ信号
S3をナイキスト周波数FS/2で帯域制限してサンプ
リング周波数M×FSでサンプリング及び量子化して得
られるデイジタルデータS43A1 〜S43AN の信号
成分の周波数帯域はサンプリング周波数M×FSに対し
て低域側となる。
レベルが低下するラグランジエ補間を用いた場合にも、
デイジタルデータS43A1 〜S43AN の信号成分の
周波数帯域には影響することなく当該信号成分の高域の
レベルが低下するのを防止することができる。
たサンプリング周波数M×FSでなるクロツク信号の位
相を360 /N°(Nは自然数)ずつ順次ずらして得られ
るN個のクロツク信号に同期して、アナログ信号をそれ
ぞれ対応するN個のADコンバータ3A1 〜3AN にお
いてAD変換する。この結果得られるN個のデイジタル
データのうち基準となる1つのデイジタルデータの位相
に対して他の残りの(N−1)個のデイジタルデータを
補間してそれぞれ位相を合わせるようにしたことによ
り、ラグランジエ補間を用いた場合であつてもオーバー
サンプリング後のN個のデイジタルデータの信号成分の
高域のレベルが低下するのを防止することができる。
ルデータの平均値を算出し、当該平均値でなるデイジタ
ルデータのサンプリング周波数M×FSを1/M倍にダ
ウンサンプリングして元のサンプリング周波数FSに戻
すことにより、第1実施例の場合と同様にAD変換する
際のアナログ信号のノイズを低減することができる。ま
た既存のADコンバータを複数組み合わせるようにした
ことにより、アナログ信号のノイズを低減するための装
置を新たに設ける必要がなくて済む。
セツサ5における信号の補間方法として7次のラグラン
ジエ補間を用いる場合について述べたが、本発明はこれ
に限らず、7次以外の6以下又は8以上のラグランジエ
補間を用いても良く、また例えばニユートン補間、ニユ
ートン−ラフソン補間等の種々の補間方法を用いて補間
するようにしても良い。
ロツク信号の位相を360 /N°(Nは自然数)ずつ順次
ずらして得られるN個のクロツク信号に同期して、アナ
ログ信号をそれぞれN個のデイジタルデータに変換し、
続いてN個のデイジタルデータのうち1つのデイジタル
データを基準として他の残りの(N−1)個のデイジタ
ルデータを補間して当該基準となる1つのデイジタルデ
ータにそれぞれ位相を合わせた後、当該位相を合わせた
N個のデイジタルデータの平均値をとるようにしたこと
により、当該N個のデイジタルデータの平均値における
S/Nを信号成分のレベルからノイズ成分のレベルを差
し引いた分だけ向上させ得る。この結果、アナログデイ
ジタル変換する際に既存のADコンバータを用いてアナ
ログ信号のノイズを低減し得るアナログデイジタル変換
方法を実現することができる。
ロツク図である。
する信号波形図である。
ロツク図である。
する信号波形図である。
する信号波形図である。
順を示すフローチヤートである。
ロツク図である。
ロツク図である。
線図である。
を表す信号波形図である。
ブロツク図である。
ブロツク図である。
2、41……クロツクジエネレータ、3A1 〜3AN …
…ADコンバータ、4……インバータ、5……デイジタ
ル信号処理プロセツサ、11……位相変換回路、21A
1 〜21AN ……オーバーサンプリングフイルタ、22
……デシメーシヨンフイルタ。
Claims (3)
- 【請求項1】所定のクロツク信号の位相を360 /N°
(Nは自然数)ずつ順次ずらして得られるN個のクロツ
ク信号に同期して、アナログ信号をそれぞれN個のデイ
ジタルデータに変換する第1のステツプと、 上記N個のデイジタルデータのうちの1つの上記デイジ
タルデータを基準として他の残りの(N−1)個の上記
デイジタルデータを補間して当該基準となる1つの上記
デイジタルデータにそれぞれ位相を合わせた後、位相を
合わせた後の上記N個のデイジタルデータの平均値を算
出する第2のステツプとを具えたことを特徴とするアナ
ログデイジタル変換方法。 - 【請求項2】上記第1のステツプでは、上記N個のデイ
ジタルデータの各サンプリング周波数を第1の所定数倍
にオーバーサンプリングすると共に、 上記第2のステツプでは、上記オーバーサンプリングし
た後の上記N個のデイジタルデータのうち1つの上記デ
イジタルデータを基準として他の残りの(N−1)個の
上記デイジタルデータを補間して当該基準となる1つの
上記デイジタルデータにそれぞれ位相を合わせた後、位
相を合わせた後の上記N個のデータの平均値を算出し
て、当該平均値の上記サンプリング周波数を上記第1の
所定数分の1倍にダウンサンプリングすることを特徴と
する請求項1に記載のアナログデイジタル変換方法。 - 【請求項3】上記第1のステツプでは、上記クロツク信
号のサンプリング周波数を第1の所定数倍した後、当該
クロツク信号の位相を360 /N°ずつ順次ずらすと共
に、 上記第2のステツプでは、上記位相を合わせた後の上記
N個のデータの平均値の上記サンプリング周波数を上記
第1の所定数分の1倍にダウンサンプリングすることを
特徴とする請求項1に記載のアナログデイジタル変換方
法。
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---|---|---|---|
JP09167895A JP3417719B2 (ja) | 1995-03-23 | 1995-03-23 | アナログデイジタル変換方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP09167895A JP3417719B2 (ja) | 1995-03-23 | 1995-03-23 | アナログデイジタル変換方法 |
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JPH08265153A JPH08265153A (ja) | 1996-10-11 |
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-
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