JP3417637B2 - ディスクプレーヤ - Google Patents

ディスクプレーヤ

Info

Publication number
JP3417637B2
JP3417637B2 JP02477394A JP2477394A JP3417637B2 JP 3417637 B2 JP3417637 B2 JP 3417637B2 JP 02477394 A JP02477394 A JP 02477394A JP 2477394 A JP2477394 A JP 2477394A JP 3417637 B2 JP3417637 B2 JP 3417637B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drive unit
disc
disk drive
disk
storage area
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP02477394A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07220368A (ja
Inventor
健治 今井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alpine Electronics Inc
Original Assignee
Alpine Electronics Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alpine Electronics Inc filed Critical Alpine Electronics Inc
Priority to JP02477394A priority Critical patent/JP3417637B2/ja
Publication of JPH07220368A publication Critical patent/JPH07220368A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3417637B2 publication Critical patent/JP3417637B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Automatic Disk Changers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カートリッジに収納さ
れるなどしたディスクが複数枚または1枚装填される筐
体内に、弾性部材により支持されたディスク駆動部が設
けられているディスクプレーヤに係り、特に筐体内の端
部にてディスク駆動部がディスクを受け取った場合であ
っても、ディスク再生時などには、ディスク駆動部を確
実に弾性支持できるようにしたディスクプレーヤに関す
る。
【0002】
【従来の技術】図6は、ディスク選択機能を有するディ
スクプレーヤの構造を示す部分断面図である。筐体1の
内部には、箱形状の設置部2が設けられ、この設置部2
内に、ディスクDが収納されたカートリッジCが複数枚
装填されている。ディスクDは例えばミニディスクなど
であり、光磁気記録方式または光記録方式あるいは磁気
記録方式などによりデータが記録されているものであ
る。筐体1内の図示右側の領域には、ディスク駆動部4
が設けられている。ディスク駆動部4には、カートリッ
ジC内のディスクDの中央部が設置されるターンテーブ
ル4a、このターンテーブル4aを駆動するスピンドル
モータ4b、および再生専用または記録・再生用のヘッ
ド4cが搭載されている。
【0003】上記ディスク駆動部4はコイルスプリング
やダンパーなどの弾性部材5を介して支持部3に弾性的
に支持されている。この弾性支持により、筐体1に与え
られる振動が、ディスク駆動部4での再生動作または記
録動作などに悪影響を与えないようになっている。ディ
スク駆動部4を弾性支持することは、車載用のディスク
プレーヤの場合に特に必要である。ディスク駆動部4お
よび支持部3は、共に図示上下方向へ移動し、ディスク
駆動部4が、設置部2内のいずれかのカートリッジCに
対向できるようになっている。ディスク駆動部4がいず
れかのカートリッジCに対向する位置に至ると、設置部
2内からディスク駆動部4内にカートリッジCが取り出
され、カートリッジC内のディスクDがターンテーブル
4aに装填されて、再生動作などが行われる。このと
き、車載用などにおいて筐体1に振動が与えられても、
ディスク駆動部4が弾性部材5により弾性支持されてい
るため、振動が再生動作などに悪影響を及ぼさないよう
になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図6に示すディスクプ
レーヤでは、ディスク駆動部4が設置部2内のいずれか
のカートリッジCに対向する位置にて停止し、カートリ
ッジCがディスク駆動部4内に取り出され、ディスク駆
動部4がその位置に停止したままの状態でディスクDの
再生動作などが行われる。この、再生動作時などでは、
ディスク駆動部4が弾性部材5の撓み範囲内にて自由に
動けることが必要である。ところが、図6に示すよう
に、設置部2内の最下段のカートリッジCがディスク駆
動部4に受け渡された時点で、ディスク駆動部4の最下
端と筐体1の底面との間隔S1が小さすぎると、再生動
作時などに筐体1に加わる振動によって、ディスク駆動
部4の下端が筐体1の底面に当たるおそれが生じる。特
に車載用のディスクプレーヤでは、筐体1に与えられる
振動の振幅が大きいため、ディスク駆動部4が筐体1の
底面に激しく当たることがあり、再生動作などに悪影響
を及ぼす。ミニディスクなどを使用するディスクプレー
ヤでは、電子回路により、音飛びなどが補償されるよう
になっているが、上記振動によりディスク駆動部4に激
しい衝撃が頻繁に与えられると、回路的な補償範囲を逸
脱してしまう。
【0005】そのため、ディスク駆動部4が最下段のカ
ートリッジCを選択する位置へ下降したときに、ディス
ク駆動部4の下端と筐体1の底面との隙間S1を充分に
大きくする必要がある。ディスク駆動部4はスピンドル
モータ4bやヘッド4cを有しているため、その図示上
下寸法を小さくするのに限界がある。したがって、前記
隙間S1を充分に大きく確保するためには、設置部2の
下面と筐体1の底面との距離S2を充分に大きくしなく
てはならない。また、ディスク駆動部4が最上段のカー
トリッジCを選択する位置へ移動したときも同じであ
り、ディスク駆動部4の上端と筐体1の天井面との隙間
を充分に確保する必要がある。
【0006】また、図6に示す構造では、ディスク駆動
部4が支持部3に対し弾性部材5により吊り下げられた
構造となっているが、この場合には、ディスク駆動部4
の上端と支持部3の上端との間に、ディスク駆動部4が
振動にて動ける余裕分の隙間S3を設けることが必要で
ある。したがって、設置部2の上端と、筐体1の天井面
との間にも充分な距離S4を設けることが必要になる。
設置部2の上下面と筐体1の内面との間に充分な距離S
2とS4を確保するためには、筐体1の上下高さ寸法を
大きくしなくてはならなくなり、装置の薄型化が困難に
なる。また例えば自動車のフロントパネルの限られたス
ペース内に筐体1を収めるなどの場合には、筐体1の高
さ寸法が制限される。この場合に前記距離S2とS4を
充分に大きくすると、設置部2内に収納できるカートリ
ッジCの枚数を少なくしなければならなくなる。
【0007】また、この問題は単体のカートリッジCが
筐体に挿入されるディスクプレーヤにおいても同じであ
る。単体のカートリッジCが挿入される場合には、カー
トリッジがディスク駆動部4に装填され、その位置にて
ディスクの再生などが行われる。このときもディスク駆
動部4を弾性支持する必要があり、ディスク駆動部4の
振動領域を充分に確保するためには、ディスク挿入口を
筐体1の天井面に近い位置などに設けることができな
い。そのためディスク挿入口が形成されるノーズ部の構
造が制約を受けることになる。
【0008】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、ディスク駆動部が筐体内の端部に接近した位置
で、ディスクが受け渡されたとしても、再生動作のとき
などでは、ディスク駆動部が筐体などに当たらないよう
に弾性支持できるようにしたディスクプレーヤを提供す
ることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、筐体内に、
ィスクを収納する複数の収納領域がディスクの厚み方向
に並べられている設置部と、前記設置部に対向してモー
タの動力で前記収納領域の並び方向へ移動させられる支
持部と、ディスクを回転駆動するディスク駆動部と、い
ずれかの収納領域にディスク駆動部が対向したときにこ
の収納領域内のディスクをディスク駆動部に移行させる
移送機構とが設けられたディスクプレーヤにおいて、
記支持部と前記ディスク駆動部との間に弾性部材が設け
られて、駆動ユニットは前記支持部に対してその可動範
囲が前記収納領域の並び方向となるように弾性支持され
ており、 前記ディスク駆動部を、前記設置部で最も端に
位置している端部収納領域に対向させてこの端部収納領
域内のディスクを前記移送機構によってディスク駆動部
に移送させ、その後に、前記モータの動力によって前記
支持部を前記端部収納領域以外の他の収納領域に対向す
る余裕空間へ向けて移動させてから、前記支持部に対し
て前記ディスク駆動部を弾性支持状態としてディスクを
駆動させる制御手段が設けられていることを特徴とする
ものである。
【0010】また、本発明は、前記ディスク駆動部がい
ずれかの収納領域に対向して、この収納領域内のディス
クをディスク駆動部に移送可能となったことを検知する
検出手段が設けられており、前記端部収納領域内のディ
スクをディスク駆動部に移送した後に、前記ディスク駆
動部を前記余裕空間へ向けて移動させ、前記駆動ユニッ
トが端部収納領域以外の他の収納領域に対向したことが
前記検出手段で検知されたときに支持部の移動を停止
し、その位置でディスクを駆動させるものである。
【0011】
【作用】上記手段では、ディスク駆動部にディスクが導
かれた後に、ディスク駆動部を筐体内の余裕空間方向へ
移動させ、その位置にてディスクを駆動するようにして
いる。よって、ディスク駆動部が筐体の端部などに接近
した位置でディスクを受け取ったとしても、ディスク再
生時などではディスク駆動部が弾性支持状態で自由に動
けるようになる。よって例えば車体振動などにより再生
動作中などのディスク駆動部が筐体内面や他の部品に当
たることを避けることができる。ディスク駆動部へのデ
ィスク受渡し位置を筐体内の端部にできるため、例えば
単体のディスクが筐体内に挿入される場合に、この挿入
口を筐体の端部に設けることができ、設計の自由度を高
めることができる。
【0012】また、設置部の最も端に位置しているディ
スクがディスク駆動部に導かれた後に、ディスク駆動部
が余裕空間方向へ移動し、その位置にてディスクの再生
などが行われるため、ディスクを筐体内の端部に接近し
た位置にまで収納できる。そのため、所定枚数のディス
クを収納したときの筐体の大型化を防止でき、または所
定寸法の筐体内に従来よりも多くのディスクを収納でき
るようになる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明す
る。図1と図2は、本発明の一実施例として、車載用の
ディスク選択式プレーヤの構造を動作別に示す断面図、
図3は図2のIII−III線断面図、図4は動作の一
例を示すフローチャートである。符号11は筐体であ
り、その前方には化粧用のノーズ部12が取付けられて
いる。筐体11は、自動車のフロントパネルにてカーラ
ジオなどと同じ容積のスペース内に装着されるいわゆる
1ディン(1DIN)サイズである。筐体11内のノー
ズ部12の内側には、ディスク設置部13が設けられて
いる。このディスク設置部13は箱状で、その内部が3
枚の仕切板13aにて区切られ、下から順に収納領域A
1,A2,A3,A4が形成されている。
【0014】ノーズ部12には、上記収納領域A1〜A
4の開口部が全て露出できる開口面積の挿入口12aが
形成されている。装填されるディスクDはカートリッジ
Cに収納されたものであり、例えばミニディスクであ
る。ディスクDはどのような記録方式のものでもよく、
例えばミニディスクでの光磁気記録方式、あるいはその
他の光記録方式または磁気記録方式などである。筐体1
1内の奥側の領域にはディスク駆動部14が設けられて
いる。このディスク駆動部14の最上部には、カートリ
ッジCが装填されるホルダ14aが設けられている。ホ
ルダ14aのほぼ中心部には、カートリッジC内のディ
スクDの中心部が装着されるターンテーブル14bが設
けられている。またホルダ14aの下方領域には、ター
ンテーブル14bを回転駆動するスピンドルモータ14
c、および再生用または記録・再生用のヘッド14dが
設けられている。ターンテーブル14b、スピンドルモ
ータ14c、さらにはヘッド14dにより、ディスク駆
動機構が構成されている。
【0015】上記ディスク駆動部14の外周部分には支
持部材15が設けられている。図3に示すように、支持
部材15の上部内面と両側部内面には弾性部材16,1
6,…が設けられ、前記ディスク駆動部14は、個々の
弾性部材16により弾性支持されている。図の実施例で
は、全ての弾性部材16がオイルダンパまたはエアーダ
ンパである。ただし弾性部材16は、上方からディスク
駆動部14を吊り下げるコイルスプリングであってもよ
いし、あるいはダンパとコイルスプリングを組み合わせ
て使用することも可能である。
【0016】図3に示すように、支持部材15の両側部
外面には、ブラケット17aと17bが取付けられてい
る。筐体11内には上下方向に延びるガイド軸18が設
けられ、一方のブラケット17aは、ガイド軸18に摺
動自在に外挿されている。また筐体11内には上下方向
に延びるスクリュー軸19が設けられ、ブラケット17
bに形成された雌ねじ穴がこのスクリュー軸19に螺着
されている。スクリュー軸19は図1に示す昇降モータ
Mの動力により駆動され、これにより支持部材15およ
びディスク駆動部14が昇降駆動され、ディスク駆動部
14内のホルダ14aがいずれかの収納領域A1〜A4
に対向できるようになっている。
【0017】図1に示すように、筐体11内には、ディ
スク駆動部14の昇降位置を検出する検出手段21が設
けられている。図1では検出手段21がスイッチとなっ
ている。スイッチの場合には、ホルダ14aがそれぞれ
の収納領域A1,A2,A3,A4に対向したときに出
力が得られるように複数個設けることが好ましい。ある
いは検出手段21として、スライド抵抗器などのリニア
センサーが使用される。リニアセンサーの場合には、支
持部材15およびディスク駆動部14の昇降高さ位置に
応じた連続的な検知出力が得られ、この検出出力の値を
監視することにより、ホルダ14aが設置部13のどの
収納領域に対向したか検出できるようになる。
【0018】このディスクプレーヤの電気回路として
は、マイクロコンピュータなどによる主制御部22が設
けられる。前記検出手段21からの検知出力は、検出回
路23により所定の信号に変換されて主制御部22に送
られる。またモータMを駆動するモータドライバ24は
主制御部22により制御される。さらにディスク駆動部
14のスピンドルモータ14cやヘッド14dを制御す
る再生制御部(または記録・再生制御部)25が設けら
れ、この再生制御部25は、主制御部22からの指令に
より動作する。なお、ディスク駆動部14のホルダ14
a内には、設置部13からカートリッジCを取出し、ま
たカートリッジCを戻すためのディスク移送機構が設け
られており、この移送機構の駆動源も再生制御部25に
より制御される。
【0019】次に、上記ディスクプレーヤの動作につい
て、図4に示すフローチャートを参照して説明する。以
下の説明における(a)(b)(c)…は、図4に示す
流れの各ステップの同じ符号のものに対応している。図
4に示す制御動作は、所定のプログラムが主制御部22
にて実行され、これに基づいて主制御部22から各回路
部に指令されることにより行われる。カートリッジC
は、ノーズ部12の挿入口12aから、マガジン設置部
13内の各収納領域A1〜A4に対し手で挿入される。
ノーズ部12の表面などに設けられた操作部材により、
収納領域A1〜A4内のいずれかに収納されたカートリ
ッジの選択指令が入力されると(a)、主制御部22か
らモータドライバ24に始動指令が出され、昇降モータ
Mが始動する(b)。これにより支持部材15およびデ
ィスク駆動部14が上昇しまたは下降する。主制御部2
2では検出回路23からの検出信号に基づき、ディスク
駆動部14のホルダ14aが選択された収納領域に至っ
たか否かの監視が行われる(c)。検出回路23からの
検出信号により、ホルダ14aが選択された収納領域に
対向したことが認識されたときに、モータドライバ24
に指令が出されモータMが停止する(d)。
【0020】次に再生制御部25からの制御により、ホ
ルダ14a内の移動機構が動作を開始し、対向している
収納領域内のカートリッジCが取り出されてホルダ14
a内に導かれ、カートリッジC内のディスクDの中心部
がターンテーブル14bに装着される(e)。ここで、
取り出されたカートリッジCが、最下段の収納領域A1
からのものであるか、他の収納領域A2,A3,A4か
らのものであるかによって、処理動作が分かれる
(f)。取り出されたカートリッジCが最下段以外の収
納領域A2,A3,A4からである場合には、支持部材
15とディスク駆動部14がその位置から動くことな
く、再生制御部25の制御動作によりディスクDが駆動
され、データの再生または記録が行われる(g)。すな
わち、ホルダ14aが最下段以外の収納領域A2,A
3,A4のいずれかに対向しているときには、ディスク
駆動部14の下端と筐体11の底面との間に充分な空間
が形成されているため、再生動作中に、車体振動などが
加わっても、ディスク駆動部14は弾性部材16の撓み
量の範囲内で自由に動くことができる。そのため車体振
動が弾性部材16により吸収または抑制され、ディスク
駆動部14に直接振動が作用することがなく、再生など
の動作が振動の悪影響を受けることがない。
【0021】再生などが完了したカートリッジCを収納
領域に戻す指令が出されると(h)、前記移送機構が始
動し、ホルダ14a内のカートリッジCが元の収納領域
に戻される(i)。前記ステップ(f)において、取り
出されたカートリッジCが最下段の収納領域A1からの
ものである場合には、主制御部22からモータドライバ
24に指令が出されて、昇降モータMが始動させられる
(j)。これにより、支持部材15とディスク駆動部1
4は上昇し、ホルダ14aは最下段の収納領域A1に対
向する位置を始点として上へ移動する。ここで、検出回
路23からの検出信号が主制御部22にて監視され
(k)、ホルダ14aが下から2段目の収納領域A2に
対向する位置までディスク駆動部14が上昇したことが
認識されると、モータMが停止させられる(l)。そし
てその位置でディスクDの再生または記録動作が行われ
る(m)。
【0022】ここで、図1に示すように、ディスク駆動
部14内のホルダ14aが最下段の収納領域A1に対向
しているとき、ディスク駆動部14の下端と筐体11の
底面との距離Saが最短になる。この停止位置にてディ
スク再生などを行う場合に、ディスク駆動部14が弾性
部材16の支持により自由に動けるためには前記距離S
aを充分に大きくしなければならなくなる。ところが、
この実施例では、最下段の収納領域A1内のカートリッ
ジCが取り出されホルダ14aに保持された時点で、図
2に示すように、ディスク駆動部14を下から2段目の
カートリッジの選択位置まで上昇させ、その位置で再生
動作を行っている。よって、再生などの動作中は、ディ
スク駆動部14の下端と筐体11の底面との距離Scが
充分に長くなる。よって、弾性部材16の撓み量の範囲
内でディスク駆動部14が充分に動けるようになり、車
体振動によりディスク駆動部14が筐体11の底面など
に当たることなどがなくなる。そのため、ホルダ14a
が最下段の収納領域A1に対向している図1の状態で、
ディスク駆動部14の下端と筐体11の底面との距離S
aをきわめて短くできることになり、ディスク設置部1
3の下面と筐体11の底面との距離Sbも最短にでき
る。よって、筐体11の上下高さ寸法を小さくでき、ま
たは決められた寸法の筐体11内に可能な限り高さ寸法
の大きい設置部13を配置でき、収納するカートリッジ
Cの枚数を増やすことができる。
【0023】次に最下段の収納領域A1へカートリッジ
Cを戻す指令が出されると(n)、再度モータMが始動
して(o)、支持部材15とディスク駆動部14が下降
する。そして、検出回路23からの検出信号が監視され
(p)、ホルダ14aが最下段の収納領域A1に対向し
たときにモータMが停止する(q)。そして移送機構が
動作し、カートリッジCが最下段の収納領域A1内に戻
される(r)。なお、上記の実施例では、最下段の収納
領域A1からカートリッジCが選択されたときに、図2
に示すようにディスク駆動部14が下から2段目のカー
トリッジの選択位置まで移動した時点で再生などが行わ
れるようになっているが、こののときの上昇停止位置
は、ディスク駆動部14と筐体11の底面との距離Sa
を充分に確保できる高さであればどこでもよい。ただ
し、下から2段目のカートリッジの選択位置に停止させ
る方が制御動作が簡単になる。すなわち最下段のカート
リッジを選択した後の再生動作などでのディスク駆動部
14の停止位置が、下から2段目のカートリッジが通常
に選択されて駆動されるときのディスク駆動部14の停
止位置と同じであれば、両動作において検出回路23か
らの同じ検出信号を使用でき、主制御部22での実行プ
ログラムを簡単にできる。
【0024】また、上記実施例では、最下段の収納領域
A1からのカートリッジCが取り出されたときに、ディ
スク駆動部14を余裕空間方向へ移動させているが、最
上段の収納領域A4からカートリッジCが取り出される
場合も同様である。この場合のひとつの例としては、デ
ィスク駆動部14が支持部材15に対し上方から弾性部
材16により吊り下げられておらず、ディスク駆動部1
4が支持部材15に対し側方からのみ弾性部材16によ
り支持されている場合が想定される。この場合、ディス
ク駆動部14が最上段の収納領域A4のカートリッジC
を取り出すとき、ディスク駆動部14の上端と筐体11
の天井面との隙間が小さくなり、その位置で再生を行う
と、ディスク駆動部14の上端が筐体11の天井面に当
たるおそれがある。この場合には、再生時にディスク駆
動部14を、例えば上から2段目のカートリッジの選択
位置まで下降させてから再生などの動作を行うようにす
れば、振動によりディスク駆動部14の上端が筐体11
の天井面などに当たることを防止できる。
【0025】また、図1に示すように、ディスク駆動部
14が支持部材15に対し上方から弾性部材16にて吊
り下げ支持されている場合には、次のような問題が有
る。この構造ではディスク駆動部14の上端と支持部材
15の上端との間に、弾性部材16の撓み量を充分に確
保するための距離Sdを設けなければならない。この場
合に、ホルダ14aが最上段の収納領域A4に対向した
時点において、最上段の収納領域A4の上方に、前記距
離Sdを収めるための隙間Seを設ける必要がある。こ
の隙間Seの分だけ筐体11の天井面を高くしなくては
ならず、筐体11の高さ寸法が大きくなり、あるいはカ
ートリッジCの収納枚数が制約を受けることになる。
【0026】そこで、図5に示すように、支持部材15
が筐体11内にて最上限位置まで上昇したときに、さら
にモータMの駆動力などをディスク駆動部14に与え
て、停止している支持部材15内にてディスク駆動部1
4を上昇させる。そして、ダンパなどの弾性部材16を
収縮させ、ディスク駆動部14の上端と支持部材15の
上端との距離Se1を最短にまで縮め、このときにホル
ダ14aが最上段の収納領域A4に対向するようにす
る。収納領域A4内のカートリッジCがホルダ14a内
に導かれた後に、ディスク駆動部14に対する上昇力を
解除し、ディスク駆動部14を自由状態にする。その時
点で再生動作などを行うことにより、ディスク駆動部1
4は弾性部材16により弾性支持された状態となり、振
動の影響を防止できる。この場合に、設置部13の上面
と筐体11の天井面との距離Seを充分に短くでき、筐
体11の薄型化、またはカートリッジの収納枚数の増加
が可能になる。
【0027】なお、上記実施例におけるディスク設置部
13は、筐体11内に固定されているものとなっている
が、ディスク設置部13全体が筐体外へ取り出し自在な
マガジンであってもよい。また、上記実施例では、ディ
スク設置部13がノーズ部12の内側に配置され、ディ
スク駆動部14の移動領域が筐体11の奥側となってい
るが、ディスク設置部13を筐体11の奥側(図示右
側)に配置し、ディスク駆動部14の移動領域をノーズ
部12の内側に配置し、ノーズ部から挿入されたカート
リッジがディスク駆動部14を経てディスク設置部13
の各収納領域に収納される構造であってもよい。またデ
ィスクDはカートリッジCに収納されたものに限られ
ず、コンパクトディスクやシングルコンパクトディスク
などのように、カートリッジを有することなく露出して
使用されるものであっても同じである。
【0028】また設置部13内でのカートリッジまたは
ディスクの配列方向は上下重ねに限られず、筐体の幅方
向に重ねられているものであってもよい。さらに、本発
明は複数のカートリッジまたはディスクが装填されるも
のに限られず、1枚のカートリッジまたはディスクがノ
ーズ部12から挿入されるものであってもよい。この場
合も、挿入されたカートリッジなどがディスク駆動部に
保持された時点で、ディスク駆動部を筐体内の余裕空間
方向へ移動させてから再生などを行うようにする。これ
により、ノーズ部に形成された挿入口が筐体の天井面や
底面にきわめて接近している場合であっても、再生時に
はディスク駆動部を確実に弾性支持した状態で再生や記
録が行われるようになる。さらに本発明は車載用のディ
スク装置に限られず、家庭用や事務用のものであっても
実施可能である。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明では、ディスク駆動
部が筐体の端部などに接近した位置でディスクを受け取
ったとしても、ディスク再生時などではディスク駆動部
が弾性支持状態で自由に動けるようになる。よって例え
ば車体振動などにより再生動作中などのディスク駆動部
が筐体内面や他の部品に当たることを避けることができ
る。ディスク駆動部へのディスク受渡し位置を筐体内の
端部などにできるため、例えば単体のディスクが筐体内
に挿入される場合に、この挿入口を筐体の端部に設ける
ことができ、設計の自由度を高めることができる。
【0030】また、筐体内に複数のディスクが設置され
るものでは、ディスク設置部の最も端に位置しているデ
ィスクがディスク駆動部に導かれた後に、ディスク駆動
部が余裕空間方向へ移動し、その位置にてディスクの再
生などが行われるため、ディスクを筐体内の端部に接近
した位置にまで収納できる。そのため、所定枚数のディ
スクを収納したときの筐体の大型化を防止でき、または
所定寸法の筐体内に従来よりも多くのディスクを収納で
きるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例としてディスク選択式プレーヤ
を示すものであり、最下段のカートリッジが取り出され
ている状態を示す断面図、
【図2】最下段のカートリッジが再生駆動されている状
態を示す断面図、
【図3】図2のIII−III線の断面図、
【図4】図1と図2に示すディスク選択および駆動動作
のフローチャート、
【図5】最上段のカートリッジが取り出される場合の一
例を示す断面図、
【図6】従来のディスク選択式プレーヤの問題点を示す
部分断面図、
【符号の説明】
11 筐体 12 ノーズ部 13 設置部 14 ディスク駆動部 14b ディスク駆動機構としてのターンテーブル 14c ディスク駆動機構としてのスピンドルモータ 14d ディスク駆動機構としてのヘッド 15 支持部材 16 弾性部材 21 検出手段 22 主制御部 A1〜A4 収納領域 C カートリッジ D ディスク M モータ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体内に、ディスクを収納する複数の収
    納領域がディスクの厚み方向に並べられている設置部
    と、前記設置部に対向してモータの動力で前記収納領域
    の並び方向へ移動させられる支持部と、ディスクを回転
    駆動するディスク駆動部と、いずれかの収納領域にディ
    スク駆動部が対向したときにこの収納領域内のディスク
    をディスク駆動部に移行させる移送機構とが設けられた
    ディスクプレーヤにおいて、前記支持部と前記ディスク駆動部との間に弾性部材が設
    けられて、駆動ユニットは前記支持部に対してその可動
    範囲が前記収納領域の並び方向となるように弾性支持さ
    れており、 前記ディスク駆動部を、前記設置部で最も端に位置して
    いる端部収納領域に対向させてこの端部収納領域内のデ
    ィスクを前記移送機構によってディスク駆動部に移送さ
    せ、その後に、前記モータの動力によって前記支持部を
    前記端部収納領域以外の他の収納領域に対向する余裕空
    間へ向けて移動させてから、前記支持部に対して前記デ
    ィスク駆動部を弾性支持状態としてディスクを駆動させ
    制御手段が設けられていることを特徴とするディスク
    プレーヤ。
  2. 【請求項2】 前記ディスク駆動部がいずれかの収納領
    域に対向して、この収納領域内のディスクをディスク駆
    動部に移送可能となったことを検知する検出手段が設け
    られており、前記端部収納領域内のディスクをディスク
    駆動部に移送した後に、前記ディスク駆動部を前記余裕
    空間へ向けて移動させ、前記駆動ユニットが端部収納領
    域以外の他の収納領域に対向したことが前記検出手段で
    検知されたときに支持部の移動を停止し、その位置でデ
    ィスクを駆動させる請求項1記載のディスクプレーヤ。
JP02477394A 1994-01-26 1994-01-26 ディスクプレーヤ Expired - Fee Related JP3417637B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02477394A JP3417637B2 (ja) 1994-01-26 1994-01-26 ディスクプレーヤ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02477394A JP3417637B2 (ja) 1994-01-26 1994-01-26 ディスクプレーヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07220368A JPH07220368A (ja) 1995-08-18
JP3417637B2 true JP3417637B2 (ja) 2003-06-16

Family

ID=12147498

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP02477394A Expired - Fee Related JP3417637B2 (ja) 1994-01-26 1994-01-26 ディスクプレーヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3417637B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100298553B1 (ko) * 1998-02-14 2001-10-27 구자홍 디스크구동장치
US6766522B1 (en) 1998-02-14 2004-07-20 Lg Electronics Inc. Disc driving apparatus with a disk having a center plane positioned above half height of the cartridge

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07220368A (ja) 1995-08-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI231480B (en) Disk drive device
JPH02216661A (ja) マガジンチェンジャー付ディスクプレーヤ
JP3417645B2 (ja) ディスク装置
JP3417637B2 (ja) ディスクプレーヤ
US6212156B1 (en) Disc changer apparatus with vibration free turntable
US5164929A (en) Stopper for trays in a magazine of a cd player
US5987001A (en) Optical disc drive apparatus with disc changer
JPH07141750A (ja) 選択式ディスク装置
US6459674B1 (en) Disc changer apparatus with vibration free turntable
US6256174B1 (en) Disk drive apparatus with a high positional precision magnetic head
US20010055267A1 (en) Disk changer device and disk magazine
JP4490755B2 (ja) 光ディスク装置
JP3450976B2 (ja) ディスク装置
JP2798416B2 (ja) ディスク再生装置
JP3427681B2 (ja) ディスク装置
JPH06195849A (ja) マルチディスクプレーヤ
JP3432334B2 (ja) ディスク装置
JP4200437B2 (ja) ディスク再生装置及びディスク収納装置
JP2527225Y2 (ja) マガジン収納式ディスクプレーヤ
JPH10199206A (ja) 円盤状記録媒体の装填機構
JP3662947B2 (ja) 自動交換式ディスク装置
JPH08306175A (ja) ディスク装置
JP2005332466A (ja) ディスク装置
JPH1083612A (ja) ディスクチェンジャ
JP2003109366A (ja) 記録媒体の駆動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030325

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080411

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090411

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100411

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110411

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees