JP3417489B2 - 車両用表示装置 - Google Patents

車両用表示装置

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JP3417489B2
JP3417489B2 JP06157193A JP6157193A JP3417489B2 JP 3417489 B2 JP3417489 B2 JP 3417489B2 JP 06157193 A JP06157193 A JP 06157193A JP 6157193 A JP6157193 A JP 6157193A JP 3417489 B2 JP3417489 B2 JP 3417489B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダッシュボード内に配
置された表示器の表示像を反射部材で反射させ、ダッシ
ュボードの開口部を介して運転者視点に導き、表示器の
表示像を反射部材の後方(車両前方)に虚像として視認
させるタイプの車両用表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、表示像を車両前方に虚像として遠
方表示させるため、ダッシュボード内に蛍光表示管等か
らなる情報表示用の表示器をその表示面を上に向けて配
置し、該表示器の表示像から発する光を反射部材で反射
させ、ダッシュボードに設けた開口部を通して運転者視
点に導き、これにより表示像の虚像を反射部材の後方す
なわち車両前方に視認できるようにした車両用表示装置
がある。
【0003】ところが、この種の装置は表示器の表示面
が上方に向けられているために、太陽光等の外光がダッ
シュボードの開口部を通して表示器の表示面に入射する
ことがあり、このとき所謂ウォッシュアウト現象をおこ
して表示が非常に見えにくくなる。このため、図3に示
すように、表示器1の表示面のすぐ上に、同一プリズム
頂角θを有する第1のプリズム11と第2のプリズム1
2とを、互いにプリズム頂角θの開角が逆になるように
重ね合わせて配置しておく。
【0004】この場合に、外光がウインドシールド4か
ら入射してダッシュボード2の開口部2aを通り表示器
1へ射し込もうとすると、外光は第1のプリズム11と
第2のプリズム12との重ね合わせ面11aで反射して
矢印Aのように進み、表示器1の表示面に入射しないた
め、表示器1の表示像が外光によりウォッシュアウト現
象をおこす虞はない。なお、同一形状のプリズム11,
12を逆向きに重ね合わせて用いているので、表示器1
から出射した光はプリズム11,12を透過する時に殆
ど影響を受けず、このため視点Eから見る表示像が歪ん
だりすることはなしに、反射部材3の後方(車両前方)
に虚像として視認することができる。
【0005】また、上述したような車両用表示装置で
は、図4に示すように、ダッシュボード2の開口部2a
にガラス又はプラスチックからなる通称表ガラス5と言
われるものが配設されている場合がある。これは、ダッ
シュボード2の外部から開口部2aを通って埃等が進入
することを防止するのが第1の目的であるが、そのほか
表ガラスを暗色に着色して表示器1の表示像をハイコン
トラストに表示するのを目的としている場合もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
表ガラス5を配設すると、図4に示すように、表示器1
から出射した光が次のような光路を通って運転者視点E
に達する場合がある。 表示器1→反射部材3→表ガラス5→反射部材3→プリ
ズム表面→反射部材3→表ガラス5→運転者視点E上記光路の詳細を説明すると、表示器1→反射部材3と
進んだ光は、表ガラス5で透過されず、表ガラス5裏面
で反射される。即ち、表ガラス5の裏側からみると、表
ガラス5裏面に、表示器1の虚像が視認される。この表
ガラス5裏面に映り込んだ表示器1の虚像が、反射部材
3→プリズム表面→反射部材3と順次反射された後、表
ガラス5を介して運転者視点Eに達することにより、図
5に示すような、ゴーストとして視認される。この ゴー
ストは、煩わしいだけでなく、表示像のコントラストを
下げ視認性を低下させてしまう。また、表ガラス5を暗
色にしてブラックフェイス化する場合、表ガラス5の光
透過率が小さいので表示輝度を上げるために必然的に反
射部材3の反射率を大きくする必要がある。このため、
反射部材3で反射したプリズム11の表面が、図6のよ
うに、ブラックフェイス面に映り込んでしまい目障りと
なる。このようなことは、商品の高級感の喪失や商品性
の低下にもつながってしまう結果となる。
【0007】本発明は、ゴーストがなく、かつハイコン
トラストの表示像を得ることができる車両用表示装置の
提供を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、ダッシュボー
ド内に表示面を上に向けて配置された表示器と、該表示
器の表示面に対向して近接配置された互いのプリズム頂
角を反対方向に向けて密接された第1及び第2のプリズ
ムと、前記第1及び第2のプリズムを透過した前記表示
器からの表示光を反射してダッシュボードの開口部から
運転者視点に導く反射部材と、前記ダッシュボードの開
口部に設置された表ガラスとを備えた車両用表示装置に
おいて、前記運転者視点から前記表ガラスを透過し、前
記反射部材、及び、前記第1、第2のプリズムのうち上
側に位置する前記第1プリズム表面の順で各々反射され
た運転者の視線が、前記反射部材を再び反射して、前記
開口部を構成する前記ダッシュボードの内壁面に至るよ
うな凹面に、前記第1プリズムの表面が形成されている
ことを特徴としている。
【0009】また、本発明に係る車両用表示装置は、
記凹面により反射された前記運転者視点からの運転者の
視線が至る前記ダッシュボードの内壁面に無反射処理を
施したことを特徴としている。
【0010】
【作用】上述のように構成されているので、表示器から
出射した表示光は第2及び第1のプリズムを透過して反
射部材で反射され表ガラスを透過して運転者視点に至
る。このため、運転者視点からは表示器の表示像が反射
部材の後方に虚像として視認される。また、請求項1記
載の発明では、運転者視点から表ガラスを透過し、反射
部材、及び、第1、第2のプリズムのうち上側に位置す
る第1プリズム表面の順で各々反射された運転者の視線
が、反射部材を再び反射して、開口部を構成するダッシ
ュボードの内壁面に至るような凹面に、第1プリズムの
表面が形成されている。 運転者視点から表ガラスを透過
し、反射部材及び上側に位置する第1プリズム表面の順
で各々反射された運転者の視線が反射部材を再び反射し
た後に至る先が、ダッシュボード内壁面であり、その
先、表示器に至らないので、ゴーストが見えることがな
い。 また、開口部を構成するダッシュボード内壁面に
は、外光がほとんど入射されない。従って、運転者視点
から表ガラスを透過し、反射部材及び上側に位置する第
1プリズム表面の順で各々反射された運転者の視線が反
射部材を再び反射した後に至る先が、開口部を構成する
ダッシュボードの内壁面であるため、表ガラスのエリア
内にプリズム面の映り込みが生じない。しかも、請求項
2記載の発明では、凹面により反射された運転者視点か
らの運転者の視線が至るダッシュボードの内壁面に無反
射処理を施している。このため、運転者の視線が至るダ
ッシュボードの内壁面での非反射性を、より高めること
ができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。なお、従来の技術の項で説明したものと同一または
相当する部分には同一符号を付す。
【0012】図1には、本発明の実施例である車両用表
示装置の側面が示されている。本実施例における車両用
表示装置が従来の技術の項で示した車両用表示装置と異
なる部分は第1に、図に示すように、第1のプリズム1
1の上側表面が凹面となっている点である。従来のよう
に、第1のプリズム11の表面が平面になっていると、
運転者のアイレンジの上端と下端から、リフレクタ(反
射部材)3に映った第1のプリズム11の下端と上端と
結んだ線を第1のプリズム11表面の虚像で反射させた
範囲(=点線で示された範囲)が、第1のプリズム11
の表面に映り得る範囲となる。要するに、運転者視点か
らは、表面に、点線で示された範囲が映り込んだ第1の
プリズム11の虚像が視認される。この場合には、ダッ
シュボード2の表面が映り込むため、この部分に外光が
差し込むと、運転者視点から見てブラックフェイス化し
た表ガラス5のエリア内に第1のプリズム11の表面が
はっきりと見えてしまうことになる。ところで、表示器
1→リフレクタ3→表ガラス5に至った表示光は、表ガ
ラス5を透過せず、表ガラス5で反射して表ガラス5に
映り込む。また、平面であるとき、第1のプリズム11
の表面の虚像に映り得る範囲(点線で示された範囲)
は、表ガラス5の裏面も含む範囲である。従って、平面
であるとき、運転者視点からは、表示光が映り込んだ表
ガラス5の裏面が、表面に映り込んだ、第1プリズムの
虚像が視認される(即ち、表ガラス5を反射した光が、
リフレクタ3→第1のプリズム11表面→リフレクタ3
→表ガラス5→運転者視点と進む)ため、ゴーストがで
きる。
【0013】本実施例の構成では、第1のプリズム11
の表面を凹面にしているので、運転者のアイレンジの上
端と下端から、リフレクタ3に映った第1のプリズム1
1の下端と上端とを結んだ線を第1のプリズム11表面
の虚像で反射させた範囲(=実線で示す範囲)が、運転
者視点から見たとき、第1のプリズム11の表面に映り
得る範囲となる。要するに、運転者視点からは、表面
に、実線で示された範囲が映り込んだ第1のプリズム1
1の虚像が視認される。この場合には、ダッシュボード
2の開口部2aの内部側表面部分2bが映り込むことに
なるが、この部分は通常比較的暗いので、このままでも
余り目立たないのであるが、更に以下のような対策をこ
うじている。
【0014】すなわち、この車両用表示装置が従来の車
両用表示装置と異なる第2の点として、ダッシュボード
2の開口部2aの前述した内部側表面部分2bに、図2
に示すように、リフレクタ3に映った第1のプリズム1
1の方向に繊維の植毛方向を有する静電植毛6が施され
無反射処理が施されている点である。このように構成す
ると、運転者から見た場合、リフレクタに映り込んだ
第1のプリズム11表面の虚像を介してこの部分2bを
見ることになる。このため、図に示すように上方向から
外光が入射してダッシュボード2のこの部分2bに当た
っても反射が起きず、表ガラス5で形成するブラックフ
ェイスエリア内に第1のプリズム11の表面が見えてし
まうことはない。なお、本実施例では、無反射処理とし
て静電植毛6を施したが、これに限らず外光が反射しな
いようなものなら単なる暗色塗装等でもよい。
【0015】しかも、凹面にしているときは、第1のプ
リズム11の表面の虚像に映り得る範囲は(実線で示さ
れた範囲)は、表ガラス5の裏側を含まない範囲であ
る。従って、表示器1から出射して第2のプリズム1
2,第1のプリズム11の順で透過し反射部材3で反射
され、更に表ガラス5の表面で反射されて、再び反射部
材3で反射され第1のプリズム11の表面に戻った光
は、第1のプリズム11の表面で運転者視点方向に向か
わない方向に反射されるようになっているので、従来の
ような光路を形成することがないのでゴーストが発生し
ない。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ゴーストがなく、かつ反射部材の反射率を高くすること
ができるので、表ガラスをブラックフェイスとした場合
に、ハイコントラストの表示像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用表示装置の一実施例の側面
図である。
【図2】図1に示す車両用表示装置の部分拡大図であ
る。
【図3】従来の車両用表示装置の側面図である。
【図4】表ガラスが用いられている従来の車両用表示装
置の側面図で、ゴースト発生の原理を説明する図であ
る。
【図5】ゴーストが表示像のそばに映っている図であ
る。
【図6】ブラックフェイス化した表ガラスエリア内にプ
リズムが映り込んでいる図である。
【符号の説明】 1 表示器 2 ダッシュボード 2a 開口部 2b 開口部の内部側表面部分(リフレクタに映った第
1のプリズム表面が指向するダッシュボードの表面部
分) 3 リフレクタ(反射部材) 4 ウインドシールド 5 表ガラス 6 無反射処理部 11,12 プリズム

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダッシュボード内に表示面を上に向けて
    配置された表示器と、該表示器の表示面に対向して近接
    配置された互いのプリズム頂角を反対方向に向けて密接
    された第1及び第2のプリズムと、前記第1及び第2の
    プリズムを透過した前記表示器からの表示光を反射して
    ダッシュボードの開口部から運転者視点に導く反射部材
    と、前記ダッシュボードの開口部に設置された表ガラス
    とを備えた車両用表示装置において、前記運転者視点から前記表ガラスを透過し、前記反射部
    材、及び、前記第1、第2のプリズムのうち上側に位置
    する前記第1プリズム表面の順で各々反射された運転者
    の視線が、前記反射部材を再び反射して、前記開口部を
    構成する前記ダッシュボードの内壁面に至るような凹面
    に、前記第1プリズムの表面が形成されている ことを特
    徴とする車両用表示装置。
  2. 【請求項2】 前記凹面により反射された前記運転者視
    点からの運転者の視線が至る前記ダッシュボードの内壁
    面に無反射処理を施したことを特徴とする請求項1記載
    の車両用表示装置。
JP06157193A 1993-03-22 1993-03-22 車両用表示装置 Expired - Lifetime JP3417489B2 (ja)

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