JP3417369B2 - バススイッチ用アダプタ、バススイッチ用ブリッジ、バススイッチ、およびバススイッチシステム - Google Patents

バススイッチ用アダプタ、バススイッチ用ブリッジ、バススイッチ、およびバススイッチシステム

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バススイッチ用ア
ダプタ、バススイッチ用ブリッジ、バススイッチ、およ
びバススイッチシステムに関し、特に、複数の入出力
(I/O)ポートが接続されたリング状のバス上のデー
タ転送または複数のリング状のバスとの間のデータ転送
を制御するバススイッチ用アダプタ、バススイッチ用ブ
リッジ、バススイッチ、およびバススイッチシステムに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来のデータ転送システムとして、デー
タが双方向に流れるバスに複数のノードを接続し、該ノ
ードのそれぞれに異なる処理を実行する複数のモジュー
ルを接続し、1つのモジュールから他のモジュールへデ
ータ転送を行うものがある。しかし、このデータ転送シ
ステムでは、バス上をデータが双方向に流れるため、転
送方向の切り換え、発信元および送信先の切り換えを含
む転送の切り換え制御や転送タイミングの抽出が複雑
で、高速化を図ることが難しい。そこで、特開平11−
177560号公報において、バス上にデータが単一方
向に流れるようにしたデータ転送システムを提案した。
【0003】図14は、特開平11−177560号公
報において提案した従来のデータ転送システムを示す。
リング状のバス901の途中の複数箇所には、アダプタ
902a〜902dが挿入され、アダプタ902a〜9
02dのそれぞれには、それぞれ別の処理を行うモジュ
ール903a〜903dが接続されている。モジュール
903a〜903dのそれぞれは、種々の処理を行うも
ので、例えば、音声データの処理、映像データの処理、
集積回路の外部との入出力処理等を実行する。
【0004】バス901のバス幅は、転送すべきデータ
のビット幅と同一のn(nは自然数)ビットである。バ
ス901がリング状に接続されているため、データは、
アダプタ902aからアダプタ902bへ、アダプタ9
02bからアダプタ902cへと順番に伝達され、アダ
プタ902dからアダプタ902aに戻される。そし
て、リング状のバス901上を片方向(単一方向)にデ
ータを転送するので、転送の切替えの制御が非常に簡単
になる。
【0005】図15は、アダプタ902を示す。ここで
は、アダプタ902a〜902dが同一構成であるの
で、その1つを902にして図示および説明する。アダ
プタ902は、フリップフロップ1001(D型フリッ
プフロップ)、このフリップフロップ1001に接続さ
れたデータ抽出挿入回路1002、フリップフロップ1
001およびデータ抽出挿入回路1002に接続された
セレクタ1003、およびセレクタ1003に接続され
たフリップフロップ1004(D型フリップフロップ)
を備えて構成される。
【0006】フリップフロップ1001は、隣接する
(転送順序が一つ前の)アダプタから入力されるデータ
を一旦保持する。データ抽出挿入回路1002は、フリ
ップフロップ1001からのデータが接続されているモ
ジュール903宛てに転送されたデータか否かを判定
し、転送されたデータであるとき、そのデータの抽出を
行い、また、モジュール903がデータを出力したいと
きには、そのデータの挿入を行う。セレクタ1003
は、フリップフロップ1001からのデータとデータ抽
出挿入回路1002から出力されてきたデータとを択一
的に次段のアダプタへ送出するほか、入力されたデータ
が自己に接続されているモジュール宛てに転送されたデ
ータか否かを判定する機能、自己宛てである場合は接続
されているモジュールにデータを転送する機能、および
自己に接続されているモジュールからデータを送出する
際に送出可能なタイムスロットにデータを挿入する機能
を備えている。フリップフロップ1004は、伝送路で
あるバス901に出力すべきデータをシステムクロック
で保持した後、バス901へ出力する。
【0007】図15の構成において、転送されるデータ
は、「データ本体」と、この先頭に付加された「フラ
グ」(データの有効あるいは無効を示す)、「宛て先I
D」、および「種別」から成る。データ抽出挿入回路1
002は、転送データの「フラグ」および「宛先ID」
のフィールドを読取り、入力されたデータが自己のモジ
ュール宛てか否かを判断する。フリップフロップ100
1に入力されたデータが自己のモジュール903宛てで
ある場合にはモジュール903へ転送し、モジュール9
03からバス901へ出力したいデータがある場合に
は、モジュール903とフリップフロップ1004が連
通するようにセレクタ1003を切り換える制御を行
う。
【0008】次に、図14および図15の構成の動作に
ついて説明する。アダプタ902aのリタイミング用の
フリップフロップ1004から出力されたデータは、シ
ステムクロックの次の遷移タイミングで次段のアダプタ
902bの入力側のフリップフロップ1001に取込ま
れる。フリップフロップ1001に取込まれたデータ
は、データ抽出挿入回路1002に入力される。データ
抽出挿入回路1002では、フラグおよび宛先IDの内
容に基づいて、自己のモジュール宛てとして転送されて
きたデータか否かを判定する。この判定の結果、自己の
モジュール宛てとして転送されてきている場合は、デー
タに付加されている「種別」フィールドに基づいて、そ
のデータの種類を解析し、自己のモジュールへデータを
送出する。同時に、自己のモジュールから他のモジュー
ルに転送したいデータがある場合、転送すべきデータに
「種別」フィールドと、データを受取るべきモジュール
の「宛先ID」を付加する。そして、そのデータが有効
であることを示す「フラグ」を立て、セレクタ1003
へ出力する。また、送出したいデータが無い場合でも、
自己のモジュールに転送データが有った場合には、その
データの「フラグ」を落として無効データとしてセレク
タ1003へ出力する。データ抽出挿入回路1002
は、上記したように、モジュール903が転送先である
ときにはフリップフロップ1001からデータ取り込
み、また、モジュール903が送信元になったときに
は、モジュール903からのデータがフリップフロップ
1004に転送されるようにセレクタ1003を切り換
える。さらに、モジュール903がデータの送受に無関
係なときには、セレクタ1003の入力をフリップフロ
ップ1001に切り換え、フリップフロップ1001か
らのデータをフリップフロップ1004へパスさせる。
フリップフロップ1004からのデータは、次段のアダ
プタ902cに入力される。他のアダプタも同様にして
動作する。
【0009】以上のように、或るアダプタのフリップフ
ロップと他のアダプタのフリップフロップとの間でデー
タ転送を行うことにより、転送の切り替え制御やタイミ
ングの抽出が単純になり、かつ、各モジュール間のデー
タ転送を高速に行うことが可能になる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のデータ
転送システムによると、1つのリング状のバスに接続さ
れるモジュールが増加すると、各モジュールの転送帯域
(単位時間当たりのデータ転送量)はモジュールの個数
に反比例するため、各モジュールの転送帯域が小にな
る。また、各モジュールのデータ処理速度がデータ転送
量に追従できないときには、データ転送速度を小にする
必要があるため、データ転送効率が低下する。
【0011】したがって、本発明の目的は、各モジュー
ル(I/Oポート)の転送帯域を大にして単位時間当た
りのデータ転送量を大にすることができるバススイッチ
用アダプタ、バススイッチ用ブリッジ、バススイッチ、
およびバススイッチシステムを提供することにある。
【0012】本発明の他の目的は、モジュールのデータ
処理速度がデータ転送量に追従できないときでも、デー
タ転送速度を落とす必要のないバススイッチ用アダプ
タ、バススイッチ用ブリッジ、バススイッチ、およびバ
ススイッチシステムを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、第1の特徴として、2本以上の所定の数
の伝送線によってデータを並列に転送するデータ転送バ
へのデータの挿入、および前記データ転送バスからの
データの抽出を行う演算回路または送受信回路等のモジ
ュールを前記データ転送バスに接続するバススイッチ用
アダプタにおいて、前記データ転送バス上を前記伝送線
によって転送される所定のビット数の並列データを入力
して保持し、後述のヘッダ削除手段に出力して後述の入
力格納手段に格納するか、または前記データ転送バスに
よって接続された後述のセレクタを介して後述の出力レ
ジスタに転送する入力レジスタと、前記入力レジスタ
ら出力される前記データの転送先等を記憶したヘッダを
削除するヘッダ削除手段と、前記ヘッダの削除された
列データを一時的に格納して所定のタイミングで後述の
並直列変換手段へ出力する入力格納手段と、前記入力格
納手段から出力された前記並列データを並直列変換して
直列データとして前記モジュールに出力する並直列変換
手段と、前記モジュールから出力される直列データを直
並列変換して並列データとして出力する直並列変換手段
と、前直並列変換手段から出力された前記並列データ
を一時的に格納して所定のタイミングで後述のヘッダ付
加手段へ出力する出力格納手段と、前記出力格納手段か
ら出力された前記データに前記ヘッダを付加するヘッダ
付加手段と、前記ヘッダ付加手段、または前記入力レジ
スタのいずれかの出力を選択するセレクタと、前記セレ
クタの選択した前記並列データを保持して前記データ転
送バスを構成する前記伝送線へ出力して転送させる出
レジスタと、前記入力レジスタに前記並列データが入力
されたとき、前記並列データを前記入力レジスタから前
記入力格納手段へ取り込むデータ抽出操作、または前記
並列データを前記入力レジスタから前記出力レジスタへ
転送させるデータ転送操作のいずれかを実行し、前記出
力格納手段に前記並列データが出力されたとき、前記並
列データを前記出力格納手段から前記出力レジスタへ出
力するデータ挿入操作を実行するデータ抽出挿入回路
と、前記入力格納手段、前記出力格納手段、並直列変換
手段、直並列変換手段および前記データ抽出挿入回路
制御する制御手段とを備えたことを特徴とするバススイ
ッチ用アダプタを提供する。
【0014】この構成によれば、データ転送バスとモジ
ュール間でデータ転送を行わないときには、入力レジス
タと出力レジスタの間をデータが通過するように制御手
段により制御される。また、制御手段は、データ転送バ
スからモジュールへデータを転送するときには、入力レ
ジスタに取り込んだデータを入力格納手段を通してモジ
ュールへ転送し、モジュールからデータ転送バスへデー
タを転送するときには、出力格納手段を通して出力レジ
スタに保持させた後、所定のタイミングでデータ転送バ
スへ送出する。これにより、モジュールのそれぞれとデ
ータ転送バスとの結合部にアダプタを設けるのみで、レ
ジスタのクロックサイクルで後段のアダプタにデータが
転送されるので、転送時のクロックレートを速くするこ
とが可能になり、モジュール数が多くなってもデータ転
送バス上の転送速度は低下しない。また、データ処理速
度がデータ転送量に追従できないときでも、データ転送
速度を下げる必要がなくなる。
【0015】本発明は、上記の目的を達成するため、第
2の特徴として、第1のデータ転送バス上を転送される
データを抽出して第2のデータ転送バスへ取り込むデー
タ取り込み操作、前記第2のデータ転送バスから取り込
まれたデータを前記第1のデータ転送バス上へ挿入する
データ挿入操作、データの抽出および挿入を行わずに前
記第1のデータ転送バス上でデータを転送させるデータ
転送操作、および前記第2のデータ転送バスから取り込
まれたデータを前記第2のデータ転送バス上へ送り返す
データ送り返し操作から選択された1つの操作を実行す
るバススイッチ用ブリッジにおいて、前記第1のデータ
転送バス上を転送される所定のビット数の並列データを
入力して保持する所定の並列ビット数の入力レジスタ
と、所定のビット数の並列データを保持して前記第1の
データ転送バス上へ出力して転送させる所定の並列ビッ
ト数の出力レジスタと、前記入力レジスタに保持された
前記並列データを一時的に格納して所定のタイミングで
前記第2のデータ転送バスに接続された第1のブリッジ
用レジスタへ出力する入力格納手段と、前記第2のデー
タ転送バスに接続された第2のブリッジ用レジスタから
出力されたデータを一時的に格納して所定のタイミング
で前記出力レジスタに前記並列データとして出力する出
力格納手段と、前記入力レジスタから前記入力格納手段
への前記並列データの出力、前記出力格納手段から前記
出力レジスタへの前記並列データの出力、前記入力レジ
スタから前記出力レジスタへの前記並列データの出力、
および前記第2のブリッジ用レジスタから前記第1のブ
リッジ用レジスタへの前記並列データの出力を制御する
制御手段を備えたことを特徴とするバススイッチ用ブリ
ッジを提供する。
【0016】この構成によれば、第1,第2のデータ転
送バス間でデータ転送を行わないときには、入力レジス
タと出力レジスタの間をデータが通過するように制御手
段により制御される。また、第1のデータ転送バスから
第2のデータ転送バスへデータを転送するときには、入
力レジスタに取り込んだデータを入力格納手段および第
1のブリッジ用レジスタを通して第2のデータ転送バス
へ転送し、第2のデータ転送バスから第1のデータ転送
バスへデータを転送するときには、第2のブリッジ用レ
ジスタおよび出力格納手段を通して出力レジスタに転送
し、この出力レジスタから第1のデータ転送バスへデー
タを転送する。したがって、第1のデータ転送バスと第
2のデータ転送バスとの結合部にブリッジを設けるのみ
で、他のリング状バスとの接続が可能になり、ブリッジ
を介して他のデータ転送バスにモジュールを分散させる
ことができる。この結果、バスに接続されるモジュール
数が増えても、各モジュールの転送帯域は小さくなら
ず、データ転送速度の低下は生じない。
【0017】本発明は、上記の目的を達成するため、第
3の特徴として、2本以上の所定の数の伝送線によって
データを並列に転送するデータ転送バスと、前記転送デ
ータバスへのデータの挿入、および前記データ転送バス
からのデータの抽出を行う演算回路または送受信回路等
の複数のモジュールと、前記データ転送バスに前記モジ
ュールをそれぞれ接続するアダプタを備えるバススイッ
チにおいて、前記アダプタは、前記データ転送バス上を
前記伝送線によって転送される所定のビット数の並列デ
ータを入力して保持し、後述のヘッダ削除手段に出力し
て後述の入力格納手段に格納するか、または前記データ
転送バスによって接続された後述のセレクタを介して後
述の出力レジスタに転送する入力レジスタと、前記入力
レジスタから出力される前記データの転送先等を記憶し
たヘッダを削除するヘッダ削除手段と、前記ヘッダの削
除された並列データを一時的に格納して所定のタイミン
グで後述の並直列変換手段へ出力する入力格納手段と、
前記入力格納手段から出力された前記並列データを並直
列変換して直列データとして前記モジュールに出力する
並直列変換手段と、前記モジュールから出力される直列
データを直並列変換して並列データとして出力する直並
列変換手段と、前直並列変換手段から出力された前記
並列データを一時的に格納して所定のタイミングで後述
のヘッダ付加手段へ出力する出力格納手段と、前記出力
格納手段から出力される前記データに前記ヘッダを付加
するヘッダ付加手段と、前記ヘッダ付加手段、または前
記入力レジスタのいずれかの出力を選択するセレクタ
と、前記セレクタの選択した前記並列データを保持して
前記データ転送バスを構成する前記伝送線へ出力して転
送させる出力レジスタと、前記入力レジスタに前記並列
データが入力されたとき、前記並列データを前記入力レ
ジスタから前記入力格納手段へ取り込むデータ抽出操
、または前記並列データを前記入力レジスタから前記
出力レジスタへ転送させるデータ転送操作のいずれかを
実行し、前記出力格納手段に前記並列データが出力され
たとき、前記並列データを前記出力格納手段から前記出
力レジスタへ出力するデータ挿入操作を実行するデータ
抽出挿入回路と、前記入力格納手段、前記出力格納手
段、並直列変換手段、直並列変換手段および前記データ
抽出挿入回路を制御する制御手段とを備えることを特徴
とするバススイッチを提供する。
【0018】この構成によれば、データ転送バス上から
モジュールにデータを転送する場合には、入力レジスタ
に格納され、読み出されデータが入力格納手段へ移送さ
れ、この入力格納手段からモジュールへ転送される。ま
た、モジュールからデータ転送バスへデータを転送する
場合には、まず出力格納手段に格納された後、出力レジ
スタへ移送され、この出力レジスタからデータ転送バス
へ送出される。このように、データ転送バスとのデータ
の送受がレジスタを介して行われるので、転送時のクロ
ックレートを速くすることが可能になる。また、データ
処理速度がデータ転送量に追従できないときでも、デー
タ転送速度を下げる必要がなくなる。
【0019】本発明は、上記の目的を達成するため、第
4の特徴として、第1及び第2のデータ転送バスをブリ
ッジによって接続して前記第1及び第2のデータ転送バ
スの間でデータを転送するバススイッチシステムにおい
て、前記ブリッジは、前記第1のデータ転送バス上を転
送される所定のビット数の並列データを入力して保持す
る所定の並列ビット数の入力レジスタと、所定のビット
数の並列データを保持して前記第1のデータ転送バス上
へ出力して転送させる所定の並列ビット数の出力レジス
タと、前記入力レジスタに保持された前記並列データを
一時的に格納して所定のタイミングで前記第2のデータ
転送バスに接続された第1のブリッジ用レジスタへ出力
する入力格納手段と、前記第2のデータ転送バスに接続
された第2のブリッジ用レジスタから出力されたデータ
を一時的に格納して所定のタイミングで前記出力レジス
タに前記並列データとして出力する出力格納手段と、前
記入力レジスタから前記入力格納手段への前記並列デー
タの出力、前記出力格納手段から前記出力レジスタへの
前記並列データの出力、前記入力レジスタから前記出力
レジスタへの前記並列データの出力、および前記第2の
ブリッジ用レジスタから前記第1のブリッジ用レジスタ
への前記並列データの出力を制御する制御手段を備えた
ことを特徴とするバススイッチシステムを提供する。
【0020】この構成によれば、第1のデータ転送バス
から第2のデータ転送バスへデータを転送する場合に
は、ブリッジの入力レジスタに格納後、その出力データ
が入力格納手段へ移送され、さらに入力格納手段から第
1のブリッジ用レジスタへ移送後、第2のデータ転送バ
スへ転送される。また、第2のデータ転送バスから第1
のデータ転送バスへデータを転送する場合には、第1の
ブリッジ用レジスタに取り込んだ後、出力格納手段へ送
られ、さらに出力レジスタへ移送され、この出力レジス
タから第1のデータ転送バスへ送出される。このよう
に、第1および第2のデータ転送バスとの間のデータの
送受がレジスタを介して行われるので、転送時のクロッ
クレートを速くすることが可能になり、第1のデータ転
送バス上に繋がるモジュール数が多くなっても転送速度
は低下しない。また、第1のデータ転送バスに繋がるモ
ジュール数に限界が生じても、任意の数のバスを相互接
続できるため、1つの大きなリング状のバスを形成する
のと同様の状態を形成でき、転送速度の低下、転送帯域
の低下は生じない。
【0021】本発明は、上記の目的を達成するため、第
5の特徴として、演算回路、送受信回路等のモジュール
からアダプタを介して抽出および挿入されるデータを転
送する第1および第2のデータ転送バスをブリッジによ
って接続したバススイッチシステムにおいて、前記アダ
プタは、前記第1のデータ転送バス上を転送される所定
のビット数の並列データを入力して保持する所定の並列
ビット数の第1の入力レジスタと、所定のビット数の並
列データを保持して前記第1のデータ転送バス上へ出力
して転送させる所定の並列ビット数の第1の出力レジス
タと、前記第1の入力レジスタに保持された前記並列デ
ータを一時的に格納して所定のタイミングで前記モジュ
ールへ出力する第1の入力格納手段と、前記モジュール
から出力されたデータを一時的に格納して所定のタイミ
ングで前記第1の出力レジスタに前記並列データとして
出力する第1の出力格納手段と、前記第1の入力レジス
タから前記第1の入力格納手段への前記並列データの出
力、前記第1の出力格納手段から前記第1の出力レジス
タへの前記並列データの出力および前記第1の入力レジ
スタから前記第1の出力レジスタへの前記並列データの
出力を制御する第1の制御手段を備え、前記ブリッジ
は、前記第1のデータ転送バス上を転送される所定のビ
ット数の並列データを入力して保持する所定の並列ビッ
ト数の第2の入力レジスタと、所定のビット数の並列デ
ータを保持して前記第1のデータ転送バス上へ出力して
転送させる所定の並列ビット数の第2の出力レジスタ
と、前記第2の入力レジスタに保持された前記並列デー
タを一時的に格納して所定のタイミングで前記第2のデ
ータ転送バスに接続された第1のブリッジ用レジスタへ
出力する第2の入力格納手段と、前記第2のデータ転送
バスに接続された第2のブリッジ用レジスタから出力さ
れたデータを一時的に格納して所定のタイミングで前記
第2の出力レジスタに前記並列データとして出力する第
2の出力格納手段と、前記第2の入力レジスタから前記
第2の入力格納手段への前記並列データの出力、前記第
2の出力格納手段から前記第2の出力レジスタへの前記
並列データの出力、前記第1の入力レジスタから前記第
2の出力レジスタへの前記並列データの出力、および前
記第2のブリッジ用レジスタから前記第1のブリッジ用
レジスタへの前記並列データの出力を制御する第2の制
御手段を備えることを特徴とするバススイッチシステム
を提供する。
【0022】この構成によれば、アダプタにおいては、
第1のデータ転送バス上からモジュールへデータを転送
する場合には、第1の入力レジスタに格納後、第1の入
力格納手段へ移送され、この第1の入力格納手段からモ
ジュールへ転送される。また、モジュールから第1のデ
ータ転送バスへデータを転送する場合には、入力データ
は第1の出力格納手段に格納された後、第1の出力レジ
スタへ移送され、この第1の出力レジスタからデータ転
送バスへ送出される。また、ブリッジにおいては、第1
のデータ転送バスから第2のデータ転送バスへデータを
転送する場合、第2の入力レジスタに格納後、その出力
データが第2の入力格納手段へ移送され、さらに第2の
入力格納手段から第1のブリッジ用レジスタへ移送後、
第2のデータ転送バスへ転送される。また、第2のデー
タ転送バスから第1のデータ転送バスへデータを転送す
る場合、第1のブリッジ用レジスタに取り込んだ後、第
2の出力格納手段へ送られ、さらに第2の出力レジスタ
へ移送され、この第2の出力レジスタから第1のデータ
転送バスへ送出される。以上のように、第1のデータ転
送バス上におけるデータ伝送、および第1のデータ転送
バスと第2のデータ転送バスとの間のデータ転送がレジ
スタを介して行われるので、転送時のクロックレートを
速くすることが可能になり、第1のデータ転送バス上に
繋がるモジュール数が多くなっても転送速度は低下しな
いし、複数のバスとの間でデータ転送を行っても転送速
度は低下しない。また、第1のデータ転送バスに繋がる
モジュール数に限界が生じても、任意の数のバスを相互
接続できるため、1つの大きなリング状のバスを形成す
るのと同じ状態を形成でき、転送速度の低下、転送帯域
の低下は生じない。そして、データ処理速度がデータ転
送量に追従できないときでも、データ転送速度を下げる
必要がなくなる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明のバススイッチシス
テムを示す。バススイッチ10とバススイッチ20は同
一構成であり、両者を接続するためのバス30を介して
接続されている。バススイッチ10は、バスとしてのリ
ング状のバス11(第1のデータ転送バス)、このバス
11内に直列に挿入されたアダプタ12a,12b,1
2c、バス11とバス30(第2のデータ転送バス)を
接続するブリッジ(bridge)13、アダプタ(a
dapter)12a〜12cのそれぞれに接続された
I/Oポート14a,14b,14c(またはモジュー
ル)を備えて構成されている。同様に、バススイッチ2
0は、リング状のバス21、このバス21内に挿入され
たアダプタ22a,22b,22c、バス21とバス3
0を接続するブリッジ23、アダプタ22a〜22cの
それぞれに接続されたI/Oポート24a,24b,2
4cを備えて構成されている。I/Oポート14a〜1
4cおよびI/Oポート24a〜24cのそれぞれに
は、図示しない各種の端末装置、イーサネットスイッチ
(またはイーサネットハブ)、ルータ、CPUを用いた
演算処理ユニット等が接続される。
【0024】ブリッジ13とブリッジ23、およびアダ
プタ12a〜12cとアダプタ22a〜22cは同一構
成である。さらに、アダプタ12a〜12cとアダプタ
22a〜22cも同一構成である。また、リング状のバ
ス11,21は、例えば32ビット幅のデータを伝送す
る場合には32本の伝送線により構成されている。その
全長は、ケーブル等による布線を必要とする長さを持っ
ていてもよいし、1つのLSIの中に配線パターンによ
り形成されるほど短いものであってもよい。この場合、
バスは配線パターンで形成される。LSIの中に構成さ
れるバス11,21の場合、バススイッチ10,20を
構成する全ての回路が同じLSIの中に組み込まれる。
また、バス30も、LSI間を結ぶ程度の短さでもよい
し、同軸ケーブル等を伝送線に用いた数十mを越える長
さであってもよい。バス30のビット幅は、バス11,
21のビット幅と同一になる。
【0025】アダプタ12a〜12c,22a〜22c
のそれぞれは、その入力端および出力端に入力レジスタ
101a〜101fおよび出力レジスタ103a〜10
3fを備えている。また、ブリッジ13,23も入力端
に入力レジスタ201a,201bを備え、出力端に出
力レジスタ203a,203bを備えている。レジスタ
101a〜101f,103a〜103f,201a,
201b,および203a,203bは、幅が32ビッ
ト、長さが8ワード(8×32ビット=256ビット)
のフリップフロップによって構成されている。以下、便
宜上、1システムクロックによって各レジスタに格納さ
れていた全データが出力され、また、バス上のデータが
各レジスタに全長にわたって格納されるものとして説明
するが、実際には、各レジスタのデータを入出力するた
めには、256のシフトクロックが必要である。
【0026】図2は本発明のアダプタを示す。アダプタ
12a〜12cおよびアダプタ22a〜22cは同一構
成である。したがって、図2においては、アダプタ12
aの構成についてのみを、アダプタ12として図示およ
び説明する。アダプタ12は、入力レジスタ101、セ
レクタ102、出力レジスタ103、ヘッダ削除回路1
04、入力用FIFOメモリ105(入力格納手段)、
P/S(パラレル/シリアル)変換回路106、FIF
Oコントローラ107、データ抽出挿入回路108、S
/P(シリアル/パラレル)変換回路109、出力用F
IFOメモリ110(出力格納手段)、ヘッダ付加回路
111、およびFIFOコントローラ112を備えて構
成されている。図中、入力レジスタ101〜FIFOコ
ントローラ107の回路構成がバス11からI/Oポー
ト14へデータを転送する部分であり、S/P変換回路
109〜FIFOコントローラ112の回路構成がI/
Oポート14からバス11へデータを転送する部分であ
る。ここで、図1のレジスタと図2のレジスタの関係に
ついて説明すると、図1の入力レジスタ101a〜10
1fが図2の入力レジスタ101に、出力レジスタ10
3a〜103fが出力レジスタ103に相当する。
【0027】入力レジスタ101、セレクタ102、お
よび出力レジスタ103はバス11の途中に挿入され
る。入力レジスタ101は、入力されたデータを保持
し、出力レジスタ103はセレクタ102からのデータ
を保持し、これをバス11へ送出する。セレクタ102
は、一方の入力端子に入力レジスタ101からのデータ
が入力され、他方の入力端子にはヘッダ付加回路111
からの情報(ヘッダ+データ)が入力される。ヘッダ削
除回路104は、入力レジスタ101からのデータの先
頭に付加されていたヘッダを削除する。入力用FIFO
メモリ105は送信待ち合わせ用であり、ヘッダ削除回
路104からのデータをファーストイン・ファーストア
ウトによって書き込みを行う。P/S変換回路106
は、バス11上のパラレルデータ(ここでは32ビッ
ト)をI/Oポート14で用いているシリアルデータに
変換する。FIFOコントローラ107および112
は、I/Oポート14とバス11の間の速度調整および
待ち合わせの制御を行う。データ抽出挿入回路108
は、バス11から入力されたデータがI/Oポート14
へ転送すべきデータか否かを判定し、転送すべきである
ときにはI/Oポート14へデータを転送させ、かつ、
I/Oポート14からデータをバス11へ送出するとき
に送出可能なタイムスロットへデータを挿入する。S/
P変換回路109は、I/Oポート14上のシリアルデ
ータをバス11上で通用するパラレルデータに変換す
る。出力用FIFOメモリ110は送信待ち合わせ用に
用いられ、S/P変換回路109からのデータをファー
ストイン、ファーストアウトによる書き込みを行う。ヘ
ッダ付加回路111は、ヘッダを転送データの先頭に付
加するほか、データが無いときにはバス11がフリー状
態にあることを示すフラグを含むヘッダを送出する。ま
た、FIFOコントローラ107および112からは、
FIFOメモリ内のデータが満杯状態にあるとき、現在
受け取れない旨をデータ送信元に知らせるためのバック
プレッシャ信号(BPS)107a,112aが前段の
隣接のアダプタ及び接続されているI/Oポートに出力
される。BPSは、バス11に沿って配線される制御線
の1つである。
【0028】図3は、本発明のブリッジを示す。ブリッ
ジ13とブリッジ23は同一構成であるので、ここでは
ブリッジ13についてのみ図示ならびに説明する。図1
との関係において、入力レジスタ201a,201bが
入力レジスタ201に相当し、出力レジスタ203a,
203bは出力レジスタ203に相当する。
【0029】ブリッジ13は、入力レジスタ201、セ
レクタ202、出力レジスタ203、入力用FIFOメ
モリ204(入力格納手段)、P/S変換回路205、
セレクタ206、出力レジスタ207、FIFOコント
ローラ208、データ抽出挿入回路209、入力レジス
タ210、セレクタ211、宛て先確認回路212、出
力用FIFOメモリ213(出力格納手段)、トークン
ゼネレータ(Token Generator )214、およびFIF
Oコントローラ215を備えて構成されている。ここ
で、入力レジスタ201、入力用FIFOメモリ20
4、変換回路205、セレクタ206、出力レジスタ2
07、およびFIFOコントローラ208から成る構成
が、バス11からバス30へデータを転送する部分であ
り、入力レジスタ210、セレクタ211、宛先確認回
路212、出力用FIFOメモリ213、トークンゼネ
レータ214、FIFOコントローラ215、セレクタ
202、および出力レジスタ203から成る構成が、バ
ス30からバス11へデータを転送する部分である。ま
た、入力レジスタ201、セレクタ202、出力レジス
タ203、データ抽出挿入回路209、およびトークン
ゼネレータ214から成る構成が、図示の左側のバス1
1から右側のバスへデータをパスさせる部分であり、入
力レジスタ210、セレクタ211、セレクタ206、
および出力レジスタ207から成る構成が、バス30か
らバス30へデータをパスさせる部分である。なお、レ
ジスタ201,203,207,210には、フリップ
フロップが用いられる。
【0030】入力レジスタ201、セレクタ202、お
よび出力レジスタ203は直列接続にしてバス11の途
中に挿入される。入力レジスタ201は入力されたデー
タを保持し、出力レジスタ203はセレクタ202から
のデータを保持し、これをバス11へ送出する。セレク
タ202は、一方の入力端子に入力レジスタ201から
のデータが入力され、他方の入力端子にはトークンゼネ
レータ214を経由した出力用FIFO213からのデ
ータが入力される。
【0031】入力レジスタ201はバス11からのデー
タを保持し、入力用FIFOメモリ204へ出力する。
入力用FIFOメモリ204は、入力レジスタ201か
らのデータをファーストイン・ファーストアウトにより
書き込みを行う。トークンゼネレータ205は、後述す
る図10および図13のように、ブリッジの数が多くな
った場合、受信側のブリッジの1つを特定するために信
号を付加し、或いは、I/Oポートのアドレスからブリ
ッジを示すアドレスに書き換える処理を行う(転送先の
ブリッジが1つしか無い場合は、トークンゼネレータ2
05による処理は不要である)。セレクタ206はトー
クンゼネレータ205を経由したデータ、またはセレク
タ211からのデータが入力される。出力レジスタ20
7はセレクタ206からのデータを保持した後、これを
バス30へ出力する。FIFOコントローラ208およ
び215は、バス11とバス30の間の速度調整および
待ち合わせを行うためにFIFOメモリ204,213
を制御するほか、メモリ内にデータが満杯状態にあると
き、現在受け取れない旨をデータ送信元に知らせるため
のバックプレッシャ信号(BPS)を前段の隣接のアダ
プタ及び接続相手のブリッジへ出力する。
【0032】データ抽出挿入回路209は、バス11か
ら入力されたデータがバス30へ転送すべきデータか否
かを判定し、転送すべきであるときにはバス30へデー
タを転送させ、かつ、バス30からデータをバス11へ
送出するときに送出可能なタイムスロットへデータを挿
入する。入力レジスタ210はバス30からのデータを
保持した後、これをセレクタ211および宛て先確認回
路212へ出力する。セレクタ211は、入力されたデ
ータをデータ抽出挿入回路209の指示に従ってセレク
タ206または出力用FIFOメモリ213へ出力す
る。セレクタ206が選択されたとき、バス30からの
データはバス11へは転送されず、バス30に戻され
る。つまり、入力レジスタ210、出力レジスタ207
およびセレクタ211,206は、バイパス回路として
機能する。宛て先確認回路212は、ヘッダのフラグ
(EXT FLG)が立っているか否かを確認し、その
結果をFIFOコントローラ215へ出力する。出力用
FIFOメモリ213は、ファーストイン・ファースト
アウトによりセレクタ211からのデータの書き込みを
行う。
【0033】図4は、転送されるデータのフォーマット
を示す。図4において、1つのフレームは、ヘッダ(H
eader)40と、実際に転送されるデータ本体を示
すペイロード(Payload)50より構成されてい
る。図の縦方向がビット幅(例えば、32ビット)に相
当する。ヘッダ40は、5つのフィールドから成り、ヘ
ッダを獲得できるか否か、すなわちビジー状態かフリー
状態かを示すフラグであるBFFLG41、送信元を示
すSource Port42、転送先を示すDest
Port43、隣り合うバスに向けての転送を指示す
るEXT FLG(フラグ)44、転送するデータの長
さを示すLength45より構成される。データを転
送する際、送信側は必ずヘッダ40をフレームの先頭に
付け、このヘッダ40に続けて転送すべきデータが送ら
れる。この様にすることにより、受信側では、ヘッダ4
0の部分を解釈することにより、自分のところに送られ
てきたデータか否かを知ることができる。なお、バス1
1,21,30上には、データを転送していないとき、
BFFLG41がフリー状態にセットされたヘッダ40
のみがレジスタ間に転送されている。
【0034】ここで、図1のバススイッチにおけるデー
タの流れ、及びバススイッチ間のデータの流れについて
説明する。 (i)バススイッチ10のバス11上のデータの流れ。
ここでは、I/Oポート14aからI/Oポート14c
へデータを送信するものとする。この時点で、バス11
上にはいずれのI/Oポートからもデータの送受信が行
われていないものとする。この状態では、バス11上に
は、Payload50を有しない図4の内容のヘッダ
40(BFFLG41はフリー状態)のみがシステムク
ロックのサイクルで周回している(Payload50
が抜けた部分は、無信号状態になる)。まず、アダプタ
12aは、I/Oポート14aからのシリアルデータを
パラレルデータに変換後、アダプタ12aにバス11か
ら取り込んだヘッダ40のBFFLG41をフリー状態
からビジー状態に変更後、このヘッダ40をI/Oポー
ト14aからのデータの先頭に付加して出力レジスタ1
03aからバス11へ送出する。このとき、ブリッジ1
3の入力レジスタ201に転送データが格納される。こ
の転送に先立って、ヘッダ40は、Source Po
rt42にI/Oポート14aのアドレス1Aを指定
し、DestPort43にI/Oポート14cのアド
レス3Aを指定する。アダプタ12aによりヘッダ40
が付加されたデータは、バス11を介してブリッジ13
へ伝送される。この伝送タイミングに同期して、I/O
ポート14b,14cはデータの送受信を行っていない
ものとする。この状態では、バス11上には、Payl
oad50を持たないヘッダ40(BFFLG41はフ
リー状態にセット)が出力レジスタ103b,103c
からバス11へ出力される。出力レジスタ103aから
バス11を介してブリッジ13の入力レジスタ201a
に格納された転送データは、次のシステムクロックのと
きに出力レジスタ203aに格納され、その次のシステ
ムクロックのときにバス11を介してアダプタ12cの
入力レジスタ101cに格納される。こうして、バスス
イッチ10上のバス11において、Payload50
を持ったヘッダ40はシステムクロックが更新される毎
にアダプタ及びブリッジの出力レジスタを通過してい
く。ここでは、ブリッジ13はバス11へ送り出すのみ
の転送動作となる。データを受信したアダプタ12c
は、データに付加されていたヘッダ40を削除し、デー
タのみをシリアル信号に変換してI/Oポート14cへ
送出する。
【0035】このデータ転送によると、アダプタ12a
から出力されたヘッダ付きデータと、アダプタ12bか
ら出力されたヘッダ(データ無し)の間には、各アダプ
タの入出力レジスタのビット長(例えば、8ワード=8
×32ビット長)の間隔があり、また、アダプタ12
b,12cから出力されたヘッダ(データ無し)の間に
は、各アダプタの入出力レジスタのビット長とPayl
oad50のビット長の和の間隔がある。
【0036】(ii)バススイッチ間のデータの流れ。次
に、バス30を介してバススイッチ10からバススイッ
チ20へデータを伝送する場合について説明する。例え
ば、バススイッチ10のI/Oポート14aからバスス
イッチ20のI/Oポート24cへデータを送信する場
合、I/Oポート14a→バス11→ブリッジ13の経
路で送られてきたデータは、ブリッジ13の入力レジス
タ201aに格納される。ついで、次のシステムクロッ
クのタイミングでデータが入力レジスタ201aからバ
ス30へ送出される。以下、逆の手順で、ブリッジ23
→バス21→アダプタ22a→22b→22cの経路を
経て→I/Oポート24cにデータが伝送される。
【0037】(iii) 上記(i)のデータ転送の変形例。
上記(i)のデータ転送によると、バススイッチ10の
アダプタ12a,12b,12cの入出力レジスタ10
1a〜101c,103a〜103c,およびブリッジ
13の入出力レジスタ201a,203aの8つのレジ
スタは、転送データの間に上記(i)で述べた間隔が存
在するので、どのタイミングを取っても転送データを格
納していない幾つかのレジスタを含んでいる。このよう
なデータ転送形式の変形例として、8つのレジスタがど
のタイミングにおいても転送データを格納しており、あ
たかも8つのレジスタがリング状にシフトレジスタを構
成するようにして転送データを循環させてもよい。これ
によって、データの転送効率を更に向上させることがで
きる。
【0038】図5(a)は、上記したリング状のシフト
レジスタの構成を示し、8つのレジスタ103a,10
1a,103b,101b,103c,101c,20
1a,203aは、ヘッダ付きデータA,B,C,D,
E,F,G,Hを格納し、シフトクロックに基づいて各
データを循環させる。図5(b)は、バススイッチ10
の変形例を示し、アダプタ12a,12b,12c,お
よびブリッジ13から入出力レジスタ101a〜101
c,103a〜103c,および201a,203aを
省き、その代りに、アダプタ12a,12b,12c間
およびアダプタ12a,12cとブリッジ13の間のバ
ス11に、32ビット×8ワードの転送レジスタ(10
3A,103B,103Cのみ図示)を挿入している。
この構成によると、各アダプタ間およびアダプタとブリ
ッジの間のデータ転送を1クロックサイクルで行うこと
ができる。これによって、転送開始から終了までの遅延
を小さく抑えることができる。更に、他の変形例とし
て、この転送レジスタを省き、各アダプタおよびブリッ
ジにおいて、入力レジスタあるいは出力レジスタの何れ
か1つのレジスタだけを配置し、この1つのレジスタを
転送レジスタとして使用すれば、同じ効果を得ることが
できる。
【0039】次に、図2のアダプタ及び図3のブリッジ
の各部の動作の詳細について、図1のバススイッチ10
のI/Oポート14cからバス30を介してバススイッ
チ20のI/Oポート24bへデータ転送を行う場合に
ついて説明する。図6はアダプタの動作説明を示す。ま
た、図7は送信側のブリッジにおける動作を示し、図8
は受信側のブリッジにおける動作を示す。図6〜図8、
および図1〜図4を参照して、以下に本発明のバススイ
ッチの動作を説明する。なお、以下において、バス11
と21、及びバス30は、最初にフリー状態にあるもの
とする。
【0040】I/Oポート14a,14b,14cに
は、それぞれを識別するためのアドレス1A,2A,3
Aが指定されている。同様に、I/Oポート24a,2
4b,24cには、それぞれを識別するためのアドレス
1B,2B,3Bが指定されている。
【0041】I/Oポート14cからI/Oポート14
aへデータを転送する場合、I/Oポート14cに接続
された端末装置等(図示せず)→I/Oポート14cの
経路により、転送すべきデータがアダプタ12cに入力
される(ステップ601)。アダプタ12cでは、図2
に示すように、I/Oポート14(図1においては14
c)からのデータがS/P変換回路109に取り込ま
れ、バス11で用いることのできるパラレルデータに変
換される(ステップ602)。変換されたパラレルデー
タは、送信待ち合わせ用の出力用FIFOメモリ110
に蓄えられる(ステップ603)。一方、上流のアダプ
タからのヘッダを入力レジスタ101が受信すると、デ
ータ抽出挿入回路108によりBFFLG41がビジー
状態かフリー状態かのチエックが行われる(ステップ6
04)。BFFLG41がフリー状態にあるとき(ステ
ップ605)、ヘッダ付加回路111はヘッダ40のB
FFLG41をフリー状態からビジー状態に変更し、S
ource Port42にアドレス3Aをセットし、
Dest Port43に宛先I/Oポートを示すアド
レス2Bをセットし、Length45に転送すべきデ
ータの長さをセットし、更に、EXT FLG44を立
てる(ステップ606)。こうして作成したヘッダ40
は、セレクタ102がヘッダ付加回路111側に切り替
わった時点でヘッダ付加回路111から出力レジスタ1
03へ出力され、これに続いて出力用F1FO110に
蓄えられていたデータを出力レジスタ103へ転送し、
さらにバス11へ送出する(ステップ607)。このよ
うにして出力レジスタ103からバス11へ送出された
データは、アダプタ12bを経てアダプタ12aに到達
する(ステップ608)。
【0042】図7および図3に示すように、ブリッジ1
3においては、バス11の上流からのデータを入力レジ
スタ201で受信し(ステップ701)、これを保持す
る。データ抽出挿入回路209は、入力レジスタ201
で受信されたフラグの内のEXT FLG44をチエッ
クし、該フラグが立っていることを確認すると(ステッ
プ702)、入力レジスタ201内のデータを入力用F
IFOメモリ204へ格納する(ステップ703)。一
方、リングバス30からのヘッダ40を入力レジスタ2
10で受信し、ヘッダ40のBFFLG41をデータ抽
出挿入回路209でチエックし、バス30がフリー状態
にあることを確認すると(ステップ705)、バス11
から受信したヘッダ付きのデータを入力用FIFOメモ
リ204より読み出し、トークンゼネレータ205→セ
レクタ206→出力レジスタ207の経路でリングバス
30へ送出する(ステップ706)。このとき、トーク
ンゼネレータ205によりブリッジ23を転送先として
指定するため、Source Port42の内容をI
/Oポート14cのアドレス3Aからブリッジ13を示
すアドレス4Aに書き換える。上記したように、ブリッ
ジ23の他に転送先となるブリッジが存在しない場合に
は、この処理は不要である。
【0043】また、入力用FIFOメモリ204にデー
タが書き込まれた際、BFFLG41がフリー状態のヘ
ッダ40がトークンゼネレータ214によって出力さ
れ、出力レジスタ203を経てバス11へ送出する。こ
の様にすることで、アドレス3AのI/Oボート14c
から出力されたデータをアドレス4Aのブリッジ13が
受け取った時点で、バススイッチ10内のバス11はフ
リー状態になり、次の転送が可能になる。
【0044】ブリッジ13から出力されたデータは、バ
ススイッチ20のブリッジ23に受信される。このブリ
ッジ23の動作について、図3の構成および図8のフロ
ーチャートにより説明する。まず、バス30を介してブ
リッジ13からデータを受信する(ステップ801)。
ヘッダ40のEXT FLG44が立っているか否か
を、宛て先確認回路212により確認する(ステップ8
02)。EXT FLG44が立っていた場合、それを
出力用FIFOメモリ213に書き込む(ステップ80
3)。次に、データ抽出挿入回路209がバス21を流
れているヘッダ40を受信すると(ステップ804)、
データ抽出挿入回路209はBFFLG41のチエック
を行う。BFFLG41のチエックにより、バス21が
フリー状態であると判定された場合(ステップ80
5)、出力用FIFOメモリ213に蓄えられていたヘ
ッダ40とデータが読み出され、これがバス21へ送出
される(ステップ806)。このとき、トークンゼネレ
ータ214によって、ヘッダ40のSource Po
rt42をブリッジ23のアドレス4BからI/Oポー
ト24bのアドレス2Bに書き換える(なお、受けるブ
リッジが23しかない場合には、この処理は不要であ
る)。また、ブリッジ13のときと同様に、出力用FI
FOメモリ213へのデータの受け取りが完了した時点
で、BFFLG41がフリーの状態になったヘッダ40
をブリッジ間を接続しているバス30へ送出する。この
ようにすることで、本来の目的地であるI/Oポート2
4bにデータが届く前に、ブリッジ間のバス30を解放
することが可能になる。
【0045】そして、バススイッチ20のバス21に出
力されたヘッダ40とデータはアダプタ22a→22b
の順でI/Oポート24bに到達する。アダプタ22b
では、受信したヘッダ40により自己宛の転送データで
あることを認識すると、受信したデータを引き取り、図
2に示した入力用FIFOメモリ105に蓄える。そし
て、入力用FIFOメモリ105から読み出したデータ
をP/S変換回路106でI/Oポート24bで通用す
るシリアルデータに変換した後、I/Oポート24bへ
送出する。この場合も、ブリッジ13での動作と同様
に、出力用FIFOメモリ213がデータを全て受け終
わると、ヘッダ40のBFFLG41をフリー状態に変
え、変更したヘッダ40をバススイッチ20のバス21
へ送出する。以上のように、本発明によれば、3つのバ
ス11,30,21を独立に動作させ、かつ、各々をブ
リッジングしてデータの転送を行うことができる。
【0046】図9は本発明の第2の実施の形態を示すデ
ータフォーマットである。図9に示すように、ヘッダ6
0は4つのフィールドからなる。このヘッダ60は、図
4に設けられていたLength45が無く、このLe
ngth45に代えてTrailer(トレイラ)70
がPayload(ペイロード)50の次に設けられて
いる。このTrailer70は、ER71のフィール
ドとALN72のフィールドを有している。ER71
は、転送データの有効性を示している。例えば、転送の
途中で何らかのエラーがあった場合、このER71を使
って転送先に問題が有ったことを伝えることができる。
また、ALN72は、データがPayload50の最
終ワードのどこまで詰まっているかを示している。例え
ば、32ビット幅のバスの場合、4バイトの内のどこま
でが転送すべき有効データかを表している。
【0047】第1の実施の形態では、送信すべき全ての
データが送信用のFIFOメモリに入力したときに判明
するデータの長さ(Length)をヘッダに書き込ん
でいたため、送信用のFIFOメモリ上に転送すべきデ
ータが全て入力してから初めてデータの転送が開始され
ることになる。これに対し、第2の実施の形態では、送
信用のFIFOメモリにデータが到着すると、直ちにデ
ータの転送が開始される。これは、最終ワードまで転送
データを出し終わった時点で、それまでにエラーがなか
ったか否かと、最終ワードのデータの有効範囲を示すト
レーラ(Trailer70)を付加することによって
可能になる。したがって、転送先のアダプタではヘッダ
40のLength45が無くても、FIFOメモリに
データが入力すると、直ちに転送を開始することができ
るので、有効なデータの範囲を知ることができる。ま
た、第2の実施の形態においては、第1の実施の形態に
比べ、転送遅延を小さく抑えることができる。また、各
送受信用のFIFOメモリにおいても、転送すべきデー
タを全て蓄える必要がなくなるので、FlFOの記憶容
量を小さくすることができる。つまり、ハードウェアの
規模を小さくすることが可能になる。
【0048】図10は本発明のバススイッチシステムの
第3の実施の形態を示す。なお、図中、図1に示したB
PSは図示を省略している。本実施の形態は、同一構成
の4つのバススイッチを用いて構成されている。すなわ
ち、図1に示したバススイッチ10,20に加えてバス
スイッチ80,90を用いている。したがって、図10
においては、図1に示したと同一であるものには、同一
引用数字を用い、重複する説明を省略する。バススイッ
チ80はバススイッチ10と同一構成であり、バススイ
ッチ90はバススイッチ20と同一構成である。バス8
1はバス11に相当し、アダプタ82a,82b,82
cはアダプタ12a,12b,12cに相当し、ブリッ
ジ83はブリッジ13に相当し、I/Oポート84a,
84b,84cはI/Oポート14a,14b,14c
に相当する。バス91はバス21に相当し、アダプタ9
2a,92b,92cはアダプタ22a,22b,22
cに相当し、ブリッジ93はブリッジ23に相当し、I
/Oポート94a,94b,94cはI/Oポート24
a,24b,24cに相当する。ブリッジ13,23,
83,および93を1巡するようにリングバス35が接
続されている。バススイッチ10,20,80,90
は、その1つに接続されたI/Oポートから他のバスス
イッチの指定したI/Oポートへデータを転送すること
ができる。ここで、I/Oポート84a,84b,84
cのアドレスを1C,2C,3C、I/Oポート94
a,94b,94cのアドレスを1D,2D,3Dとす
る。
【0049】図10の構成において、I/Oポート14
a(アドレス1A)からバススイッチ90のI/Oポー
ト94b(アドレス2D)へデータを送信(転送)する
場合、バススイッチ10のバス11→ブリッジ13→リ
ングバス35→ブリッジ23→リングバス35→ブリッ
ジ93を経由して目的とするI/Oポート94bに到着
する。
【0050】図11は図10の構成による第3の実施の
形態におけるデータフォーマットを示す。図11のデー
タフォーマットは、その各々のリングバスにおいて、必
要とされるヘッダをアダプタ12aで予め準備してデー
タの先頭に付けている。つまり、3つのリングバスを通
る場合、EXT FLG44の部分を除外した3つのヘ
ッダ60a(BFFLG41a+Source Por
t42a+DestPort43a+Length45
a),60b(BFFLG41b+Source Po
rt42b+Dest Port43b+Length
45b),60c(BFFLG41c+Source
Port42c+Dest Port43c+Leng
th45c)がデータの前に付くことになる(他のフォ
ーマット部分は図4と同一である)。なお、I/Oポー
トの全てにおいてデータ長が統一されていれば、Len
gthは1つで済み、Length45b,45cは省
略することができる。
【0051】次に、本発明の第3の実施の形態の動作に
ついて説明する。アドレス1Aからデータを転送する際
に3つのヘッダがデータの前に付けられて転送される。
ヘッダ60aの宛先がブリッジ13を指定し、ヘッダ6
0bの宛先がバススイッチ90のブリッジ93を指定
し、ヘッダ60cの宛先がアドレス2Dを指定してい
る。I/Oポート14aから送出されたデータは、ブリ
ッジ13が目的地となっているので、ここでデータが引
き取られる。このとき、ヘッダ60aを除外して入力用
FIFOメモリ105に書き込まれる。その後、ブリッ
ジ23を経てリングバス35に向けてデータが送出され
る。送出されたデータの宛先は、ヘッダ60bの宛先で
あるブリッジ93であるので、ブリッジ93により受信
データが引き取られる。このとき、転送データが出力用
FIFOメモリ213に書き込まれ、ヘッダ60bが除
去される。そして、最後にアダプタ92bを経てバス9
1に向けてデータが送出される。このときの宛先は、本
来の目的地であるアドレス2Dとなっているので、I/
Oポート94bによりデータが引き取られる。
【0052】仮に、図4のデータフォーマットで図10
の構成のバススイッチ上でデータを転送しようとした場
合、ヘッダの中にあるEXT FLG44という識別子
を用いて隣りのバスとのブリッジングを行うか否かを制
御しているため、バススイッチ10からブリッジ23に
接続されたバスまでのデータ転送は問題なく行えるが、
どのブリッジが受け取るべきなのかが示していないた
め、バススイッチ20,80,90の全てがデータを受
け取り、それぞれのバス21,81,91に向けて転送
が行われる。しかし、宛先が存在するのはバス91だけ
であり、宛先が存在していないバス21,81ではデー
タが引き取られないため、そのデータが永久にバス2
1,81を周回することになる。
【0053】そこで、1周して来たデータをブリッジ2
3,83が廃棄すれば、永久にデータが周回するのを避
けることができる。ただし、本来ならば転送する必要の
ないバス21,81に向けてもデータを転送することに
なり、各バスの中に無駄なデータが流れるということは
転送効率を悪化させることになる。しかし、第3の実施
の形態では、目的地に着くまでのバスにのみデータが転
送されることになるので、第1の実施の形態に比べ、転
送効率が良くなる。
【0054】図12は、本発明の第4の実施の形態にお
けるデータフォーマットを示す。本実施の形態は、第2
の実施の形態と第3の実施の形態を組み合わせたもので
ある。すなわち、図4に示したヘッダ40からLeng
th45を除去した構成の3つのHeader(1)6
1a、Header(2)61b、Header(3)
61cと、図8に示したPayload(ペイロード)
50およびTrailer(トレイラ)70を組み合わ
せたものである。ここで、ヘッダの数は、転送先に着く
までに通過するバスの数と同数にし、目的地に近いもの
ほど外側に配置される。Trailer70は各ヘッダ
で共用が可能なので、1つだけでよい。第4の実施の形
態の特徴は、第2の実施の形態と第3の実施の形態の長
所を合わせ持ち、転送遅延を抑えつつ、余分なデータ転
送も抑えた高い転送効率を実現できることにある。
【0055】図13は本発明のバススイッチシステムの
第5の実施の形態を示す。なお、図中、図に示したBP
Sは図示を省略している。本実施の形態は、図10に示
したバススイッチ10とバススイッチ80をリングバス
35aでリング状に接続し、また、図10に示したバス
スイッチ20とバススイッチ90をリングバス35bで
リング状に接続し、リングバス35aとリングバス35
bをブリッジ100により接続した構成としている。な
お、ここでは、左右2台づつをブリッジ100で接続す
るものとしたが、2個に限定されるものではなく、接続
されるI/Oポートの数に応じて任意の台数にすること
ができる。
【0056】上記した第1の実施の形態では、I/Oポ
ートの数が増えていくと、各々のバスを繋いでいるブリ
ッジ間のバス30に接続されるブリッジの数も増えるこ
とになり、ブリッジ間のバス30の転送帯域が足りなく
なることが考えられる。しかし、図13の構成によれ
ば、ブリッジ間のバスを階層構造にし、かつ、ブリッジ
間のバスも複数のリングバス35a,35bに細分化さ
れるため、I/Oポート数ならびに接続されるブリッジ
の数が増えても、1つのバススイッチ内のバスに接続さ
れ ・ダプタおよびI/Oポートの数はさほど増えない
ので、より効率的なデータの転送が可能になる。
【0057】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明のアダプタに
よれば、データ転送バス上に接続されたアダプタの入力
レジスタと出力レジスタが縦続接続されてシフトレジス
タを構成するため、1回のクロックサイクルで隣り合う
アダプタまでデータを転送すればよいので、転送時のク
ロックレートを速くすることができる。また、データの
転送方向が一方向であり、かつ制御手段により最適な入
出力制御が行われるので、データ転送の切り換え制御が
容易になる。さらに、入力レジスタおよび出力レジスタ
から取り込むデータを入力格納手段および出力格納手段
によって一時的に保持するため、モジュールの処理速度
に依存せず、あるいは待ち合わせ処理が行われるので、
データ転送速度を大にし、また効率的にデータを送出す
ることができる。そして、データ処理速度がデータ転送
量に追従できないときでも、データ転送速度を下げる必
要がなくなる。
【0058】本発明のブリッジによれば、第1のデータ
転送バス上に接続された入力レジスタと出力レジスタが
縦続接続されてシフトレジスタを構成し、また、第2の
データ転送バス上に接続された第1および第2のブリッ
ジ用レジスタが縦続接続されたときにシフトレジスタを
構成するため、1回のクロックサイクルで隣り合うアダ
プタまたはブリッジまでデータを転送すればよいので、
転送時のクロックレートを速くすることができる。ま
た、データの転送方向が一方向であり、かつ制御手段に
より最適な入出力制御が行われるので、データ転送の切
り換え制御が容易になる。さらに、入力格納手段および
出力格納手段よりデータを保持してバス間の転送処理を
タイミング良く行うので、データの転送速度が高められ
るとともに効率的なデータ転送が可能になる。そして、
ブリッジおよび第2の転送バスを介して他のデータ転送
バスにモジュールを分散させることができるので、第1
のデータ転送バスに接続されるモジュール数が増えて
も、各モジュールの転送帯域は小さくならず、データ転
送速度の低下は生じない。また、データ処理速度がデー
タ転送量に追従できないときでも、データ転送速度を下
げる必要がなくなる。
【0059】本発明のバススイッチによれば、バススイ
ッチのデータ転送バス上に接続されたアダプタの入力レ
ジスタと出力レジスタが縦続接続されてシフトレジスタ
を構成するため、1回のクロックサイクルで隣り合うア
ダプタまでデータを転送すればよいので、転送時のクロ
ックレートを速くすることができる。また、データの転
送方向が一方向であり、しかも制御手段により最適な入
出力制御が行われるので、データ転送の切り換え制御が
容易になる。さらに、入力レジスタおよび出力レジスタ
から取り込むデータを入力格納手段および出力格納手段
によって一時的に保持するため、モジュールの処理速度
に依存せず、あるいは待ち合わせ処理が行われるので、
データ転送速度を大にし、また効率的にデータを送出す
ることができる。そして、データ処理速度がデータ転送
量に追従できないときでも、データ転送速度を下げる必
要がなくなる。
【0060】本発明のバススイッチシステムによれば、
そのブリッジが、第1のデータ転送バス上に接続された
入力レジスタと出力レジスタが縦続接続されてシフトレ
ジスタを構成し、また、第2のデータ転送バス上に接続
された第1および第2のブリッジ用レジスタが縦続接続
されたときにシフトレジスタを構成するため、1回のク
ロックサイクルで隣り合うアダプタまたはブリッジまで
データを転送すればよいので、転送時のクロックレート
を速くすることができる。また、データの転送方向が一
方向であり、しかも制御手段により最適な入出力制御が
行われるので、データ転送の切り換え制御が容易にな
る。さらに、入力格納手段および出力格納手段よりデー
タを保持してバス間の転送処理をタイミング良く行うの
で、データの転送速度が高められるとともに効率的なデ
ータ転送が可能になる。そして、ブリッジおよび第2の
転送バスを介して他のデータ転送バスにモジュールを分
散させることができるので、バスに接続されるモジュー
ル数が増えても、各モジュールの転送帯域は小さくなら
ず、バススイッチの総帯域が1つの第1のデータ転送バ
スに制限されることがなくなり、データ転送速度の低下
を招かない。そして、データ処理速度がデータ転送量に
追従できないときでも、データ転送速度を下げる必要が
なくなる。
【0061】また、本発明のバススイッチシステムによ
れば、そのアダプタが、バススイッチのデータ転送バス
上に接続されたアダプタの第1の入力レジスタおよび第
1の出力レジスタが縦続接続されてシフトレジスタを構
成し、ブリッジにおいても、第1のデータ転送バス上に
接続された第2の入力レジスタと第2の出力レジスタが
縦続接続されてシフトレジスタを構成しているため、1
回のクロックサイクルで隣り合うアダプタまでデータを
転送すればよいので、転送時のクロックレートを速くす
ることができる。また、第1および第2のデータ転送バ
ス上のデータ転送方向は一方向であり、しかも第1およ
び第2の制御手段により最適な入出力制御が行われるの
で、データ転送の切り換え制御が容易になる。さらに、
第1および第2の入出力レジスタから取り込むデータを
第1および第2の入力格納手段により一時的に保持する
ため、モジュールの処理速度に依存しないでデータ転送
速度を大にすることができ、また、モジュールからのデ
ータを出力格納手段によって一時的に保持するため、第
1および第2のデータ転送バスの状況に合わせて効率的
にデータを送出することができる。さらに、第1のデー
タ転送バスに繋がるモジュール数に限界が生じてもブリ
ッジおよび第2のデータ転送バスを介して任意の数のバ
スを相互に接続できるため、転送速度を低下させること
なく、モジュールを任意の数に増設することができる。
そして、データ処理速度がデータ転送量に追従できない
ときでも、データ転送速度を下げる必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバススイッチを示す接続図である。
【図2】本発明のアダプタの構成を示すブロック図であ
る。
【図3】本発明のブリッジの構成を示すブロック図であ
る。
【図4】本発明のバススイッチにおける場合のデータフ
ォーマットを示す構成図である。
【図5】バス上の複数のレジスタがリング状に接続され
ることにより構成されたシフトレジスタを示す模式図で
ある。
【図6】本発明のアダプタの動作を示すフローチャート
である。
【図7】本発明の送信側のブリッジの動作を示すフロー
チャートである。
【図8】本発明の受信側のブリッジの動作を示すフロー
チャートである。
【図9】本発明の第2の実施の形態におけるデータフォ
ーマットを示す構成図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態を示すブロック図
である。
【図11】本発明の第3の実施の形態におけるデータフ
ォーマットを示す構成図である。
【図12】本発明の第4の実施の形態におけるデータフ
ォーマットを示す構成図である。
【図13】本発明のバススイッチの第5の実施の形態を
示すブロック図である。
【図14】従来のデータ転送システムの構成を示す構成
図である。
【図15】図14のアダプタの詳細構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
10,20,80,90 バススイッチ 11,21,30 バス 12a〜12c,22a〜22c アダプタ 13,23,83,93,100 ブリッジ 14,14a〜14c,24a〜24c I/Oポート 35a,35b リングバス 40,60,60a〜60c,61a〜61c ヘッダ
(Header) 41,41a〜41c,42,42a〜42c フィー
ルド 43,43a〜43c,44,44a〜44c,71,
72 フィールド 50 ペイロード(Payload) 70 トレイラ(Trailer) 82a〜82c,92a〜92c アダプタ 84a〜84c,94a〜94c I/Oポート 101,101a〜101f,201,201a,20
1b 入力レジスタ 103,103a〜103f,203,203a,20
3b 出力レジスタ 105,204,210 入力用FIFOメモリ 110,207,213 出力用FIFOメモリ 106 P/S変換回路 107,112,208,215 FIFOコントロー
ラ 108,209 データ抽出挿入回路 109 S/P変換回路 111 ヘッダ付加回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 13/36 530 H04L 12/28 H04L 12/42 EUROPAT(QUESTEL) WPI(DIALOG)

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2本以上の所定の数の伝送線によってデー
    タを並列に転送するデータ転送バスへのデータの挿入、
    および前記データ転送バスからのデータの抽出を行う
    算回路または送受信回路等のモジュールを前記データ転
    送バスに接続するバススイッチ用アダプタにおいて、 前記データ転送バス上を前記伝送線によって転送される
    所定のビット数の並列データを入力して保持し、後述の
    ヘッダ削除手段に出力して後述の入力格納手段に格納す
    るか、または前記データ転送バスによって接続された後
    述のセレクタを介して後述の出力レジスタに転送する
    力レジスタと、 記入力レジスタから出力される前記データの転送先等
    を記憶したヘッダを削除するヘッダ削除手段と、 前記ヘッダの削除された 並列データを一時的に格納して
    所定のタイミングで後述の並直列変換手段へ出力する入
    力格納手段と、 前記入力格納手段から出力された前記並列データを並直
    列変換して直列データとして前記モジュールに出力する
    並直列変換手段と、 前記モジュールから出力される直列データを直並列変換
    して並列データとして出力する直並列変換手段と、 直並列変換手段から出力された前記並列データを一
    時的に格納して所定のタイミングで後述のヘッダ付加手
    段へ出力する出力格納手段と、 前記出力格納手段から出力された前記データに前記ヘッ
    ダを付加するヘッダ付加手段と、 前記ヘッダ付加手段、または前記入力レジスタのいずれ
    かの出力を選択するセレクタと、 前記セレクタの選択した前記 並列データを保持して前記
    データ転送バスを構成する前記伝送線へ出力して転送さ
    る出力レジスタと、 前記入力レジスタに前記並列データが入力されたとき、
    前記並列データを 前記入力レジスタから前記入力格納手
    段へ取り込むデータ抽出操作、または前記並列データを
    前記入力レジスタから前記出力レジスタへ転送させるデ
    ータ転送操作のいずれかを実行し、前記出力格納手段に
    前記並列データが出力されたとき、前記 並列データを前
    記出力格納手段から前記出力レジスタへ出力するデータ
    挿入操作を実行するデータ抽出挿入回路と、 前記入力格納手段、前記出力格納手段、並直列変換手
    段、直並列変換手段および前記データ抽出挿入回路 を制
    御する制御手段とを備えたことを特徴とするバススイッ
    チ用アダプタ。
  2. 【請求項2】 前記入力レジスタ前記出力レジスタ
    は、縦続接続されてシフトレジスタを構成し、前記入力
    格納手段および前記出力格納手段は、FIFOメモリを
    用いて構成されていることを特徴とする請求項1記載の
    バススイッチ用アダプタ。
  3. 【請求項3】前記データ抽出挿入回路は、前記入力格納
    手段へのデータの書き込みが終了したとき、前記ヘッダ
    に前記データ転送バスの状態を記憶するために設けたフ
    ラグをフリーに設定した前記データを前記データ転送バ
    スへ送出することを特徴とする請求項1記載のバススイ
    ッチ用アダプタ
  4. 【請求項4】前記データの長さを記憶する代わりに前記
    データの終わりに最終データ以前のデータについてのエ
    ラーの有無と前記最終データの有効範囲を記憶するトレ
    イラを設けて、前記入力格納手段に前記並列データが入
    力されると直ちに前記並直列変換手段を介して前記モジ
    ュールに前記並列データの出力を開始させ、前記出力格
    納手段に前記並列データが入力されると直ちに前記ヘッ
    ダ付加手段を介して前記出力レジスタに前記並列データ
    の出力を開始させることを特徴とする請求項1および請
    求項2記載のバススイッチ用アダプタ
  5. 【請求項5】 第1のデータ転送バス上を転送されるデ
    ータを抽出して第2のデータ転送バスへ取り込むデータ
    取り込み操作、前記第2のデータ転送バスから取り込ま
    れたデータを前記第1のデータ転送バス上へ挿入するデ
    ータ挿入操作、データの抽出および挿入を行わずに前記
    第1のデータ転送バス上でデータを転送させるデータ転
    送操作、および前記第2のデータ転送バスから取り込ま
    れたデータを前記第2のデータ転送バス上へ送り返すデ
    ータ送り返し操作から選択された1つの操作を実行する
    バススイッチ用ブリッジにおいて、前記第1のデータ転
    送バス上を転送される所定のビット数の並列データを入
    力して保持する所定の並列ビット数の入力レジスタと、
    所定のビット数の並列データを保持して前記第1のデー
    タ転送バス上へ出力して転送させる所定の並列ビット数
    の出力レジスタと、前記入力レジスタに保持された前記
    並列データを一時的に格納して所定のタイミングで前記
    第2のデータ転送バスに接続された第1のブリッジ用レ
    ジスタへ出力する入力格納手段と、前記第2のデータ転
    送バスに接続された第2のブリッジ用レジスタから出力
    されたデータを一時的に格納して所定のタイミングで前
    記出力レジスタに前記並列データとして出力する出力格
    納手段と、前記入力レジスタから前記入力格納手段への
    前記並列データの出力、前記出力格納手段から前記出力
    レジスタへの前記並列データの出力、前記入力レジスタ
    から前記出力レジスタへの前記並列データの出力、およ
    び前記第2のブリッジ用レジスタから前記第1のブリッ
    ジ用レジスタへの前記並列データの出力を制御する制御
    手段を備えたことを特徴とするバススイッチ用ブリッ
    ジ。
  6. 【請求項6】 前記入力レジスタ、前記出力レジスタ、
    前記第1のブリッジ用レジスタ、および前記第2のブリ
    ッジ用レジスタは、フリップフロップを用いて構成さ
    れ、前記入力格納手段および前記出力格納手段は、FI
    FOメモリを用いて構成されていることを特徴とする請
    求項記載のバススイッチ用ブリッジ。
  7. 【請求項7】2本以上の所定の数の伝送線によってデー
    タを並列に転送するデータ転送バスと、前記転送データ
    バスへのデータの挿入、および前記データ転送バスから
    のデータの抽出を行う演算回路または送受信回路等の複
    数のモジュールと、前記データ転送バスに前記モジュー
    ルをそれぞれ接続するアダプタを備えるバススイッチに
    おいて、 前記アダプタは、前記データ転送バス上を前記伝送線に
    よって転送される所定のビット数の並列データを入力し
    て保持し、後述のヘッダ削除手段に出力して後述の入力
    格納手段に格納するか、または前記データ転送バスによ
    って接続された後述のセレクタを介して後述の出力レジ
    スタに転送する入力レジスタと、 記入力レジスタから出力される前記データの転送先等
    を記憶したヘッダを削除するヘッダ削除手段と、 前記ヘッダの削除された 並列データを一時的に格納して
    所定のタイミングで後述の並直列変換手段へ出力する入
    力格納手段と、 前記入力格納手段から出力された前記並列データを並直
    列変換して直列データ として前記モジュールに出力する
    並直列変換手段と、 前記モジュールから出力される直列データを直並列変換
    して並列データとして出力する直並列変換手段と、 直並列変換手段から出力された前記並列データを一
    時的に格納して所定のタイミングで後述のヘッダ付加手
    段へ出力する出力格納手段と、 前記出力格納手段から出力される前記データに前記ヘッ
    ダを付加するヘッダ付加手段と、 前記ヘッダ付加手段、または前記入力レジスタのいずれ
    かの出力を選択するセレクタと、 前記セレクタの選択した前記 並列データを保持して前記
    データ転送バスを構成する前記伝送線へ出力して転送さ
    る出力レジスタと、 前記入力レジスタに前記並列データが入力されたとき、
    前記並列データを 前記入力レジスタから前記入力格納手
    段へ取り込むデータ抽出操作、または前記並列データを
    前記入力レジスタから前記出力レジスタへ転送させるデ
    ータ転送操作のいずれかを実行し、前記出力格納手段に
    前記並列データが出力されたとき、前記並列データを前
    記出力格納手段から前記出力レジスタへ出力するデータ
    挿入操作を実行するデータ抽出挿入回路と、 前記入力格納手段、前記出力格納手段、並直列変換手
    段、直並列変換手段および前記データ抽出挿入回路 を制
    御する制御手段とを備えることを特徴とするバススイッ
    チ。
  8. 【請求項8】 前記データ抽出挿入回路は、前記入力格
    納手段へのデータの書き込みが終了したとき、前記デー
    タ転送バスがフリー状態であることを示すフラグを持っ
    たヘッダを前記データ転送バスへ送出することを特徴と
    する請求項7記載のバススイッチ。
  9. 【請求項9】 前記アダプタは、前記入力レジスタと前
    記出力レジスタをそれぞれ有する複数のアダプタを含
    み、前記複数のアダプタは、前記データ転送バスを介し
    てリング状のシフトレジスタを構成するように配置さ
    れ、前記制御手段は、前記リング状のシフトレジスタの
    全長と等しい合計ビット長を有した複数のヘッダ付きデ
    ータを前記リング状のシフトレジスタ内でシフトさせる
    ことを特徴とする請求項記載のバススイッチ。
  10. 【請求項10】 第1及び第2のデータ転送バスをブリ
    ッジによって接続して前記第1及び第2のデータ転送バ
    スの間でデータを転送するバススイッチシステムにおい
    て、前記ブリッジは、前記第1のデータ転送バス上を転
    送される所定のビット数の並列データを入力して保持す
    る所定の並列ビット数の入力レジスタと、所定のビット
    数の並列データを保持して前記第1のデータ転送バス上
    へ出力して転送させる所定の並列ビット数の出力レジス
    タと、前記入力レジスタに保持された前記並列データを
    一時的に格納して所定のタイミングで前記第2のデータ
    転送バスに接続された第1のブリッジ用レジスタへ出力
    する入力格納手段と、前記第2のデータ転送バスに接続
    された第2のブリッジ用レジスタから出力されたデータ
    を一時的に格納して所定のタイミングで前記出力レジス
    タに前記並列データとして出力する出力格納手段と、前
    記入力レジスタから前記入力格納手段への前記並列デー
    タの出力、前記出力格納手段から前記出力レジスタへの
    前記並列データの出力、前記入力レジスタから前記出力
    レジスタへの前記並列データの出力、および前記第2の
    ブリッジ用レジスタから前記第1のブリッジ用レジスタ
    への前記並列データの出力を制御する制御手段を備えた
    ことを特徴とするバススイッチシステム。
  11. 【請求項11】 前記制御手段は、前記入力格納手段お
    よび前記出力格納手段を制御するコントローラと、前記
    第1のデータ転送バスから前記第2のデータ転送バスへ
    のデータ転送が判定されたとき、前記第1のデータ転送
    バスから前記第2のデータ転送バスへデータを転送し、
    前記第2のデータ転送バスから前記第1のデータ転送バ
    スへのデータ転送、および前記第2のブリッジ用レジス
    タからのデータを第1のブリッジ用レジスタにパスさせ
    る制御を行うデータ抽出挿入回路を備えることを特徴と
    する請求項10記載のバススイッチシステム。
  12. 【請求項12】 演算回路、送受信回路等のモジュール
    からアダプタを介して抽出および挿入されるデータを転
    送する第1および第2のデータ転送バスをブリッジによ
    って接続したバススイッチシステムにおいて、前記アダ
    プタは、前記第1のデータ転送バス上を転送される所定
    のビット数の並列データを入力して保持する所定の並列
    ビット数の第1の入力レジスタと、所定のビット数の並
    列データを保持して前記第1のデータ転送バス上へ出力
    して転送させる所定の並列ビット数の第1の出力レジス
    タと、前記第1の入力レジスタに保持された前記並列デ
    ータを一時的に格納して所定のタイミングで前記モジュ
    ールへ出力する第1の入力格納手段と、前記モジュール
    から出力されたデータを一時的に格納して所定のタイミ
    ングで前記第1の出力レジスタに前記並列データとして
    出力する第1の出力格納手段と、前記第1の入力レジス
    タから前記第1の入力格納手段への前記並列データの出
    力、前記第1の出力格納手段から前記第1の出力レジス
    タへの前記並列データの出力、および前記第1の入力レ
    ジスタから前記第1の出力レジスタへの前記並列データ
    の出力を制御する第1の制御手段を備え、前記ブリッジ
    は、前記第1のデータ転送バス上を転送される所定のビ
    ット数の並列データを入力して保持する所定の並列ビッ
    ト数の第2の入力レジスタと、所定のビット数の並列デ
    ータを保持して前記第1のデータ転送バス上へ出力して
    転送させる所定の並列ビット数の第2の出力レジスタ
    と、前記第2の入力レジスタに保持された前記並列デー
    タを一時的に格納して所定のタイミングで前記第2のデ
    ータ転送バスに接続された第1のブリッジ用レジスタへ
    出力する第2の入力格納手段と、前記第2のデータ転送
    バスに接続された第2のブリッジ用レジスタから出力さ
    れたデータを一時的に格納して所定のタイミングで前記
    第2の出力レジスタに前記並列データとして出力する第
    2の出力格納手段と、前記第2の入力レジスタから前記
    第2の入力格納手段への前記並列データの出力、前記第
    2の出力格納手段から前記第2の出力レジスタへの前記
    並列データの出力、前記第1の入力レジスタから前記第
    2の出力レジスタへの前記並列データの出力、および前
    記第2のブリッジ用レジスタから前記第1のブリッジ用
    レジスタへの前記並列データの出力を制御する第2の制
    御手段を備えることを特徴とするバススイッチシステ
    ム。
  13. 【請求項13】 前記アダプタは、前記第1のバスがフ
    リー状態にあるかビジー状態にあるかを示すフィール
    ド、送信元を示すフィールド、転送先を示すフィール
    ド、隣り合うバスに向けての転送を指示するフィール
    ド、および転送するデータの長さを示すフィールドより
    構成されるヘッダをデータに付加するヘッダ付加手段を
    備えることを特徴とする請求項12記載のバススイッチ
    システム。
  14. 【請求項14】 前記アダプタは、前記第1のバスがフ
    リー状態にあるかビジー状態にあるかを示すフィール
    ド、送信元を示すフィールド、転送先を示すフィール
    ド、隣り合うバスに向けての転送を指示するフィールド
    より構成される前記ヘッダを付加するヘッダ付加手段を
    備えることを特徴とする請求項12記載のバススイッチ
    システム。
  15. 【請求項15】 前記アダプタは、転送されたデータの
    有効性や転送量を示すトレイラを前記データに付加する
    ヘッダ付加手段を備えることを特徴とする請求項10記
    載のバススイッチシステム。
  16. 【請求項16】 前記アダプタと前記ブリッジにより構
    成されたバススイッチは、複数が用いられ、前記各バス
    スイッチのブリッジの相互間が前記第2のデータ転送バ
    スでリング状に接続されていることを特徴とする請求項
    12記載のバススイッチシステム。
  17. 【請求項17】 前記ブリッジは、前記第2のデータ転
    送バスを1周してきたデータを破棄することを特徴とす
    る請求項16記載のバススイッチシステム。
  18. 【請求項18】 前記アダプタは、データの送信元とし
    て動作するとき、転送先までに経由するバスの数と同数
    のヘッダを前記第1の出力格納手段からのデータに付加
    するヘッダ付加手段を備えることを特徴とする請求項1
    2記載のバススイッチシステム。
  19. 【請求項19】 前記ヘッダは、前記第1のデータ転送
    バスがフリー状態にあるかビジー状態にあるかを示すフ
    ィールド、送信元を示すフィールド、転送先を示すフィ
    ールド、および転送するデータの長さを示すフィールド
    を備えた構成にすることを特徴とする請求項16記載の
    バススイッチシステム。
  20. 【請求項20】 前記第2のバスは、1または複数の前
    記ブリッジを1つのグループとし、同様構成のグループ
    間に第2のブリッジが介挿されていることを特徴とする
    請求項12記載のバススイッチシステム。
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