JP3416458B2 - 並行ケーブルの制振装置 - Google Patents

並行ケーブルの制振装置

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JP3416458B2
JP3416458B2 JP13312897A JP13312897A JP3416458B2 JP 3416458 B2 JP3416458 B2 JP 3416458B2 JP 13312897 A JP13312897 A JP 13312897A JP 13312897 A JP13312897 A JP 13312897A JP 3416458 B2 JP3416458 B2 JP 3416458B2
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陽市 亀田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吊橋、斜張橋のケ
ーブルや送電ケーブル等のように並行架設されたケーブ
ルの振動を抑制する制振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図15に基づいて斜張橋の要部構成を説
明する。図15には斜張橋の要部外観状況を示してあ
る。図に示すように、主塔1と橋桁2とにわたり複数の
ケーブル3が斜めに架設され、複数のケーブル3によっ
て橋桁2が支持されている。ケーブル3は風等の外力を
受けて振動し、橋桁2の揺れを引き起こす。
【0003】そこで、ケーブル3の振動を抑えるために
斜張橋には制振装置が備えられている。図に示すよう
に、複数のケーブル3の間には制振ワイヤー4が配さ
れ、ケーブル3同士が制振ワイヤー4で連結されてい
る。制振ワイヤー4により、複数のケーブル3を含む面
内の振動(面内振動)が制振され、橋桁2の揺れが抑制
されている。
【0004】また、図16及び図16中のXVII-XVII 線
矢視を表す図17に示すように、ケーブル3と橋桁2と
にわたりケーブル3に直交する方向(θ=90度)に一
つの流体ダンパ5を配した制振装置も適用されている。
流体ダンパ5によりケーブル3の面内振動が減衰され、
橋桁2の揺れが抑制されている。
【0005】しかし、ケーブル3同士を制振ワイヤー4
で連結したり、ケーブル3と橋桁2とにわたり一つの流
体ダンパ5を配した制振装置では、ケーブル3の面内振
動を抑制することができるが、複数のケーブル3を含む
面に交差する方向の振動(面外振動)を抑制することが
できない。
【0006】そこで、図18に示すように、ケーブル3
と橋桁2とにわたりケーブル3に直交し且つ互いに90
度の角度をなす二つの流体ダンパ5を配した制振装置が
用いられている。二つの流体ダンパ5を備えた制振装置
では、上下及び水平方向を含む面内振動及び面外振動が
減衰され、橋桁2の揺れが抑制される。このため、一般
に斜張橋には、二つの流体ダンパ5を配した制振装置が
用いられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで斜張橋では、
橋桁2の両側にそれぞれ2本のケーブルが並行に架設さ
れて一つのケーブル3とされている。2本のケーブルが
並行に架設されたケーブル3に風などによって外力が作
用すると、それぞれのケーブルに異なる揺れが発生す
る。つまり、図19に示すように、一方のケーブル3a
側から風が作用すると、上流側のケーブル3aによって
乱された風の影響により、下流側のケーブル3bに面内
方向(x方向)及び面外方向(y方向)の大きな振動が
発生する。逆に、他方のケーブル3b側から風が作用し
た場合、ケーブル3aに大きな振動が発生する。
【0008】ところが、2本のケーブル3a,3bから
なるケーブル3に、二つの流体ダンパ5を配した制振装
置を適用すると、ケーブル3a,3bのそれぞれに対し
て二つの流体ダンパ5が必要となる。このため、部品点
数が多くなって設備コストが嵩み、流体ダンパ5の取付
け作業や調整作業が煩雑になって作業時間が長くなって
しまう。
【0009】本発明は上記状況に鑑みてなされたもの
で、並行に配置されたケーブルの振動を最小限の設備で
確実に抑制することができる並行ケーブルの制振装置を
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、並行して架設
された一対のケーブルの対向位置に前記一対のケーブル
間にわたり少なくとも一つのダンパを設け、前記ダンパ
の少なくとも一つは前記一対のケーブルを結ぶ軸線に対
して所定の角度をもって配設されていることを特徴とす
る。また、並行して架設された一対のケーブルの対向位
置に前記一対のケーブル間にわたり少なくとも一つのダ
ンパを設け、前記ダンパの少なくとも一つは前記一対の
ケーブルを結ぶ軸線に対して平行に配設されていること
を特徴とする。また、並行して架設された一対のケーブ
ルの対向位置に前記一対のケーブル間にわたり少なくと
も一つのダンパを設け、前記ダンパの少なくとも一つは
前記一対のケーブルを結ぶ軸線に対して直角に配設され
ていることを特徴とする。
【0011】上記目的を達成するための本発明の構成
は、並行して架設された一対のケーブルの対向位置に前
記一対のケーブル間にわたり二つのダンパを設け、前記
ダンパは前記一対のケーブルを結ぶ軸線に対して所定の
角度をもって配設されると共に互いに交差して配設され
ていることを特徴とする。
【0012】また、並行して架設された一対のケーブル
の対向位置に前記一対のケーブル間にわたり二つのダン
パを設け、前記ダンパの一方は前記一対のケーブルを結
ぶ軸線に対して傾斜して配設されると共に前記ダンパの
他方は前記一対のケーブルを結ぶ軸線に対して平行もし
くは直角に配設され、二つのダンパの取付き位置は上下
が互いに反対になっていることを特徴とする。また、並
行して架設された一対のケーブルの対向位置に前記一対
のケーブル間にわたり二つのダンパを設け、前記ダンパ
の一方は前記一対のケーブルを結ぶ軸線に対して直角に
配設されると共に前記ダンパの他方は前記一対のケーブ
ルを結ぶ軸線に対して平行に配設されていることを特徴
とする。
【0013】また、並行して架設された一対のケーブル
の対向位置に前記一対のケーブル間にわたり三つ以上の
ダンパを設け、前記ダンパのうちの二つは前記一対のケ
ーブルを結ぶ軸線に対して所定の角度をもって配設され
ると共に互いに交差して配設され、その他の前記ダンパ
は前記一対のケーブルを結ぶ軸線に対して平行もしくは
直角に配設されていることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】図1には本発明の第1実施形態例
に係る並行ケーブルの制振装置を備えた橋梁の平面、図
2には制振装置の詳細を表す図1中のII-II 線矢視、図
3には図2中のIII-III 線矢視、図4には流体ダンパの
断面を示してある。図示の第1実施形態例は請求項1及
び請求項4に係る発明に相当する。
【0015】図1に示すように、主塔11と橋桁12と
にわたり並行に架設された一対のケーブル13a,13b が設
けられ、一対のケーブル13a,13b は斜めに複数架設され
ている。複数のケーブル13a,13b により橋桁12が支持
されている。一対のケーブル13a,13b の対向位置には一
対のケーブル13a,13b 間にわたりダンパとしての二つの
流体ダンパ14,15が設けられ、制振装置が構成され
ている。二つの流体ダンパ14,15からなる制振装置
により、ケーブル13a,13b の任意の方向の振動が減衰さ
れ、橋桁12の揺れが抑制される。
【0016】図2、図3に基づいて制振装置の詳細を説
明する。図に示すように、ケーブル13a,13b の対向位置
の外周にはそれぞれ取付金具16が固定され、取付金具
16には上アーム17及び下アーム18が設けられてい
る。一方のケーブル13a 側の上アーム17の先端部17a
と他方のケーブル13b 側の下アーム18の先端部18bの
間には一方の流体ダンパ14が設けられ、一方のケーブ
ル13a 側の下アーム18の先端部18a と他方のケーブル
13b 側の上アーム17の先端部17b の間には他方の流体
ダンパ15が設けられている。
【0017】流体ダンパ14及び流体ダンパ15は、ケ
ーブル13a,13b を結ぶ軸線xに対して所定の角度(30度
〜45度)傾斜して配設され、且つ、流体ダンパ14及び
流体ダンパ15は互いに交差して配設されている。ま
た、流体ダンパ14及び流体ダンパ15は、本体側が互
いに逆のケーブル13a,13b 側に支持されている。
【0018】図4に基づいて流体ダンパ14及び流体ダ
ンパ15の構成を説明する。尚、流体ダンパ14,15
は同一構成であり、図には流体ダンパ14を示してあ
る。流体ダンパ14のシリンダ21内には油等の粘性流
体22が充填され、シリンダ21にはピストン23が摺
動自在に嵌合している。ピストン23によりシリンダ2
1が2室に仕切られ、2室は流体通路24によって連通
している。流体通路24には流量調整弁25が設けら
れ、流量調整弁25の調整により流体通路24の流路抵
抗が調節される。
【0019】ピストン23の先端には可動側の取付部2
6が設けられ、シリンダ21側には本体側の取付部27
が設けられている。取付部26,27が上アーム17及
び下アーム18の先端部17a,17b,18a,18b にそれぞれピ
ン等を介して回動自在に支持されることで、流体ダンパ
14が一対のケーブル13a,13b 間にわたって設けられ
る。ケーブル13a,13b の振動は、粘性流体22が充填さ
れたシリンダ21内をピストン23が摺動する時の摺動
抵抗によって減衰される。この時、流量調整弁25の調
整による流体通路24の流路抵抗調節により、ピストン
23の摺動抵抗が調整されて減衰特性が調整されるよう
になっている。
【0020】上述した制振装置の作用を説明する。風等
の外力が作用してケーブル13a,13bを結ぶ軸線x方向や
軸線xに交差する方向の振動がケーブル13a またはケー
ブル13b 、あるいは一対のケーブル13a,13b に発生する
と、振動は流体ダンパ14,15によって減衰される。
流体ダンパ14,15は軸線xに対して所定の角度傾斜
して配設され、且つ、互いに交差して配設されているの
で、軸線x方向や軸線xに直交する方向を含む任意の方
向の振動に対して減衰作用が生じる。
【0021】このため、上述した制振装置では、最小限
の設備で任意の方向の振動を効率よく均等に減衰して橋
桁12の揺れを確実に抑制することができ、設備コスト
を少なくして流体ダンパ14,15の取付け作業や調整
作業を簡単にし、更に、作業時間を短縮することが可能
になる。
【0022】図5には制振装置の断面状態、図6には図
5中のVI-VI 線矢視を示してある。尚、図2、図3に示
した部材と同一部材には同一符号を付して重複する説明
は省略してある
【0023】図に示すように、ケーブル13a,13b の対向
位置における一方のケーブル13a の取付金具16には下
アーム18が設けられ、他方のケーブル13b の取付金具
16には上アーム17が設けられている。そして、ケー
ブル13a の上アーム17の先端部17a と他方のケーブル
13b の下アーム18の先端部18b の間には流体ダンパ1
4が設けられ、流体ダンパ14の取付部26が上アーム
17の先端部17b にピン等を介して回動自在に支持され
ると共に、取付部27が下アーム18の先端部18a にピ
ン等を介して回動自在に支持されている。流体ダンパ1
4は、ケーブル13a,13b を結ぶ軸線xに対して所定の角
度(30度〜45度)傾斜して配設された状態になってい
る。
【0024】尚、流体ダンパ14の取付部26を下アー
ム18の先端部18a にピン等を介して回動自在に支持す
ると共に、取付部27を上アーム17の先端部17b にピ
ン等を介して回動自在に支持するようにしてもよい。ま
た、一方のケーブル13a の取付金具16に上アーム17
を設けると共に、他方のケーブル13b の取付金具16に
下アーム18を設け、図示とは180 °反対の状態に流体
ダンパ14を支持することも可能である。
【0025】上述した制振装置の作用を説明する。風等
の外力が作用してケーブル13a,13bを結ぶ軸線x方向や
軸線xに交差する方向の振動がケーブル13a またはケー
ブル13b 、あるいは一対のケーブル13a,13b に発生する
と、振動は流体ダンパ14によって減衰される。流体ダ
ンパ14は軸線xに対して所定の角度傾斜して配設され
ているので、軸線x方向や軸線xに直交する方向を含む
任意の方向の振動に対して減衰作用が生じる。
【0026】このため、上述した制振装置では、極めて
簡単な設備で任意の方向の振動を減衰して橋桁12の揺
れを抑制することができ、比較的小さな振動が生じる部
位に低コストで適用することができる。
【0027】図7、図8に基づいて本発明の第実施形
態例を説明する。図7には本発明の第実施形態例に係
る制振装置の断面状態、図8には図7中のVIII-VIII 線
矢視を示してある。尚、図5、図6に示した部材と同一
部材には同一符号を付して重複する説明は省略してあ
【0028】図に示すように、第実施形態例の制振装
置は、図5、図6に示した制振装置に加え、ケーブル13
a,13b を結ぶ軸線xに対し平行に流体ダンパ15を配し
た構成となっている。即ち、ケーブル13a,13b の取付金
具16の軸線x上の部位には支持部材31が固定され、
一方のケーブル13a 側の支持部材31には流体ダンパ1
5の取付部26がピン等により回動自在に支持され、他
方のケーブル13b 側の支持部材31には流体ダンパ15
の取付部27がピン等により回動自在に支持されてい
る。
【0029】上述した制振装置の作用を説明する。風等
の外力が作用してケーブル13a,13bを結ぶ軸線x方向や
軸線xに交差する方向の振動がケーブル13a またはケー
ブル13b 、あるいは一対のケーブル13a,13b に発生する
と、振動は流体ダンパ14によって減衰される。流体ダ
ンパ14は軸線xに対して所定の角度傾斜して配設され
ているので、軸線x方向や軸線xに直交する方向を含む
任意の方向の振動に対して減衰作用が生じる。また、ケ
ーブル13a,13b を結ぶ軸線xと平行な方向の振動が流体
ダンパ15によって確実に減衰される。
【0030】このため、上述した制振装置では、最小限
の設備で任意の方向の振動を減衰すると共に、ケーブル
13a,13b を結ぶ軸線xと平行な方向の振動を確実に減衰
し、橋桁12の揺れを確実に抑制することができ、ケー
ブル13a,13b を結ぶ軸線xと平行な方向の振動が激しい
場所に低コストで適用することができる。
【0031】図9、図10に基づいて本発明の第実施
形態例を説明する。図9には本発明の第実施形態例に
係る制振装置の断面状態、図10には図9中のX-X 線矢
視を示してある。尚、図5、図6に示した部材と同一部
材には同一符号を付して重複する説明は省略してある
【0032】図に示すように、第実施形態例の制振装
置は、図5、図6に示した制振装置に加え、ケーブル13
a,13b を結ぶ軸線xに対し直角に流体ダンパ15を配し
た構成となっている。即ち、一方のケーブル13a の取付
金具16の上方にはL字型のアーム33が設けられ、L
字型のアーム33はケーブル13a,13b を結ぶ軸線xと平
行な部位34を有し、部位34の先端部34a はケーブル
13a,13b 間の中央に位置している。他方のケーブル13b
の取付金具16の下方にはL字型のアーム35が設けら
れ、L字型のアーム35はケーブル13a,13b を結ぶ軸線
xと平行な部位36を有し、部位36の先端部36a はケ
ーブル13a,13b 間の中央に位置している。
【0033】アーム33の部位34の先端部34a には流
体ダンパ15の取付部26がピン等により回動自在に支
持され、アーム34の部位36の先端部36a には流体ダ
ンパ15の取付部27がピン等により回動自在に支持さ
れ、ケーブル13a,13b を結ぶ軸線xに対し直角に流体ダ
ンパ15が支持された状態になっている。
【0034】上述した制振装置の作用を説明する。風等
の外力が作用してケーブル13a,13bを結ぶ軸線x方向や
軸線xに交差する方向の振動がケーブル13a またはケー
ブル13b 、あるいは一対のケーブル13a,13b に発生する
と、振動は流体ダンパ14によって減衰される。流体ダ
ンパ14は軸線xに対して所定の角度傾斜して配設され
ているので、軸線x方向や軸線xに直交する方向を含む
任意の方向の振動に対して減衰作用が生じる。また、ケ
ーブル13a,13b を結ぶ軸線xと直角な方向の振動が流体
ダンパ15によって確実に減衰される。
【0035】このため、上述した制振装置では、最小限
の設備で任意の方向の振動を減衰すると共に、ケーブル
13a,13b を結ぶ軸線xと直角な方向の振動を確実に減衰
し、橋桁12の揺れを確実に抑制することができ、ケー
ブル13a,13b を結ぶ軸線xと直角な方向の振動が激しい
場所に低コストで適用することができる。
【0036】図11、図12に基づいて本発明の第
施形態例を説明する。図11には本発明の第実施形態
例に係る制振装置の断面状態、図12には図11中のXI
I-XII 矢視を示してある。尚、図7、図8に示した部材
と同一部材には同一符号を付して重複する説明は省略し
てある
【0037】図に示すように、ケーブル13a,13b を結ぶ
軸線xに対し平行に流体ダンパ15が配され、ケーブル
13a,13b を結ぶ軸線xに対し直角に流体ダンパ14が配
されている。即ち、一方のケーブル13a の取付金具16
の下方にはL字型のアーム41が設けられ、L字型のア
ーム41はケーブル13a,13b を結ぶ軸線xと平行な部位
42を有し、部位42の先端部42a はケーブル13a,13b
間の中央に位置している。他方のケーブル13b の取付金
具16の上方にはL字型のアーム43が設けられ、L字
型のアーム43はケーブル13a,13b を結ぶ軸線xと平行
な部位44を有し、部位44の先端部44a はケーブル13
a,13b 間の中央に位置している。
【0038】アーム41の部位42の先端部42a には流
体ダンパ14の取付部27がピン等により回動自在に支
持され、アーム43の部位44の先端部44a には流体ダ
ンパ14の取付部26がピン等により回動自在に支持さ
れ、ケーブル13a,13b を結ぶ軸線xに対し直角に流体ダ
ンパ14が支持された状態になっている。
【0039】上述した制振装置の作用を説明する。風等
の外力が作用してケーブル13a,13bを結ぶ軸線x方向や
軸線xに交差する方向の振動がケーブル13a またはケー
ブル13b 、あるいは一対のケーブル13a,13b に発生する
と、振動は流体ダンパ14,15によって減衰される。
流体ダンパ14は軸線xに対して直角に配設されている
と共に、流体ダンパ15は軸線xに対して平行に配設さ
れているので、軸線x方向や軸線xに直交する方向を含
む任意の方向の振動に対して2つの流体ダンパ14,1
5によって減衰作用が生じる。また、ケーブル13a,13b
を結ぶ軸線xと直角な方向の振動が流体ダンパ14によ
って確実に減衰され、ケーブル13a,13bを結ぶ軸線xと
平行な方向の振動が流体ダンパ15によって確実に減衰
される。
【0040】このため、上述した制振装置では、最小限
の設備で任意の方向の振動を減衰すると共に、ケーブル
13a,13b を結ぶ軸線xと平行及び直角な方向の振動を確
実に減衰し、橋桁12の揺れを確実に抑制することがで
き、ケーブル13a,13b を結ぶ軸線xと平行及び直角な方
向の振動が激しい場所に低コストで適用することができ
る。
【0041】図13、図14に基づいて本発明の第
施形態例を説明する。図13には本発明の第実施形態
例に係る制振装置の断面状態、図14には図13中のXI
V-XIV 矢視を示してある。尚、図2、図3に示した部材
と同一部材には同一符号を付して重複する説明は省略し
てある
【0042】図に示すように、流体ダンパ14及び流体
ダンパ15は、ケーブル13a,13b を結ぶ軸線xに対して
所定の角度(30度〜45度)傾斜して配設され、且つ、流
体ダンパ14及び流体ダンパ15は互いに交差して配設
されている。また、ケーブル13a,13b を結ぶ軸線xに対
し平行に流体ダンパ52が配設されている。即ち、ケー
ブル13a,13b の取付金具16の軸線x上の部位には支持
部材51が固定され、一方のケーブル13a 側の支持部材
51には流体ダンパ14(15)と同一構成の流体ダン
パ52の取付部53がピン等により回動自在に支持さ
れ、他方のケーブル13b 側の支持部材51には流体ダン
パ52の取付部54がピン等により回動自在に支持され
ている。尚、取付部53はピストン側に設けられ(取付
部26に相当)、取付部54は本体側に設けられている
(取付部27に相当)。
【0043】上述した制振装置の作用を説明する。風等
の外力が作用してケーブル13a,13bを結ぶ軸線x方向や
軸線xに交差する方向の振動がケーブル13a またはケー
ブル13b 、あるいは一対のケーブル13a,13b に発生する
と、振動は流体ダンパ14,15によって減衰される。
流体ダンパ14,15は軸線xに対して所定の角度傾斜
して配設され、且つ、互いに交差して配設されているの
で、軸線x方向や軸線xに直交する方向を含む任意の方
向の振動に対して減衰作用が生じる。また、ケーブル13
a,13b を結ぶ軸線xと平行な方向の振動が流体ダンパ5
2によって確実に減衰される。
【0044】このため、上述した制振装置では、最小限
の設備で任意の方向の振動を効率よく均等に減衰すると
共に、ケーブル13a,13b を結ぶ軸線xと平行な方向の振
動を確実に減衰し、橋桁12の揺れを確実に抑制するこ
とができ、ケーブル13a,13bを結ぶ軸線xと平行な方向
の振動が特に激しい場所に低コストで適用することがで
きる。尚、ケーブル13a,13b を結ぶ軸線xと直角な方向
に流体ダンパ52を配設し、軸線xと直角な方向の振動
が特に激しい場所に適用することもできる。
【0045】上述した並行ケーブルの制振装置は、並行
して架設された一対のケーブルの対向位置に前記一対の
ケーブル間にわたり少なくとも一つのダンパを設け、前
記ダンパの少なくとも一つは前記一対のケーブルを結ぶ
軸線に対して所定の角度をもって配設されているので、
ケーブルに発生する任意の方向の振動がダンパによって
減衰される。この結果、最小限の設備で任意の方向の振
動を確実に減衰することができ、設備コストを少なくし
てダンパの取付け作業や調整作業を簡単にし、更に、作
業時間を短縮することが可能になる。
【0046】また、上述した並行ケーブルの制振装置
は、並行して架設された一対のケーブルの対向位置に前
記一対のケーブル間にわたり少なくとも一つのダンパを
設け、前記ダンパの少なくとも一つは前記一対のケーブ
ルを結ぶ軸線に対して平行に配設されているので、ケー
ブル間に平行に発生する方向の振動がダンパによって減
衰される。この結果、最小限の設備でケーブル間に平行
な方向の振動を確実に減衰することができる。
【0047】また、上述した並行ケーブルの制振装置
は、並行して架設された一対のケーブルの対向位置に前
記一対のケーブル間にわたり少なくとも一つのダンパを
設け、前記ダンパの少なくとも一つは前記一対のケーブ
ルを結ぶ軸線に対して直角に配設されているので、ケー
ブル間に直交して発生する方向の振動がダンパによって
減衰される。この結果、最小限の設備でケーブル間に直
交する方向の振動を確実に減衰することができる。
【0048】
【発明の効果】請求項に係る本発明の並行ケーブルの
制振装置は、並行して架設された一対のケーブルの対向
位置に前記一対のケーブル間にわたり二つのダンパを設
け、前記ダンパは前記一対のケーブルを結ぶ軸線に対し
て所定の角度をもって配設されると共に互いに交差して
配設されているので、ケーブルに発生する任意の方向の
振動がダンパによって効率よく均等に減衰される。この
結果、最小限の設備で任意の方向の振動を効率よく確実
に、しかも均等に減衰することができ、設備コストを少
なくしてダンパの取付け作業や調整作業を簡単にし、更
に、作業時間を短縮することが可能になる。
【0049】請求項に係る本発明の並行ケーブルの制
振装置は、並行して架設された一対のケーブルの対向位
置に前記一対のケーブル間にわたり二つのダンパを設
け、前記ダンパの一方は前記一対のケーブルを結ぶ軸線
に対して傾斜して配設されると共に前記ダンパの他方は
前記一対のケーブルを結ぶ軸線に対して平行もしくは直
角に配設され、、二つのダンパの取付き位置は上下が互
いに反対になっているので、ケーブルに発生する任意の
方向の振動が一方のダンパによって減衰されると共に、
ケーブル間に平行もしくは直角に発生する方向の振動が
他方のダンパによって減衰される。この結果、最小限の
設備で任意の方向及びケーブル間に平行もしくは直角な
方向の振動を減衰することができる。
【0050】請求項に係る本発明の並行ケーブルの制
振装置は、並行して架設された一対のケーブルの対向位
置に前記一対のケーブル間にわたり二つのダンパを設
け、前記ダンパの一方は前記一対のケーブルを結ぶ軸線
に対して直角に配設されると共に前記ダンパの他方は前
記一対のケーブルを結ぶ軸線に対して平行に配設されて
いるので、ケーブルに発生する任意の方向の振動が二つ
のダンパによって減衰されると共に、ケーブル間に平行
及び直角に発生する方向の振動が各ダンパによって減衰
される。この結果、最小限の設備で任意の方向の振動を
減衰することができると共に、ケーブル間に平行及び直
角な方向の振動を確実に減衰することができる。
【0051】請求項に係る本発明の並行ケーブルの制
振装置は、並行して架設された一対のケーブルの対向位
置に前記一対のケーブル間にわたり三つ以上のダンパを
設け、前記ダンパのうちの二つは前記一対のケーブルを
結ぶ軸線に対して所定の角度をもって配設されると共に
互いに交差して配設され、その他の前記ダンパは前記一
対のケーブルを結ぶ軸線に対して平行もしくは直角に配
設されているので、ケーブルに発生する任意の方向の振
動が二つのダンパによって減衰されると共に、ケーブル
間に平行もしくは直角に発生する方向の振動がその他の
ダンパによって減衰される。この結果、最小限の設備で
任意の方向の振動を効率よく確実に、しかも均等に減衰
することができると共に、ケーブル間に平行もしくは直
角な方向の振動を確実に減衰することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態例に係る並行ケーブルの
制振装置を備えた橋梁の概略平面図。
【図2】図1中のII-II 線矢視図。
【図3】図2中のIII-III 線矢視図。
【図4】流体ダンパの断面図。
【図5】振装置の断面図。
【図6】図5中のVI-VI 線矢視図。
【図7】本発明の第実施形態例に係る制振装置の断面
図。
【図8】図7中のVIII-VIII 線矢視図。
【図9】本発明の第実施形態例に係る制振装置の断面
図。
【図10】図9中のX-X 線矢視図。
【図11】本発明の第実施形態例に係る制振装置の断
面図。
【図12】図11中のXII-XII 矢視図。
【図13】本発明の第実施形態例に係る制振装置の断
面図。
【図14】図13中のXIV-XIV 矢視図。
【図15】斜張橋の要部外観図。
【図16】従来の制振装置の説明図。
【図17】図16中のXVII-XVII 線矢図。
【図18】従来の制振装置の説明図。
【図19】振動の状況を表す説明図。
【符号の説明】
11 主塔 12 橋桁 13a,13b ケーブル 14,15 流体ダンパ 16 取付金具 17 上アーム 17a,17b 先端部 18a,18b 先端部 18 下アーム 21 シリンダ 22 粘性流体 23 ピストン 24 流体通路 25 流量調整弁 26,27 取付部 31 支持部材 33,35 アーム 34,36 部位 34a,36a 先端部 41,43 アーム 42,44 部位 51 支持部材 52 流体ダンパ 53,54 取付部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−93604(JP,A) 実開 平3−50609(JP,U) 実開 平3−83207(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E01D 1/00 E01D 11/00 - 11/04 H02G 7/14

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 並行して架設された一対のケーブルの対
    向位置に前記一対のケーブル間にわたり二つのダンパを
    設け、前記ダンパは前記一対のケーブルを結ぶ軸線に対
    して所定の角度をもって配設されると共に互いに交差し
    て配設されていることを特徴とする並行ケーブルの制振
    装置。
  2. 【請求項2】 並行して架設された一対のケーブルの対
    向位置に前記一対のケーブル間にわたり二つのダンパを
    設け、前記ダンパの一方は前記一対のケーブルを結ぶ軸
    線に対して傾斜して配設されると共に前記ダンパの他方
    は前記一対のケーブルを結ぶ軸線に対して平行もしくは
    直角に配設され、二つのダンパの取付き位置は上下が互
    いに反対になっていることを特徴とする並行ケーブルの
    制振装置。
  3. 【請求項3】 並行して架設された一対のケーブルの対
    向位置に前記一対のケーブル間にわたり二つのダンパを
    設け、前記ダンパの一方は前記一対のケーブルを結ぶ軸
    線に対して直角に配設されると共に前記ダンパの他方は
    前記一対のケーブルを結ぶ軸線に対して平行に配設され
    ていることを特徴とする並行ケーブルの制振装置。
  4. 【請求項4】 並行して架設された一対のケーブルの対
    向位置に前記一対のケーブル間にわたり三つ以上のダン
    パを設け、前記ダンパのうちの二つは前記一対のケーブ
    ルを結ぶ軸線に対して所定の角度をもって配設されると
    共に互いに交差して配設され、その他の前記ダンパは前
    記一対のケーブルを結ぶ軸線に対して平行もしくは直角
    に配設されていることを特徴とする並行ケーブルの制振
    装置。
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