JP3415566B2 - スイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源装置

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JP3415566B2
JP3415566B2 JP2000179063A JP2000179063A JP3415566B2 JP 3415566 B2 JP3415566 B2 JP 3415566B2 JP 2000179063 A JP2000179063 A JP 2000179063A JP 2000179063 A JP2000179063 A JP 2000179063A JP 3415566 B2 JP3415566 B2 JP 3415566B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、FETなどのスイ
ッチング素子によリ生成された交流電圧を同期整流する
DC−DCコンバータに関し、特に、DC−DCコンバ
ータの出力過電圧を検出して、負荷への電力供給を停止
する機能を備えたスイッチング電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のスイッチング電源装置は、例え
ば、特開平8−19251号公報などに開示されている
ように、スイッチング回路と同期整流回路からなるスイ
ッチング電源装置に出力電圧保護回路を備えたものが知
られている。この技術は、出力電圧保護回路が主スイッ
チング素子の制御パルスの継続時間を監視し、制御パル
スが所定の継続時間を超えた場合は出力が過電圧になる
と判断して、主スイッチング素子に停止信号を送り、ス
イッチング動作を停止させている。また、特開平11−
187651号公報などには、スイッチング回路及びト
ランスを設けない非絶縁型の同期整流型DC−DCコン
バータにおいて、出力の過電圧を検出したら、転流用ト
ランジスタ(いわゆる、主スイッチング素子がOFFの
時にONして転流エネルギーを流すトランジスタ)を強
制的にONさせて、端子間を短絡させることにより出力
電圧を低下させる技術が報告されている。
【0003】図3は、従来技術における同期整流型スイ
ッチング電源装置の回路図の一例である。同図におい
て、スイッチング電源装置38は、DC電源23とトラ
ンス25と主スイッチング素子24とから成るスイッチ
ング回路40と、抵抗26,27と整流用のFET2
9,30とフライホイルダイオード31とから成る同期
整流方式の整流回路28と、直流電圧を平滑させるチョ
ークコイル33およびコンデンサ34から成る平滑フィ
ルタ32と、誤差増幅器35と、PWM制御回路37
と、出力過電圧検出回路36とによって構成されてい
る。そして、このスイッチング電源装置38にはコンピ
ュータなどの負荷39が接続されている。
【0004】次に、図3に示すスイッチング電源装置3
8の動作について説明する。主スイッチング素子24
は、PWM制御回路37から出力される制御信号Vgに
よりスイッチング動作を行い、トランス25の一次側に
交流電圧を発生させ、二次側に所定の交流電圧を供給す
る。そして、トランス25の二次側に供給された交流電
圧が正方向の電圧のとき(すなわち、図に示す二次側の
ドットマークがプラス電位のとき)、整流用のFET3
0のゲートをONさせる。さらに、二次側に供給された
交流電圧が負方向の電圧のとき(すなわち、二次側のド
ットマークがマイナス電位のとき)、整流用のFET2
9のゲートをONさせる。このようにして、それぞれの
FET29,30をON/OFF制御することにより、
交流電圧を同期整流している。そして、整流された直流
電圧は、チョークコイル33及びコンデンサ34で構成
された平滑フィルタ32によって直流平滑され、負荷3
9へ直流の出力電圧Voが供給される。
【0005】また、誤差増幅器35は、直流平滑された
出力電圧Voを監視しており、常に一定の出力電圧にな
るように、PWM制御回路37にフィードバック信号を
送出している。そして、PWM制御回路37は、入力さ
れたフィードバック信号により、主スイッチング素子2
4への制御信号Vgのパルス幅を制御して、安定化され
た定電圧の出力電圧Voを生成している。さらに、出力
過電圧検出回路36は、誤差増幅器35と同様に、直流
平滑された出力電圧Voを監視している。例えば、スイ
ッチング電源装置38の出力電圧が何らかの理由で上昇
し、出力電圧Voが出力過電圧検出回路36の検出閾値
まで到達したとする。すると、出力電圧Voが上昇した
ことを検出した出力過電圧検出回路36は、PWM制御
回路37へ検出信号Vdetを送出する。そして、PWM
制御回路37は、入力された検出信号Vdetによって、
主スイッチング素子24への制御信号Vgを止め、主ス
イッチング素子24のスイッチング動作を停止させる。
あるいは、主スイッチング素子24への制御信号Vgの
デューティ(すなわち、ON幅)を絞って、出力電圧V
oの上昇を抑えるように制御する場合もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
先行公報を含めた上述従来の過電圧保護の方法では、出
力電圧の異常上昇時に、たとえ過電圧保護回路が動作し
たとしても、コンピュータなどの負荷側の回路に必要以
上の電圧ストレスがかかってしまう虞がある。その理由
は、スイッチング電源装置内の出力過電圧検出回路が出
力電圧の異常上昇を検出してから、スイッチング回路の
スイッチング動作を停止させようとしたとき、出力過電
圧検出回路の検出信号の受信先がPWM制御回路である
こと、及びスイッチング動作を停止させる信号源がPW
M制御回路にあることによる。
【0007】すなわち、出力過電圧時の出力電圧抑制モ
ードの動作順序は、出力過電圧検出→PWM制御回
路からの主スイッチング素子の駆動信号の停止指令→
主スイッチング素子の動作停止(または電圧低下制御)
→同期整流回路の動作停止→出力電圧の低下、とい
う順序になる。すなわち、動作の出力過電圧検出か
ら、動作の出力電圧の低下までには、遅延時間が発生
するので、実際に過電圧制御によって出力電圧が低下し
始めるときの出力電圧値は、出力過電圧検出回路が検出
したときの出力電圧値よりも上昇してしまっている。し
たがって、負荷側の回路素子には、出力過電圧検出回路
で制御される以上の過電圧が印加されてしまうなどの不
具合が生じる。尚、特開平11−187651号公報の
技術は、出力過電圧により、転流用トランジスタを強制
的にONさせて端子間を短絡させて過電圧を防止してい
るが、短絡時の回路インピーダンスによっては、回路素
子に電流ストレスを与える虞もある。
【0008】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、スイッチング電圧の同期整流
を行うDC/DCコンバータにおいて、出力電圧が異常
上昇したとき、高速にスイッチング回路を停止または制
御して出力電圧を低下させ、もって、負荷素子への電圧
ストレスを防止することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のスイッチング電源は、スイッチング素子に
よって直流電圧より交流電圧を生成するスイッチング回
路と、該スイッチング回路によって生成された交流電圧
を同期整流によって直流電圧に変換する同期整流回路
と、該同期整流回路によって変換されて負荷に供給され
る出力電圧に基づいて、前記スイッチング回路と前記同
期整流回路とを制御する過電圧保護回路と、を有するス
イッチング電源装置であって、前記過電圧保護回路は、
前記スイッチング回路から前記整流回路に対する出力の
制御を行うスイッチング素子制御回路と、前記同期整流
回路の整流動作を制御する整流制御回路と、前記スイッ
チング電源装置が起動時から所定の時間が経過したこと
を検出するタイマー部と、前記タイマー部からの検出結
果に基づいて、前記スイッチング電源装置の起動時から
所定の時間が経過した後に、前記同期整流回路から前記
負荷に供給される出力電圧が所定の電圧以上になったこ
とを検出した場合に、前記整流制御回路によって前記同
期整流回路の整流動作を停止させるとともに、前記スイ
ッチング素子制御回路によって、前記スイッチング回路
のスイッチング動作を停止させる出力電圧検出回路と、
を有することを特徴とする。
【0010】すなわち、本発明のスイッチング電源装置
によれば、出力電圧が過電圧になったら、直ちに、スイ
ッチング回路と同期整流回路とを同時に停止させる。こ
のため、過電圧を検出してからスイッチング回路を停止
させて出力電圧を低下させるまでの遅延時間は発生しな
いので、出力電圧が、過電圧の閾値を一瞬たりとも上回
ることはない。よって、出力電圧の過電圧によって負荷
側の回路素子が電圧ストレスを受ける虞はなくなる。
【0011】
【0012】すなわち、本発明のスイッチング電源装置
によれば、スイッチング電源装置が正常動作を行ってい
るときには、スイッチング回路および同期整流回路は正
常に機能して出力に定電圧を送出するが、出力が過電圧
状態になると、スイッチング回路のスイッチング素子の
動作を停止させると共に、同期整流回路の整流素子のカ
ットオフ制御を行うので、出力電圧は直ちに低下する。
よって、出力過電圧時における保護動作の応答速度が高
速になり、負荷素子へ異常上昇電圧が印加されることが
なくなる。また、本発明のスイッチング電源装置によれ
ば、スイッチング電源の起動時などでオーバーシュート
電圧が発生しても、過電圧保護動作が働いたりしてスイ
ッチング回路を停止させる虞はない。よって、通常の起
動停止などの操作においては、従来のスイッチング電源
装置と同様の使い勝手で操作することができる。
【0013】また、本発明は、上述のスイッチング電源
装置において、前記過電圧保護回路は、前記出力電圧検
出回路から前記スイッチング回路に対してスイッチング
動作の停止が指示された場合に、前記スイッチング回路
のスイッチング動作を継続して停止させる検出状態保持
部を有することを特徴とする。
【0014】すなわち、本発明のスイッチング電源装置
によれば、一瞬でも出力電圧が過電圧の閾値を越えた
ら、この状態を保持してスイッチング回路の動作を持続
的に停止させる。したがって、瞬間的な出力電圧の上昇
によって、スイッチング回路の動作/停止をチャタリン
グさせるような不安定な制御状態を回避することができ
る。
【0015】また、本発明は、上述したスイッチング電
源装置において、前記過電圧保護回路は、前記出力電圧
検出回路が前記タイマー部からの検出結果に基づいて、
前記スイッチング電源装置の起動時から所定の時間が経
過した後に、前記同期整流回路から前記負荷に供給され
る出力電圧が所定の電圧以上になったことを検出した場
合に、警報するための警報信号を出力するアラーム回路
を有することを特徴とする。
【0016】また、本発明は、上述のスイッチング電源
装置において、前記同期整流回路に設けられ整流を行う
整流素子がFETであることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本発明にお
けるスイッチング電源装置の実施の形態について詳細に
説明する。図1は、本発明の実施の形態における同期整
流型スイッチング電源装置の回路図である。同図におい
て、本発明のスイッチング電源装置21は、スイッチン
グ回路22と同期整流方式の整流回路4と平滑フィルタ
10と各種制御回路41とによって構成され、コンピュ
ータなどの負荷39へ電力を供給している。
【0018】スイッチング回路22は、DC電源1とF
ETなどの主スイッチング素子3と所望の交流電圧に変
換するトランス2とによって構成され、整流回路4は、
同期整流用のFET5,6と抵抗7,8とフライホイル
ダイオード9とによって構成されている。また、直流電
圧を平滑させる平滑フィルタ10は、チョークコイル1
1とコンデンサ12とによって構成されている。
【0019】さらに、各種制御回路41は、平滑フィル
タ10で平滑された出力電圧Voを監視して、PWM制
御回路15へ出力電圧補正信号を送出する機能、及び整
流制御回路14への制御信号を送出する機能をもつ誤差
増幅器13と、整流回路4の整流用のFET5,6のゲ
ートを制御する整流制御回路14と、主スイッチング素
子3をスイッチング制御するPWM制御回路15と、出
力電圧Voを監視して出力電圧Voが異常電圧まで上昇
したときに過電圧検出信号を、整流制御回路14とラッ
チ回路19とALM回路20とへ送出する、タイマー回
路16及び出力電圧検出回路17で構成された出力過電
圧検出回路18と、出力過電圧を検出したときにPWM
制御回路15へ回路停止信号を送出するラッチ回路19
と、出力過電圧を検出したときにスイッチング電源装置
21の外部へ警報を通知するALM回路20とを有して
いる。
【0020】次に、図1に示すスイッチング電源装置2
1の動作について、図2に示すタイムチャート波形を用
いて説明する。DC電源1から供給される任意の電圧に
よって、PWM制御回路15が動作を開始し、主スイッ
チング素子3のスイッチング動作を制御し、トランス2
の二次側に交流電圧を発生させ、整流回路4、平滑フィ
ルタ10を介し、誤差増幅器13の帰還制御により所望
の直流出力電圧Voを得ることは、一般的なスイッチン
グ電源回路方式として知られているため、詳しい動作説
明は省略する。
【0021】図2において、横軸は時間の経過を示し、
各波形(a)〜(g)は、それぞれ、図1にその記号を
示す各部の波形を表している。すなわち、(a)は出力
電圧Vo、(b)は誤差増幅器13の出力信号VFB、
(c)は整流制御回路14の出力信号VD、(d)は出
力過電圧検出回路18の出力信号Vo.v、(e)はAL
M回路20の出力信号VALM、(f)はラッチ回路19
の出力信号VL、(g)はPWM制御回路15の出力信
号Vgを表している。したがって、以下の説明では、図
2との対比を容易にするために、各出力信号に対して、
波形が特定できるように(a)、(b)、(c)などの
符号を付すことにする。
【0022】先ず、DC電源1が投入され、時刻t0か
ら出力電圧Vo(a)が上昇していくとき、誤差増幅器
13は、PWM制御回路15に対して最大パルスを送出
するように帰還信号を送出する。このとき、出力電圧V
o(a)は立ち上がり状態であり、整流制御回路14
は、誤差増幅器13からの入力信号VFB(b)がVF
B’’に達しないと、整流用のFET5,6のゲート停
止制御を行わないように構成されているため、整流制御
回路14の出力信号VD(c)は、整流回路4内の整流
用のFET5,6の各ゲートに対し停止制御を行わない
ように、Hレベルの信号を送出している。
【0023】出力電圧Vo(a)の立ち上がり時、誤差
増幅器13からPWM制御回路15へのフィードバック
信号の伝達遅延により、出力電圧Vo(a)は設定出力
電圧Vaを越えるオーバーシュート現象が発生しようと
する。しかし、時刻t1において、誤差増幅器13の出
力信号VFB(b)が、PWM制御回路15の送出パルス
幅基準源である三角波の範囲を越え、VFB’’の領域に
移行するので、誤差増幅器13の出力VFB’’を入力さ
れた整流制御回路14は、その出力信号VD(c)をL
レベルに落とす。これによって、整流制御回路14は、
整流用のFET5,6のゲートを制御し、FET5、F
ET6をカットオフさせるので、整流回路4は整流機能
を停止し、出力電圧Vo(a)は急速に低下する。
【0024】そして、時刻t2で、出力直流電圧Vo
(a)が設定出力電圧Vaに達することで、誤差増幅器
13の出力信号VFB’’(b)は、三角波の範囲内に移
行してVFB’のレベル信号を出力する。そして、整流制
御回路14は、誤差増幅器13の出力信号VFB’(b)
が入力されたことを検出し、自身の出力信号VD(c)
のレベルをLレベルからHレベルへ移行させ、整流用の
FET5、FET6のカットオフ状態を解消する。これ
により、整流回路4は、同期整流動作を再開し、誤差増
幅器13のフィードバック制御により安定化された出力
電圧Vo(a)を供給する。よって、起動時に出力電圧
Voのオーバーシュートが発生しても、誤差増幅器13
の出力信号VFB(b)のレベルにより、整流回路4内の
各FET5,6を停止させることで応答速度が速くなる
ため、出力電圧Voのオーバーシュート分を小さく抑制
させることができる。
【0025】また、出力過電圧検出回路18内にあるタ
イマー回路16は、時刻t2以内では出力電圧検出回路
17が動作しないように設定されている。すなわち、出
力過電圧検出回路18の出力信号Vo.v(d)は、時刻
t2を越す所定の時間まで、アラームマスク時間tmask
が設けられているので、出力電圧の起動時におけるオー
バーシュート電圧によって、出力電圧検出回路17が過
電圧を検出することがないようになっている。
【0026】今、時刻t2を越した時点においては、誤
差増幅器13は出力電圧Voを検出し、設定された出力
電圧になるように、出力補正信号をPWM制御回路15
へフィードバックし、スイッチング回路は安定した出力
電圧を供給している。このときの誤差増幅器13の出力
信号VFB(b)はVFB’の範囲で制御されており、整流
制御回路14の出力信号VD(c)は、誤差増幅器13か
ら出力信号VFB’(b)を入力されることで、Hレベル
を出力し、整流用のFET5、FET6は、電圧変換ト
ランス2の二次側に発生した交流電圧により整流動作を
行っている。
【0027】そして、時刻t3において、出力電圧Vo
(a)が高くなり、時刻t4で三角波の範囲を越える
と、誤差増幅器13の出力信号VFB’(b)は、PWM
制御回路15に対し、トランス2の二次側への電力伝送
を減らすための信号(VFB’’)を送出する。このと
き、整流制御回路14はVFB’’信号を識別し、整流制
御回路14の出力信号VD(c)のレベルをHレベルか
らLレベルに反転させ、整流用のFET5、FET6の
ゲートを制御し、各FET5,6をカットオフさせる。
これにより、整流回路4は整流用のFET5,6がオフ
することで整流機能がなくなり、出力直流電圧Vo
(a)は低下していく。
【0028】次に、時刻t5で、VFB’’であった誤差
増幅器13の出力信号(b)が、三角波の範囲内である
VFb’の領域に移行することで、整流制御回路14には
誤差増幅器13の出力信号VFB’が入力され、整流制御
回路14の出力信号VD(c)がHレベルになり、整流
用のFET5、FET6の各ゲートのカットオフ状態が
解消される。これによって同期整流動作が再開されるの
で、設定された出力電圧Vo(a)に制御・安定化され
る方向に動作する。
【0029】次に、時刻t6において、スイッチング電
源装置21の内部回路などの故障により、PWM制御回
路15が正常動作を行わなくなり、出力電圧Vo(a)
が上昇し始めた場合を想定する。この場合、出力電圧V
o(a)は上昇を続け、時刻t7において、出力電圧V
o(a)が出力過電圧検出回路18の過電圧検出値(検
出閾値)Vdetに到達すると、出力過電圧検出回路18
は出力異常を検出し、出力信号Vo.v(d)を送出す
る。
【0030】すると、整流制御回路14は、出力過電圧
検出回路18からの出力信号Vo.v(d)を受信して、
出力信号VD(c)のレベルをHレベルからLレベルに
反転させる。さらに、ALM回路20は、出力過電圧検
出回路18からの出力信号Vo.v(d)を受信して、出
力信号VALM(e)を出力して外部に警報信号を送出さ
せる。また、ラッチ回路19は、出力過電圧検出回路1
8からの出力信号Vo.v(d)を受信して、PWM制御
回路15に出力信号VL(f)を出力する。そして、こ
の出力信号VL(f)を受信したPWM制御回路15
は、主スイッチング素子3のスイッチング動作を停止さ
せるための出力信号Vg(g)を送出する。
【0031】すなわち、時刻t7の時点で、出力過電圧
検出回路18よりVo.v信号(d)を入力された整流制
御回路14は、出力信号VD(c)のレベルをLレベル
に反転させ、整流回路4内の整流用のFET5及びFE
T6のゲートを制御し、FET5,6をカットオフさせ
るので、出力電圧Vo(a)は、整流機能がなくなった
ことで即座に低下していく。また、同様に、出力過電圧
検出回路18よりVo.v信号(d)を入力したALM回
路20は、スイッチング電源装置21より警報信号とし
てVALM信号(e)を外部に出力し、且つ、Vo.v(d)
信号の入力によりVALM信号(e)の信号レベルは警報
信号として保持される。
【0032】さらに、ラッチ回路19も、出力過電圧検
出回路18よりVo.v信号(d)を入力することによ
り、ラッチ信号VL(f)を出力し、このVL信号(f)
を受信したPWM制御回路15は、主スイッチング素子
3の駆動信号Vg(g)を停止させる。これによって、
スイッチング回路22のスイッチング動作が停止して、
トランス2の二次側へは交流電圧が供給されなくなる。
また、ラッチ回路19からのVL信号(f)も、VALM信
号と同様に、出力過電圧検出回路18からのVo.v信号
(d)の入力により、その信号レベルは固定される。
【0033】このようにして出力電圧Vo(a)が低下
し、時刻t8において、出力電圧Vo(a)が出力過電
圧検出回路18の過電圧検出値(検出閾値)Vdetを下
回り、出力過電圧検出回路18の出力のVo.v信号
(d)がHレベルに反転しても、すでに、時刻t7でP
WM制御回路15はラッチ信号VL(f)の入力により
動作を停止しているので、出力電圧Vo(a)が復旧さ
れることはない。また、スイッチング電源装置21の外
部に対して、異常発生を通知する警報信号VALM(e)
がALM回路より出力されるので、状況を確認して所定
の対応を行うことができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のスイッチ
ング電源回路は、出力電圧の検出回路を用い、この検出
回路の出力電圧レベルによって、直接、同期整流回路内
のFETのゲートを停止させる制御を行っている。した
がって、出力電圧が回路故障などにより異常上昇したと
き、従来のような信号伝達による遅延を生じることな
く、同期整流回路の動作停止までの応答が高速になるた
め、コンピュータ回路などの負荷素子への電圧ストレス
を軽減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態における同期整流型スイ
ッチング電源装置の回路図である。
【図2】 図1に示すスイッチング電源装置の動作を示
すタイムチャート波形である。
【図3】 従来技術における同期整流型スイッチング電
源装置の回路図の一例である。
【符号の説明】
1、23 DC電源 2、25 トランス 3、24 主スイッチング素子(FET) 4、28 整流回路 5,6、29、30 FET 7、8、26、27 抵抗 9、31 フライホイルダイオード 10、32 平滑フィルタ 11、33 チョークコイル 12、34 コンデンサ 13、35 誤差増幅器 14 整流制御回路 15、37 PWM制御回路 16 タイマー回路 17 出力電圧検出回路 18、36 出力過電圧検出回路 19 ラッチ回路 20 ALM回路 21、38 スイッチング電源装置 22、40 スイッチング回路 39 負荷 41 各種制御回路

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイッチング素子によって直流電圧より
    交流電圧を生成するスイッチング回路と、該スイッチン
    グ回路によって生成された交流電圧を同期整流によって
    直流電圧に変換する同期整流回路と、該同期整流回路に
    よって変換されて負荷に供給される出力電圧に基づい
    て、前記スイッチング回路と前記同期整流回路とを制御
    する過電圧保護回路と、を有するスイッチング電源装置
    であって、 前記過電圧保護回路は、 前記スイッチング回路から前記整流回路に対する出力の
    制御を行うスイッチング素子制御回路と、 前記同期整流回路の整流動作を制御する整流制御回路
    と、 前記スイッチング電源装置が起動時から所定の時間が経
    過したことを検出するタイマー部と、 前記タイマー部からの検出結果に基づいて、前記スイッ
    チング電源装置の起動時から所定の時間が経過した後
    に、前記同期整流回路から前記負荷に供給される出力電
    圧が所定の電圧以上になったことを検出した場合に、前
    記整流制御回路によって前記同期整流回路の整流動作を
    停止させるとともに、前記スイッチング素子制御回路に
    よって、前記スイッチング回路のスイッチング動作を停
    止させる出力電圧検出回路と、 を有することを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 【請求項2】 前記過電圧保護回路は、 前記出力電圧検出回路から前記スイッチング回路に対し
    てスイッチング動作の停止が指示された場合に、前記ス
    イッチング回路のスイッチング動作を継続して停止させ
    る検出状態保持部を有することを特徴とする請求項1記
    載のスイッチング電源装置。
  3. 【請求項3】 前記過電圧保護回路は、 前記出力電圧検出回路が前記タイマー部からの検出結果
    に基づいて、前記スイッチング電源装置の起動時から所
    定の時間が経過した後に、前記同期整流回路から前記負
    荷に供給される出力電圧が所定の電圧以上になったこと
    を検出した場合 に、警報するための警報信号を出力する
    アラーム回路を有することを特徴とする請求項1記載の
    スイッチング電源装置。
  4. 【請求項4】 前記同期整流回路に設けられ整流を行う
    整流素子はFETであることを特徴とする請求項1から
    請求項3のうちいずれかに記載のスイッチング電源装
    置。
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