JP3413500B2 - パイの製造方法 - Google Patents

パイの製造方法

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JP3413500B2
JP3413500B2 JP08199193A JP8199193A JP3413500B2 JP 3413500 B2 JP3413500 B2 JP 3413500B2 JP 08199193 A JP08199193 A JP 08199193A JP 8199193 A JP8199193 A JP 8199193A JP 3413500 B2 JP3413500 B2 JP 3413500B2
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和子 小川
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小川食品株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、金型枠内で所定形状
に焼成するパイの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パイは、生地基材の4つ折りを4
度程度繰り返し256層程度の生地を形成し、該生地を
型抜きして、型から取り外した生地をオーブンにて焼成
して製造していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の方法では、
生地は7〜8倍に膨れ、焼き上がったパイの形状にばら
つきが生じ、形状を管理することは困難となる問題点が
あった。従って、パイ製品を複合アイスクリーム、複合
チョコレート、ウエハース類、各種トッピング菓子類等
の複合製品に利用する際には自動製造機械に設置するこ
とが困難であった。
【0004】また、もなか皮やウエハースなどを焼成す
る際に用いる金型内にパイ生地を収容して焼成する試み
や、焼成後のパイを切断して所定形状に整える試みもな
されていた。しかし、前者の場合では、焼成時に生地内
の油脂分が気化膨脹し、型枠内から適切に除去できない
為、製品に空洞や縁欠けを生じ、後者の場合では、パイ
生地は積層してあるので、切り口が崩れやすく扱うこと
が困難であり、共に実用にならなかった。更に、両者と
も焼成後の厚さが5〜6mm程度の薄いパイの場合は取り
分けて困難であった。
【0005】
【課題を解決するための手段】然るにこの発明は、鉄板
上にガラス繊維シートを介して金型枠を載置し、該金型
枠内にパイ生地を収容して焼成したので、前記問題点を
解決した。
【0006】
【0007】即ちこの発明は、下鉄板上にガラス繊維シ
ートを介してパイ生地素材を設置し、前記パイ生地素材
上方に金型枠載置し、該金型枠の上面に他のガラス繊維
シートを介して上鉄板を載置し、該上鉄板を下方へ加圧
し、前記金型枠でパイ生地素材を型抜きして金型枠内に
パイ生地を収容し、然る後、前記金型枠をパイ生地を収
容した状態で上下反転して、焼成することを特徴とした
パイの製造方法である。また、金型枠は下鉄板側を尖状
に形成するパイの製造方法である。
【0008】
【0009】前記における金型枠の上下反転は、金型枠
のみ上下反転する場合と、金型枠が上下鉄板に挟まれた
状態で上下鉄板及び金型枠を一体に上下反転する場合と
がある。
【0010】記におけるガラス繊維シートは、200
℃程度の加熱に耐えられ、油脂分を吸収できるものであ
る。また、ガラス繊維シートは、鉄板からの熱伝導の影
響もなく、更にパイ生地を鉄板状に供給する際及び鉄板
からの取り出しの際にも利用できるようにある程度の硬
さを有するものが望ましい。
【0011】また、前記における金型枠は、格子枠ある
いは所望のパイの形状に合わせて形成した他の形状の枠
でも可能である。
【0012】
【作用】焼成時にパイ生地から放出される余剰油分は
ラス繊維シートに吸収された後、金型枠外に排出され
る。パイ生地は加熱により金型枠及び鉄板に挟まれた金
型内面に沿って膨脹し、所定形状に形成できる。
【0013】
【実施例】図面に基づきこの発明の実施例を説明する。
【0014】図2において、断面三角形の桟材2、3を
縦横に組み合わせて、一体の格子枠(金型枠)4を構成
する(図2(a)(b))。前記格子枠4で、三角形の
頂点側であり尖状面を4a、三角形の底辺側の他側の面
を4bとする。また、前記桟材2、3で囲まれた部分が
生地収容部5を構成する。
【0015】下鉄板6上にガラス繊維シート(耐熱吸油
手段、例えば中興化成工業(株)製「クックシート」)
7を敷設し、該ガラス繊維シート7上に前記格子枠4を
配置し、前記格子枠4の上方に、前記ガラス繊維シート
7を介して、前記下鉄板6と協働して前記格子枠4を挟
持できる上鉄板8を配置して、パイ焼成用金型9を構成
する(図1(a))。
【0016】次に、通常の配合成分からなる材料、例え
ば、 小麦粉 44.7(重量%) マーガリン 26.4(重量%) ショートニング 2.2(重量%) 砂糖 2.2(重量%) 食塩 0.3(重量%)水 24.2(重量%) 合計 100.0 を混合し練り合わせた後、4つ折りを4回繰り返し、2
56層で厚さ約1.5mmのパイ生地基材1を構成する。
【0017】次に、前記下鉄板6上にガラス繊維シート
7を敷設し、該ガラス繊維シート7上に前記パイ生地基
材1を配置する(図1(a))。前記パイ生地基材1の
上に、前記格子枠4を尖状面4aを下方に向けて載置
し、該格子枠4の上にガラス繊維シート7を介して上鉄
板8を載置し、該上鉄板8を下方に押圧し、パイ生地基
材1を型抜きしてパイ生地10、10を形成すると同時
に、格子枠4の生地収容部4内にパイ生地10、10を
収容する(図1(a)(b))。
【0018】次に、パイ生地10、10を収容した状態
で格子枠4、ガラス繊維シート7、7、上鉄板8、下鉄
板6、を一体に上下反転する(図1(c))。前記にお
いて、反転によりガラス繊維シート7とパイ生地10、
10とが一旦離れるので、パイ生地10はガラス繊維シ
ート7上に静かに置いた状態になる。
【0019】この状態で、上下から温度約165℃で、
5分30秒焼成する。パイ生地10、10は上鉄板8、
下鉄板6及び格子枠4で囲まれた形状に沿って膨脹する
(図1(d))。この際、加熱されて気化した剰余油脂
分及び水分はガラス繊維シート7、7を介して格子枠4
外に排出される。
【0020】焼成後、上下鉄板6、8、ガラス繊維シー
ト7、7、格子枠4を取り外し、厚さ約4mmのパイ1
1、11を形成する(図1(e))。
【0021】このパイ11は、単独で菓子として食する
ことができると共に、もなか類、各種トッピング菓子、
ウエハース類、複合アイスクリーム類などの複合製品の
素材としても利用できる。また、パイ11はほぼ同一の
形状に揃えて焼成されると共に、前記格子枠の断面形状
により、側面11aが斜に形成されてエッジ11bを有
するので、各種自動サンド製品製造機、各種自動包装装
置に供給できる。
【0022】前記実施例において、格子枠4は2列づつ
7段で長方形のパイを計14枚焼成できる形状とした
が、他の配置や組み合わせとすることもできる。ただ
し、3列以上とした場合には、中央の列の油脂分が抜け
にくいので、1列あるいは2列が望ましい。
【0023】また、前記実施例において、金型枠は桟材
2、3を組み合わせた格子枠4として、生地収容部4を
平面長方形としたが、所望のパイの形状に合わせて、例
えば正方形、細長方形、棒状、小判状、三角形、円形、
星型などの形状の同種又は異種の枠片を組み合わせて、
金型枠を構成することもできる(図示していない)。ま
た、前記実施例において上下鉄板6、8は表面が平坦な
ものを使用したが、金型枠の生地収容部に対応した位置
に凹凸模様を形成すれば、パイ生地表面に凹凸模様を形
成することもできる(図示していない)。また、上下鉄
板6、8の金型枠の生地収容部5に対応した位置で、上
下鉄板6、8の一方を凹面状、他方を凸面状とすれば、
屈曲したパイを製造することもできる。更に、凹面状、
凸面状を所定形状とすれば舟形のパイを製造することも
できる。
【0024】また、前記実施例において、パイ生地は練
りパイ用または折りパイ用のいずれでも可能であり、パ
イ生地の配合成分、厚さ、焼成温度、焼成時間は所望の
固さ、味などに応じて適宜選択して使用できる。この場
合いずれの条件でも同一の製造方法で製造できる。
【0025】また、前記実施例において、パイ生地10
を格子枠4内に収容した状態で、上下鉄板6、8と共に
上下反転した(図1(b)(c))が、図3のように格
子枠4のみ反転することもできる。即ち、前記実施例と
同様にパイ生地基材1を型抜きしてパイ生地10、10
を形成すると同時に、格子枠4の生地収容部4内にパイ
生地10、10を収容する(図3(a)、図1
(b))。次に、上下鉄板6、8を開け、パイ生地10
を収容した格子枠4をガラス繊維シート7、7で挟んだ
状態で取り出して(図3(b)、これらを上下反転させ
た後再び下鉄板8上に載置する(図3(c))。再び上
下鉄板でガラス繊維シートを介して格子枠4を挟み(図
3(d))、前記実施例と同様に焼成してパイ11、1
1を形成する(図3(e))。また、この場合、上下鉄
板6、8に挟んでパイ生地素材1の型抜きを行った(図
3(a))が、他の場所でガラス繊維シート7、7、格
子枠4とを他の上下板に挟み同様にパイ生地素材1を型
抜きし(図示していない)、これを下鉄板8上に載置す
る(図3(c))こともできる。
【0026】また、前記実施例において、パイ生地1
0、10はパイ生地基材1を格子枠4の尖状面4aで切
断したが、予め型抜きしたパイ生地を格子枠4の生地収
容部5内に収容することもできる(図示していない)。
即ち、下鉄板6上にガラス繊維シート7を介して格子枠
4を設置し、格子枠4の生地収容部5にパイ生地10、
10を収容し、格子枠4の上面にガラス繊維シート7を
介して、上鉄板8を設置し、上下鉄板6、8で格子枠4
を押圧した状態てパイ生地10、10を焼成する。この
場合には上下鉄板6、8、格子枠4などを反転させる必
要はない。またこの場合には、パイ生地素材1を格子枠
4で型抜きしないので、格子枠4に尖状面4aは必要と
せず、他の断面形状の桟材とすることもできる。
【0027】
【発明の効果】この発明により製造されるパイは金型枠
内で均一な形状に揃えて一度に製造できる効果がある。
また、パイを均一な形状に揃えて製造できるので、各種
自動製造装置に供給してあるいは手作業で、このパイを
使用した複合製品など二次製品にも利用でき、パイの利
用範囲を拡大できる効果がある。
【0028】また、パイ生地基材を金型枠で型抜きする
方法によれば、パイ生地基材の設置からパイの完成まで
一連の工程で、効率良くパイを製造できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)乃至(d)はこの発明の製造方法を説明
する縦断面図で、(e)はこの製造方法で製造したパイ
の縦断面図である。
【図2】この発明に使用する格子枠で、(a)は平面
図、(b)は(a)のA−A線における断面図である。
【図3】(a)乃至(e)は発明の他の製造方法を説明
する縦断面図である。
【符号の説明】
1 パイ生地素材 4 格子枠(金型枠) 4a 尖状面 5 生地収容部 6 下鉄板 7 ガラス繊維シート(耐熱吸油手段) 8 上鉄板 10 パイ生地 11 パイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A21B 5/02 A21B 3/13 A21D 13/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下鉄板上にガラス繊維シートを介してパ
    イ生地素材を設置し、前記パイ生地素材上方に金型枠を
    載置し、該金型枠の上面に他のガラス繊維シートを介し
    て上鉄板を載置し、該上鉄板を下方へ加圧し、前記金型
    枠でパイ生地素材を型抜きして金型枠内にパイ生地を収
    容し、然る後、前記金型枠を前記パイ生地を収容した状
    態で上下反転して、焼成することを特徴としたパイの製
    造方法。
  2. 【請求項2】 金型枠は下鉄板側を尖状に形成する請求
    項1記載のパイの製造方法。
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