JP3412574B2 - パッケージ基板及びそれに用いるパッケージ個別情報表示方法 - Google Patents

パッケージ基板及びそれに用いるパッケージ個別情報表示方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパッケージ基板及び
それに用いるパッケージ個別情報表示方法に関し、特に
交換機を構成する機能ブロックを実現するパッケージの
個別情報を表示する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、交換機を構成する機能ブロックを
実現するパッケージにおいては、そのパッケージの個別
情報を主制御回路が読出し、交換機の制御装置及びソフ
トウェアによって保守者が常時いる保守センタの端末に
表示するような考え方で設計されている。
【0003】そのため、挿入したパッケージが正常であ
るか、または故障のためのアクションを起こさなければ
ならないかをパッケージを取付けた保守者と保守センタ
の保守者とが電話連絡等によって確認をしなけらばなら
ない。
【0004】また、交換機の工事試験状態等で保守セン
タと接続されてない場合には、工事用の端末が存在する
だけであり、パッケージの個別情報を確認するために、
工事用の端末からテストプログラムを実行し、端末に表
示された情報によって確認しなければならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のパッケ
ージの個別情報を表示する方法では、正常かまたは故障
のためのアクションを起こさなければならないかをパッ
ケージを取付ける保守者と保守センタの保守者とが電話
連絡等によって確認をしなけらばならないという問題が
ある。
【0006】また、交換機の工事試験状態等で保守セン
タと接続されてない場合には、パッケージの個別情報を
確認するために、工事用の端末からテストプログラムを
実行し、端末に表示された情報によって確認しなければ
ならないという問題がある。
【0007】そこで、本発明の目的は上記の問題点を解
消し、パッケージを取付ける保守者自身がその場でパッ
ケージの個別情報を容易に確認することができ、保守効
率を向上させることができるパッケージ基板及びそれに
用いるパッケージ個別情報表示方法を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によるパッケージ
基板は、自基板固有の個別情報を格納する格納手段を含
み、交換機の架に実装されて当該交換機を構成する各種
機能ブロックを実現するパッケージ基板であって、自基
板を構成する正面板に配設された表示装置と、自基板が
前記交換機の架に実装された時に前記格納手段から前記
個別情報を読出す読出し手段と、前記読出し手段が前記
格納手段から読出した個別情報を前記表示装置に表示す
る表示手段とを備え 自基板が前記交換機の架に実装さ
れた時に電源が自基板に供給されている。
【0009】本発明によるパッケージ基板のパッケージ
個別情報表示方法は、自基板固有の個別情報を格納する
格納手段を含み、交換機の架に実装されて当該交換機
構成する各種機能ブロックを実現するパッケージ基板の
パッケージ個別情報表示方法であって、前記パッケージ
基板が前記交換機の架に実装されて前記パッケージ基板
に電源が供給された時に前記格納手段から前記個別情報
を読出すステップと、その読出された個別情報を前記パ
ッケージ基板を構成する正面板に配設された表示装置
表示するステップとを備えている。
【0010】すなわち、本発明のパッケージ基板は、交
換機を構成するパッケージであり、品名、機能名、製造
会社名、製造番号、ハード版数及び変更履歴を格納した
個別情報[IDROM(IDentification
Read Only Memory)]を有し、その
個別情報はROMに格納されている。
【0011】個別情報はパッケージが交換システムに搭
載されない場合には、オフライン機能として専用の個別
情報読み書き装置によって、個別情報内容の読出し及び
個別情報の書込みが可能となっている。
【0012】また、交換システムに搭載された場合に
は、交換機の制御装置によって個別情報内容が読出さ
れ、交換機の保守センタに表示され、保守者に現在運用
されているパッケージの個別情報を提供している。
【0013】この個別情報内容を確認する場合には、上
述したように、オフライン機能として専用の個別情報読
取り装置にかけて読取り表示するか、交換機に搭載して
保守センタのワークステーション等の表示装置にて内容
を確認する必要がある。
【0014】本発明ではパッケージを交換機に搭載した
直後に、パッケージに実装されている個別情報内容を、
パッケージ正面板に実装された表示装置によって読取る
ことを可能にしている。
【0015】また、パッケージ正面板に個別情報内容を
表示する場合には、パッケージの挿入時にパワーオン診
断が実行され、交換機制御装置に診断結果を報告するこ
とになっているため、その条件を利用し、パワーオン診
断がGOOD(良好)の時のみ個別情報内容が表示され
る回路構成とし、その表示装置を確認することによっ
て、その場で診断結果及び個別情報内容の確認を容易に
行うことが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例について図
面を参照して説明する。図1は本発明の一実施例による
パッケージ基板の構成を示すブロック図である。図1に
おいて、本発明の一実施例によるパッケージ基板は主制
御回路1と、個別情報制御回路2と、切替え制御回路3
と、個別情報格納部(IDROM)4と、個別情報表示
制御回路5と、個別情報表示装置6とから構成されてい
る。
【0017】主制御回路1は図示せぬ交換機の各機能ブ
ロックの主制御回路を示し、交換機を構成する機能ブロ
ックとしては通話路スイッチの制御回路、信号装置の制
御回路、トランク装置の制御回路等の様々な機能ブロッ
クが存在する。
【0018】個別情報制御回路2は主制御回路1の指示
によって、個別情報格納部4に格納されている個別情報
の読出しを行う回路である。また、個別情報は最初に個
別情報格納部4に書込みができなければならないため、
個別情報制御回路2はその書込み制御も実行可能な構成
となっている。
【0019】切替え制御回路3は交換機に実装された場
合に、個別情報が格納されている個別情報格納部4にア
クセス可能なように動作するばかりでなく、パッケージ
単体のオフライン機能として専用の個別情報読み書き装
置(図示せず)によって読み書き可能な構成とするため
の切替え制御を行う。
【0020】個別情報格納部4には個別情報が格納され
ており、読出し及び書込みが可能な構成になっており、
品名、機能名、製造会社名、製造番号、ハード版数及び
変更履歴等が格納可能である。
【0021】個別情報表示制御回路5は個別情報制御回
路2によって個別情報格納部4から読出しされた個別情
報を個別情報表示装置6に送る機能を有し、個別情報表
示装置6はROMを備え、個別情報を表示する液晶ディ
スプレイで構成されている。
【0022】図2は図1の個別情報表示装置6の設置例
を示す図である。図2においては、個別情報表示装置6
をパッケージ基板7のパッケージ正面板8に取付けた例
を示している。尚、9は動作中等を表示するランプであ
る。
【0023】図3は本発明の一実施例によるパッケージ
基板7の個別情報表示動作を示すフローチャートであ
る。これら図1〜図3を参照して本発明の一実施例によ
るパッケージ基板7の個別情報表示動作について説明す
る。
【0024】以下の説明ではパッケージ基板7を交換機
の代表的機能ブロックである通話路スイッチ制御回路と
して説明する。尚、図3に示す処理動作はパッケージ基
板7の各部が図示せぬ制御メモリに記録されたプログラ
ムを実行することで実現され、制御メモリとしてはRO
MやIC(集積回路)メモリ等が使用可能である。
【0025】パッケージ基板7を交換機に挿入すると、
電源が供給され(図3ステップS1)、自律診断プログ
ラムが起動され、主制御回路1のメモリ(図示せず)及
びレジスタ(図示せず)等へのアクセスが正常に動作す
るかどうかのチェックが行われる(図3ステップS
2)。
【0026】その診断が正常終了すると(図3ステップ
S3)、主制御回路1は個別情報制御回路2に対して個
別情報を読取り制御指示を発行する(図3ステップS
4)。また、診断が異常終了すると(図3ステップS
3)、異常終了処理が実行される。
【0027】切替え制御回路3は交換機に実装された場
合の読取り回路が動作するように選択された回路経由で
あり、個別情報制御回路2には個別情報格納部4内に格
納されている個別情報の品名、機能名、製造会社名、製
造番号、ハード版数及び変更履歴が読出される(図3ス
テップS5)。
【0028】個別情報表示回路5は主制御回路1からの
パワーオン診断OKの結果と、個別情報制御回路2に読
出された個別情報とを基に、個別情報表示装置6を駆動
する形式の信号への変換を行う(図3ステップS6)。
【0029】個別情報表示装置6はパッケージ正面板8
に実装されており、保守者が認識可能な輝度と表示能力
とを有し、主制御回路1の診断結果がGOOD(良好)
であることを条件として個別情報を表示し(図3ステッ
プS7)、処理を終了する。
【0030】図4は本発明の他の実施例によるパッケー
ジ基板の個別情報表示動作を示すフローチャートであ
る。本発明の他の実施例によるパッケージ基板はパッケ
ージ正面板8に小型の押しボタンスイッチ(図示せず)
を実装するようにした以外は図1及び図2に示す本発明
の一実施例によるパッケージ7と同様の構成となってい
る。
【0031】以下、これら図1と図2と図4とを参照し
て本発明の他の実施例によるパッケージ基板7の個別情
報表示動作について説明する。尚、以下の説明ではパッ
ケージ基板7を交換機の代表的機能ブロックである通話
路スイッチ制御回路として説明する。また、図4に示す
処理動作もパッケージ基板7の各部が図示せぬ制御メモ
リに記録されたプログラムを実行することで実現され、
制御メモリとしてはROMやICメモリ等が使用可能で
ある。
【0032】パッケージ基板7を交換機に挿入すると、
電源が供給され(図4ステップS11)、自律診断プロ
グラムが起動され、主制御回路1のメモリ及びレジスタ
等へのアクセスが正常に動作するかどうかのチェックが
行われる(図4ステップS12)。
【0033】その診断が正常終了すると(図4ステップ
S13)、主制御回路1は個別情報制御回路2に対して
個別情報を読取り制御指示を発行する(図4ステップS
14)。また、診断が異常終了すると(図4ステップS
13)、異常終了処理が実行される。
【0034】切替え制御回路3は交換機に実装された場
合の読取り回路が動作するように選択された回路経由で
あり、個別情報制御回路2には個別情報格納部4内に格
納されている個別情報の品名、機能名、製造会社名、製
造番号、ハード版数及び変更履歴が読出される(図4ス
テップS15)。
【0035】個別情報表示回路5は主制御回路1からの
パワーオン診断OKの結果と、個別情報制御回路2に読
出された個別情報とを基に、個別情報表示装置6を駆動
する形式の信号への変換を行う(図4ステップS1
6)。
【0036】個別情報表示装置6はパッケージ正面板8
に実装されており、保守者が認識可能な輝度と表示能力
とを有し、主制御回路1の診断結果がGOOD(良好)
であることを条件として個別情報を表示する(図4ステ
ップS17)。
【0037】続いて、パッケージ正面板8に実装された
小型の押しボタンスイッチが押下されると(図4ステッ
プS18)、個別情報表示装置6には次の個別情報が順
次表示される(図4ステップS19)。この押しボタン
スイッチが押下されなくなると(図4ステップS1
8)、処理が終了する。
【0038】個別情報表示装置はパッケージ基板7のパ
ッケージ正面板8に実装するという条件があるため、表
示可能な情報も限定されてしまう。本発明の他の実施例
ではこの不便を解消するため、パッケージ正面板8に小
型の押しボタンスイッチを実装し、その押しボタンスイ
ッチを操作することによって、個別情報を順次表示可能
としている。これによって、限定された個別情報の表示
でなく、多量の情報を切替えて確認することができる。
【0039】このように、交換機にパッケージ基板7を
挿入した後、そのパッケージ基板7の診断機能が正常に
実行されたかどうか及びそのパッケージの品名やハード
版数等を、パッケージ基板7を挿入した保守者自身がそ
の場で容易に確認することができるため、マンマシンイ
ンタフェースが改善され、保守効率を向上させることが
できる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、装
置に実装されて当該装置を構成する各種機能ブロックを
実現しかつ固有の個別情報を含むパッケージ基板におい
て、装置に搭載された時に個別情報を読出す読出し回路
と、読出し回路が読出した個別情報を外部に表示する表
示装置とを備えることによって、パッケージを取付ける
保守者自身がその場でパッケージの個別情報を容易に確
認することができ、保守効率を向上させることができる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるパッケージ基板の構成
を示すブロック図である。
【図2】図1の個別情報表示装置の設置例を示す図であ
る。
【図3】本発明の一実施例によるパッケージ基板の個別
情報表示動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の他の実施例によるパッケージ基板の個
別情報表示動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 主制御回路 2 個別情報制御回路 3 切替え制御回路 4 個別情報格納部 5 個別情報表示制御回路 6 個別情報表示装置 7 パッケージ基板 8 パッケージ正面板 9 ランプ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04Q 1/20 H04M 3/00 H04Q 3/42 104 H04Q 3/545

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自基板固有の個別情報を格納する格納手
    段を含み、交換機の架に実装されて当該交換機を構成す
    る各種機能ブロックを実現するパッケージ基板であっ
    て、自基板を構成する正面板に配設された表示装置と、自基
    板が前記交換機の架に実装された時に前記格納手段から
    前記個別情報を読出す読出し手段と、前記読出し手段が
    前記格納手段から読出した個別情報を前記表示装置に表
    示する表示手段とを有し、 自基板が前記交換機の架に実装された時に電源が自基板
    に供給される ことを特徴とするパッケージ基板。
  2. 【請求項2】 前記格納手段は、少なくとも自基板の品
    名、機能名、製造会社名、製造番号、ハード版数及び変
    更履歴を含む前記個別情報を格納することを特徴とする
    請求項1記載のパッケージ基板。
  3. 【請求項3】 前記読出し手段は、自基板が前記交換機
    の架に実装された時に実行される前記機能ブロックの正
    常性の診断結果が正常性を示す際に前記格納手段から
    記個別情報を読出すことを特徴とする請求項1または請
    求項2記載のパッケージ基板。
  4. 【請求項4】 前記表示手段は、外部指示に応答して前
    記個別情報を前記表示装置に順次表示することを特徴と
    する請求項1から請求項のいずれか記載のパッケージ
    基板。
  5. 【請求項5】 自基板固有の個別情報を格納する格納手
    段を含み、交換機に実装されて当該交換機を構成する各
    種機能ブロックを実現するパッケージ基板のパッケージ
    個別情報表示方法であって、前記パッケージ基板が前記
    交換機の架に実装されて前記パッケージ基板に電源が供
    給された時に前記格納手段から前記個別情報を読出すス
    テップと、その読出された個別情報を前記パッケージ基
    板を構成する正面板に配設された表示装置に表示するス
    テップとを有することを特徴とするパッケージ個別情報
    表示方法。
  6. 【請求項6】 前記格納手段は、少なくとも前記パッケ
    ージ基板の品名、機能名、製造会社名、製造番号、ハー
    ド版数及び変更履歴を含む前記個別情報を格 納すること
    を特徴とする請求項記載のパッケージ個別情報表示方
    法。
  7. 【請求項7】 前記個別情報を読出すステップは、前記
    パッケージ基板が前記交換機の架に実装された時に実行
    される前記機能ブロックの正常性の診断結果が正常性を
    示す際に前記個別情報を読出すことを特徴とする請求項
    または請求項記載のパッケージ個別情報表示方法。
  8. 【請求項8】 前記個別情報を外部に表示するステップ
    は、外部指示に応答して前記個別情報を前記表示装置
    順次表示することを特徴とする請求項から請求項
    いずれか記載のパッケージ個別情報表示方法。
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