JP3411322B2 - 開閉式切梁装置 - Google Patents

開閉式切梁装置

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JP3411322B2
JP3411322B2 JP05206593A JP5206593A JP3411322B2 JP 3411322 B2 JP3411322 B2 JP 3411322B2 JP 05206593 A JP05206593 A JP 05206593A JP 5206593 A JP5206593 A JP 5206593A JP 3411322 B2 JP3411322 B2 JP 3411322B2
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秀徳 野村
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、開削工事における山留
工の支保工材として使用される開閉可能な切梁装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】開削工事においては、山留材を支持する
水平材として、対向する山留材間に切梁が設置される。
【0003】切梁としては鋼製の切梁が一般的であり、
例えば矢板等を押さえる腹起しを支持する形で、掘削溝
連続方向及び上下方向に所要間隔で設置される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のような切梁を用
いた開削工事において、掘削溝に各種配管、その他の埋
設物を設置する場合、切梁が邪魔になる。そのため、掘
削溝内に埋設物を吊り降ろす際、切梁の盛替え作業を必
要とし、施工が煩雑となるだけでなく、盛替え作業中の
安全性の問題等も生じる。
【0005】本発明は上述のような課題の解決を図った
もので、開削工事による埋設物の敷設作業において、盛
替えを必要としない作業性及び安全性に優れた開閉式切
梁装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の装置は掘削溝内
に設置される矢板、腹起し等からなる山留材を支持する
ための切梁装置であって、切梁を2本の切梁要素で構成
し、切梁要素どうしの分断、接続により開閉できるよう
にしたものである。2本の切梁要素は、それぞれ基端部
が対向する山留材の一方に軸着され、軸着部分を中心に
回動させることができ、部材軸を揃えて先端部どうしを
接続することで切梁を構成する。
【0007】切梁要素の最も簡単な接続方法としては、
例えば一方の切梁要素の外周に嵌めた筒状の連結部材を
切梁要素どうしの接続部に移動させて接続する方法や、
棒状または板状の連結部材を沿わせて接続する方法、鉤
状の連結部材でつなぐ方法等が考えられる。ただし、こ
の場合、接続部において切梁としての強度が確保できる
構造、あるいは断面とする必要がある。
【0008】また、切梁要素どうしの接続部にジャッキ
またはエアーバック等を介在させたり、腹起し材と切梁
要素の基端部との間に楔を挿入する等して、切梁要素に
軸力を導入して接続状態を強固なものとすることも考え
られる。
【0009】この他、切梁要素の少なくとも一方に、切
梁要素を軸方向に伸縮させるための切梁要素伸縮装置を
設け、切梁要素を縮めた状態で基端部を中心に回動さ
せ、接続時には切梁要素を伸ばすことで、一体的な切梁
として応力伝達が行なえるようにする構造が考えられ
る。
【0010】また、これらの切梁要素に対しては、切梁
要素をその接続位置(通常は、切梁要素が水平となる位
置)に付勢するバネ手段を設けることで、埋設物等を通
過させる際に開いた切梁要素を、接続位置に自動的に復
帰させるようにすることができる。
【0011】なお、ここでいう山留材は、切梁を除く、
矢板、腹起し、その他、開削工事において山留工として
用いる部材をいうものとする。
【0012】本発明の開閉式切梁装置は、通常、上下2
段以上設け、埋設物等が通過する際、通過位置以外の切
梁装置は接続状態にある。
【0013】切梁要素を伸縮させるための伸縮装置は、
水圧ジャッキ、油圧ジャッキ、バネ機構あるいはリンク
機構を有する機械式のもの等、特に限定されない。この
ような伸縮装置は、2本の切梁要素のうちの一方に用
い、他方は通常の鋼管や形鋼等の鋼材とすればよいが、
両方に切梁要素伸縮手段を設けることも可能である。
【0014】切梁要素伸縮装置を縮めた状態では、埋設
物等の重量が切梁要素に作用することで、切梁要素が下
方に開き、埋設物等を通過させるが、この伸縮装置の操
作に関しては、手動の場合と自動の場合とが考えられ
る。
【0015】手動の場合として、例えば伸縮装置が水圧
ジャッキの場合には、水圧ポンプとつなぐホース等にワ
ンタッチニップル等からなる操作部を設ければよく、こ
の他、手動操作される機械式、電気式のスイッチ、レバ
ー等を用いることができる。
【0016】自動の場合の最も簡単なものとしては、埋
設物等の重量を利用したものが考えられ、切梁要素どう
しの接続部の上方に切梁分断レバーを設け、掘削溝内へ
の埋設物等の吊り降ろしに際し、埋設物等と接触し、荷
重を受けることで、このレバーを作動させ、伸縮装置の
収縮により切梁要素どうしの接続を断つようにすること
ができる。この他、各種センサーを利用した電気的スイ
ッチ等により伸縮装置を作動させることも考えられる。
【0017】切梁要素を接続位置に復帰させるために
は、手で所定の位置まで持ち上げる他に、上述のバネ手
段等として、各種バネ材の他、ガスダンパー等を用いる
ことが考えられ、使用位置や、使用方法に応じて適切な
ものを用いればよい。また、切梁装置を2段以上設ける
場合等、2種以上のバネ手段を併用する場合もある。
【0018】切梁要素の先端どうしは、例えば、接続状
態において、一方に設けたノックピンを他方に設けたピ
ン孔に嵌合し、切梁要素伸縮手段による押圧力をかけた
状態とすることで、切梁として一体化させることができ
るが、接続部分にさらに別の補助的な連結部材や止め具
等からなる安全装置を設け、切梁上に落下物が当たった
場合等においても、切梁が不用意に開くのを防止するこ
とができる。
【0019】安全装置の形態については、筒状のもの、
切梁要素に沿わせた棒状または板状のもの、接続部を覆
うカバー状のもの、さらにこれらとピン形式、楔形式、
その他の止め具との組み合わせ等が考えられる。また、
この安全装置の操作についても、手動の場合と自動の場
合とが考えられる。
【0020】すなわち、手動の場合には、直接、安全装
置を手で外したり、接続部に、または接続部と離れた位
置に、安全装置解除のための操作部を設け、埋設物等の
吊り降ろし等に際し、安全装置による連結状態を解除す
るようにすればよい。
【0021】自動の場合には、上述した切梁分断レバー
と同様に、接続部の上方に、安全装置解除レバーを設
け、埋設物等の重量を利用して作動させるもの等が考え
られる。
【0022】
【実施例】次に、図示した実施例について説明する。
【0023】図1、図2は、本発明の開閉式切梁装置の
第1実施例を示したものである。
【0024】山留材31は、地山面に沿った矢板31a
を2段の腹起し31bとその上に配置した縦梁31cで
押さえ、対向する縦梁31c間に本発明の切梁装置を2
段に配置することで、これら山留材31を支持してい
る。
【0025】各切梁装置は2つの切梁要素1,2を装置
中央部で接続したものであり、基端部が山留材31を構
成する縦梁31cに軸着され、軸着部3を中心に回動可
能になっている。また、軸着部3には切梁要素1,2を
水平な接続位置に戻すためのバネ材7を取り付けてあ
る。
【0026】一方の切梁要素1には、図3に示すよう
に、伸縮装置4として、内部にコイルスプリング4aを
備えた水圧ジャッキを設け、軸方向に伸縮できるように
してある。先端部上面には、水抜弁4b、及び埋設物等
を吊り降ろす際、上からの物体の接触で水抜弁4bを開
き、切梁要素1,2どうしを分断するための切梁分断レ
バー10があり、先端にはノックピン5が突出してい
る。
【0027】他方の切梁要素2には、図4及び図5に示
すように、その先端部に上面から両側面に沿って垂下
し、両端が張り出した形のガイド筒8a、及びガイド筒
8aの上面を覆う防護カバー8bが設けられており、ガ
イド筒8aの両端部間をテーパーピン8cが貫通してい
る。また、切梁要素1のノックピン5に対向する位置に
は、ノックピン5が嵌入するピン孔6が設けられてい
る。
【0028】この2つの切梁要素1,2は、図6に示す
ように、水圧ジャッキからなる伸縮装置4を伸ばして、
先端のノックピン5をピン孔6に嵌入させ、部材軸を合
わせて突き合わせた状態で水平な切梁を構成する。この
接続状態において、接続部の上面及び側面がガイド筒8
a及び防護カバー8bで保護され、他の物体の接触等に
よる損傷が防止される。また、テーパーピン8cを差し
込むことで、接続部の下面側が支持される。
【0029】水抜弁4bを開くための切梁分断レバー1
0は、普段、落下物等が当たって不用意に水抜きが起こ
るのを防止するため、図6中の2点鎖線で示すように、
基端の軸を中心に後方に反転させておき、埋設物等の吊
り降ろしの際に、前方に倒し、水抜弁4bにセットす
る。この時、防護カバー8bは後方に反転させる。
【0030】また、図1に示すように、下段に配置した
切梁装置の上部には、一端が山留材31の縦梁31cに
軸着され、他端が切梁要素1に沿って摺動可能な送水レ
バー17が取り付けられている。縦梁31cの下端には
送水ジャッキ18が設けられ、送水レバー17に連動す
るリンク19を介し、送水ジャッキ18を押し、ジャッ
キ内の加圧水を送水管20を介し水圧ジャッキ18に送
り込む構成となっている。送水管20の上端にはワンタ
ッチジョイント21が取り付けてあり、掘削溝の外に設
けたポンプからも加圧水の供給が可能になっている。図
中、22は余剰の加圧水を逃がすためのリリース弁であ
る。
【0031】この開閉式切梁装置を用いた山留工は、掘
削溝内に敷設管等の埋設物32を吊り降ろす際、テーパ
ーピン8cを引き抜いた状態で接続部上方の切梁分断レ
バー10に埋設物32が接触すると、その重量により切
梁分断レバー10により水抜弁4bが開き、水圧を逃が
す。このとき、切梁要素1は水圧ジャッキからなる収縮
装置4内のコイルスプリング4aの力で収縮し、突き合
わされていた2本の切梁要素1、2が分断され、それぞ
れ軸着部3を中心として回動可能となることで、図7に
示すように埋設物32を吊り降ろすことができる。埋設
物32が通過すると、バネ材7が働いて2本の切梁要素
1、2が水平位置に復帰する。このとき、ガイド筒8a
を設けた切梁要素2が先に戻り、その後、もう一方の切
梁要素1がガイド筒8aに案内されて定位置に戻るよう
にする。2本の切梁要素1、2が一直線に並んだ後、水
圧ジャッキからなる収縮装置4に加圧水を送り込み、切
梁要素1を伸ばし、先端を突き合わせ固定して、水平の
切梁とする。
【0032】本実施例では、埋設物32が下段の切梁装
置の切梁要素1、2に接近し、送水レバー17に接触
し、これを下方に押し下げると、リンク19を介して送
水ジャッキ18を押し、加圧水を上段の切梁装置の収縮
装置に送り込む。従って、下段の切梁装置の切梁分断レ
バー10に埋設物32が接触して下段の切梁要素1,2
が開くのに先立ち、上段の切梁装置の2本の切梁要素
1,2を突き合わせ固定して、水平の切梁を自動的に形
成させることができる。
【0033】なお、本実施例では、一方の切梁要素1に
のみ収縮装置4を設け、これを伸縮可能としているが、
両方を伸縮可能としてもよい。また、この装置は、直
接、腹起し31b等に取り付けることもできる。
【0034】図8は本発明の開閉式切梁装置の第2実施
例における装置設置状態を示したもので、図2は図1の
上段の切梁装置に対応する変形例を示したものである。
【0035】第2実施例も切梁装置を矢板等の山留材3
1間に上下2段に設けたものである。各切梁装置は2つ
の切梁要素1,2を装置中央部で接続したものであり、
接続部には安全装置としての安全筒8dを外嵌してい
る。なお、図9では安全筒8d部分を断面で示してあ
る。
【0036】各切梁要素1,2はその基端部が山留材3
1に軸着され、軸着部3を中心に鉛直面内で回動可能に
なっている。なお、本実施例の場合も、必ずしも鉛直面
内で回動させる必要はなく、軸着部3の軸が斜めであっ
たり、軸着部3がユニバーサルジョイントであってもよ
い。例えば、軸着部3の軸が斜めの場合には、水平な場
合に比べ、切梁要素1,2の下がる距離が短くなるとい
う利点もある。
【0037】一方の切梁要素1は水圧ジャッキ等からな
る伸縮装置4を構成しており、軸方向に伸縮できるよう
になっている。切梁接続状態においては、伸縮装置4を
延ばし、切梁要素1先端のノックピン5を、他方の切梁
要素2先端のピン孔6に嵌入させ、さらにその外側を前
述のように安全筒8dでカバーすることにより、落下物
その他何らかの原因で切梁が不用意に開くのを防止して
いる。
【0038】安全筒8dは切梁要素2にバネ11で連結
されており、バネ11は安全筒8dを切梁要素1,2ど
うしの接続位置に向けて付勢している。従って、この付
勢力に逆らって、安全筒8dを切梁要素2の軸方向後方
へ移動させることで、安全筒8dにより接続部固定状態
を解除することができる。
【0039】この解除は、切梁要素2の上部に設けたL
字状の安全筒移動レバー9によって行われる。すなわ
ち、L字状の安全筒移動レバー9の一端は加力部とし
て、切梁要素1,2接続位置の上方に位置し、他端が例
えば図8に示すように安全筒8dの後部拡径部に係止さ
れ、加力部に上から所定以上の力が作用することによ
り、L字状の安全筒移動レバー9が中央部の軸着部を中
心に回動し、安全筒8dを移動させる。
【0040】安全筒移動レバー9は単に係止するのでは
なく、例えば安全筒8dの側面に長溝を形成し、加力部
と反対側の端部を長溝に対し、軸着するような形式でも
よい。また、加力部にはローラー9a(図9参照)を設
け、切梁を開きながら鋼管等の埋設物32を吊り降ろす
際、スムーズに吊り降ろせるようにしている。
【0041】図中12は、切梁要素2の基部に設けたL
字状の安全筒固定レバーであり、安全筒移動レバー9の
作動により、後方に移動した安全筒8dを先端の係止部
12aで係止固定できるようになっている。すなわち、
埋設物32が通過して、切梁を元の状態に復帰させる場
合、切梁要素1,2が水平になる前に安全筒8dがバネ
11の付勢力で戻ってしまうと、切梁要素1,2どうし
の自動的な接続が困難となるが、安全筒固定レバー12
で固定しておくことで、その問題が解消される。安全筒
固定レバー12は、切梁要素2が水平に復帰する際、係
止部12aと反対側の基部12bが山留材31に設けた
ストッパー13にぶつかることで、切梁要素2との軸着
部で回動し、安全筒8dの固定を解除する。
【0042】一方、伸縮装置4には、伸縮装置4を収縮
させ、切梁要素1,2どうしの接続状態を断つためのL
字状の切梁分断レバー10が設けられ、接続位置上方に
設けた加力部に、上から所定以上の力が作用することに
より、軸着部を中心に回動し、伸縮装置4を収縮させる
ように機能する。伸縮装置4が水圧ジャッキの場合は、
切梁分断レバー10が水抜き弁を開く機能を有する。そ
の他、伸縮装置4は切梁分断レバー10で操作されるリ
ンク機構でもよい。この切梁分断レバー10は伸縮装置
4本体に対し、バネ14で連結されている。
【0043】埋設物32の通過後、上段の切梁装置の場
合、圧縮されたガスダンパー7aが元の状態に伸びるこ
とで、切梁要素1,2が水平位置に復帰し、伸縮装置4
及び安全筒8dが、順次、接続状態の元の位置に復帰す
る。なお、図2中、15は切梁要素1を水平な接続位置
に調整するためのストッパーである。
【0044】また、下段の切梁装置の場合、埋設物32
の重量を受けて伸びた状態のコイルスプリング7bが縮
まることで、上段の場合と同様に、切梁要素1,2、さ
らに伸縮装置4及び安全筒8dが順次、接続状態の元の
位置に復帰する。
【0045】図10及び図11は、本発明の開閉式切梁
装置の第3実施例を示したものである。本実施例は、上
記第2実施例における、埋設物32等の重量で自動的に
作動する安全筒移動レバー9、切梁分断レバー10及び
これらと関連する部材をなくし、手動操作の部材に同様
の機能を持たせたものである。
【0046】すなわち、埋設物32等を吊り降ろす際、
掘削溝に対して芯ずれ等があると、安全筒移動レバー
9、切梁分断レバー10に接触しない場合が考えられ、
ある程度の芯ずれを許容する場合には、手動操作の方が
作業が容易となる場合がある。第3実施例は主としてそ
のような場合を対象としたものである。
【0047】接続部の安全筒8dを移動させ、伸縮装置
4を収縮させた状態で、埋設物32を吊り降ろす際、埋
設物32の重量を利用して、切梁要素1,2を押し開
き、埋設物の通過後、ガスダンパー7aまたはコイルス
プリング7bで切梁要素1,2を水平位置に復帰させる
構成は、第2実施例の場合と同様である。
【0048】本実施例では、接続部上方の安全筒移動レ
バー9を設ける代わりに、接続部に外嵌された安全筒8
dを直接手でつかみ、またはロープやワイヤー、滑車等
を介して山留材31上等に設けた引張レバー23等の操
作で引き寄せ、安全筒固定レバー24の先端の係止部2
4aで仮止めする。
【0049】図中、11は、本発明の装置を水平な切梁
として作用させている状態において、安全筒8dを切梁
要素1,2の接続部に付勢するためのスプリングであ
り、安全筒8dは接続部を保護し、軸方向の座屈を防い
でいる。
【0050】また、伸縮装置4についても、接続部上方
の切梁分断レバー10を設ける代わりに、山留材31上
等に設けたワンタッチニップル25等の操作により伸縮
させる。
【0051】施工における手順としては、埋設物32等
の接続に際し、まず安全筒8dを移動させて、これを安
全筒移動レバー9で仮固定し、次にワンタッチニップル
25の操作により伸縮装置4を収縮させ、この状態で埋
設物32等の重量で切梁要素1,2を下方へ押し開き、
埋設物32等の通過後は、ガスダンパー7aまたはコイ
ルスプリング7bで切梁要素1,2を水平位置に復帰さ
せる。続いて、ワンタッチニップル25の操作で伸縮装
置4を伸ばし、安全筒8dの仮固定を解除することで、
元の接続状態に戻すことができる。
【0052】
【発明の効果】 開削工事において、埋設物を吊り降ろす際、埋設物
の自重等により切梁が自動的に開き、埋設物の通過後、
元の位置に復帰させることで、従来の切梁の盛替え作業
が不要となり、作業性が大幅に改善される。
【0053】 切梁要素どうしの接続部に安全装置を
設けることにより、落下物その他の原因により切梁が不
用意に開くのが防止される。
【0054】 埋設物の通過後、直ちに元の状態に復
帰させることができ、再び一体の切梁として機能するた
め、施工の安全性が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の開閉式切梁装置の第1実施例における
装置設置状態を示す掘削溝の鉛直断面図である。
【図2】図1に対応する平面図である。
【図3】伸縮装置を設けた側の切梁要素の断面図であ
る。
【図4】他方の切梁要素の先端部を材軸と直角な方向か
らみた図である。
【図5】図4に対応する材軸方向からみた図である。
【図6】切梁要素どうしを突き合わせた接続部の断面図
である。
【図7】埋設物の荷重により切梁要素が回動する様子を
示す掘削溝上部の断面図である。
【図8】本発明の開閉式切梁装置の第2実施例における
装置設置状態を示す掘削溝の鉛直断面図である。
【図9】図8の実施例の上段の切梁装置に対応する正面
図(一部断面図)である。
【図10】本発明の開閉式切梁装置の第3実施例におけ
る装置設置状態を示す掘削溝の鉛直断面図である。
【図11】図10の実施例の上段の切梁装置に対応する
正面図(一部断面図)である。
【符号の説明】
1,2…切梁要素、3…軸着部、4…伸縮装置、4a…
コイルスプリング、4b…水抜弁、5…ノックピン、6
…ピン孔、7…バネ材、7a…ガスダンパー、7b…コ
イルスプリング、8…安全装置、8a…ガイド筒、8b
…防護カバー、8c…テーパーピン、8d…安全筒、9
…安全筒移動レバー、10…切梁分断レバー、11…バ
ネ、12…安全筒固定レバー、13…ストッパー、14
…バネ、15…ストッパー、16…誘導金具、17…送
水レバー、18…送水ジャッキ、19…リンク、20…
送水管、21…ワンタッチジョイント、22…リリース
弁、23…引張レバー、24…安全筒固定レバー、24
a…係止部、25…ワンタッチニップル、26…ホー
ス、31…山留材、31a…矢板、31b…腹起し、3
1c…縦梁、32…埋設物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 六郎 埼玉県大宮市西新井460−4 江川機械 株式会社内 (56)参考文献 実開 昭57−156541(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 17/08 E02D 17/04

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 掘削溝内に設置される山留材を支持する
    ための切梁装置であって、先端部どうしを接続すること
    で切梁を構成する2本の切梁要素を有し、前記2本の切
    梁要素は、それぞれ基端部対向する山留材の一方に軸
    されて回動可能になっており、前記切梁要素どうしの
    分断、接続により、切梁を開閉可能としたことを特徴と
    する開閉式切梁装置。
  2. 【請求項2】 前記切梁要素と前記山留材を連結し、前
    記切梁要素を該切梁要素どうしの接続位置に付勢するバ
    ネ手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の開閉式
    切梁装置。
  3. 【請求項3】 前記切梁要素の少なくとも一方に切梁要
    素伸縮装置を設けたことを特徴とする請求項1または2
    記載の開閉式切梁装置。
  4. 【請求項4】 前記切梁要素どうしの接続部の上方に、
    前記切梁要素伸縮装置を収縮させて切梁要素どうしの接
    続を断つための切梁分断レバーを設け、前記掘削溝内へ
    の埋設物の吊り降ろしに際し、前記埋設物からの荷重で
    前記切梁分断レバーを作動させるようにしたことを特徴
    とする請求項3記載の開閉式切梁装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載の開閉式切梁装置
    において、前記切梁要素どうしの接続部に、補助的な連
    結部材からなり、切梁要素どうしの回動による分断を阻
    止する安全装置を設けたことを特徴とする開閉式切梁装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の開閉式切梁装置におい
    て、前記切梁要素どうしの接続部の上方に、前記前記安
    全装置による連結を解除するための安全装置解除レバー
    を設け、前記掘削溝内への埋設物の吊り降ろしに際し、
    前記埋設物からの荷重で前記安全装置解除レバーを作動
    させるようにしたことを特徴とする開閉式切梁装置。
  7. 【請求項7】 前記安全装置を構成する連結部材は、前
    記切梁要素どうしの接続部に外嵌される筒状部材である
    請求項5または6記載の開閉式切梁装置。
JP05206593A 1992-03-17 1993-03-12 開閉式切梁装置 Expired - Fee Related JP3411322B2 (ja)

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