JP3410813B2 - オプチカル・ホモジナイザー - Google Patents

オプチカル・ホモジナイザー

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JP3410813B2
JP3410813B2 JP10088794A JP10088794A JP3410813B2 JP 3410813 B2 JP3410813 B2 JP 3410813B2 JP 10088794 A JP10088794 A JP 10088794A JP 10088794 A JP10088794 A JP 10088794A JP 3410813 B2 JP3410813 B2 JP 3410813B2
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  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はオプチカル・ホモジナ
イザーに関する。この発明のオプチカル・ホモジナイザ
ーは、フォトリソグラフィの露光用光源や、液晶プロジ
ェクタの液晶用光源として利用できる。
【0002】
【従来の技術】半導体ICの製造に於て、「マスクによ
りIC回路パターンをウエハに露光する」場合や、液晶
プロジェクタに於て、「液晶を照明して液晶上の画像を
スクリーン上に投影する」場合等には、一定の面積領域
を均一な強度の光で照明する必要が生じる。
【0003】一般に、光源側からの光束は、その光束断
面上の光強度が均一な場合は稀であり、通常は、何等か
の強度分布を伴っている。このため、一定の面積領域を
均一な強度分布の光で照射するには、光源側からの光束
の強度分布を均一化(ホモジナイズ)する必要があり、
これを実行する光学素子を「オプチカル・ホモジナイザ
ー」と呼ぶ。
【0004】オプチカル・ホモジナイザーは、従来から
種々のものが知られているが、中でも実用的と思われる
ものは、特開平3−16114号公報に開示された、
「互いに等価な小径レンズ(エレメントレンズ)を多
数、互いに稠密に組み合わせ、押圧力により相互間を不
動としてレンズ群(フライアイレンズ)とし、このレン
ズ群に光源側からの光束を平行光束化して入射させ、各
小径レンズにより集光した光束が、発散しつつコンデン
サーレンズに入射するようにし、コンデンサーレンズに
より、各小径レンズからの光束を平行光束化しつつ、所
望の面積領域に照射するように構成した」ものであろ
う。
【0005】この場合、精度の悪いエレメントレンズが
あると、エレメントレンズを互いに稠密に組み合わせる
ことができないため、エレメントレンズはプリズムに必
要とされるような高い精度で形成する必要があり、レン
ズ群の形成に際しては、エレメントレンズ群を組み合わ
せつつ、精度の悪いエレメントレンズを、精度の良いエ
レメントレンズで置き換えて組み合わせており、レンズ
群の形成作業が面倒であり、レンズ群の製造コストの低
減が困難であるという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上述した事
情に鑑みてなされたものであって、容易且つ安価な製造
が可能である、新規なオプチカル・ホモジナイザーの提
供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のオプチカ
ル・ホモジナイザーは1次元のオプチカル・ホモジナイ
ザーであって、板状透明体の片面にプリズム面アレイを
形成してなる。
【0008】「プリズム面アレイ」は、短冊状のプリズ
ム面を、長手方向に直交する方向へ密接して配列し、各
プリズム面の傾きを、配列中央部から配列方向両側へ向
かって、対称的に漸次増加するように定めたものであ
る。
【0009】請求項1記載の、1次元のオプチカル・ホ
モジナイザーは「プリズム面アレイに入射する光束を、
プリズム面配列方向において、光束光軸上の所定の領域
に集光」する機能を持つ。
【0010】請求項2記載のオプチカル・ホモジナイザ
ーは「2次元のオプチカル・ホモジナイザー」であっ
て、請求項1記載の「1次元のオプチカル・ホモジナイ
ザー」を2個、「プリズム面アレイにおけるプリズム面
の配列方向が互いに交わる」ようにして、入射光軸方向
に前後するように配備し、「入射する光束を、光束光軸
上の所定の領域に集光する機能を持つ」ように構成した
ものである。
【0011】請求項3記載のオプチカル・ホモジナイザ
ーは「2次元のオプチカルホモジナイザー」であって、
板状透明体の片面に、第1のプリズム面アレイ、他方の
面に第2のプリズム面アレイを形成したものである。
【0012】第1および第2のプリズム面アレイは、請
求項1記載の1次元のオプチカル・ホモジナイザーのプ
リズム面アレイと同様に、「短冊状のプリズム面を、長
手方向に直交する方向へ密接して配列し、各プリズム面
の傾きを、配列中央部から配列方向両側へ向かって、対
称的に漸次増加するように定めた」ものであるが、第1
および第2のプリズム面アレイは、プリズム面の配列方
向が互いに交わるように形成されるのである。
【0013】請求項3記載のオプチカル・ホモジナイザ
ーも、「入射する光束を、光束光軸上の所定の領域に集
光する機能」を持つ。
【0014】上記請求項2,3記載のオプチカル・ホモ
ジナイザーにおいては、2つのプリズム面アレイが組み
合わせられるが、これら2つのプリズム面アレイは、同
一のものでも良いし、互いに異なっていても良い。
【0015】また、請求項2または3記載の「2次元の
オプチカル・ホモジナイザー」において、2つのプリズ
ム面アレイにおけるプリズム面配列方向は、勿論、互い
に略直交させることができる(請求項4)。
【0016】上記1次元または2次元のオプチカル・ホ
モジナイザーにおいて、プリズム面アレイを形成する
「板状透明体」として「SiO2の板」を用いることが
できる(請求項5)。
【0017】なお、上記「光軸上の所定の領域」とは、
所定の位置で光軸に直交する面積領域の場合もあるし、
光軸方向にある程度の幅を持った領域であることもあ
る。
【0018】プリズム面アレイを形成する板状透明体の
両面(プリズム面アレイが形成される以前の)は互いに
平行でも、非平行でも良い。また、上記請求項1〜5記
載のオプチカル・ホモジナイザーに入射させる光束(ホ
モジナイズされるべき光束)は平行光束でもよいし、発
散性でも、収束性でもよい。これら、入射光束の形態に
応じて、適切なオプチカル・ホモジナイザーを設計でき
る。
【0019】さらに、上記請求項1〜5記載の任意のオ
プチカル・ホモジナイザーと、これらによる光束集光位
置の像を拡大する「拡大光学系」とを組み合わせて別の
オプチカル・ホモジナイザーを構成することもできる
(請求項6)。
【0020】請求項1〜6記載の任意のオプチカル・ホ
モジナイザーにおいて、「プリズム面アレイ」は、板状
透明体の表面に形成されたフォトレジスト層に、プリズ
ム面アレイに応じた形状をパターニングし、パターニン
グされた形状を異方性のエッチングにより板状透明体に
彫り写すことにより形成することができ(請求項7)、
あるいは「プリズム面アレイに応じた型形状を有する型
と、板状透明体の表面とにより硬化性樹脂を挾んで、光
及び/又は熱により硬化させることにより硬化性樹脂の
表面に形成される形状をエッチングにより透明基板に彫
り写す」ことにより、プリズム面アレイを形成すること
ができる(請求項8)。
【0021】プリズム面アレイにおけるプリズム面の幅
は、1mm〜数mm程度が好適である。板状透明体に
は、同一もしくは異なる2以上のプリズム面アレイを連
設してもよい。
【0022】
【作用】上記のように、この発明のオプチカル・ホモジ
ナイザーは、1以上のプリズム面アレイを用いている。
プリズム面アレイにおける各プリズム面の傾きは、配列
中央部から配列方向両側へ向かって、対称的に漸次増加
するように定められているから、プリズム面により屈折
された光束は、プリズム面アレイにおけるプリズム面の
配列中央の側へ偏向されることになり、偏向角は、プリ
ズム面位置が配列中央部を離れるほど大きくなる。
【0023】従って、各プリズム面により偏向させた光
束同志を合流させることにより、合流部に光強度が均一
な領域を実現できる。
【0024】板状透明体の材料として、請求項5記載の
オプチカル・ホモジナイザーのように、SiO2を用い
ると、紫外光束に対しても、ホモジナイズ効果を得るこ
とができる。
【0025】
【実施例】以下、実施例を説明する。図1は、請求項1
記載の「1次元のオプチカル・ホモジナイザー」の1実
施例を説明するための図である。
【0026】図1(a)において、符号10は1次元の
オプチカル・ホモジナイザーを示している。オプチカル
・ホモジナイザー10は、板状透明体である透明平行平
板の片面に、プリズム面P0,P1,P2,..Pi...
を、図の上下方向へアレイ配列してプリズム面アレイを
形成したものである。
【0027】各プリズム面Pi(i=0,1,
2,...)は図面に直交する方向を長手方向とする短
冊状である。プリズム面の配列中央部のプリズム面P0
は、傾きが0であり、その両側(図の上下方向)へ向っ
て中央部から離れるほど、プリズム面の傾きが大きくな
っている。
【0028】図1(a)に示すように、ホモジナイズさ
るべき入射光束LFは、平行光束としてプリズム面アレ
イの全面にわたって、オプチカル・ホモジナイザー10
に直交的に入射するが、光束LFのうち、プリズム面P
0に入射する光束部分(光束断面形状が図面に直交する
方向へ長い短冊状の平行光束である)を光束f0とし、
任意のプリズム面Piに入射する光束部分を光束fiとす
る。
【0029】プリズム面P0は傾きを持たないから、光
束f0は、オプチカル・ホモジナイザー10を、そのま
ま透過する。一方、プリズム面Piは傾き角があるた
め、屈折により光束fiを偏向させる。偏向された光束
iは、面Sの位置において、光束f0と合流する。
【0030】図のように、オプチカル・ホモジナイザー
10から面Sまでの距離をL、プリズム面P0とPiとの
距離をhiとする。
【0031】図1(b)は、プリズム面Piに入射した
光束fiが、オプチカル・ホモジナイザー10により、
偏向角:θiだけ偏向された様子を示している。プリズ
ム面Piの傾き角を図示のように「αi」とすると、偏向
角:θiは、傾き角:αiと板状透明体の屈折率の関数で
あり、傾き角:αiに対し比例的に変化する。即ち、傾
き角:αiが定まると偏向角:θiが決まるので、この関
係を「θi(αi)」と書くことができる。
【0032】なお、平行光束をオプチカル・ホモジナイ
ザーの平面側から入射させれば、各プリズム面による屈
折角が、そのまま偏向角になる。
【0033】さて、任意のプリズム面Piに入射した光
束fiが全て、面S上で光束f0に合流するには、偏向
角:θi(αi)が、関係: 「θi(αi)=tan~1(hi/L)」 を満足すればよい。この関係が満足するように、プリズ
ム面Pi(i=1,2,3,...)の傾き角:αiを設
定すれば、オプチカル・ホモジナイザー10に入射した
平行光束LFは全て、面S上で合流することになる。
【0034】今、入射光束LFにおける光強度分布をF
(x,y)とし、図1(a)において図面に直交する方
向をx方向、図の上下方向をy方向とする。F(x,
y)はy方向において、プリズム面の幅:Δの範囲内で
は一様と見做せる程度に緩やかな変化である(一般的な
状況である)とすると、プリズム面Piにおける光束fi
の強度分布は、F(x,hi)となるから、面Sにおけ
る光束合流部での光強度分布は、ΣF(x,hi)(和
はiに就き、全てのプリズム面に就いてとる)となり、
y方向には一様となる。
【0035】また、F(x,y)がxに関して「顕著な
規則性」を持たなければ、光束fiが合流される状態
で、各光束fiのx方向の変化が平均されるので、X方
向においても合流部における光強度が均一化する場合が
多い。特に、1次元LEDアレイからの光のように、1
方向に均一な光強度を持つ光束を平行光束化してホモジ
ナイズするような場合、LEDの配列方向を上記x方向
に対応させれば、面S上の光束合流部(図1(a)の図
面に直交する方向に長い短冊状の領域)で、光強度は至
る所均一化される。
【0036】また、プリズム面配列に於ける中央部のプ
リズム面P0に関し、対称の位置にあるプリズム面の対
ごとに、光束f0との合流位置を、光束f0の光軸方向
へ、少しづつずらすと「光軸方向における有限領域」
で、実質的に光強度分布が均一な状態(上記領域内で、
光軸に直交する任意の面上において光強度が均一であ
る)を実現できる。
【0037】図2(a)は、請求項2,4記載の「2次
元のオプチカル・ホモジナイザー」の実施例を示してい
る。符号13,15は、1次元のオプチカル・ホモジナ
イザーを示す。これらの1次元のオプチカル・ホモジナ
イザー13,15は、それぞれ、図1の実施例で説明し
たオプチカル・ホモジナイザー10と同様のもので、平
行平板である板状透明体の片面に、プリズム面アレイが
形成されている。
【0038】1次元のオプチカル・ホモジナイザー1
3,15を、プリズム面アレイにおけるプリズム面配列
方が互いに略直交するようにして、入射光束LFの光束
光軸方向に前後して配備されることにより、2次元のオ
プチカル・ホモジナイザーを構成している。
【0039】図示のように、入射光束LFを平行光束と
して、1次元のオプチカル・ホモジナイザー13に入射
させると、光束は一方向的に集光しつつ1次元のオプチ
カル・ホモジナイザー15に入射し、上記集光方向と直
交する方向へ集光し、入射光束LFの光軸上の所定の位
置において、面積領域17にて合流する。
【0040】1次元のオプチカル・ホモジナイザー15
において、中央のプリズム面から数えてj番目のプリズ
ム面の、上記中央のプリズム面からの距離を「gj」と
し、1次元のオプチカル・ホモジナイザー13,15の
プリズム面配列方向をそれぞれy,x方向とし、入射光
軸の光強度分布を前述のF(x,y)として前述の説明
を適用すれば、2次元のオプチカル・ホモジナイザーの
ホモジナイズ作用により、面積領域17における光強度
は、ΣΣF(gj,hi)(和は、全てのi,jに就きと
る)となり、均一な強度になる。
【0041】1次元のオプチカル・ホモジナイザー1
3,15のプリズム面アレイにおけるプリズム幅が小さ
くなるほど「光強度の均一度」は高くなり、光強度は
[∫∫F(x,y)dxdy]に近づく。
【0042】図2(b)は、請求項3,4記載の「2次
元のオプチカル・ホモジナイザー」の1実施例を示して
いる。このオプチカル・ホモジナイザー20は、平行平
板状の板状透明体の両面に、プリズム面アレイを、プリ
ズム面配列方向が互いに略直交するように形成したもの
である。このオプチカル・ホモジナイザー20が、図2
(a)の2次元のオプチカル・ホモジナイザーと同様の
作用を有することは容易に理解されるであろう。
【0043】1次元のオプチカル・ホモジナイザーで
は、入射光束は、光束光軸上の所定位置を「スリット
状」に照射することになり、このスリット状の非照明部
の幅は、プリズム面アレイにおけるプリズム面の幅に等
しい。また、図2の2種の2次元のオプチカル・ホモジ
ナイザーでは、均一照射される面積領域(図2(a)で
符号17で示す部分)は「矩形状」で、その大きさは2
種のプリズム面アレイのプリズム幅により定まる。
【0044】プリズム面の幅を大きくすれば、照明部の
幅(1次元オプチカル・ホモジナイザーの場合)や矩形
状の面積領域(2次元オプチカル・ホモジナイザーの場
合)を大きくできるが、これらを大きくするほど、ホモ
ジナイズの効果は低下し、光強度の均一度は低くなる。
【0045】従って、均一な光強度が必要とされるほ
ど、照明部の幅や大きさは小さくなることになる。この
ような場合には、図2に示すようにオプチカル・ホモジ
ナイザー30(図1における1次元のオプチカル・ホモ
ジナイザー10や、図2における2次元のオプチカル・
ホモジナイザー20を説明図的に簡略化して描いてい
る)の後方に拡大光学系31を置き、オプチカル・ホモ
ジナイザー30による光束集光位置33の像を拡大し
て、所望の照明部32に結像させればよい(請求項
6)。
【0046】オプチカル・ホモジナイザー30が1次元
のオプチカル・ホモジナイザーの場合は、拡大光学系3
1はシリンダレンズを組み合わせて構成できる。
【0047】以上、入射光束として平行光束を用いる場
合を説明したが、入射光束が発散性でも収束性でも必要
な性能を持ったオプチカル・ホモジナイザーを設計でき
る。また、2次元のオプチカル・ホモジナイザーにおけ
る2つのプリズム面アレイの配列方向は、上記実施例で
は、互いに略直交するようにしたが、必ずしも相互に直
交させる必要はなく、相互に、例えば45度とか60度
とかいう角度で交わるようにしてもよい。
【0048】以下は、請求項7,8記載の発明の実施例
を説明する。
【0049】図4は、請求項7記載のオプチカル・ホモ
ジナイザーの1実施例の特徴部分を説明するための図で
ある。
【0050】図4(a)において、符号1で示す板状透
明体の表面には、ポジ型のフォトレジスト3の層が形成
されている。フォトレジスト3の層の上にマスク5を密
着させ、マスク5を介して均一光を照射して、フォトレ
ジスト3の層を露光する。
【0051】マスク5は図の左右方向へ、図4(b)に
示すような光透過率分布を持つように形成され、図面に
直交する方向へは、図4(b)の光透過率分布が均一に
続いている。
【0052】露光後、光照射されたフォトレジスト3を
除去し、ポストキュアした状態が、図4(c)に示され
た状態である。フォトレジスト3の表面は、断面形状が
鋸歯状の凹凸となっている。
【0053】この状態から、異方性のエッチングを行
い、フォトレジスト3の表面形状を板状透明体1の表面
に彫り写すと、プリズム面アレイを板状透明体1の表面
形状として形成できる(図4(d))。このようにして
プリズム面アレイを形成された板状透明体1は、図1
(a)や図2(a)に示す、1次元のオプチカル・ホモ
ジナイザー10,13,15として使用できる。
【0054】また、板状透明体1の反対側の面に、上記
と同様にして、プリズム面アレイを、別面のプリズム面
アレイのプリズム配列方向と直交するように形成すれ
ば、図2(b)に示す2次元のオプチカル・ホモジナイ
ザーを実現できる。
【0055】図5は、請求項8記載のオプチカル・ホモ
ジナイザーの1実施例の特徴部分を説明するための図で
ある。
【0056】図5(a)において、符号2で示す「板状
透明体」は、SiO2により形成されている。符号4で
示す「型」には、所望のプリズム面アレイに対応した形
状が形成されている。
【0057】図5(a)に示すように、板状透明体2の
表面と型4とにより「硬化性樹脂」である紫外線硬化樹
脂6を挾み、板状透明体2を介して均一紫外光を照射し
て、紫外線硬化樹脂6を硬化させる。
【0058】硬化後、型4を外すと、図5(b)に示す
ように、板状透明体2の表面に、硬化した紫外線硬化樹
脂6が固着した状態が得られる。紫外線硬化樹脂6の表
面には、型4から所望のプリズム面アレイの形状が転写
されている。
【0059】この状態から、異方性のエッチングを行
い、紫外線硬化樹脂6の表面形状を板状透明体2の表面
に彫り写すと、プリズム面アレイを板状透明体2の表面
形状として形成できる(図5(c))。このようにして
プリズム面アレイを形成された板状透明体2は、図1
(a)や図2(a)に示す、1次元のオプチカル・ホモ
ジナイザー10,13,15として使用できる。
【0060】また、板状透明体2の反対側の面に、上記
と同様にして、プリズム面アレイを、別面のプリズム面
アレイのプリズム配列方向と直交するように形成すれ
ば、図2(b)に示す2次元のオプチカル・ホモジナイ
ザーを実現できる。
【0061】なお、図4,図5の実施例において、異方
性のエッチングの選択比を1とすれば、フォトレジスト
3や紫外線硬化樹脂6の表面に形成された形状を、合同
的に、板状透明体の表面形状として彫り写せるが、選択
比を変えることにより、彫り写される形状の高さとフォ
トレジストや紫外線硬化樹脂の表面形状の高さの比を、
所望の値に調整できる。
【0062】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明によれ
ば新規なオプチカル・ホモジナイザーを提供できる(請
求項1〜8)。この発明のオプチカル・ホモジナイザー
は、上記の如く、板状透明体にプリズム面アレイを形成
した構成であるから、容易且つ安価な製造が可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の1次元のオプチカル・ホモジナ
イザーの1実施例を説明するための図である。
【図2】請求項2,3,4記載の2次元のオプチカル・
ホモジナイザーの実施例を説明するための図である。
【図3】請求項6記載のオプチカル・ホモジナイザーの
実施例を説明するための図である。
【図4】請求項7記載のオプチカル・ホモジナイザーの
実施例の特徴部を説明するための図である。
【図5】請求項8記載のオプチカル・ホモジナイザーの
実施例の特徴部を説明するための図である。
【符号の説明】
10 1次元のオプチカル・ホモジナイザー Pi プリズム面 S プリズム面により偏向された光束が合流する面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027 G03F 7/20 521 G02B 5/04

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】板状透明体の片面に、短冊状のプリズム面
    を、長手方向に直交する方向へ密接して配列し、各プリ
    ズム面の傾きを、配列中央部から配列方向両側へ向かっ
    て、対称的に漸次増加するように定めることによりプリ
    ズム面アレイとなし、 このプリズム面アレイに入射する光束を、プリズム面配
    列方向において、光束光軸上の所定の領域に集光する機
    能を持つことを特徴とする、1次元のオプチカル・ホモ
    ジナイザー。
  2. 【請求項2】請求項1記載のオプチカル・ホモジナイザ
    ーを2個、プリズム面アレイにおけるプリズム面の配列
    方向が互いに交わるようにして、入射光軸方向に前後す
    るように配備され、 入射する光束を、光束光軸上の所定の領域に集光する機
    能を持つことを特徴とする、2次元のオプチカル・ホモ
    ジナイザー。
  3. 【請求項3】板状透明体の片面に、短冊状のプリズム面
    を、長手方向に直交する方向へ密接して配列し、各プリ
    ズム面の傾きを、配列中央部から配列方向両側へ向かっ
    て、対称的に漸次増加するように定めて形成して第1の
    プリズム面アレイとし、 上記板状透明体の他方の面に、上記第1のプリズム面ア
    レイと同様の第2のプリズム面アレイを、プリズム面の
    配列方向が、上記第1のプリズム面アレイにおけるプリ
    ズム面配列方向と交わるように形成してなり、 入射する光束を、光束光軸上の所定の領域に集光する機
    能を持つことを特徴とする、2次元のオプチカル・ホモ
    ジナイザー。
  4. 【請求項4】請求項2または3記載のオプチカル・ホモ
    ジナイザーにおいて、 2つのプリズム面アレイにおけるプリズム面配列方向が
    略直交していることを特徴とする2次元のオプチカル・
    ホモジナイザー。
  5. 【請求項5】請求項1または2または3または4記載の
    オプチカル・ホモジナイザーにおいて、 板状透明体が、SiO2の板であることを特徴とするオ
    プチカル・ホモジナイザー。
  6. 【請求項6】請求項1または2または3または4または
    5記載のオプチカル・ホモジナイザーと、これらによる
    光束集光位置の像を拡大する拡大光学系とを有すること
    を特徴とするオプチカル・ホモジナイザー。
  7. 【請求項7】請求項1または2または3または4または
    5または6記載のオプチカル・ホモジナイザーにおい
    て、 プリズム面アレイが、板状透明体の表面に形成されたフ
    ォトレジスト層に、プリズム面アレイに応じた形状をパ
    ターニングし、パターニングされた形状を異方性のエッ
    チングにより板状透明体に彫り写すことにより形成され
    ていることを特徴とするオプチカル・ホモジナイザー。
  8. 【請求項8】請求項1または2または3または4または
    5または6記載のオプチカル・ホモジナイザーにおい
    て、 プリズム面アレイが、プリズム面アレイに応じた型形状
    を有する型と、板状透明体の表面とにより硬化性樹脂を
    挾んで、光及び/又は熱により硬化させることにより硬
    化性樹脂の表面に形成される形状をエッチングにより透
    明基板に彫り写すことにより形成されていることを特徴
    とするオプチカル・ホモジナイザー。
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