JP3131019B2 - 光学部品の製造法 - Google Patents

光学部品の製造法

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JP3131019B2
JP3131019B2 JP04114165A JP11416592A JP3131019B2 JP 3131019 B2 JP3131019 B2 JP 3131019B2 JP 04114165 A JP04114165 A JP 04114165A JP 11416592 A JP11416592 A JP 11416592A JP 3131019 B2 JP3131019 B2 JP 3131019B2
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、液晶パネルや固体撮
像素子の開口率向上に使用されるマイクロレンズアレイ
のようなレンズ、またはこのレンズを備えた発光素子ア
レイ、受光素子アレイなどからなる光学部品の製造法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、CCDエリアセンサーやCCDラ
インセンサーなどのような画像入力用受光素子アレイに
おいては、高精細化が促進され、それにともなって画素
寸法が小さくなるにしたがって、画素ごとの実効受光面
積が小さくなり、感度の低下を招いている。この感度を
向上させるために、画素中の受光エリアに選択的に入射
光を集光させるマイクロレンズなどのような光学部品を
各画素上に設置する方法が採用されている。
【0003】また、液晶パネルにおいても、高精細化が
進んだ結果、光線不透過部である配線の占める面積の増
加に反して、光線透過部の面積の割合(開口率)が低下
し、表示が暗くなるという問題が発生しており、この問
題を解決するためにも、各画素上にマイクロレンズのよ
うな光学部品を設置して、照明光を画素中の受光エリア
に集光させることが提案されている。
【0004】ところで、従来から知られているマイクロ
レンズのような光学部品の種類としては、表面のレリー
フパターンよりなる凸レンズ形状をしたものやフレネル
レンズ形状をしたものなどがあり、これらは樹脂または
無機材料を用いて形成できることが知られている。ま
た、表面が平坦で樹脂または無機材料中に屈折率分布を
形成したものや、表面形状と屈折率分布とを兼ね備えた
ものも知られている。
【0005】上記した従来の種々のマイクロレンズのよ
うな光学部品のうち、樹脂で凸レンズ形状を形成するも
のは、フォトリソグラフィー技術によって表面に、例え
ば円柱状のパターンを形成したのち、加熱して流動さ
せ、表面張力によって球面状の光学部品のパターンを形
成する方法が採られており、また、無機材料で凸レンズ
形状を形成するものは、エッチング、研磨等の技術を応
用して球面状の光学部品のパターンを形成する方法が採
られている。
【0006】また、樹脂や無機材料でフレネルレンズ形
状を形成するものは、フォトレジストを用いて、電子線
あるいはレーザー光を使用して描画して光学部品のパタ
ーンを形成する方法が採られている。
【0007】さらに、表面が平坦で屈折率分布を形成す
るものは、ガラス基板に対して適当なマスクを施した
上、イオン交換あるいはイオン注入によって形成する方
法や、樹脂中で屈折率の異なるモノマーを分布させてか
ら重合する方法などが採られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の光学部品の製造方法のうち、フォトレジスト等で凸レ
ンズパターンを形成したのち、加熱して流動させる方法
は、パターン形状のコントロールが難しいために、再現
性が悪く、特にレンズ間の境目に平坦部分が残りやすく
て、それだけ集光特性が低下するという問題がある。さ
らに、この方法で、曲率半径が大きく焦点距離の長いレ
ンズを形成しようとすれば、パターン面積に比べて僅か
な段差しか形成できないので、表面張力を利用して球面
状のパターンを得ようとしても、レンズの頂点領域に広
い平らな領域が形成されるため、十分な集光特性が得ら
れない問題もある。
【0009】また、無機材料で凸レンズパターンを形成
する方法は、上記と同様にパターン形状のコントロール
が難しくて、生産性が悪い。さらに、フレネルレンズ形
状を描画する方法も、描画時間が長いために、生産性に
欠ける。さらにまた、ガラス等の無機材料上にマスクを
施して屈折率分布を形成する方法は、イオン交換あるい
はイオン注入に長い時間を要するために、生産性が悪
く、樹脂中に屈折率分布を形成する方法も、条件コント
ロールが難しくて再現性が悪いという問題があった。
【0010】この発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、レンズ形状を精密にコントロールして集光特性に優
れたレンズパターンを生産性よく、かつ再現性よく形成
することができる光学部品の製造法を提供することを目
的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明に係る光学部品の製造法は、多数の小レン
ズが所定ピッチで配置されたレンズ群からなる光学部品
を製造する方法において、感光性樹脂膜上にフォトマス
クを介して光学部品のパターンを露光する際に、小レン
ズに対応する部分の配置ピッチが同一で、その部分の面
積が異なる2種類のフォトマスクを用い、小レンズに対
応する部分の面積が大きい方の第1フォトマスクを用い
た第1の露光をする際には解像度良く露光し、小レンズ
に対応する部分の面積が小さい方の第2フォトマスクを
用いた第2の露光をする際には解像度悪く露光し、上記
第1,第2の順序または第2,第1の順序で2回の露光
を行うものである。
【0012】ここで、解像度良く露光するとは、感光性
樹脂膜上でのフォトマスクの開口部に相当する位置での
光線強度に対し、フォトマスクの遮光部に相当する位置
での光線強度が十分低下していることをいい、例えば、
その強度比が0.1未満であるのが好ましい。また、解
像度悪く露光するとは、上記開口部に相当する位置での
光線強度に対し、フォトマスクの遮光部に相当する位置
での光線強度が比較的高いことをいい、例えば、その光
線強度の比が0.1以上であるのが好ましい。
【0013】上記の方法において、第2の解像度悪く露
光する方法としては、第1の露光の時よりもフォトマス
クと感光性樹脂膜との距離を大きくすること、フォトマ
スクと光源との間に光拡散板を設置すること、または、
投影式の露光装置を用いて、フォーカスの位置を感光性
樹脂膜からずらせて露光することのいずれを採用しても
よい。
【0014】
【作用】この発明に係る光学部品の製造法によれば、感
光性樹脂膜上にフォトマスクを介して光学部品のレンズ
パターンを露光する際に、小レンズに対応する部分の面
積が異なる2種類のフォトマスクを用いて、解像度が異
なる2回の露光を行なうことにより、パターン形状をい
びつにすることなく、精密にコントロールして、集光効
率のよいレンズパターンを生産性よく形成することがで
きる。
【0015】1回目の露光の時よりもフォトマスクと感
光性樹脂膜との距離を大きくすると、光の回折現象によ
り、感光性樹脂膜上でのフォトマスクの開口部と遮光部
に相当する部分間の上記光線強度の比が小さくなる、つ
まりパターン像がぼやけるので、解像度が低下する。ま
た、フォトマスクと光源との間に光拡散板を設置する
と、光の平行度が低下して、やはり解像度が低下する。
さらに、投影式の露光装置を用いて、フォーカスの位置
を感光性樹脂膜からずらせて露光することによっても、
解像度が低下する。
【0016】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面にもとづいて
説明する。 実施例1 図1は、この発明による光学部品の一例となるマイクロ
レンズアレイ(光学部品)の設置された液晶パネルの製
造法を示す断面図、図2(a)はそれを製造するときに
使用する第1フォトマスクの平面図、図2(b)は第2
フォトマスクの平面図、図3および図4はそれらフォト
マスクを用いて露光するときの様子を示す図である。
【0017】本実施例で使用する第1フォトマスク15
Aおよび第2フォトマスク15Bの仕様はそれぞれ図2
(a),(b)に示す通りである。これら2種類のフォ
トマスク15Aおよび15Bは、小レンズ4a(図1)
に対応する小レンズパターンを有しており、このパター
ンの配置ピッチは同一で、液晶パネルの画素ピッチに対
応しており、縦方向ピッチpvが200μm、横方向ピ
ッチphが150μmであり、これら配置ピッチpv,
phで平面格子状に小レンズ4aに対応する部分が遮光
部として形成される。上記2種類のフォトマスク15
A,15Bは、その小レンズに対応する部分の面積が異
なるものであり、第1フォトマスク15Aでは、長辺
(L1)180μm、短辺(S1)135μmの長方形
の遮光部13aが形成され、各遮光部13a間に開口部
(透明部)14aが形成されている。また、第2フォト
マスク15Bでは、長辺(L2)が80μm、短辺(S
2)60μmの長方形の遮光部13bが形成され、それ
らの各遮光部13b間に開口部14bが形成されてい
る。
【0018】そして、図3に示すように、ガラス基板1
8上に、感光性樹脂膜として厚さ15μmの市販のポジ
型フォトレジスト19を形成し、そのフォトレジスト1
9の上に、上記した第1フォトマスク15Aをマスクア
ライナーを介して設置して、1回目(第1)の露光を行
なう。この1回目の露光時における第1フォトマスク1
5Aとフォトレジスト19の表面との距離(プリントギ
ャップ)gは10μmに、また露光量は50mJ/cm
2 に設定して解像度良く露光する。この1回目の露光に
より、図5(a)に示すように、短辺方向の断面形状に
おいて、第1フォトマスク15Aの開口部14aに対応
する部分16aが露光され、遮光部13aに対応する部
分が平らな未露光部17aとして残る。
【0019】引き続いて、上記1回目の露光が終了した
フォトレジスト19の上に、図4のように、第2フォト
マスク15Bをマスクアライナーを介して設置して、2
回目(第2)の露光を行なう。この2回目の露光時にお
ける第2フォトマスク15Bとフォトレジスト19の表
面との距離(プリントギャップ)gは1000μmに広
げるとともに、露光量は25mJ/cm2 に設定して解
像度悪く露光する。この2回目の露光により、図5
(b)に示すように、短辺方向の断面形状において、第
2フォトマスク15Bの開口部14bに対応する1回目
の露光よりも広い部分16bが露光され、遮光部13b
に対応する1回目の未露光部17aの頂部付近のみが未
露光部17bとして残る。ここで、図5(a)は露光後
の状態を示し、図5(b)は露光・現像後の状態を示し
ている。
【0020】以上のような1回目および2回目の露光後
に、アルカリ水溶液を用いて現像することにより、段差
(t)が13μmで、多数の球面状の小レンズ4aが同
一のピッチで配置されたレンズ群からなるマイクロレン
ズアレイパターン4が形成される。
【0021】上記のようにして形成されたマイクロレン
ズアレイパターン4を備えた図4のガラス基板18に紫
外線を全面照射することにより、フォトレジスト19の
着色を解消する。そして、上記マイクロレンズアレイパ
ターン4付きのガラス基板18の下側に、図1に示すよ
うに、上側透明絶縁基板5、共通電極6、ブラックマト
リクス7、液晶8、TFT9および透明画素電極10、
下側透明絶縁基板11、および下側偏光板12を積層し
て、液晶パネル本体20を作製し、上記ガラス基板18
上に、上側偏光板2および照明用光源1をそれぞれ積層
配置することによって、所定の液晶パネル21を組立製
造する。このように製造された液晶パネル21において
は、マイクロレンズアレイパターン4の存在により、そ
の裏面から照明光を照射した場合の透明光の明るさが、
マイクロレンズアレイパターンのないものに比べて、
1.50倍に向上していた。
【0022】つぎに、上記実施例1による液晶パネル2
1と、それに対する比較例1〜3による液晶パネルとの
明るさの比較結果について、以下説明する。その説明か
ら、上記実施例1に示す液晶パネル21の表示の明るさ
が向上していることが判るであろう。
【0023】比較例1 実施例1で示した図2の第1フォトマスク15Aのみを
用いて、プリントギャップ10μmで、かつ50mJ/
cm2 の露光量に設定して1回だけの露光を行ない、実
施例1と同様に現像する。これによって形成されたマイ
クロレンズアレイパターンは、段差(t)が14μm
で、短辺方向の断面形状は、図6に示すように、小レン
ズ4aの頂部に平らな部分が形成された形状となり、所
望の球面形状が得られなかった。これを実施例1と同様
に、液晶パネルに組立てて、その裏面から照明光を照射
したときの透過光の明るさを測定したところ、マイクロ
レンズアレイパターンのないものに比べて、1.15倍
であった。
【0024】比較例2 実施例1で示した図2(b)の第2フォトマスク15B
のみを用いて、プリントギャップ1000μmで、かつ
75mJ/cm2 の露光量に設定して1回だけの露光を
行ない、実施例1と同様に現像する。これによって形成
されたマイクロレンズアレイパターンは、段差(t)が
12μmで、短辺方向の断面形状は、図7に示すよう
に、小レンズ4aの隣接間の境目の谷部分が広く形成さ
れた形状となり、これを実施例1と同様に、液晶パネル
に組立てて、その裏面から照明光を照射したときの透過
光の明るさを測定したところ、マイクロレンズアレイパ
ターンのないものに比べて、1.20倍であった。
【0025】比較例3 実施例1で示した図2(a)の第1フォトマスク15A
を用いて、プリントギャップ100μmで、かつ40m
J/cm2 の露光量に設定して1回目の露光を行ない、
続いて、実施例1で示した図3の第2フォトマスク15
Bを用いて、上記1回目と同様に、プリントギャップ1
00μmで、かつ40mJ/cm2 の露光量に設定して
2回目の露光を行ない、つまり、1回目と同一の解像度
で露光を行ない、実施例1と同様に現像する。これによ
って形成されたマイクロレンズアレイパターンは、段差
(t)が13μmで、短辺方向の断面形状は、図8に示
すように、小レンズ4a部分が少しいびつに形成された
形状であり、これを実施例1と同様に、液晶パネルに組
立てて、その裏面から照明光を照射したときの透過光の
明るさを測定したところ、マイクロレンズアレイパター
ンのないものに比べて、1.10倍であった。
【0026】実施例2 本実施例では、上記実施例1と同様に、液晶パネルの開
口率の向上用のマイクロレンズアレイパターンを作製し
た。本実施例で使用した第1フォトマスク25Aおよび
第2フォトマスク25Bを、それぞれ図9(a),
(b)に示す。これらフォトマスク25A,25Bは、
上記実施例1で使用した2種のフォトマスク15Aおよ
び15Bと寸法仕様が同一で、白黒の反転したもの、つ
まり、小レンズに対応する部分が開口部14aおよび1
4bとされたフォトマスクを使用したものである。
【0027】そして、ガラス基板18上に、メチルメタ
クリレートと2−ブテニルメタクリートの共重合体とm
−ベンゾイルベンゾフェノンの混合物よりなる特殊感光
性樹脂膜(特開平3−15070号公報参照)を厚さ5
0μmに形成する。この樹脂膜の上に上記第1フォトマ
スク25Aをマスクアライナーを介して設置して、1回
目の露光を行なう。この1回目の露光時における第1フ
ォトマスク25Aと樹脂膜の表面との距離(プリントギ
ャップ)gは10μmに、また露光量は10000mJ
/cm2 に設定して解像度良く露光する。
【0028】引き続いて、上記1回目の露光が終了した
樹脂膜の上に上記第2フォトマスク25Bをマスクアラ
イナーを介して設置して、2回目の露光を行なう。この
2回目の露光時における第2フォトマスク25Bと樹脂
膜の表面との距離(プリントギャップ)gは100μm
に設定するとともに、第2フォトマスク25Bと光源と
の間に石英製のすりガラス(図示せず)を設置して、5
000mJ/cm2 の露光量で解像度悪く露光する。こ
の2回目の露光後に真空加熱することにより、未反応の
m−ベンゾイルベンゾフェノンを除去する。これによっ
て、図10に示すように、短辺方向の断面形状におい
て、段差(t)が12μmで、多数の小レンズ4aが同
一のピッチで配置されたレンズ群からなるマイクロレン
ズアレイパターン4が形成された。
【0029】上記のように形成されたマイクロレンズア
レイパターン4を、上記実施例1と同様に、液晶パネル
の光入射面側に配置して、図1に示すような液晶パネル
21を組立製造する。この液晶パネル21に、その裏面
から照明光を照射した場合の透明光の明るさは、マイク
ロレンズアレイパターンのないものに比べて、1.55
倍に向上していた。
【0030】実施例3 図11は、この発明の他の実施例による製造法によって
得られるマイクロレンズアレイ付きのCCDエリアセン
サーの断面図、図12および図13はそれを製造する際
の第1および第2フォトマスクによる露光の様子を示す
図である。
【0031】本実施例で使用する第1フォトマスク15
Aおよび第2フォトマスク15Bは、図2に示したもの
であり、その仕様はそれぞれ次の通りである。これらフ
ォトマスク15Aおよび15Bは、小レンズ4a(図1
1)に対応する小レンズパターンの配置ピッチが同一
で、CCDの画素ピッチに対応しており、縦方向ピッチ
pvが15μm、横方向ピッチphが12μmであり、
この配置ピッチpv,phで平面格子状に小レンズ4a
に対応する部分が遮光部として形成される。上記2種類
のフォトマスク15A,15Bは、小レンズ4aに対応
する部分の面積が異なるものであり、第1フォトマスク
15Aでは、長辺13μm、短辺10μmの長方形の遮
光部13aが形成され、それらの各遮光部13a間に開
口部14aが形成されており、また、第2フォトマスク
15Bでは、長辺6μm、短辺4μmの長方形の遮光部
13bが形成され、それらの各遮光部13b間に開口部
14bが形成されている。
【0032】そして、図12のガラス基板18上に感光
性樹脂膜として厚さ5μmの市販のポジ型フォトレジス
ト19を形成し、そのフォトレジスト19に対向させて
上記第1フォトマスク15Aを配置して、図12に示す
ように、台形ミラー23、凹面鏡24および凸面鏡25
などからなるミラープロジェクション露光装置26(投
影式の露光装置)を使用して1回目の露光を行なう。こ
の時のフォーカスfは、フォトレジスト面に合わせ、2
0mJ/cm2 の露光量に設定することで、解像度良い
露光を行なった。
【0033】引き続いて、図13に示すように、上記第
2フォトマスク15Bを配置するとともに、上記ミラー
プロジェクション露光装置26のフォーカスfをフォト
レジスト面から10μmずらし、10mJ/cm2 の露
光量で2回目の解像度悪い露光を行なった。
【0034】以上のような1回目および2回目の露光後
に、アルカリ水溶液を用いて現像することによって、図
14に示すように、段差(t)が4μmで、多数の球面
状の小レンズ4aが同一のピッチで配置されたレンズ群
からなるマイクロレンズアレイパターン4が形成され
た。
【0035】こうして形成されたマイクロレンズアレイ
パターン4に紫外線を全面照射することにより、フォト
レジスト19の着色を解消する。そして、上記マイクロ
レンズアレイパターン4を、図11に示すように、シリ
コンウエハーなどの基板27上に、各小レンズ4aとC
CDエリアセンサー28の各画素受光部29および非受
光部30との位置合わせを行なって組立ることにより、
マイクロレンズアレイパターン4付きのCCDエリアセ
ンサー28を製造する。こうして得られたCCDエリア
センサー28は、マイクロレンズアレイパターン4の存
在により、それのないものと比べて1.50倍の感度の
向上が図れた。
【0036】なお、2回目の露光において解像度悪く露
光する方法として、図15に示すように、フォトマスク
15A,15Bと光源31との間に、光拡散板32を設
置してもよい。
【0037】また、上記各実施例では、市販のポジ型フ
ォトレジストや特殊なネガ型のフォトレジストを使用し
たが、光パターンの形成が可能であれば、その使用材料
は特に限定されない。また、第1フォトマスク、第2フ
ォトマスクともに長方形の開口部または遮光部を組合せ
たパターンで説明したが、それらパターンの形状は長方
形に制限されるものでなく、例えば楕円形、6角形、8
角形など用途、画素配置等を考慮に入れて適当な形状に
設定すればよく、第1フォトマスクと第2フォトマスク
でパターンの形状を異にしてもよい。
【0038】また、上記実施例3においては、投影式の
露光装置として、ミラープロジェクション露光装置を使
用したが、ステッパ等の他の投影式の露光装置を用いて
もよい。また、実施例3では、CCDエリアセンサーの
製造法について説明したが、ラインセンサーの製造に適
用してもよい。
【0039】また、上記実施例1および2においては、
マイクロレンズアレイパターンを形成したガラス基板を
液晶パネル上に押し付けたが、液晶パネル上に直接にマ
イクロレンズアレイパターンを形成してもよく、また、
透明電極とブラックマトリクスのみを形成したガラス基
板上にマイクロレンズアレイパターンを形成したのち、
液晶パネルの組立を行なってもよい。さらに、液晶パネ
ル上の入射側に設置された偏光板の上にマイクロレンズ
アレイパターンを形成してもよい。
【0040】さらに、上記各実施例において、現像処理
によって形成されたマイクロレンズアレイパターンに対
して熱処理を施してレンズ形状を一層滑らかにしてもよ
く、また、上記各実施例では、光パターン形成したマイ
クロレンズアレイをそのまま開口率向上用に使用した
が、マイクロレンズアレイの複製を作製してから、この
複製を使用することも可能である。
【0041】さらにまた、上記実施例では、液晶パネル
およびCCDエリアセンサーの製造法に適用したもので
説明したが、この発明は、光通信用の発光素子アレイ、
光ファイバーアレイ、受光素子アレイなどの各種の光学
素子に対するマイクロレンズアレイパターンの形成に応
用することが可能である。
【0042】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、レン
ズに対応する部分の面積の異なる2種類のフォトマスク
を使用して、解像度が異なる2回の露光を行なうことに
より、レンズ形状をいびつにしたり、平坦部を残したり
するようなことなく、その断面形状を精密にコントロー
ルすることができる。したがって、集光効率のよいレン
ズパターンをもつ光学部品を、再現性よく、また生産性
よく製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による光学部品の製造法の一例となる
マイクロレンズアレイ付き液晶パネルの製造法を示す断
面図である。
【図2】(a)は同製造法において使用する第1フォト
マスク、(b)は第2フォトマスクをそれぞれ示す平面
図である。
【図3】1回目の露光時の様子を示す図である。
【図4】2回目の露光時の様子を示す図である。
【図5】(a)は1回目の露光後の要部の状態を示す
図、(b)は2回目の露光・現像後の要部の状態を示す
図である。
【図6】比較例1の露光・現像後の要部の状態を示す図
である。
【図7】比較例2の露光・現像後の要部の状態を示す図
である。
【図8】比較例3の露光・現像後の要部の状態を示す図
である。
【図9】第1および第2フォトマスクの他の例を示す平
面図である。
【図10】この発明の他の実施例によるマイクロレンズ
アレイ付き液晶パネルの製造プロセスで、2回目の露光
・現像後の要部の状態を示す図である。
【図11】この発明による光学部品の製造法の他の例と
なるマイクロレンズアレイ付きCCDエリアセンサーの
製造法を示す断面図である。
【図12】同製造法における1回目の露光時の様子を示
す図である。
【図13】同製造法における2回目の露光時の様子を示
す図である。
【図14】同2回目の露光・現像後の要部の状態を示す
図である。
【図15】この発明のさらに他の実施例による2回目の
露光状態を示す図である。
【符号の説明】
4a…小レンズ、4…マイクロレンズアレイパターン
(光学部品)、15A,25A…第1フォトマスク、1
5B,25B…第2フォトマスク、19…フォトレジス
ト(感光性樹脂膜)、26…ミラープロジェクション露
光装置(投影式の露光装置)、31…光源、32…光拡
散板。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の小レンズが所定ピッチで配置され
    たレンズ群からなる光学部品を製造する方法において、
    感光性樹脂膜上にフォトマスクを介して光学部品のパタ
    ーンを露光する際に、小レンズに対応する部分の配置ピ
    ッチが同一で、その部分の面積が異なる2種類のフォト
    マスクを用い、小レンズに対応する部分の面積が大きい
    方の第1フォトマスクを用いた第1の露光をする際には
    解像度良く露光し、小レンズに対応する部分の面積が小
    さい方の第2フォトマスクを用いた第2の露光をする際
    には解像度悪く露光し、上記第1,第2の露光のいずれ
    か一方を先行させて両方とも行なうことを特徴とする光
    学部品の製造法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、第2の露光の際に、
    解像度悪く露光する方法として、1回目の露光のときよ
    りもフォトマスクと感光性樹脂膜との距離を大きくする
    ことを特徴とする光学部品の製造法。
  3. 【請求項3】 請求項1において、第2の露光の際に、
    解像度悪く露光する方法として、フォトマスクと光源と
    の間に、光拡散板を設置することを特徴とする光学部品
    の製造法。
  4. 【請求項4】 請求項1において、第2の露光の際に、
    解像度悪く露光する方法として、露光装置として投影式
    の露光装置を用い、フォーカスの位置を感光性樹脂膜か
    らずらして露光することを特徴とする光学部品の製造
    法。
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