JP3410534B2 - 金属−水素系二次電池 - Google Patents

金属−水素系二次電池

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精二郎 須田
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エヌ・ティ・ティ・リース株式会社
株式会社水素エネルギー研究所
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、陰極を水素電極とする
金属−水素系二次電池、特に水素電極として水素吸蔵合
金を用いる金属−水素系二次電池関するものである。
【0002】
【従来の技術】ニッケル−水素系電池のような金属−水
素系二次電池においては、通常強アルカリ性の水酸化カ
リウム水溶液が電解液として用いられているが、この
池特に水素吸蔵合金を水素電極とした電池においては、
充電−放電を繰り返しているうちに、水素吸蔵合金の腐
食や合金中の金属成分の電解液中への溶出が起り、これ
が電池容量や寿命の低下の主な原因となっている。
【0003】すなわち、充電−放電を繰り返すと水素吸
蔵合金粒子は次第に微粉化される傾向があり、この微粉
化に伴って粒子中にチャンネル状の微細なひび割れを生
じ、比表面積が著しく増大し、この増大した表面が電解
液と接触して腐食や金属成分の溶出を加速することにな
る。
【0004】これまで、水素吸蔵合金の微粉化を防止
し、電池の容量や寿命の低下を抑制する方法として、合
金中に高い耐食性を有する金属成分例えばコバルトを添
加したり、合金粒子表面にニッケルや銅を無電解めっき
により被覆することが行われている。
【0005】しかしながら、合金中に他の金属成分を添
加することは、望まない別の合金相を生じ、電気的特性
の低下や所望の合金組成の厳密な調整を困難とする上
に、原料コストの上昇や処理工程の増加に伴うコストの
上昇を免れないという欠点がある。
【0006】一方、金属−水素系電池用の水素吸蔵合金
としては、一般に、チタン、ジルコニウム、バナジウ
ム、クロム、ニッケルなどを含むAB2型合金や、希土
類金属、ニッケル、マンガン、アルミニウム、コバルト
などを含むAB5型合金が用いられているが、これらの
合金については、チタンやバナジウムのようにコストの
高い金属、クロムやコバルトのように環境汚染上問題が
ある金属、バナジウムや希土類金属のように希少資源に
属する金属の使用を極力避けるか、あるいはその使用量
を極力減らすことが望まれている。また、マグネシウ
ム、カルシウム、アルミニウム、マンガンなどの軽量金
属は、資源的にも豊富で安価なため、これらの含有量を
多くすることが望ましいが、これらは通常、アルカリに
対する耐性を欠き、強アルカリ性電解液による腐食や電
解液への溶出を避けることができないので、これらに対
しても安定して使用しうる電解液の開発が要望されてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、水素吸蔵合
金を電極として用いる二次電池において、これを腐食し
たり溶出することがなく、長期間にわたって充電−放電
を繰り返しても、容量低下をもたらさないで使用しうる
電解液を提供することを目的としてなされたものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、水素吸蔵合
金に対する水酸化カリウム水溶液の作用について種々研
究を重ねた結果、フッ素イオン供給源を添加して、フッ
素イオンを一定の比率で存在させると、これが水素吸蔵
合金粒子の表面で、化学的に安定なフッ化物を形成し、
このフッ化物層が水酸化カリウム水溶液の水素吸蔵合金
粒子内部への侵入を阻止し、合金の腐食や溶出を防止す
ること、したがって、フッ素イオン供給源を添加した
酸化カリウム水溶液を電解液として用いると、電池の充
電−放電特性や寿命特性が著しく改善される上に、初期
充電特性も向上するという予想外の効果が得られること
を見出し、この知見に基づいて本発明をなすに至った。
【0009】すなわち、本発明は、陰極を水素電極とす
る金属−水素系二次電池において、水素電極として水素
吸蔵合金を用いるとともに、電解液としてフッ素イオン
供給源を添加した水酸化カリウム水溶液を用いたことを
特徴とする二次電池を提供するものである。
【0010】本発明で用いる水酸化カリウム水溶液は、
ニッケル−水素系電池などの電解液として一般に使用さ
れているものでよく、通常4〜10N濃度のものが用い
られる。
【0011】また、この水酸化カリウム水溶液に添加す
フッ素イオン供給源としては、ある程度水に溶解しう
るフッ素化物例えばフッ化水素、フッ化ナトリウム、フ
ッ化カリウム、フッ化アンモニウム、フッ化マグネシウ
ム、フッ化カルシウム、フッ化銅、フッ化タリウム、フ
ッ化鉄、フッ化マンガンなどを用いることができる。合
金としての物性に影響を及ぼさないようにするには、水
素吸蔵合金中に成分として含まれている金属のフッ化
物、例えばLa−Ni合金やLa−Ni−Al合金の場
合はフッ化ランタン、Fe−Mn−Ti合金の場合はフ
ッ化鉄又はフッ化マンガンなどが好ましいが、すべての
水素吸蔵合金に対し、最も高い電池特性や寿命の改善効
果を果すのは、KFHF・KFのようなフッ化カリウ
ムである。
【0012】本発明で用いられる電解液は、フッ素イオ
ン供給源となる化合物を自由フッ素イオン量として、
0.01Nから飽和濃度の範囲の割合になるように、水
酸化カリウム水溶液に溶解させることによって調製され
る。フッ化物を水に溶解した場合、フッ素イオンが陰イ
オンとして解離するが、この濃度が高いとHFやHF2 -
イオンの形で存在する。しかしながら、本発明において
は、このような複合型のイオンは有効に作用せず、有効
に作用するのは、F-イオンの形で存在するもの、いわ
ゆる自由フッ素イオンであるので、この量が重要であ
る。そして、この自由フッ素イオン量によって、水素吸
蔵合金粒子上に形成されるフッ化物被覆層の状態を制御
することができる。
【0013】水素吸蔵合金粒子の表面に形成されるフッ
化物量や被覆層の厚さは、電解液中の自由フッ素イオン
量によって左右されるので、充電−放電の繰り返しのた
びに新たに生成する合金表面を継続的に被覆して保護す
るには当初の過剰自由フッ素イオン量を適宜調製する
望ましい。また、電解液としての作用を十分に発揮さ
せるには、pH値を6〜10の範囲に制御する必要があ
る。
【0014】そして、HF・KFのような酸性を示すフ
ッ化物を用いると、自由フッ素イオン量と水素イオン量
すなわちpH値の制御を同時に行うことができるので有
利である。
【0015】本発明で用いる電解液調製する場合、実
際に水酸化カリウム水溶液中に溶解すべきフッ素イオン
供給化合物の量は、使用される水素吸蔵合金の種類、
量、粒子径、粒子比表面積などに応じて決定する必要が
あるが、その濃度は、きわめて低濃度から溶解度限界ま
での広い範囲内で選ぶことができる。マグネシウム系合
金のように水素吸蔵量の高い合金の場合や、吸蔵−放出
を繰り返した結果、粒子径が小さくなったり、比表面積
が増大した粒子などの場合は、合金粒子表面上にフッ化
物を形成する反応に要する自由フッ素イオン量が多くな
るためフッ素イオン供給化合物の量を多くする必要があ
る。この使用量は、その都度予備的な実験を行うことに
より簡単に決めることができる。
【0016】
【実施例】次に実施例によって本発明をさらに詳細に説
明する。
【0017】実施例1 陽極としてニッケルを、陰極としてCaNi5水素吸蔵
合金(粒径26μm以下)を用いたニッケル−水素電池
において、電解液として6N−KOH水溶液にKFを0
〜6Nの範囲の濃度になる割合で加え、充電−放電を繰
り返した。
【0018】この際の条件は、電圧1.0Vにおいて放
電電流150mA/gで充電と放電を繰り返し、その繰
り返し回数に対する放電容量の変化を測定した。その結
果を表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】実施例2 陽極としてニッケルを、陰極としてLaNi4.7Al0.3
水素吸蔵合金(粒径26μm以下)を用いたニッケル−
水素電池において、6N−KOH水溶液、これに0.0
1NのKFを添加した溶液、1NのKFを添加した溶液
をそれぞれ電解液とし、実施例1と同様に充電と放電を
繰り返し、その繰り返し回数に対する放電容量の変化を
測定した。その結果を表2に示す。
【0021】
【表2】
【0022】
【発明の効果】本発明によると、水素電極として水素吸
蔵合金を用いたニッケル−水素系二次電池において、長
期間にわたって充電−放電を繰り返しても、水素吸蔵合
金の劣化がなく、高い放電容量を保つことができる。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陰極を水素電極とする金属−水素系二次
    電池において、水素電極として水素吸蔵合金を用いると
    ともに、電解液としてフッ素イオン供給源を添加した
    酸化カリウム水溶液を用いたことを特徴とする二次電
  2. 【請求項2】 フッ素イオン供給源としてフッ化カリウ
    ムを用いる請求項1記載の二次電池
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