JP3408906B2 - 透明被覆層付き印刷物 - Google Patents

透明被覆層付き印刷物

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JP3408906B2 JP32881095A JP32881095A JP3408906B2 JP 3408906 B2 JP3408906 B2 JP 3408906B2 JP 32881095 A JP32881095 A JP 32881095A JP 32881095 A JP32881095 A JP 32881095A JP 3408906 B2 JP3408906 B2 JP 3408906B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可視情報を構成す
る印刷インキ皮膜を保護する透明被覆層を備える印刷物
に関し、特に、香料成分を含有する加熱水分(例えば、
コーヒー、紅茶)をこぼした場合にもその表面が汚染さ
れることのない耐性を有し、従って、極めて耐久性に優
れた透明被覆層付きの印刷物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】紙等の基材シート上に印刷インキ皮膜を
形成した印刷物において、この印刷インキ皮膜を傷つき
や汚染から保護するため、あるいは別の理由から、上記
印刷インキ皮膜を含む印刷面の略全面を透明被覆層で被
覆した印刷技術は公知である。
【0003】このような印刷技術は、例えば、書籍の表
紙等に利用されている。書籍の表紙は、一般に、外気に
露出しており、傷つきや汚染の機会が多いから、その表
面に特に透明被覆層を設けてその保護を図ったものであ
る。
【0004】また、上記印刷技術は、地図やパンフレッ
ト等の一枚物の印刷物にも利用されている。これらの印
刷物においては、上記透明被覆層は、その印刷面を傷つ
きや汚染から保護することに加えて、印刷面の光沢感を
向上させて印刷絵柄に高級感を付与する目的を併せ持っ
ている。
【0005】そして、上記透明被覆層としては、一般
に、安価で透明度が高く、しかも表面鏡面状で光沢の高
い軟質ポリ塩化ビニルフィルムやポリプロピレンフィル
ムが利用されており、これらプラスチックフィルムを、
接着剤を介して上記印刷面に張り合わせて透明被覆層と
している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記印刷物
における印刷インキ皮膜は、一般に、概念駆動型の認知
が可能な可視情報(例えば、文字、記号、等)を構成し
ている。このような印刷物にあっては、その価値が専ら
その可視情報に依存しており、その構造や形状の装飾効
果等には価値が少ないことから、これら印刷物を集積し
て保管することにより、その保管場所を節約することが
多い。例えば、書籍等においては、これを書棚等におい
て保管することが日常的に行われている。
【0007】そして、このように集積された印刷物を取
り出してその可視情報を認知する場合、例えば、食卓等
に広げ、あるいはコーヒー等の飲物を並べた机等に広
げ、これら飲食物を飲食しながらその可視情報を認知す
ることがある。そして、このような場合、誤って上記飲
物等が印刷物上にこぼれることがあるのは、日常経験す
ることである。
【0008】しかしながら、上記ポリ塩化ビニルフィル
ムやポリプロピレンフィルムは、比較的耐熱性に乏し
く、しかも香料成分に対する耐性に劣るため、上記コー
ヒー等の香料成分を含有する加熱水分がこぼれた場合、
この水分の熱によりポリ塩化ビニルフィルムやポリプロ
ビレンフィルムが熱膨張又は膨潤し、こうして熱膨張又
は膨潤した樹脂中に香料成分が浸透する。この熱膨張又
は膨潤と浸透とは極めて短時間で生じるため、たとえこ
ぼした直後に拭き取ったとしても、浸透した香料成分を
完全に除去することはできず、残留した香料成分に起因
する着色が印刷面に残るという問題点があった。
【0009】また、こうしてフィルム中に残留した香料
成分によりフィルムが膨潤され、この膨潤部位の光沢が
変化して、印刷面に残ることもある。本発明は、このよ
うな技術的背景に基づいてなされたもので、その課題と
するところは、印刷物表面の印刷インキ皮膜の傷つきや
汚染を防止すると共に、コーヒー等の香料成分を含む加
熱水分をこぼした場合であっても、その表面が損傷を受
けず、従って極めて耐久性と耐汚染性に優れた印刷物を
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、このよう
な技術的課題に鑑みて種種検討を試みたところ、印刷イ
ンキ皮膜上に設けられる透明被覆層が架橋された透明樹
脂から構成される場合、加熱水分に接触したときの熱膨
張と膨潤とが極めて起こりにくく、従って香料成分の浸
透とこの浸透に基づく着色及び光沢の変化も抑制される
ことを発見した。
【0011】
【0012】
【0013】請求項1に係る発明は、構成的に特定した
ものである。すなわち請求項1にかかる発明は、基材シ
ートと、この基材シートの少なくとも一部に設けられ、
概念駆動型の認知が可能な可視情報を構成する印刷イン
キ皮膜と、この印刷インキ皮膜を含む印刷面を被覆して
設けられた透明被覆層とを備える印刷物において、上記
透明被覆層が、架橋された透明樹脂を主成分とし、前記
透明樹脂が、フッ素元素を含有する構成単位とれ以外
の構成単位とが互いに交互に結合した交互共重合体とす
ることを特徴とするものである。
【0014】次に、請求項2に係る発明は、製法面から
特定したものである。すなわち、請求項2に係る発明
は、基材シートと、この基材シートの少なくとも一部に
設けられ、概念駆動型の認知が可能な可視情報を構成す
る印刷インキ皮膜と、この印刷インキ皮膜を含む印刷面
を被覆して設けられた透明被覆層とを備える印刷物にお
いて、上記透明被覆層が、親水性の置換基を有し、フッ
素元素を含有する構成単位とれ以外の構成単位とが互
いに交互に結合した交互共重合体とする樹脂と、この樹
脂を架橋させる架橋剤とを含む塗布液を塗布した後、上
記樹脂を架橋させて得られたものであることを特徴とす
るものである。
【0015】請求項1、2に係る発明においては、透明
被覆層が架橋された透明樹脂を主成分とするため、コー
ヒー等の加熱された水性飲料に触れた場合にもその熱膨
張や膨潤が妨げられ、従って上記飲料に含まれる香料成
分の浸透が抑制される。そして、この香料成分は、拭き
取ることによって略完全に除去されるから、この拭き取
りの後に印刷面に着色を残すことがないのである。
【0016】そして、このように香料成分を含み加熱さ
れた水性飲料をこぼし、拭き取った後の着色がないか
ら、上記飲料と共にテーブルや机等で度々使用する印刷
物の長期耐久性が確保できるのである。
【0017】なお、常圧下の沸点は100℃であり、こ
のため、100℃のコーヒーをこぼし、直後に拭き取っ
た場合に着色が生じないことが望ましいが、このような
高温の香料入り飲料が利用されることは稀であるから、
100℃のコーヒーの代わりに70℃のコーヒーを使用
してしかも拭き取った後の着色が生じなければ充分であ
る。なお、80℃のコーヒーをこぼし、直後に拭き取っ
た場合に着色が生じない程度の耐性を有することが好ま
しく、さらに、沸騰したコーヒーを使用した場合にも着
色が生じない耐性を有することがより好適である。
【0018】次に、請求項2にかかる発明によれば、上
記透明被覆層が親水性の置換基を有する樹脂と、この樹
脂を架橋させる架橋剤とを含む塗布液を塗布して形成さ
れるため、印刷物の印刷インキ皮膜を含む印刷面を、隙
間なく連続して且つ架橋された透明被覆層で被覆するこ
とができる。このため、上記飲料等がこぼれた場合に
も、これら飲料やこれに含まれる香料成分が浸透する間
隙部位がなく、従って極わずかな汚染が生じる危険もな
い。
【0019】そして、このため、両印刷物の高級感と印
刷品位とを高く保持し、しかも上記印刷インキ皮膜の構
成する可視情報を損傷することのないまま、長期間保管
し、また利用することが可能となるのである。
【0020】請求項1、2に係る発明において、透明被
覆層を構成する樹脂としては、OH基やCOOH基等の
親水基を有する樹脂が使用できる。例えば、直鎖末端や
側鎖にこれら親水基を有する樹脂である。具体的には、
上記親水基を有するポリエステル樹脂、ポリエーテル樹
脂等が利用できるが、中でも、撥水性に優れ、また、油
性溶剤に対する抵抗性にも優れるフッ素系樹脂が好適で
ある。
【0021】このようなフッ素系樹脂としては、例え
ば、フッ素元素を含有する構成単位と、溶剤溶解性を担
保する構成単位と、架橋剤に対して化学結合を形成でき
る上記親水基を有する構成単位の三種類の構成単位の共
重合体が使用できる。
【0022】ここで、フッ素元素を含有する構成単位と
しては、例えば、下記化学式(化1)で示されるものが
利用できる。
【0023】
【化1】
【0024】(但し、Xは、H、F、Cl、又は、CF
3 から選択された置換基を示す)
【0025】具体的には、例えば、下記化学式(化2)
で示される構成単位である。
【0026】
【化2】
【0027】また、溶剤溶解性を担保する構成単位とし
ては、フッ素元素を含有しない主鎖に溶剤親和性の側鎖
を結合して構成されるものが例示できる。このような側
鎖としては、例えば、アルキル基やアルコキシ基が挙げ
られる。また、このような側鎖を有する構成単位として
は、例えば、下記化学式(化3)で示される構成単位で
ある。
【0028】
【化3】
【0029】(但し、R1 はアルキル基を示す)
【0030】具体的には、例えば、下記化学式(化4)
に示される構成単位である。
【0031】
【化4】
【0032】また、溶剤溶解性を担保する上記構成単位
として、下記化学式(化5)で示される構成単位を利用
することもできる。例えば、下記化学式(化6)〜(化
10)に示される構成単位である。
【0033】
【化5】
【0034】(但し、R2 及びR3 はアルキル基を示
す)
【0035】
【化6】
【0036】
【化7】
【0037】
【化8】
【0038】
【化9】
【0039】
【化10】
【0040】次に、架橋剤に対して化学結合を形成でき
る親水性の置換基としては、例えば、OH基やCOOH
基が例示でき、これらの置換基はNCO基と化学結合を
形成することができる。そして、架橋剤として2以上の
上記NCO基を有する多官能イソシアネート化合物を利
用することにより、上記置換基と置換基とを架橋させる
ことが可能である。
【0041】OH基を有する構成単位としては、例え
ば、下記化学式(化11)に示されるものが例示でき
る。
【0042】
【化11】
【0043】また、OH基を有する上記構成単位とし
て、下記化学式(化12)に示されるものを使用するこ
とも可能である。このような構成単位としては、具体的
には、化学式(化13)に示されるものが例示できる。
【0044】
【化12】
【0045】(但し、R4 はアルキレン基を示す)
【0046】
【化13】
【0047】次に、COOH基を有する上記構成単位と
しては、例えば、下記化学式(化14)に示されるもの
が例示できる。
【0048】
【化14】
【0049】また、COOH基を有する上記構成単位と
して、下記化学式(化15)に示されるものを使用する
ことも可能である。このような構成単位としては、具体
的には、化学式(化16)に示されるものが例示でき
る。
【0050】
【化15】
【0051】(但し、R5 はアルキレン基を示す)
【0052】
【化16】
【0053】なお、上記フッ素系樹脂は、加熱された水
性飲料によって汚染され難いことに加え、油性溶剤とも
なじみ難いため、指紋等の付着や油性の印刷インキ等に
よる汚染を効果的に低減させることが可能である。
【0054】尚、上記共重合フッ素系樹脂としては、こ
れを構成する各構成単位が任意の順序で互いに結合した
ランダム共重合体を使用することもできるが、好ましく
は、フッ素元素を含有する構成単位と、これ以外の構成
単位とが互いに交互に結合した交互共重合体を利用する
ことが好ましい。
【0055】次に、上記共重合フッ素系樹脂を構成する
親水性基を有する構成単位と結合するする架橋剤として
は、ジイソシアネート化合物、トリイソシアネート化合
物等の多官能イソシアネート化合物が好適に利用でき、
これら多官能イソシアネート化合物の各イソシアネート
基がフッ素系樹脂の上記親水性基と結合してフッ素系樹
脂同志を架橋し、油性溶剤に対する抵抗性を増大させ
る。
【0056】このような多官能イソシアネート化合物と
しては、例えば、2,4−トリレンジイソシアネート、
2,6−トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソ
シアネート、メタキシリレンジイソシアネート、4,
4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、ジアニシジ
ンジイソシアネート、トリデンジイソシアネート、ヘキ
サメチレンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイ
ソシアネート、トランスビニレンジイソシアネート、メ
タフェニレンジイソシアネート、パラフェニレンジイソ
シアネート、1−クロロ−2,4−フェニレンジイソシ
アネート、2−クロロ−1,4−フェニレンジイソシア
ネート、4,4’−ジフェニルジイソシアネート、3,
3’−ジメチル−4,4’−ジフェニルジイソシアネー
ト、3,3’−ジメチル−4,4’−ジフェニルメタン
ジイソシアネート、3,3’−ジメトキシ−4,4’−
ジフェニルジイソシアネート、トリフェニルメタントリ
イソシアネート等が利用できる。
【0057】そして、この多官能イソシアネート化合物
は、上記親水性基に対する当量比0.3以上混合して使
用すればよい。好ましくは、0.5以上である。
【0058】また、この多官能イソシアネート化合物
を、上記親水性基に対する当量比1.0以上混合して使
用することも可能である。この場合には架橋剤が過剰と
なるが、基材シートが親水性基を有する場合には、この
基材シートの親水性基とイソシアネート基が化学結合し
て、両者の密着性を向上する。例えば、上記親水性基に
対する当量比1.0〜1.5である。
【0059】尚、上記親水性基とイソシアネート基と
は、常温下で経時的に反応するから、フッ素系樹脂と架
橋剤を混合した後、速やかに印刷インキ皮膜上に塗布す
ることが望ましい。例えば、2日間以内である。そし
て、塗布後、加熱乾燥して溶剤を除去することにより、
この加熱に伴って速やかに架橋反応を生じる。
【0060】次に、本発明に係る塗布膜に、樹脂成分と
して、上記フッ素系樹脂のみを含有させることも可能で
あるが、このフッ素系樹脂に加えて他の樹脂成分を混合
することもできる。このような樹脂成分としては、例え
ば、ポリ塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重
合樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、スチレン−マレイ
ン酸共重合樹脂、塩素化ポリプロピレン樹脂、アクリル
樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹
脂、アルキド樹脂、ポリウレタン樹脂、ニトロセルロー
ス樹脂、エチルセルロース樹脂、エチルヒドロキシセロ
ルース樹脂、クマロン−インデン樹脂、石油樹脂、等が
例示できる。
【0061】次に、本発明に係る透明被覆層を形成する
塗布液を作成するに際して利用できる溶剤としては、例
えば、ケトン系溶剤、エステル系溶剤、芳香族系溶剤、
脂環族系溶剤、石油系溶剤等が例示できる。例えば、メ
チルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、トルエ
ン、キシレン、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸イソプロ
ピル、酢酸ブチル、シクロヘキサノン(アノン)、メチ
ルシクロヘキサノン等である。そして、これら溶剤は、
透明被覆層の塗布方法に応じて選択される。
【0062】また、上記透明被覆層には、その他の添加
剤を混合することも可能である。すなわち、例えば、上
記透明被覆層の光沢を調整するマット剤である。このマ
ット剤を混合することにより透明被覆層の光透過率が低
下することがあるから、かかる光透過率の低下を防止す
るため、平均粒径0.5μm以下の微粉末を利用するこ
とが望ましい。より好ましくは、平均粒径0.2μm以
下である。
【0063】尚、このようなマット剤としては、例え
ば、シリカ、炭酸カルシウム、硫酸バリウム等の微粉末
が挙げられる。
【0064】また、上記添加剤として、レベリング剤を
混合することも可能である。このようなレベリング剤と
しては界面活性剤が好ましく適用でき、例えば、ナフテ
ン酸金属塩、ポリアクリル酸の部分脂肪酸エステル、ア
ルキルアミノ脂肪酸、アルキルジアミン、アルキルトリ
アミン等が使用できる。
【0065】また、更に、上記添加剤として、増粘剤を
混合することも可能である。このような増粘剤として
は、例えば、アルミニウムキレート、アルミニウムアル
コレート、有機ベントナイト、酸化ポリエチレン、長鎖
アミノアミド、ポリカルボン酸アルキルアミン等が例示
できる。
【0066】また、透明被覆層で被覆される印刷インキ
皮膜の耐光性もしくは耐候性を向上させるため、上記添
加剤として、紫外線吸収剤を混合させることもできる。
そして、この紫外線吸収剤の混合により、可視領域の透
明性に実質的に影響を与えることなく紫外線を遮断し、
上記印刷インキ皮膜の化学的安定性を向上させ、その印
刷品位の長期的安定を図ることができる。このような紫
外線吸収剤としては、例えば、2−(5−メチル−2−
ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−〔2−
ヒドロキシ−3,5−ビス(α,α−ジメチルベンジ
ル)フェニル〕−2H−ベンゾトリアゾール、2−
(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)
ベンゾトリアゾール、2−(3−t−ブチル−5−メチ
ル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリ
アゾール、2−(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロ
キシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−
(3,5−ジ−t−アミル−2−ヒドロキシフェニル)
ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−
t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール等が利用で
きる。
【0067】次に、上記透明被覆層を形成する塗布方法
としては、例えば、ロールコーティング、カーテンフロ
ーコーティング等のコーティング方法が利用できる他、
一般に印刷方法として知られる各種方法を利用すること
が可能である。例えば、シルクスクリーン印刷法、グラ
ビア印刷法、オフセット印刷法、凸版印刷法、グラビア
オフセット印刷法等である。
【0068】次に、本発明に係る印刷物においては、上
記透明被覆層に隣接して、かつ、互いに加圧されて他の
印刷物の印刷インキ皮膜が配置されることがある他、上
記透明被覆層の設けられた面の反対側にも他の印刷物の
印刷インキ皮膜が密着される場合が予想できる。
【0069】このような場合に備え、長期間の保管中に
上記他の印刷物の印刷インキ皮膜の全部又は一部が転移
してこれら両印刷物が損傷を受けることを防ぐため、上
記基材シートの両面に透明被覆層を設けることができ
る。
【0070】請求項3に係る発明はこのような場合に備
えてなされたのである。すなわち、請求項3に係る発明
は、請求項1、2に係る発明を前提とし、上記透明被覆
層を表裏両面に備えることを特徴とするものである。そ
して、この請求項3に係る発明によれば、例えば、コー
ヒー等の飲料が印刷物の端部にこぼれた場合、この飲料
が印刷物裏面に回り込んでこの印刷物裏面を汚染するこ
とが抑制できる。
【0071】次に、本発明に係る基材シートとしては、
パルプを主成分とする紙、無孔性のプラスチックフィル
ム、合成紙等、シート状のものであれば任意のものが利
用できるが、中でも、その表面に、上記架橋剤と架橋で
きる親水性の置換基を有するものが好ましい。この置換
基と架橋剤とが互いに反応し、透明被覆層を強固に一体
化するからである。
【0072】請求項4に係る発明はこのような技術的理
由に基づいてなされたものである。すなわち、請求項4
に係る発明は、請求項1〜3に係る発明を前提とし、上
記透明被覆層が架橋剤を含む塗布液を塗布して設けら
れ、他方、上記基材シート表面が上記架橋剤と架橋でき
る親水性の置換基を有することを特徴とするものであ
る。
【0073】このような置換基としては、上記OH基や
COOH基が例示できる。そして、これら置換基を有す
る基材シートとしては、例えば、パルプを主成分とする
紙、あるいはその表面に粘土質の材料を合成樹脂バイン
ダー中に分散させた塗被層を備えるシートが利用でき
る。
【0074】請求項5〜6に係る発明は、このような技
術的理由に基づいて基材シートを特定したものである。
すなわち、請求項5に係る発明は、請求項4に係る発明
を前提とし、基材シートとしてパルプを主成分とする紙
を利用することを特徴とするものであり、他方、請求項
6に係る発明は、請求項4に係る発明を前提とし、基材
シートとして、その片面又は両面に粘土質の塗被層を備
えることを特徴とするものである。
【0075】請求項5に係るパルプを主成分とする紙と
しては、例えば、更紙、中質紙、上質紙等が利用でき、
これら紙を利用した場合には、透明被覆層の塗布の際に
その一部が紙中に浸透又はそのパルプと絡み合い、この
ように浸透又は絡み合った状態で上記架橋剤とパルプと
が互いに化学結合して架橋構造を形成するため、この透
明剥離層が紙から剥離することなく極めて長期間に渡っ
て安定して印刷インキ皮膜面を保護することが可能とな
る。
【0076】次に、請求項6に係る粘土質の材料として
は、例えば、タルク、クレー、カオリン等が例示でき、
合成樹脂バインダーとしては、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸
ビニル、塩化ビニル?酢酸ビニル共重合体等の各種合成
樹脂が利用できる。なお、合成樹脂バインダーとしてポ
リオレフィンを利用する場合には、塗被層表面のポリオ
レフィンに酸化処理を施して親水性置換基を生じせしめ
ることが望ましい。酸化処理としては、コロナ放電処
理、火炎処理、オゾン処理等が利用できる。そして、こ
の酸化処理により塗被層表面のポリオレフィンに親水性
置換基が生成され、この置換基と架橋剤とが架橋して基
材シートと透明被覆層とが強固に密着する。なお、上記
塗被層は、その表面が平坦に構成されていることが望ま
しい。
【0077】尚、係る塗被層は、透明被覆層が形成され
る面側に設けられていればよく、必ずしも基材シートの
両面に設けられている必要はない。
【0078】また、係る塗被層が設けられるシートとし
ては、上述のパルプを主成分とする紙の他、無孔性のプ
ラスチックフィルム、合成紙等が利用できる。
【0079】上記合成紙としては、例えば、無孔質のプ
ラスチックフィルムの片面又は両面にインキ受容性の塗
料を塗布しその塗布膜を形成して、印刷インキ受容性を
改善させたものが利用できる。このようなプラスチック
フィルムとしては、例えば、ポリ塩化ビニルフィルム、
ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリ
エステルフィルム等が例示でき、また、上記塗料として
は、マット剤を含有するものが使用できる。マット剤と
しては、シリカ、炭酸カルシウム、硫酸バリウム等が使
用できる。
【0080】また、この他、上記合成紙として、プラス
チックフィルムを発泡させて微細な孔を多数設け、この
微細孔によって印刷インキ受容性を改善させたもの、溶
剤溶解性の微粉末を混合して製膜したプラスチックフィ
ルムの上記微粉末を溶剤により溶解除去し、こうして除
去された微粉末存在部位を微細な孔として、この微細孔
によって印刷インキ受容性を改善させたもの、あるい
は、微粉末を混合して製膜したプラスチックフィルムを
延伸し、この延伸によって微粉末とプラスチックとの間
に微細な亀裂を生じせしめ、この微細な亀裂によって印
刷インキ受容性を改善させたもの等が適用できる。
【0081】次に、本発明に係る印刷インキ皮膜として
は、周知の印刷技術に係るものが適用できる。例えば、
シルクスクリーン印刷による印刷インキ皮膜、オフセッ
ト印刷による印刷インキ皮膜、凸版印刷による印刷イン
キ皮膜、グラビア印刷による印刷インキ皮膜、グラビア
オフセット印刷による印刷インキ皮膜等であり、一色に
限らず、多色の印刷インキで刷り重ねられた多層構造の
印刷インキ皮膜であってよい。
【0082】また、係る印刷インキ皮膜は、基材シート
全面に設けられる必要がなく、その一部に、概念駆動型
の認知が可能な可視情報を構成する形状に設けられれば
よい。ここで、概念駆動型の認知が可能な可視情報とは
可視情報観察者の持つ既存の知識に基づいて上記情報が
認知されるもので、、専ら刺激駆動型の認知に頼る可視
情報(例えば、木目模様等の装飾模様、等)と異なり、
その印刷インキ皮膜の形状が意味を有し、この意味を認
知することができるものをいい、主に、文字、記号(例
えば、電話や郵便を意味する記号、天気図において使用
される晴天や雨天を意味する記号、著作権や商標権を示
す記号、地図において使用される鉄道の記号や等高線、
芸能人等の著名人の写真等)、あるいは、建築物の間取
り図に用いられる各種の符号や線等であり、通常、上記
印刷物の価値を化体する。
【0083】そして、このように概念駆動型の認知が可
能な可視情報を構成する上記印刷インキ皮膜が基材シー
トの一部に設けられた場合には、透明被覆層は、上記印
刷インキ皮膜の存在しない部位で基材シートと接触し、
この基材シートに含有されるパルプ、多孔質構造の合成
樹脂表面、もしくは上記塗被層と接触して、これらと強
固に固着する。また、印刷インキ皮膜の存在する部位で
は、この印刷インキ皮膜と接触して強固に固着する。
【0084】次に、本発明に係る印刷物としては、上記
印刷インキ皮膜が概念駆動型の可視情報を構成すること
から、持ち運び容易なものに好適に適用できる。例え
ば、書籍の表紙やパンフレット等である。また、必要に
応じて教室内に搬入し黒板等に貼着される一枚刷りの地
図やポスター等に利用することも可能である。
【0085】例えば、屋内(例えば、教室)に繰り返し
て貼着されて使用される一枚刷りの地図やポスター等に
利用した場合、誤って香料入り飲料等が振りかかって
も、直ちに拭き取ることにより汚染が防止され、この印
刷面の損傷を低下させて、長期間に渡ってその印刷品位
の保護を図ることが可能である。
【0086】また、書籍の表紙やパンフレット等に利用
した場合においても、テーブルや机上での利用等に際し
て、汚染を確実に抑制し、長期間に渡ってその印刷品位
の保護を図ることが可能である。
【0087】
【発明の実施の形態】
〔第一の実施の形態〕第一の実施の形態に係る印刷物
は、図1の断面説明図及び図2の平面説明図に示すよう
に、塗被層12を有する基材シート1と、その片面に設
けられ、教育用の地図を可視情報として構成された印刷
インキ皮膜2と、この印刷インキ皮膜2を被覆して設け
られた透明被覆層3と、上記印刷インキ皮膜2の設けら
れた面の反対側の面に設けられた透明被覆層4とで、そ
の主要部が構成されたものである。
【0088】なお、上記透明被覆層3及び4は、いずれ
も、実質的に隙間なく連続して設けられた皮膜からな
り、その主成分は架橋されたフッ素系樹脂である。
【0089】そして、この印刷物は、下記方法により製
造されたものである。すなわち、まず、基材シート1と
して、無孔性ポリエチレンフィルム11の片面に、クレ
ーをポリエチレン樹脂バインダーに混合して構成される
塗被層12を有するものを準備した。
【0090】そして、この塗被層面の一部に、オフセッ
ト印刷法により、東洋インキ製造(株)製TSP超耐光
性インキ(但し、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラッ
クの4色で、これら各色の印刷インキ皮膜は、所定の位
置で互いに重なって設けられている)を印刷しで印刷イ
ンキ皮膜2を形成した。なお、この印刷インキ皮膜2
は、可視情報として上記地図の形状を有するものであ
る。
【0091】次に、フッ素系樹脂として、下記構造式
(化17)で表されるものを利用し、これをアノンに溶
解させてフッ素系樹脂溶液を作製した。なお、その濃度
は50重量%である。
【0092】
【化17】
【0093】次に、このフッ素系樹脂溶液を使用し、下
記組成の塗布液を調整した。 (塗布液組成) 上記フッ素系樹脂溶液 100重量部 架橋剤(ヘキサメチレンジイソシアネート) 5重量部 マット剤(平均粒系0.1〜0.5μmのシリカ粉末) 6重量部 レベリング剤(非イオン系界面活性剤) 1重量部 溶剤(トルエン) 30重量部
【0094】そして、この塗布液を調整の後、直ちに、
シルクスクリーン法により、上記印刷インキ皮膜2面を
被覆して基材シートの略全面に塗布し、加熱して塗布液
中の溶剤を除去すると共に、架橋させて透明被覆層3を
形成した。
【0095】なお、これに続き、印刷インキ皮膜の設け
られた面の反対側の面上略全面に上記塗布液を塗布し、
加熱して溶剤を除去し且つ架橋させて透明被覆層4を形
成した。
【0096】こうして製造された印刷物は、その表面が
無光沢で、屋内で壁等に貼着して良好にその印刷インキ
皮膜の意味を認知できるものであった。また、無光沢で
あるため、光源の位置に係わらずどの位置からも明瞭に
上記地図情報を知覚することができた。
【0097】次に、上記印刷物の透明被覆層3上に、サ
ッポロビール株式会社製缶コーヒー(商品名;ブルーマ
ウンテンブレンド微糖仕上げ)(但し、温度70℃)を
こぼし、直ちに乾燥した布帛で拭き取ってその印刷面を
観察したところ、その印刷面に着色は観察できず、ま
た、光沢の変化も見当たらなかった。
【0098】また、上記缶コーヒーを80℃及び沸点
(約100℃)まで加温し、この加温されたコーヒーを
こぼし、直ちに乾燥した布帛で拭き取ってその印刷面を
観察したが、上記70℃の場合と同様に、その印刷面に
着色は観察できず、また、光沢の変化も見当たらなかっ
た。
【0099】〔第二の実施の形態〕上記第一の実施の形
態と同様に、基材シート1上に印刷インキ皮膜2を形成
した。次に、上記フッ素系樹脂溶液を使用し、下記組成
の塗布液を調整した。
【0100】 (塗布液組成) 上記フッ素系樹脂溶液 100重量部 架橋剤(ヘキサメチレンジイソシアネート) 5重量部 マット剤(平均粒系0.1〜0.5μmのシリカ粉末) 20重量部 レベリング剤(非イオン系界面活性剤) 7重量部 溶剤(トルエン) 210重量部
【0101】そして、この塗布液を調整の後、直ちに、
グラビア印刷法により、上記印刷インキ皮膜2面を被覆
して基材シートの略全面に塗布し、加熱して塗布液中の
溶剤を除去すると共に、架橋させて透明被覆層3を形成
した。
【0102】なお、これに続き、印刷インキ皮膜の設け
られた面の反対側の面上略全面に上記塗布液を塗布し、
加熱して溶剤を除去し且つ架橋させて透明被覆層4を形
成した。
【0103】こうして製造された印刷物は、その表面が
無光沢で、屋内で壁等に貼着して良好にその印刷インキ
皮膜の意味を認知できるものであった。また、無光沢で
あるため、光源の位置に係わらずどの位置からも明瞭に
上記地図情報を知覚することができた。
【0104】次に、上記印刷物の透明被覆層3上に、サ
ッポロビール株式会社製缶コーヒー(商品名;ブルーマ
ウンテンブレンド微糖仕上げ)を、それぞれ、温度70
℃、80℃、沸点(約100℃)まで加温し、この加温
されたコーヒーをこぼし、直ちに乾燥した布帛で拭き取
ってその印刷面を観察したが、その印刷面に着色は観察
できず、また、光沢の変化も見当たらなかった。
【0105】
【発明の効果】請求項1〜7に係る発明においては、透
明被覆層が架橋された透明樹脂を主成分とするため、コ
ーヒー等の加熱された水性飲料に触れた場合にもその熱
膨張や膨潤が妨げられ、従って上記飲料に含まれる香料
成分の浸透が抑制される。そして、この香料成分は、拭
き取ることによって略完全に除去されるから、この拭き
取りの後に印刷面に着色を残すことがない。
【0106】そして、このように香料成分を含み加熱さ
れた水性飲料をこぼし、拭き取った後の着色がないか
ら、上記飲料と共にテーブルや机等で度々使用する印刷
物の長期耐久性が確保できるという効果を有する。
【0107】また、請求項2に係る発明によれば、上記
透明被覆層が親水性の置換基を有すし、フッ素元素を含
有する構成単位とれ以外の構成単位とが互いに交互に
結合した交互共重合体とする樹脂と、この樹脂を架橋さ
せる架橋剤とを含む塗布液を塗布して形成されるため、
印刷物の印刷インキ皮膜を含む印刷面を、隙間なく連続
して且つ架橋された透明被覆層で被覆することができ
る。このため、上記飲料等がこぼれた場合にも、これら
飲料やこれに含まれる香料成分が浸透する間隙部位がな
く、従って極わずかな汚染が生じる危険もない。
【0108】そして、このため、両印刷物の高級感と印
刷品位とを高く保持し、しかも上記印刷インキ皮膜の構
成する可視情報を損傷することのないまま、長期間保管
し、また利用することが可能となるという効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例に係る印刷物の断面説明
図。
【図2】本発明の第一の実施例に係る印刷物の平面説明
図。
【符号の説明】
1 基材シート 11 ポリエチレンフィルム 12 塗被層 2 印刷インキ皮膜 3 透明被覆層 4 透明被覆層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 7/00 - 7/02 C09D 127/12

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材シートと、この基材シートの少なくと
    も一部に設けられ、概念駆動型の認知が可能な可視情報
    を構成する印刷インキ皮膜と、この印刷インキ皮膜を含
    む印刷面を被覆して設けられた透明被覆層とを備える印
    刷物において、上記透明被覆層が、架橋された透明樹脂
    を主成分とし、前記透明樹脂が、フッ素元素を含有する
    構成単位とれ以外の構成単位とが互いに交互に結合し
    た交互共重合体とすることを特徴とする透明被覆層付き
    印刷物。
  2. 【請求項2】基材シートと、この基材シートの少なくと
    も一部に設けられ、概念駆動型の認知が可能な可視情報
    を構成する印刷インキ皮膜と、この印刷インキ皮膜を含
    む印刷面を被覆して設けられた透明被覆層とを備える印
    刷物において、上記透明被覆層が、親水性の置換基を有
    し、フッ素元素を含有する構成単位とれ以外の構成単
    位とが互いに交互に結合した交互共重合体とする樹脂
    と、この樹脂を架橋させる架橋剤とを含む塗布液を塗布
    した後、上記樹脂を架橋させて得られたものであること
    を特徴とする透明被覆層付き印刷物。
  3. 【請求項3】上記透明被覆層を表裏両面に備えることを
    特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の透明被
    覆層付き印刷物。
  4. 【請求項4】記基材シート表面が上記架橋剤と架橋で
    きる親水性の置換基を有するものを利用することを特徴
    とする請求項2、3のいずれかに記載の透明被覆層付き
    印刷物。
  5. 【請求項5】基材シートとしてパルプを主成分とする紙
    を利用することを特徴とする請求項4に記載の透明被覆
    層付き印刷物。
  6. 【請求項6】基材シートとして、その片面又は両面に粘
    土質の塗被層を備えることを特徴とする請求項4に記載
    の透明被覆層付き印刷物。
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