JP3407240B2 - 自動販売機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 【０００１】 【発明の属する技術分野】この発明は、広告などの情報
を画面表示や音声出力により提供する装置を備えた自動
販売機（以下、自販機という）に関する。 【０００２】 【従来の技術】従来、店やそこで販売している商品のコ
マーシャルなどの広告情報を表示する自販機としては、
例えば自販機に内蔵したビデオディスクに広告情報を記
録しておき、それを再生して音声とともにモニタに表示
して提供するもの（例えば、特開平６−８４０５７号公
報）や、通信回線を介して広告情報をセンタから受信し
自販機に内蔵の記憶装置に記憶しそれを表示するもの
（例えば、特開平５−１０８９３８号公報）、あるいは
自販機にＬＥＤ（発光ダイオード）パネルを取り付け広
告情報を文字表示するものなどが知られている。また、
自販機の中身商品や飲料メーカーを表示、宣伝するため
に、実物の缶の展示、自販機本体への宣伝内容のペイン
ティング、あるいはバリアブルポスターなどが用いられ
る。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】しかし、前述のような
自販機には次の問題がある。すなわち、利用者がどのよ
うな商品に関心があるかは広告提供者にはわからないの
で、宣伝効果の少ない広告を出力し続けたり、利用者に
関心のある商品を適切な時期に仕入れられなかったりし
て、売上の機会を逃すおそれもあった。 【０００４】この発明の目的は、上記の問題を解消でき
る、宣伝効果の高い広告装置付自販機を提供することで
ある。 【０００５】 【課題を解決するための手段】この発明によれば、広告
情報を記憶する記憶手段と、広告情報を出力する出力手
段と、通信回線を介してセンタと交信する対センタ通信
手段と、センタへ送信する自販機の商品の販売情報を判
定し記憶するとともに、センタから受信した商品の宣伝
情報を記憶する自販機側宣伝データ操作部と、自販機側
宣伝データ操作部のデータを対センタ通信手段を介して
センタへ送信するとともに、自販機側宣伝データ操作部
がセンタから受信したデータを記憶手段に記憶させる制
御部と、通信回線を介して自販機と交信する対自販機通
信手段と、自販機から送信された販売情報に基づき自販
機へ送信する商品の宣伝情報を決定し、この宣伝情報を
対自販機通信手段を介して自販機へ送信するセンタ側宣
伝データ操作部とを備えたセンタとを備えることによ
り、制御部は、自販機側宣伝データ操作部がセンタから
受信したデータを記憶手段に記憶させるとともに、自販
機側宣伝データ操作部のデータを対センタ通信手段を介
してセンタへ送信する。さらに、センタ側宣伝データ操
作部は、自販機から送信された販売情報に基づき自販機
へ送信する商品の宣伝情報を決定し、この宣伝情報を対
自販機通信手段を介して自販機へ送信する。したがっ
て、宣伝効果の高い広告装置付の自販機が提供される。 【０００６】 【発明の実施の形態】図１は、発明の一実施の形態を示
す構成ブロック図である。この実施の形態では、複数の
店のお買い得情報を、画像と音声により出力する場合を
示す。 【０００７】この自販機の装置は、大きく、自販機本体
１００と、自販機本体を管理するセンタ４４に分かれて
おり、電話回線４３によって自販機本体とセンタが接続
されている。 【０００８】自販機本体１００は、さらに、装置全体を
制御する制御部１、情報を記憶する記憶部２、情報を出
力する出力部３、センタと通信する通信部４、および利
用者が情報を選択する入力部５、自販機側宣伝データ操
作部６から構成される。各部の構成と動作は次のとおり
である。記憶部２は、商品や店の宣伝用の画像データが
格納される画像データ記憶装置２１、商品説明用の音声
データが格納される音声データ記憶装置２２、および宣
伝を流す時間や順番などのシナリオデータが格納される
シナリオ記憶装置２３から構成される。上記の記憶装置
としては、磁気あるいは光ディスクなどが用いられる。 【０００９】出力部３は、店や取り扱い商品などを表示
するために制御部１からの画像信号をディスプレイ３２
に表示させる表示出力機構３１と、商品説明のナレーシ
ョンをするために、同じく制御部１からの音声信号をア
ンプ３４を介してスピーカ３５に出力させる音声出力機
構３３とで構成される。なお、ディスプレイ３２には画
像表示が可能なグラフィックディスプレイが用いられ
る。 【００１０】通信部４は、通信機構４１とモデム４２と
で構成され、電話回線４３を介してセンタ４４から広告
情報として画像データや音声データを受信する。入力部
５は、前述のディスプレイ３２に表示される店の商品を
利用者が任意に商品メニューにより選択するためのタッ
チパネル５１、タッチパネル５１からの入力信号を送る
タッチパネル入力機構５２、およびタッチパネル５１の
操作内容を判定する操作内容判定機構５３から構成され
る。自販機側宣伝データ操作部６は、自販機の中身商品
の売上情報を算出する商品売上情報判定機構６２、およ
びセンタから送信された宣伝商品種データを受信する宣
伝商品種データ受信機構６１から構成される。 【００１１】一方、センタ４４は、センタ側通信部７と
センタ側宣伝データ操作部８から構成される。センタ側
通信部７は、モデム７１、センタの通信を制御するセン
タ通信機構７２、および自販機から送信された売上情報
を受信する売上情報受信機構７３から構成される。セン
タ側宣伝データ操作部８は、宣伝する商品種を判定する
宣伝商品種判定機構８２、および自販機側へ宣伝商品種
を送信する宣伝商品種データ送信機構８１から構成され
る。 【００１２】これらの動作は次のとおりである。制御部
１は、データ制御機構１１を備え、入力部５からの割り
込み信号（タッチパネル５１からの入力）がないとき
は、シナリオ記憶装置２３に記憶されている順序に従っ
てディスプレイ３２やスピーカ３５に広告情報を流して
いる。タッチパネル５１からの入力があり、制御部１が
入力部５から信号を受信すると、選択入力された画像と
音声を出力部３に出力させる。 【００１３】また、データ制御機構１１は、上述の通信
部４にデータの受信を指示し、受信されたデータを記憶
部２の各記憶装置に記憶させる。図２は、この発明によ
る自販機の正面外観図の例である。この図で、前述のよ
うに１００は自販機であり、通常の自販機と同様に、商
品見本１０１、コイン投入口１０２、商品選択ボタン１
０３、および商品取り出し口１０４が設けられている。
さらに、この発明による自販機１００の正面には、前述
のタッチパネル５１を取り付けた画像表示用ディスプレ
イ３２と、音声出力用スピーカ３５が設置されている。 【００１４】図３（ａ），（ｂ）は、前述のディスプレ
イ３２に表示される出力データの例である。この図によ
り、上述した構成の各部との主要な関係を説明する。ま
ず、図３（ａ）に示すように、画面の中央部に店の名前
が表示され、それを囲んでその店が宣伝する商品のイラ
スト（商品メニュー）を並べた図が表示される。所定の
時間、例えば３秒経つと、図３（ｂ）に示すように、上
記の商品のうちの一つがディスプレイ全面に表示され、
その商品について音声で説明が流れる。これが終わる
と、再び図３（ａ）に戻り、次の商品の説明に移る。こ
の動作があらかじめ設定された順に繰り返され、店のま
わりに表示された全商品の表示と音声による説明が終わ
ると、次の店の宣伝に移り、同様の表示が繰り返され
る。 【００１５】さらに、ディスプレイ３２には、上述のよ
うに、タッチパネル５１が取り付けられている。図３
（ａ）の画面が表示されているときに、利用者が商品の
うちで情報を知りたい商品のイラストが表示されている
部分に指を触れると、タッチ入力機構５２に信号が入力
され、さらに操作内容判定機構５３によってどのメニュ
ーが操作されたかなどの操作内容が判定され、その結果
が制御部１へ送られる。制御部１は前述したように、記
憶部から利用者が選択したメニューに対応する商品の広
告情報を読み取り、出力部に表示と音声の説明をさせ
る。 【００１６】なお、この実施例では、商品のイラストだ
けをタッチパネルで選択入力できる場合を示したが、店
名なども文字やイラストなどで上述の図３（ａ），
（ｂ）の画面上に表示しておき、選択入力できるように
してもよい。また、ディスプレイ３２やスピーカ３５は
自販機１００の本体に収納された例を示したが、画像や
音声信号の出力端子を設け、自販機とは別置して大型デ
ィスプレイや大出力のスピーカに接続するようにもでき
る。 【００１７】上述では、制御機構１１の指示によりセン
タから受信された画像データや音声データは記憶部２に
記憶されるようにしている。しかし、データがたとえば
動画など比較的大容量のデータを含む場合には、これを
記憶するための記憶装置が大容量になるのを避けるた
め、受信データを記憶装置に格納しないでデータ制御機
構１１を介して音声および画像として出力するようにし
てもいい。なお、この場合、通信回線や出力部などのデ
ータ処理速度などを考慮して、受信した画像と音声デー
タの一部を一時記憶装置に記憶させるようにしてもい
い。 【００１８】商品売上情報判定機構６２が算出した自販
機の中身商品の売上情報データは、通信機構４１、モデ
ム４２、電話回線４３、センタ側のモデム７１を介して
センタ通信機構７２へ送信され、売上情報受信機構７３
を経由して、宣伝商品種判定機構８２へ送られる。 【００１９】宣伝商品種判定機構８２は、受信した自販
機の売上データをもとに宣伝する商品種を判定する。た
とえば、過去１週間の商品種ごとの売上本数を求め、例
えば売上をアップさせるため売上本数の少ないものから
２つを選んで宣伝商品種と判定する。また、宣伝する商
品種は、上記のように売上情報によるほかに、おすすめ
商品として直接指定することもできる。なお、より売上
がアップするよう売れ筋商品を宣伝商品種としてもい
い。 【００２０】宣伝商品種判定機構８２の出力データ（宣
伝商品種やおすすめ商品など）は、宣伝商品種データ送
信機構８１からセンタ通信機構７２を経由し、センタ側
モデム７１、電話回線４３、自販機側モデム４２、通信
機構４１を介して宣伝商品種データ受信機構６１により
受信される。この受信データは、データ制御機構１１に
より、自販機商品宣伝画像データ記憶装置２４、自販機
商品宣伝音声データ記憶装置２５、自販機商品宣伝シナ
リオデータ記憶装置２６に、それぞれ記憶される。この
場合、画像データはカラー用デジタルデータ、音声デー
タはＰＣＭ形式のデータとすることができる。これらの
データの構成例を図４に示す。なお、この実施例では、
先述の店舗宣伝データとは別の記憶装置としているが、
データ容量に応じて同一の装置に記憶させてもいい。 【００２１】センタでは、自販機自体の商品の売れ行き
に応じて宣伝する商品を変えたり、センタからのおすす
め商品などの変更を簡単に行うことができる。 【００２２】 【発明の効果】この発明によれば、自販機自体の商品売
上情報を通信手段によりセンタへ送信し、センタで宣伝
商品種やおすすめ商品を選んで自販機へ送信し宣伝する
ので、多種類の商品の宣伝ができるとともに、その時点
で最適の商品を宣伝でき、おすすめ商品をセンタから簡
単に変更でき、いっそう大きな宣伝効果が得られる。

【図面の簡単な説明】 【図１】発明の一実施の形態である自販機を示す構成ブ
ロック図 【図２】発明に基づく自販機の正面外観例を示す図 【図３】発明に基づく表示画面を示す図で、（ａ）は店
と商品メニューを示す図、（ｂ）は（ａ）に示す商品の
一つを表示する表示画面の例を示す図 【図４】記憶装置内のデータ構成例を示す図で、（ａ）
は画像データ、（ｂ）は音声データ、（ｃ）はシナリオ
データに対する各記憶装置内のデータ構成例を示す図 【符号の説明】 １…制御部、２…記憶部、３…出力部、４…通信部、５
…入力部、６…自販機側宣伝データ操作部、７…センタ
側通信部、８…センタ側宣伝データ操作部、２１…画像
データ記憶装置、２２…音声データ記憶装置、２３…シ
ナリオデータ記憶装置、２４…自販機商品宣伝画像デー
タ記憶装置、２５…自販機商品宣伝音声データ記憶装
置、２６…自販機商品宣伝シナリオデータ記憶装置、３
１…表示出力機構、３２…ディスプレイ、３３…音声出
力機構、３４…アンプ、３５…スピーカ、４１…通信機
構、４２，７１…モデム、４３…電話回線、４４…セン
タ、５１…タッチパネル、５２…タッチパネル入力機
構、５３…操作内容判定機構、７２…センタ通信機構、
７３…売上情報受信機構、８１…宣伝商品種判定機構、
８２…宣伝商品種データ送信機構、１００…自販機、１
０１…商品見本、１０２…コイン投入口、１０３…商品
選択ボタン、１０４…商品取り出し口。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平５−108938（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−256092（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−334780（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−162329（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−333140（ＪＰ，Ａ) 実開 昭61−104485（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) G07F 5/00 - 9/10

Claims (1)

1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】広告情報を記憶する記憶手段と、広告情報
   を出力する出力手段と、通信回線を介してセンタと交信
   する対センタ通信手段と、センタへ送信する自動販売機
   の商品の販売情報を編集し記憶するとともに、センタか
   ら受信した商品の宣伝情報を記憶する自動販売機側宣伝
   データ操作部と、自動販売機側宣伝データ操作部のデー
   タを対センタ通信手段を介してセンタへ送信するととも
   に、自動販売機側宣伝データ操作部がセンタから受信し
   たデータを記憶手段に記憶させる制御部と、通信回線を
   介して自動販売機と交信する対自動販売機通信手段と、
   自動販売機から送信された販売情報に基づき自動販売機
   へ送信する商品の宣伝情報を決定し、この宣伝情報を対
   自動販売機通信手段を介して自動販売機へ送信するセン
   タ側宣伝データ操作部とを備えたセンタとから構成され
   ることを特徴とする自動販売機。