JP3406977B2 - 弾性ローラによるケーブル等の管路内通線及び撤去工法 - Google Patents

弾性ローラによるケーブル等の管路内通線及び撤去工法

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JP3406977B2
JP3406977B2 JP21023295A JP21023295A JP3406977B2 JP 3406977 B2 JP3406977 B2 JP 3406977B2 JP 21023295 A JP21023295 A JP 21023295A JP 21023295 A JP21023295 A JP 21023295A JP 3406977 B2 JP3406977 B2 JP 3406977B2
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忠允 南雲
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は埋設管路内に通信用ケ
ーブル又はビニールパイプ類を一端から他端にかけて挿
通させる通線工法及び上記管路からケーブル等を撤去さ
せる撤去工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ケーブル類の敷設されている既存の埋設
管路内へ、さらにもう一本ケーブル類を入れる場合、従
来は管路の管口の両方からロッドを挿入して中間でから
み合わせロッドの後方にロープを取り付け、このロープ
端にさらにケーブルを取り付けて管口の一方から牽引し
て敷設を行っている。また埋設管路内に電線を敷設する
工法としては、車軸ウインチドラムにより牽引用具のロ
ープでケーブルを引き込むのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これ
までの様に車軸ウインチドラムを利用して牽引する場合
は、ロープやワイヤー等の巻き回し可能なものしか利用
できず、FRPロッドやカーボンロッド等巻き回しでき
ないものは利用できない。また車軸ウインチドラムは、
尻手力が不可欠であるという点で改善の余地がある。
ビニールパイプ類はポリ塩化ビニール製が多く、夏の高
温時や電力ケーブルの敷設されている埋設管路内の送電
線時の発熱での温度上昇により軟化し易く、一方から引
っ張られると伸びて変形し易く、側圧に対しては潰れ易
い。また従来あるキャタピラ方式の牽引機を使用した場
合も、側圧がかかり過ぎでビニールケーブルが潰れてし
まう。従って敷設が難しい。
【0004】また既に電力ケーブルが敷設されている
埋設管路内へビニールパイプ類を入れようとし、牽引す
ると、埋設管路内壁と電力ケーブル等の間隙に食い込ん
でしまい、抵抗が大きく、容易に敷設できない。埋設
管路の両端のマンホールやハンドホール内は非常に狭
く、押し込みや引き抜きのための機器を設置する場所の
確保が大変である。電力用ケーブル又は通信用ケーブ
ルの敷設又は撤去においては、ロープを電力用ケーブル
や通信用ケーブルに固定してある程度の長さをウインチ
にて牽引し、再びロープをケーブル類に固定してウイン
チにて牽引するという作業を繰り返さなければならな
い。この場合一方からの牽引のためケーブル類に異常な
引っ張り荷重を与える可能性があるため、品質上問題が
生じ、施工上大変危険である。
【0005】そこでこの発明はこれらの埋設管路へのケ
ーブル、ビニールパイプ類の通線にあたって、ケーブル
等が伸びたり、傷つかずに延線でき、特に管路の曲がり
部の通過においてもケーブル等に過大な張力がかから
ず、ケーブル等が損傷を来すことのない埋設管路への通
線方法及び撤去方法を提供し、上記課題を解決しようと
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、 通
信用ケーブル又はビニールパイプ類の埋設管路への通線
工法において、当該埋設管路の一端のマンホール等の脇
の地上に、圧縮ガスを中空部に充填させた対の弾性ロー
ラを設け、この対の弾性ローラに上記ケーブル等を挟持
させて当該対の弾性ローラを回転させ、当該箇所からマ
ンホール等内の管路口まで設けたフレキシブルガイド管
内を通して管路内に上記ケーブルを押し込み、又これと
同時に、当該管路の他端のマンホール等の脇の地上に設
けた圧縮ガスを中空部に充填させた対の弾性ローラを回
転させて上記ケーブル等を挟持して管路から引っ張り出
し、上記押し込み側の管路口の手前で上記ケーブル等の
外周に滑剤を塗布して当該管路の一端から他端までケー
ブル等を挿通させ、その際上記押し込み側のケーブル等
の押し込み力と引っ張り側の引っ張り力とを測定し、こ
の引っ張り力が予め定めた上限値を超えた場合には、押
し込み側の押し込み力を増加して、この上限値以下で通
線する、弾性ローラによるケーブル等の管路内通線工法
とした。
【0007】請求項2の発明は、通信用ケーブル又はビ
ニールパイプ類の埋設管路からの撤去工法において、当
該埋設管路の一端のマンホール等の脇の地上に、圧縮ガ
スを中空部に充填させた対の弾性ローラを設け、この対
の弾性ローラに上記ケーブル等を挟持させて当該対の弾
性ローラを回転させ、当該箇所からマンホール等内の管
路口まで設けたフレキシブルガイド管内を通して管路内
に上記ケーブルを引き出し、又これと同時に、当該管路
の他端のマンホール等の脇の地上に設けた圧縮ガスを中
空部に充填させた対の弾性ローラを回転させて上記ケー
ブル等を挟持して管路に押し込み、当該管路からケーブ
ル等を撤去させ、その際上記押し込み側のケーブル等の
押し込み力と引っ張り側の引っ張り力とを測定し、この
引っ張り力が予め定めた上限値を超えた場合には、押し
込み側の押し込み力を増加して、この上限値以下で撤去
する、弾性ローラによるケーブル等の管路内撤去工法と
した。
【0008】
【作用】請求項1の発明において管路の両端に設けた一
対の弾性ローラは、圧縮ガスを中空部に充填して成るた
め、当該各弾性ローラはケーブル類との接触箇所をへこ
ませて大きくケーブル類を包み込み、挟持する。そして
この状態で対の弾性ローラを回転させるとケーブル類を
送り出したり、引っ張ったりできる。従って各男性ロー
ラとケーブル類との接触面積は大きく、それだけケーブ
ル類を傷つけずにケーブル類を送り出すことができる。
また、これらのケーブル類は管路の入り口で対の弾性ロ
ーラに押し込まれ、また、管路の出口で対の弾性ローラ
に引っ張られ、当該ケーブル類は管路内を進んでいく。
また、この工法では、管路の曲がり部箇所ではケーブル
の先端が外側内周壁、内側内周壁と交互に当たりながら
蛇行して進むため、側圧が分散される形となり、またバ
ックテンション及びケーブル重量の影響はないものと思
われ、管路の曲がり部においてのケーブル側圧はほとん
ど無視できる。しかも上記ケーブル類の外周には滑剤が
塗られているためケーブル類の管路内での座屈は極めて
少ない。さらに上記ケーブルの押し込み側と引っ張り側
とで無線等で連絡を取り、押し込み側のケーブル等の押
し込み力と引っ張り側の引っ張り力とを測定し、この引
っ張り力が予め定めた上限値を超えた場合には、押し込
み側の押し込み力を増加して、この上限値以下で通線す
るようになっている。
【0009】請求項2の発明の各弾性ローラは上記請求
項1の発明と同様の作用をする。また、ケーブル類は管
路の後端で対の弾性ローラに押し込まれ、また管路の前
端で対の弾性ローラに引っ張られ、当該ケーブル類は管
路内を移動していく。またこの工法では、管路の曲がり
部箇所ではケーブルの先端が外側内周壁、内側周壁と交
互に当たりながら蛇行して進むため、側圧が分散される
形になり、またバックテンション及びケーブル重量の影
響はないものと思われ、管路の曲がり部においてのケー
ブル側圧はほとんど無視できる。さらに、上記ケーブル
の押し込み側と引っ張り側とで無線等で連絡を取り、押
し込み側のケーブル等の押し込み力と引っ張り側の引っ
張り力とを測定し、この引っ張り力が予め定めた上限値
を超えた場合には、押し込み側の押し込み力を増加し
て、この上限値以下でケーブル等を撤去するようになっ
ている。
【0010】
【実施例】以下この発明のケーブル等の通線方法及びこ
れに使用する装置の実施例を図について説明する。図1
及び図2はこの発明の第1実施例を示すもので、地表面
1から一定の深さの埋設管路2の両端には埋設マンホー
ル3、4が夫々設けられており、この埋設管路2内には
既設の電力ケーブル5が敷設されている。このうちの一
方の、ケーブルダクトの押し込み側の埋設マンホール3
の入り口近くの地表面1の上に、一対の弾性ローラ6a
を有する弾性ローラ装置6を設け、その後方に電線ケー
ブルダクト7を外周に巻いたドラム8を設置する。そし
てこの弾性ローラ装置6の近くから押し込み側の埋設マ
ンホール3に導入して当該埋設マンホール3内の管路2
の入り口までフレキシブルガイド管9を設ける。
【0011】一方引き出し側の埋設マンホール4の入り
口近くの地表面1の上に、一対の弾性ローラ6aを有す
る弾性ローラ装置6を設ける。またこの埋設マンホール
4内及び入り口付近に複数のガイドローラ10を設け
る。これらはフレキシブルガイド管9を設けて行うこと
もできる。上記弾性ローラ装置6の各弾性ローラ6a
は、図3及び図4に示すごとく、摩擦係数の大きい弾性
材料、例えばゴム材から成る気密性の外殻6bを有し、
その内部の中空部内に圧縮空気等の圧縮ガスを充満さ
せ、さらにこれらの各外殻6bの中心を軸6cが貫いて
いる。そしてこれらの弾性ローラ6aを二つ相対向させ
て並設し、適宜の駆動源により各軸6c及びこれと一体
な外殻6bを回転させ、これらの各外殻6bをへこませ
てケーブル等を挾持するようになっている。
【0012】そして上記埋設マンホール3又は4からロ
ッド等を用いて管路2内にロープ及びメッセンジャーロ
ープを通し、これらの一端に上記ドラム8から繰り出し
た電線ケーブルダクト7を接続する。そしてまず押し込
み側の弾性ローラ装置6の一対の弾性ローラ6aを適宜
の駆動装置により回転させ、これらの弾性ローラ6aに
電線ケーブルダクト7を挾持させ、フレキシブルガイド
管9を介して埋設マンホール3の管路2の入り口に押し
込んでいく。その際フレキシブルガイド管9の適宜箇所
の孔をあけ、この孔から適宜の滑剤を流し込み、この中
を通過する電線ケーブルダクト7の外周に滑剤を塗布す
る。一方管路2の出口側の埋設マンホール4では管路2
を通してきた上記メッセンジャーロープ又は電線ケーブ
ルダクト7をガイドローラ10に通して弾性ローラ装置
6の一対の回転する弾性ローラ6aに挾持させて当該電
線ケーブルダクト7を引っ張る。
【0013】また各対の弾性ローラ装置6、6はローラ
の回転を可変速とし、押し込み側及び引っ張り側は無線
等で連絡を取り、敷設初期には同一速度で同期運転させ
る。そして押し込み側の弾性ローラ装置6及び引っ張り
側の弾性ローラ装置6に夫々荷重計6dを設け、これら
の各荷重計6dを監視しながら運転し、引っ張り側の荷
重計が予め定めた上限値より上がった場合、押し込み側
の速度を上げることによって押し込み荷重を上げてや
り、その結果引っ張り側の荷重が下がり、上記上限値以
下で敷設運転するようにする。
【0014】また上記各弾性ローラ装置6の対の弾性ロ
ーラ6aは、外殻をへこませて電線ケーブルダクト7を
包込むように挾持し、電線ケーブルを押し込み又は引っ
張る。図3及び図4はこれらの対の弾性ローラ6aに電
線ケーブルダクト7を挾持し、挿通させている状態を示
す。
【0015】次ぎに図5及び図7はこの発明の第2実施
例を示すもので、この実施例のものは上記第1実施例と
ほぼ同様な工法であるが、上記弾性ローラ装置6及びド
ラム8を車両に積載している。また目的とするサブダク
ト11を通す管路12には既にケーブル13が敷設され
ている。
【0016】この第2実施例の工法を説明すると、サブ
ダクト11を巻きつけたドラム8及び弾性ローラ装置6
を乗せた車両14を管路12の一方の埋設マンホール3
の開口部、即ちドラム場に配置し、また他方の埋設マン
ホール4の開口部、即ウインチ場に弾性ローラ装置6及
びメッセンジャーロープ巻き取りドラム15を乗せた車
両16を配置する。そしてドラム場より管路12にコン
プレッサー車17から圧縮空気を通しスパイラルフロー
にて呼び線18を通線する。図5に示す様に埋設マンホ
ール4内にはスパイラルフローのパラシュート19が突
出する。そしてウインチ場に通った呼び線18にメッセ
ンジャーロープ20を結束して呼び線18を弾性ローラ
装置6、6にてドラム場に引き、これにより管路12内
にメッセンジャーロープ20を通す。
【0017】ドラム場まで通したメッセンジャーロープ
20にサブダクト11の先端を接続してドラム場の弾性
ローラ装置6によりドラム8からのサブダクト11の繰
り出しと管路12への押し込みを行い、これと同時にウ
インチ場の弾性ローラ装置6でメッセンジャーロープ2
0を、続いてサブダクト11を引っ張る。この様子を図
7に示している。
【0018】次ぎにこの発明の実験例を示す。この実験
は管路の一端からサブダクトを押し込むと同時に他端か
ら引っ張った(又は引き込む)場合を夫々潤滑剤を塗布
した場合、しない場合に付いて比較した。この実験に使
用した管路は、図8に示す如く、一部が湾曲した内径1
30〜131mmの管路であって、この管路のB地点か
らA地点までの200mの管路内にサブダクトを挿通し
たものである。またカーブ箇所は3箇所で、10mmR
のカーブ箇所が2箇所、5mmRのカーブ箇所が1箇所
である。そしてこれらの結果を表1に示す。この表1の
測定地点を示すはB地点より最初の10mRの中心地
点(32m地点)はB位置より2個目の10mRの中
心(64mの地点)はB地点より5mRの中心地点
(76m地点)はB地点を起点として5mRより直線
方向60mの位置(142m地点)はB地点から終点
A地点の位置(200m地点)である。この実験結果を
表1、2に示す。
【0019】表1から明らかな如く、押し込み側のB地
点で回転固定式のEB150Wのモータのボールローラ
(弾性ローラ)と引込側のA地点で回転可変式のEB1
80SVのモータによるボールローラを用いてサブダク
トを挿通したが、潤滑剤を塗布しない場合は、200m
地点で押し込み力は150kgfとなり、また引き込み
力は80.0kgfであった。また挿入時間は21分1
2秒かかっている。そしてサブダクトは座屈状態で押し
込まれている。
【0020】
【表1】
【0021】また押し込み側のB地点で回転可変式のE
B180SVのモータのボールローラ(弾性ローラ)と
引込側のA地点で回転固定式のEB150Wのモータ2
台によるボールローラ(弾性ローラ)を用いてサブダク
トを挿通したが、潤滑剤を塗布しない場合は、第1回目
は84m地点までしか挿入できず、押し込み力は60k
gfとなり、また引き込み力は150kgfであった。
その際の挿入時間は13分38秒である。また第2回目
は87m地点までしか挿入できず、押し込み力は70k
gfとなり、また引き込み力は150kgfであった。
その際の挿入時間は12分42秒である。そしてこれら
の場合いずれもボールローラがスリップしている。
【0022】次ぎに表2は潤滑剤を塗布した場合であっ
て、押し込み側のB地点で回転可変式のEB180Vの
モータのボールローラ(弾性ローラ)をまた引込側のA
地点で回転固定式のEB150Wのモータ2台によるボ
ールローラ(弾性ローラ)を夫々用いてサブダクトを挿
通したが、A地点の200m地点まで到達しており、そ
こでの押し込み力は23kgfとなり、また引き込み力
は29kgfであった。その際の挿入時間は21分27
秒である。
【0023】
【表2】
【0024】この様に挿入するサブダクトに潤滑剤を塗
布しない場合は200mの管路内を通すことは極めて困
難であり、例え通したとしても、押し込み側で150k
gf及び引っ張り側で80kgfの力を要するが、潤滑
剤を塗布すると夫々23kgf及び29kgf程度の力
で挿通することが分かり、この発明の如く、管路の両端
でボールローラ等を用いて一方で押し込むと同時に他方
で引っ張る際、挿通するケーブルやサブダクト等に潤滑
材を塗ることにより、極めて小さな力でケーブル等を管
路に挿通することができる。
【0025】なお上記実施例においては電線ケーブルダ
クト及びサブダクトについてこの工法を説明したが、さ
らにこれらのダクト内にケーブを通す場合、または上記
ダクトに代えてビニールパイプ類等を通す場合等、適宜
のダクトやパイプ、ケーブル等の通線に適用することが
できる。また上記各実施例では管路2及び12内に既設
の電力ケーブル5又はケーブル13を設けている場合を
示したが、既設のケーブルが配置されていない場合も、
同様に適用できる。また上記実施例ではケーブル等の管
路への通線について説明したが、これらの管路からの撤
去についても管路の一端でケーブル等を引っ張り、他端
でケーブル及びこれに接続したロープ等を押し込むこと
によりスムーズに撤去できる。
【0026】
【発明の効果】請求項1の発明では通信ケーブル又はビ
ニールパイプ類を管路内に布設する際、管路の一端から
これらのケーブル等を押し込み、また、管路の他端で引
っ張ることにより通線するため、ケーブル等に張力、特
にバックテンシヨンがかからず、従ってこれらのケーブ
ル等を変形させずに布設することができるとともに管路
内の既設のケーブル等と管路内周壁との間隙への食い込
みが無くなる。また、これらのケーブル等の押し込み、
引っ張りを対の弾性ローラでケーブル等を挟持して行う
ため、内部に圧縮ガスを充填したこれらの弾性ローラで
ケーブル等をやわらかく包み込むのでケーブル等の表面
を傷めたり潰したりしない。また、フレキシブルガイド
管を埋設管路の一方の入り口と弾性ローラ装置との間に
設け、この中に通線するケーブル等を押し込むため、狭
い埋設マンホールやハンドホール等の中に押し込みや牽
引のための機器を設置しなくても良い。また、押し込み
側の管路口の手前で上記ケーブル等の外周に滑剤を塗布
するため、管路の内周壁や既設のケーブル等の摩擦抵抗
が小さく、押し込み側や引っ張り側において極めて小さ
な力でケーブル等を管路内に挿通することができ、かつ
長距離であっても挿通が可能である。さらに、押し込み
側のケーブル類等の押し込み力と引っ張り側のケーブル
類等の引っ張り力とを測定し、この引っ張り力が予め定
めた上限値を超えた場合には、押し込み側の押し込み力
を増加して、この上限値以下で通線するようになってい
るため、一方の対の弾性ローラに過剰に荷重がかから
ず、ケーブル等を傷つけないように挿通することができ
る。
【0027】請求項2の発明のケーブル等を管路から撤
去する方法においても、ケーブル等に張力、特にバック
テンシヨンがかからず、従ってこれらのケーブル等を変
形させずに撤去することができるとともに、管路内の既
設のケーブル等と管路内洲壁との間隙への食い込みがな
くなったり、また、既設のケーブル等を傷つけるおそれ
がない等、上記請求項1の発明と同様の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例の概略構成を示す概略正
面図である。
【図2】この発明の第1実施例の概略構成を示す概略平
面図である。
【図3】この発明の第1実施例の対の弾性ローラに挾持
されたケーブルダクトの正面図である。
【図4】この発明の第1実施例の対の弾性ローラに挾持
されたケーブルダクトの平面図である。
【図5】この発明の第2実施例における呼び線を管路に
通線した状態を示す概略正面図である。
【図6】この発明の第2実施例における呼び線を管路に
通線した状態を示す概略平面図である。
【図7】この発明の第2実施例におけるメッセンジヤー
ロープにサブダクトを接続して当該サブダクトを管路に
通線する状態を示す概略正面図である。
【図8】この発明の実験例の管路の形状等を示す概略図
である。
【符号の説明】
1 地表面 2 管路 3 埋設マンホール 4 埋設マンホー
ル 6 弾性ローラ装置 6a 弾性ローラ 6c 軸 7 電線ケーブル
ダクト 9 フレキシブルガイド管 11 サブダクト 12 管路 14 車両 16 車両
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西垣 静雄 東京都渋谷区千駄ヶ谷4丁目24番15号 東洋ゴム工業株式会社 東京支社内 (72)発明者 南雲 忠允 東京都港区芝浦4丁目8番33号 株式会 社関電工内 (72)発明者 大友 眞幸 東京都港区芝浦4丁目8番33号 株式会 社関電工内 (56)参考文献 特開 平8−79930(JP,A) 特開 平8−51713(JP,A) 特開 平6−38326(JP,A) 特開 昭56−123714(JP,A) 特開 平6−343213(JP,A) 特開 昭49−39090(JP,A) 特開 平4−25801(JP,A) 特開 平1−255412(JP,A) 特表 昭61−502582(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02G 1/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信用ケーブル又はビニールパイプ類の
    埋設管路への通線工法において、当該埋設管路の一端の
    マンホール等の脇の地上に、圧縮ガスを中空部に充填さ
    せた対の弾性ローラを設け、この対の弾性ローラに上記
    ケーブル等を挟持させて当該対の弾性ローラを回転さ
    せ、当該箇所からマンホール等内の管路口まで設けたフ
    レキシブルガイド管内を通して管路内に上記ケーブルを
    押し込み、又これと同時に、当該管路の他端のマンホー
    ル等の脇の地上に設けた圧縮ガスを中空部に充填させた
    対の弾性ローラを回転させて上記ケーブル等を挟持して
    管路から引っ張り出し、上記押し込み側の管路口の手前
    で上記ケーブル等の外周に滑剤を塗布して当該管路の一
    端から他端までケーブル等を挿通させ、その際上記押し
    込み側のケーブル等の押し込み力と引っ張り側の引っ張
    り力とを測定し、この引っ張り力が予め定めた上限値を
    超えた場合には、押し込み側の押し込み力を増加して、
    この上限値以下で通線することを特徴とする、弾性ロー
    ラによるケーブル等の管路内通線工法。
  2. 【請求項2】 通信用ケーブル又はビニールパイプ類の
    埋設管路からの撤去工法において、当該埋設管路の一端
    のマンホール等の脇の地上に、圧縮ガスを中空部に充填
    させた対の弾性ローラを設け、この対の弾性ローラに上
    記ケーブル等を挟持させて当該対の弾性ローラを回転さ
    せ、当該箇所からマンホール等内の管路口まで設けたフ
    レキシブルガイド管内を通して管路内に上記ケーブルを
    引き出し、又これと同時に、当該管路の他端のマンホー
    ル等の脇の地上に設けた圧縮ガスを中空部に充填させた
    対の弾性ローラを回転させて上記ケーブル等を挟持して
    管路に押し込み、当該管路からケーブル等を撤去させ、
    その際上記押し込み側のケーブル等の押し込み力と引っ
    張り側の引っ張り力とを測定し、この引っ張り力が予め
    定めた上限値を超えた場合には、押し込み側の押し込み
    力を増加して、この上限値以下で撤去することを特徴と
    する、弾性ローラによるケーブル等の管路内撤去工法。
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