JPH0851713A - 押し込み式管路内ケーブル布設方法 - Google Patents

押し込み式管路内ケーブル布設方法

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JPH0851713A
JPH0851713A JP20298994A JP20298994A JPH0851713A JP H0851713 A JPH0851713 A JP H0851713A JP 20298994 A JP20298994 A JP 20298994A JP 20298994 A JP20298994 A JP 20298994A JP H0851713 A JPH0851713 A JP H0851713A
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JP
Japan
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cable
pipeline
conduit
pusher
divided
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Application number
JP20298994A
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English (en)
Inventor
Tomio Kubota
富男 久保田
Tetsuo Tsunoda
哲郎 角田
Toru Kikuchi
亨 菊池
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DE-RIYOKU KK
Riyoku Kk De
Kandenko Co Ltd
Original Assignee
DE-RIYOKU KK
Riyoku Kk De
Kandenko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ケーブルを傷つけずに延線でき、特に管路の曲
がり部の通過においてもケーブルに過大な張力がかから
ず、ケーブルが損傷を来すことのないケーブル布設方法
を提供する。 【構成】管路1の一端に、圧縮空気を中空部に充填し
た、一対のゴムローラから成る押し込み機3を設け、当
該ゴムローラを駆動回転させてケーブルを当該一対のゴ
ムローラで挾持しつつ管路1内に押し込み、管路1の一
端から他端までケーブルを通過させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は管路の一端から他端に
かけて、管路内にケーブルを挿通させてケーブルを布設
する工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の管路内へのケーブルの布設方法
は、図25に示す如く、管路(イ)の一端に設けたケー
ブルドラム(ロ)からケーブル(ハ)を繰り出し、管路
(イ)の他端に設けたウィンチ(ニ)でケーブル(ハ)
を引っ張り、管路(イ)内にケーブル(ハ)を挿通して
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法は過大な張力をケーブル(ハ)に掛けた場合、張力が
ケーブル(ハ)の導体に加わる場合とケーブル(ハ)の
シースに加わる場合の二通りが考えられる。前者におい
ては、導体に伸びが生じて、導体と内部半導電層及び絶
縁体との間に空隙が発生することが考えられ、ケーブル
(ハ)を充電した場合に部分放電をおこし、内部から絶
縁破壊を起こすおそれがある。また後者においては、シ
ースに伸びが生じて、シースとしゃへい層及び外部半導
電層と絶縁体との間に空隙やたわみ等が発生し、電界強
度の均一性が崩れて、部分放電をおこし、絶縁破壊に到
るおそれがある。なおシースに亀裂や裂傷が生じた場合
には外部から水の侵入が考えられ、短期間で絶縁破壊に
到る可能性がある。
【0004】また特に図26に示す如く管路(イ)の曲
がり部においては、ケーブル(ハ)の先端側のウインチ
(ニ)で引っ張るためケーブル(ハ)が管路(イ)の内
周面の内側に摺接し、当該ケーブル(ハ)にP方向への
側圧が加わり、管路(イ)との摩擦が大きくなるためケ
ーブル(ハ)の損傷が大きい。
【0005】そこでこの発明はこれらの管路へのケーブ
ルの延線にあたって、ケーブルを傷つけずに延線でき、
特に管路の曲がり部の通過においてもケーブルに過大な
張力がかからず、ケーブルが損傷を来すことのない布設
方法を提供し、上記課題を解決しようとするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】而して請求項1項の発明
は、管路の一端に、圧縮空気を中空部に充填した、一対
のゴムローラから成る押し込み機を設け、当該ゴムロー
ラを駆動回転させてケーブルを当該ゴムローラで挾持し
つつ管路内に押し込み、管路の一端から他端までケーブ
ルを挿通させる、押し込み式管路内ケーブル布設方法と
した。
【0007】また請求項2項の発明は、一定長の管路の
一定間隔毎に当該管路が分割された管路において、当該
管路の一端及び分割管路の各切れ目箇所に、圧縮空気を
中空部に充填した一対のゴムローラから成る押し込み機
を設け、当該各ゴムローラを駆動回転させてケーブルを
当該各ゴムローラで挾持しつつ管路の一端及び各分割管
路の各切れ目箇所から各分割管路内に押し込み、管路の
一端から他端までケーブルを挿通させる、押し込み式管
路内ケーブル布設方法とした。
【0008】また請求項3項の発明は一定長の管路の一
定間隔毎に当該管路が分割された管路において、当該管
路の一端及び分割管路の各切れ目箇所に圧縮空気を中空
部に充填した一対のゴムローラから成る押し込み機を設
け、また当該管路の他端に、上記押し込み機と同構造
の、圧縮空気を中空部に充填した一対のゴムローラから
成る引っ張り機を設け、上記各押し込み機のゴムローラ
を駆動回転させてケーブルを当該ゴムローラで挾持しつ
つ管路の一端及び各分割管路の各切れ目箇所から各分割
管路内に押し込み、また管路の他端で上記引っ張り機で
ケーブルを引っ張り、かつ当該引っ張り力は各押し込み
力以下とし、当該ケーブルを上記管路の一端から他端に
挿通させる、押し込み式管路内ケーブル布設方法とし
た。
【0009】また請求項4項の発明は一定長の管路の一
端に、圧縮空気を中空部に充填した一対のゴムローラか
ら成る押し込み機を設け、この押し込み機から管路の一
端開口部近くまで、少なくとも押し込み機側の一端がケ
ーブルの直径よりやや大きい内径を有するケーブルガイ
ドを設け、上記押し込み機の各ゴムローラを駆動回転さ
せてケーブルを当該各ゴムローラで挾持しつつ管路の一
端から管路内に押し込み、当該ケーブルを上記管路の一
端から他端に挿通させる、押し込み式管路内ケーブル布
設方法とした。
【0010】
【作用】請求項1項の発明において管路の一端に設けた
押し込み機は、圧縮空気を中空部に充填した一対のゴム
ローラから成るため、当該各ゴムローラはケーブルとの
接触箇所をへこませて大きくケーブルを包み込み、挾持
する。従って各ゴムローラとケーブルとの接触面積は大
きく、それだけケーブルを傷つけずにケーブルを送り出
すことができる。この押し込み機に押し出されたケーブ
ルは管路をガイドとして管路内を進んでいく。この工法
に使用するケーブルはある程度以上の直径及び剛性を有
するものである。またこの工法では、管路の曲がり部箇
所ではケーブルの先端が外側内周壁、内側内周壁と交互
に当たりながら蛇行して進むため、側圧が分散される形
になることと、ケーブルドラムが押し込み側の反対に位
置するので、バックテンション及びケーブル重量の影響
はないものと思われ、管路の曲がり部においてのケーブ
ル側圧はほとんど無視できる。
【0011】また請求項2項の発明では上記請求項1項
の発明と同様の作用をするが、分割管路の切れ目箇所毎
に当該押し込み機を設けているため、一つの押し込み機
に押し出されたケーブルは短い分割管路をガイドとして
当該分割管路内を進んでいく。この繰返しによって多数
の分割管路を進み、全体の管路にケーブルが挿通され
る。従ってより長い一本のケーブルを管路に布設するの
に適している。
【0012】また請求項3項の発明では上記請求項2項
の発明と同様の作用をするが、当該管路の一端及び分割
管路の各切れ目箇所に圧縮空気を中空部に充填した一対
のゴムローラから成る押し込み機を設け、各分割管路の
両端で、一方はケーブルを当該分割管路に押し込み、他
方はケーブルを引っ張る。このケーブル先端での引っ張
りは、あくまでケーブルの押し込み推進を補助するもの
であり、ケーブルの弛みを取るためのものである。従っ
てケーブルの管路内での推進は極めてスムーズに行わ
れ、かつ確実であり、ケーブルの各分割管路内での摩擦
も少ない。
【0013】また請求項4項の発明は上記請求項1項の
発明と同様の作用をするが、押し込み機のケーブル繰り
出し端にケーブルガイドを設けているため、押し込み機
から送られるケーブルは当該ケーブルガイド内を通り、
ケーブルのよりがばらけたりしない。
【0014】
【実施例】以下この発明の方法及び装置の実施例を図に
ついて説明する。図1はこの発明の第1実施例を示すも
ので、ケーブルを布設する管路1は地中に埋設され、こ
の管路1の両端には地表開口部2を設けている。この管
路1の一端の地表開口部2に押し込み機3を設け、また
当該地表開口部2の近くに、布設しようとするケーブル
4を巻きつけたケーブルドラム5を設置する。上記押し
込み機3は図4に示す如く、圧縮空気を中空部に充填し
た一対のゴムローラ6、6から成るもので、これらのゴ
ムローラ6、6の間にケーブル4を挾持するものであ
る。
【0015】そして当該ケーブルドラム5からケーブル
4の端部を引き出し、上記押し込み機3の一対のゴムロ
ーラ6、6を駆動回転させてケーブル4を当該ゴムロー
ラ6、6で挾持しつつ管路1内に押し込み、管路1の一
端から他端までケーブル4を挿通させる。その際ケーブ
ル4の先端は適宜の先端面が丸くなったキャップを被
せ、管路1内で先端部が引っ掛からないようにする。
【0016】また図2はこの発明の第2実施例を示すも
ので、ケーブルを布設する管路1は地中に埋設され、こ
の管路1はいくつかに分割され、各分割管路1aの両端
には夫々地表開口部2を設けている。この各分割管路1
aの前端の各地表開口部2に上記第1実施例と同様な押
し込み機3を夫々設け、また管路1の最前端の地表開口
部2の近くに、布設しようとするケーブル4を巻きつけ
たケーブルドラム5を設置する。
【0017】そして当該ケーブルドラム5からケーブル
4の端部を引き出し、上記押し込み機3の一対のゴムロ
ーラ6、6を駆動回転させてケーブル4を当該ゴムロー
ラ6、6で挾持しつつ分割管路1a内に押し込み、当該
分割管路1aの後端から出てきたケーブル4の先端を次
の押し込み機3に掛け、当該押し込み機3により次の分
割管路1aにケーブル4を押し込む。この様にして管路
1の一端から他端までケーブル4を挿通させる。
【0018】また図3はこの発明の第3実施例を示すも
ので、ケーブルを布設する管路1は地中に埋設され、こ
の管路1はいくつかに分割され、各分割管路1aの両端
には夫々地表開口部2を設けている。この各分割管路1
aの前後の各地表開口部2に上記第1実施例と同様な押
し込み機3を夫々設け、また管路1の最前端の地表開口
部2の近くに、布設しようとするケーブル4を巻きつけ
たケーブルドラム5を設置する。
【0019】そして当該ケーブルドラム5からケーブル
4の端部を引き出し、上記押し込み機3によりケーブル
4を挾持しつつ分割管路1a内に押し込み、当該分割管
路1aの後端から出てきたケーブル4の先端を次の押し
込み機3に掛け、当該押し込み機3により次の分割管路
1aにケーブル4を押し込む。その際各分割管路1aの
前端の押し込み機3ではケーブル4を次の分割管路1a
に押し込むが、各分割管路1aの後端の押し込み機3は
ケーブル4を引っ張ることとなる。しかしこの引っ張り
は分割管路1a内のケーブル4の推進を補助し、ケーブ
ル4の弛みを取る程度のもので、上記押し込み力より小
さい力で引っ張ることとなる。この様にして管路1の一
端から他端までケーブル4を挿通させる。
【0020】また上記各実施例において、特に図5に示
す如く、管路1が湾曲している場合、当該曲がり部1b
ではケーブル4は曲がり部1bの内周面の外側を、当該
内周面に沿って推進していき、矢印P方向の力が生じる
と考えられるが、実際は当該曲がり部1bでケーブル4
が蛇行し、内周壁の多数箇所にケーブル4が当たり、側
圧が分散され、またこの工法ではケーブル4にバックテ
ンションがかかっておらず、押しだされるケーブル4の
自重のみとなっている。従って上記曲がり部1bで特に
張力が増すことがない。それ故管路1に曲がり部1bが
あってもケーブル4の摩擦等による損傷が抑えられ、ス
ムーズな布設ができる。
【0021】また図6及び図7は上記各実施例において
使用する押し込み機3の詳細を示した正面図及び側面図
であり、当該押し込み機3は底板7の両側に減速機8、
8を設け、これらの各減速機8の上面から伸びた各シャ
フト9にゴムローラ6が固定され、二つのゴムローラ6
により対をなしている。そしてこれらの各ゴムローラ6
は球状の外周ゴム10の中空部11内に圧縮空気を充填
し、適宜の圧力により外周ゴム10がへこむ様になって
いる。また上記各減速機8には油圧モータ12が取り付
けられ、当該各油圧モータ12の回転が各減速機8を介
して各シャフト9に伝達され、各ゴムローラ6が回転す
る。そして上記底板7の両側には側板13、13が立設
し、これらの側板13、13の間に上下二段にガイドシ
ャフト14、14を上記ゴムローラ6、6の前後に設け
ている。さらにこれらの各ガイドシャフト14にガイド
ローラ15を設けている。
【0022】そして上記ケーブル4はこの押し込み機3
の一方の上下のガイドローラ15、15の間に入り、一
対のゴムローラ6、6に挾持される。そしてこれらのゴ
ムローラ6、6の回転により押し出されて他方の上下の
ガイドローラ15、15の間から出ていく。その際上記
一対のゴムローラ6、6の各外周ゴム10がケーブル4
の圧力によりへこみ、ケーブル4を包込むように挾持す
る。従ってケーブル4の各ゴムローラ6との接触面積は
大きく、ケーブル4を傷つけずにかつ確実に送りだすこ
とができる。
【0023】またこれらの実施例において押し込み機3
の能力を最大に発揮させるには、押し込み機3を、ケー
ブル4を押し込む管路1の端部に限りなく近づけること
が一番良い方法であるが、実際には管路1の内径とケー
ブル4の外径に相違があるため、また管路1の端部に近
接して押し込み機3を設置できない場合が多いため、ど
うしても押し込み力にロスが発生してしまう。これを補
う方法としてケーブルガイドを設ける場合がある。
【0024】図8は管路1の内径とケーブル4の外径に
大差がある場合のケーブルガイド16を示し、押し込み
機3側に一端を近接し、この端部はケーブル4の外径に
合わせ、他端部は管路1の内径に合わせてラッパ状に開
化して管路1の端部に挿入、固定した筒状又は樋状のケ
ーブルガイド16である。また図9及び図10は管路1
の直近に押し込み機3を設置できない場合のケーブルガ
イド17、18の例を示す。図9のケーブルガイド17
は一端を押し込み機3に近接させて管口固定金具19で
固定し、他端を管路1の端部に挿入、固定した可とう性
のある筒状又は樋状で、長さ調整可能とした。また図1
0のケーブルガイド18はケーブル4の外径に間隔を調
整自在な一対のガイドローラ20を多数対押し込み機3
から管路1の端部まで並べたものである。
【0025】次にこの発明による押し込み工法と従来の
引っ張り工法とで、ケーブルにかかる張力の計算値と実
際の張力の値とにどのような差がでるか実験した。これ
は引っ張り工法では図11に示す如く、管路1の後端に
移動自在に上記押し込み機3に用いるゴムローラ6、6
を設け、このゴムローラ6、6を後方に固定したトラッ
ク21にワイヤー22を介して固定し、このワイヤー2
2にロードセル23を設け、当該ゴムローラ6、6でケ
ーブル4を引っ張り、その際のゴムローラ6、6にかか
る反力を張力としてとらえ、ロードセル23で検出し測
定器24及び記録計25で測定、記録した。
【0026】またこの発明の押し込み工法では図12に
示す如く、管路1の前端に移動自在に上記押し込み機3
に用いるゴムローラ6、6を設け、このゴムローラ6、
6を管路1の前方の電柱26にワイヤー27を介して固
定し、このワイヤー27にロードセル28を設け、当該
ゴムローラ6、6でケーブル4を管路1に押し込み、そ
の際のゴムローラ6、6にかかる反力を張力としてとら
え、ロードセル28で検出し測定器29及び記録計30
で測定、記録した。
【0027】また上記張力の計算値とは以下の張力計算
方法で算出した値である。 1、直線部では T=μWL(バックテンションなし) ただし T:張力(kg) μ:摩擦係数(実験管路の場合μ=0.4) W:ケーブルの単位重量(CVQ500mm2線=19.3k
g/m) L:ケーブル長(m) (例) 図式1
【0028】
【外1】
【0029】T1=0.4×19.3×32=247kg 2、曲線部では
【0030】
【数1】
【0031】ただし R:曲線半径(m) θ:開き角(ラジアン) (例) 図式2
【0032】
【外2】
【0033】
【数2】
【0034】3、直線部と曲線部の混合では (例) 図式3
【0035】
【外3】
【0036】 T3=T2+μWL=476+0.4×19.3×10=553 kg
【0037】図13はこの発明の第1実験例を示し、そ
の結果図13の(a)の直線状の管路1にケーブル4を
ゴムローラからなる押し込み機で管路の後端から引っ張
り、挿入した際、図11の方法でケーブルにかかる張力
を測定した結果は、図14に示す如く、計算値とほぼ同
様であった。また同様な条件で図13の(b)で示すよ
うにこの発明の押し込み工法を使用した場合のケーブル
にかかる張力を図12の方法で測定した結果は図15に
示す如く、計算値とほぼ同様であった。ただしこの場合
通線結果は60mであった。さらに図13の(c)で示
すように管路に同様な条件でケーブルを挿通する際、前
端で押し込み機を用いてケーブルを押し込み、管路の後
端で上記押し込み機と同構造の引っ張り機で引っ張った
場合、図11及び図12の方法で測定した結果は図16
に示す如く、押し込み機側のケーブル張力と引っ張り側
の張力は夫々計算値の約半分であり、二つをたすとほぼ
計算値と同様となった。なお以下図中測定・押は押し込
み側の張力、測定・引は引っ張り側の張力を示す。
【0038】また図17はこの発明の第2実験例を示
し、図17の(a)に示す直線状の管路の後端部に曲が
り部、直線部及び曲がり部を配した管路1にケーブル4
を従来のウインチカーによる引っ張り工法で挿入した結
果は、図18に示す如く、ケーブルの張力は曲線部及び
直線部で計算値よりやや上昇している。また図17の
(b)に示す如く上記(a)と同様な管路1において上
記と同様な条件でこの発明の押し込み工法の場合のケー
ブル4にかかる張力を図12の方法で測定した結果は図
19に示す如く、曲線部でも計算値と同様には上がら
ず、直線部分と同様に距離に比例して上がっていき、図
18に比べ明らかに曲線部分での張力が低い。さらに図
17の(c)に示す如く上記(a)と同様な管路1にお
いて、管路1の前端で押し込み機を用いてケーブル4を
押し込み、管路1の後端で引っ張り機で引っ張った場
合、図11及び図12の方法で測定した結果は図20に
示す如く、曲線部分でも押し込み機側のケーブル張力と
引っ張り側の張力は夫々計算値よりかなり低く、これら
を足しても計算値より低い。
【0039】また図21はこの発明の第3実験例を示
し、上記図17とほぼ同様な管路であるが、この管路1
は曲がり部の曲率が図17の管路1と異なる。そして図
21の(a)に示す管路1にケーブル4を従来のウイン
チカーによる引っ張り工法で挿入した結果は、図22に
示す如く、ケーブルの張力は曲線部及び直線部で計算値
よりやや上昇している。また図21の(b)に示す如く
上記(a)と同様な管路1において上記と同様な条件で
この発明の押し込み工法の場合のケーブル4にかかる張
力を図12の方法で測定した結果は図23に示す如く、
曲線部でも計算値と同様には上がらず、直線部分と同様
に距離に比例して上がっていき、図22に比べ明らかに
曲線部分での張力が低い。さらに図21の(c)に示す
如く上記(a)と同様な管路1において、管路1の前端
で押し込み機を用いてケーブル4を押し込み、管路1の
後端で引っ張り機により引っ張った場合、図11及び図
12の方法で測定した結果は図24に示す如く、曲線部
分でも押し込み機側のケーブル張力と引っ張り側の張力
は夫々計算値よりかなり低く、これらを足しても計算値
より低い。
【0040】なお以上の実験は、いずれも断面500m
2の400VのCVQケーブルを使用し、ケーブルの
推進速度を毎分5mで行った。また使用した押し込み機
のゴムローラは空気圧2kg/cm2とした。
【0041】
【発明の効果】請求項1項に記載した発明では管路の一
端に設けた押し込み機は、圧縮空気を中空部に充填した
一対のゴムローラから成るため、各ゴムローラとケーブ
ルとの接触面積は大きく、ケーブルを傷つけずにケーブ
ルを送り出すことができ、この押し込み機に押し出され
たケーブルは管路をガイドとして管路内を進んでいく。
それ故従来の引っ張り工法と異なり、ケーブルへ張力が
かからず、それだけケーブルの損傷が少ない。また特に
管路の曲がり部箇所ではケーブルの先端が外側内周壁、
内側内周壁と交互に当たりながら蛇行して進むため、側
圧が分散される形になり、またケーブルドラムが押し込
み側の反対に位置するので、バックテンション及びケー
ブル重量の影響はないため、管路の曲がり部においての
ケーブル側圧はほとんどかからず、ケーブルの損傷を極
めて低くすることができる。
【0042】また従来の引っ張り工法ではケーブルの繰
り出し側にケーブルドラム、ケーブルの延線側にはウイ
ンチを設け、しかもケーブルを引っ張る前にロープやワ
イヤー等の媒介物が必要であるが、この発明ではケーブ
ルの繰り出し側にケーブルを巻きつけたケーブルドラム
と押し込み機を設け、当該押し込み機で直接ケーブルを
押し込むため、延線に要する機材も少なくて済み、また
延線そのものも簡素化する。
【0043】また請求項2項に記載した発明では、上記
請求項1項の発明の効果に加え、管路の一定距離毎に押
し込み機を設け、各箇所でケーブルを管路に押し込んで
いるため、長いケーブルであっても管路内でケーブルが
引っ掛からず、スムーズにケーブルを管路内に布設でき
る。
【0044】また請求項3項に記載した発明では、上記
請求項2項の発明の効果に加え、管路の一定距離毎、即
分割管路の切れ目箇所毎に押し込み機を設け、さらに管
路の終端で引っ張り機を設け、各分割管路の一端でケー
ブルを押し込み、他端でケーブルの弛みを取る様に引っ
張るため、ケーブルはさらにスムーズに管路内を推進で
きる。
【0045】また請求項4項に記載した発明では、上記
請求項1項の発明の効果に加え、各押し込み機のケーブ
ル繰り出し端にケーブルガイドを設けているため、各押
し込み機から送られるケーブルは当該筒状又は樋上のケ
ーブルガイド内を通り、管路に導かれ、それ故ケーブル
のよりがばらけたりせず、押し込み機の押し込み力を効
率的にケーブルに伝えて管路内に布設できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示す概略図である。
【図2】この発明の第2実施例を示す概略図である。
【図3】この発明の第3実施例を示す概略図である。
【図4】この発明の方法に使用する押出機の概略平面図
である。
【図5】この発明の方法における管路の曲がり部のケー
ブルの通過状態を示す概略図である。
【図6】この発明の方法に使用する押出機の具体例を示
す一部断面正面図である。
【図7】この発明の方法に使用する押出機の具体例を示
す側面図である。
【図8】この発明の方法に使用するケーブルガイドの概
略側面図である。
【図9】この発明の方法に使用する他の実施例のケーブ
ルガイドの概略側面図である。
【図10】この発明の方法に使用するさらに他の実施例
のケーブルガイドの概略側面図である。
【図11】従来の工法の実験例における張力測定装置を
示す概略側面図である。
【図12】この発明の実験例における張力測定装置を示
す概略側面図である。
【図13】この発明の第1実験例の各管路の構成を示す
概略説明図である。
【図14】この発明の第1実験例における直線状の管路
にケーブルを従来のウインチによる引っ張り工法で挿入
した際のケーブルの張力を示すグラフ図である。
【図15】この発明の第1実験例における直線状の管路
にケーブルをこの発明の押し込み工法で挿入した際のケ
ーブルの張力を示すグラフ図である。
【図16】この発明の第1実験例における直線状の管路
に、管路の前端ではこの発明の押し込み工法で挿入し、
後端では従来の引っ張り工法でケーブルを引っ張った際
のケーブルの張力を示すグラフ図である。
【図17】この発明の第2実験例の各管路の構成を示す
概略説明図である。
【図18】この発明の第2実験例における曲がり部を有
する管路にケーブルを従来のウインチによる引っ張り工
法で挿入した際のケーブルの張力を示すグラフ図であ
る。
【図19】この発明の第2実験例における曲がり部を有
する管路にケーブルをこの発明の押し込み工法で挿入し
た際のケーブルの張力を示すグラフ図である。
【図20】この発明の第2実験例における曲がり部を有
する管路に、管路の前端ではこの発明の押し込み工法で
挿入し、後端では従来の引っ張り工法でケーブルを引っ
張った際のケーブルの張力を示すグラフ図である。
【図21】この発明の第3実験例の各管路の構成を示す
概略説明図である。
【図22】この発明の第3実験例における曲がり部を有
する管路にケーブルを従来のウインチによる引っ張り工
法で挿入した際のケーブルの張力を示すグラフ図であ
る。
【図23】この発明の第3実験例における曲がり部を有
する管路にケーブルをこの発明の押し込み工法で挿入し
た際のケーブルの張力を示すグラフ図である。
【図24】この発明の第3実験例における曲がり部を有
する管路に、管路の前端ではこの発明の押し込み工法で
挿入し、後端では従来の引っ張り工法でケーブルを引っ
張った際のケーブルの張力を示すグラフ図である。
【図25】従来の管路へのケーブル挿入法を示す概略図
である。
【図26】従来の管路へのケーブル挿入法における曲が
り部のケーブルの通過状態を示す概略図である。
【符号の説明】
1 管路 2 地表開口部 3 押し込み機 4 ケーブル 6 ゴムローラ 16 ケーブルガイド 17 ケーブルガイド 18 ケーブルガイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 角田 哲郎 東京都港区芝浦4丁目8番33号 株式会社 関電工内 (72)発明者 菊池 亨 東京都中央区日本橋小網町1−4 株式会 社ドーリョク内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管路の一端に、圧縮空気を中空部に充填
    した、一対のゴムローラから成る押し込み機を設け、当
    該ゴムローラを駆動回転させてケーブルを当該ゴムロー
    ラで挾持しつつ管路内に押し込み、管路の一端から他端
    までケーブルを挿通させることを特徴とする、押し込み
    式管路内ケーブル布設方法。
  2. 【請求項2】 一定長の管路の一定間隔毎に当該管路が
    分割された管路において、当該管路の一端及び分割管路
    の各切れ目箇所に、圧縮空気を中空部に充填した一対の
    ゴムローラから成る押し込み機を設け、当該各ゴムロー
    ラを駆動回転させてケーブルを当該各ゴムローラで挾持
    しつつ管路の一端及び各分割管路の各切れ目箇所から各
    分割管路内に押し込み、管路の一端から他端までケーブ
    ルを挿通させることを特徴とする、押し込み式管路内ケ
    ーブル布設方法。
  3. 【請求項3】 一定長の管路の一定間隔毎に当該管路が
    分割された管路において、当該管路の一端及び分割管路
    の各切れ目箇所に圧縮空気を中空部に充填した一対のゴ
    ムローラから成る押し込み機を設け、また当該管路の他
    端に、圧縮空気を中空部に充填した一対のゴムローラか
    ら成る引っ張り機を設け、上記各押し込み機のゴムロー
    ラを駆動回転させてケーブルを当該ゴムローラで挾持し
    つつ管路の一端及び各分割管路の各切れ目箇所から各分
    割管路内に押し込み、また管路の他端で上記引っ張り機
    でケーブルを引っ張り、かつ当該引っ張り力は各押し込
    み力以下とし、当該ケーブルを上記管路の一端から他端
    に挿通させることを特徴とする、押し込み式管路内ケー
    ブル布設方法。
  4. 【請求項4】 一定長の管路の一端に、圧縮空気を中空
    部に充填した一対のゴムローラから成る押し込み機を設
    け、この押し込み機と管路の一端開口部との間に、少な
    くとも押し込み機側の一端がケーブルの直径よりやや大
    きい内径を有するケーブルガイドを設け、上記押し込み
    機の各ゴムローラを駆動回転させてケーブルを当該各ゴ
    ムローラで挾持しつつ管路の一端から各分割管路内に押
    し込み、当該ケーブルを上記管路の一端から他端に挿通
    させることを特徴とする、押し込み式管路内ケーブル布
    設方法。
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