JP3257467B2 - ケーブル敷設工法およびケーブル敷設装置 - Google Patents
ケーブル敷設工法およびケーブル敷設装置Info
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Description
よびケーブル敷設装置に係り、特に建屋におけるケーブ
ル敷設経路に沿ってケーブルを敷設するためのケーブル
敷設工法およびケーブル敷設装置に関する。
いては地上側に設置された電気室からボイラ建屋の上方
に設けられた制御盤や電気機器までの間を多数の配線用
ケーブルで結ぶ必要があった。そしてボイラ建屋の内部
に設けられた配線用ダクトに配線用ケーブルを敷設する
ためには、当該配線用ケーブルが巻取られているドラム
をボイラ建屋の上方まで持ち上げ配線用ダクトの上側開
口から配線用ケーブルの先端を下方に送り出していく工
法か、もしくは配線用ダクトの下側開口から配線用ケー
ブルの先端を挿入しこの先端を上方に引き上げる工法が
用いられてきた。
れるように、配線用ダクトにループ状のワイヤを張り、
このワイヤに配線用ケーブルの先端を取り付け、ワイヤ
の回転移動によって配線用ケーブルを配線用ダクトの内
部に這わせる工法も知られている。
建屋などはその高さが数十メートルにもなり、配線用ケ
ーブルの全長は100メートルを越えるものもある。こ
のため配線用ケーブルが巻取られているドラムは重量物
(400〜2000Kg)となり当該ドラムをボイラ建
屋の上方まで持ち上げる工法では多大な労力を必要とし
ていた。またボイラ建屋の上方にはドラムを設置してお
くだけの場所が無いことから設置場所を確保することも
大変であった。
上げる工法では、この引き上げを人手にておこなってい
ることから、労働の過酷さや作業効率の悪さなどが問題
となっていた。
工法では、ワイヤも配線ケーブルもそれ自体素線を撚り
あわせた構造となっているため、張力が加わると撚りが
戻る方向に自転する。このため同工法を配線用ダクトに
適用すると、ワイヤと配線ケーブルとが絡み合うことが
予想される(特に垂直部分)ので、両者の絡み防止用に
分離用部材を別途設ける必要があった。
いる構成上、ワイヤが張られた範囲を越えて配線用ケー
ブルを先送りさせることができなかった。このためワイ
ヤが張られた範囲外の機器に配線用ケーブルを接続させ
るためには、ワイヤで配線用ケーブルを牽引した後、そ
の位置から人力で配線用ケーブルを牽引する必要があり
多大な労力を必要としていた。
合はワイヤを敷設経路に沿って複数設置し配線用ケーブ
ルを人力または他の方法で次々と乗り継がせていくが、
この場合前段以前のワイヤは配線用ケーブルの送り出し
に寄与しないので配線用ケーブルの敷設は当該配線用ケ
ーブルが繋がれた先頭のワイヤのみによっておこなわれ
る。このため敷設経路の終端側になるほど配線用ケーブ
ルの牽引に大きな動力を必要とし、配線用ケーブルの先
端には破損の恐れもあった。ここでワイヤ間に補助敷設
機を配備すれば配線用ケーブルに加わる張力を緩和する
ことができるが、装置全体が複雑になりその運転も面倒
であるという新たな問題が発生する。
用ケーブル牽引時のねじれの発生を防止するとともに配
線用ケーブルの先送りを可能にし、また配線用ケーブル
の敷設距離が長くとも確実に配線用ケーブルを敷設する
ことができるケーブル敷設工法およびケーブル敷設装置
を提供することを目的とする。
にベルトを用い、当該ベルトをガイドローラに倣わせれ
ば走行時における姿勢安定が図られ、もって配線用ワイ
ヤを確実に牽引することができるという知見に基づいて
なされたものである。
は、ケーブル敷設経路に沿ってループ状の敷設用ベルト
を配置し、前記敷設用ベルトの任意の点にケーブルを接
続するとともに前記敷設用ベルトを走行させ前記ケーブ
ルをケーブル敷設経路に沿って敷設させることとした。
ここで前記敷設用ベルトをケーブル敷設経路に沿って複
数配置し、初段の前記敷設用ベルトの走行により初段の
前記敷設用ベルトの終端側に前記ケーブルが達した後は
前記ケーブルを初段の前記敷設用ベルトから取り外すと
ともにこれを再び送り出し、初段の前記敷設用ベルトを
越えて次段の前記敷設用ベルトの始端側に前記ケーブル
が達した後は前記ケーブルを次段の前記敷設用ベルトの
始端側に付け替え、これを繰り返して前記ケーブルの敷
設を行うようにしてもよい。
敷設用ベルトを配置し、前記敷設用ベルトの任意の点に
ケーブルの先端側を接続するとともに前記敷設用ベルト
と前記ケーブルとを挟みローラにて挟み込みつつ前記敷
設用ベルトを走行させ、前記ケーブルの先端側がケーブ
ル敷設経路の終端側に達すると前記ケーブルの先端側を
前記敷設用ベルトから取り外し、前記ケーブルの先端を
前記敷設ベルトを越えて送り出した後は前記ケーブルを
前記敷設用ベルトの幅方向へと移動させ、前記ケーブル
をケーブル敷設経路に沿って敷設することとした。ここ
で前記ケーブル敷設経路における屈曲点をケーブル敷設
経路に沿って配置されるガイドローラによって形成し、
このガイドローラとケーブルとの間に前記敷設用ベルト
が位置するよう前記敷設用ベルトをねじりながら引き回
しすようにすることが望ましい。
ケーブル敷設経路に沿って配置したループ状の敷設用ベ
ルトにケーブル係止手段を設けるとともに前記敷設用ベ
ルトの走行をなす搬送手段を設け、前記敷設用ベルトの
走行により前記ケーブル係止手段にて係止されるケーブ
ルを前記ケーブル敷設経路に沿って敷設させるように構
成した。
れるガイドローラと、敷設用ベルトとケーブルとを挟み
込み可能な挟みローラと、前記ガイドローラに案内され
るループ状の敷設用ベルトとを設け、前記敷設用ベルト
にはケーブル係止手段を設けるとともに前記敷設用ベル
トの走行をなす搬送手段を設け、前記敷設用ベルトの走
行により前記ケーブル係止手段にて係止されるケーブル
をケーブル敷設経路に沿って送り出し可能にするように
構成してもよい。
の張力が加わっても敷設用ベルトの姿勢は変わることが
なく、敷設用ベルトに自転が生じることがない。このた
め敷設用ベルトを走行させても当該敷設用ベルトとケー
ブルとが絡み合うことがなく、確実にケーブルを牽引す
ることができる。
敷設経路途中で挟みローラにより挟み込まれているの
で、ケーブルの先端を敷設用ベルトから取り外してもケ
ーブルを敷設用ベルトの走行とともに送り出すことがで
きる。このためケーブル敷設経路の終端にケーブルの先
端が達した後、敷設用ベルトからケーブルの先端を取り
外し当該敷設用ベルトとともにケーブルを送り出せば、
当該ケーブルは敷設用ベルトの配置範囲を越えて先送り
させることができる。そして敷設用ベルトをケーブル敷
設経路に沿って多段に設置すればケーブルを次々と乗り
継がせることが容易になる。そして先頭以前の敷設用ベ
ルトでもケーブルを挟み込んで送り出すことができるの
で、敷設用ベルトの駆動には大きな動力を必要とするこ
ともなく、またケーブルに局部的な負荷が加わるのを防
止することができる。
合では、敷設用ベルトがガイドローラとケーブルとに挟
まれるように前記敷設用ベルトを配置すれば、ケーブル
はガイドローラと敷設用ベルトとに挟み込まれることが
無いので敷設用ベルトからのケーブルの取り外しを容易
にすることができる。そして上記の条件で敷設用ベルト
を配置させるために当該敷設用ベルトにねじりを加える
場合もあるが、この場合では、ガイドローラの片側にケ
ーブルの取出開口部が設けられるように、すなわちケー
ブルを中心とした敷設用ベルトのねじれ軌跡の中にケー
ブルが取り出せるだけの取出開口部が設けられていれば
ケーブルを敷設した後、当該ケーブルを敷設用ベルトの
幅方向に移動させるだけで簡単に敷設用ベルトから取り
外すことができる。
工法およびケーブル敷設装置について好適な具体的実施
の形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は実施の
形態に係るケーブル敷設装置の上面図を示し、図2は同
装置の正面図を示し、図3は図1におけるA−A断面図
を示す。これらの図に示すようにケーブル敷設装置10
は、配線用ケーブル16を保持しケーブル敷設経路とな
る断面コ字状のダクト14の開口部側に取り付けられて
いる。
16を牽引するための敷設用ベルト18がガイドローラ
20によりダクト14に沿って張られた形態となってい
る。ガイドローラ20は敷設用ベルト18の幅(50m
m程度)に対応した長さに設定され、その両端には敷設
用ベルト18の脱落防止用に側端板22が設けられてい
る。そしてこうしたガイドローラ20は上下方向にそれ
ぞれ設けられるとともに、片側端部が板状ステー24に
取り付けられる。また板状ステー24におけるガイドロ
ーラ20の取付下方には万力26が取り付けられてお
り、この万力26を用いることでダクト14の開口部側
にこれらローラユニット28を取付可能にしている。そ
して当該ローラユニット28はケーブル敷設経路に沿っ
て複数配置され敷設用ベルト18を案内可能にしてい
る。
からなる無端ベルトとなっており、その断面形状は裏側
に案内面12を形成する平板状となっている。そしてこ
の案内面12をガイドローラ20に接触させることで、
ローラユニット28の配設方向に敷設用ベルト18を走
行可能にしている。また図4に示すように敷設用ベルト
18の表面には、ケーブル係止手段となる面ファスナ
(ベルト側)30が貼り付けられ、配線用ケーブル16
側の先端に設けられた面ファスナ(ケーブル側)32を
密着させることで敷設用ベルト18に配線用ケーブル1
6を取付可能にしている。
用ベルト18を走行させるために搬送手段と挟みローラ
を兼ね備えた駆動装置34が設けられている。図5は、
ケーブル敷設装置10における駆動装置34の外観図で
ある。同図(1)では無端ベルト36を敷設用ベルト1
8の両側に挟み込むように配置し、この無端ベルト36
をプーリで駆動させることで敷設用ベルト18と配線用
ケーブル16とを送り出し可能にしている。ここで敷設
用ベルト18を挟む一対の無端ベルト36の片側は、敷
設用ベルト18の厚み方向に沿った図示しない移動レー
ル上に配置されている。このため敷設用ベルト18とと
もに配線用ケーブル16が挟まれ厚みが変動した場合で
もその送り出しを確実に行えるようにしている。また同
図(2)では、ゴム製の中空ボール38を敷設用ベルト
18の両側に挟み込むように配置し、この中空ボール3
8を駆動させることで敷設用ベルト18と配線用ケーブ
ル16とを送り出し可能にしている。中空ボール38は
配線用ケーブル16を送り出す場合、当該配線用ケーブ
ル16の形状に倣って変形するので密着性が増し、確実
な送り出しを行うことができる。なお駆動装置34は上
記2種類の形態を示したがこの方式に限定されるもので
はなく敷設用ベルト18と配線用ケーブル16との送り
出しができるのであれば様々な形態をとることが可能で
ある。本実施の形態では駆動装置34をケーブル敷設装
置10における端部側から若干内側に入り込んだ場所に
一箇所設置することとしており(複数でもよい)、これ
によって配線用ケーブル16を送りだした後に当該配線
用ケーブル16の先端を敷設用ベルト18から取り外し
ができるようにしている。
動装置34の他に走行中の敷設用ベルト18のたるみを
除去するテンショナ40が設けられている(図1および
図2参照)。このテンショナ40は、ガイドローラ20
と当該ガイドローラ20を牽引するスプリング41とで
構成されており、本実施の形態では敷設用ベルト18に
おける駆動装置34の後方の方向転換部42に配置され
ている。
0によって敷設される配線用ケーブル16は、通常ドラ
ム44に巻き付かれた状態で保管されている。そして配
線用ケーブル16を敷設する場合には、ドラム44をケ
ーブル敷設装置10の端部側に設置し、配線用ケーブル
16の先端をケーブル敷設装置10に向かって引き出
す。配線用ケーブル16の先端には前述したように面フ
ァスナ(ケーブル側)32が設けられている。ここで配
線用ケーブル16の先端と面ファスナ(ケーブル側)3
2との取り付けは、両者の間に設けられたよりもどし4
6とネット状のホルダーネット48とで行われ、配線用
ケーブル16に回転が生じても当該回転を吸収し敷設用
ベルト18側に回転が伝達するのを防止するとともに、
牽引負荷によって配線用ワイヤの先端が損傷するのを防
止するようになっている。
0を用いて配線用ケーブル16を敷設する手順を説明す
る。まず敷設対象となるダクト14に設置されたケーブ
ル敷設装置10の片側にドラム44を設置する。ここで
配線用ケーブル16の先端には、あらかじめよりもどし
46とホルダーネット48とを介して面ファスナ(ケー
ブル側)32が設けられているので、この面ファスナ
(ケーブル側)32を敷設用ベルト18に設けた面ファ
スナ(ベルト側)30に固定する。このように敷設用ベ
ルト18に配線用ケーブル16の先端を取り付けた後
は、駆動装置34を稼働させ敷設用ベルト18を走行さ
せる。
用ケーブル16は敷設用ベルト18とともにケーブル敷
設経路に沿って送り出される。ここで敷設用ベルト18
においては案内面12とガイドローラ20とが接触しな
がらの走行となるので、姿勢安定が図られ敷設用ベルト
18自体に自転作用が発生することがない。このためベ
ルト走行中に敷設用ベルト18と配線用ケーブル16と
が絡み合うといったことがなくなり、もって配線用ケー
ブル16の牽引を確実に行うことができる。そして配線
用ケーブル16の先端側をケーブル敷設装置10の方向
転換部42まで送りだした後は一旦駆動装置34を停止
させる。ここで配線用ケーブル16の先端側、すなわち
面ファスナ(ケーブル側)32の位置は駆動装置34と
方向転換部42との間に存在しているので、この時点で
面ファスナ(ベルト側)30と面ファスナ(ケーブル
側)32とを離反させる。そしてこの状態から再び駆動
装置34を稼働させ敷設用ベルト18を走行させる。配
線用ケーブル16は敷設用ベルト18とともに駆動装置
34に挟まれていることから、敷設用ベルト18の表面
からケーブル先端を離反させても、配線用ケーブル16
は敷設用ベルト18とともに送り出しがなされる。この
ため配線用ケーブル16の先端を方向転換部42を越え
て先送りすることができるので、ケーブル敷設装置10
の先に設けられている制御盤や電気機器(図示せず)に
配線用ケーブル16を接続させることができる。
ァスナによって構成したが、このケーブル係止手段はこ
の形態に限定されるものではなく、様々な形態をとるこ
とが可能となっている。図6は敷設用ベルト18の表面
全周に粘着材を設けたケーブル係止手段の応用例を示
す。同図に示すように敷設用ベルト18の表面全周に粘
着材50を設ければ、敷設用ベルト18と配線用ケーブ
ル16との固定位置を待つことなく配線用ケーブル16
を送り込むことが可能となる。なお押付ローラ52は配
線用ケーブル16を粘着材50との密着性を高め、剥離
ローラ54は配線用ケーブル16と粘着材50との離反
性を高めるものである。このため配線用ケーブル16に
対し複数の配線用ケーブル18を送り込むことができ、
もって作業効率の向上を図ることができる。
のボイラ建屋に適用した際のボイラ建屋の断面図を示
す。同図に示すように火力発電所におけるボイラ建屋5
6では、配線用ケーブル16の挿通をなすための配線用
ダクト58がボイラ建屋外壁の内側に設けられている。
そしてケーブル敷設装置10はこの配線用ダクト58の
経路に倣うように設置がなされている。ここで火力発電
所のボイラ建屋などケーブル敷設経路が長く、また配線
用ケーブル16が配線用ダクト58の内部で枝状に設置
される場合では、単一のケーブル敷設装置10だけを設
置するのは効率が悪い。そのため複数のケーブル敷設装
置10を配線用ダクト58に沿って連続配置する工法が
考え出された。図8はケーブル敷設工法の第1応用例を
示す。
10Aを配線用ダクト58に沿って連続配置すれば、ま
ず初段のケーブル敷設装置10Aにて配線用ケーブル1
6の先端側が方向転換部42に達すると、面ファスナ
(ケーブル側)32と面ファスナ(ベルト側)30とを
人手で離反させ配線用ケーブル16の先端を方向転換部
42を越えて先送りさせる。そして先送りした配線用ケ
ーブル16の先端を次段の敷設用ベルト18Bに取り付
け、次段の敷設用ベルト18Bにて送り出しを行う。こ
のとき前段以前の敷設用ベルト18Aにも配線用ケーブ
ル16が接触しているので、これらの敷設用ベルト18
Aも同時に稼働させれば、ケーブル敷設装置10個々の
駆動装置34を大きくせずとも、長い範囲にわたって配
線用ケーブル16を送り出すことができる。また配線用
ケーブル16の先端のみを牽引するのではないので、ケ
ーブル先端に加わる負荷が減少し、過大な負荷によるケ
ーブル被膜の損傷等を防止することができる。そしてケ
ーブル敷設装置10を配線用ダクト58の主幹のみに配
置するだけでなく主幹以外の敷設経路にも配設すれば、
配線用ケーブル16を容易に枝状に敷設させることがで
きる。
0における敷設用ベルト18は常に直線状に張られるの
ではなく、配線用ダクト58に設けられた屈曲部分に沿
って張られる場合もある。敷設用ベルト18に屈曲点を
形成するためには、ガイドローラ20を屈曲点位置に配
置することが必要となるが、ガイドローラ20と敷設用
ベルト18との間に配線用ケーブル16が挟まると当該
配線用ケーブル16に集中応力が加わり、ケーブルの敷
設後に配線用ケーブル16をケーブル敷設装置10から
取り出すことが難しくなる。このため敷設用ベルト18
の屈曲点では、配線用ケーブル16が敷設用ベルト18
の屈曲点の外側に配置されることが必要であった。図9
は屈曲点を経由する敷設用ベルト18を示す説明図であ
る。同図に示すように屈曲点60が2箇所存在し、敷設
用ベルト18を階段状に張る場合には、配線用ケーブル
16を最外周に配置させるために敷設用ベルト18を途
中でねじる必要がある。しかし敷設用ベルト18を無造
作(例えばスパイラル状)にねじっていったのでは、配
線用ケーブル16を板状ステー24(図3参照)の反対
側から引き出す際、その引き出し開口に配線用ケーブル
16が跨ることから敷設用ベルト18が邪魔をし配線用
ケーブル16を引き出すことができなくなる。このため
敷設用ベルト18をねじる場合にはそのねじり方向に留
意し配線用ケーブル16の引き出し方向を塞がないよう
にする必要があった。
次段の屈曲点60に到達するまでに、敷設用ベルト18
とガイドローラ20との間に配線用ケーブル16が挟ま
れないように、表裏が完全に反転するよう180度回転
させる必要がある。このとき配線用ケーブル16の引き
出し方向から見て、敷設用ベルト18における面ファス
ナ30(ベルト側)側の面が常に見えるように敷設用ベ
ルト18のねじり方向を設定すれば、敷設用ベルト18
が配線用ケーブル16の引き出し方向をさえぎることが
無くなり、もって配線用ケーブル16を確実に屈曲点6
0から引き出すことができる。このように屈曲点60に
おける敷設用ベルト18のねじり方向を設定していけ
ば、屈曲点60が複数存在していても配線用ケーブル1
6を引き出し方向側(板状ステー24の反対側)に移動
させるだけで配線用ケーブル16をケーブル敷設装置1
0から容易に引き出すことができる。
10の応用例を示した上面図および正面図を示す。これ
らの図に示すようにダクト14が上下2段に配置され、
個々に配線用ケーブル16の敷設作業を行う場合には、
敷設用ベルト18を方向転換部42にてねじり、ダクト
14の側方へ引き出させる。このように敷設用ベルト1
8の両側端部をダクト14の側方に引き出すとともに敷
設用ベルト18の中央部分をダクト14に沿って張れ
ば、上下のダクト14における配線用ケーブル16の敷
設作業を同時に行うことが可能となる。このため敷設作
業の効率向上を図ることができる。そして同図に示すよ
うに下段側に自ら駆動源を持たず挟んだベルトの走行力
によって回転力が与えられ、その回転力によって敷設用
ベルト18とともに挟みつけた配線用ケーブル16を先
送りできるケーブル敷設装置を備えることにより、上段
に取り付けられた駆動装置34の設置替えを行うことな
く上下段のケーブル敷設を行うことができる。
案内用にガイドローラ20を用いたが、敷設用ベルト1
8の案内面12と接触し敷設用ベルト18の走行安定を
図れるものであれば、ガイドローラ20に限定するもの
ではなく、例えば当該ガイドローラ20のかわりに両側
にベルト脱落防止のリブが設けられたソリなどを適用し
てもよい。さらに本実施の形態では敷設用ベルト18を
無端ベルトとして説明を行ったがこの形態に限定される
ものではなく、例えば敷設用ベルト18をケーブル敷設
装置10の両端に設けたガイドローラ20に反物の如く
巻き付け、このガイドローラ20の回転により敷設用ベ
ルト18を移動させるようにしてもよい。
ローラとを兼ね備えた駆動装置34を用いたがこの形態
に限定されるものではなく、搬送手段と挟みローラとを
ケーブル敷設装置10の中に別々に配置するよう構成し
てもよい。
ーブル敷設経路に沿ってループ状の敷設用ベルトを配置
し、前記敷設用ベルトの任意の点にケーブルを接続する
とともに前記敷設用ベルトを走行させ前記ケーブルをケ
ーブル敷設経路に沿って敷設させることとしたので、配
線用ケーブルの牽引時に敷設用ベルトに張力が加わって
も、当該敷設用ベルトにはロープ等で発生するようなね
じりが生じることがない。このため配線用ケーブルの牽
引時に敷設用ベルトと配線用ケーブルとが絡み合うこと
を防止することができる。また配線用ケーブルの先送り
も可能になり、もってケーブルの敷設作業を確実且つ容
易に行うことができる。
示す。
示す。
図を示す。
外観図である。
ケーブル係止手段の応用例を示す。
屋に適用した際のボイラ建屋の断面図を示す。
図である。
を示す。
を示す。
Claims (2)
- 【請求項1】屈曲点を有するケーブル敷設径路に沿って
ループ状の敷設用ベルトを配置し、前記敷設用ベルト面
にケーブルを接続するとともに前記敷設用ベルトを走行
させ前記ケーブルをケーブル敷設径路に沿って敷設させ
るケーブル敷設工法であって、前記敷設用ベルトを途中
で所定方向にねじることによって、前記ケーブルが前記
屈曲点では最外周に位置するように敷設することを特徴
とするケーブル敷設工法。 - 【請求項2】屈曲点を有するケーブル敷設径路に沿って
配置したループ状の敷設用ベルトと、前記敷設用ベルト
面に設けられたケーブル係止手段と、前記敷設用ベルト
を走行させる搬送手段とを備え、前記敷設用ベルトの走
行によりケーブル係止手段にて係止されるケーブルを前
記ケーブル敷設径路に沿って敷設させるケーブル敷設装
置であって、前記屈曲点では前記ケーブルが最外周に位
置して敷設されるように前記敷設用ベルトを途中で所定
方向にねじりながら引き回したことを特徴とするケーブ
ル敷設装置。
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