JP3406918B2 - データ処理装置 - Google Patents

データ処理装置

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JP3406918B2
JP3406918B2 JP33451292A JP33451292A JP3406918B2 JP 3406918 B2 JP3406918 B2 JP 3406918B2 JP 33451292 A JP33451292 A JP 33451292A JP 33451292 A JP33451292 A JP 33451292A JP 3406918 B2 JP3406918 B2 JP 3406918B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はデータ処理装置に係り、
特にホスト装置からの受信データを高速に受信可能な記
録装置に好適なデータ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】受信データを高速に転送するデータ処理
装置として、例えば用紙、プラスチック薄板等のシート
に文字、画像等を記録する記録装置がある。この記録装
置としては、画像形成プロセスの違いにより、ワイヤド
ット式、熱転写方式、インクジェット方式、レーザービ
ーム方式がある。また、記録装置の走査方式には、シリ
アル式、ラインプリント式、ページプリント式などがあ
る。
【0003】図9は、従来のシリアル式記録装置におけ
る制御系の一例を示すブロック図である。図9におい
て、符号21は記録装置全体を制御するマイクロプロセ
ッサ(MPU)である。記録すべきデータおよび記録装
置の動作を制御するコマンドは、セントロニクスインタ
ーフェースまたはシリアルインターフェースなどの公知
のインターフェース回路から構成される記録データ受信
部22を介して、受信バッファであるRAM23に転送
される。MPU21はRAM23に転送された受信デー
タを読取り、実際に記録可能なイメージデータに変換し
てRAM23内に設けられたイメージバッファ(プリン
トバッファ)に書込む。ホスト装置から転送される記録
データが文字、記号の場合には、データのコードの形で
転送されるため、ドットマトリックス方式の記録ヘッド
で記録できるように記録装置側でビットイメージデータ
に変換する。この変換のためのキャラクタジェネレータ
がROM24内に設けられている。またROM24に
は、MPU21が処理すべき制御プログラムが格納され
ている。
【0004】1ライン分のイメージデータが作成される
と、MPU21は入出力ポート25及び駆動回路26a
を介してキャリッジモータ5を駆動し、キャリッジ2を
移動させ、記録位置に到達したら入出力ポート25にR
AM23のイメージバッファ領域(プリントバッファ)
からイメージデータを転送し、図示しないタイマで作成
した規定のパルス幅で、駆動回路26bを介して記録ヘ
ッド1を駆動する。前記RAM23、ROM24、入出
力ポート25等は、リード・ライト制御回路27の出力
信号によりタイミング制御される。
【0005】その他、MPU21は入出力ポート25、
駆動回路26cを介して紙送りモータ15を制御し、ま
たセンサ28や操作パネル27の情報は入出力ポート2
5を介してMPU21に供給される。
【0006】また、RAM23に接続したアドレスバス
AB2は、アドレスバスセレクタ31によってMPU2
1のアドレスバスAB3、あるいはRAM23内の受信
バッファ領域のアドレスを出力するアドレスカウンタ3
2からのバスAB1のいずれか一方に接続される。そし
て、MPU21がRAM23をアクセスする場合は、チ
ップセレクトCS3を出力し、データバスセレクタ30
とアドレスバスセレクタ31はともにMPU21のバス
DB3、AB3を選択してDB2、AB2にそれぞれ接
続する。一方、MPU21がROM24をアクセスする
場合は、チップセレクトCS2を出力することにより、
データバスセレクタ30によりRAM23のデータバス
DB2は記録データ受信部22へのデータバスDB1に
接続され、アドレスバスセレクタ31によりRAM23
のアドレスバスAB2はアドレスカウンタ32からのア
ドレスバスAB1に接続される。
【0007】上記データバスセレクタ30とアドレスバ
スセレクタ31のバスセレクト動作は、MPU21から
アドレスバスAB3に出力するアドレスに基づいてリー
ドライト制御回路27がチップセレクトCS2を出力す
ることによって制御する。このリードライト制御回路2
7は、記録データ受信部22内のラッチに受信した1バ
イトデータをRAM23に転送するための制御を行なう
データ転送制御回路27aを有している。なお、入出力
ポート25とのデータ授受は、チップセレクトCS1を
出力して行なう。
【0008】次に、ホスト装置からの受信データをRA
M23内の受信バッファに転送する部分を詳述する。ホ
スト装置からの転送データは記録データ受信部22内に
存在する図示しないフリップフロップ素子等から構成さ
れる1バイト分のラッチに書込まれるが、このデータを
RAM23内の受信バッファに転送する方法としてはM
PU21がラッチからデータをリードして、RAM23
に転送する方法と、MPU21が介在せずにRAM23
にDMAで直接転送する方法に大別される。
【0009】最近は、記録装置の記録密度の上昇と高速
度記録及びカラー化に対応するため、短時間に多量のデ
ータを受信する必要があり、DMAで転送する方法が一
般的である。このDMAで転送する方法は、MPUバス
を開放して、つまりMPUの動作を停止して転送する方
法と、MPUの動作を止めずに、RAM23へのアクセ
スがMPUのアクセスと競合しないようにMPUがRA
M23以外のデバイスをアクセスしている時にそのアク
セスに同期して転送する方法に大別される。MPUの動
作停止による処理能力低下を防ぐために、後者の方法が
採用されるケースが増えている。
【0010】後者の回路構成を図9のブロック図で説明
する。同図において、RAM23に接続されるデータバ
スDB2は、データバスセレクタ30によってMPU2
1に接続されるデータバスDB3または記録データ受信
部22へのデータバスDB1のいずれかに接続される。
【0011】図10はMPU21およびRAM23のタ
イミングチャートである。通常、MPU21はROM2
4のデータを読取り、その制御手順に従ってRAM2
3、入出力ポート25等外部デバイスをアクセスしなが
ら記録動作を行なう。そして、ホスト装置からのデータ
を1バイト受信すると記録データ受信部22はデータ転
送制御回路27aに、データ転送要求信号R1をセット
することにより、次のROM24をリードするタイミン
グに同期して記録データ受信部22内のラッチからRA
M23に受信データを転送する(RAM23に転送デー
タをライトする)。前記データ転送終了後、データ転送
制御回路27aはデータ転送要求信号R1をリセット
し、かつ、受信バッファの書込みアドレスを示すアドレ
スカウンタを+1する。以後、ホスト装置からのデータ
を受信するたびに上記動作を繰返す。このデータ転送
は、たとえばROM24のチップセレクト信号CS2と
データ転送要求信号R1の論理積に基づいて行なうよう
にすればよい。
【0012】なお、上記データ転送はROMリードに同
期して行なっているが、例えば入出力ポート25等、R
AM24以外のデバイスのアクセスに同期させてもよ
い。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、MPU21がRAM23以外をアクセスしな
いと受信データが受信バッファであるRAM23に転送
されないため、MPUが多ビットの除算命令等のように
長時間外部エリアをアクセスしない命令、又はブロック
転送命令等のようにRAM以外を長時間アクセスしない
命令を多用すると、1行分の記録データを受信するのに
時間がかかり、スループット(実効記録速度)が低下す
るという欠点があった。
【0014】特に、ホスト装置と記録装置とのインター
フェース方式がRS422等シリアル方式、特に高速同
期式シリアル方式の場合には、ボーレートで規定される
転送間隔で必ずデータを受信しないとデータのとりこぼ
しが発生するため、ボーレートを高くできない、つまり
高速でデータが転送できないという問題があった。
【0015】上記欠点は、記録データ量が多いグラフィ
ック記録主体の高解像度、高速記録装置、特にカラーイ
ンクジェット方式の場合に顕著となる。
【0016】また、近年記録装置で用いるMPUも高機
能化が進み、高機能命令、つまり、MPU内部での処理
時間が長く、外部アクセスが長時間発生しない命令が増
大傾向にあるため、上記欠点は増々発生しやすくなる。
【0017】本発明は上述の課題を解決するためになさ
れたもので、受信データを高速にメモリに転送できると
ともに、受信データの取りこぼしを防止し得るデータ処
理装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明のデータ処理装置は、ラッチを介して受信したデ
ータを格納するメモリに接続したアドレスバス及びデー
タバスを、MPUに接続したアドレスバス及びデータバ
スから分離する分離手段と、受信して前記ラッチに格納
された前記データを前記メモリへ転送するデータ転送要
求が発生したとき、前記MPUによる前記メモリ以外の
素子のアクセスに同期して、前記分離手段により前記メ
モリのアドレスバス及びデータバスを前記MPUから分
離し、前記ラッチに格納した前記データを前記メモリへ
転送する転送制御手段と、前記データ転送要求が発生し
てからの経過時間が一定時間になるまでの間に前記MP
Uが前記メモリ以外の素子のアクセスを行なわない場
合、前記MPUに対して前記アドレスバス及び前記デー
タバスの解放を要求する要求信号を出力するとともに、
前記要求信号を受けて前記MPUに接続した前記アドレ
スバス及び前記データバスを解放した後に前記分離手段
により前記メモリのアドレスバス及びデータバスを前記
MPUから分離し、前記データを前記ラッチから前記メ
モリへ転送するDMA制御手段とを具備することを特徴
とする。
【0019】
【作用】上記構成によれば、メモリ以外の素子のアクセ
スに同期して受信データを上記メモリに転送できるので
高速転送が可能となり、また、ラッチからメモリへデー
タを転送するデータ転送要求が発生してからの経過時間
に基づいて、データ転送要求が発生してから一定時間内
に必ずDMA転送が行なわれるので、受信データの取り
こぼしも防止できる。
【0020】
【実施例】以下、本発明を記録装置に適用した場合の実
施例について、図面を参照して詳細に説明する。
【0021】図5は1例として本発明にかかるインクジ
ェット記録装置の外部構成を示している斜視図で、1は
インクを吐出するヘッドおよびそのインクタンクから構
成されるヘッドカートリッジ、2はヘッドカートリッジ
1を搭載して記録行方向(主走査方向)に移動するキャ
リッジである。キャリッジ2はガイド軸3,4によって
摺動可能に支持されており、タイミングベルト8に固定
されている。タイミングベルト8はプーリ6,7にかけ
回され、プーリ7に取り付けられたキャリッジモータ5
によって駆動され、これによってキャリッジ2は、記録
行方向に往復移動する。
【0022】記録紙9は、ペーパーパン10によってガ
イドされ、図示しない紙送りローラにピンチローラで圧
接されて搬送される。この搬送は紙送りモータ15を駆
動源として行われる。搬送された記録紙9は、排紙ロー
ラ12と拍車13とによりテンションを加えられて排紙
される。
【0023】14は回復系と呼ばれるユニットで、ヘッ
ドのノズル(図示せず)に付着した異物や粘度の高くな
ったインクを除去することにより、吐出特性を正規の状
態に戻す働きとするものである。16は記録ヘッドの位
置決めを行うフォト・インタラプタで構成されるホーム
ポジションセンサーで、キャリッジ2に設けられた遮光
板17がホームポジションセンサー16を遮断するか、
しないかによりホームポジションを検出することが可能
になる。なお、本実施例ではヘッドは熱エネルギーを用
いてインクに状態変化を生起させることにより吐出口か
らインク滴を吐出するものである。
【0024】(実施例1)図1は、本発明を実施した記
録装置の制御系ブロック図である。本実施例では、従来
例におけるリードライト制御回路27にDMA制御回路
27bを追加して、記録データ受信部22からRAM2
3へのデータ転送要求が発生してから一定時間内にMP
U21によるROM24のリードが発生しない、つまり
前記データ転送が行なわれない時、MPU21にMPU
バス解放要求を出して、DMAにより受信データを前記
記録データ受信部22内のラッチからRAM23へ転送
する構成にしたことを特徴とする。
【0025】図1のブロック図において、リードライト
制御回路27内に新規に追加したDMA制御回路27b
以外は従来例と同一なので説明を省略する。
【0026】DMA制御回路27bは、記録データ受信
部22からRAM23へのデータ転送要求が発生してか
らの経過時間を常にカウントし、規定時間内にMPU2
1によるROM24のリードが発生しなかったとき、M
PU21にMPUバス(アドレスバスAB3、データバ
スDB3)要求信号BRを出す。MPU21がMPUバ
ス要求信号BRを受けてバスを解放した後、DMA制御
回路27bはバスセレクト信号SELを切換える。これ
により、RAM23に接続されたアドレスバスAB2を
アドレスカウンタ32からのアドレスバスAB1に、R
AM23に接続されたデータバスDB2を記録データ受
信部22へのデータバスDB1に接続する。そして、R
AM書込み信号をRAM23に与えて、記録データ受信
部22からRAM23内のアドレスカウンタ32が示す
アドレスへデータ転送を行なう。データ転送後、DMA
制御回路27bは、データ転送要求信号R1をリセット
し、RAM23内の受信バッファの書込みアドレスを示
すアドレスカウンタ32を+1すると共に、MPU21
へのバス要求信号BRを解除し、MPU21は中断して
いた処理を展開する。
【0027】上記DMA制御回路27bの動作を示した
のが、図2のタイミングチャート図である。T1で示し
たデータ転送が、ROMリードに同期したもの、T2で
示したデータ転送が、本実施例によりバス要求信号BR
を出力してMPUバスを止めたDMA転送によるもので
ある。データ転送要求R1が発生してからt1時間経過
してもMPUによるROMリードがないとバス要求信号
BRが出力され、MPUはバスを解放する。つまり、M
PUはバスをハイインピーダンス状態にしたまま、処理
を中断する。この中断期間にバスセレクト信号SECを
切換えてデータ転送を行なう。
【0028】次に図3は、図1に示したDMA制御回路
27bの主要回路図であり、MPU21へのバス要求信
号BRを出力する回路例である。動作について説明する
と、データ転送要求信号R1の立上りでフリップフロッ
プ41のQ出力はセットされ“1”になる。Q出力信号
101はAND回路42の一方の入力に入力され、この
とき他方の入力つまりフリップフロップ42のQ*(Q
の反転)信号102は“1”のためAND回路42出力
103は“1”となり、カウンタ43は例えば1MHz
等の周期で常時出力されるクロック信号104をカウン
ト開始する。カウンタ43の出力信号105は比較回路
44に入力され、比較値106と比較される。比較回路
44の一致出力信号107は一致すると“1”、一致し
ないと“0”となる信号でフリップフロップ42のD入
力に入力され前記クロック信号104の立上りでサンプ
リングされる。通常は、比較回路44の入力信号105
が比較値106と一致する前にROMリードに同期した
データ転送が発生し、このデータ転送と同期して出力さ
れるリセット信号108によりフリップフロップ41、
カウンタ43はリセットされ、比較回路44の出力信号
107は“1”にならない。
【0029】しかし、データ要求信号R1が発生してか
ら、MPU21がブロック転送命令等、比較回路44の
比較値106で規定される時間以上ROM24をアクセ
スしない命令を実行し続けると、つまりROM24のア
クセスに同期して行なわれるデータ転送が発生しない
と、カウンタ43及びフリップフロップ41はリセット
されない。このため、比較回路44の比較値106とカ
ウンタ出力値が一致し、比較回路44の一致信号107
が“1”になる。するとフリップフロップ42のD入力
が“1”になりクロック104の立上りでBR信号が
“0”になり、MPU21にMPUバス要求を行なうと
同時にカウンタ43のカウントをAND回路42によっ
てブロックする。MPU21がMPUバスを開放した後
に、記録データ受信部22内のラッチにホスト装置から
受信した1バイトデータをDMAによりRAM23内の
受信バッファに転送する。なお、データ転送DMAに同
期して作成されたリセット信号109はフリップフロッ
プ42をリセットすることによりBR信号を解除し、か
つリセット信号108を発生させフリップフロップ41
及びカウンタ42をリセットする。
【0030】よって上記回路例により、ホストから受信
したデータのRAM23内の受信バッファへのデータ転
送要求が発生してから、ある規定時間内にROM24の
アクセスに同期して行なわれるデータ転送が発生しなか
った場合、MPUバスを解放してDMAによりRAM2
3へのデータ転送が可能となる。
【0031】次に本実施例の動作について図4に示すフ
ローチャートに沿って説明する。
【0032】図4において、まず装置の電源投入後、ス
テップS101でキャリッジ2のホームポジション検出
等装置の初期設定を行なう。次にステップS102で、
RAM23内の受信バッファの書込みアドレスを示すア
ドレスカウンタ32のスタートアドレスを設定して、ス
テップS103でホスト装置からのデータ受信をイネー
ブルにする。以後、ホスト装置からのデータを1バイト
受信するごとに、ROM24のアクセスに同期したRA
M23内の受信バッファへのデータ転送又は、前記RO
M24のアクセスに同期したデータ転送が規定時間内に
発生しなかった時には、MPUバスを解放したDMAに
よるデータ転送を行なう。このとき、アドレスカウンタ
32は1バイトデータ転送を行なうごとに+1される。
【0033】MPU21はRAM23内の受信バッファ
の受信データを読取り、コマンドを解析し、ROM24
内に設けられたキャラクタジェネレータをリードしなが
ら、実際にドットマトリクス方式の記録ヘッド1で記録
できるようにビットイメージデータに変換し、RAM2
3内のプリントバッファに書込む。ステップS104で
これから記録を行なう行のプリントバッファが完成し、
記録可能状態になったら、ステップS105でキャリッ
ジモータ5を記録可能状態である定速まで加速し、記録
位置ごとにMPU21はRAM23内のプリントバッフ
ァのデータを入出力ポート25にセットし、駆動回路2
6bを介して、記録ヘッド1を駆動する(ステップS1
06)。1行の記録が終了したらステップS107でキ
ャリッジモータ5を減速し、停止させ紙送り要求があっ
た場合には指定量紙送りを行なった後、ステップS10
4にジャンプし、以後上記制御を繰返す。
【0034】よって上記説明により、通常ではROM2
4のアクセスに同期したデータ転送を行ない、ある規定
時間内にROM24のアクセスに同期したデータ転送が
発生しなかった場合のみ、MPUバスを解放したDMA
によるRAM23へのデータ転送が可能になり、ホスト
装置からのデータ受信時におけるMPUの動作停止によ
る処理能力低下を最小限にした記録装置を提供すること
ができる。
【0035】なお、上記実施例ではデータ転送はROM
24リードのみに同期して行なっているが、更に例えば
入出力ポート25等ROM24以外のデバイスのアクセ
スに同期させてもよい。
【0036】また、上記実施例では説明していないが、
RAM24の受信バッファ領域のアドスレを示すアドレ
スカウンタ32はエンドアドレスに達するとスタートア
ドレスに戻るリングバッファ構成になっていることが望
ましい。
【0037】(実施例2)図6は、本発明の記録装置に
おける制御系の他の例を示すブロック図である。
【0038】本例の制御系は、実施例1において行なっ
たDMAによる受信データ転送に加え、RAM23内の
プリントバッファから入出力ポート25への記録データ
転送をMPUバスを解放したDMAで行ない、かつ本D
MA転送中に、受信データ転送が一定時間発生しなかっ
た、つまりROM24リードが一定時間発生しなかった
ことによるMPUバスを解放したDMA要求が発生した
場合、記録データ転送を一時中断して、受信データ転送
を行なう構成である。
【0039】本実施例では実施例1のブロック図に、更
にRAM23内のプリントバッファのアドレスを示すア
ドレスカウンタ33を設けたものである。そして、その
出力AB4をアドレスバスセレクタ31に入力し、MP
Uバスを解放したDMA中に、SEL信号によりRAM
23内の受信バッファのアドレス又はプリントバッファ
のアドレスを選択的にRAM23のアドレスバスAB2
に出力可能とした。
【0040】DMA制御回路27bの主要回路図例を図
8に示す。同図において、受信データ転送DMA要求信
号111(フリップフロップ42のQ*出力信号RBR
とMPUバス使用中“H”レベルとなる信号110の負
論理アンド45出力信号)と、ヘッド転送DMA要求信
号HBRの負論理オア回路46の出力信号BRをMPU
へのバス解放要求とすることにより、受信データ転送及
びヘッドデータ転送両DAMを可能としている。
【0041】次に、上記DMA制御回路27bの動作を
説明した図7のタイミングチャートをもとに本実施例を
説明する。なお、本実施例では記録ヘッド1は64ノズ
ル構成とし、1回のヘッド転送DMA要求で16ビット
単位で4回転送する構成とする。
【0042】図7において、通常は左側に示すようにホ
スト装置から受信したデータの受信バッファ(RAM)
へのデータ転送要求R1が発生した時、MPUのROM
リードに同期して、アドレスカウンタ32の出力AB1
の示すアドレスのRAMにデータを転送する。転送後、
アドレスカウンタ32は+1される。RAM23内の受
信バッファの内容を解析し、これから記録を行なう行の
RAM23内のプリントバッファが完成したら、キャリ
ッジモータ5を駆動する。記録ヘッド1が記録位置に到
達したら、ヘッド転送DMA要求HBRを出力し、MP
UへのDMA要求信号BRを“L”レベルにして、MP
Uバスを解放する。MPUバスが解放されたら、アドレ
スバスセレクタの出力をAB4に切換えて、アドレスカ
ウンタ33出力のAB4が示すRAM23のアドレスか
ら、記録ヘッド1の記録データをラッチする入出力ポー
ト25へ、記録データをDMA転送する。記録データ転
送は1回のDMAで16ビット単位で4回転送される
が、1回の転送後、アドレスカウンタ33は+2され
る。
【0043】通常は、HT1〜HT4のヘッドデータ転
送は連続して行なわれるが、図7の右側のようにヘッド
転送DMA中に受信データ転送DMA要求RBRが発生
すると、つまり、受信データ転送要求R1が発生してか
ら規定時間内にROM24リードによる受信データ転送
が発生しなかった時、DMA制御回路27bは、16ビ
ット単位のヘッドデータ転送終了後(図7ではHT3終
了後)、アドレスバスセレクタ31をアドレスカウンタ
32の出力AB1側に切換える。これにより、記録デー
タ受信部22からアドレスカウンタ32の出力AB1の
示すアドレスのRAM23へ、受信データをDMA転送
する(図7ではRT2)。受信データ転送終了後、アド
レスカウンタ32は+1されると同時に、再びアドレス
バスセレクタ31をアドレスカウンタ33の出力AB4
側に切換えて、残りのヘッドデータ転送DMA(HT
4)を行なう。
【0044】上記構成により、MPUバスを開放したヘ
ッドデータ転送DMA中でも、受信データ転送DMA要
求が発生した時、ヘッドデータ転送DMAを一時中断し
て、受信データ転送DMAを起動することが可能とな
り、受信データ転送要求が発生してから規定時間内に確
実に受信データ転送が可能となった。本実施例では、ホ
スト装置とのインターフェースが、ボーレートで規定さ
れる時間内に確実に受信データ転送を行なわないと受信
データの取りこぼしが発生するような、RS−232C
等シリアルインターフェースに、特に有効である。
【0045】なお、上記実施例ではヘッド転送DMAを
例に説明したが、ヘッド転送DMAに限定されるもので
はなく、一度のDMAでMPUバスを止める時間が長い
程効果がある。
【0046】以上説明したように、上記各実施例によれ
ばMPUが受信バッファであるRAM以外の素子のアク
セスに同期してホスト装置から受信した1バイトデータ
を記憶するラッチから前記RAMへ受信データ転送する
記録装置において、前記受信データ転送要求が発生して
から一定時間内にMPUがRAM以外の素子のアクセス
を行なわない時、強制的にMPUバスを開放してDMA
転送する構成を採用したことにより、 (1)MPUの命令実行にかかわらず、確実に所定時間
間隔内でデータ受信が行なえることにより、高解像度で
かつ高速記録可能な記録装置を安価に提供できる。 (2)ホスト装置とのインターフェースがシリアル方式
の時には転送速度(ボーレート)を高くすることが可能
となる。 (3)MPUが外部エリアを長時間アクセスしない高効
率命令を多用しても、ホスト装置からのデータ受信速度
が落ちない。 (4)通常は、RAM以外の素子のアクセスに同期して
受信データ転送が行なわれるため、MPUのバスはほと
んど止まらず、MPUの処理能力を最大限に利用するこ
とが可能となる。 という効果がある。
【0047】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行なわせるため
に利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0048】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて各沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を液体(インク)を吐出させ
て、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信号をパ
ルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行われ
るので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が達
成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信号とし
ては、米国特許第4463359号明細書,同第434
5262号明細書に記載されているようなものが適して
いる。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の
米国特許第4313124号明細書に記載されている条
件を採用すると、さらに優れた記録を行うことができ
る。
【0049】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0050】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であっても良い。
【0051】
【発明の効果】上述のとおり本発明によれば、MPUが
メモリ以外の素子をアクセスするのに同期して受信デー
タを上記メモリに転送するので高速に転送が可能とな
り、また受信データ転送要求が発生してから一定時間内
に必ずDMA転送が行なわれるので受信データの取りこ
ぼしを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した記録装置における制御系の一
例を示すブロック図である。
【図2】本発明の記録装置の動作を示すタイミングチャ
ート図である。
【図3】本発明の記録装置におけるDMA制御部の主要
部の回路例である。
【図4】本発明の記録装置に動作の一例を示すフローチ
ャート図である。
【図5】本発明の記録装置の一実施例を示す斜視図であ
る。
【図6】本発明の記録装置における制御系の他の例を示
すブロック図である。
【図7】本発明の記録装置の動作の他の例を示すタイミ
ングチャート図である。
【図8】本発明の記録装置におけるDMA制御部の主要
部の他の回路例である。
【図9】従来の記録装置の制御系のブロック図である。
【図10】従来の記録装置の動作を示すタイミングチャ
ート図である。
【符号の説明】
1 記録ヘッド 2 キャリッジ 5 キャリッジモータ 21 MPU 22 記録データ受信部 23 RAM 24 ROM 25 入出力ポート 27a データ転送制御回路 27b DMA制御回路 32 アドレスカウンタ 33 アドレスカウンタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 13/28 310 G06F 13/36 310

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラッチを介して受信したデータを格納す
    るメモリに接続したアドレスバス及びデータバスを、M
    PUに接続したアドレスバス及びデータバスから分離す
    る分離手段と、受信して前記ラッチに格納された前記データを前記メモ
    リへ転送する データ転送要求が発生したとき、前記MP
    Uによる前記メモリ以外の素子のアクセスに同期して、
    前記分離手段により前記メモリのアドレスバス及びデー
    タバスを前記MPUから分離し、前記ラッチに格納した
    前記データを前記メモリへ転送する転送制御手段と、 前記データ転送要求が発生してからの経過時間が一定時
    間になるまでの間に前記MPUが前記メモリ以外の素子
    のアクセスを行なわない場合、前記MPUに対して前記
    アドレスバス及び前記データバスの解放を要求する要求
    信号を出力するとともに、前記要求信号を受けて前記M
    PUに接続した前記アドレスバス及び前記データバスを
    解放した後に前記分離手段により前記メモリのアドレス
    バス及びデータバスを前記MPUから分離し、前記デー
    タを前記ラッチから前記メモリへ転送するDMA制御手
    段とを具備することを特徴とするデータ処理装置。
  2. 【請求項2】 前記MPUは、前記メモリに格納された
    受信データを記録ヘッドに供給すべき記録データに変換
    して前記メモリに格納することを特徴とする請求項1記
    載のデータ処理装置。
  3. 【請求項3】 前記DMA制御手段は、前記MPUに接
    続したアドレスバス及びデータバスを解放して、前記記
    録データを前記メモリから前記記録ヘッドに転送するこ
    とを特徴とする請求項記載のデータ処理装置。
  4. 【請求項4】 前記記録ヘッドは熱エネルギーを用いて
    インクを吐出することを特徴とする請求項2記載のデー
    タ処理装置。
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