JP3406691B2 - 光空間スイッチ - Google Patents

光空間スイッチ

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JP3406691B2
JP3406691B2 JP17285994A JP17285994A JP3406691B2 JP 3406691 B2 JP3406691 B2 JP 3406691B2 JP 17285994 A JP17285994 A JP 17285994A JP 17285994 A JP17285994 A JP 17285994A JP 3406691 B2 JP3406691 B2 JP 3406691B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、光信号処理や光通信シ
ステムに用いられる光空間スイッチに関する。 【0002】 【従来の技術】従来の光空間スイッチの一つに石英系光
導波路における熱光学効果を用いたものがある。これ
は、2×2熱光学効果光スイッチを単位スイッチとして
石英基板上にマトリックス状に配置し、N×Mの光空間
スイッチを構成するものである。この熱光学効果光スイ
ッチには、対称マッハツェンダ干渉計を用いた構成(以
下「対称MZIスイッチ」という)と、非対称マッハツ
ェンダ干渉計を用いた構成(以下「非対称MZIスイッ
チ」という)がある。この非対称MZIスイッチを用い
て8×8光空間スイッチを構成した例が論文(R.Nagas
e, et al.," Silica-Based 8*8 Optical-Matrix Swit
ch Module with Hybrid Integrated DrivingCircuits",
ECOC'93,MoP1.2,pp.17-20,1993)に示されている。 【0003】図5は、対称MZIスイッチの基本構成お
よびスイッチング特性を示す。図において、対称MZI
スイッチは、入力ポート41a,41bと、出力ポート
42a,42bと、2つの3dBカプラ43,44と、そ
の間に形成された2本の光導波路45a,45bと、光
導波路上に蒸着された熱ヒータ46とにより構成され
る。なお、光導波路45a,45bの導波路長は等し
い。入力ポート41a(41b)の入力信号光を出力ポ
ート42aまたは出力ポート42bに出力するスイッチ
ングは、熱ヒータ46に電流を流して熱的に光導波路の
屈折率を変化させ、等価的に導波路長を変化させること
により行う。 【0004】対称MZIスイッチのスイッチング特性
は、図5(b) に示すように熱ヒータ46に供給する駆動
電力に対して周期性を有している。実線はスルーポート
(入力ポート41aに対して出力ポート42a)への出
力を示し、破線はクロスポート(入力ポート41aに対
して出力ポート42b)への出力を示す。すなわち、入
力ポート41aの入力信号光は、熱ヒータ46に電力を
供給しないオフのときにクロスポートとなる出力ポート
42bに出力され、電力を供給するオンのときにスルー
ポートとなる出力ポート42aに出力される。 【0005】図6は、非対称MZIスイッチの基本構成
およびスイッチング特性を示す。図において、非対称M
ZIスイッチは、対称MZIスイッチと同様の構成であ
るが、2本の光導波路45a,45bの導波路長が半波
長分(λ/2)だけ異なっている。 【0006】非対称MZIスイッチのスイッチング特性
は、図6(b) に示すように対称MZIスイッチの場合と
逆になる。すなわち、入力ポート41aの入力信号光
は、熱ヒータ46に電力を供給しないオフのときにスル
ーポート(実線)となる出力ポート42aに出力され、
電力を供給するオンのときにクロスポート(破線)とな
る出力ポート42bに出力される。 【0007】なお、対称MZIスイッチおよび非対称M
ZIスイッチでは、スルーポートに信号光が出力される
ときにはクロスポートへのクロストークは小さい。逆
に、クロスポートに信号光が出力されるときにはスルー
ポートへのクロストークは大きい。これは、2つの3dB
カプラ43,44の結合比が等しくなるように作製する
ことが困難なためである。また、製作誤差のためにクロ
ストークが最小値にならない場合には、所定のオフセッ
ト電力を供給すればクロストークを最小にすることがで
きる。 【0008】ところで、一般に光通信システムでは、光
空間スイッチ全体におけるクロストークとして−30dB程
度が要求されている。しかし、上述した熱光学効果光ス
イッチはクロストークを−20dB以下にできるものの、光
空間スイッチ全体ではクロストークの累積によって−15
dB程度になる。すなわち、各熱光学効果光スイッチにお
いてオフセット電力を微調整し、クロストークを最小に
しても光空間スイッチ全体のクロストークを−30dB以下
にすることは容易ではなかった。 【0009】図7は、従来の熱光学効果光スイッチ駆動
装置の構成を示す。図において、熱ヒータ46は、定電
流回路の駆動トランジスタ51のオンオフによって電力
の供給が制御される構成である。この駆動トランジスタ
51に並列に接続されるレーザトリミング抵抗52は、
レーザ光によって抵抗値が微調整された抵抗器であり、
オフセット電力を供給するためのものである。すなわ
ち、駆動トランジスタ51がオフのときに、熱ヒータ抵
抗とレーザトリミング抵抗の分圧比に比例した電圧を熱
ヒータ46に印加し、対応する電流を流すことによって
オフセット電力を供給する。なお、駆動トランジスタ5
1がオンのときには、レーザトリミング抵抗52には電
流が流れない。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】ところで、光空間スイ
ッチを構成する熱光学効果光スイッチは複数個あり、各
々のオフセット電力は必ずしも同一ではない。また、各
熱光学効果光スイッチの熱ヒータ抵抗値にもバラツキが
ある。したがって、各熱光学効果光スイッチ駆動装置
は、それぞれ対応する熱光学効果光スイッチのオフセッ
ト電力の最適値と熱ヒータ抵抗値を測定し、得られたオ
フセット電力の最適値と熱ヒータ抵抗値に応じてレーザ
トリミング抵抗値を調整する必要があった。そのため
に、製作効率が悪く、汎用性に欠けるところがあった。 【0011】すなわち、クロストークの低減のためにレ
ーザトリミング抵抗を用いてオフセット電力制御を行う
構成では、−30dBを下回る小さなクロストーク特性を容
易に実現することが困難であった。 【0012】また、熱光学効果光スイッチがオフ状態で
もレーザトリミング抵抗に電流が流れるので、光空間ス
イッチ全体の消費電力が大きくなる問題があった。本発
明は、駆動電力オフのときにクロストークが小さい非対
称MZIスイッチの特性を活かし、小さな消費電力でス
イッチ全体のクロストークを低減することができる光空
間スイッチを提供することを目的とする。 【0013】 【課題を解決するための手段】本発明は、2×2の熱光
学効果光スイッチを複数段配列し、駆動装置から各熱光
学効果光スイッチの熱ヒータに供給する駆動電力に応じ
てスイッチングする光空間スイッチにおいて、最終段の
各熱光学効果光スイッチの各出力ポートに、それぞれ非
対称マッハツェンダ干渉計構成の熱光学効果光スイッチ
を接続し、駆動電力が供給されたときに入力光が出力さ
れるクロスポートを出力ポートとして設定し、各ステー
ジの熱光学効果光スイッチの熱ヒータへの供給電流をア
ナログスイッチを介して切り替えて接続し、各ステージ
でオンになるのは多くても1つとする。 【0014】また、駆動装置のうち前記非対称マッハツ
ェンダ干渉計構成の熱光学効果光スイッチを駆動する駆
動装置は、基準電圧発生手段と定電流回路とを備え、前
記基準電圧発生手段は、前記非対称マッハツェンダ干渉
計構成の熱光学効果光スイッチをオン状態にするときは
前記非対称マッハツェンダ干渉計構成の熱光学効果光ス
イッチの熱ヒータのスイッチング電力に応じた電圧とオ
フセット電力に応じた電圧とを加算した電圧を発生し、
オフ状態にするときはオフセット電力に応じた電圧を発
生するものであり、前記定電流回路は、前記非対称マッ
ハツェンダ干渉計構成の熱光学効果光スイッチの熱ヒー
タによる降下電圧と前記基準電圧発生手段が発生する電
圧との差分を検出し、その差分電圧に応じて駆動電流を
流すものである。さらに、前記非対称マッハツェンダ干
渉計構成の熱光学効果光スイッチを除く各ステージの熱
光学効果光スイッチの熱ヒータへの供給電流をアナログ
スイッチを介して切り替えて接続し、各ステージでオン
になるのは多くても1つとする。 【0015】 【作用】本発明の光空間スイッチでは、各出力ポートに
ゲートスイッチとして非対称MZIスイッチを配置す
る。そして、信号光の出力ポートに対応する非対称MZ
Iスイッチをオンとし、他をオフとする。非対称MZI
スイッチは、オフとしたとき、また所定のオフセット電
力を供給したときにクロスポート側への遮断特性がよ
い。したがって、光空間スイッチを構成する各熱光学効
果光スイッチで生じたクロストークが累積しても、出力
ポート以外の非対称MZIスイッチをオフとすることに
よりクロストークを大幅に小さくすることができる。 【0016】なお、各熱光学効果光スイッチではクロス
トークの発生が許容されるので、それらにクロストーク
を低減するためのオフセット電力の供給は不要である。
すなわち、オフセット電力の供給が必要なのはゲートス
イッチとなる非対称MZIスイッチだけであるので、駆
動装置を簡単にできるとともに消費電力を低減すること
ができる。 【0017】また、熱光学効果光スイッチの駆動電力お
よびオフセット電力に応じた基準電圧を設定し、熱ヒー
タにその基準電圧に比例した定電流を流す構成の駆動装
置を用いることにより、オフセット電力を供給するため
のレーザトリミング抵抗が不要となる。 【0018】 【実施例】図1は、本発明の光空間スイッチの実施例構
成を示す。ここでは、2×16のスイッチ構成を示す。 【0019】図において、第1ステージに1個の対称M
ZIスイッチSW1−1、第2ステージに2個の対称M
ZIスイッチSW2−1〜SW2−2、第3ステージに
4個の対称MZIスイッチSW3−1〜SW3−4、第
4ステージに8個の対称MZIスイッチSW4−1〜S
W4−8をツリー状に配列する。第1ステージの対称M
ZIスイッチSW1−1の入力ポートを光空間スイッチ
の入力ポート1−1,1−2とする。第4ステージの8
個の対称MZIスイッチSW4−1〜SW4−8の各出
力ポートに、16個の非対称MZIスイッチGSW1〜G
SW16をゲートスイッチとして接続する。各非対称MZ
IスイッチGSW1〜GSW16では、前段の各対称MZ
IスイッチSW4−1〜SW4−8に接続される入力ポ
ートに対して、クロスポートとなる出力ポートを光空間
スイッチの出力ポート2−1〜2−16とする。 【0020】このような構成により、入力ポート1−1
または入力ポート1−2から入力された信号光は、各ス
テージの対称MZIスイッチSW1−1〜SW4−8の
オンオフ状態に応じて、16個の出力ポート2−1〜2−
16のいずれかに対応する非対称MZIスイッチにスイッ
チングされる。この非対称MZIスイッチのみをオンと
し、他の非対称MZIスイッチをオフとする。 【0021】ここで、入力ポート1−1から入力された
信号光を出力ポート2−1にスイッチングする場合につ
いて説明する。第1ステージの対称MZIスイッチSW
1−1のみをオンとし、他の対称MZIスイッチをオフ
とすることにより、入力ポート1−1から入力される信
号光は出力ポート4−1に対応する非対称MZIスイッ
チGSW1へスイッチングされる。この非対称MZIス
イッチGSW1をオンとすることにより、出力ポート2
−1に信号光を取り出すことができる。 【0022】ところで、対称MZIスイッチでは、オフ
状態のときにスルーポート側に約−10dBのクロストーク
が生じる。したがって、出力ポート2−2に対応した非
対称MZIスイッチGSW2には、対称MZIスイッチ
SW4−1から約−10dBのクロストーク信号が入力され
ることになる。そこで、非対称MZIスイッチGSW2
をオフとする。非対称MZIスイッチは、オフ状態のと
きにクロスポート側に生じるクロストークは−20dB以下
であるので、出力ポート2−2に出力されるクロストー
ク信号は、対称MZIスイッチSW4−1のクロストー
ク特性と合わせて−30dB以下にできる。なお、非対称M
ZIスイッチのオフ状態における遮断特性が−20dBを越
える場合には、所定のオフセット電力を供給することに
より、出力ポート2−2に出力されるクロストーク信号
を−30dB以下にする。 【0023】また、出力ポート2−3,2−4に対応す
る非対称MZIスイッチGSW3,GSW4には、対称
MZIスイッチSW3−1からのクロストーク信号が入
力される。このクロストーク信号は、オフ状態の対称M
ZIスイッチSW4−2を通過するので、非対称MZI
スイッチGSW3,GSW4に入力されるクロストーク
信号は−10dB以下(GSW3は−20dB以下)となる。し
たがって、それらをオフとすることにより、出力ポート
2−3,2−4に出力されるクロストーク信号を−30dB
以下にできる。なお、非対称MZIスイッチGSW3に
はオフセット電力の供給は不要である。 【0024】また、出力ポート2−5〜2−8に対応す
る非対称MZIスイッチGSW5〜GSW8には、対称
MZIスイッチSW2−1からのクロストーク信号が入
力される。このクロストーク信号は、オフ状態の対称M
ZIスイッチSW3−2,SW4−3,SW4−4を通
過するので、非対称MZIスイッチGSW5〜GSW8
に入力されるクロストーク信号は−10dB以下(GSW5
〜GSW7は−20dB以下)となる。したがって、それら
をオフとすることにより、出力ポート2−5〜2−8に
出力されるクロストーク信号を−30dB以下にできる。な
お、非対称MZIスイッチGSW5〜GSW7にはオフ
セット電力の供給は不要である。 【0025】一方、出力ポート2−9〜2−16に対応す
る非対称MZIスイッチGSW9〜GSW16には、対称
MZIスイッチSW1−1からのクロストーク信号が入
力される。対称MZIスイッチでは、オン状態のときに
クロスポート側に生じるクロストークは−20dB以下であ
る。したがって、非対称MZIスイッチGSW9〜GS
W16に入力されるクロストーク信号は−20dB以下とな
り、それらをオフとすることにより出力ポート2−9〜
2−16に出力されるクロストーク信号を−30dB以下にで
きる。なお、オフセット電力の供給は不要である。 【0026】このように、入力ポート1−1から入力さ
れた信号光を出力ポート2−1に取り出す場合には、非
対称MZIスイッチGSW2〜GSW16に入力されるク
ロストーク信号は最大でも約−10dBとなり、それらをオ
フとすることにより出力ポート2−2〜2−16のクロス
トーク信号を−30dB以下にすることができる。 【0027】特に、オンとなる対称MZIスイッチで生
じるクロストークは−20dB以下であるので、そのクロス
トーク信号が到達する非対称MZIスイッチでは、オフ
とするだけでクロストークを−30dB以下にすることがで
きる。たとえば、入力ポート1−1から入力された信号
光を出力ポート2−6に取り出す場合には、対称MZI
スイッチSW1−1,SW2−1,SW3−2,SW4
−3をオンとし、非対称MZIスイッチGSW6をオン
とする。このとき、非対称MZIスイッチGSW6以外
に入力されるクロストーク信号は−20dB以下であるの
で、それらをオフとするだけでクロストークを−30dB以
下にできる。 【0028】図2は、非対称MZIスイッチの駆動装置
の実施例構成を示す。図において、46は熱ヒータであ
り、定電流回路11によって制御される駆動電流I0
流れる。この定電流回路11は、制御回路12,メモリ
13,D/A変換器14,加算器15および電圧電流変
換回路16により、熱ヒータ46の抵抗値その他に影響
されない定電力制御が行われる。 【0029】制御回路12は、あらかじめ熱ヒータ46
のスイッチング電力値とオフセット電力値をメモリ13
に記憶させる。制御回路12が非対称MZIスイッチを
オン状態にする制御命令SW(on)を出すと、メモリ13
から対応するスイッチング電力値とオフセット電力値が
D/A変換器14に入力され、それぞれアナログ電圧値
(Vsw,Voff )に変換され、加算器15で加算されて
電圧電流変換回路16に入力される。また、制御回路1
2が非対称MZIスイッチをオフ状態にする制御命令S
W(off) を出すと、メモリ13から対応するオフセット
電力値がD/A変換器14に入力され、アナログ電圧値
(Voff )に変換され、加算器15を介して電圧電流変
換回路16に入力される。すなわち、電圧電流変換回路
16には基準電圧Vref としてVsw+Voff またはVof
f が与えられ、定電流回路11はそれに比例した電流I
ref を流す。なお、電圧電流変換回路16と熱ヒータ4
6を直接接続し、基準電圧Vref に応じた電流Iref を
流すようにすることも可能である。 このように、非対
称MZIスイッチのオン/オフに合わせて熱ヒータ46
に最適な電流を流すことができるので、オフセット電力
を供給するためのトリミング抵抗が不要となり、またそ
の微調整も簡単に行うことができる。 【0030】ここで、定電流回路11と電圧電流変換回
路16を具体的に表した構成を図3に示す。差動増幅器
21は、熱ヒータ(抵抗値R)46による電圧降下分
(V=R・I0)と基準電圧Vref とを比較し、差分電圧
を出力する。駆動トランジスタ22はこの差分電圧に応
じて動作し、基準電圧Vref に応じた駆動電流I0 を流
す。これにより、熱ヒータ46の抵抗のバラツキを補償
した定電力動作が行われる。 【0031】なお、対称MZIスイッチにはオフセット
電力を供給する必要がないので、その駆動装置ではオフ
セット電力値をメモリ13に記憶させる必要はなく、ま
た加算器15は不要となる。 【0032】図4は、図1の実施例の光空間スイッチに
対応する駆動装置の構成例を示す。図において、対称M
ZIスイッチは、各ステージでオンになるのは多くても
1つである。したがって、各ステージごとに1組のD/
A変換器14,定電流回路(ここでは電圧電流変換回路
16を含むものとする)11を備え、各対称MZIスイ
ッチの熱ヒータ46とアナログスイッチを介して切り替
えて接続する。第2ステージに対応するアナログスイッ
チ31は1×2構成であり、第3ステージに対応するア
ナログスイッチ31は1×4構成であり、第4ステージ
に対応するアナログスイッチ31は1×8構成である。
このような構成により、回路規模を大幅に小さくするこ
とができる。 【0033】また、非対称MZIスイッチGSW1〜G
SW16は、1個をオンとし、他の15個をオフとする。し
たがって、1組のD/A変換器14,加算器15,定電
流回路11と、1×16構成のアナログスイッチで対応で
きる。 【0034】ただし、オフとするときにクロストークの
遮断のためにオフセット電力の供給が必要な場合があ
る。上述した例では、入力ポート1−1の信号光を出力
ポート2−1にスイッチングするときに、出力ポート2
−2に対応する非対称MZIスイッチGSW2には−10
dB程度のクロストーク信号が入力されるので、オフセッ
ト電力の供給が必要になる場合がある。一方、非対称M
ZIスイッチGSW9〜GSW16に入力されるクロスト
ークは−20dB以下になるので、これらにはオフセット電
力の供給は必要ない。このようなオフセット電力の供給
パターンに対応するためには、図に示すように、n組の
D/A変換器14,加算器15,定電流回路11と、n
×16構成のアナログスイッチ34を備える。なお、クロ
ストークの状態と光空間スイッチに要求されるクロスト
ーク値に応じて、nを1〜16の範囲で適宜決定する。い
ずれにしても、回路規模を大幅に小さくすることができ
る。 【0035】このように、図4に示す駆動装置を用いる
ことにより、必要最小限の構成によりスイッチング動作
が可能な光空間スイッチを実現することができる。 【0036】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の光空間ス
イッチでは、各出力ポートにゲートスイッチとして非対
称MZIスイッチを配置し、信号光の出力ポート以外の
非対称MZIスイッチをオフとすることにより、クロス
トークを小さく抑えるることができる。また、信号光の
スイッチングを行う熱光学効果光スイッチには、クロス
トークを低減するためのオフセット電力の供給が不要と
なるので、駆動装置を簡単にできるとともに消費電力を
低減することができる。 【0037】また、駆動装置にはオフセット電圧を供給
するためのレーザトリミング抵抗が不要となるので、製
作効率、汎用性、電力制御性に優れた光空間スイッチを
構成することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の光空間スイッチの実施例構成を示すブ
ロック図。 【図2】非対称MZIスイッチの駆動装置の基本構成を
示すブロック図。 【図3】非対称MZIスイッチの駆動装置の実施例構成
を示すブロック図。 【図4】図1の実施例の光空間スイッチに対応する駆動
装置の構成例を示すブロック図。 【図5】対称MZIスイッチの基本構成およびスイッチ
ング特性を示す図。 【図6】非対称MZIスイッチの基本構成およびスイッ
チング特性を示す図。 【図7】従来の熱光学効果光スイッチ駆動装置の構成を
示す図。 【符号の説明】 1 入力ポート 2 出力ポート 11 定電流回路 12 制御回路 13 メモリ 14 D/A変換器 15 加算器 16 電圧電流変換回路 21 差動増幅器 22 駆動トランジスタ 31〜34 アナログスイッチ 41 入力ポート 42 出力ポート 43,44 3dBカプラ 45 光導波路 46 熱ヒータ 51 駆動トランジスタ 52 レーザトリミング抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥野 将之 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−59290(JP,A) 特開 平6−82847(JP,A) 特開 平5−188408(JP,A) 特開 平5−72575(JP,A) 特開 平5−333382(JP,A) 特開 昭58−95330(JP,A) 特開 昭62−173441(JP,A) 特開 平3−21932(JP,A) 特開 平5−53157(JP,A) 特開 平8−29813(JP,A) 特開 平4−352133(JP,A) 特表 平2−503850(JP,A) R.Nagase et al.,S ilica−Based 8x8 Op tical−Matrix Switc h Module with Hyub rid Integrated Dri ving Circuits,19th European Conferenc e on Optical Commu nications ECOC’93,V ol.2,pp.17−20(1993) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/00 - 7/00 H04Q 3/52 H04B 10/00 - 10/28 JICSTファイル(JOIS) WPI(DIALOG)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 2×2の熱光学効果光スイッチを複数段
    配列し、駆動装置から各熱光学効果光スイッチの熱ヒー
    タに供給する駆動電力に応じてスイッチングする光空間
    スイッチにおいて、 最終段の各熱光学効果光スイッチの各出力ポートに、そ
    れぞれ非対称マッハツェンダ干渉計構成の熱光学効果光
    スイッチを接続し、駆動電力が供給されたときに入力光
    が出力されるクロスポートを出力ポートとして設定し、前記駆動装置のうち前記非対称マッハツェンダ干渉計構
    成の熱光学効果光スイッチを駆動する駆動装置は、基準
    電圧発生手段と定電流回路とを備え、 前記基準電圧発生手段は、前記非対称マッハツェンダ干
    渉計構成の熱光学効果光スイッチをオン状態にするとき
    は前記非対称マッハツェンダ干渉計構成の熱光学効果光
    スイッチの熱ヒータのスイッチング電力に応じた電圧と
    オフセット電力に応じた電圧とを加算した電圧を発生
    し、オフ状態にするときはオフセット電力に応じた電圧
    を発生するものであり、 前記定電流回路は、前記非対称マッハツェンダ干渉計構
    成の熱光学効果光スイッチの熱ヒータによる降下電圧と
    前記基準電圧発生手段が発生する電圧との差分を検出
    し、その差分電圧に応じて駆動電流を流すものであり、 前記非対称マッハツェンダ干渉計構成の熱光学効果光ス
    イッチを除く 各ステージの熱光学効果光スイッチの熱ヒ
    ータへの供給電流をアナログスイッチを介して切り替え
    て接続し、各ステージでオンになるのは多くても1つで
    あることを特徴とする光空間スイッチ。
JP17285994A 1994-07-25 1994-07-25 光空間スイッチ Expired - Lifetime JP3406691B2 (ja)

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