JPH04352133A - マッハツェンダ干渉計型光スイッチの駆動回路 - Google Patents

マッハツェンダ干渉計型光スイッチの駆動回路

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JPH04352133A
JPH04352133A JP12726291A JP12726291A JPH04352133A JP H04352133 A JPH04352133 A JP H04352133A JP 12726291 A JP12726291 A JP 12726291A JP 12726291 A JP12726291 A JP 12726291A JP H04352133 A JPH04352133 A JP H04352133A
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JP
Japan
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heater
state
circuit
optical path
path length
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JP12726291A
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Inventor
Toru Matsunaga
亨 松永
Masayuki Okuno
将之 奥野
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光信号を光のままでスイ
ッチするマッハツェンダ干渉計型光スイッチの駆動回路
に関するものである。このような光スイッチを利用する
分野としては、通信網における交換機の通話路、交換機
の中の複数のモジュール間の接続の切り替え、通信網に
おける伝送線路の切り替え、光関係の測定における光信
号の切り替え等がある。
【0002】
【従来の技術】図7はマッハツェンダ干渉計型光スイッ
チSWとその駆動回路の従来構成を示す。マッハツェン
ダ干渉計型光スイッチSWは、2つの入力ポートPi 
1,Pi2と、分岐用の3dBカプラC1と、光導波路
でなる2つのアームA1,A2と、結合用の3dBカプ
ラC2と、2つの出力ポートPo 1,Po 2と、加
熱することによりアームA1の実効光路長を可変にする
ヒータHとを備えており、光信号S1,S2が入力され
る。 駆動回路1は、電圧Vが印加された端子Tと、可変抵抗
Rと、スイッチSとを有している。スイッチSの投入に
よりヒータHが発熱し、熱光学効果によりアームA1の
屈折率が変わり実効光路長が変化する。
【0003】図7において入力ポートPi 1から入っ
た光信号S1は3dBカプラC1により理想的には等量
に分岐されそれぞれ2つのアームA1,A2を通った後
3dBカプラC2で結合される。この時、2つのアーム
A1,A2の実効光路長差が光信号S1の波長の整数倍
であれば入力ポートPi 1からの光信号S1はすべて
出力ポートPo 2へ出力される。即ち、入力ポートP
i 1に入力した光信号S1が出力ポートPo 2(P
o 1ではなく)から出力されるので、このときの状態
をクロス状態と称す。また、2つのアームA1,A2の
実効光路長差が光信号S1の波長の整数倍プラス半波長
分であれば入力ポートPi 1からの光信号S1はすべ
て出力ポートPo 1から出力される。即ち、入力ポー
トPi 1に入力した光信号S1が出力ポートPo 1
(Po 2ではなく)から出力されるので、このときの
状態をバー状態と称す。 入力ポートPi 2からの光信号S2も同様の動作とな
り、2つのアームA1,A2の実効光路長差が光信号S
2の波長の整数倍であれば光信号S2はすべて出力ポー
トPo 1へ出力されてクロス状態となり、2つのアー
ムA1,A2の実効光路長差が光信号S2の波長の整数
倍プラス半波長分であれば出力ポートPo 2へ出力さ
れてバー状態となる。
【0004】従来例では、通常、2つのアームA1,A
2の長さは等しくなるように作られ、ヒータHから熱を
加えない時、すなわちヒータHに電流を流さない時、光
スイッチSWはクロス状態となり、ヒータHから適当な
熱が加えられた時に光スイッチSWはバー状態となる。 図7のスイッチSは光スイッチSWのクロス/バー状態
を切り替えるためにあり、スイッチSが投入された時光
スイッチSWはバー状態となり、可変抵抗Rはこの時の
クロストーク量が最小になるようにヒータHの発熱量を
適当な値に設定するためのものである。つまり、アーム
A1,A2の実効光路長差が正確に、光信号波長の整数
倍プラス半波長分となるように、発熱量ひいてはアーム
A1の実効光路長を調整しているのである。なお図7に
は図示していないが、アームA2側にも予備のヒータが
設置されており、アームA1側のヒータHが断線したと
きには、アームA2側の予備ヒータを用いてクロス/バ
ー状態を切り替える場合がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】光スイッチの特性を規
定する指標のひとつにクロストーク量の大きさがあるが
、マッハツェンダ干渉計型光スイッチSWの場合、この
クロストーク量は2つの3dBカプラC1,C2のそれ
ぞれの分岐比の精度とアームA1,A2の実効光路長の
精度により決まる。図7のような駆動系では、バー状態
では加える熱量を調整することによりアームA1の実効
光路長を正確に設定することが可能であり、その場合ク
ロストーク量は2つの3dBカプラC1,C2の精度で
決まる。このため現在の技術レベルではバー状態での信
号対クロストーク比を25dB以上にすることは比較的
容易である。一方、クロス状態ではアームA1,A2の
実効光路長を調整することができないため製造時のアー
ムA1,A2の実効光路長の精度がクロストーク量を規
定する主な要因となる。このため現状の光スイッチ作製
技術ではクロス状態での信号対クロストーク比を再現性
よく25dB以上にすることは困難であり、そのため低
クロストークな光スイッチを作製する場合、製造の歩留
りが悪くなるという問題点があった。さらに、図7のよ
うな2×2光スイッチを同一基板内に多数集積化して8
×8程度のマトリクス光スイッチを作る場合には歩留り
は一層低下する。
【0006】図8は、図7の光スイッチSWの入力ポー
トPi 1からの光信号S1の各出力ポートPo 1,
Po 2からの出力と、ヒータHに流れる電流の関係を
示したものである。図7のスイッチSの開閉によりヒー
タ電流は0とIONの間で切り替わる。バー状態ではク
ロストーク量は小さいが、クロス状態では最適な光路長
差が得られないため大きなクロストークとなる例を示し
ている。
【0007】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、製造時にアームの実効的な光路
長が一致しない場合においてもバー状態だけでなくクロ
ス状態においてもクロストーク量の小さな光スイッチを
歩留りよく得ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明では、バー状態及びクロス状態において光スイッ
チのヒータに電流を通し、しかも、2つのアームの実効
光路長差を決められた条件に正確に合せるように電流値
をコントロールする駆動回路を備えたことを特徴とする
。また、電流を通すヒータを選択回路で選択するように
した。
【0009】
【作用】本発明によれば、マッハツェンダ干渉計型光ス
イッチのクロス状態とバー状態に対応して2つのアーム
の光路長差を、制御信号の大きさ、すなわちヒータに流
す電流値を調整することにより正確に設定することがで
き、クロス状態とバー状態ともにクロストーク量を小さ
くすることが可能となる。また、請求項2の発明では、
前記の大きさを調整した制御信号をアームの一方のヒー
タだけに加えるものである。また請求項3の発明では、
クロス状態とバー状態の制御信号を別々のヒータに加え
るものである。
【0010】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図1は本発明の第1の実施例を示しており、
請求項2の発明に対応している。同図に示すようにマッ
ハツェンダ干渉計型光スイッチSW1は、入力ポートP
i1,Pi2、3dBカプラC1、アームA1,A2、
3dBカプラC2、出力ポートPo 1,Po 2、ヒ
ータH1,H2を有しており、光信号S1,S2が入力
される。この光スイッチSW1ではアームA1とアーム
A2の長さが等しくなるように製作されており、ヒータ
H1,H2を加熱しないときにはクロス状態となり、ヒ
ータH1,H2の一方を加熱してアームA1,A2の実
効光路長を信号光波長の整数倍プラス半波長分としたと
きにバー状態となる。もちろん、製作精度の誤差がある
ため、実効光路長調整をしないときにはクロストークが
生じるが、次に述べる駆動回路10により、クロストー
クの低減を図るようにしている。
【0011】図1において選択回路L1は接点α,β,
γを有しており、接点αはヒータH1に、接点βはヒー
タH2に、接点γは駆動回路10にそれぞれ接続されて
いる。この選択回路L1では、接点αと接点γとを接続
するαγ接続モードと、接点βと接点γとを接続するβ
γ接続モードのうちの一方の接続モードが選ばれる。
【0012】駆動回路10は、状態変更回路11と光路
長微調回路12を備えている。状態変更回路11は、電
圧V1が印加された端子T1と、可変抵抗R1と、スイ
ッチS1を有し、光路長微調回路12は、電圧V2が印
加された端子T2と、ダイオードDと、可変抵抗器R2
を有している。また電圧V1≧電圧V2となるようにし
ている。
【0013】次に図1の実施例の動作について、各場合
に分けて説明する。 (イ)選択回路L1をαγ接続モードとし且つスイッチ
S1を開放した場合。この場合には、光路長微調回路1
2の可変抵抗R2を調整することにより、ヒータH1に
流す電流を調整して、アームA1,A2の実効光路長差
が、正確に、光信号S1,S2の波長の整数倍となるよ
うにすることができる。かくて、光スイッチSW1をク
ロス状態にすることができ、しかもクロス状態であって
もクロストーク量を極めて小さくすることができる。
【0014】(ロ)選択回路Lをαγ接続モードとし且
つスイッチS1を投入した場合。この場合には状態変更
回路11からヒータH1に電流が流れ、熱光学効果によ
りアームA1の屈折率が変わり、アームA1,A2の実
効光路長差が、光信号S1,S2の波長の整数倍プラス
半波長分となり、バー状態となる。しかも可変抵抗R1
を調整してヒータH1に流す電流を調整し、実効光路長
差が上述した条件に正確に合うようにする。かくて光ス
イッチSW1をクロス状態にし、しかもクロストークを
極めて小さくすることができる。なお、この場合、ダイ
オードDは逆流防止の機能を果し、状態変更回路11か
ら光路長微調回路12へ電流が流れ込むことなく、電流
がヒータH1へ送られるようにしている。
【0015】(ハ)選択回路L1をβγ接続モードとし
且つスイッチS1を開放した場合。この場合には、光路
長微調回路12の可変抵抗R2を調整することにより、
ヒータH2に流す電流を調整して、アームA1,A2の
実効光路長差が、正確に、光信号S1,S2の波長の整
数倍となるようにすることができる。かくて、光スイッ
チSW1をクロス状態にすることができ、しかもクロス
状態であってもクロストーク量を極めて小さくすること
ができる。
【0016】(ニ)選択回路Lをβγ接続モードとし且
つスイッチS1を投入した場合。この場合には状態変更
回路11からヒータH2に電流が流れ、熱光学効果によ
りアームA2の屈折率が変わり、アームA1,A2の実
効光路長差が、光信号S1,S2の波長の整数倍プラス
半波長分となり、バー状態となる。しかも可変抵抗R1
を調整してヒータH2に流す電流を調整し、実効光路長
差が上述した条件に正確に合うようにする。かくて光ス
イッチSW1をクロス状態にし、しかもクロストークを
極めて小さくすることができる。
【0017】図2は、図1の実施例において、光スイッ
チSW1の入力ポートPi 1から入力した光信号S1
が出力ポートPo 1,Po 2から出力されてくる光
出力と、ヒータに流す電流との関係を示す。図2からわ
かるように、ヒータに流す電流値をI1 とするとクロ
ストーク量を極めて小さくしてバー状態とでき、電流値
をI2 とするとクロストーク量を極めて小さくしてク
ロス状態とすることができる。
【0018】図1の実施例では、アームA1,A2の長
さが等しくなるよう製作された光スイッチSW1を用い
たが、アームA1とアームA2の長さの差が信号光波長
の整数倍プラス半波長分となるように製作した光スイッ
チを用いるようにしてもよい。このような光スイッチを
採用したときには、前述の(イ)(ハ)の場合にバー状
態となり、(ロ)(ニ)の場合にクロス状態となり、当
然にクロストーク量も極めて小さくなる。
【0019】図3は本発明の第2の実施例を示しており
、請求項3の発明に対応している。この実施例に用いる
マッハツェンダ干渉計型光スイッチSW2は、図1に示
す光スイッチSW1と同一構造となっている。
【0020】図3において選択回路L2は接点α,β,
γ,θを有しており、α,γを接続するとともにβ,θ
を接続する第1接続モード(図4参照)と、α,βを接
続するとともにγ,θを接続する第2接続モード(図5
参照)とのうち、一方の接続モードが選ばれる。
【0021】駆動回路20は、状態変更回路21と光路
長微調回路22を備えている。状態変更回路21は、電
圧V3が印加された端子T3と、可変抵抗R3と、スイ
ッチS3とを有し、接点θに接続されている。光路長微
調回路22は、電圧V4が印加された端子T4と、抵抗
r4と、スイッチS4と、可変抵抗R4とを有しており
、接点αに接続されている。スイッチS3とスイッチS
4はコンプリメンタリーな動作をし、スイッチS3が開
放のときはスイッチS4は投入され、スイッチS3が投
入のときはスイッチS4は開放される。なお、選択回路
L2の接点γはヒータH1に接続され、接点βはヒータ
H2に接続されている。
【0022】次に図3の実施例の動作について、各場合
に分けて説明する。 (1)選択回路L2を第1接続モード(図4)とし且つ
スイッチS3を開放してスイッチS4を投入した場合。 この場合にはヒータH1には光路長微調回路22から電
流が流れ、ヒータH2には電流が流れない。そこで、光
路長微調回路22の可変抵抗R4を調整することにより
、ヒータH1に流す電流を調整して、アームA1,A2
の実効光路長差が、正確に、光信号S1,S2の波長の
整数倍となるようにすることができる。かくて、光スイ
ッチSW2をクロス状態にすることができ、しかもクロ
ス状態であってもクロストーク量を極めて小さくするこ
とができる。
【0023】(2)選択回路L2を第1接続モード(図
4)とし且つスイッチS3を投入してスイッチS4を開
放した場合。この場合にはヒータH1には電流は流れず
、ヒータH2には状態変更回路21から電流が流れる。 このため、ヒータH2に電流が流れて生じた熱光学効果
により、アームA2の屈折率が変わり、アームA1,A
2の実効光路長差が、光信号S1,S2の波長の整数倍
プラス半波長分となり、バー状態となる。しかも可変抵
抗R3を調整してヒータH2に流す電流を調整し、実効
光路長差が上述した条件に正確に合うようにする。かく
て光スイッチSW2をバー状態にし、しかもクロストー
ク量を極めて小さくすることができる。
【0024】(3)選択回路L2を第2接続モード(図
5)とし且つスイッチS3を開放してスイッチS4を投
入した場合。この場合にはヒータH2には光路長微調回
路22から電流が流れ、ヒータH1には電流が流れない
。そこで、光路長微調回路22の可変抵抗R4を調整す
ることにより、ヒータH2に流す電流を調整して、アー
ムA1,A2の実効光路長差が、正確に、光信号S1,
S2の波長の整数倍となるようにすることができる。か
くて、光スイッチSW2をクロス状態にすることができ
、しかもクロス状態であってもクロストーク量を極めて
小さくすることができる。
【0025】(4)選択回路L2を第2接続モード(図
5)とし且つスイッチS3を投入してスイッチS4を開
放した場合。この場合にはヒータH2には電流は流れず
、ヒータH1には状態変更回路21から電流が流れる。 このため、ヒータH1に電流が流れて生じた熱光学効果
により、アームA1の屈折率が変わり、アームA1,A
2の実効光路長差が、光信号S1,S2の波長の整数倍
プラス半波長分となり、バー状態となる。しかも可変抵
抗R3を調整してヒータH1に流す電流を調整し、実効
光路長差が上述した条件に正確に合うようにする。かく
て光スイッチSW2をバー状態にし、しかもクロストー
ク量を極めて小さくすることができる。
【0026】図3に示す光スイッチSW2の製造時の2
つのアームA1,A2の光路長差が0から半波長以上に
わたってばらつく場合に、回路21,22の電流値の可
変範囲がこのばらつきをすべてカバーするためには、回
路21により設定可能な電流値I3と回路22により可
能な電流値I4は、 I<I3(max) I3(min)<I/√2<I4(max )I4(m
in)=0 という関係を満たす必要がある。ただし、I3の範囲を
〔I3(min),I3(max)〕、I4の範囲を〔
I4(min),I4(max)〕で表すものとする。 また、Iは、I4=0となる様な光スイッチ、すなわち
、両方のヒータに電流を流さない時に光スイッチがクロ
ス状態またはバー状態になるような光スイッチを別の状
態に切り替えるためにヒータに流す電流値である。
【0027】また図3の中の光路長微調回路22では、
ヒータと並列に調整用可変抵抗R4が入る構成となって
いるが、本回路を状態変更回路21と同様な構成、すな
わち、ヒータと直列に調整用可変抵抗を入れる構成にす
ることも可能である。この場合、回路22で設定可能な
電流値の下限I4(min)は0とはならないが、直列
な調整抵抗の値が十分大きければ実用上問題ない。
【0028】図6は、図3の実施例において、光スイッ
チSW2の入力ポートPi 1から入力した光信号S1
が出力ポートPo 1,Po 2から出力されてくる光
出力と、ヒータに流す電流との関係を示す。図6におい
て、原点よりも右側は一方のヒータに電流を流し、他方
のヒータには電流を流さない状態を表わし、図の左側は
その逆の状態を表わしている。この例でも、光スイッチ
のクロス状態の時のヒータ電流とバー状態の時のヒータ
電流を適当な値(図ではI4とI3)に設定することで
、クロストーク量が小さくなることがわかる。更に図3
の実施例の状態変更回路21から流す電流は、図1の実
施例の状態変更回路11から流す電流よりも小さくてよ
い。 回路11では、回路12で流した電流の状態から状態を
変化させる値の電流を流さなくてはならないのに対し、
回路21では電流が零の状態から状態を変化させる値の
電流を流せばよいからである。
【0029】図3の実施例では、アームA1,A2の長
さが等しくなるよう製作された光スイッチSW2を用い
たが、アームA1とアームA2の長さの差が信号光波長
の整数倍プラス半波長分となるように製作した光スイッ
チを用いるようにしてもよい。このような光スイッチを
採用したときには、前述の(1)(3)の場合にバー状
態となり、(2)(4)の場合にクロス状態となり、当
然にクロストーク量も極めて小さくなる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
マッハツェンダ干渉計型光スイッチのクロストーク量を
クロス状態とバー状態ともに小さくすることができる。 また、請求項2の発明によれば、一方のヒータを現用と
し他方のヒータを予備として使用できる他、光スイッチ
の状態を切り替えるための(電気)スイッチが光スイッ
チあたり1個で済むという利点がある。また、請求項3
の発明によれば、請求項2の発明による回路よりも、光
スイッチを動作させるための駆動電流が小さくなるとい
う利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す構成図である。
【図2】第1実施例における光スイッチの光出力とヒー
タ電流との関係を示す特性図である。
【図3】本発明の第2の実施例を示す構成図である。
【図4】第2実施例における第1接続モードを示す説明
図である。
【図5】第2実施例における第2接続モードを示す説明
図である。
【図6】第2実施例における光スイッチの光出力とヒー
タ電流との関係を示す特性図である。
【図7】従来技術を示す構成図である。
【図8】従来技術における光スイッチの光出力とヒータ
電流との関係を示す特性図である。
【符号の説明】
SW,SW1,SW2  マッハツェンダ干渉計型光ス
イッチ 1,10,20  駆動回路 11,21  状態変更回路 12,22  光路長微調回路 Pi 1,Pi 2  入力ポート C1,C2  カプラ A1,A2  アーム H,H1,H2  ヒータ Po 1,Po 2  出力ポート L1,L2  選択回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  光信号を通す2つのアームに個別に備
    えたヒータの発熱により、アームの実効光路長の調整が
    でき、両アームの実効光路長差が光信号波長の整数倍と
    なる条件が成立したときに、第1入力ポートに入力され
    た光信号が第2出力ポートから出力され第2入力ポート
    に入力された光信号が第1出力ポートから出力されるク
    ロス状態となり、両アームの実効光路長差が光信号波長
    の整数倍プラス半波長分となる条件が成立したときに、
    第1入力ポートに入力された光信号が第1出力ポートか
    ら出力され第2入力ポートに入力された光信号が第2出
    力ポートから出力されるバー状態となるマッハツェンダ
    干渉計型光スイッチにおいて、クロス状態とバー状態の
    うちの一方の状態にする際に、一方の状態を実現する実
    効光路長差の条件が正確に成立するように、ヒータに流
    す電流を調整する第1の回路と、クロス状態とバー状態
    のうち他方の状態にする際に、他方の状態を実現する実
    効光路長差の条件が正確に成立するように、ヒータに流
    す電流を調整する第2の回路と、を有する駆動回路を備
    えたことを特徴とするマッハツェンダ干渉計型光スイッ
    チの駆動回路。
  2. 【請求項2】  請求項1において、さらに、前記2つ
    のヒータのうちの一方を選択し、選択したヒータに、前
    記第1の回路から出力される電流または前記第2の回路
    から出力される電流を送る選択回路を備えたことを特徴
    とするマッハツェンダ干渉計型光スイッチの駆動回路。
  3. 【請求項3】  請求項1において、さらに、前記第1
    の回路から出力される電流を前記2つのヒータのうちの
    一方のヒータに送ったときには前記第2の回路から出力
    される電流を他方のヒータに送るよう、通電するヒータ
    を選択する選択回路を備えたことを特徴とするマッハツ
    ェンダ干渉計型光スイッチの駆動回路。
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