JP3405561B2 - フィルム見当と皺伸ばし用ゲート装置 - Google Patents

フィルム見当と皺伸ばし用ゲート装置

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JP3405561B2 JP15394493A JP15394493A JP3405561B2 JP 3405561 B2 JP3405561 B2 JP 3405561B2 JP 15394493 A JP15394493 A JP 15394493A JP 15394493 A JP15394493 A JP 15394493A JP 3405561 B2 JP3405561 B2 JP 3405561B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、端部送り孔付き帯状フ
ィルム用フィルム見当と皺伸ばしを行うゲート装置およ
びその装置に使用される方法に関する。 【0002】 【従来の技術】本出願は、「フィルム見当ゲート装置
(FILM REGISTRATION GATE ASSEMBRY )」と題し、Daug
lass L. Blanding名義で同時に申請され、同時係属出願
の米国出願番号第903837号において開示し、請求してい
る発明に関連する内容を開示し、請求するものである。 【0003】映写、記録、印刷、走査並びに類似の目的
に映画フィルムを使用する例が代表的であるが、その場
合、帯状フィルムを送ることにより、一つの映像のフレ
ームまたはフィルムゲートの焦点見当部位において作成
される映像のフレームを反復的に見当し、これによっ
て、フレームの部位ないし開口部面に垂直、かつフレー
ムの部位中心点と交差する光軸において、当該フレーム
を肉眼で見る、もしくは露光するようにしている。当該
映像のフレームは、開口部において映像のフレームを支
障なく肉眼で見るため、もしくは当該フレームを露光す
るための窓部となる圧力板、パッドないし類似の締結装
置によって、フレームの部位における焦点位置に保持さ
れる。 【0004】前記帯状フィルムは、それが映画フィルム
であってもそうでなくても、典型的には長手方向に連続
した一定長方形の映像のフレームで形成され、そのフレ
ームはフィルム端部の一対の平行な送り孔の列の間に限
定されている。そしてその送り孔の両列はフィルム幅方
向に等間隔で、各送り孔は共通断面積の一定長方形であ
り、一方の列の各送り孔は他方の列の対応する送り孔と
フィルム幅方向に整列している。 【0005】各映像のフレームは通常、見当ピンによっ
て、開口部又はフレームの位置に見当されるが、そのピ
ンは帯状フィルムの端部送り孔と同一断面の大きさ及び
形状を有している。そしてフレームの位置が開口部に見
当される間に、前記ピンは所定の送り孔に入る。このた
め、ピンおよび送り孔の摩耗が促進され、送り孔損傷の
原因となる。その結果、摩耗したピンと送り孔との間、
および/または、ピンと損傷された送り孔との間に遊び
が発生し、ひいては、映像フレームの開口部への見当が
不正確になる。これらの問題を回避するために、例え
ば、小さめのピンを使用すると、ピンと送り孔との間に
生ずる遊びによって、映像のフレームの開口部への見当
が最初から不正確になるという問題がつきまとう。 【0006】上記の問題は、高解像度電子走査及び印字
システムを使用する場合には深刻な問題となる。この種
の装置においては、特殊効果を付加する場合は特に、撮
像位置やフィルムゲート開口部に映像のフレームを極め
て正確に位置設定することが要求されるからである。前
記帯状フィルムは、高度の直線性、即ち、光学走査線に
沿って真にフラットな焦点性(focally)を維持しなけれ
ばならないが、それはシャープな焦点整合状態を維持す
るために必要なことである。このため、このフィルム
は、ゲート開口部を備えた曲線状のフィルムゲートを規
定する円柱状(もしくは、円柱弧状)の表面の一部分に
巻付けられるのが一般的である。ゲートは、帯状フィル
ムの送り孔の付いた端部を支持し、映像のフレームを送
ってゲート開口部又は結像位置に位置するようにする。
使用中は、引込式締結装置が映画フィルムを保持し、こ
の締結装置が引っ込むと次の映像フレームへ進む。 【0007】典型的な走査線走行の場合、曲面ゲートは
その円筒形の軸を中心に回転し、増進的、すなわち、一
時に一線ずつ走査線を走査し、ゲートが使用中のスキャ
ナ、プリンタその他のシステムに対して回転するにつれ
て映像のフレームの各ライン部分を走査する。走査中
(もしくは記録中)、前記走査線技術にはその各焦点線
(焦点面と区別された焦点線)において映像のフレーム
の正確な位置決めを必要とし、したがってゲートにおけ
る映像のフレームの見当が僅かでも不正確になること
は、光学的操作精度が落ちる原因となるので避けなけれ
ばならない。フィルム全平面度許容誤差としては約51
μm(0.002インチ) 、またゲートないし開口部における
フレームとフレームの見当誤差としては約6.4μm/
画素(0.00025インチ/画素) 以内とすることが望まし
い。 【0008】映写、記録、印刷、走査などの各種作業を
目的とするフィルムの映像のフレームとゲート開口部と
の見当をするについては、種々のフィルムゲート配置が
知られている。このような配置の例は以下に示す先行技
術に見られる。 【0009】アメリカ合衆国特許第4,575,226(ザーン
(Zahn)他)号で開示しているのは、マイクロフィルム
の帯の可変サイズの映像のフレームを写真にとる装置で
あるが、この装置は一つのフィルムゲートの固定サイズ
の開口部を経由して、一定サイズのコピーを作成するも
のであり、そのフィルムゲート上では、可変サイズの窓
を有する一枚のプレートが一つのフレームを定着させて
いる。 【0010】米国特許第1,805,948(レーン(Lane))号
に開示されているのは、スーパーインポーズしたネガと
ポジの帯状フィルムが、露光のため、曲面フィルムゲー
トの所定サイズの開口部を協同して擦り抜けるような映
画フィルムプリンタである。異なるサイズの窓を具有す
るリングマスクが開口部に枢置され、露光サイズを変え
られるようになっている。 【0011】米国特許第4,161,365(アンダーソン(Ande
rson)他)号に開示されているものは、交接開口部つき
の複数枚蝶着されたプレートからなる写真プリンタ用フ
ィルムネガホルダーである。一方のプレートは固定ピン
と可動ピンを具備し、これらによりネガと開口部の心合
わせをするようになっており、他方のプレートは、固定
ピン用の片割れホールと可動ピン用オーバーサイズホー
ルを具備する。 【0012】米国特許第2,418,943(ジョーンズ(Jone
s))号に開示されているのは、帯状フィルム用のプリン
タ又は映画用映写機であるが、その帯状フィルムはスプ
ロケットとかみ合って、横断方向に整列された平行な両
端部の送り孔を有し、そのスプロケットが一枚のプレー
トの一定圧力の下で、一つのフィルムゲート開口部に映
像のフレームを送るものである。また、1対のピンが横
方向に整列された送り孔の任意の複数対に出入りするこ
とにより、各フレームが開口部に重なりあう。一方のピ
ンは送り孔と同じサイズであるのに対し、他方のピンは
横向きに見て当該送り孔より小さくしてあることによ
り、両ピンでフレームを長手方向に見当する。他方、サ
イズの小さいピンの横方向の遊びにより、サイズの等し
いピンがフレームを横方向に見当出来るようにする。こ
の種の配設法はピンと送り孔を過度に摩耗させ、また送
り孔を損傷する傾向がある。 【0013】米国特許第4,360,254(ニーマン(Nyman)
他)号においては、フィルムゲート上の固定ピンに嵌合
された端部の送り孔により、映像のフレームとゲート開
口部を見当るような帯状フィルム用スライド作成カメラ
が開示されている。往復運動をする圧力パッドによって
フレームがピン上の開口部に定着され、パッド上のスト
リッパーフィンガーがフィルム送り用のピンからフレー
ムを引き上げる。このような配設方法はピンと送り孔を
極度に摩耗させ、また送り孔を損傷する傾向がある。 【0014】米国特許第4,522,476(レノルド(Renol
d))号で開示されているのは、フィルムゲート上の開
口部と映像のフレームとの見当のために、往復運動をす
る圧力パッドの孔に往復運動ピンを通すことにより嵌合
される端部送り孔を具備する帯状フィルムを用いる映画
用カメラないし映写機である。ピンの先端部分に傾斜が
つけてあり、この部分がフィルム送り中に隣接する送り
孔の中に入り、そのため送り終了時にピンが送り孔と完
全に嵌合し、開口部でフレームとの見当をする。リフタ
ーによりフィルムがゲートから持ち上がり、圧力パッド
とピンを引っ込めると同時に、パッドの孔によって送り
孔がピンから剥離される。本配設法はピンと送り孔を過
度に摩耗させ、また送り孔を損傷する傾向がある。 【0015】共同付与米国特許第3,712,725 号(エッカ
ート(Eckerdt))において開示されているのは、突出端
部部分をスプロケットで駆動する帯状フィルムの映像の
フレームを映写するためのアダプタつきスライド映写機
である。各フレームはフィルムゲートの開口部で重ね合
わされ、ついでフレームゲートによって定着されるが、
当該ゲートは引っ込み式になっていて退行した時にフィ
ルム送りとなる。このような配設法にはピンと送り孔の
過度摩耗ならびに送り孔の損傷がつきものである。 【0016】共同付与米国特許第3,418,042 号(シーグ
ル(Sigl))で開示されているものは、帯状フィルムの
端部送り孔と嵌合し、その映像のフレームとフィルムゲ
ートの開口部が重ね合わさるようにフィルム送りをする
クランク駆動爪である。フィルム送りの後、フィルムは
フレームプレートによって平坦状態に保持され露光され
る。このような配設方法によれば、ピンと送り孔が過度
に摩耗することや送り孔の損傷が発生することはない。 【0017】 【発明が解決しようとする課題】上記のピンおよび送り
孔の摩耗ならびに送り孔の損傷を避けながらも、帯状フ
ィルムの各映像のフレームをフィルムゲートの開口部と
正確に重ね合わせ、かつ当該フレームをその個所におけ
る正確な焦点位置に保持することが望ましい。 【0018】 【課題を解決するための手段および作用】前記諸々の欠
点は、フィルムゲートの結像部位に帯状フィルムの映像
のフレームを正確に重ね合わせる見当手段と引張り手段
を使用し、またフィルムの皺を伸ばしてゲートに押し付
け、当該フレームを当該個所に正確に保持する手段によ
り巧みに回避される。 【0019】本発明によれば、フィルム位置決めと皺伸
ばしを行う装置が提供され、これによって端部送り孔を
具備する帯状フィルムの映像のフレームの焦点位置を決
定する。概略を説明するなら、当該装置には、焦点見当
個所を有するフィルムゲート装置、第一の点から見当個
所に隣接する第二の点に伸びる一つの基準線に対して、
フィルム端部の一対の送り孔を見当するための見当手
段、第三の位置において上記基準線に対し斜めの方向に
フィルムを移動させて見当手段により映像のフレームと
見当部位とを正確に重ね合わせる手段、ならびに上記見
当部位に隣接し、フィルムとの接触を逓増させるため累
進的にゲートに向かって移動し、フィルムの皺を伸ばし
ゲートに対して押し付け、これによってフレームを見当
部位における正確な焦点位置に保持する手段が包含され
る。 【0020】当該見当手段は、帯状フィルム上の横方向
に心合わせされた一対の端部送り孔に自由に入る一対の
小サイズのピンを具有することが望ましく、また力を加
える手段がフィルムを斜め方向に移動させて、両送り孔
を縦方向に両ピンと心合わせし、1つのピンに対し1つ
の送り孔を横方向にはめ込み(押し込め)、これによ
り、フィルムのフレームが見当部位に重ね合わされる。
前記皺伸ばしおよび押し付け手段が見当されたフレーム
を焦点位置に保持する。 【0021】特に、本装置は、帯状フィルム上の平行2
列の等間隔に位置し、同一形状、同一断面積の長方形の
端部送り孔の間に限定される、長手方向に連続した均一
な長方形映像のフレームを焦点見当するのに使用され
る。この場合、一方の列中の各送り孔は対応する他列の
送り孔と横方向に整列された状態にある。明らかに当該
装置は、1個のゲート部材、見当手段、引っ張り手段、
ならびに皺伸ばし兼押し付け手段を包含する。 【0022】上記ゲート部材は見当部位を形成する矩形
焦点位置のある後面部と前面部を有し、当該部位は前面
部と後面部との間に伸長する1つの貫通開口部を具備す
ることが出来る。前記見当部位は映像のフレームもしく
は帯状フィルムから創出されるフレームを補足し、縦方
向に延びる第一と第二の横断面と、横方向に延びる第三
と第四の縦断面を具有する。上記前面にはフィルムの送
り孔の座、ならびに対応的に第一および第二の横断面に
沿って縦方向に伸長する、フィルムフレーム見当のため
の第一と第二の表面部が配設されている。 【0023】前記見当手段にはフィルムの送り孔よりも
小さい断面積の第一ピンと第二ピンがある。これらのピ
ンは、第一の表面にある第一の点から第二の表面にある
第二の点まで横方向に延びる1本の基準線と固定的に心
合わせされている第一および第二の表面に対し垂直に配
設され、かつ見当部位ないし開口部の縦方向側に隣接す
る長手方向所定部位にある。当該ピンの配置は、第一お
よび第二の点における表面にある横方向に見当された一
対のフィルム送り孔の見当に対応する。また当該ピンは
いずれも送り孔内に納まるように配設されている。 【0024】また、前記の移動ないし引っ張り手段を配
備する目的は、第二の点から長手方向に隔てた第二の表
面上にある第三の点に対応する位置においてフィルムを
係合させ、ピンが送り孔に入るとすぐに基準線に対し斜
め方向に働く引っ張り力によってフィルムを牽引するこ
とにある。これにより第一の点における送り孔および第
二の点における送り孔に合力が加わり、フィルムのフレ
ームと見当部位がピンによって正確に重ね合わされる。 【0025】皺伸ばし兼押し付け装置には前面部に隣接
し、見当部位の長手方向隣接近接端縁部ならびに当該部
位の他の長手方向に隣接する遠隔端縁部を具備する縦方
向に伸長する装置が内包される。当該皺伸ばし兼押し付
け装置は退行位置から漸進的に第一および第二の表面部
に移動し、近接端縁部から遠隔端縁部へ向かう方向でフ
ィルムとの接触を逓増的に増大するように配備される。
また、当該皺伸ばし兼押し付け装置は、上記のような方
向にフィルムの皺を伸ばし、また第一と第二の表面に見
当部位に隣接するフィルムの送り孔を押し付け、これに
よってフレームを見当部位における正確な焦点位置に保
持する。 【0026】当該移動ないし引張り装置の利点として
は、基準線と見当になった横方向中点においてフィルム
に合力が加わるように配設された弾性引張り装置を内包
することが挙げられる。当該合力は、第二の点における
送り孔に作用して縦横両方向において送り孔を第一のピ
ンに押しつけることになる長手方向の力の成分と、横方
向の力の成分との組み合わせ、及び第二の点における送
り孔に作用して当該送り孔を長手方向における第二のピ
ンと心合わせにする長手方向の力の成分に対応する。 【0027】より明示的には、第三の点は第二の表面部
にある第三のフィルムの送り孔に対応し、また引張り装
置には第三の点において第三のピンが送り孔に納まり、
かつ斜め方向の移動が円滑に行えるように配設される。 【0028】上記引張り装置には、第一および第二の単
位湾曲アーム浮動セクションを具備したカスケード式湾
曲片持ちレバーアームを装備する場合がある。各セクシ
ョンには一対の平行湾曲シートがあって、シート同志が
相対的にずれないように固定され、それぞれが共通内部
端縁部と共通外部端縁部を形成する。第一セクションは
縦(長手)方向に伸長し、第二セクションは横方向に伸
長する。ひとつのセクションの内部端縁部は縦横に移動
しないように固定され、当該セクションの外部端縁部は
別のセクションの内部端縁部に固定される。第三のピン
は、第三の点における第二の表面部に垂直な当該他のセ
クションの外部端縁部から懸吊されている。これらのセ
クションは各独立に第三のピンを斜め方向に移動させる
だけの柔軟性を具備している。また第三のピンを斜め方
向に牽引するばね装置が配設されている。 【0029】3本のピンは前面部に隣接し、退行位置か
ら前面部に向かって移動し、送り孔内に入るように配置
されている。またピンを移動させるための移動装置を配
備する。 【0030】当該移動手段には、互いに対向して移動し
ないよう一対の固定平行湾曲シートを具備し、また退行
位置から前面部にかけて移動出来る共通可動端縁部およ
び共通固定端縁部を形成する単位湾曲片持ちレバー支持
体を配設することが出来る。第一のピンおよび第二のピ
ンは、第一および第二の点における第一と第二の表面部
に垂直な可動端縁部から懸吊されている。上記のシート
は各ピンの縦方向および横方向移動を抑止しながら、協
調してピンを動かすだけの柔軟性を備えている。 【0031】カスケード式片持ちレバーアームは第一お
よび第二のピンから隔離した片持ちレバー支持体の可動
端縁部に固定することが望ましい。当該アームの第一お
よび第二セクションについては、第一のセクションが縦
方向に延び、第二のセクションが横方向に伸長するよう
に配備する。一つのセクションの内部端縁部は支持体の
可動端縁部に固定する。当該1セクションの外部端縁部
は他のセクションの内部端縁部に固定される。当該他の
セクションの外部端縁部は第二の表面部に隣接して延
び、また第三のピンはここから第三の点における第二の
表面部に垂直に懸吊されている。当該アームセクション
は、各独立に、たとえばバネ装置の張力によって第三の
ピンを斜め方向に移動させるだけの柔軟性を備えてい
る。またピン停止装置を配備することにより、第三のピ
ンが第一および第二のピンから斜め方向に離れ過ぎない
ようにすることが出来る。 【0032】支持体の可動端縁部を動かしてピンを移動
させるために運動付与装置を配設する。 【0033】第一、第二および第三の退行間隙は第一、
第二、および第三の点における第一表面部と第二表面部
内に形成することが出来、またピンは送り孔に嵌入する
と同時に移動して退行部に入るように配設される。 【0034】皺伸ばし兼押し付け装置には第一および第
二の表面部に隣接しつつ伸長するような、対応する第一
および第二の柔軟力印加バンドを包含することが出来
る。各バンド支持体は、可動端縁部を担体とする近接端
縁部、ならびに退行位置から当該支持体可動端縁部の挙
動とは独立に、当該挙動に続く表面部までの漸進的運動
のための片持ちレバーを担体とする遠隔端縁部を具備す
る。当該バンドは漸進的に表面部に移動し、上記バンド
の近接端縁部から遠隔端縁部に向かう方向において、フ
ィルムとの接触を逓増的に増大させるように配設され
る。これにより、フィルムは上記のような方向に漸進的
に皺伸ばしされ、また同じく漸進的にフィルム送り孔が
上記の表面部に押し付けられる。 【0035】バンドの端縁部は支持体の可動端縁部なら
びに片持ちレバー部で支持して、当該可動端縁部および
片持ちレバーに対するバンドの長手方向の挙動を補償す
ることが出来る。バンド上には縦方向バネ装置を配設し
て、バンドを漸次隣接フィーダ送り孔と接触させること
によって皺伸ばし兼押し付け動作の用に当てる。 【0036】伝動装置は片持ちレバーを移動させてバン
ドの遠隔端縁部を動かすために配備されるものである。 【0037】ゲート部材の前面には、見当部位ないし開
口部の縦方向の面に平行する軸を有する円筒の、少なく
とも弧部分に対応する曲面を持たせることが出来る。前
記のバンドは見当部位ないし開口部近傍において当該曲
面部分に適合するように配設する。 【0038】概して、皺伸ばし兼押し付け装置は第一お
よび第二の表面に隣接して伸長している。対応する第一
および第二の柔軟力印加バンドを内包する。各バンドは
開口部のひとつの縦方向の面に隣接する近接端縁部なら
びに当該開口部の他の縦方向の面に隣接する遠隔端縁部
を有する。当該バンドは、退行位置から当該表面部分ま
で漸進的に移動することにより、バンドの近接端縁部か
ら遠隔端縁部に至る方向でフィルムと逓増的に接触を増
し、当該方向において漸次フィルムの皺を伸ばし、また
フィルムの送り孔を漸進的に当該表面部分に押し付ける
ような配設の仕方としている。バンド上の縦方向バネ装
置により、これらのものと送り孔との間の接触が漸増
し、これにより皺伸ばし兼押し付け効果が得られる。 【0039】曲面ゲート部材を装着する目的は、フィル
ムのフレームの縦方向間隔に対応するところの、単に1
回転するだけの弧部分を介して当該部材を前進回転させ
ることにあり、この場合フィルムはゲート部材に押し付
けられて部材とともに動くようになっている。フィルム
の送り孔に、後で抜き取り可能なように拘束ピンを挿入
する。当該ピンにより、他のピンならびに皺伸ばし兼押
し付け装置をフィルムの送り孔から引き離すと同時に、
戻り回転運動をしたばかりのフィルムが拘束される。こ
れにより、当該弧部分を介しゲート部材の回転方向が逆
転し、開口部は連続するフィルムのフレームの次のフレ
ームにリセットされる。このようにすれば、フィルムは
ゲート部材が前進回転運動する間に各自動的に1フレー
ムずつ前進する。 【0040】また、本発明はすでに記述した種類の帯状
フィルムのフレームの焦点見当部位における焦点位置を
決定するための方法にも関する。当該方法は以下の諸段
階から成る。すなわち、 (A) 前記帯状フィルムの長手方向を横断する方向に
伸長し、且つ見当部位に隣接する固定長手方向部位に位
置する基準線に沿って、第一の点及び第二の点における
第一及び第二のピンにより、帯状フィルムの幅方向に整
列した一対の送り孔を長手方向に分離し、フィルムの一
フレームを見当部位に見当する。 【0041】(B) 前記基準線に対し斜め方向の引張
り力で、第二の点から長手方向に離れた第三の点におい
て、上記分離された送り孔を引張り、第一の点における
送り孔及び第二の点における送り孔に働く合力を合成
し、上記の各ピンによって、映像のフレームを見当部位
に正確に見当する。 【0042】(C) 上記のようにして張力を加えられ
たフィルムに対し、開口部の1つの近接縦方向部位から
開口部の他の縦方向面に隣接する遠隔縦方向部位に至る
までの方向において、漸次縦方向に皺伸ばしと押し付け
作用を加えて行き、当該見当部位においてフレームを正
確な焦点位置に保持する。 【0043】張力を印加することにより、既述の通り基
準線と心合わせになった横断方向中点でフィルムに合力
を作用させることは有益である。皺伸ばし作用ならびに
押し付け作用は第一及び第二の点には隣接し第三の点と
は離れてある隣接部位から、第一、第二及び第三の各点
と離れた遠隔部位に向って漸次印加して行く。 【0044】ゲート部材の前面に、開口部の縦面に平行
する軸を具備する円筒の、少なくとも1つの弧部分に対
応する曲面がある場合には、フィルムのフレームの縦方
向間隔に対応する一回転の弧部分を移動させるように当
該ゲート部材は前方に回転し、この間、フィルムはこれ
とともに移動出来るように押し付けられている。次いで
当該フィルムはその押し付けを解除しても戻り回転運動
しないように保持されている。他方、ゲート部材は当該
弧部分を介して反対方向に回転し、開口部を、連続する
フィルムのフレームの次のフレームにリセットする。こ
のようにすれば、フィルムはゲート部材が各前進回転を
1回転ずつする間に1フレーム分だけ自動的に前進す
る。 【0045】本発明は添付の図面ならびに特許請求の範
囲を参照しつつ詳細に説明した以下の記述によってさら
に明瞭に理解されるであろう。 【0046】 【実施例】図1を参照しながら説明する。ここには、走
査システムに用いられた本発明の一つの実施態様にした
がって、フィルム見当と皺伸ばしを行うゲート装置20
を示す。装置20にはゲート部材21、前面部22、背
面部23、フィルム見当部位すなわち開口部24、帯状
フィルム25、ゲート台26、ゲートローラ27、駆動
ローラ28、ゲートシャフト29、ゲートモータ30、
スキャナレンズシステム31、照明装置32ならびに軸
A、X、Y、およびZが含まれる。 【0047】図2に示すのは、記録装置20´である
が、これはスキャナレンズシステム31と照明装置32
の代わりに記録機すなわちプリンタの光源31´を使用
するという点を除き走査装置20と同一のものである。 【0048】本明細書では走査装置20について記述し
てはいるが、当該記述は記録装置20´にも同様に通用
するものである。スキャナレンズシステムおよび記録機
ないしプリンタのシステムは周知のものであり、かつ本
発明の装置を用いて従来通りの方式で作動するので、こ
のような走査と記録またはプリンタのシステムの動作に
ついてはこれ以上詳細に説明する必要はないであろう。
しかしながら、当該装置をある1つのプリンタ内で使用
する場合には上記のような開口部は不要であり、また見
当部位はフィルム見当部位と呼ばれている。 【0049】装置20には、図1断面に示す湾曲ゲート
部材21、たとえば湾曲した(円筒形の)外部前面22
と内部背面23を有する中空円筒部分が含まれ、これに
その間を貫通する開口部24が付随する。ゲート部材2
1は少なくとも、回転軸Aをもつ円筒部分の弧部分を形
成することが望ましい。このようにするならば、ゲート
部材21は完全円筒形でなくてもよく、その弧部分、た
とえば円筒部分の軸Aの周囲30〜90度以上の部分の
みに限定してもよい。装置20は水平軸Aの周りに回転
するために水平方向に伸長するゲート部材21とともに
図示してある。しかしながら、当該装置はどのような方
位で使用しても差し支えなく、たとえば、垂直軸Aの周
りを回転するように配設することも出来る。 【0050】ゲート部材21は、ゲートローラ27を介
して静止ゲート台26に載置してある。駆動ローラ28
は、摩擦により背面部23の側面エッジと噛合するよう
にゲートシャフト29に支持されている。ゲートシャフ
ト29はゲートモータ30(図1で点線によって示す)
と連結されており、当該モータは通常ステップモータで
あり正逆両回転する。ゲートモータ30は、与えられた
弧振幅走査サイクルで、ゲート台26(およびスキャ
ナ)に対しゲート部材21を正転回転させ、ついで起点
への同じ戻り弧の長さ分だけ逆転させる。 【0051】本明細書の記述では着脱可能ゲート部材お
よび静止スキャナについて説明しているが、その代りと
して着脱可能スキャナと静止ゲート部材を使用すること
も出来る。すなわち、走査操作には両者間の相対運動の
みで十分だからである。相対的往復運動は約40度の弧
に沿って延びるのが普通であるが、40度を越えてもよ
く、40度未満であってもよい。 【0052】開口部24は帯状フィルム25の映像のフ
レームの焦点位置を決定し、そこにおいて寸法も形状も
当該フレームと相補的である。軸Aに対するゲート部材
21の曲率半径は開口部24ならびに縦軸Xの方向(フ
ィルム25の走行する方向)におけるフィルム25の映
像のフレームの縦方向の長さに比較して大きい。 【0053】しかしながら、当該スキャナは文章の1行
を読む時と同じように横軸Yに沿って往復するので、走
査線はX軸に対し(したがって、図1の紙面に対して)
垂直になる。したがって、フィルム見当部位すなわち開
口部24におけるフィルム映像は各走査サイクルの全体
を通じて走査線と正確に平行する。走査は1本の光軸と
心合わせして実施するが、この光軸は図1に示すように
開口部24を通って放射状に伸長する軸Zと一致する。
軸Zは軸A、XおよびYのおのおのに対し垂直であるか
ら、軸AとYは軸XとZに垂直となり、また互いに平行
する。 【0054】本明細書にいうX、YおよびZ軸は、ある
1つの基準点に対する空間方位もしくは軸Aに対する方
向を指示する。当該基準点は任意の1軸、X、Yまたは
Zに沿った直線方向、あるいは回転方向にある場合に
は、当該軸の周囲の回転方向においてある自由度をもつ
ことが出来る。軸X、YおよびZは互いに垂直であり、
このことは軸Zが開口部24を経て光軸と一致している
いないに拘らず変りはない。いずれの場合でも、ひとつ
の軸Xは軸AとYに垂直な面に延び、かつ軸AおよびY
と交差し、したがって縦(長手)方向を示すのに対し、
Y軸はA軸と平行かつA軸と共通の面に延びるので横
(幅)方向を示し、Z軸は軸AとYに垂直、かつA軸お
よびY軸と交差し、したがってA軸に向かうまたはA軸
から離れる(厚み)方向を示す。 【0055】フィルム25は前面部22との安定した接
触状態と軸Xと一直線に並んだ状態で、ゲート部材21
の円筒形弧部分に巻着するようにして当該部材に定着さ
れる。フィルム25は送りと巻き取りスプロケットその
他の装置(図示せず)の間に挿着してX軸の長手方向に
進め、周知の方式で走査するために、連続する映像のフ
レームを開口部24に位置合わせする。当初において
は、ゲート部材21が起点で静止した状態にあるのに対
し、フィルム25はスプロケットにより先へ送られ、開
口部24における映像のフレームの位置を決定する。次
に、スプロケットならびにゲートモータ30は同調速度
で作動し、前面部22と接触しながらフィルム25を先
へ進め、走査サイクル中共働してゲート部材21を正転
させる。後述するようにサイクルの終わりでフィルム2
5が静止状態に保持されている間、ゲートモータ30は
逆方向に回転してゲート部材21を起点にもどして、次
の走査サイクルを準備する。 【0056】次に、図3〜18を参照しながら説明す
る。これらの図に示しているのは、1つのゲート部材2
1を含む装置20、前面部22、背面部23、開口部2
4、帯状フィルム25、ゲート台26、ゲートローラ2
7、駆動ローラ28、ゲートシャフト29、ゲートモー
タ30、見当装置33、引張り装置34、皺伸ばし兼押
し付け装置35、カム36、カム表面部37、カムシャ
フト38、カムモータ39、カム従動子40と41、拘
束装置42、ソレノイド43、映像のフレーム44とフ
レーム仕切り45、送り孔46と47、表面部48と4
9、溝50、受け孔51、52および53、ピン54、
55および56、側面57、58、59および60、基
準線61、斜め方向62、中点63、バネ64、停止用
受け金65、端縁部66と67、支持体68、シート6
9と70、端縁部71と72、アーム73、セクション
74と75、ブリッジ76、ベース用間隔部材77と7
8、可撓性薄板79、端縁部80と81、中間L型部材
82、可撓性薄板83、端縁部84と85、端末L型部
材86、バンド87と88、端縁部89と90、ブーム
91、バネ92、93、94ならびに95、スロット9
6、ピン97、ブラケット98、スロット99、ノーズ
100、可撓性薄板101、端縁部102と103、ピ
ン104、カム105、チップ106、そしてエッジ1
07である。 【0057】また、同じく位置108と109、距離1
10、センター111、距離112、軸A、X、Y、お
よびZ、力の成分FxとFy、力Fn、そして角度Obを示す。 【0058】ここで図3と図4を参照すると、装置20
のゲート部材21が、限定された円弧の範囲内で往復回
転運動を行えるよう、ゲート台26に安定した状態で置
かれている様子が示されている。ゲート部材21は、本
実施例では内部が完全に中空の円筒形に作られ、その外
側が前面22になり、内側が背面23になるが、その両
面を貫通する開口部24が設けてある。帯状のフィルム
25は、開口部24を覆うように前面22に相当する円
弧部分に巻き付けられる。ゲート部材21は、軸Aの周
りで回転するように、対向位置に設けられたゲートロー
ラ27の組(複数)で支持されているが、そのゲートロ
ーラ27の各組は、前面22の端部の、フィルム25の
外側になる対向部分と摩擦によって連結されて、ゲート
部材21の回転軸方向の移動を防止する。その移動は、
図3と図4に示されたx軸と一致する光軸と関係があ
る。ゲート軸29に付けられた駆動用ローラ28は、背
面23と摩擦によって連結され、支持面(図上には現れ
ていない)上に固定したゲートモータ30によって、ゲ
ート部材21を回転させる。 【0059】フレーム見当機構33、引っ張り機構3
4、および皺伸ばし兼押し付け機構35は、図3と図4
では部分的にしか示されていないが、それらはゲート部
材21と一緒に回転しながら、しかも、後述する目的
で、それぞれの後退位置から前面22に向かって個別に
動くように、ゲート部材21に固定してある。回転カム
36は予め定められた凹凸形状のカム表面37を備えて
いるが、このカム36は、背面23との間に空隙を保ち
ながらゲート部材21内部の空洞を貫いて、その外側に
張り出しており、支持面(図上には現れていない)上に
固定したカムモータ39が回転カム36をそのカム軸3
8とともに軸Aの周りに回転させる。 【0060】ゲートモータ30とカムモータ39は、通
常の場合はステップモータであり、それぞれがゲート部
材21とカム36に対応しながら、互いに独立して、正
転と逆転を行う、つまり軸Aの周りで時計回りと反時計
回りに回転するように配置されている。フレーム見当機
構33と引っ張り機構34は、カム36とゲート部材2
1が適切な相対的回転運動を行う間に、カムフォロワ4
0に当たっているカム表面37の動きに従って、前面2
2に近づいたり離れたりするように支持されている。皺
伸ばし兼押し付け機構35も、カムフォロワ41に当た
っているカム表面37の動きに従って、前面22に近づ
いたり離れたりするように支持されている。フレーム見
当機構33と引っ張り機構34は、皺伸ばし兼押し付け
機構35の動きと無関係に動くように配置されている。 【0061】拘束機構42は支持面(図上には現れてい
ない)上に固定されているが、その位置は、ゲート部材
21に巻き付けられたフィルム25の一方の送り孔の
列、例えば送り孔46の列の近くであって、しかも、フ
レーム見当機構33、引っ張り機構34、皺伸ばし兼押
し付け機構35の往復回転動作範囲から離れた正接位置
である。拘束機構42は、回転カムソレノイド43によ
って、後退位置から、正接点位置で1個の送り孔46と
連結状態になるまで動かされて、後述するように、ゲー
ト部材21が逆向きに動く間、フィルム25の動きを拘
束する。 【0062】開口部24はゲート回転方向に沿って設け
られた浅い溝50の中にあるが、その溝50は、それぞ
れ回転方向に沿って前面22上の対向位置を占めるよう
に設けられた第一の表面部分48と第二の表面部分49
を分離するものである。表面部分48,49の溝50と
の隣接部分は、フィルム25端部の第一列の送り孔46
と第二列の送り孔47のレールとして役立ち、またフィ
ルム25を溝50に跨らせて、フレーム仕切り45によ
って仕切られている中央部分の映像用フレーム44とゲ
ート部材21の間に空隙を設け、ゲート部材21による
映像用フレーム44の損傷を防ぐために役立つ。前面2
2には第一受け孔51、第二受け孔52、第三受け孔5
3を設けて、フレーム見当機構33と引っ張り機構34
の第一ピン54、第二ピン55、第三ピン56が、それ
ぞれの場合に応じてそれらの孔に入るようにする。各ピ
ン54、55、56は前面22の近傍に配置して、後述
するように、それらが後退位置から前面22に向かって
動き、対応する送り孔46と47に入るようにする。 【0063】ここで、図5ないし図18を参照すれば、
フレーム見当機構33、引っ張り機構34および皺伸ば
し兼押し付け機構35の配置が、フィルム位置整定場所
すなわち開口部24およびフィルム25との関連で示さ
れているが、その配置の目的は、映像のフレーム44を
フィルム位置整定場所と正確に一致させ、さらに位置を
合わせた映像のフレーム44をその場所で、正確な焦点
位置に維持することである。 【0064】図5と図18から明白であるように、フィ
ルム位置整定場所と開口部24は、映像のフレーム44
の矩形と対になる同一の大きさと形の矩形であって、回
転方向に伸びるとともに、回転方向と直交する方向に向
かい合わせて平行に並ぶ第一の辺57と第二の辺58、
および、回転方向と直交する方向に伸びるとともに、回
転方向に向かい合わせで平行に並ぶ第三の辺59と第四
の辺60を持つ。回転方向に向かい合わせの辺59と6
0は回転軸Aと平行である。 【0065】図5ないし図7と図9、図13、図18か
ら明白であるように、位置整定場所と開口部24は、そ
れと一致するようにその上に置かれる映像のフレーム4
4の焦点位置を、第一および第二の表面部分48と49
の開口部隣接個所との関連で決定するが、その隣接個所
は、回転方向と直交する方向に向かい合った第一の辺5
7と第二の辺58に沿って回転方向に伸びており、フィ
ルム送り孔の着座と、フィルム映像のフレームの焦点位
置整定に役立つレールになっている。 【0066】図5ないし図8と図18から明白であるよ
うに、第一の受け孔51が、第一の表面部分48の第一
の点に設けられ、第二の受け孔52が、第二の表面部分
49の第二の点に設けられているが、その両者は、第一
の点から第二の点に向かって回転方向と直交する方向に
伸びる映像の基準線61(図5ないし図8と図18では
点線で示されている) と同一線上に並んでいる。基準線
61は、開口部24の回転方向に向かい合わせの第四の
辺60に隣接してそれと回転方向に向かい合わせの位置
にある。第一の受け孔51と第二の受け孔52は、回転
方向と直交する方向の同一線上にあって、前面22の表
面部分48と49の第一の点と第二の点で並ぶ一対のフ
ィルム送り孔46と47に対応する。 【0067】図5ないし図16と図18から明白である
ように、フレーム見当機構33は第一ピン54と第二ピ
ン55を含むが、それらのピンは後退位置から前面22
に向かって動いて、第一と第二の点で対応する送り孔4
6と47に入り、さらに第一と第二の受け孔51と52
に入る。ピン54と55はその断面の大きさが送り孔4
6と47より小さいので、開口部24の第四の辺60に
隣接して回転方向にそれと向かい合わせの一定位置で、
しかも基準線61と同じ一定線上で、表面部分48と4
9に対して垂直に配置される。ピン54と55は、第一
と第二の点で46と47に入った後、開口部24におけ
る映像のフレーム44の回転方向の見当を基準線61と
の関係によって行うために役立つ。さらに、ピン54と
55は、その断面の大きさが受け孔51と52より小さ
く、ピンの動きのどの位置でも、受け孔の全ての壁面と
の間に空隙ができるようにしてある。 【0068】第二の受け孔53は、第二の表面部分49
の、回転方向に沿って第二の点の受け孔52から離れた
第三の点に設けられている。第三の点は、前面22の第
二の表面部分49で行われる第二のフィルム送り孔47
の位置整定と対応する。第三の受け孔53は、基準線6
1の中点63に向かって伸びる斜めの合力線または斜め
方向62(図5ないし図8と図18では点線で示されて
いる) を定めるような位置に設けられている。 【0069】引っ張り機構33は第三ピン56を含む
が、このピン56は後退位置から前面22に向かって動
いて、第三の点で、対応する送り孔47に入り、さらに
第三の受け孔53に入る。 【0070】第三ピン56は、引きばね64の張力によ
って斜め方向62に変位するように調整されている。ピ
ン56はその断面の大きさが送り孔47より小さいの
で、第三の点の受け孔53を通る直線上の、ゲート部材
21に固定した停止用受け金65に突き当たる停止位置
で、最初は、表面部分49に垂直に配置される。 【0071】ピン56が第三の点で送り孔47に入る
時、開口部24において、映像のフレーム44の回転方
向の見当が基準線61との関係によって行われるよう
に、且つ、回転方向と直交する方向の見当が中点63と
の関係によって行われるように、ピン56は先ず斜め方
向62の線上で中点63に向かって停止用受け金65か
ら始発点に動かされる。それから第三のピン56は、斜
め方向62の線上にあるが中点63からは離れている始
発点から、ばね64の張力によって動かされて、フィル
ム25を斜め方向62に引っ張る。それによって、第一
ピン54が入っている第一の点の送り孔46と、第二ピ
ン55が入っている第二の点の送り孔47とに合力が生
じ、第一ピン54と第二ピン55によって映像のフレー
ム44を正確に開口部24と重ね合わせる。さらにピン
56は、ピン移動中のどの位置でも、受け孔の全ての壁
との間に空隙ができるように、断面の大きさを受け孔5
3より小さくしてある。 【0072】皺伸ばし兼押し付け機構35は回転方向に
沿って設けられた機構で、開口部24の回転方向に向か
い合う辺59に隣接する近端66と開口部24の回転方
向に向かい合う辺60に隣接する遠端67を持つ。皺伸
ばし兼押し付け機構35は、フィルム25との接触を近
端66から遠端67に向けて漸増するように、後退位置
から第一の表面部分48と第二の表面部分49方向に次
第に移動するよう配置される。皺伸ばし兼押し付け機構
35は、上述の接触増大の向きにフィルム25の皺を伸
ばし、開口部24に隣接する送り孔46と47を表面部
分48と49に押し付ける働きをする。ピン54、5
5、56によって開口部24と重ね合わされている映像
のフレーム44は、その場所で、皺伸ばし兼押し付け機
構35によって正確な焦点位置に維持される。 【0073】フレーム見当機構33は、第一ピン54と
第二ピン55を支えるための、一体に作られた可橈性片
持ち支持体68の形をした運動機構を含む。支持体68
は、ゲート部材21に固定され、平行に設けられて対を
なす内側の可橈性薄板69と外側の可橈性薄板70を持
つが、それらは両者間の相対的運動を抑えるように取り
付けられ、その一端は支持体68上の共通固定端71と
なり、他端はカムフォロワ40と連結された共通可動端
72となっている。第一ピン54と第二ピン55は、表
面部分48と49の第一の点と第二の点で、その面に対
して垂直になるように可動端72から下向きに突出す
る。可動端72は、カムフォロワ40によって、後退位
置から前面22に向かってz軸方向に動かされ、ピン5
4と55を先ず第一の点と第二の点の送り孔46と47
に入れ、それから受け孔51と52に入れる。 【0074】可橈性薄板69と70の各々は、弾力のあ
る薄板、例えば金属またはプラスチックの薄板から成る
が、それらは、それ自身の平面内で変位を起こすことは
できないが、その平面と交差する方向の力であれば撓め
ることが可能なもので、その垂直な力とは、例えば、図
11ないし図13に示すように、カム36のゲート部材
21に対する相対的回転に伴って、支持体68の可動端
72、従って一体化された薄板69と70を動かすカム
フォロワ40に対するカム表面37の作動力である。そ
の撓め力を除くと、薄板69と70は通常、撓められる
以前の形態に復帰する。 【0075】薄板69と70は全体として前面22に対
して平行であるが、それらは可橈性があり、ピン54と
55を一緒にz軸方向に動かす一方、各ピンがゲート部
材回転方向のx軸方向やそれと垂直方向のy軸方向に変
位すること、あるいはz軸の周りの回転方向に変位する
ことを抑止している。 【0076】引っ張り機構34は、多段作用型の可橈構
造を持つ片持ちアーム73の形をした運動機構を含む
が、この運動機構は第三ピン56のためのものであっ
て、一体的な可橈性アームの第一浮動部分74と第二浮
動部分75を持つ。アーム73は、後退位置から前面2
2に向かってz軸方向に、可動端72と連動させるた
め、支持体68の可動端72に、第一ピン54および第
二ピン55から離して取り付けてある。アーム73は、
協動的多段作用方式で第三ピン56を斜め方向62に動
かすために、部分74が全体として回転方向に対して垂
直な方向にy軸の向きで動けるよう、そして、部分75
が全体として回転方向にx軸の向きで動けるように構成
される。 【0077】支持体68は、フィルム25の上方にあっ
てそれを跨ぐように、堅固な横断橋76を経由してゲー
ト部材21の第一と第二の表面部分48と49に取り付
けてある。薄板69と70は、橋76に取り付けられた
固定端71においてベース用間隔角材77によって結合
され、可動端72では自由端用間隔角材78によって結
合されている。 【0078】部分74は、一対の平行な可橈性薄板79
を持つが、それらは、両者の相対的な動きが起こらない
ように固定され、さらに、支持体68の自由端用角材7
8に取り付けられた共通の内方端80と、中間L型部材
82に取り付けられた共通の外方端81とを形成してい
る。部分75もまた、一対の平行な可橈性薄板83を持
つが、それらは、両者の相対的な動きが起こらないよう
に固定され、さらに、中間L型部材82に取り付けられ
た共通の内方端84と、第二の表面部分49に隣接する
端末L型部材86に取り付けられた共通の外方端85と
を形成している。第三ピン56は、第三の点で表面部分
49に対して垂直に、端末L型部材86から下向きに突
出する。 【0079】アーム73は、支持体68の可動端72と
共に前面22に向かって動くと、端末L型部材86は、
可動端72の第一ピン54と第二ピン55が後退位置か
ら前面22に向かって動くにつれて、第三ピン56を後
退位置から前面22に向けて動かす。第一ピン54と第
二ピン55が、第一と第二の点の送り孔46と47およ
び第一と第二の受け孔51と52に入るにつれて、第三
ピン56は第三の点の送り孔47と第三の受け孔53に
入る。 【0080】第三ピン56が第三の点の送り孔47に入
ると、それは、先に述べたように、貫入した送り孔47
との接触により、停止用受け金65から移動させられ
る。アームの部分74と75の薄板79と83は、全体
的にみて、前面22に対しても、支持体68の薄板69
と70に対しても、さらに両者相互に対しても垂直にな
るように取り付けられている。 【0081】薄板79と83は、ばね64によるピン5
6の斜め方向62内で停止用受け金65に向かう移動が
可能であるように可橈性である。停止用受け金65は、
第一ピン54と第二ピン55から離して設けてある第三
ピン56の、斜め方向62の移動を制限する。薄板79
は、薄板83とは無関係に、一般的に、y軸方向の横断
的移動ができるように、可橈性であり、薄板83は、薄
板79とは無関係に、一般的に、回転方向に沿ってx軸
方向の移動ができるように可橈性である。 【0082】支持体68の薄板69と70は、両者間の
相対的な動きを抑止するために、それらの固定端71で
は、橋78に取り付けられたベース用角材77によって
固定され、さらにそれらの可動端72では、自由端用角
材78によって固定してある。カムフォロワ40は、一
般に、可動端72の自由端用角材78から軸Aに向かっ
て、放射状に取り付けてあり、カム36のゲート部材2
1に対する相対的回転運動に伴い、滑動によってカム表
面37と連結されている。カム36は、カムフォロワ4
0に回転往復変換力を及ぼして、支持体68の可動端7
2を動かし、それによって、薄板69と70を一緒に、
前面22から後退位置に向けて動かし、フィルム25か
らピン54、55、56を引き上げる。カム36の回転
往復変換力を取り除けば、可動端72が前面22に向か
って動き、それによって薄板69と70が一緒に同様の
動きをして、薄板69と70が橈められる以前の正常な
形態に戻る際に、ピン54、55、56を、それらに対
応する送り孔46、47に入れる。そのような動きが行
われている間中、自由端用角材78に沿った横断方向の
どの点においても、可動端72の各部分は、回転方向お
よびそれと直交する方向に動くこと、および軸xの周り
に回転することを抑止されている。 【0083】第一ピン54と第二ピン55の各々は、支
持体68の可動端72に固定されているので、x軸とy
軸の方向に対しても、それらの軸の周りの回転について
も、さらにz軸の周りの回転についても、自由度はゼロ
であり、z軸の方向に限って、相手のピンと共に、第一
と第二の点に向かったり、それから遠ざかったりする動
きが可能である。 【0084】引っ張り機構34の各可橈性薄板79と8
3は、フレーム見当機構33の支持体68の薄板69お
よび70と同様に、弾力を持つ薄板、例えば金属やプラ
スチックの薄板で構成されているが、それらの薄板は、
それ自体の平面内では変位を起こすことができないけれ
ども、その平面と交差する方向の力、例えば、第三ピン
56が送り孔47に入った後、それを斜め方向62に引
っ張るばね64の作用であれば、橈めることができる。
そのことは、図11ないし図13に示すように、カムフ
ォロワ40に対するカム表面37の作用によって、支持
体68の可動端72が、後退位置からフィルム25に隣
接した正常位置に動いたときに起こる。その橈め力を除
去すると、各薄板79と83は通常、図8に示すよう
に、撓められる以前の形態に戻る。 【0085】両方の薄板79は一緒になって、薄板8
3、69、70とは無関係に、一般にはy軸方向に撓ん
で動く。両方の薄板83は一緒になって、薄板79、6
9、70とは無関係に、一般にはx軸方向に撓んで動
く。薄板69と70は一緒になって、薄板83、79と
は無関係に、一般にはz軸方向に撓んで動く。その理由
は、部分74の薄板79はその内方端80が、薄板69
と70の可動端72の自由端用角材78に、固定されて
おり、さらに、部分75の薄板83はその内方端84
が、浮動方式で、L型部材82を介して薄板83の外方
端81に取り付けられているからである。 【0086】それ故、第一ピン54と第二ピン55が取
り付けられている薄板69と70の可動端72は、ゲー
ト部材21に対するカム36の相対的な動きも適宜時期
での、カムフォロワ40に対するカム表面37の作用に
より、各薄板69、70がそれ自体の平面から逸れて撓
むにつれて、z軸方向で外向きに、前面22から遠ざか
って後退位置に動く。薄板69と70の可動端72は、
z軸方向で外向きに、後退位置から前面22に向かい、
第一ピン54と第二ピン55がそれらに対応する送り孔
46と47に入る正常位置まで動く。アーム73は可動
端72によって動かされるから、部分74と75は可動
端72と一緒に動いて、第三ピン56に後退位置までの
往復運動を行わせる。 【0087】しかし、引っ張りばね64の作用による場
合を除けば、可動端72に取り付けられている薄板79
と83は、x軸とy軸方向におけるゲート回転方向とそ
れに直交する方向の変位と、z軸の周りの回転を抑止さ
れている。薄板79と83は通常、第三ピンが受け金6
5に突き当たってばね64の力を相殺する時、撓められ
る以前の形態に戻る。 【0088】第三ピン56は、L型部材86を介して部
分75の外方端85に取り付けられているから、x軸と
y軸に沿った直線運動とそれらの軸の周りの回転につい
ても、z軸の周りの回転についても自由度はゼロであ
り、z軸方向に限って、第一と第二の点に対して前後す
る第一ピン54および第二ピン55と一緒に動くことが
できる。第三ピン56は、第三の点の送り孔47とかみ
合って、z軸方向の動きを止める時、受け金65から外
れた位置にあるが、その後に、薄板79と83の結合し
た撓みの影響で、x軸とy軸の方向に移動するように、
斜め方向62にある受け金65に向けて、ばね64によ
って引っ張られる。 【0089】第三ピン56は、第三の点と中心線を共有
するように、しかも、z軸に沿って第三の受け孔53に
入るように、その向きをz軸方向に合わせ、端末L型部
材86を介して、部分75の外方端85に取り付けられ
ている。第三ピン56の軸と、第一ピン54および第二
ピン55の軸は、全て互いに平行であるよう、しかも、
z軸方向の移動におけるいかなるピン位置でも、前面2
2に対して垂直であるように維持されている。それは、
支持体68の薄板69と70が、ゲート回転方向とそれ
と直交する方向の変位を抑止するからである。第一ピン
54と第二ピン55は、第一と第二の表面部分48およ
び49に対して、基準線61に沿って設けられた第一と
第二の受け孔51および52の位置で垂直であり、第三
ピン56は、第二の表面部分49に対して、基準線61
からゲート回転方向に離して設けられた第三の受け孔5
3の位置で垂直である。 【0090】支持体68は運動機構で構成され、カムフ
ォロワ40と関連するカム36は、その運動機構を後退
位置から前面22に向けて動かすための運動伝達機構で
構成される。その運動機構は、フレーム見当機構33の
第一ピン54と第二ピン55および引っ張り機構34の
第三ピン56を、前面22に対して前後に動かす働きを
する。しかし、引っ張り機構34のアーム73は、別の
カムフォロワで動かされる別個の運動機構に取り付ける
こともできるが、それは、既述したような第一ピン54
と第二ピン55の動きと関連した、第三ピン56の前面
22に対する前後の動きを独立に行えるようにするため
の、支持体68、薄板69と70、自由端用角材78お
よびフレーム見当機構33のカムフォロワ40の模倣ま
たは複製である。 【0091】皺伸ばし兼押し付け機構35は、第一と第
二の表面部分48と49に隣接して置かれ、力を加える
ためにゲート回転方向に沿って設けられた第一と第二の
可撓性バンド87と88を含む。バンド87と88の各
々は、支持体68の可動端72の自由端用角材78に付
けられて一緒に動く近端側バンド端89と、ブーム91
に付けられて一緒に動く近端側バンド端90とを持つ。
ブーム91はカムフォロワ41に取り付けられている
が、そのカムフォロワ41は、一緒に、軸Aに向かって
放射状に設けられ、カム36上の1点でカム表面37と
滑動的にかみ合うが、その点は、カムフォロワ40がカ
ム表面37とかみ合う点からゲート回転方向に離してあ
る。ブーム91は、支持体68の可動端72の表面部分
48と49に向かう動きからは独立しているが、その動
きの後に続き、前面22の第一と第二の表面部分48と
49に向かって、後退位置から次第に動くように構成さ
れている。この動きは、カム36のゲート部材21に対
する相対的回転の適宜時期に起こる。バンド87と88
は、近端側バンド端89から遠隔側バンド端90に向け
て、フィルム25との接触を漸増的に増やすために、表
面部分48と49に向かって動くように配置されてい
る。バンド87と88は、ゲート回転方向の前述の向き
にフィルム25の皺を徐々に伸ばし、さらに送り孔46
と47を表面部分48と49に対して次第に押し付け
る。ゲート回転方向の第一と第二の引張り装置の螺旋ば
ね92と93は、前面22から離れた第一バンド87と
第二バンド88の上に配置されて、それらのバンドが、
表面部分48および49に沿っている隣接の送り孔46
と47との接触を漸増的に増加させる。 【0092】撓められて後退した形態から正常な撓めら
れる前の形態に戻る薄板69と70の弾力と共に、支持
ばね94は、フィルム25の外側で、支持体68の可動
端72の自由端用角材78からゲート部材21まで伸び
て、カムフォロワ40をカム表面37に当接させるよう
に助勢する。カム36が回転するにつれて、カムフォロ
ワ40はカム表面37に乗り、支持体68の自由端用角
材78と可動端72を、ゲート部材21に対して前後す
るように動かす。上に述べた、ばねの強制を受けるカム
フォロワの仕掛は、可動端72を前面22に対して前後
に動かして、ピン54、55、56に、送り孔46と4
7および受け孔51、52、53に対する出入動作を行
わせるための有効な運動伝達機構を構成する。 【0093】ブーム用ばね95は、フィルム25の外側
の、ブーム91からゲート部材21までの間に、カムフ
ォロワ41をカム表面37に当らせるように設けてあ
る。カム36が回転するにつれて、カムフォロワ41
は、カムフォロワ40の場合とは異なるカム回転位置で
カム表面37に乗り、支持体68の可動端72の動きと
は無関係に、ゲート部材21に対してブーム91を、前
後に動かす。上に述べた、ばねの強制を受けるカムとフ
ォロワの仕掛との関連で、遠端側バンド端90を前面2
2に対して前後に動かし、フィルム25の皺を近端側バ
ンド端89から遠端側バンド端90に向けて徐々に伸ば
し、さらに、送り孔46と47を表面部分48と49に
対して次第に押し付けるようにするための有効な運動伝
達機構を構成する。 【0094】図8ないし図10から明らかなように、ゲ
ート回転方向のスロット96を近端側バンド端89に設
けて、それを第一ピン54と第二ピン55にはめるよう
にすることもできる。この構成によって、近端側バンド
端89が、可動端72の自由端用角材78の下側まで来
るようにすることが可能になり、これによって、そのバ
ンド端が可動端と一緒に、表面部分48と49に対して
z軸方向の前進後退を行うようになるとともに、フィル
ムの皺伸ばしと押し付けが進行している間に、x軸方向
における自由端用角材78との関係で、バンド87と8
8が補償的にゲート回転方向に動くことが可能になる。 【0095】図7ないし図10から明らかなように、遠
端側バンド端90のブラケット98に、横向きピン97
を設けても良いが、これは、ブーム91上で横断方向に
離して、そのピン97に対応するように設けられた各ノ
ーズ100に開けられたゲート回転方向のスロット99
に挿入するためのものである。この構成によって、遠端
側バンド端90とブーム91が、z軸方向で表面部分4
8と49に対して共通の前進後退を行うとともに、フィ
ルムの皺伸ばしと押し付けが進行している間に、x軸方
向におけるブーム91との関係で、バンド87と88が
補償的にゲート回転方向に動くことが可能になる。 【0096】引っ張り螺旋ばねは、バンド87と88と
同様に、開口部24を持つ前面22の円弧部分をぴった
り包み込むために、具合良く適合するから、ゲート回転
方向のばね92と93は、引っ張り螺旋ばねで形成する
ことが好適である。バンド87と88は、例えば薄い可
撓性金属製の帯であり、それらはフィルム25と螺旋ば
ね92と93の間に挟まれる。この関係によって、ばね
の螺旋とそれらに隣接する送り孔46と47の間の干渉
が防がれている。さらにその関係によって、フィルムの
皺を伸ばしそれを押し付けるためのばね力が与えられる
が、その力は、開口部24の辺57と58に沿った表面
部分48と49の送り孔46と47の各列に対して、第
一ピン54と第二ピン55に近い近端側バンド端89か
ら、それらのピンから遠くにある遠端側バンド端90に
向かうように、下向きに漸増的に作用する。 【0097】漸増的に配分されている螺旋ばねの張力の
下で、漸進的な皺伸ばし作用は、ピン54、55、56
によるフィルム25のx軸とy軸方向での望ましいフレ
ーム見当を妨げることなしに、漸増的な押し付け作用を
助長するが、それは、そのような漸増的な作用が、ピン
54と55から遠ざかる向きに開口部24をよぎって生
じるからである。映像のフレーム44は、このようにし
て、ピン54と55により開口部24に重ね合わされ、
バンド87と88により押し付けられて、走査線と正し
く位置を合わされ、厳しい許容限界内で、フレーム全体
が焦点位置に維持される。 【0098】位置を合わされた映像のフレーム44の横
断方向に向き合う2辺は、フレーム全体にわたって刻み
動きで進行する走査の走査線と正確に垂直であるし、ゲ
ート回転方向に向き合う2辺はその走査線と正確に平行
である。当該フレームは、開口部24近傍の曲面になっ
ている前面22に、軸Aと平行になるように巻き付けら
れる。それによって、軸yの向きで横断方向に伸びるフ
レーム内の全ての線に対する焦点線の平坦性が確保され
る。それらの平坦な線は走査線に対応し、さらに、フレ
ーム内のそのような全ての線に対する焦点線の平坦性に
基づき、焦点の最大深度での走査を可能にする。 【0099】図11ないし図13から明らかなように、
拘束機構42は、薄板69および70と同様の1対の平
行な可撓性薄板101を備えているが、その2枚の薄板
は両者間の相対的な動きを起こさないように固定され
て、共通の固定端102と共通の可動端103を形成し
ている。可動端103は拘束ピン104を運ぶと共に、
回転ソレノイド43に取り付けられた回転カム105の
働きにより、後退位置から前面22に向かって動くこと
ができる。各薄板101は、弾力を持つ薄板、例えば金
属またはプラスチックの薄板で構成され、それ自体の平
面内では変位することができないが、例えばカム105
によって、その平面と交差する向きに撓めることはでき
る。撓め力を除けば、その薄板は通常、撓められる以前
の形態に戻る。薄板101は薄板69および70と同様
の働きをするが、通常はカム105によって、後退位置
に止め置かれている。 【0100】薄板101は、拘束機構42に取り付けら
れており、カム105の回転→往復変換力により、自身
の平面から免れて撓むにつれて、拘束ピン104を軸z
方向の内向きに動かすが、そのピンがx軸とy軸の向き
でゲート回転方向と横断方向に動くことを抑止する。ピ
ン104は、第一表面部分48の正接点における隣接送
り孔46に、抜き出し可能な状態で挿入されるが、その
正接点のある場所には、ゲート部材21を逆方向に回転
させる時に、フィルム25を静止状態で保持するため
の、前面22の凹みが無い。ピン104の自由度は1、
つまりz軸方向の動きに制限されているから、ピンと送
り孔の摩耗および送り孔の裂損が低減される。 【0101】走査サイクルの終端で、ピン54、55、
56およびバンド87と88は、開口部24に隣接する
送り孔46と47から後退させられ、ピン104が隣接
する送り孔46内に動く。ゲート部材21は、その後に
逆方向に回転させられて、連続する次の映像のフレーム
44の位置で開口部24の次のフレーム見当が行われる
ことになるが、その間、フィルム25は、ピン104によ
って、そのような復帰動作を制止される。その結果、フ
ィルム25は、1走査サイクル中のゲート部材21の正
回転の間に、自動的には1フレーム44を進ませ、ゲー
ト部材21が始発点に向かって逆回転させられる時は、
戻りの回転が阻止される。 【0102】図11ないし図13に示すように、フレー
ム見当機構33、引っ張り機構34、および皺伸ばし兼
押し付け機構35に関して、数段階の動作がある。照明
器32(点線で示す)はゲート部材21の内部で、背面
23近傍の、光軸(図示されていない)線上にあるが、
ただしカム表面37の動作域の外側にある。カムフォロ
ワ40と41は、カム表面37の回転に伴う凹凸に応じ
た位置にあって、協調的シーケンスの中で動作する。 【0103】図11に示すように、走査サイクルの終端
では、ゲート部材21は静止しているが、その時、カム
36は時計回りに回転し、カムフォロワ40と41に順
次当るカム表面37の半径方向に増大した断面部分の働
きによって、ピン54、55、56およびバンド87と
88を後退位置まで持ち上げる。 【0104】図12に示すように、その後にカム36は
静止するが、その時、ゲート部材21は、開口部24と
照明器32の芯が合うまで、反時計回りに回転させられ
る。その次には、ゲート部材21は静止しているが、そ
の時、カム36が反時計回りに回転し、カムフォロワ4
0に当るカム表面37の半径方向に断面が減少した部分
の働きによって、ピン54、55、56を前面22に向
けて移動させる。第一ピン54と第二ピン55は、第一
と第二の点の送り孔46と47および受け孔51と52
に入り、第三ピン56は、第三の点の送り孔47と受け
孔53に入る。 第三ピン56は、自分の送り孔47に
入っている時、受け金65から中点63に向けて動かさ
れ、その後に、中点63から遠ざかるように、ばね64
によって引っ張られて、映像のフレーム44を開口部2
4に重ね合わせる。 【0105】その時点で、バンド87と88の近端89
が動いて、開口部24に隣接する送り孔46。と47と
接触するに至る。カム表面37の断面が減少した部分は
まだカムフォロワ41に当っていないので、バンド87
と88の遠端90は後退したままである。 【0106】図13に示すように、ゲート部材21が静
止している状態で、カム36は反時計回りに回転を続け
て、カムフォロワ41に当っているカム表面37の断面
部分を減少部分から次第に増大部分に変える。その結
果、バンド87と88は、開口部24に隣接する送り孔
46と47に対する接触を歩進的に増やすように、それ
らの送り孔に向かって漸進する。この動作は、バンド8
7と88の近端89から遠端90に向けて生じる。その
結果、バンド89と90は、フィルム25の皺をその向
きに伸ばし、さらに、その下にある開口部24に隣接す
る送り孔46と47を表面部分48と49に押し付け
る。バンド87と88は、ピン54、55、56によっ
て位置を合わされた映像のフレーム44を開口部24の
正確な焦点位置に維持する。 【0107】その後に、ゲート部材21とカム36は一
緒に、反時計回りに歩進的に回転し、協調的な刻み動き
により個別の走査線送りを、図13に示す始発位置か
ら、ゲート部材21が図11に示す終着位置に達するま
で行うが、その終着位置に到達すると、カム36は前と
同様に、図11に示す位置に向かって動き、ピン54、
55、56およびバンド87と88を図11に示す位置
まで後退させる。それから、ゲート部材21とカム36
は、動作を反復するために、共に、図12に示す位置に
戻される。 【0108】図11に示すように、走査サイクルの終端
で、拘束ピン104は後退位置から動かされ、カム10
5の解放により隣接する送り孔46にかみ合う。それに
よって、フィルム25を拘束し、ゲート部材21が反時
計回りで図11に示す位置から図12に示す位置まで回
転する際に、フィルムが逆向きに動かないようにする。
それから、ピン104は、図12に示すように、カム
105の回転→往復変換作用によりゲート部材21から
後退させられる。それによって、走査の進行に伴い、図
13に示す状態で、ゲート部材21が図11に示す位置ま
で時計回りの刻動をしている間の、フィルム25の刻み
動きによる前進が可能になる。ゲート部材21の刻動に
よる時計回りの回転の結果として、走査サイクルの終端
には、フィルム25は自動的に映像のフレーム44を一
フレーム進めたことになる。 【0109】図14ないし図17に示すように、第三ピ
ン56は次の段階で、横断方向に向き合い、かつ第一ピ
ン54と第二ピン55が入っている1対の送り孔46と
47を結ぶ線を、基準線61に合わせるように動く。望
ましいこととして述べれば、第三ピン56は傾斜付き先
端106を持ち、さらに、受け金65は、特定の位置に
設けられた受け止め端部107を持つ。 【0110】図14および図17から明らかなように、
第一と第二の受け孔51と52の上にある送り孔46と
47に第一ピン54と第二ピン55が入る時、第三ピン
56の傾斜付き先端106が、第三の受け孔53の上に
ある送り孔47の隣接する端部に乗っかる。それによっ
て、第三ピン56は、アーム部分74と75の累加的な
撓め作用を受けながら、受け金65の受け止め端部10
7から斜め方向62の中点63に向けて動かされる。 【0111】図15と図17から明らかなように、第三
ピン56は、その送り孔46と47とその下の第三の受
け孔53に入った後、始発位置108に達するが、その
位置ではピンの軸部が送り孔の隣接端部にかみ合う。こ
の段階で、ばね64の張力が、第三ピン56を斜め方向
62の逆向きに引っ張り始める。 【0112】図16と図17に示すように、ばね64の
力が、第三ピン56を終着位置109に向けて斜め方向
の逆向きに、中点63から遠ざかるように動かすが、そ
れによって、フィルム25に所望の寄せ付け動作と定位
置占拠動作が生じるような方向に、フィルム25を引っ
張る。第三の受け孔53の大きさは、第三ピン56がば
ね64に引っ張られながら斜め方向に、つまり、中点6
3から遠ざかって受け止め端部107に向かう方向に、
妨害されることなく動けるように決められている。 【0113】受け止め端部107の位置は、第一ピン5
4、第二ピン55、第三ピン56との関係で、決められ
るが、その決め方は、それらのピンが、第一、第二、第
三の点の送り孔に入った時、第三ピン56が傾斜付き先
端106を介して、受け止め端部107から僅かに離れ
た始発位置108に来るように、それら3本のピンによ
る、開口部24にあるフィルム25の映像のフレーム4
4の見当が行われるようにすることである。ばね64
は、第三ピン56を、始発位置108と受け止め端部1
07の中間にある終着位置109に引っ張るが、それ
は、第三の受け孔53にある送り孔を介してフィルム2
5を引っ張って、対応する送り孔を第一ピン54と第二
ピン55とぴったり接触させることによって、開口部2
4にある映像のフレーム44を開口部と正確に重ね合わ
せるためである。終着位置109と受け止め端部107
の間の僅かな空隙によって、次のこと、すなわち、走査
が行われている間、つまり、各ピンが図13に示す位置
から図11に示す位置に後退させられるまで、ピン56
がばね64の働きによりフィルム25を確実に斜めに引
っ張り続ける。 【0114】ピン54、55、56の断面は、送り孔4
6と47および受け孔51、52、53より小さいの
で、それらのピンは妨げられることなく、送り孔に入
り、受け孔に突き入る。各ピンが隣接する送り孔の中に
移動する間、それらの軸線は第一の点、第二の点、第三
の点を通っているから、それらのピンが対応する送り孔
の縁にもたれ掛かるように接触することによって起こす
恐れがあるフィルム25や表面部分48、49との摩
擦、および、所望の確実な定位置獲得、すなわち寄せ付
け動作と定位置占拠動作の阻止が回避される。 【0115】ゲート部材21の始発位置への復帰のため
にピン54、55、56を後退させる際、第三ピン56
はばね64の力を受けながら受け金65の受け止め端部
107に戻る。 【0116】図18によれば、開口部24の上でそれに
重ね合わされた位置にあるフィルム25の映像のフレー
ム44は、第一ピン54、第二ピン55、第三ピン56
が、対応する送り孔46と47に入り、第一、第二、第
三の受け孔51、52、53に届いた状態で描かれてい
る。第三ピン56は、基準線61に対して傾き角Obの
斜め方向62に、ばね64で引っ張られ、中点63を起
点とする引寄せ合力Fn を生じるが、その合力は力の成
分Fx とFy で合成されるものである。力Fnは、フィ
ルム25に加えられた時、中点63で分割できるが、そ
の中点は、ゲート回転方向であるx軸方向における、基
準線61と開口部24の中心111の間の距離110
と、横断方向であるx軸方向における中点63と中心1
11の間の距離112によって定まる。 【0117】力Fn は、ばね64によって第三ピン56
に加えられて、そのピンがかみ合っている送り孔47に
作用しながら、第一ピン54とかみ合っている送り孔4
6が、ゲート回転方向の力成分と横断方向の力成分を受
けながら、第一ピン54に定位置を占拠され、あるいは
引寄せられるようにする。力Fn はさらに、第二ピン5
5とかみ合っている送り孔47が、ゲート回転方向の力
成分を受けながら、当該ピンに寄り掛かるようにする。
ピン54と55の開口部24との関係位置は、予め決め
られて一定しているから、映像のフレーム44は開口部
24と正確に重なり合う。 【0118】第一ピン54と第二ピン55の位置にある
送り孔は、それらの送り孔のゲート回転方向に向き合う
端部の、両者に共通して遠い方の端部が、ばね64の力
でゲート回転方向に引かれて、第一ピン54と第二ピン
55に突き当るから、それらの送り孔はそれらのピンに
よって、それぞれのゲート回転方向の芯線がx軸方向と
正確に並ばされた状態で、基準線61と平行に、離して
置かれる。さらにピン54の位置の送り孔の、横断方向
に向かい合った端部の、遠い方の端部か、ばね64によ
って横断方向に引かれて第一ピン54に当るから、ピン
54の送り孔の横断方向の芯線は、中点63を中心とす
るy軸方向と正確に並び、その結果、さらに中心111
を中心とするy軸方向と正確に並ぶ。第一ピン54は、
映像のフレーム44を開口部24と正確に重ね合わせる
ための、引寄せピンとして働く。 【0119】作動方法については、(A)、(B)、
(C)の3段階が考慮されている。ステップ(A)は、
フィルム25の、横断方向に整列した送り孔46と47
を離して置くことであるが、それは、フィルムの長手方
向を横断する方向に伸びるとともに、近傍の開口部24
からゲート回転方向に一定距離離れた位置にある基準線
61に沿って存在する第一の点と第二の点の位置にあっ
て、映像のフレーム44を開口部に重ね合わせるように
働く第一ピン54と第二ピン55によってなされる。 【0120】ステップ(B)は、各ピンによって、映像
のフレームを開口部に正確に重ね合わせるために、送り
孔を離して置いたフィルムを、第二の点からゲート回転
方向に或る距離を設けて決めた第三の点で、基準線61
に対して斜め方向62の張力により引っ張って、第一の
点の送り孔46と第二の点の送り孔47に働く合力Fn
を発生させることである。 【0121】ステップ(C)は、上述のように引っ張ら
れたフィルムを、開口部24のゲート回転方向に面する
辺60の近傍の、ゲート回転方向に見て近い方の個所か
ら、開口部のゲート回転方向に面する辺59の近傍の、
ゲート回転方向に見て遠い方の個所に向けて、次第に皺
伸ばしと押し付けを行って、映像のフレームを開口部の
正確な焦点位置に維持することである。大抵の例では、
皺伸ばしと押し付けは、第一と第二のピンからは近くて
第三のピンからは遠い方の個所から、3個のピン全部か
らは遠く離れた遠い方の個所に向けて行われる。 【0122】図18から明らかなように、ばね64の張
力は、基準線61と一致する横断方向の中点63におい
て、フィルム25に加わって合力Fn を発生させる。こ
れは、ゲート回転方向の力成分Fx と横断方向の力成分
Fy の合成に相当するが、それは第一の点の送り孔64
に作用して、この送り孔を、ゲート回転方向のx軸と横
断方向のy軸の向きで、第一ピン54に引寄せ、さら
に、ゲート回転方向の力成分Fx は、第二の点の送り孔
47に作用して、その送り孔を第二ピン55に付き当
て、その芯をゲート回転方向に沿うx軸方向に一致させ
る。 【0123】一般的に、力成分Fx の大きさは、力成分
Fy より大きいが、その理由は、力成分Fx は、送り孔
46と47の両者を第一ピン54と第二ピン55の両方
に付き当てて、定位置に着かせなければならないからで
ある。横断方向の力成分Fyは、第一のピン54に向き
合っている送り孔46を定着させることのみに必要であ
る。フィルム25が定位置を占めた状態では、第二ピン
55は、送り孔47のゲート回転方向に向かい合う辺の
両方から離れているが、第一ピン54は、送り孔46の
ゲート回転方向に向かい合って定位置を占めている辺の
反対側にあってゲート回転方向に向かい合う辺からは離
れている。 【0124】ピン54、55、56は、送り孔46と4
7および受け孔51、52、53と比べてそれより細く
作ってあるから、ピンと送り孔が過度に磨耗したり、送
り孔が過度に裂損したりすることは回避される。そのこ
とは、ピンの自由度が一般に、僅か1に制限されてい
る、つまり、与えられたz軸方向に動くように制限され
ているから、特にそう言える。ばね64の引っ張りが働
くのは、第三ピン56の傾斜付き先端106が、それと
隣接する送り孔47の縁辺に当って摺動する時に限られ
る。 【0125】第一ピン54と第二ピン55のx軸とy軸
方向の自由度はゼロであるが、それらのピンは、映像の
フレーム44をx軸とy軸方向に、しかも、対応するz
軸の周りの一体的回転位置に位置付けることに役立つ。
第三ピン56は、ばね64の斜め方向の張力を受けなが
ら、合力Fn を、つまり、ほとんどそれと平行な方向
に、フィルム25に加えて、第一ピン54に、フィルム
25の、従って映像のフレーム44の、開口部24にお
けるx軸とy軸方向への位置付けを行わせ、さらに、第
二ピン55に、第一ピン54と同軸のz軸の周りの一体
的回転位置に位置付けることを行わせることに役立つ。 【0126】各ピンは送り孔と比べて細く作ってあるか
ら、それらのピンは、フィルムを引っ張ることなく楽々
と後退させられ、送り孔を当該各ピンから外してしまう
ことができる。そのことによっても、ピンと送り孔の過
度の磨耗と送り孔の過度の裂損が回避される。 【0127】ステップ(A)の後、一般にはステップ
(B)がステップ(C)の前に実行される。しかし、本
出願(Douglass L. Blanding)と併願した既述の同時係
属中の、「フィルムのフレーム見当用ゲート装置」とい
う名称の米国出願第903837号の中で開示し、請求範囲に
含めるような特定の構造によれば、映像のフレームを刻
み動きにより次第に、正確に開口部と重ね合わせ、か
つ、その開口部で焦点位置に合わせるために、ステップ
(B)と(C)は一連の手続きとして反復実行される。 【0128】上述のように実施することは、一連のステ
ップ(B)と(C)の反復実行に良く適合するように成
形されたカム表面37によって実現できる。ステップ
(C)では、カム36が一刻み回転するごとに、カム表
面37に、カムフォロワ40を介して自由端用角材78
を持ち上げさせ、さらに、カムフォロワ41を介してブ
ーム91を下げさせて、第三ピン56の引っ張りによる
妨害なしに、バンド87と88による漸進的な皺伸ばし
と押し付けを行わせる。ステップ(B)では、カム36
が一刻み回転するごとに、カム表面37に、カムフォロ
ワ40を介して自由端用角材78を下げさせ、さらに、
カムフォロワ41を介してブーム91を持ち上げさせ
て、バンド87と88による皺伸ばしと押し付けによる
妨害なしに、第三ピン56の引っ張りを行わせる。 【0129】或る一つの段階で、ブーム91の上昇中
に、バンド87と88を一時的に解けば、ばね64は、
皺伸ばしと押し付けの力から解放されて、いっそう容易
に第三ピン56を引っ張り、映像のフレーム44を開口
部24に重ね合わせることができる。別の段階で、自由
端用角材78の上昇中に、第三ピン56を一時的に除け
ば、バンド87と88は引張り力から解放されて、いっ
そう円滑にフィルム25の皺を伸ばしそれを押し付ける
ことができる。上述の力の一方を一時的に除いて、他方
の力が妨害無しで加えられるようにする一連のステップ
の反復を1回以上行うことにより、漸進的に、いっそう
正確な焦点見当と、開口部への映像のフレームの重ね合
わせを行うことが、刻み動きによって実現する。上述の
(B)と(C)ステップの代案を実施し易くするため
に、共通のカム36の代わりに別個のカム(図示されて
いない)を使用して、カムフォロワ40と41の個別の
作動を制御することができる。 【0130】装置20が図12に示す状態にある時は、
ステップ(A)が実行され、それからステップ(B)と
ステップ(C)が連続して1回以上反復される。その一
連の動作完了後に、装置20は走査サイクルのために図
13に示す状態に置かれる。 【0131】引っ張り機構34と、皺伸ばし兼押し付け
機構35の近端66は、それぞれ別個の支持体に、ただ
し支持体68に類似のものに取り付けてもよいが、それ
は、第三ピン56と近端66の前面22に対する前後動
作を独立に行わせる場合に、カムフォロワ40と同様の
カムフォロワを別個に用いて、そのような動作の制御を
行わせるためである。 【0132】モータまたはソレノイドで駆動されるカム
機構とは別種の機構、例えばレバー駆動機構または油圧
ラム、あるいはその類似機構を用いて、フレーム見当機
構、引っ張り機構、皺伸ばし兼押し付け機構、拘束機構
を作動させることができる。従来の制御手段が、本装置
の相対的な動きを制御して、フレーム見当機構、引っ張
り機構、皺伸ばし兼押し付け機構、および拘束機構を作
動させるために使用される。代案として、皺伸ばし兼押
し付け機構を作動させるために、カムフォロワ40と4
1以外の手段を用いて、フィルムをそのロールの途中か
ら、ゲートに装着できるようにしても良い。 【0133】引っ張り機構は、フィルムを斜め方向に引
っ張るために、送り孔と連結する1本のピンの形で示し
てあるが、弾力的な張力を受けながらフィルムを掴んで
引寄せるための手段、または押すための手段であれば、
その他の如何なるものであれ、使用可能である。 【0134】さらに、皺伸ばし兼押し付け機構は、ゲー
ト回転方向に沿って設けられた可撓性バンドで、例え
ば、フィルムと漸進的に接触させるためのゲート回転方
向のばねを備えたバンドの形で示してあるが、ゲート部
材にぴったり寄り添って回転方向の力を加える手段であ
れば、それ以外の如何なるものであれ、使用可能であ
る。その種の回転方向に設ける手段は、開口部の映像の
フレーム全体を走査(または記録)するために、フィル
ムを開口部全面の走査線に沿って確実にまっすぐにする
よう、開口部と重ね合わされた映像のフレームの「皺を
伸ばし」て、それをゲート部材の前面に押し付けなけれ
ばならない。 【0135】フレーム見当機構、引っ張り機構、皺伸ば
し兼押し付け機構、および拘束機構にz軸の動きをさせ
ながら、その間、x軸とy軸の変位を防ぐために、ま
た、引っ張り機構の斜方移動を生起させるために、可撓
性薄板と別に、あらゆる手段を使用することができる。 【0136】本発明の装置によって、ゲート部材開口部
での極めて正確な見当が実現し、さらに、例えば高解像
度の電子技術的走査、印刷、記録、またはそれらの類似
操作の実施中、開口部と重ね合わされた映像のフレーム
が精密な焦点に終始置かれているように、その映像のフ
レームの、走査線沿いに極めてまっすぐな形態を維持す
ることができる。フィルム全体の平坦度についての約3
8μm(0.0015インチ)、ただし、時々は生じる最大値
が約51μm(0.0020インチ)という厳格な許容誤差、
さらに、ゲート開口部におけるフレームとフレームの重
なり状態についての約6.4μm/ピクセル( 0.00025
インチ/ピクセル)という厳格な許容誤差は、本装置に
よって達成可能であり、それと同時に、ピンと送り孔の
過度の摩耗と送り孔の過度の裂損が回避される。 【0137】図1と図3ないし図18の装置に対して行
われた試験で判明したところによれば、各映像のフレー
ムは開口部において、総合公差約3.2μm( 0.00012
インチ)以内で、ぴったりと重ね合わされていた。レー
ザー干渉計を使用して、フィルムの平坦度について、1
フレーム分の歩進当り4個の送り孔を備えた映像のフレ
ームの23フレームを測定したが、結果として得られた
測定値は平均値が約2μm(0.0008インチ)で、その分
布範囲は、約1.5μm(0.0006インチ)ないし約3μ
m(0.0013インチ)であった。1フレーム分の歩進当り
8個の送り孔を備えた映像のフレームの23フレームに
ついても、同様の方法を用いてフィルム平坦度を測定し
たが、結果として得られた測定値は平均値が約3.2μ
m(0.0012インチ)で、その分布範囲は、1.5μm
(0.0006インチ)ないし約4.8μm(0.0019インチ)
であった。顕微鏡を用い、さらに高解像度の電子技術的
走査を用いてその結果を確認する方法で、フレームとフ
レームの重なり状態の測定が行われたが、判明したとこ
ろによれば、公差は 0.00012インチ(0.003 mm)以内で
あった。図2の装置を使うことにより、或る記録装置に
「書かれ」、さらに、その後にプロジェクタに投影され
たフレームの映像も、受け入れ可能なレベルよりさらに
優れた安定性を示した。 【0138】対応するz軸の向きで第一と第二の点の中
心線と同軸である第一ピンと第二ピンの位置は固定して
おり、しかも、それらのピンのx軸とy軸の向きの変位
が抑止されていることに基づき、上述の点にある送り孔
が上述のピンに突き当り、同一位置で正確に定位置を占
めることによって、全ての映像のフレームは、開口部、
つまり見当個所の同一位置で、正確に重ね合わされる。 【0139】本発明の装置のゲート部材は、帯状フィル
ムの映像のフレームの1歩進当りの送り孔の個数が何個
であろうとも、例えば、連続する映像の1フレーム当り
4個あるいは8個であっても、そのフィルム用に使用す
ることが可能である。しかし、そのゲート部材とそれに
付属する部品は、種類の違うフィルム、例えば送り孔の
形態が異なるか、または映像のフレームの長さが異なる
か、あるいはその両方が異なるフィルムの場合は、それ
に適合させるために、別のものと交換されるかも知れな
い。フレーム見当機構、引っ張り機構、皺伸ばし兼押し
付け機構、および拘束機構は、小さな空間内で小型にま
とめられるから、本装置は、走査装置またはそれ以外の
装置の関係部分のごく近傍に設置することが可能であ
る。 【0140】曲面を持つゲート部材は、大抵の場合、走
査の都合上そうでない部材より望ましいが、それは、ゲ
ート部材と使用される走査装置または他の装置の間の相
対的な動きが進行する間中、映像のフレームの全ての部
分を正確な焦点に維持するために、曲面を持つゲート部
材であれば、映像のフレームが高い精度で開口部に位置
付けられることに基づく。しかし、ゲート部材は、従
来、走査作業に使用されているように、平坦な形状にす
ることもできる。その場合には、それは皺伸ばし兼押し
付け機構に相当する。ゲート部材の前面にぴったり添う
フィルム長手方向の力を加えるための弾力的張力機構
が、曲面部材の場合と同等に、開口部に重ね合わされた
映像のフレームを「皺伸ばし」して、それをゲート部材
の平坦な前面に押し付ける能力を持ち、その結果、開口
部の映像のフレーム全体を走査(または記録)するため
に、フィルムを開口部全面の走査線に沿ってまっすぐに
することが確実に行われなければならない。 【0141】以上の内容に従えば、これ迄に記述してき
た特定の実施例は、本発明の一般的原理の単なる例示に
過ぎないことを良く理解して貰えるであろう。前述して
きた原理と矛盾しない範囲で、様々な部分的変更があり
得るであろう。 【0142】なお、上記の諸図面は実寸大ではなく、理
解を容易にするために部分を拡大強調して作図したもの
であることに留意されたい。 【0143】 【発明の効果】以上本発明によれば、フィルムゲートの
結像部位に帯状フィルムの映像フレームを正確に重ね合
わせる見当手段と引張り手段を使用し、またフィルムの
皺を伸ばしてゲートに押し付け当該フレームを当該箇所
に正確に保持する手段により、ピンや送り孔の磨耗を減
少させると共に正確な見当が行われる。
【図面の簡単な説明】 【図1】帯状フィルムの映像走査に利用される本発明の
1つの実施態様にもとづくフィルム見当及び皺伸ばしゲ
ート装置の側面図ある。 【図2】帯状フィルム映像の記録に利用される装置の図
1と類似する図である。 【図3】図1の透視図で、ゲート部材上の見当装置、引
張り装置、ならびに皺伸ばし兼押し付け装置の部分を示
す。 【図4】図3の装置を別の角度から見た図である。 【図5】図3の装置部分の平面図である。 【図6】図3に類似する図である。 【図7】図3に類似する図で一層の詳細を示す。 【図8】図3の装置部分透視図である。 【図9】図3の装置の部分端面図である。 【図10】図3の装置の部分側面図である。 【図11】図3の装置の各動作段階を示した略図であ
る。 【図12】図3の装置の各動作段階を示した略図であ
る。 【図13】図3の装置の各動作段階を示した略図であ
る。 【図14】見当装置および引張り装置の連続作動段階を
示す略図である。 【図15】見当装置および引張り装置の連続作動段階を
示す略図である。 【図16】見当装置および引張り装置の連続作動段階を
示す略図である。 【図17】引張り装置の作動の連続段階を示す略平面図
である。 【図18】見当装置ならびに引張り装置による帯状フィ
ルムの映像のフレームの見当を示す略図である。 【符号の説明】 21 ゲート部材 24 開口部 25 帯状フィルム 33 フレーム見当機構 34 引張り機構 35 皺伸ばし兼押付け機構 36 回転カム 40,41 カムフォロワ 42 拘束機構 46,47 送り孔 51,52,53 受け孔 54,55,56 ピン
フロントページの続き (72)発明者 ジェームス コンクリン フッテ ジュ ニア アメリカ合衆国 ニューヨーク州 ヨー ク ヨーク ロード ウエスト 2647 (72)発明者 ジェフリー チャールズ ウェラー アメリカ合衆国 ニューヨーク州 ブロ ックポート スウェデンウォルカー ロ ード 2982 (56)参考文献 特開 平5−333522(JP,A) 国際公開91/15076(WO,A1) 米国特許2986316(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/04 - 1/207 G03B 27/32 G03B 27/42 - 27/48 G03B 27/58 - 27/64

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 端部に送り孔を持つ帯状フィルムの映像
    のフレームの焦点の位置合わせを行うフィルム見当と皺
    伸ばしを行うゲート装置において、 前記フィルムの端部の1対の送り孔を、見当個所に隣接
    する第一の点から第二の点に延びている基準線上に重ね
    合わせるための見当手段と、 前記映像のフレームを、前記見当手段の近傍の前記見当
    個所と正確に重ね合わせるために、前記基準線に対して
    斜め方向にフィルムを引き寄せるための、第三の点にお
    ける引っ張り手段と、 前記見当個所における正確な焦点位置に前記フレームを
    保持するために、前記フィルムとの接触を次第に強める
    ことによって、前記フィルムの皺を伸ばし、前記フィル
    ムを前記ゲートに押し付けることができるように、前記
    見当個所の隣接部位にあって、前記ゲートに向って漸進
    するための皺伸ばし兼押し付け手段と、を包含すること
    を特徴とするフィルム見当と皺伸ばし用ゲート装置。
JP15394493A 1992-06-24 1993-06-24 フィルム見当と皺伸ばし用ゲート装置 Expired - Fee Related JP3405561B2 (ja)

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