JP3405524B2 - マルチリンク通信におけるデータ伝送方法およびデータ伝送システム並びに当該方法を実行するためのプログラムを記録した媒体 - Google Patents

マルチリンク通信におけるデータ伝送方法およびデータ伝送システム並びに当該方法を実行するためのプログラムを記録した媒体

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JP3405524B2
JP3405524B2 JP06217399A JP6217399A JP3405524B2 JP 3405524 B2 JP3405524 B2 JP 3405524B2 JP 06217399 A JP06217399 A JP 06217399A JP 6217399 A JP6217399 A JP 6217399A JP 3405524 B2 JP3405524 B2 JP 3405524B2
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正朋 森岡
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Panasonic Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ伝送方法お
よびデータ伝送システム並びに当該方法を実行するため
のプログラムを記録した媒体に関し、より特定的には、
赤外線データ通信(以下、IrDA(Infrared Data Ass
ociation)通信と称する)等に代表される非同期・半二
重通信方式において、1本の通信リンク上にリアルタイ
ムデータ伝送(同期通信)と非リアルタイムデータ伝送
(非同期通信)とが混在したマルチリンクを実現するデ
ータ伝送方法およびシステム並びにプログラム記録媒体
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、通信装置間に用いるデータ伝
送方式の一つとして、IrDA通信等に代表される非同
期・半二重通信方式が存在する。この非同期・半二重通
信方式とは、非同期に発生する通信装置間双方向のデー
タ送信を、1本の通信リンクを用いて行う方式である。
従って、この非同期・半二重通信方式では、一方の通信
装置がデータ送信等を行っている(通信リンクを使用し
ている)ときには、他方の通信装置はデータ送信等を行
うことができない。もしこれに反して、双方の通信装置
が同時期にデータ送信等を行った場合には、通信リンク
上でデータ同士が衝突してしまい、通信不良を発生する
ことになる。
【0003】このため、非同期・半二重通信方式では、
一般に、どちらの通信装置がデータ送信等の実行主体で
あるかを示す「送信権」をデータと共に(場合によって
は、送信権だけを)送信し、この送信権を有する通信装
置のみがデータ送信等を行うことができるように予め規
定している。この規定により、従来では、通信リンク上
でデータ同士が衝突することなく、非同期・半二重通信
を実現している。
【0004】ところで、この非同期・半二重通信方式に
おいて、ISDN等の同期通信データや音声データ等の
リアルタイム性を要するデータを伝送する場合、図6に
示すような条件が必須となる。図6は、非同期・半二重
通信方式において、リアルタイムデータを伝送する場合
の通信シーケンスの一例を示す図である。図6におい
て、一次局および二次局は、各々通信装置であって、一
次局側が送信権の管理を行うものとする。また、図6中
の各用語は、以下の内容をそれぞれ表す。 Link0 RL:リアルタイムデータに対して張られるリンク
0 通信Port:物理的な通信ポート RdataReq:リアルタイムデータの伝送要求 RdataInd:リアルタイムデータの受信指示 Port_DataReq:物理的ポートへの送信 Port_DataInd:物理的ポートからの受信
【0005】リアルタイムデータを伝送する場合、図6
に示すように、クライアント(データ伝送の要求元)か
らのデータ伝送要求(RdataReq)によるリアルタイムデー
タの発生に同期して、リアルタイムにデータを伝送し(R
dataInd)、かつ、送受信のデータ交換タイミングの間隔
tが一定であることが必須条件となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような非同期・半二重通信方式において、リアルタイ
ムデータ伝送を含む複数のクライアントからのデータ伝
送を、1本の通信リンク上でマルチリンクによって実現
しようとする場合、従来から以下に示す問題があった。
【0007】図7は、非同期・半二重通信方式におい
て、リアルタイムデータ伝送と非リアルタイムデータ伝
送とをマルチリンクで実現しようとする場合での不具合
を説明するための通信シーケンスの一例を示す図であ
る。図7において、一次局および二次局は、各々通信装
置であって、一次局側が送信権の管理を行うものとす
る。また、図7中の各用語は、以下の内容をそれぞれ表
す。 Link0 RL:リアルタイムデータに対して張られるリンク
0 Link1 NRL :非リアルタイムデータに対して張られるリ
ンク1 通信Port:物理的な通信ポート RdataReq:リアルタイムデータの伝送要求 DataReq :非リアルタイムデータの伝送要求 RdataInd:リアルタイムデータの受信指示 DataInd :非リアルタイムデータの受信指示 Port_DataReq:物理的ポートへの送信 Port_DataInd:物理的ポートからの受信
【0008】リアルタイムデータ伝送と非リアルタイム
データ伝送とをマルチリンクで実現しようとする場合、
図7に示すように、同期を必要としない非リアルタイム
データの突発的な伝送要求(DataReq) の発生により(図
7中、波線で示す)、リアルタイムデータ(RdataReq)を
一定の間隔tで送信することができなくなる。これは、
非リアルタイムデータの伝送要求(DataReq) の発生によ
って一次局側にあった送信権が二次局側に移ってしま
い、その後行うべきリアルタイムデータの送信が、伝送
要求(RdataReq)に同期して直ちに行えなくなり、間隔
t’の時間分の遅延が生じるからである。
【0009】また、複数のリアルタイムデータ伝送をマ
ルチリンクで実現しようとする場合、各リアルタイムデ
ータ伝送を行うクライアントが要求するデータ交換タイ
ミングに同期したデータ伝送サービスをそれぞれサポー
トする必要がある。しかし、この場合、実際には各クラ
イアントが要求するデータ交換タイミングがそれぞれ異
なるため、これらのデータ伝送をサポートすることは現
実的に不可能である。
【0010】それ故、本発明の目的は、非同期・半二重
通信方式において、複数のリアルタイムデータ伝送およ
び非リアルタイムデータ伝送を、1本の通信リンク上に
マルチリンクによって実現するデータ伝送方法およびデ
ータ伝送システム並びに当該方法を実行するためのプロ
グラムを記録した媒体を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明は、リアルタイムデータ伝送または非リアルタイム
データ伝送をいずれかをそれぞれ行う複数のクライアン
トを有する通信装置が、非同期・半二重通信方式上でマ
ルチリンクを確立し、他の通信装置とデータ伝送を行う
方法であって、通信に先立って、リアルタイムデータ伝
送を行うクライアントを、マルチリンク内の基準リンク
に設定する基準リンク設定ステップと、通信開始後、
準リンクに設定されていないクライアントからデータ伝
送要求を受けた場合、当該データ伝送要求で要求される
伝送データを、他の通信装置へ送信せずに予め定めたバ
ッファに一時的に格納する第1の格納ステップと、通信
開始後、基準リンクに設定されたクライアントからデー
タ伝送要求を受ける毎に、バッファに格納されている
ての伝送データを取得し、当該データ伝送要求で要求さ
れるリアルタイムデータと当該取得した伝送データとを
同時に、他の通信装置へ送信する第1の送信ステップと
を備える。
【0012】上記のように、第1の発明によれば、リア
ルタイムデータ伝送を行うクライアントの内、最も速い
データ交換タイミングを要求するクライアントに対して
基準リンクを設定し、この基準リンクに関するデータ伝
送要求と同期して他のクライアントのデータ伝送を同時
に実行する。これにより、リアルタイムデータ伝送を行
う各クライアントが要求するデータ交換タイミングを各
々確保することができ、非同期・半二重通信方式におい
て、複数のリアルタイムデータ伝送および非リアルタイ
ムデータ伝送を、1本の通信リンク上にマルチリンクに
よって実現することができる。
【0013】第2の発明は、第1の発明に従属する発明
であって、リアルタイムデータ伝送を行うクライアント
2つ以上あって、かつ、当該クライアントが要求する
各々のデータ交換タイミングがすべて倍数関係にある場
合、 基準リンク設定ステップは、最も速いデータ交換タ
イミングを要求しているクライアントを、基準リンクに
設定することを特徴とする。
【0014】上記のように、第2の発明によれば、第1
の発明においてリアルタイムデータ伝送を行うクライア
ンが2つ以上あっても、第1の発明における有用な効果
を奏することができる。
【0015】第3の発明は、第の発明に従属する発明
であって、通信開始後、リアルタイムデータ伝送を行う
クライアントが増加又は減少した場合、 基準リンク設定
ステップは、さらに、最も速いデータ交換タイミングを
要求しているクライアントを再び判断し、判断した当該
クライアントを基準リンクに再設定することを特徴とす
る。
【0016】上記のように、第3の発明によれば、第
の発明において通信開始後にリアルタイムデータ伝送を
行うクライアンが増加又は減少した場合であっても、基
準リンクを再設定することで第1及び第2の発明におけ
る有用な効果を奏することができる。
【0017】第4の発明は、第の発明に従属する発明
であって、リアルタイムデータ伝送を行うクライアント
要求するデータ交換タイミングの最大公約数を算出
し、当該最大公約数をタイマ計時することにより一定時
間間隔のタイミングを与えるタイマ計時ステップと、
てのクライアントから受けるデータ伝送要求で要求され
る伝送データを、予め定めたバッファにそれぞれ一時的
に格納する第2の格納ステップと、 タイマ計時ステップ
によって与えられるタイミングに同期して、バッファに
格納されている全ての伝送データを取得し、当該取得し
た伝送データを同時に他の通信装置へ送信する第2の送
信ステップとをさらに備え、 通信開始後、リアルタイム
データ伝送を行うクライアントが増加又は減少すること
によって、当該クライアントが要求する各々のデータ交
換タイミングがすべて倍数関係でなくなった場合、タイ
マ計時ステップ、第2の格納ステップ及び第2の送信ス
テップによる処理に切り替えて、伝送データの送信を行
ことを特徴とする。
【0018】第5の発明は、第の発明に従属する発明
であって、処理切り替え後、リアルタイムデータ伝送を
行うクライアントが増加又は減少することによって、当
該クライアントが要求する各々のデータ交換タイミング
がすべて倍数関係に戻った場合、基準リンク設定ステッ
プ、第1の格納ステップ及び第1の送信ステップによる
処理に再び切り替えて、伝送データの送信を行うことを
特徴とする。
【0019】上記のように、第4および第5の発明によ
れば、第2の発明においてリアルタイムデータ伝送を行
う複数のクライアントのデータ交換タイミングの最大公
約数を求め、タイマ計時によってこの最大公約数のデー
タ交換タイミングを与える手法をさらに備えることで、
データ交換タイミングがすべて倍数関係にある場合には
基準リンクのクライアントを設定する手法を、それ以外
の場合にはタイマ計時によってタイミングを与える手法
を、通信状況に適応させて選択的に用いることができ
る。 これにより、より多くのリアルタイムデータ伝送を
行う各クライアントが要求するデータ交換タイミングを
各々確保することができ、非同期・半二重通信方式にお
いて、複数のリアルタイムデータ伝送および非リアルタ
イムデータ伝送を、1本の通信リンク上にマルチリンク
によって実現することができる。また、通信途中のリン
ク切断に伴う通信不良を生じることがなくなる。
【0020】第6の発明は、リアルタイムデータ伝送ま
たは非リアルタイムデータ伝送のいずれかをそれぞれ行
う複数のクライアントを有する通信装置間のデータ伝送
を、非同期・半二重通信方式上でマルチリンクを確立し
行うデータ伝送システムであって、通信装置は、それ
ぞれ、通信に先立って、リアルタイムデータ伝送を行う
クライアントを、マルチリンク内の基準リンクに設定す
る制御手段と、クライアントのそれぞれに対して個別に
存在し、通信開始後に基準リンクに設定されていないク
ライアントから受けるデータ伝送要求で要求される伝送
データを、一時的に格納する複数のバッファと、通信開
始後に基準リンクに設定されたクライアントからデータ
伝送要求を受ける毎に、バッファに格納されている全て
の伝送データを取得し、当該データ伝送要求で要求され
るリアルタイムデータと当該取得した伝送データとを多
重化して、他の通信装置へ送信する多重化手段とを備え
る。
【0021】上記のように、第6の発明によれば、リア
ルタイムデータ伝送を行うクライアントの内、最も速い
データ交換タイミングを要求するクライアントに対して
基準リンクを設定し、この基準リンクに関するデータ伝
送要求と同期して他のクライアントのデータ伝送を同時
に実行する。これにより、リアルタイムデータ伝送を行
う各クライアントが要求するデータ交換タイミングを各
々確保することができ、非同期・半二重通信方式におい
て、複数のリアルタイムデータ伝送および非リアルタイ
ムデータ伝送を、1本の通信リンク上にマルチリンクに
よって実現することができる。
【0022】第7の発明は、第6の発明に従属する発明
であって、リアルタイムデータ伝送を行うクライアント
が2つ以上あって、かつ、当該クライアントが要求する
各々のデータ交換タイミングがすべて倍数関係にある場
合、 制御手段は、最も速いデータ交換タイミングを要求
しているクライアントを、基準リンクに設定することを
特徴とする。
【0023】上記のように、第7の発明によれば、第6
の発明においてリアルタイムデータ伝送を行うクライア
ンが2つ以上あっても、第6の発明における有用な効果
を奏することができる。
【0024】第8の発明は、第の発明に従属する発明
であって、通信開始後、リアルタイムデータ伝送を行う
クライアントが増加又は減少した場合、 制御手段は、さ
らに、最も速いデータ交換タイミングを要求しているク
ライアントを再び判断し、判断した当該クライアントを
基準リンクに再設定することを特徴とする。
【0025】上記のように、第8の発明によれば、第
の発明において通信開始後にリアルタイムデータ伝送を
行うクライアンが増加又は減少した場合であっても、基
準リンクを再設定することで第6及び第7の発明におけ
る有用な効果を奏することができる。
【0026】第9の発明は、第の発明に従属する発明
であって、リアルタイムデータ伝送を行うクライアント
要求するデータ交換タイミングの最大公約数を算出
し、当該最大公約数をタイマ計時することにより一定時
間間隔のタイミングを与えるタイマ手段をさらに備え、
通信開始後、リアルタイムデータ伝送を行うクライアン
トが増加又は減少することによって、当該クライアント
が要求する各々のデータ交換タイミングがすべて倍数関
係でなくなった場合、 複数のバッファは、基準リンクに
関係なく、全てのクライアントから受けるデータ伝送要
求で要求される伝送データを一時的に格納し、 多重化手
段は、基準リンクに設定されたクライアントからデータ
伝送要求を受けたタイミングをタイマ手段によって与え
られるタイミングに切り替えて、伝送データの送信を行
ことを特徴とする。
【0027】第10の発明は、第の発明に従属する発
明であって、処理切り替え後、リアルタイムデータ伝送
を行うクライアントが増加又は減少することによって、
当該クライアントが要求する各々のデータ交換タイミン
グがすべて倍数関係に戻った場合、 多重化手段は、タイ
マ手段によって与えられるタイミングを基準リンクに設
定されたクライアントからデータ伝送要求を受けたタイ
ミングに再び切り替えて、伝送データの送信を行うこと
を特徴とする。
【0028】上記のように、第9および第10の発明に
よれば、第7の発明においてリアルタイムデータ伝送を
行う複数のクライアントのデータ交換タイミングの最大
公約数を求め、この最大公約数のデータ交換タイミング
を与えるタイマ手段をさらに備えることで、データ交換
タイミングがすべて倍数関係にある場合には基準リンク
のクライアントを設定する手法を、それ以外の場合には
タイマ計時によってタイミングを与える手法を、通信状
況に適応させて選択的に用いることができる。 これによ
り、より多くのリアルタイムデータ伝送を行う各クライ
アントが要求するデータ交換タイミングを各々確保する
ことができ、非同期・半二重通信方式において、複数の
リアルタイムデータ伝送および非リアルタイムデータ伝
送を、1本の通信リンク上にマルチリンクによって実現
することができる。また、通信途中のリンク切断に伴う
通信不良を生じることがなくなる。
【0029】第11の発明は、リアルタイムデータ伝送
または非リアルタイムデータ伝送のいずれかをそれぞれ
行う複数のクライアントが要求するデータ伝送を、非同
期・半二重通信方式上でマルチリンクを確立して行う通
信装置に実行させるための、コンピュータプログラムを
記録した媒体であって、通信に先立って、リアルタイム
データ伝送を行うクライアントを、マルチリンク内の
準リンクに設定する基準リンク設定ステップと、通信開
始後、基準リンクに設定されていないクライアントから
データ伝送要求を受けた場合、当該データ伝送要求で要
求される伝送データを、他の通信装置へ送信せずに予め
定めたバッファに一時的に格納する第1の格納ステップ
と、通信開始後、基準リンクに設定されたクライアント
からデータ伝送要求を受ける毎に、バッファに格納され
ている全ての伝送データを取得し、当該データ伝送要求
で要求されるリアルタイムデータと当該取得した伝送デ
ータとを同時に、他方の通信装置へ送信する第1の送信
ステップとを含む動作環境を、通信装置上において実現
するためのコンピュータプログラムを記録している。
【0030】第12の発明は、第11の発明に従属する
発明であって、リアルタイムデータ伝送を行うクライア
ントが2つ以上あって、かつ、当該クライアントが要求
する各々のデータ交換タイミングがすべて倍数関係にあ
る場合、 基準リンク設定ステップは、最も速いデータ交
換タイミングを要求しているクライアントを、基準リン
クに設定することを特徴とする。
【0031】第13の発明は、第1の発明に従属する
発明であって、通信開始後、リアルタイムデータ伝送を
行うクライアントが増加又は減少した場合、 基準リンク
設定ステップは、さらに、最も速いデータ交換タイミン
グを要求しているクライアントを再び判断し、判断した
当該クライアントを基準リンクに再設定することを特徴
とする。
【0032】第14の発明は、第1の発明に従属する
発明であって、リアルタイムデータ伝送を行うクライア
ントが要求するデータ交換タイミングの最大公約数を算
出し、当該最大公約数をタイマ計時することにより一定
時間間隔のタイミングを与えるタイマ計時ステップと、
全てのクライアントから受けるデータ伝送要求で要求さ
れる伝送データを、予め定めたバッファにそれぞれ一時
的に格納する第2の格納ステップと、 タイマ計時ステッ
プによって与えられるタイミングに同期して、バッファ
に格納されている全ての伝送データを取得し、当該取得
した伝送データを同時に他の通信装置へ送信する第2の
送信ステップとをさらに備え、 通信開始後、リアルタイ
ムデータ伝送を行うクライアントが増加又は減少するこ
とによって、当該クライアントが要求する各々のデータ
交換タイミングがすべて倍数関係でなくなった場合、タ
イマ計時ステップ、第2の格納ステップ及び第2の送信
ステップによる処理に切り替えて、伝送データの送信を
行うことを特徴とする。
【0033】第15の発明は、第1の発明に従属する
発明であって、処理切り替え後、リアルタイムデータ伝
送を行うクライアントが増加又は減少することによっ
て、当該クライアントが要求する各々のデータ交換タイ
ミングがすべて倍数関係に戻った場合、基準リンク設定
ステップ、第1の格納ステップ及び第1の送信ステップ
による処理に再び切り替えて、伝送データの送信を行う
ことを特徴とする。
【0034】上記のように、第11〜第15の発明は、
第1〜第5の発明のデータ伝送方法を実行するためのコ
ンピュータプログラムを記録した記録媒体である。これ
は、既存の装置に対し、第1〜第5の発明のデータ伝送
方法を、ソフトウエアの形態で供給することに対応させ
たものである。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、Ir
DA通信における非同期・半二重通信方式によって通信
装置間のデータ伝送を行う場合であって、リアルタイム
データ伝送を行うクライアントが2つ、非リアルタイム
データ伝送を行うクライアントが1つである場合を一例
に挙げて説明する。
【0036】(第1の実施形態)図1は、本発明の第1
の実施形態に係るデータ伝送方法を用いるデータ伝送シ
ステムの構成の一例を示す図である。図1において、第
1の実施形態のデータ伝送システムは、送信権の管理を
行う通信装置である一次局1と、それ以外の通信装置で
ある二次局2とで構成され、一次局1と二次局2とが非
同期・半二重通信方式のIrDA通信リンクによって接
続されている。
【0037】また、一次局1は、リアルタイムデータ伝
送(図1の例では、ISDN通信およびADPCM音声
伝送)を行うクライアント11,12と、非リアルタイ
ムデータ伝送(図1の例では、ファイル伝送)を行うク
ライアント13と、通信管理部14とで構成される。二
次局2は、一次局1のクライアント11,12に各々対
応し、リアルタイムデータ伝送を行うクライアント2
1,22と、一次局1のクライアント13に対応し、非
リアルタイムデータ伝送を行うクライアント23と、通
信管理部24とで構成される。また、通信管理部14
は、バッファ141〜143と、制御/多重化部144
とを備える。通信管理部24は、バッファ241〜24
3と、制御/多重化部244とを備える。なお、一次局
1と二次局2とは、基本的に送信権の管理を行うか否か
が異なるだけであるため、以下の説明においては、一次
局1の各構成および一次局1が行う処理を中心に説明す
る。
【0038】クライアント11〜13は、通信アプリケ
ーションに相当する部分であり、通信管理部14に対し
てデータ伝送要求,データ受信処理等を行う。通信管理
部14は、通信プロトコルに相当する部分であり、クラ
イアント11〜13からの要求を受けて予め定めたデー
タ送受信の制御を行う。バッファ141〜143は、ク
ライアント11〜13と個々に対応しており、クライア
ント11〜13が各々伝送要求するデータを、それぞれ
一時的に格納する。制御/多重化部144は、まず、後
述する方法でIrDA通信のデータ交換タイミングの基
準となるリンク(以下、基準リンクという)を決定す
る。その後、制御/多重化部144は、基準リンクに関
するデータ伝送要求が発生した時点で、各バッファ14
1〜143に一時的に格納している伝送データを取得
し、送信に必要な通信フレームを多重化により生成し
て、送信権と共に二次局2へ送信する。
【0039】以下、上記構成におけるデータ伝送システ
ムで行う本発明の第1の実施形態に係るデータ伝送方法
を、図2〜図4をさらに参照して説明する。図2は、本
発明の第1の実施形態に係るデータ伝送方法において通
信管理部14,24が行う処理手順の一例を示すフロー
チャートである。なお、上記図1において、クライアン
ト11が10msecのデータ交換タイミングを、クライア
ント12が20msecのデータ交換タイミングを要求して
いるものとする。
【0040】まず、制御/多重化部144は、通信に先
立って基準リンクを設定する(ステップS201)。こ
の基準リンクは、リアルタイムデータ伝送を行うクライ
アントの中で、最も速いデータ交換タイミングを要求し
ているクライアントに対して設定する。従って、図1に
おいては、10msecのデータ交換タイミングを要求して
いるクライアント11に対して基準リンクを設定する。
なお、リアルタイムデータ伝送を行う複数のクライアン
トが要求するデータ交換タイミングTN (N=1,2,
3,…,n)が、最も速いデータ交換タイミングT1
対して倍数関係を満たさない場合、すなわち、T2 =K
1 *T1 ,T3=K2 *T1 ,…,Tn =Km *T
1 (K1 ,K2 ,…,Km は、正の整数)を満たさない
場合には、これらすべてのクライアントを同時にマルチ
リンクで実現することはできない(なお、これについて
の対応は、第2の実施形態において述べる)。また、リ
アルタイムデータ伝送を行うクライアントが1つである
場合、必然的にこのクライアントに対して基準リンクを
設定することとなる。
【0041】そして、一次局1は、上記基準リンクを設
定した後に実際の通信を開始する。通信を開始すると、
制御/多重化部144は、いずれかのクライアント11
〜13からデータ伝送要求を受けたか否かを判断する
(ステップS202)。このステップS202の判断に
おいて、いずれかのクライアント11〜13からデータ
伝送要求を受けている場合、制御/多重化部144は、
当該データ伝送要求が設定した基準リンクのクライアン
ト11からのものか否かをさらに判断する(ステップS
203)。このステップS203の判断において、基準
リンクのクライアント11からのデータ伝送要求でない
場合、制御/多重化部144は、そのクライアントに対
応するバッファ142またはバッファ143に伝送デー
タを格納し(ステップS204)、上記ステップS20
2に戻って再びクライアント11〜13からのデータ伝
送要求を待つ。
【0042】一方、上記ステップS203の判断におい
て、基準リンクのクライアント11からのデータ伝送要
求である場合、制御/多重化部144は、当該データ伝
送要求の伝送データと共に、各バッファ142,143
に格納している伝送データ(すなわち、この時点までに
伝送要求があった伝送データ)をすべて取得する(ステ
ップS205)。そして、制御/多重化部144は、取
得したすべての伝送データを多重化して必要な通信フレ
ームを生成し(ステップS206)、二次局2に対して
送信を行う(ステップS207)。このように、基準リ
ンクのデータ交換タイミングで1つのデータ送信が完了
すると、制御/多重化部144は、上記ステップS20
2に戻り、再び上述の処理を繰り返す。
【0043】ところで、一次局1は、上述したように基
準リンクを設定して通信を開始した後で、新たなクライ
アントからリアルタイムデータ伝送の接続要求を受ける
ことがある。このとき、一次局1は、現在の基準リンク
のままで新たなクライアントの要求を受けることができ
るかどうかを判断し、場合によれば基準リンクの再設定
を行う必要がある。以下、この基準リンクの判断および
再設定(見直し)の方法を、図3を参照して説明する。
図3は、本発明の第1の実施形態に係るデータ伝送方法
において通信管理部14,24が行う基準リンク見直し
処理手順の一例を示すフローチャートである。
【0044】まず、通信管理部14は、新たなクライア
ントからリアルタイムデータ伝送の接続要求を受けてい
るかどうかを確認する(ステップS301)。このステ
ップS301の確認において接続要求を受けている場
合、通信管理部14は、現在の基準リンクのデータ交換
タイミングRTと、接続要求を発した新たなクライアン
トが要求するデータ交換タイミングrtとを比較する
(ステップS302)。
【0045】上記ステップS302における比較の結
果、データ交換タイミングRTとデータ交換タイミング
rtとが同じ(RT=rt)である場合、通信管理部1
4は、基準リンクを現在のままにして新たなクライアン
トの接続を実行する(ステップS306)。
【0046】上記ステップS302における比較の結
果、データ交換タイミングRTがデータ交換タイミング
rtより速い(RT<rt)場合、通信管理部14は、
さらにデータ交換タイミングrtがデータ交換タイミン
グRTの倍数かどうかを判断する(ステップS30
3)。このステップS303において倍数であると判断
した場合、通信管理部14は、基準リンクを現在のまま
にして新たなクライアントの接続を実行する(ステップ
S306)。例えば、RT=10msec,rt=30msec
の場合である。一方、上記ステップS303において倍
数でないと判断した場合、通信管理部14は、この新た
なクライアントの接続は不可能であると判断する(ステ
ップS307)。例えば、RT=10msec,rt=25
msecの場合である。
【0047】上記ステップS302における比較の結
果、データ交換タイミングRTがデータ交換タイミング
rtより遅い(RT>rt)場合、通信管理部14は、
さらにデータ交換タイミングrtがデータ交換タイミン
グRTの約数かどうかを判断する(ステップS30
4)。このステップS304において約数であると判断
した場合、通信管理部14は、新たなクライアントに対
して基準リンクを設定し直し(ステップS305)、新
たなクライアントの接続を実行する(ステップS30
6)。例えば、RT=10msec,rt=5msecの場合で
ある。一方、上記ステップS304において約数でない
と判断した場合、通信管理部14は、この新たなクライ
アントの接続は不可能であると判断する(ステップS3
07)。例えば、RT=10msec,rt=7msecの場合
である。
【0048】このようにして、一次局1は、新たなクラ
イアントから接続要求を受けるたびに、逐次基準リンク
の見直しを行うことで適切なマルチリンクを実現する。
なお、上記ステップS307において新たなクライアン
トの接続が不可能であると判断した場合の対応は、後述
する第2の実施形態において述べる。
【0049】次に、上述したデータ伝送方法に基づいて
行った通信の一例を、図4を参照して説明する。図4
は、本発明の第1の実施形態に係るデータ伝送方法を、
図1のデータ伝送システムにおいて用いた場合の通信シ
ーケンスの一例を示す図である。なお、図4中の各用語
は、以下の内容をそれぞれ表す。また、太線で示す期間
は、バッファ等にデータが格納されて保持されている状
態を表している。 Link0 RL:リアルタイムデータに対して(クライアント
11とクライアント21との間に)張られるリンク0 Link1 RL:リアルタイムデータに対して(クライアント
12とクライアント22との間に)張られるリンク1 Link2 NRL :非リアルタイムデータに対して(クライア
ント13とクライアント23との間に)張られるリンク
2 Link管理:通信管理部14,24で行われるマルチリン
ク管理 通信Port:物理的な通信ポート RdataReq:リアルタイムデータの伝送要求 DataReq :非リアルタイムデータの伝送要求 RBasedataReq:基準リンクとなるリアルタイムデータの
伝送要求に対して行われるマルチリンク伝送要求 GetTxReq:伝送要求の取得 GetTxRsp:伝送要求の取得(GetTxReq)に対する応答 RdataInd:リアルタイムデータの受信指示 DataInd :非リアルタイムデータの受信指示 Port_DataReq:物理的ポートへの送信 Port_DataInd:物理的ポートからの受信
【0050】一次局(1)は、基準リンクが設定されて
いないクライアント(12,13)から受けたデータ伝
送要求(図4の期間A、RdataReq,DataReq)を、さらに
Link管理(制御/多重化部144)に対してデータ伝送
要求をすることなく待機させる(すなわち、各バッファ
141〜143にそれぞれ一時的に格納される)。一次
局は、このデータ伝送要求の待機処理を、基準リンクが
設定されているクライアント(11)からのデータ伝送
要求(図4の期間B、RdataReq)が発生するまで行う。
この後、基準リンクが設定されているクライアントから
のデータ伝送要求(図4の期間B、RdataReq)が発生す
ると、一次局は、初めてLink管理に対してマルチリンク
伝送要求(図4の期間B、RBasedataReq)を通知する。
そして、一次局は、Link管理において、各々待機してい
るデータ伝送要求を取得(図4の期間C、GetTxReq,Ge
tTxRsp)する。そして、一次局は、取得した複数の伝送
データを、通信フレーム内に多重化して同時に通信Port
へ送信する(図4の期間D、Port_DataReq)。なお、図
4においては、期間Cにおけるそれぞれのデータ伝送要
求の取得(GetTxReq)処理にタイムラグがあるように記
載した。しかし、これは通信シーケンスを記載する上で
見易くするために便宜上行ったものであり、実際の処理
においては、マルチリンク伝送要求(RBasedataReq)が
通知されると一斉にデータ伝送要求の取得(GetTxReq)
処理を行っている。
【0051】また、図4でもわかるように、二次局
(2)側も同様の処理を行う。ここで、一次局は、基準
リンクのクライアントが一定間隔で発生するデータ伝送
要求に同期して伝送データを行うため、伝送データに付
随して送信される送信権は、結局のところ二次局におい
て一定間隔で得られることとなる。従って、二次局側に
おいても、一定間隔のリアルタイムのデータ伝送が可能
となるのである。
【0052】以上のように、本発明の第1の実施形態に
係るデータ伝送方法およびデータ伝送システムによれ
ば、リアルタイムデータ伝送を行うクライアントの内、
最も速いデータ交換タイミングを要求するクライアント
に対して基準リンクを設定し、この基準リンクに関する
データ伝送要求と同期して他のクライアントのデータ伝
送を同時に実行する。これにより、リアルタイムデータ
伝送を行う各クライアントが要求するデータ交換タイミ
ングを各々確保することができ、非同期・半二重通信方
式において、複数のリアルタイムデータ伝送および非リ
アルタイムデータ伝送を、1本の通信リンク上にマルチ
リンクによって実現することができる。
【0053】(第2の実施形態)上述したとおり、第1
の実施形態に係るデータ伝送方法およびデータ伝送シス
テムでは、データ交換タイミングが、基準リンクのクラ
イアントに対して倍数関係にないクライアントに関して
は、マルチリンクを実現することができない。また、各
データ交換タイミングが倍数関係にあるときでも、通信
途中で基準リンクのクライアントがリンクを切断するよ
うな場合には、残りのクライアントでマルチリンクを継
続することができない事態が発生する。そこで、本発明
の第2の実施形態は、上記問題を解決するためのデータ
伝送方法およびデータ伝送システムである。
【0054】図5は、本発明の第2の実施形態に係るデ
ータ伝送方法を用いるデータ伝送システムの構成の一例
を示す図である。図5に示すように、第2の実施形態の
データ伝送システムは、上記第1の実施形態のデータ伝
送システムに対し、通信管理部14,24にタイマ部1
45,245をさらに備えた構成である。なお、第2の
実施形態のデータ伝送システムのその他の構成は、上記
第1の実施形態に係るデータ伝送システムの構成と同様
であり、当該その他の構成については同一の参照番号を
付してその説明を省略する。
【0055】上述したように、上記第1の実施形態にお
いては、基準リンクのクライアントを設定し、このクラ
イアントが定期的に発するデータ転送要求に同期させる
ことで、一定間隔のデータ送信(交換)を実現してい
る。これに対して、第2の実施形態では、タイマ部14
5,245によって一定間隔のデータ交換タイミング
(以下、基準交換タイミングという)を与えることで、
一定間隔のデータ送信を実現している。
【0056】このタイマ部145,245が与える基準
交換タイミングは、リアルタイムデータ伝送を行う複数
のクライアントが要求するそれぞれのデータ交換タイミ
ングの最大公約数を算出して決定する。例えば、リアル
タイムデータ伝送を行う複数のクライアントが要求する
データ交換タイミングが、それぞれ10msec,15mse
c,20msecである場合、タイマ部145,245は、
各データ交換タイミングの最大公約数である5msecを基
準交換タイミングとして設定する(なお、上記第1の実
施形態の場合だと、15msecの接続が不可能となる)。
【0057】また、このようにタイマ部145,245
によって基準交換タイミングを与えてやることで、以下
のような場合にも対応することができる。例えば、リア
ルタイムデータ伝送を行う複数のクライアントが要求す
るデータ交換タイミングが10msecおよび20msecであ
るときに、新たにデータ交換タイミングが15msecの接
続要求が発生した場合を考える。この場合、上記第1の
実施形態においては、新たに接続要求された15msec
は、基準リンクである10msecの倍数ではないため、接
続不可能と判断される。これに対し、第2の実施形態に
おいては、タイマ部145,245は、現在の基準交換
タイミングの10msecを、10msec,15msec,20ms
ecの最大公約数である5msecに再設定するので、15ms
ecの接続が可能となる。
【0058】さらに、例えば、リアルタイムデータ伝送
を行う複数のクライアントが要求するデータ交換タイミ
ングが5msec,10msec,15msecであるときに、5ms
ecのクライアントがリンク切断を要求した場合を考え
る。この場合、上記第1の実施形態においては、基準リ
ンクである5msecがなくなることになり、その結果、残
る10msec,15msecもマルチリンク不可能となってし
まう(10msecと15msecは、倍数関係にない)。これ
に対し、第2の実施形態においては、基準リンクという
概念がないため、継続して5msecでのマルチリンクが可
能となる。なお、残ったデータ交換タイミングで新たに
最大公約数が算出できる場合には、現在の基準交換タイ
ミングの設定を新しい最大公約数に変更してもよい(例
えば、2msec,12msec,30msecであるときに2msec
のリンク切断を行った場合には、12msecと30msecと
で新たな最大公約数6msecが算出できる)。
【0059】以上のように、本発明の第2の実施形態に
係るデータ伝送方法およびデータ伝送システムによれ
ば、リアルタイムデータ伝送を行う複数のクライアント
のデータ交換タイミングの最大公約数を求め、タイマ部
によってこの最大公約数のデータ交換タイミング(基準
交換タイミング)を与える。これにより、より多くのリ
アルタイムデータ伝送を行う各クライアントが要求する
データ交換タイミングを各々確保することができ、非同
期・半二重通信方式において、複数のリアルタイムデー
タ伝送および非リアルタイムデータ伝送を、1本の通信
リンク上にマルチリンクによって実現することができ
る。また、通信途中のリンク切断に伴う通信不良を生じ
ることがなくなる。
【0060】なお、上記第1および第2の実施形態にお
いては、IrDA通信の場合を一例に挙げて説明した
が、非同期・半二重通信方式によって通信装置間のデー
タ伝送を行うものであれば、その他の通信であっても本
発明の有用な効果を奏することができる。また、上記第
1および第2の実施形態においては、リアルタイムデー
タ伝送を行うクライアントが2つ、非リアルタイムデー
タ伝送を行うクライアントが1つである場合を一例に挙
げて説明したが、この個数以外のクライアントに対して
も同様に本発明を実施できることは言うまでもない。
【0061】また、上記第1の実施形態において基準リ
ンクを設定する方法を、上記第2の実施形態においてタ
イマ部を用いる方法を個別に説明したが、これら双方を
備えた方法およびシステムとすることもできる。すなわ
ち、リアルタイムデータ伝送を行う複数のクライアント
のそれぞれのデータ交換タイミングが、倍数関係にある
場合には基準リンクを設定してデータ伝送を行い(タイ
マ資源の有効利用が図れる)、倍数関係でない場合には
タイマ部を用いてデータ伝送を行うというように、通信
状況に適応させて使い分けるようにしてもよい。
【0062】また、典型的なハードウェア環境では、上
記第1および第2の実施形態におけるクライアント11
〜13,21〜23および通信管理部14,24は、所
定のプログラムデータが格納された記憶装置(ROM,
RAM,ハードディスク等)とCPU(セントラル・プ
ロセッシング・ユニット)とによって構成される。この
場合、通信管理部14,24が実行する機能は、独立し
たプログラムデータの形態で提供される。このプログラ
ムデータは、CD−ROMやフロッピーディスク等の記
録媒体を介して導入されてもよいし、通信によって導入
されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るデータ伝送方法
を用いるデータ伝送システムの構成の一例を示す図であ
る。
【図2】本発明の第1の実施形態に係るデータ伝送方法
において通信管理部14,24が行う処理手順の一例を
示すフローチャートである。
【図3】本発明の第1の実施形態に係るデータ伝送方法
において通信管理部14,24が行う基準リンク見直し
処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第1の実施形態に係るデータ伝送方法
を、図1のデータ伝送システムにおいて用いた場合の通
信シーケンスの一例を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係るデータ伝送方法
を用いるデータ伝送システムの構成の一例を示す図であ
る。
【図6】非同期・半二重通信方式において、リアルタイ
ムデータを伝送する場合の通信シーケンスの一例を示す
図である。
【図7】非同期・半二重通信方式において、リアルタイ
ムデータ伝送と非リアルタイムデータ伝送とをマルチリ
ンクで実現しようとする場合での不具合を説明するため
の通信シーケンスの一例を示す図である。
【符号の説明】
1…一次局 2…二次局 11〜13,21〜23…クライアント 14,24…通信管理部 141〜143,241〜243…バッファ 144,244…制御/多重化部 145,245…タイマ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉本 国昭 広島県東広島市鏡山3丁目10番18号 株 式会社松下電器情報システム広島研究所 内 (72)発明者 小川 典幸 広島県東広島市鏡山3丁目10番18号 株 式会社松下電器情報システム広島研究所 内 (72)発明者 森岡 正朋 広島県東広島市鏡山3丁目10番18号 株 式会社松下電器情報システム広島研究所 内 (72)発明者 安澤 和哉 東京都港区虎ノ門二丁目10番1号 エ ヌ・ティ・ティ移動通信網株式会社内 (72)発明者 久信田 雄介 東京都港区虎ノ門二丁目10番1号 エ ヌ・ティ・ティ移動通信網株式会社内 (56)参考文献 特開 平11−55345(JP,A) 特開 平7−58763(JP,A) 特開 昭59−4360(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 29/08 H04J 3/04 H04L 5/16

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リアルタイムデータ伝送または非リアル
    タイムデータ伝送のいずれかをそれぞれ行う複数のクラ
    イアントを有する通信装置が、非同期・半二重通信方式
    上でマルチリンクを確立し、他の通信装置とデータ伝送
    を行う方法であって、通信に先立って、 前記リアルタイムデータ伝送を行うク
    ライアントを、マルチリンク内の基準リンクに設定する
    基準リンク設定ステップと、通信開始後、 前記基準リンクに設定されていないクライ
    アントからデータ伝送要求を受けた場合、当該データ伝
    送要求で要求される伝送データを、前記他の通信装置へ
    送信せずに予め定めたバッファに一時的に格納する第1
    の格納ステップと、通信開始後、 前記基準リンクに設定されたクライアント
    からデータ伝送要求を受ける毎に、前記バッファに格納
    されている全ての伝送データを取得し、当該データ伝送
    要求で要求されるリアルタイムデータと当該取得した伝
    送データとを同時に、前記他の通信装置へ送信する第1
    の送信ステップとを備える、データ伝送方法。
  2. 【請求項2】 前記リアルタイムデータ伝送を行うクラ
    イアントが2つ以上あって、かつ、当該クライアントが
    要求する各々のデータ交換タイミングがすべて倍数関係
    にある場合、 前記基準リンク設定ステップは、最も速いデータ交換タ
    イミングを要求しているクライアントを、基準リンクに
    設定することを特徴とする、請求項1に記載のデータ伝
    送方法。
  3. 【請求項3】 通信開始後、前記リアルタイムデータ伝
    送を行うクライアントが増加又は減少した場合、 前記基準リンク設定ステップは、さらに、最も速いデー
    タ交換タイミングを要求しているクライアントを再び判
    断し、判断した当該クライアントを基準リンクに再設定
    することを特徴とする、請求項2に記載のデータ伝送方
    法。
  4. 【請求項4】 前記リアルタイムデータ伝送を行うクラ
    イアントが要求するデータ交換タイミングの最大公約数
    を算出し、当該最大公約数をタイマ計時する ことにより
    一定時間間隔のタイミングを与えるタイマ計時ステップ
    と、 全てのクライアントから受けるデータ伝送要求で要求さ
    れる伝送データを、予め定めた前記バッファにそれぞれ
    一時的に格納する第2の格納ステップと、 前記タイマ計時ステップによって与えられるタイミング
    に同期して、前記バッファに格納されている全ての伝送
    データを取得し、当該取得した伝送データを同時に前記
    他の通信装置へ送信する第2の送信ステップとをさらに
    備え、 通信開始後、前記リアルタイムデータ伝送を行うクライ
    アントが増加又は減少することによって、当該クライア
    ントが要求する各々のデータ交換タイミングがすべて倍
    数関係でなくなった場合、前記タイマ計時ステップ、前
    記第2の格納ステップ及び前記第2の送信ステップによ
    る処理に切り替えて、伝送データの送信を行うことを特
    徴とする、請求項2に記載のデータ伝送方法。
  5. 【請求項5】 処理切り替え後、前記リアルタイムデー
    タ伝送を行うクライアントが増加又は減少することによ
    って、当該クライアントが要求する各々のデータ交換タ
    イミングがすべて倍数関係に戻った場合、前記基準リン
    ク設定ステップ、前記第1の格納ステップ及び前記第1
    の送信ステップによる処理に再び切り替えて、伝送デー
    タの送信を行うことを特徴とする、請求項4に記載のデ
    ータ伝送方法。
  6. 【請求項6】 リアルタイムデータ伝送または非リアル
    タイムデータ伝送のいずれかをそれぞれ行う複数のクラ
    イアントを有する通信装置間のデータ伝送を、非同期・
    半二重通信方式上でマルチリンクを確立して行うデータ
    伝送システムであって、 前記通信装置は、それぞれ、通信に先立って、 前記リアルタイムデータ伝送を行うク
    ライアントを、マルチリンク内の基準リンクに設定する
    制御手段と、 前記クライアントのそれぞれに対して個別に存在し、
    信開始後に前記基準リンクに設定されていないクライア
    ントから受けるデータ伝送要求で要求される伝送データ
    を、一時的に格納する複数のバッファと、通信開始後に 前記基準リンクに設定されたクライアント
    らデータ伝送要求を受ける毎に、前記バッファに格納
    されている全ての伝送データを取得し、当 ータ伝送
    要求で要求されるリアルタイムデータと当該取得した伝
    送データとを多重化して、他の前記通信装置へ送信する
    多重化手段とを備える、データ伝送システム。
  7. 【請求項7】 前記リアルタイムデータ伝送を行うクラ
    イアントが2つ以上あって、かつ、当該クライアントが
    要求する各々のデータ交換タイミングがすべて倍数関係
    にある場合、 前記制御手段は、最も速いデータ交換タイミングを要求
    しているクライアントを、基準リンクに設定することを
    特徴とする、請求項6に記載のデータ伝送システム。
  8. 【請求項8】 通信開始後、前記リアルタイムデータ伝
    送を行うクライアントが増加又は減少した場合、 前記制御手段は、さらに、最も速いデータ交換タイミン
    グを要求しているクライアントを再び判断し、判断した
    当該クライアントを基準リンクに再設定することを特徴
    とする、請求項7に記載のデータ伝送システム。
  9. 【請求項9】 前記リアルタイムデータ伝送を行うクラ
    イアントが要求するデータ交換タイミングの最大公約数
    を算出し、当該最大公約数をタイマ計時することにより
    一定時間間隔のタイミングを与えるタイマ手段をさらに
    備え、 通信開始後、前記リアルタイムデータ伝送を行うクライ
    アントが増加又は減少することによって、当該クライア
    ントが要求する各々のデータ交換タイミングがすべて倍
    数関係でなくなった場合、 前記複数のバッファは、前記基準リンクに関係なく、全
    てのクライアントから受けるデータ伝送要求で要求され
    る伝送データを一時的に格納し、 前記多重化手段は、前記基準リンクに設定されたクライ
    アントからデータ伝送要求を受けたタイミングを前記タ
    イマ手段によって与えられるタイミングに切り替えて、
    伝送データの送信を行うことを特徴とする、請求項7に
    記載のデータ伝送システム。
  10. 【請求項10】 処理切り替え後、前記リアルタイムデ
    ータ伝送を行うクライアントが増加又は減少することに
    よって、当該クライアントが要求する各々のデータ交換
    タイミングがすべて倍数関係に戻った場合、 前記多重化手段は、前記タイマ手段によって与えられる
    タイミングを前記基準リンクに設定されたクライアント
    からデータ伝送要求を受けたタイミングに再び切り替え
    て、伝送データの送信を行うことを特徴とする、請求項
    9に記載のデータ伝送システム。
  11. 【請求項11】 リアルタイムデータ伝送または非リア
    ルタイムデータ伝送のいずれかをそれぞれ行う複数のク
    ライアントが要求するデータ伝送を、非同期・半二重通
    信方式上でマルチリンクを確立して行う通信装置に実行
    させるための、コンピュータプログラムを記録した媒体
    であって、通信に先立って、 前記リアルタイムデータ伝送を行うク
    ライアントを、マルチリンク内の基準リンクに設定する
    基準リンク設定ステップと、通信開始後、 前記基準リンクに設定されていないクライ
    アントからデータ伝送要求を受けた場合、当該データ伝
    送要求で要求される伝送データを、他の通信装置へ送信
    せずに予め定めたバッファに一時的に格納する第1の格
    ステップと、通信開始後、 前記基準リンクに設定されたクライアント
    からデータ伝送要求を受ける毎に、前記バッファに格納
    されている全ての伝送データを取得し、当該データ伝送
    要求で要求されるリアルタイムデータと当該取得した伝
    送データとを同時に、前記他の通信装置へ送信する第1
    の送信ステップとを含む動作環境を、前記通信装置上に
    おいて実現するためのコンピュータプログラムを記録し
    た、記録媒体。
  12. 【請求項12】 前記リアルタイムデータ伝送を行うク
    ライアントが2つ以上あって、かつ、当該クライアント
    が要求する各々のデータ交換タイミングがすべて倍数関
    係にある場合、 前記基準リンク設定ステップは、最も速いデータ交換タ
    イミングを要求しているクライアントを、基準リンクに
    設定することを特徴とする、請求項11に記載の記録媒
    体。
  13. 【請求項13】 通信開始後、前記リアルタイムデータ
    伝送を行うクライアントが増加又は減少した場合、 前記基準リンク設定ステップは、さらに、最も速いデー
    タ交換タイミングを要求しているクライアントを再び判
    断し、判断した当該クライアントを基準リンク に再設定
    することを特徴とする、請求項12に記載の記録媒体。
  14. 【請求項14】 前記リアルタイムデータ伝送を行うク
    ライアントが要求するデータ交換タイミングの最大公約
    数を算出し、当該最大公約数をタイマ計時することによ
    り一定時間間隔のタイミングを与えるタイマ計時ステッ
    プと、 全てのクライアントから受けるデータ伝送要求で要求さ
    れる伝送データを、予め定めた前記バッファにそれぞれ
    一時的に格納する第2の格納ステップと、 前記タイマ計時ステップによって与えられるタイミング
    に同期して、前記バッファに格納されている全ての伝送
    データを取得し、当該取得した伝送データを同時に前記
    他の通信装置へ送信する第2の送信ステップとをさらに
    備え、 通信開始後、前記リアルタイムデータ伝送を行うクライ
    アントが増加又は減少することによって、当該クライア
    ントが要求する各々のデータ交換タイミングがすべて倍
    数関係でなくなった場合、前記タイマ計時ステップ、前
    記第2の格納ステップ及び前記第2の送信ステップによ
    る処理に切り替えて、伝送データの送信を行うことを特
    徴とする、請求項12に記載の記録媒体。
  15. 【請求項15】 処理切り替え後、前記リアルタイムデ
    ータ伝送を行うクライアントが増加又は減少することに
    よって、当該クライアントが要求する各々のデータ交換
    タイミングがすべて倍数関係に戻った場合、前記基準リ
    ンク設定ステップ、前記第1の格納ステップ及び前記第
    1の送信ステップによる処理に再び切り替えて、伝送デ
    ータの送信を行うことを特徴とする、請求項14に記載
    の記録媒体。
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