JP3404830B2 - インク噴射記録方法 - Google Patents
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Description
インク液滴を記録媒体に向けて飛翔させる形式のインク
噴射記録方法に関するものである。
クの一部を急速に気化させ、その膨張力によってインク
液滴をインク吐出口から吐出させる方式のインクジェッ
ト記録装置は特開昭48−9622号公報、特開昭54
−51837号公報、特開昭54−59936号公報、
特開昭54−161935号公報等によって開示されて
いる。
ク液路中に設けられた薄膜発熱抵抗体にパルス通電する
ことであり、その具体的な実用化例が日経メカニカル1
992年12月28日号58ページ、またはHewle
tt−Packard Journal,Aug.19
88、等で発表されている。これら実用化されている発
熱抵抗体に共通する基本的構成は、耐熱性に優れた合金
薄膜抵抗体と金属薄膜導体を酸化と電食から守るための
保護層で被覆し、この上にこの保護層をキャビテーショ
ン破壊から守るための別の保護層で更に被覆するという
ものである。上記薄膜抵抗体の膜厚は両者共約0.1μ
mであり、2層構造保護層の合計膜厚は3〜4μmが信
頼性上必要とされている。
気化させ、その気泡の膨張と収縮によってインク液滴を
安定に吐出させると共に、その吐出の繰り返しを出来る
だけ速くすることはプリンタとして最も必要とされる特
性である。そして、これらを実現するには種々の条件が
必要である。
で、発熱抵抗体表面に接するインクに膜沸騰を生起させ
ることが不可欠(特開昭55−27282号、特開昭5
6−27354号公報に記載)という主張である。即
ち、「吐出効率、応答性、周波数特性を高めるために
は、発熱抵抗体の表面温度を急速に上昇させ、これに接
するインクに膜沸騰を起こさせるのが良く、水の沸騰特
性曲線(図5)に示すA→B→C→D→Eの過程を可能
な限り短くする」ことが提唱されている。しかしこれら
の公報に記載されている技術的説明や現象の理解の仕方
は以下に示すように修正されることが必要である。
性曲線は、水と接するヒータ表面の温度がゆっくりと上
昇、下降又は一定であるような定常状態での特性を示す
ものであり、上記公報が対象とした急激なパルス加熱に
基づく非定常沸騰を記述できるものではない」という科
学的事実にもとづくものである。そして彼ら自身のその
後の研究(第22回日本伝熱シンポジウム講演論文集1
985−5、P7(以下日本伝熱シンポと略記する))
によれば、自発核生成理論によって予測される過熱限界
(270℃)と良く一致する発泡開始温度(263℃)
を実験データから得ている。即ち、我々が対象とする気
泡の発生は非定常沸騰によるものであり、図5に示す定
常沸騰とは大幅に異なる現象であることを明らかにして
いる。
基づいて発生し、非常に短い時間で消滅する単発の沸騰
気泡の振舞いは、或る程度の時間その状態を継続するこ
とが前提となっている膜沸騰という学術用語が該当しな
い現象であるという点である。これについても彼ら自身
のその後の研究に基づく見解(第22回日本伝熱シンポ
1985−5、P7、第23回日本伝熱シンポ1986
−5、P247、及び第25回日本伝熱シンポ1988
−6、P253)でも、「自発核生成(不均質核生成と
もいう)に基づく小さな気泡がヒータ表面の一部に現
れ、その後急速にヒータ面全体に拡大する」と変更され
ている。即ち、前記「〜、これに接するインクに膜沸騰
を起こさせるのが良く、水の沸騰特性曲線(図5)に示
すA→B→C→D→Eの過程を可能な限り短くする」と
いう表現は科学的には誤りであり、その意味するところ
を敢て記せば「〜、これに接するインクを可能な限り短
時間で膜状沸騰状態に突入させる」となろう。
インクを加熱し、その時に現われる沸騰現象を利用した
サーマルインクジェットプリントヘッドが最近公開(特
開平03−266646号公報)された。これは、ヒー
タ表面の昇温速度を106〜109℃/S以上で且つヒー
タ表面からインクへの熱流束を107〜108MW/m2
以上とし、ヒータ表面とその近傍のインクの温度を均質
核生成温度まで急激に加熱してインクに均質核生成状態
を発現させてインクを吐出させようというものである。
核生成の違いを簡単に説明しておく。日常生活で見られ
る沸騰は気泡核起因のもので、水の場合約100℃近辺
から見られる現象である。この気泡核の原因となる欠陥
などが存在しない均一な表面の固体と液体(今の場合、
水を考える)が接し、この固体の温度を上昇させた場合
はその表面温度が約270℃になって始めて沸騰が始ま
り、その沸騰は液体と固体の界面で発生する。これを自
発核生成と言い、固・液共存場で発生するので不均質核
生成とも名付けられている。これに対し、均質核生成と
は、均質な液体のみを過熱した時に液体内に沸騰核が発
生することを言い、水に対する理論的予測値は312.
5℃である。この均質核生成を観察するには、上に述べ
た均一な表面を持つ固体を急激に昇温させることが必要
(V.P.Skripov,Metastable L
iquids,John Wiley,New Yor
k(1974)参照)であるが、水の場合に必要な非常
に大きな昇温速度を実現できるヒータを作ることが技術
的に難しく、今迄その実験的確認に成功した例はなかっ
た。ここで固体表面が存在しているにもかかわらず何故
均質かと言うと、固体表面の昇温速度、並びに固体表面
から液体側に伝達される熱流束が或る臨界値を越え、固
体表面とその近傍の液体温度が312.5℃を越えると
界面近傍の液体内から沸騰が始まり、これは均質液体中
での核生成と見なすことが出来るからである。そしてそ
の見事な実験的検証が最近、飯田ら(第27回日本伝熱
シンポ1990−5、P334)によって行なわれたの
である。前述の発明(特開平03−266646号公
報)はこれらの結果に基づきなされたものであるが、実
施例と特許請求の範囲に記載されている「加熱速度を1
06〜109℃/S以上、熱流束を107〜108MW/m
2以上(MW/m2はW/m2の誤記と思われる)で且つ
インク温度を均質核生成温度まで昇温させる」という漠
然とした範囲では肝心の均質核生成条件を満足しない非
常に広い範囲を含んでおり、技術的正確さに欠けてい
る。また、発熱抵抗体と電極材料は同一材料から成るこ
とを大きな特徴としているが、このために電極幅は少な
くとも発熱体幅の5倍から10倍は必要となり、大型の
ラインヘッドを安価に構成するのは難しい(30dpi
という低密度のヘッドは構成できないことはない)。即
ち、高密度のマルチノズルタイプのインクジェットプリ
ントヘッドに前記発明の発熱抵抗体を採用することは、
何らかの工夫をしない限り不可能なのである。
熱抵抗体の平均昇温速度を1×106℃/S以上、更に
好適には3×106℃/S以上、最適には1×107℃/
S以上とすることが必要であるというものである(特開
昭55−161664号公報)。この公報で開示されて
いる液体はエタノールを主とするインクであるが、最
近、純粋エタノールを用いた正確な実験が行なわれ、平
均昇温速度と発生気泡数などについての詳細な結果が発
表された(飯田嘉宏他 第28回日本伝熱シンポ199
1−5、P712)。それによると、純粋エタノールと
エタノールを主とするインクでの相違とも考えられるデ
ータ間の若干の相違も認められるが、最も注目すべき結
果は、インク等の吐出に最も深く関係している発生気泡
数密度が同じ昇温速度で比較するとエタノールと水とで
約2桁も違うという事実である。即ち、同じ発生気泡数
密度を得るために必要な平均昇温速度で比較すると、水
の場合、エタノールの10倍速くすることが必要である
という結果である。このことは上記公報(特開昭55−
161664号)の主張を水性インクにまで拡大するこ
とは科学的に大きな飛躍を必要とし、事実、水性インク
を安定に吐出させるには、約1×108℃/S以上とい
う非常に大きな平均昇温速度を必要とするのである。即
ち、浅井ら(第25回日本伝熱シンポ1988−6、P
253)による水系インクを用いた実験では、約270
℃/3μS=0.9×108℃/Sという非常に大きな
昇温速度においてもなおインクの吐出速度に不安定さが
見られるのである。一方、特開平03−266646号
公報に記載の「106〜109℃/S以上の加熱速度」と
いう記述では主張したい加熱速度がどの値或るいは範囲
を示すのか明らかでなく、実施例でのデータも同様であ
るのでこれ以上は言及しないことにする。
沸騰し始めるまでの時間(沸騰開始時間と定義する)に
関するものである。
−5、P7)は、伝熱効率の良い裸ヒータ(保護層の無
いヒータで信頼性が低い)を用い、発泡開始温度が水よ
り約70℃低いエタノールを用いて気泡の発生から消滅
までをストロボ観察した結果を報告している。図6はそ
の時の気泡のスケッチであるが、記載されている時間は
パルス加熱開始後の時間であり、加熱パルス幅は10μ
Sである。このスケッチからも分るように、加熱開始後
約4μSで発泡が始まり、約8μSで最大に達した後に
収縮を始め、再発泡をしながら約20μS後に消滅して
いる。
86−5、P247)は合金薄膜抵抗体上に2層構造保
護層を被覆した実製品に類似のヒータを用い、実製品で
ある水性インクに近い物性値を持つ水を用いて気泡の発
生と消滅を観察した結果を報告している。これを図7に
示すが、ここでは加熱パルスの立ち下がり時(印加電力
のOFF時)に発泡が始まるように印加電力を設定して
ある。図7から分るように、2層構造保護層を被覆した
ヒータで気泡を発生させる場合、発泡を始めてから気泡
が最大になるまでの時間は約7μSと一定であり、加熱
パルス幅に依存していない。一方、気泡の消滅時間につ
いては明確なデータの記載はないが、キャビテーション
崩壊時に観察される気泡のリバウンド現象に類似の再発
泡が加熱パルス幅10μSの場合にも見られることか
ら、消泡は発泡開始後25〜30μS後と推定できる。
88−6、P253)は、上記2層構造保護層を被覆し
たヒータで水系インクに気泡を発生させた結果を報告し
ているが、この場合は加熱開始後約3μSでヒータ面の
一部に微小な気泡が現れ、その後ヒータ面全体から一斉
に発泡したことを記している。
生時におけるヒータ表面の温度とか液体への熱流束の計
測がなされていない。これに対し、飯田他(第27回日
本伝熱シンポ1990−5、P334)はこれらの計測
を正確に行ない、しかも10nSという超短パルス照明
ストロボによる水中での沸騰核生成の初期を見事にとら
えることに成功した。彼らの加熱パルス幅は5μS以上
であり、最短沸騰開始時間は約3.7μSであった。そ
して平均昇温速度と平均熱流速をパラメータに沸騰開始
前後の沸騰の様子を詳細に観察し、理論的予測と良く一
致する次のような結果を得た。
/S以上、又は平均熱流束が1.5×108W/m2以上
で加熱した場合、沸騰開始時のヒータ表面温度は、大気
圧下の水での均質核生成温度の理論値(312.5℃)
と良く一致した。この実験は20℃の水中で行なわれて
おり、このような急速加熱による沸騰現象が液体のサブ
クール度(バルクの液温と沸騰開始時のヒータ表面温度
の差)に依存しないことを更めて示すものとなってい
る。
S以上で且つ平均熱流速が2.1×108W/m2以上の
条件で加熱した場合、それ以下とは大きく相違する「ゆ
らぎ核生成に起因する沸騰」現象を観察した。これは水
の場合の世界で初めての観察例である。このゆらぎ核生
成の特徴は、小さくて均一な大きさの気泡が一様な分布
でヒータ表面全体に発生し、急激にその数を増加させて
合体し気泡膜を形成することである。これに対し、通常
の均質核生成の特徴は、小さな気泡が不均一に発生し、
その気泡が大きく成長して合体し気泡膜を形成する。核
生成から気泡膜になるまでの成長速度は「ゆらぎ核生
成」の方が大幅に速く、1μS以下である。なお、自発
核生成(不均質核生成)から気泡膜になるまでの成長速
度の測定例はないが、この場合の昇温速度や熱流束が比
較的小さな値で良いことから考えると、その成長速度が
最も遅いものであることは明らかである。
ス加熱によって沸騰が始まる最も短い観察例は約3μS
であり、これは厚い2層構造保護層を必要とする従来型
発熱抵抗体の限界値と推定されること、沸騰開始後、こ
れが気泡膜となるまでの成長速度は「自発核生成<均質
核生成<ゆらぎ核生成」の順で大きいこととなる。
第4の条件は気泡の収縮に関するものである。これにつ
いての代表的な従来技術は、ヒータ表面の温度立下り時
間を立上り時間よりも長くする(特開昭55−1322
67号公報)や、この温度半減時間を温度立上り時間よ
りも長く、その4倍よりも短くする(特開昭55−16
1662号、特開昭55−161663号、特開昭56
−13177号公報など)等によって気泡の収縮速度を
最適に制御し、インク吐出後のメニスカスの復帰を円滑
且つ高速にして吐出周期の短縮を図るというものであ
る。しかし、これらの公報にはデータや技術的根拠が明
確に開示されおらず、特にその中核をなす「気泡収縮速
度の可制御性」についての技術的内容と効果に疑問があ
る。それは上記発明と同じグループによる学会発表(前
出の第22回、第23回日本伝熱シンポにおける浅井、
他の論文)によっても否定されている事実なのである。
(約300℃)、高圧(数10〜100気圧)のヒータ
上の膜状気泡が爆発的に膨張する。それと同時にその膨
張する気泡中のガスはそれを取り巻く「室温の液体(イ
ンク)」から冷却され、更に断熱膨張による冷却も受け
る。そして、その体積が最大となった時点での気泡はほ
ぼ完全な真空状態となっており、次の瞬間から収縮が始
まり、約5μSで消滅する。気泡がヒータ上を蓋った状
態ではヒータ面から気泡への熱流束は小さく無視できる
ので、この収縮速度はヒータ面の温度に依存せずほぼ一
定となる。但し、気泡が収縮してもヒータ面の温度が下
がっていない場合は再発泡を繰り返し、インク吐出後の
メニスカスの復帰の障害となる。沸騰温度より低い温度
にある液体の一部を加熱して沸騰を起こさせることを学
会では「サブクール沸騰」と呼んでいるが、サーマルイ
ンクジェットプリントヘッドの場合はまさにこのサブク
ール度の大きい場合のサブクール沸騰を応用していると
いえる。なお、図7における最初の発泡気泡の収縮時間
が約10μSと長いのは、発泡開始前の長い加熱時間
(10〜50μS)がヒータ上の水温を上昇させ、これ
よって沸騰する水の体積を増加させて気泡体積を増や
し、その大きな気泡体積の収縮に約2倍の時間を要した
ものと推定できる。但し、図7における再発泡がヒータ
温度の冷却不足によるものか大きな気泡体積の収縮によ
るキャビテーション崩壊によるものかは明らかでない。
いずれにしても、今迄に観察されている気泡の収縮の全
てにおいて再発泡が認められているのは特筆に値する。
5−27281号、特開昭55−27282号公報)に
は、ヒータの昇温速度と冷却速度は速い程良いことが述
べられているが、定量的データは100μSという非常
に長いパルス幅の場合の記載があるだけであり、残念な
がら定量性のない内容となっている。
ンクの吐出とその繰り返し周波数の向上を同時に達成さ
せるためには、発熱抵抗体へのパルス通電開始後、出来
るだけ速く沸騰を開始させると共に、膨張した気泡を出
来るだけ速く消滅させることが重要である。しかるに実
製品に適用可能な2層構造保護層を持つ従来技術の薄膜
発熱抵抗体では、パルス通電開始後、膜沸騰を開始させ
るのに最短でも3μSという時間が必要であり、保護層
を持たない薄膜発熱抵抗体(信頼性が低く実製品への適
用例無し)の場合でもエタノールで4μSという時間が
観察されている最短時間である。また、気泡の消滅時間
についても、2層構造保護層を持つ薄膜発熱抵抗体の場
合でパルス通電開始後30μS以上、保護層を持たない
場合でもエタノールで20μS以上の時間を要してい
る。しかも必ず再発泡現象が付随しており、これが気泡
の消滅時間を延伸させ、インクの吐出周波数を向上させ
る上での障害の一つともなっている。更に実製品に適用
可能な2層構造保護層を持つ薄膜発熱抵抗体の場合、沸
騰開始に必要なエネルギは約17μJ/50×50μm
2以上と大きい。詳細は実施例で後述するが、保護層の
不要な薄膜発熱抵抗体の場合、この沸騰開始に必要なエ
ネルギは数μJ/50×50μm2以下となる。従っ
て、上記エネルギのほとんど全ては基板加熱に使われ、
このために気泡の消滅時においてもなおヒータ表面は高
温状態にあり、これが再発泡をもたらす最大原因となっ
ているのである。そしてこの基板加熱はインク液路構成
材とインクの昇温をもたらし、インクの吐出を不安定に
させる原因ともなり得るのである。
の繰り返し周波数の向上を同時に達成させるために必要
な沸騰開始時間の短縮、気泡膜までの成長速度の向上、
再発泡の発生防止、気泡消滅時間の短縮、沸騰開始に必
要なエネルギの大幅削減を実現し、高熱効率、高速、高
信頼のインク噴射記録方法を提供することにある。
と、このインク液路に設けられるインク吐出口と、前記
インク液路内のインクと面する側に保護層を持たない薄
膜発熱抵抗体によって形成され、前記インク吐出口近傍
に設けられる発熱抵抗体とを有し、前記発熱抵抗体にパ
ルス通電することによって、前記インク液路中のインク
の一部を急速に沸騰させ、この沸騰による気泡の膨張力
によって前記インク吐出口から液滴状インクを吐出させ
て記録するインク噴射記録方法であって、通電パルス幅
が3μS以下かつ投入エネルギが4μJ/50×50μ
m 2 以下の、気泡が再発泡しない単発泡発生条件でパル
ス通電を行い、インクにゆらぎ核生成に基づく沸騰を生
じさせることを特徴とするインク噴射記録方法によって
達成される。ここで、保護層を持たない薄膜発熱抵抗体
とは、例えば、特願平04−347150号及び05−
68257号にて記載されている何らの保護層も必要と
しない高信頼の発熱抵抗体であり、前記薄膜発熱抵抗体
は、短パルス駆動することによって達成される。さら
に、前記沸騰をパルス通電開始後2μS以内に開始させ
るのが好ましく、前記沸騰によって発生した気泡の消滅
がパルス通電開始後11μS以内であるのが好ましい。
また、前記通電パルス幅が1μSより長いのが好まし
い。
録装置は、安定なインクの吐出とその繰り返し周波数の
向上を以下に示すように同時に達成することができる。
願平04−347150号及び特願平05−68257
号)による保護層の不要な高信頼薄膜発熱抵抗体を水中
にてパルス加熱し、それによって発生、消滅する気泡を
パルス照明時間約1μSのストロボ撮映によって観測し
た結果とその検討内容について説明する。また、前記発
熱抵抗体上にインク液路を形成し、該液路中に水及び水
性インクを満たして上記と同じ結果が得られることを説
明する。更に前記構成のマルチノズルタイプのインク噴
射記録ヘッドを用いてインク液滴を連続吐出させた時の
記録特性について説明する。
膜発熱抵抗体の構成を示す平面図と断面図である。ここ
では、抵抗体材料と導体材料としてCr−Si−SiO
合金薄膜抵抗体3とNi導体4、5を用いた例を示す
が、抵抗体材料としてCr−Si−SiOに替えてTa
−Si−SiOを用いても良く、また導体材料として
W、Taなどを用いても良いことは前記の既出願(特願
平04−347150号及び特願平05−68257
号)に記した通りである。なお、Cr−Si−SiOに
ついては本発明者らの特許出願発明(特開昭58−84
401号公報)を、又、Ta−Si−SiOについては
特開昭57−61582号公報を参照されたい。図1に
示す抵抗体の抵抗値は約1KΩである。
約100倍に拡大した画像をVTRでストロボ撮映して
記録した結果を解析した。その結果の一例を図2に示す
が、これはパルス加熱時間1μS、投入エネルギ2.5
μJ/pulseの場合で、付記されている時間はパル
ス加熱開始時からの時間である。投入エネルギを2〜3
倍に増加させても発泡と消泡の様子は図2と変わらなか
った。その理由は、発泡開始点の観察は前記拡大倍率
(約100倍)とストロボ撮映でのパルス照明時間(約
1μS)で決まる分解能によってこれ以上詳しく見るこ
とが難しく、投入エネルギを増加させた場合の発泡開始
点の速まりを計測することができなかったからである。
しかし、沸騰の始まりはパルス加熱開始後1μS以内で
あることは明らかである。
約30μmの最大気泡体積(負圧)となり、続く約5μ
Sで再発泡することなく気泡が消滅する。即ち、気泡が
消滅する時点での発熱抵抗体表面は既に室温付近にまで
冷却されており、しかもこの程度の体積の気泡の消滅で
はキャビテーション崩壊を起こさせる程の気泡収縮エネ
ルギにもなっていないのである。これによってインクへ
の余分な加熱を避け、熱効率を向上させるだけでなく、
インク温度の安定化(これはインク粘度の安定化による
インク吐出条件の安定化に貢献する)とインクのヒータ
面へのKogation防止にも大きく貢献するのであ
る。
は、例えば(350℃−25℃)/1μS=3×108
℃/Sと、既に述べた従来技術における平均昇温速度の
最大値をはるかに越えている。そして、ヒータへの投入
電力も1×109W/m2と大きいが、この70〜80%
は基板側への流出熱量となることを考えると、飯田等
(第27回日本伝熱シンポ1990−5、P335)が
観測した「ゆらぎ核生成」の発生条件とも良く一致す
る。しかも、パルス加熱開始後1μSで既に5〜10μ
mの高さの膜気泡の状態になっており、この成長速度は
飯田等の観測した「ゆらぎ核生成」の下限条件での成長
速度よりもはるかに高速となっている。即ち、これらの
結果から図2の気泡は「ゆらぎ核生成」に起因する沸騰
であるということが結論づけられるのである。
/dt)/vが4×105/Sと求められるが、これは
特開昭55−161665号公報に開示されているデー
タの範囲をはるかに越える大きさである。そして当然の
ことながら、この値は印加パルス幅を2〜4μSと広く
しても変わらず、上記公報に開示されているデータとも
相違している。この原因は、恐らく平均昇温速度の大き
な違いからもたされる「ゆらぎ核生成」と「自発核生
成」の違いによるものと推察される。
と図3に示すように熱効率の改善効果は大きくなるが、
「ゆらぎ核生成」開始時間は高々0.5μS程度改善さ
れるだけであり、パルス印加から気泡の消滅までの時間
(図2で約8μS)とか、インク吐出後のメニスカスの
復帰時間(数10〜100μS)に比較してその改善効
果は小さ過ぎる。逆に加熱パルス幅を短くする分だけ印
加電力(印加電圧)を高くする必要があり、これが不利
益をもたらす場合もあるのでこれらを総合的に判断して
パルス幅を設定することが必要である。一方、加熱パル
ス幅を1μSよりも長くする場合は、再発泡しない程度
の長さで且つ熱効率を低下させない範囲に止めるべき
で、3μS程度が限界となろう。これを現象面から見る
と、沸騰開始点をパルス印加後2μS以内とすることに
相当する。
泡からも分るように、本発明のもう一つの大きな特徴
は、再発泡を起こさせず、消泡までの時間を短縮してイ
ンクの吐出を安定化させ、その吐出周期を短縮して高速
印字を実現できることである。すなわち、従来技術の図
6(エタノール)では、気泡体積が最大となる時点(8
S)から気泡が完全に消滅するまでに12μS要してお
り、図7(水)では20μS以上要しているが、このよ
うに長い消泡時間を必要としている原因が再発泡にある
ことは明らかで、浅井朗他による1986年の論文(前
出)では、これをキャビテーション崩壊に極めて近い気
泡のリバウンド現象であると説明している。そしてこの
再発泡現象は、(株)HP社製インクジェットプリント
ヘッド(製品No:HP51626A)のヒータを用い
た本発明者らの実験においても確認しており、この場合
の消泡時間(最大気泡から完全消泡までの時間)は約1
0μSであった。しかし本発明者らの詳細な研究の結
果、既に一部説明したように、この再発泡現象は浅井、
他が主張するキャビテーション崩壊に近いリバウンドで
はなく、消泡時においてもなおヒータ温度が充分に下が
っていないという単純な原因によって引き起こされてお
り、この原因を除去することによって再発泡を防止で
き、消泡時間の短縮も可能となることが判明した。これ
を明確に示す実験結果を図3に示す。
抵抗体を水中にてパルス加熱し、それによって発生、消
滅する気泡をストロボ観察した結果をまとめて示したも
ので、印加するパルス幅とエネルギに対し、実線はゆら
ぎ核生成の発生限界、点線は再発泡が見られる限界を示
したものである。そして安定な繰り返し単発泡の見られ
る図3の単発泡域における消泡時間(最大気泡から消泡
までの時間)は約5μSとほぼ一定の値を示した。これ
らのことから、再発泡させることなく安定に繰り返し発
泡させることが可能な充分広い駆動条件の範囲があり、
再発泡が出現する原因はヒータの冷却が間に合わず、消
泡時においてもなおヒータが発泡可能な高温状態にある
ことによる、などが明らかとなった。そして再発泡させ
ることなく消泡させるに必要な消泡時間(最大気泡から
消泡までの時間)は発熱抵抗体の駆動条件には依存せず
液体の物性値に依存し、水の場合で約5μSと一定であ
ることが分った。これらの結果は実用化されている水性
インクを用いた実験においても基本的には変らなかっ
た。
な波及効果のあることが理解できる。それはインクの実
質的な加熱時間の大幅短縮であり、ヒータ表面へのイン
クのこげ付き現象の大幅低減である。これによってヘッ
ドの長寿命化が可能となり、交換不要なヘッドの実用化
も可能となったのであるがここではこれ以上の説明は省
略する。
は約3μS以下とするのが再発泡防止上からも良く、気
泡の発生から消滅までの時間も約8μSと従来技術を大
幅に改善できることが分った。即ち、ゆらぎ核生成によ
って発生した気泡の消滅をパルス通電開始後、10〜1
1μS以下とすることが可能となり、従来技術比で1/
2〜1/3という大幅な時間短縮を達成することができ
た。そして図3からも明らかなように、安定単発泡域に
おける必要印加エネルギも4μJ/50×50μm2以
下で充分であり、これは従来技術比で1/5〜1/10
という桁違いの省エネルギ効果をもたらす結果となっ
た。
ク液路(幅60μm、高さ40μm)を形成し、この液
路と垂直方向で且つ発熱抵抗体の中心位置に一致するよ
うに形成した約45μmφのオリフィスからインクが吐
出するように構成した単一ノズルの観察用ヘッドを作
り、その薄い壁面を通して気泡の発生・消滅をストロボ
撮映した結果と良く一致した。これは液体に対する境界
条件の相違からもたらされる気泡形状の若干の相違が観
察されるとは言え、気泡の発生と消滅にこの程度の液路
が影響を与えるものとはならないことから当然の結果と
言える。
熱抵抗体を用い、短パルス加熱を行なった時の気泡の発
生と消滅についての実験と詳細な検討結果について述べ
てきた。ここで明らかとなった気泡の発生時間と消滅時
間の大幅な短縮はインクの安定な吐出とその繰り返し周
波数の向上に直接的に寄与し、インク吐出に必要なエネ
ルギの桁違いの低減はインク液路構成材とインクの加熱
を事実上零とみなせることが可能となり、インクの温度
管理を事実上不要化させる大きな実用効果をもたらした
のである。これは同時にインクのこげ付き量の大幅低減
となってヘッドの長寿命・高信頼化に大きく貢献するの
である。
ルチノズルタイプのインク噴射記録ヘッドを用いてイン
ク液滴を吐出させた時の記録特性について述べる。図4
がこのヘッドの断面図であるが、この図の紙面に垂直の
方向に多くのインク吐出口9が例えば約70μmピッチ
(360dpi)で並んでおり、その総数は例えば64
ノズルのシリアルスキャンタイプの小型ヘッドから、1
512ケ×2=3024ノズルのラインヘッド(A4サ
イズ)以上のものまで製造することができることは特願
平05−90123号に述べた通りである。
Cr−Si−SiO合金薄膜抵抗体3を形成し、共通配
線導体4、個別配線導体5(4及び5はNi配線導
体)、ドライバ電源配線導体7と信号配線導体8で駆動
できるようになっている。そして、このシリコン基板1
上にインク吐出口9、個別インク通路10、共通インク
通路11が形成されているインク通路形成板15を接着
したモノリシックLSIヘッドをフレーム16上にダイ
ボンディングし、フレーム内共通インク通路14から連
結孔13とシリコン基板1内共通インク通路12を経て
インクを供給し、インク吐出口9から順次吐出させるよ
うになっている。Cr−Si−SiO合金薄膜抵抗体3
は45μm×45μm、インク吐出口9は45μmφ、
個別インク通路は幅が約50μm、高さ35μm、長さ
150μmとした場合の例を示す。
周波数について調べたが、その限界は8KHzとなるこ
とが分った。これと比較できる2層構造保護層を持つ図
4と同タイプの(株)HP社製ヘッドの最高吐出周波数
が約6KHzと言われていることから、その改善効果の
大きさが分る。一方、吐出に必要な印加エネルギは本発
明の場合で2.0〜2.5μJ/dropであり、他社
ヘッドは17μJ/drop〜30μJ/dropと言
われているのでその差は一桁となる。そして1億dro
p以上の吐出に対しても安定な吐出特性を示し、信頼性
の点でも満足できる結果を得た。これらの結果はその性
質上、ヒータ面とインク吐出方向が平行となるタイプの
インク噴射記録装置の場合でも同様の結果が得られるこ
とを付記しておく。
動によって非常に大きな平均昇温速度でインクを加熱す
るので、パルス印加から発生した気泡の消滅までの時間
を11μS以下とすることができ、これは従来技術比で
約1/3という大幅改善となった。これによってサーマ
ルインクジェットプリントヘッドの印字スピード(吐出
周波数)は30%以上の向上を達成し、消費電力は約1
桁という驚異的な改善を図ることができた。
示す構成図
ルス幅1μS)した時の気泡の発生と消滅を観察した結
果のスケッチ図
時のゆらぎ核生成域(実線)と単発泡域(点線)を示す
図
示す断面図
気泡の発生と消滅を観察した結果のスケッチ図
SiO合金薄膜抵抗体、4は共通配線導体、5は個別配
線導体、6は駆動IC部、7はドライバ電源配線導体、
8は信号配線導体、9はインク吐出口、10は個別イン
ク通路、11は共通インク通路、12はシリコン基板1
内共通インク通路、13は連結孔、14はフレーム内共
通インク通路、15はインク通路形成板、16はフレー
ムである。
Claims (4)
- 【請求項1】インク液路と、このインク液路に設けられ
るインク吐出口と、前記インク液路内のインクと面する
側に保護層を持たない薄膜発熱抵抗体によって形成さ
れ、前記インク吐出口近傍に設けられる発熱抵抗体とを
有し、前記発熱抵抗体にパルス通電することによって、
前記インク液路中のインクの一部を急速に沸騰させ、こ
の沸騰による気泡の膨張力によって前記インク吐出口か
ら液滴状インクを吐出させて記録するインク噴射記録方
法であって、 通電パルス幅が3μS以下かつ投入エネルギが4μJ/
50×50μm 2 以下の、気泡が再発泡しない単発泡発
生条件でパルス通電を行い、インクにゆらぎ核生成に基
づく沸騰を生じさせることを特徴とするインク噴射記録
方法。 - 【請求項2】前記沸騰をパルス通電開始後2μS以内に
開始させることを特徴とする請求項1に記載のインク噴
射記録方法。 - 【請求項3】前記沸騰によって発生した気泡の消滅がパ
ルス通電開始後11μS以内であることを特徴とする請
求項1または2に記載のインク噴射記録方法。 - 【請求項4】前記通電パルス幅が1μSより長いことを
特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のインク噴射
記録方法。
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