JPH0117862B2 - - Google Patents

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JPH0117862B2
JPH0117862B2 JP54102487A JP10248779A JPH0117862B2 JP H0117862 B2 JPH0117862 B2 JP H0117862B2 JP 54102487 A JP54102487 A JP 54102487A JP 10248779 A JP10248779 A JP 10248779A JP H0117862 B2 JPH0117862 B2 JP H0117862B2
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bubbles
liquid
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heat
heat acting
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Yasuhiro Yano
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Publication of JPH0117862B2 publication Critical patent/JPH0117862B2/ja
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/015Ink jet characterised by the jet generation process
    • B41J2/04Ink jet characterised by the jet generation process generating single droplets or particles on demand
    • B41J2/045Ink jet characterised by the jet generation process generating single droplets or particles on demand by pressure, e.g. electromechanical transducers
    • B41J2/04501Control methods or devices therefor, e.g. driver circuits, control circuits
    • B41J2/0458Control methods or devices therefor, e.g. driver circuits, control circuits controlling heads based on heating elements forming bubbles
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01DMEASURING NOT SPECIALLY ADAPTED FOR A SPECIFIC VARIABLE; ARRANGEMENTS FOR MEASURING TWO OR MORE VARIABLES NOT COVERED IN A SINGLE OTHER SUBCLASS; TARIFF METERING APPARATUS; MEASURING OR TESTING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01D15/00Component parts of recorders for measuring arrangements not specially adapted for a specific variable
    • G01D15/16Recording elements transferring recording material, e.g. ink, to the recording surface
    • G01D15/18Nozzles emitting recording material

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、液体を噴射し、飛翔液滴を形成して
記録を行う液体噴射記録方法に関する。 ノンインパクト記録方法は、記録時に於ける騒
音の発生が無視し得る程度に極めて小さいという
点に於いて、最近関心を集めている。その中で、
高速記録が可能であり、而も所謂普通紙に定着と
いう特別な処理を必要とせずに記録の行える所謂
インクジエツト記録法(液体噴射記録方法)は、
極めて有力な記録方法であつて、これ迄にも様々
な方式の提案とそれを具現化する装置が考案さ
れ、改良が加えられて商品化されたものもあれ
ば、現在も尚実用化への努力が続けられているも
のもある。 その中で、例えば特開昭54−51837号公報、ド
イツ公開(DOLS)第2843064号公報に記載され
てある液体噴射記録法は、熱エネルギーを液体に
作用させて、液滴吐出の為の原動力を得るという
点に於いて、他の液体噴射記録方法とは、異なる
特徴を有している。 即ち、上記の公報に開示されてある記録方法
は、熱エネルギーの作用を受けた液体が急峻な体
積の増大を伴う状態変化を起し、該状態変化に基
く作用力によつて、記録ヘツド部先端のオリフイ
スより液滴が吐出、飛翔して被記録部材に付着し
記録が行われるという特徴である。 殊に、DOLS 2843064に開示されている液体噴
射記録方法は、所謂drop−on demand記録方法
に極めて有効に適用されるばかりではなく、記録
ヘツド部をfull lineタイプで高密度マルチオリフ
イス化として容易に具現化出来るので、高解像
度、高品質の画像を高速で得られるという特徴を
有している。 この様に、上記の液体噴射記録方法は、優れた
特徴を有するものであるが、高解像度、高品質の
画像を更に高速で記録するには、1つのオリフイ
スから吐出される液滴の単位時間当りの個数N0
を増大させる必要がある。 詰り、上記の液体噴射記録方法は、熱作用によ
る気泡の発生とその急峻な体積の増大と減少に基
く急峻な状態変化によつて、記録ヘツドのオリフ
イスより液滴を飛翔的に吐出させて記録するが、
この体積の増大と減衰の繰返し時間を短かくして
N0を増大させる(繰返し液滴吐出性の向上)必
要がある。この繰返し液滴吐出性を向上させるに
は、律速段階となつている増大した気泡体積の減
衰速度を向上させることが提案されている。即
ち、液体に作用させる熱の発生源である電気熱変
換体よりの熱が熱作用部にある液体に作用して発
生される気泡の体積の時間的変化の減衰カーブ
を、例えば、具体的には、特開昭54−51837号公
報に記載されてある様にペルチエ素子等の冷却手
段を使用して、電気熱変換体の熱発生部や液体を
強制的に冷却する(強制冷却)ことにより急峻な
ものとし、結果的にN0を増大させ様とする工夫
である。 而乍ら、上記の様に特別に冷却手段を記録ヘツ
ドに設けることは、装置自体の複雑化とコスト上
昇を招き、殊にマルチオリフイス化の記録ヘツド
とした場合には、その点が著しいものとなる。況
してや高密度化マルチオリフイス記録ヘツドを作
成するとなると、構造上、加工上、組立上等に於
いて高度な微細精密技術を要求され、コスト上
昇、歩溜りの低下、保守上の問題が生じ、好まし
い結果とはならない。 更に、前記の如き冷却手段を用いて強制冷却す
ることによつて発生した気体の体積を減少させる
ことを加速し様としても、発生する気泡周辺にあ
る液体の冷却を介して気泡を冷却する為に、冷却
効率が低い、冷却手段の応答性が遅い為に繰返し
液滴吐出性を向上させるのに限度がある、冷却速
度を上げ様とすると冷却手段周辺の液体を必要以
上に冷却して仕舞うことによる極度の液体の物性
変化に基く液滴吐出特性の低下、等々の不都合さ
を生ずる。 これ等の不都合さは、記録ヘツドに設けられて
ある熱作用部への液体の補給不安定、吐出液滴量
の不均一、液滴吐出スピードの不均一、記録信号
に対する応答の忠実性及び確実性の低下等を招来
し、記録画像の品質低下、強いては記録停止の原
因となる。 本発明は、この点に鑑み成されたものであつ
て、連続的長時間記録に於いても常時安定して高
速で且つより高解像度、より高品質の画像を記録
することが出来る液体噴射記録方法を提供する事
を目的とする。 本発明は、上記の目的を達成する為に、諸々の
角度から検討し、実際に多種多様の記録ヘツドを
設計製造し、種々の角度からの実験を繰返し行つ
ている過程で、発生される気泡には、大別すると
その性質上2種類あり、それ等の気泡の中の一方
の気泡の発生が液滴吐出特性に有効に作用し、他
の気泡の発生は、液滴吐出特性、殊に、液滴吐出
周波数fD、吐出液滴量の均一性及び液滴安定吐出
性等の向上に大きな支障となつている事を突止
め、後述する様に前記の液滴吐出特性に有効に作
用する気泡を積極的に形成することによつて、別
に冷却手段を設けて、強制冷却しなくても前記の
諸問題を生ぜずに本発明の目的が達成される事を
見出した点に基いて成されたものである。 更に、本発明は、前記の液滴吐出特性に有効に
働く気泡は、別の気泡に較べてその成長速度及び
衰退速度が格段に速い事、電気熱変換体に入力さ
れる電気信号Sに対する発生・成長・衰退の追従
性が極めて良い事を見出した点にも基いて成され
ている。 本発明者の実験検討の結果に因れば、記録ヘツ
ドに設けられてある電気熱変換体に電気信号を入
力して、熱エネルギーを発生させ、該エネルギー
の作用によつて熱作用部にある液体中に気泡を発
生させる場合、前記した様に2種類の気泡、即
ち、液滴吐出特性に有効に働く半ピユロー状気泡
と本発明に於いて積極的にその発生・成長が押え
られる球状気泡が発生するが、後者の球状気泡
は、その成長速度が極めて遅く、又、一旦形成さ
れると、電気熱変換体への通電がOFFされ熱エ
ネルギーの発生が停止されても仲々その体積の減
少を示さず、次の液滴吐出の為の気泡の形成に支
障をもたらす為に、その体積の減少消滅を積極的
に計るのに別に冷却手段を設ける必要が生ずる
事、更には、この様な冷却手段を設ける場合で
も、fDを高くし様とすると大型化する必要がある
事、或いは又、球状気泡は、熱作用面より遊離し
て、液流路中を移動し、又、不都合な場合に停帯
して、液滴吐出に支障を与える様な作用をする事
も少なくない事、又、別には、電気信号SのON
−OFFに忠実に追従せず、電気信号Sの周波数
に同期して液滴吐出が成されない事、等々が判明
している。 本発明は、これ等の点の総合的実験と検討の上
に築かれたものである。 本発明の液体噴射記録方法は、液体を吐出する
為のオリフイスと、該オリフイスに連通し、液体
を吐出する為に用いられる熱エネルギーを前記液
体に作用させる部分である熱作用部と、前記熱エ
ネルギーを発生する為の電気熱変換体とを具備し
た記録ヘツドを用いた液体噴射記録方法におい
て、球状気泡の発生する温度領域より上の領域の
温度に前記熱作用部に設けられた熱作用面の温度
を上昇させ、前記球状気泡が発生し成長するのを
実質的に押え得るように前記熱作用面の温度上昇
曲線が前記球状気泡の発生する温度領域を横切る
部分の前記温度上昇カーブの単位時間当りの上昇
割合を急峻にするレベル値に設定された電気信号
を与えることで前記熱作用面の全面を略々覆う半
ピユロー状気泡を形成させることによつて前記液
体の吐出を行なつて記録を実行することを特徴と
する液体噴射記録方法である。 この様にして記録を実行すれば、液滴吐出周波
数fD及び液滴安定吐出性の飛躍的な向上、吐出液
滴量の均一化、液滴吐出方向の安定化、液滴吐出
スピードの均一化、及び電気信号Sに対する応答
の忠実性の向上を計ることが出来、高解像度で高
品質の画像を高速記録することが極めて容易に行
える。 更には、熱作用部に於いて、電気信号Sの電気
熱変換体への入力によつて発生される熱エネルギ
ーが、該熱作用部にある液体に高効率で作用し、
その結果生じた液滴吐出の為の原動力が液滴吐出
に有効に消費される様になるので省液滴吐出エネ
ルギー化を実現することが容易となる。 以下、本発明を図面に従つて、更に具体的に説
明する。 第1図aは、本発明が適用される液体噴射記録
ヘツドのオリフイス側から見た正面部分図、第1
図bは、第1図aに一点鎖線XYで示す部分で切
断した場合の切断面部分図である。 図に示される記録ヘツド1は、その表面に電気
熱変換体2が設けられている基板3の表面に、所
定の巾と深さの溝が設けられている溝付板4で覆
う様に接合することによつて、オリフイス5と液
吐出部6が形成された構造を有している。図に示
す記録ヘツドの場合、オリフイス5を1つ有する
ものとして示されてあるが、勿論本発明は、これ
に限定されるものではなく複数のオリフイスを有
する所謂マルチオリフイスタイプの記録ヘツドへ
の適用の場合も本発明の範疇に這入るものであ
る。 液吐出部6は、その終端に液滴を吐出させる為
のオリフイス5と、電気熱変換体2より発生され
る熱エネルギーが液体に作用して気泡を発生し、
その体積の膨張と収縮に依る急激な状態変化を引
起す処である熱作用部7とを有する。 熱作用部7は、電気熱変換体2の熱発生部8の
上部に位置し、熱発生部8の液体と接触する熱作
用面9をその底面としている。 熱発生部8は、基板3上に設けられた下部層1
0、該下部層10上に設けられた発熱抵抗層1
1、該発熱抵抗層11には、熱を発生させる為に
該層11に通電する為の電極13,14がその表
面に設けられてある。電極13は、液吐出部の流
路に沿つて設けられてある。 上部層12は、発熱抵抗層11を、使用する液
体から化学的・物理的に保護する為に発熱抵抗層
11と液吐出部6にある液体とを隔絶すると共
に、液体を通じて電極13,14間が短絡するの
を防止する発熱抵抗層11の保護的機能を有して
いる。 上部層12は、上記の様な機能を有するもので
あるが、発熱抵抗層11が、耐液性であり、且つ
液体を通じて電極13,14間が電気的に短絡す
る心配が全くない場合には、必ずしも設ける必要
はなく、発熱抵抗層11の表面に直に液体が接触
する構造の電気熱変換体として設計しても良い。 下部層10は、主に熱流量制御機能を有する。
即ち、液滴吐出の際には、発熱抵抗層11で発生
する熱が基板3側の方に伝導するよりも、熱作用
部7側の方に伝導する割合が出来る限り多くな
り、液滴吐出後、詰り発熱抵抗層11への導電が
OFFされた後には、逆に熱作用部7及び熱発生
部8にある熱が速かに基板3側に放出されて、熱
作用部7に発生した気泡の体積が収縮される為に
設けられる。 上記した如くの、熱作用によつて液体中に気泡
を形成し、該気泡の体積の急激な増大と収縮によ
つて、液滴を吐出させる記録ヘツドに於いては、
記録ヘツドに設けられた電気熱変換体を駆動させ
て気泡を形成させる場合、前述した様に2種類の
気泡、即ち、半ピユロー状気泡と球状気泡が形成
される。 本発明に於いては、前述の半ピユロー状気泡を
積極的に形成させる様に電気熱変換体を駆動させ
ることによつて、液滴吐出エネルギーの高効率化
と高熱応答性及び連続的繰返し液滴吐出性の向
上、液滴吐出周波数fDの向上、吐出液滴量の均一
化、液滴吐出方向の安定化、液滴吐出スピードの
均一化、及び記録信号に対する応答の忠実性と確
実性の向上を実現させ、高解像度で高品質の画像
を高速記録することが容易に出来る液体噴射記録
装置を具現化する事が出来る。 この点を更に具体的に説明する。 第2図a,bには、前記した2種類の気泡の代
表的な形状が模式的に示され、第2図cには、電
気熱変換体に電気信号Sを入力した場合の熱作用
面の温度の時間に対する変化を示すグラフが示さ
れる。 第2図aは、本発明に於いて、液滴吐出の際に
積極的に形成する半ピユロー状気泡Baの形状を
側面から見た場合に就て示したものであつて、該
半ピユロー状気泡Baは、発生・成長の過程に於
いて、電気熱変換体15の液体17と接触し、該
液体17に発生する熱エネルギーを作用させる面
である熱作用面16の略々全領域を覆う様にして
形成される。 これに対して、本発明に於いて、その発生・成
長を可能な限り押えるか又は、発生させない気泡
である球状気泡Bbは、その発生・成長の過程で
電気熱変換体15の熱作用面16上に、丁度接す
る様な形で形成される。この2種類の気泡は、以
下に示す様に全く異つた振舞いを示し、液滴吐出
特性の向上には、半ピユロー状気泡Baを積極的
に形成し得る様な電気信号Sの与え方を電気熱変
換体15にする様に電気信号Sを選択して電気熱
変換体に入力してやることが必要である。 本発明者の知見によれば、半ピユロー状気泡
Baは、その成長スピードがμsecオーダ程度と極
めて速く、又、電気信号Sのレベルを決定してや
れば、該信号Sの電気熱変換体へのON−OFFに
確実に応答して常に一定の成長体積で発生・成
長・消滅の過程を繰返す為、吐出液滴量及び液滴
吐出スピードが均一となる事、電気信号Sの印加
周波数に完全に一致して液滴が吐出される事、液
滴の吐出方向が安定している事等の数々の効果が
現われる。 これに対して、球状気泡Bbは、熱作用面16
の一点に接する様な形で熱作用面16上に形成さ
れ、該気泡は、電気信号Sをある一定周期で繰返
し、電気熱変換体に入力する場合、該信号Sの印
加周波数に全く追従せずに、徐々にその体積を増
大させ、やがては、熱作用面16より遊離して、
流路の何れかの個処に移動するか、又は液滴の吐
出と共に、外部へ排出されたりする。 又、該気泡Bbは、電気熱変換体15への信号
Sの印加をOFFにして、熱作用面16からの熱
発生を停止しても、該動作に即座に応答せず、暫
くは、その体積を増大させ、ある場合にはその後
は、ゆつくりと、極めてゆつくりと体積の収縮を
行うが、大概の場合は、熱作用面16の温度の低
下にも拘らず殆んどその体積の収縮が観られず、
前記熱作用面16の温度がある温度以下になる
と、熱作用面16より遊離して、他の個処に移動
して仕舞うか、又は、熱作用部の上部に停滞し、
次の気泡発生に支障をきたしたり、液の熱作用部
への補給効率を低下させたり、更には、強いて
は、液滴吐出不能を招来させたりもする。 又、該気泡Bbは、電気熱変換体15への電気
信号Sの印加周波数に同期して、発生・消滅を繰
返さず、前記信号Sの繰返し印加の間中、その体
積の増大を示し、ある程度以上の体積に成長した
段階に於いて、熱作用面16より遊離し、その
後、新たな、同様な素性の気泡が発生・成長し、
遊離するという過程を前記印加周波数に対して、
極めてゆつくりした不定期の時間間隔で繰返す。 従つて、上記の様な気泡Bbの発生は、液滴吐
出特性を著しく低下させ、好ましからざる効果を
与える。 この点を更に詳しく、第2図cのグラフを以つ
て説明する。 第2図cは、横軸に時間t、縦軸に電気熱変換
体15の熱作用面16の温度Tを取り、電気熱変
換体15に1つの電気信号Sを印加した場合の熱
作用面16の温度Tの時間変化を示したものであ
る。 今、電気熱変換体15に電気信号Sを印加する
と、電気熱変換体15の熱発生部に於いて、熱の
発生が起り、熱作用面16の温度Tが上昇する。
温度Tの上昇率及び得られる温度Tのカーブは、
印加する信号Sのレベル値と、印加時間、及び電
気熱変換体15を構成する材料の種類、その構
造、液体の種類に依存し、これ等の複合的要素に
よつて決まる。 熱作用面16の温度Tが上昇して行くと、やが
て球状気泡Bbの発生する温度Tthに達し、該温
度Tth以上の斜線で示す領域ASで該気泡の発生・
成長が成される。 熱作用面16の温度Tが前記の領域ASより上
に達した段階に於いて、本発明に於いて、積極的
に液滴吐出に利用する半ピユロー状気泡Baの発
生・成長が観測される。 この様に、気泡Baは比較的高温領域で気泡Bb
は比較的低温領域でその発生が観測されるもので
あるが、Tth及び球状気泡Bbの発生・成長領域
ASの温度幅ΔTは、使用される液体の物性、例え
ば沸点bP、表面張力γ、粘度η等と熱作用面16
の表面特性等に依存する。 而乍ら、電気熱変換体及び使用される液体が限
定されると上記のAS及びΔTは一義的に定まる。 又、気泡Baの形状は、便宜上半ピユロー状と
表現してあるが、熱作用面16の表面形状によつ
て、種々の形態を取り得る。 而乍ら、いずれの形態に於いても、気泡Bbと
形状的に異なるのは、気泡Baは、熱作用面16
を略々覆う様な形状を取り瞬時に一定体積に発
生・成長するのに対して、気泡Bbは、熱作用面
16の一点で接する様に球状形を取り、徐々に成
長することである。 以上の説明の様に本発明に於いては、液滴吐出
の際に気泡Baを積極的に形成し、利用すると共
に、気泡Bbの発生を可成押え、又、その成長を
本発明の目的が達成される範囲内に積極的に押え
る様に電気熱変換体を駆動するものである。 即ち、第2図cに示される様に、カーブCaの
状態として熱作用面16の温度Tの上昇が成され
る様に、電気熱変換体15への印加信号Sのレベ
ル値を選択する。 詰り、カーブCaの場合には、球状気泡発生・
成長領域ASを横切る時間Δt1が極めて短い、即
ち、dT/dtが大きい為に、球状気泡Bbが仮令発生 しても、充分成長する前に領域ASの上部の温度
に熱作用面の温度Tが成る。 従つてこの領域に於いては液滴吐出に有効に働
く気泡Baの発生・成長が起る為、最早気泡Bbの
発生・成長はない。 この様に、電気熱変換体15への印加信号Sの
ON−OFF印加によつての熱作用面16の温度上
昇カーブを、領域ASに於いて、急峻に、即ち気
泡Bbの成長が殆んど無視し得る程度以上にdT/dt を大きくする(温度上昇カーブの単位時間当りの
上昇割合を大きくする)詰りΔt1を短くすること
によつて、気泡Bbの発生・成長を押え、荷滴吐
出に有効に作用する気泡Baを積極的に利用する
ことが出来る。 これに対して、カーブCbの場合には、球状気
泡発生・成長領域ASに於けるdT/dtがカーブCaに 較べて小さい、即ち、Δt2が充分長い為に、球状
気泡Bbが発生し、液滴吐出に支障を来たす体積
に充分成長して仕舞い、前述した様な不都合さを
引起す結果となる。 本発明に於ける球状気泡発生・成長領域AS
のdT/dtの大きさは、使用する液体の物性に依存 し、絶対的な値として示すことは出来ないが、使
用する液体が決定されれば、使用される記録ヘツ
ドでの本発明で要求されるdT/dtの大きさは、後述 する様な方法によつて容易に見出すことが出来
る。 即ち、具体的には、dT/dtの決定は、電気熱変換 体へ印加される電気信号Sのレベル、実際には電
圧値の決定によつて成され、斯かる電圧値の決定
は、設計製造された記録ヘツドを使用して後述す
る様な方法によつて、印加する信号Sの電圧値を
変化させ乍ら形成される気泡を観測することによ
つて成される。 気泡の形状の観測と前記電気信号のレベルの決
定は、下記の方法によつて成される。 (1) 第3図に示す如く記録ヘツドを構成する材料
にガラスを用いて熱作用部を透過して見ること
のできる記録ヘツド17を作成する。 (2) 次に、記録ヘツド17の一方にモニターTV
18を設置し、他方に光源19としてLED又
はストロボを熱作用部の底面方向軸上に配列す
る。 (3) 次に、電気熱変換体に印加する電圧パルス
〔パルス幅:t(sec)〕の電圧を可変にし、この
パルス電圧を徐々に上げで行く。 (4) 3項の電圧印加操作と並行して、光源19を
電圧パルスに同期させて発光させモニターTV
18により気泡の生成を観察する。 尚、発光パルスはパルス幅1μsecで電気熱変
換体への電圧パルスのOFF時に同期させた。 (5) 4項の観察より球状気泡の生成した電圧を
V1、また半ピユロー状気泡の生成した電圧を
V2とした。 但し、インクとしては気泡の観察を容易にす
るため、染料を除いた液体成分からなる溶液を
用いた。 尚、第3図に於いて、21は、記録ヘツドの熱
作用部にインクを供給する為のインク供給室であ
つて、インク供給パイプ22を介して外部よりイ
ンクが供給される構造を有している。 24は、気泡23の生成によつて吐出された液
滴を示す。 実施例 1 Al2O3基板上にSiO2層(下部層)をスパツタリ
ングにより3μm厚に形成、続いて発熱抵抗層と
してTaを100Å〜300Å厚に、アルミニウムを電
極として3000Å厚に積層した後、選択エツチング
によつて40μm×200μmの発熱抵抗体パターンを
形成した。次にSiO2層をスパツタリングにより
0.5μm厚に保護層(上部層)として積層して基板
上に電気熱変換体を形成した後幅40μm×深さ
40μmの溝を刻んだガラス板を溝と発熱抵抗体が
合致するように接合した。引続いて発熱抵抗体の
先端とオリフイスの距離が70μmになるようオリ
フイス端面を研磨して記録ヘツドを作成した。黒
色染料とエタノールを主成とするインクを熱作用
部に供給しながら、種々の条件で電圧パルス印字
信号を電気熱変換体に連続して印加したところ、
印字信号に従つて液滴が吐出するものと吐出不良
のものが観察された。 そこで、種々の条件での吐出安定性、最高応答
周波数を測定し表1に示した。 次に、第3図に記した気泡形状観察装置により
前記液滴吐出条件での気泡形状を観察し結果を表
1に合せて示した。
【表】 実施例 2 実施例1で作製した試料No.1の記録ヘツドを用
い、黒色染料と水を主成分とするインクを用いて
下記表2の条件で液滴の吐出及び気泡形状の観察
を行つたところ本発明で云う気泡形状を形成して
液滴吐出を行つた場合に優れた吐出特性を示し
た。
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図aは、本発明に適用される液体噴射記録
ヘツドの好適な実施態様の1つのオリフイス側か
らの正面部分図、第1図bは、第1図aの一点鎖
線XYで示す部分で切断した場合の切断面部分
図、第2図a,b,cは、各々本発明を説明する
為の説明図であつて、第2図a,bは、各々、形
成される気泡の形状を説明する為の模式的説明
図、第2図cは、熱作用面の温度Tの時間tに対
する変化を示したグラフ、第3図は、本発明に係
わる気泡形状観測装置を説明する為の模式的説明
図である。 1……液体噴射記録ヘツド、2……電気熱変換
体、3……基板、4……溝付板、5……オリフイ
ス、6……液吐出部、7……熱作用部、8……熱
発生部、9……熱作用面、10……下部層、11
……発熱抵抗層、12……上部層、13……電
極、14……電極、15……電気熱変換体、16
……熱作用面、17……液体記録ヘツド、18…
…モニターカメラ、19……光源、20……モニ
ターTV、21……インク供給室、22……イン
ク供給パイプ、23……気泡、24……液滴。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 液体を吐出する為のオリフイスと、該オリフ
    イスに連通し、液体を吐出する為に用いられる熱
    エネルギーを前記液体に作用させる部分である熱
    作用部と、前記熱エネルギーを発生する為の電気
    熱変換体とを具備する記録ヘツドを用いた液体噴
    射記録法において、 球状気泡の発生する温度領域より上の領域の温
    度に前記熱作用部に設けられた熱作用面の温度を
    上昇させ、前記球状気泡が発生し成長するのを実
    質的に押え得るように前記熱作用面の温度上昇曲
    線が前記球状気泡の発生する温度領域を横切る部
    分の前記温度上昇カーブの単位時間当りの上昇割
    合を急峻にするレベル値に設定された電気信号を
    与えることで前記熱作用面の全面を略々覆う半ピ
    ユロー状気泡を形成させることによつて前記液体
    の吐出を行なつて記録を実行することを特徴とす
    る液体噴射記録法。
JP10248779A 1979-08-10 1979-08-10 Recording method by liquid injection Granted JPS5627354A (en)

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