JP3404766B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP3404766B2
JP3404766B2 JP18092892A JP18092892A JP3404766B2 JP 3404766 B2 JP3404766 B2 JP 3404766B2 JP 18092892 A JP18092892 A JP 18092892A JP 18092892 A JP18092892 A JP 18092892A JP 3404766 B2 JP3404766 B2 JP 3404766B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置の製造方法に
関し、特に薄膜トランジスタのチャネル領域等を形成す
るための単結晶シリコン薄膜を簡便な方法で形成し、S
OI技術による三次元デバイスの量産等にも道を開くこ
とが可能な半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】絶縁膜上の多結晶シリコンの結晶性向
上、あるいは単結晶成長を目的として、レーザ照射によ
る溶融再結晶化が研究されている。特に、シリコンとの
界面特性に優れるSiO2 基板上に単結晶シリコン薄膜
を成長させる技術はSOI(Silicon-On-Insulator) と
呼ばれ、従来の半導体プロセスと整合性の高いプロセス
にて安価にLSIが製造できる可能性を秘めている。ま
た、絶縁膜を介して幾層にも活性層を積層でき、3次元
デバイスを実現できる技術としても大いに期待を集めて
いる。
【0003】SOI技術の応用分野としては、LSIの
他にも、高耐圧デバイスや薄膜トランジスタ(TFT)
等が考えられている。この中で、TFTはたとえば液晶
表示装置のマトリクス駆動回路等の構築に用いられてい
る。従来のTFTとしては、ソース/ドレイン領域やチ
ャネル領域をアモルファス・シリコン薄膜や多結晶シリ
コン薄膜の中に形成したものが一般的である。しかし、
これらの薄膜を土台として形成されたTFTには、
(a)リーク電流が大きく、動作の高信頼化や消費電力
の低減等に限界があること、(b)キャリヤの移動度が
低く動作の高速化に限界があること、(c)デザイン・
ルールの微細化に伴ってチャネル長が結晶粒径に近づい
ており、特に多結晶シリコン薄膜を用いた場合にTFT
のデバイス特性にバラつきが生じ易くなっていること、
等の問題がある。
【0004】そこで、将来のTFTのより一層の高速
化、高信頼化を図るためには、結晶粒界を持たず構造的
に均一な単結晶シリコン薄膜を土台として用いることが
必要となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の方法では、核生成と核成長とを別の装置を用いて
別の工程で行う必要があり、生産性や経済性の大幅な向
上を望むことはできない。このことは、数層の単結晶シ
リコン薄膜を層間絶縁膜を介して積層してTFTによる
3次元デバイスを製造しようとする場合等にその製造プ
ロセスを極めて煩瑣とするため、量産化を目指す上での
障害ともなっている。
【0006】そこで本発明は、簡便な装置およびプロセ
スで単結晶薄膜を形成することを可能とし、生産性や経
済性を大幅に向上させ、複雑な3次元構造を有する半導
体装置の量産化をも可能とする方法を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置の製
造方法は、上述の目的を達成するために提案されるもの
であり、基板上に成膜されたアモルファス薄膜もしくは
多結晶薄膜を単結晶化して単結晶薄膜を形成する工程を
有する半導体装置の製造方法において、前記アモルファ
ス薄膜もしくは多結晶薄膜に、開口部を有するイオン注
入マスクを介したイオン注入を施して、該アモルファス
薄膜もしくは多結晶薄膜の任意の位置を選択的に徹底ア
モルファス化領域とし、任意の位置が徹底アモルファス
化領域とされた該アモルファス薄膜もしくは多結晶薄膜
に、核形成を行うためのレーザ照射を施して、該徹底ア
モルファス化領域を選択的に単結晶核形成を行うと同時
に、該アモルファス薄膜もしくは多結晶薄膜にランプ・
アニールを施して、該単結晶核を2次元方向に成長させ
て単結晶薄膜を形成することを特徴とする。
【0008】本発明はまた、基板上に成膜されたアモル
ファス薄膜もしくは多結晶薄膜を単結晶化して単結晶薄
膜を形成する工程を有する半導体装置の製造方法におい
て、前記アモルファス薄膜もしくは多結晶薄膜に、開口
部を有するフォトマスクを介してレーザ照射を施して、
該アモルファス薄膜もしくは多結晶薄膜の任意の位置に
選択的に単結晶核形成を行うと同時に、該アモルファス
薄膜もしくは多結晶薄膜にランプ・アニールを施して、
該単結晶核を2次元方向に成長させて単結晶薄膜を形成
することを特徴とする。
【0009】本発明はまた、前記ランプ・アニールが、
水銀ランプにより施すことを特徴とする。
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【作用】本発明は、レーザ照射機構とアニール処理機構
の双方を具備する装置を用いて、核形成のためのレーザ
照射と、核成長のためのアニール処理とを同時に行うこ
とをポイントとしている。この場合のアニール処理は、
ランプ・アニールでも抵抗加熱でも良い。いずれにして
も、1層の単結晶シリコン薄膜の形成は1プロセスで終
了し、製造プロセスを著しく簡略化することができる。
【0016】ここで、上記アニール処理を抵抗加熱によ
り行う場合には、基板を適当な支持台の上に置き、この
支持台の加熱を通じてその上に接触配置される基板を熱
伝導により加熱するので、アニール処理の方法は基板の
構成材料には依存しない。一方、アニール処理をランプ
・アニールにより行う場合には、基板が光透過性である
か遮光性であるかに応じて処理の方法が自ずと異なる。
【0017】すなわち、基板が石英(SiO2 )のよう
な光透過性の材料から構成される場合には、レーザ光と
アニール光は基板の表裏いずれの方向からもアモルファ
ス薄膜もしくは多結晶薄膜に到達することができる。し
たがって、これらレーザ光とアニール光とを互いに基板
の表裏方向から同時に照射することができる。もちろ
ん、両方の光を共に基板の表側から、もしくは共に裏側
から照射しても良い。なお、本明細書中では、アモルフ
ァス薄膜もしくは多結晶薄膜の形成面側を表側、反対側
を裏側と称することにする。
【0018】これに対し、基板が単結晶Si等のような
遮光性の材料から構成される場合には、レーザ光とアニ
ール光の照射は、共に表側からのみ行うことができる。
【0019】本発明は以上のような考え方を基本として
いるが、さらに単結晶化領域の寸法制御を精密に行う方
法も提案する。そのひとつは、レーザ照射による核形成
に先立ち、前記アモルファス薄膜もしくは多結晶薄膜の
一部をイオン注入により徹底アモルファス化することで
ある。イオン注入により核形成の位置を任意に特定する
試みは、Extended Abstractsof the 22nd (1990 Intern
ational) Conference on Solid State Devices andMate
rials, 1990, p.1159-1160に報告されている。この報告
では、アモルファス・シリコン薄膜にSi+ を所定間隔
でイオン注入した後、600℃でアニールを行い、この
注入部位を核とした結晶成長により均一な粒径を有する
多結晶シリコン薄膜を形成している。本発明者らは、こ
のように徹底的にアモルファス化された領域において核
が最も形成され易いことに着目し、今回の発明において
単結晶薄膜の核形成にイオン注入を適用した。すなわ
ち、単結晶薄膜を形成したい領域内の1ヵ所にイオン注
入を行い、ここにレーザ光を照射して単結晶核を生成さ
せると同時にアニール処理による核成長を行えば、その
領域内では粒界の存在しない均一な単結晶薄膜が得られ
るのである。
【0020】本発明では、核形成位置の特定をさらに簡
便に行う方法として、レーザ照射をフォトマスクを介し
て行うことも提案する。これにより、レーザ光を特定の
部位へ選択的に照射し、核形成位置を特定することがで
きる。前述のイオン注入では、イオン注入位置を特定す
るためにアモルファス薄膜もしくは多結晶薄膜の上にフ
ォトリソグラフィ技術によりレジスト・マスクを形成す
る必要があるが、フォトマスクを介する方法であれば、
このような煩雑な工程は一切不要となる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について図面
を参照しながら説明する。
【0022】実施例1 本実施例は、石英基板上のアモルファス・シリコン(a
−Si)薄膜を単結晶化させる際に、ウェハの表側a−
Si薄膜の形成面側)からエキシマ・レーザ照射、裏側
(石英基板側)からランプ・アニールを同時に行った例
である。まず、本実施例で使用した単結晶化装置の概略
的な構成を図1に示す。
【0023】この単結晶化装置100は、ウェハ・ステ
ージ2に載置されたウェハ6の表側に対向してレーザ光
源1が、また裏側に対向して高圧水銀ランプ4が配置さ
れた構成を有する。この図では、レーザ光源1から放出
される光エネルギーhν1 (hはプランク定数、ν1
波数)がウェハ6に一様に入射するように描かれている
が、実際のレーザ光は図示されない光学系に含まれるレ
ンズにより細いビームに絞られた状態で、ミラーを用い
て走査される。ここでは、KrFエキシマ・レーザ光
(249nm)を使用した。
【0024】一方、高圧水銀ランプ4から放出されるア
ニール光は反射鏡5を用いて効率良くコンデンサ・レン
ズ3に導入され、その光エネルギーhν2 (hはプラン
ク定数、ν2 は波数)によりウェハ6を裏側から均一に
照射する。ここでは、g線(436nm)を使用した。
また、以上の構成からも明らかなように、ウェハ・ステ
ージ2は高圧水銀ランプ4のアニール光の波長において
高い光透過率を示す材料で構成される必要がある。ここ
では、石英製のウェハ・ステージ2を使用した。
【0025】次に、上記の単結晶化装置100を用いた
実際の単結晶化プロセスについて、図2を参照しながら
説明する。まず、本実施例で使用したウェハ6は、図2
(a)に示されるように、透明な石英基板20上に厚さ
約100nmのa−Si薄膜21が形成されたものであ
る。
【0026】このウェハを図1の単結晶化装置100の
ウェハ・ステージ2上にセットし、g線により裏面側か
らウェハ6を525〜650℃に加熱すると共に、表側
からKrFエキシマ・レーザ照射を行った。すると、図
2(b)に示されるように、レーザ照射に起因してa−
Si層21中のランダムな位置に複数の単結晶核22が
生成し、続いてランプ・アニールによりこの単結晶核2
2を中心とする2次元的な単結晶化が進行した。
【0027】最終的には、図2(c)に示されるよう
に、a−Si薄膜21の全体が単結晶Si薄膜23に変
化した。
【0028】実施例2 本実施例は、同じくKrFエキシマ・レーザ照射とg線
ランプ・アニールによるa−Si薄膜の単結晶化プロセ
スであるが、a−Si薄膜を予めアイランド化し、この
アイランド(島状領域)の一部にSi+ をイオン注入し
て徹底アモルファス化を行うことにより、単結晶成長の
制御性を高めた例である。このプロセスを、図3を参照
しながら説明する。なお、図3の参照符号は、図2と一
部共通である。
【0029】本実施例では、まず前出の図1(a)に示
されるような石英基板20上のa−Si薄膜21を通常
のレジスト・プロセスおよびドライエッチングによりパ
ターニングし、図3(a)に示されるように、各デバイ
スの形成領域に対応するa−Siアイランド21aを形
成した。さらに、ウェハの全面にレジスト塗膜を形成
し、フォトリソグラフィおよび現像を行ってレジスト・
マスク23を形成した。このレジスト・マスク23は、
各a−Siアイランド21aに臨んでひとつずつ開口部
24を有している。
【0030】次に、上記レジスト・マスク23をマスク
とし、ドース量1×1015/cm2、注入エネルギー7
0keVの条件でてSi+ をイオン注入したところ、a
−Siアイランド21aのうち開口部24の底面に露出
した領域において組織が徹底的にアモルファス化され、
図3(b)に示されるような徹底アモルファス化領域2
1bが形成された。
【0031】次に、このウェハを図1の単結晶化装置1
00にセットし、実施例1と同様にKrFエキシマ・レ
ーザ照射およびg線ランプ・アニールを行った。する
と、図3(c)に示されるように徹底アモルファス化領
域21bにおいて選択的に単結晶核22が生成し、この
単結晶核22が2次元方向に成長した。最終的には図3
(d)に示されるように、ひとつのa−Siアイランド
21aはそれぞれ均一な単結晶Siアイランド23aに
変化した。
【0032】前述の実施例1では単結晶核22がランダ
ムな位置に生成するために、成長した各単結晶Si薄膜
22の寸法が不均一であり、隣接する薄膜間には粒界が
存在した。これに対し、Si+ イオン注入により単結晶
核22の生成位置を特定した場合には、単結晶Si薄膜
22の寸法を制御することができる。特に、本実施例の
ように各a−Siアイランド21a上で単結晶核22の
生成を1個に限定すれば、個々のアイランド中では結晶
粒界の存在しない単結晶Si薄膜を得ることができる。
【0033】実施例3 本実施例は、同じくa−Si薄膜中における単結晶核の
生成部位を特定する方法として、フォトマスクを介して
KrFエキシマ・レーザ照射を行った例である。本実施
例で使用した単結晶化装置の概略的な構成を、図4に示
す。なお、図4の参照符号は、図1と一部共通であり、
共通箇所の説明は重複を避けるために省略する。
【0034】この単結晶化装置101は、レーザ光源1
とウェハ6との間にフォトマスク7を介在させた構成を
有する。このフォトマスク7は、図5(b)にその一部
を拡大して示すように、ガラス等の透明材料からなるフ
ォトマスク基板8上に所定のパターンに形成されたCr
膜等からなる遮光膜9が形成されたものである。この遮
光膜9には、単結晶核22の生成部位を特定するための
開口部10が設けられている。
【0035】また、図4では説明の便宜上、フォトマス
ク7とウェハ6とが離間して描かれているが、これは特
に投影光学系を用いたプロジェクション法による照射の
みを意識している訳ではなく、たとえばフォトマスク7
とウェハ6を密着させるコンタクト法や、両者を近接配
置するプロキシミティ法による照射も可能である。
【0036】次に、この単結晶化装置101を用いた単
結晶化プロセスについて説明する。ここで使用したウェ
ハは、図5(a)に示されるように、石英基板20上に
所定のパターニングを経たa−Siアイランド21aが
形成されたものである。このウェハを上記単結晶化装置
101にセットし、表側からはフォトマスク7を介して
KrFエキシマ・レーザ照射を行い、裏側からはg線ラ
ンプ・アニールを行った。この工程では、図5(b)に
示されるように、フォトマスク7上の遮光膜9の開口部
10を通過したKrFエキシマ・レーザ光により各a−
Siアイランド21aに単結晶核22が生成した。これ
と同時に、裏側から照射されるアニール光により単結晶
核22を中心とした核成長が進行した。
【0037】最終的には、図5(c)に示されるよう
に、均一な単結晶Siアイランド23aが形成された。
【0038】実施例4 本実施例は、単結晶Si基板上にSiO2 層間絶縁膜を
介して積層されたa−Si薄膜を単結晶化させる際に、
エキシマ・レーザ照射とランプ・アニールとを共にウェ
ハの表側から行った例である。まず、本実施例で使用し
た単結晶化装置の概略的な構成を図6に示す。なお、図
6の参照符号は、図4と一部共通である。
【0039】この単結晶化装置102は、レーザ光源1
がウェハ11と対向配置されると共に、ウェハ11に対
して斜め上方から高圧水銀ランプ4によるランプ・アニ
ールが行えるようになされたものである。この場合のウ
ェハ・ステージは、特に透明材料で構成されている必要
はない。また、レーザ光源1とウェハ11との間には必
要に応じて前述のようなフォトマスク7が介在されてい
ても良い。
【0040】次に、この単結晶化装置102を用いた単
結晶化プロセスについて説明する。ここで使用したウェ
ハ11は、図7(a)に示されるように、遮光性の単結
晶Si基板30上にSiO2 層間絶縁膜31を介して厚
さ約100nmのa−Si薄膜32が形成されたもので
ある。このウェハ11を上記単結晶化装置102にセッ
トし、KrFエキシマ・レーザ照射とg線ランプ・アニ
ールを行った。ここでは、フォトマスク7は特に用いな
かった。この結果、図7(b)に示されるように、a−
Si薄膜33中に複数の単結晶核33が生成し、この単
結晶核33を中心として二次元的な単結晶化が進行し
た。
【0041】最終的には、図7(c)に示されるよう
に、a−Si薄膜32の全体が単結晶Si薄膜34に変
化した。
【0042】なお、本実施例においても、実施例2で上
述したようなSi+ イオン注入を予め行うか、あるいは
実施例3で上述したようなフォトマスク7を介したレー
ザ照射を行えば、単結晶核33の生成部位を特定するこ
とができ、単結晶化領域の寸法制御性が一層向上する。
【0043】実施例5 本実施例では、レーザ光とアニール光を共にウェハに対
して同じ入射角で照射させるように単結晶化装置の構成
を工夫した。まず、本実施例で使用した単結晶化装置の
概略的な構成を図8に示す。なお、図8の参照符号は、
図6と一部共通である。
【0044】この単結晶化装置103は、高圧水銀ラン
プ4がウェハ11と対向配置され、コンデンサ・レンズ
3とウェハ11の間の光路上には二色ミラー12が配設
されている。高圧水銀ランプ4から放出されるアニール
光は、この二色ミラー12を透過することができる。一
方、レーザ光源1が上記高圧水銀ランプ4と光路が互い
に直交するように配置されており、該レーザ光源1から
放出されるレーザ光が上記二色ミラー12で反射され、
ウェハ11に垂直入射するようになされている。レーザ
光源1と二色ミラー12の中間の光路上には、必要に応
じてフォトマスク(図示せず。)を介在させても良い。
【0045】この単結晶化装置103も、遮光性の単結
晶Si基板30上におけるa−Si薄膜の単結晶化に有
効であり、実施例4とほぼ同じ結果が得られた。
【0046】実施例6 本実施例は、上述のような単結晶化プロセスを2回繰り
返し、SOI技術により3次元デバイスを構成した例で
ある。このプロセスを、図9を参照しながら簡単に説明
する。まず、図9(a)に示されるように、石英基板4
0上に第1の単結晶Siアイランド41を形成した。こ
の第1の単結晶Siアイランド41は、a−Si薄膜も
しくは多結晶Si薄膜を単結晶化させて得られたもので
ある。この場合の単結晶核の生成方法は、Si+ イオン
注入でもフォトマスクを介したレーザ照射でも構わな
い。また、石英基板40が透明であるため、この段階で
はランプ・アニールは裏側からでも可能であるが、本実
施例では図6または図8に示した単結晶化装置を用いて
表側から行った。これは、後述の2回目の単結晶化プロ
セスにおいては、ウェハ上に遮光性の第1の単結晶Si
アイランド41が既に形成されてしまっているので、ラ
ンプ・アニールを効率良く行うには表側の方が好都合だ
からである。
【0047】次に、図9(b)に示されるように、ウェ
ハの全面を熱酸化してゲート酸化膜を形成した後、多結
晶シリコン層等をパターニングして第1のゲート電極4
2を形成し、この第1のゲート電極42をマスクとして
自己整合的に単結晶Siアイランド41に不純物をイオ
ン注入した後、ウェハの全面をSiO2 層間絶縁膜43
で平坦化した。
【0048】続いて、図9(c)に示されるように、S
iO2 層間絶縁膜43上に同様に第2の単結晶Siアイ
ランド44を形成した。このときの単結晶化方法も、第
1の単結晶Siアイランド41を形成する場合と同様で
ある。さらに、図9(d)に示されるように、ウェハの
全面を熱酸化してゲート酸化膜を形成した後、多結晶シ
リコン層をパターニングして第2のゲート電極45を形
成した。この第2のゲート電極45をマスクとして自己
整合的に第2の単結晶Siアイランド44に不純物をイ
オン注入した後、ウェハの全面をSiO2 層間絶縁膜4
6で平坦化した。この後、通常のコンタクト形成プロセ
スにより第2の単結晶Siアイランド44、および第1
の単結晶Siアイランド41に臨んでそれぞれ接続孔4
8,49を開口した。さらに、これらの接続孔48,4
9をAl系材料層等により埋め込んで上層配線49を形
成し、3次元デバイスを完成した。
【0049】以上、本発明を6例の実施例にもとづいて
説明したが、本発明はこれらの実施例に何ら限定される
ものではない。たとえば、上述の各実施例では、単結晶
化の対象となる薄膜としてa−Si薄膜を用いたが、多
結晶Si薄膜を用いても同様の結果が得られる。さら
に、光吸収特性を考慮してレーザ光源やアニール光源の
種類を適当に選択すれば、本発明はSi以外の材料から
なるアモルファス薄膜や多結晶薄膜の単結晶化にも適用
できる。
【0050】光透過性基板としては、上述の各実施例で
は石英基板を使用したが、SiNx等の誘電体からなる
基板を用いても良い。アニール光としては、すべての実
施例においてランプ・アニールを採用したが、これを抵
抗加熱に代えても構わない。上述の実施例2および実施
例3では、単結晶化の前にa−Si薄膜のアイランド化
を行っているが、アイランド化を単結晶化の後で行って
も良い。この場合には、a−Si薄膜の特定の部位に単
結晶核を生成させこれを成長させた後、粒界を含む領域
をエッチングにより選択的に除去すれば良い。
【0051】上述の実施例1ないし実施例3では、透明
な石英基板20を用いてウェハを構成しているためにラ
ンプ・アニールを全て裏側から行っているが、図6や図
8に示されるような単結晶化装置102,103を用い
てランプ・アニールを表側から行っても構わない。ただ
し、実施例3のようにレーザ照射をフォトマスク7を介
して行う場合には、ランプ・アニールを表側から行える
のは、レーザ照射がプロジェクション法により行われる
場合のみである。コンタクト法およびプロキシミティ法
では、フォトマスク7がウェハに密着または近接して配
置されているため、表側からではアニール光が到達せ
ず、またフォトマスク7も熱変形を起こしてしまう。
【0052】その他、使用するレーザ光源やアニール光
源の種類、単結晶化装置の構成、ウェハの構成、3次元
デバイスの構成等は、適宜変更可能であることは言うま
でもない。
【0053】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、従来
は別々の装置で核生成と核成長との2プロセスに分けて
行っていた単結晶化の作業を、本発明を適用すれば単一
の装置で1プロセスで行うことが可能となる。これによ
り、半導体装置の製造における生産性や経済性を著しく
向上させることができる。また、本発明はSOI技術を
適用した3次元デバイスの量産化に道を開く技術とし
て、その産業上の価値は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いられる単結晶化装置の一構成例を
示す模式的断面図である。
【図2】本発明を適用して石英基板上のa−Si薄膜を
単結晶化させるプロセス例をその工程順にしたがって示
す概略断面図であり、(a)は石英基板上にa−Si薄
膜が形成された状態、(b)はa−Si薄膜中に単結晶
核が形成され核成長が進行している状態、(c)はa−
Si薄膜の全体が単結晶Si薄膜に変化した状態をそれ
ぞれ表す。
【図3】本発明を適用して石英基板上のa−Si薄膜を
単結晶化させる他のプロセス例をその工程順にしたがっ
て示す概略断面図であり、(a)はa−Siアイランド
上にレジスト・マスクを介してSi+ がイオン注入され
ている状態、(b)はイオン注入によりa−Siアイラ
ンドの一部に徹底アモルファス化領域が形成された状
態、(c)は単結晶核の生成と核成長が進行している状
態、(d)は単結晶Siアイランドが形成された状態を
それぞれ表す。
【図4】本発明で用いられる単結晶化装置の他の構成例
を示す模式的断面図である。
【図5】本発明を適用して石英基板上のa−Si薄膜を
単結晶化させるさらに他のプロセス例をその工程順にし
たがって示す概略断面図であり、(a)は石英基板上に
a−Siアイランドが形成された状態、(b)はフォト
マスクを介したレーザ照射によりa−Siアイランドの
一部に単結晶核が形成され核成長が進行している状態、
(c)は単結晶Siアイランドが形成された状態をそれ
ぞれ表す。
【図6】本発明で用いられる単結晶化装置のさらに他の
構成例を示す模式的断面図である。
【図7】本発明を適用して単結晶Si基板上のSiO2
層間絶縁膜上に積層されたa−Si薄膜を単結晶化させ
るプロセス例をその工程順にしたがって示す概略断面図
であり、(a)は単結晶Si基板上にSiO2 層間絶縁
膜を介してa−Si薄膜が形成された状態、(b)はa
−Si薄膜に単結晶核が形成され核成長が進行している
状態、(c)はa−Si薄膜の全体が単結晶Si薄膜に
変化した状態をそれぞれ表す。
【図8】本発明で用いられる単結晶化装置のさらに他の
構成例を示す模式的断面図である。
【図9】本発明を適用して3次元デバイスを形成するプ
ロセス例をその工程順にしたがって示す概略断面図であ
り、(a)は石英基板上に第1の単結晶Siアイランド
が形成された状態、(b)は第1の単結晶Siアイラン
ド上に第1のゲート電極が形成され、ウェハの全面がS
iO2 層間絶縁膜で平坦化された状態、(c)はSiO
2 層間絶縁膜上に第2の単結晶Siアイランドが形成さ
れた状態、(d)は第2の単結晶Siアイランド上に第
2のゲート電極が形成され、SiO2 層間絶縁膜による
平坦化を経て上層配線が形成された状態をそれぞれ表
す。
【符号の説明】
1 ・・・レーザ光源 2 ・・・ウェハ・ステー
ジ 3 ・・・コンデンサ・レ
ンズ 4 ・・・高圧水銀ランプ 6,11 ・・・ウェハ 7 ・・・フォトマスク 12 ・・・二色ミラー 20 ・・・石英基板 21,32 ・・・a−Si薄膜 21a ・・・a−Siアイラ
ンド 21b ・・・徹底アモルファ
ス化領域 22,33 ・・・単結晶核 23,34 ・・・単結晶Si薄膜 23a ・・・単結晶Siアイ
ランド 30 ・・・単結晶Si基板 100,101,102,103・・・単結晶化装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/268 H01L 21/20

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に成膜されたアモルファス薄膜も
    しくは多結晶薄膜を単結晶化して単結晶薄膜を形成する
    工程を有する半導体装置の製造方法において、 前記アモルファス薄膜もしくは多結晶薄膜に、開口部を
    有するイオン注入マスクを介したイオン注入を施して、
    該アモルファス薄膜もしくは多結晶薄膜の任意の位置を
    選択的に徹底アモルファス化領域とし、 任意の位置が徹底アモルファス化領域とされた該アモル
    ファス薄膜もしくは多結晶薄膜に、核形成を行うための
    レーザ照射を施して、該徹底アモルファス化領域を選択
    的に単結晶核形成を行うと同時に、 該アモルファス薄膜もしくは多結晶薄膜にランプ・アニ
    ールを施して、該単結晶核を2次元方向に成長させて単
    結晶薄膜を形成することを特徴とする半導体装置の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 基板上に成膜されたアモルファス薄膜も
    しくは多結晶薄膜を単結晶化して単結晶薄膜を形成する
    工程を有する半導体装置の製造方法において、 前記アモルファス薄膜もしくは多結晶薄膜に、開口部を
    有するフォトマスクを介してレーザ照射を施して、該ア
    モルファス薄膜もしくは多結晶薄膜の任意の位置に選択
    的に単結晶核形成を行うと同時に、 該アモルファス薄膜もしくは多結晶薄膜にランプ・アニ
    ールを施して、該単結晶核を2次元方向に成長させて単
    結晶薄膜を形成することを特徴とする半導体装置の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 前記ランプ・アニールは、水銀ランプに
    より施すことを特徴とする請求項1または2記載の半導
    体装置の製造方法。
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