JP3403225B2 - 回転運動機構 - Google Patents

回転運動機構

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JP3403225B2
JP3403225B2 JP22976693A JP22976693A JP3403225B2 JP 3403225 B2 JP3403225 B2 JP 3403225B2 JP 22976693 A JP22976693 A JP 22976693A JP 22976693 A JP22976693 A JP 22976693A JP 3403225 B2 JP3403225 B2 JP 3403225B2
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は回転運動機構に関し、一
層詳細には移動体を平面内で旋回させて出力を取り出す
回転運動機構に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば同時に複数のレンズを研磨する場
合、全てのレンズを同程度に研磨するために研磨するレ
ンズを搭載した移動体を平面姿勢を変えることなく移動
体を平面内で回転(以下、旋回と記すことがある)させ
るための運動機構が提案されている(特開平3−115
065号公報参照)。特開平3−115065号公報に
開示される運動機構は、4辺に配されたボールネジを駆
動することにより、そのボールネジに囲繞されて成る矩
形平面内を移動体が移動する構成になっている。移動体
の移動は、ボールネジによるX軸方向およびY軸方向の
移動が合成されたものである。従って、移動体を円を描
くように旋回させるには、移動体のX軸方向およびY軸
方向の移動を細かく組み合わせて実現している。そのた
め、各ボールネジの回転制御はコンピュータで制御して
いる。
【0003】ところが、従来の運動機構において、移動
体を円を描くように旋回させるには、X軸方向およびY
軸方向のボールネジを細かく制御し、移動体のX軸方向
およびY軸方向の移動量を組み合わせるため、コンピュ
ータ制御が不可欠となり、運動機構が高価になる。加え
てコンピュータ制御用のプログラムの開発も必要とな
る。また、コンピュータで精密に制御しても移動体の軌
跡は正確な円にはならない。しかも、ボールネジや、ボ
ールネジを駆動するモータの精度には限界があり、移動
体を高速で正確に旋回させるのは困難である。そこで、
本発明者は、簡易な構造で、移動体を高速で正確に旋回
させることができる回転運動機構を研究、開発し出願し
ている(特願平5−196092号)。
【0004】特願平5−196092号の回転運動機構
は、X軸方向へ平行に配された1対のX軸ガイドと、前
記X軸方向と直角なY軸方向へ平行に配された1対のY
軸ガイドと、前記X軸方向へ配され、各端部がそれぞれ
前記Y軸ガイドへスライド可能に嵌着され、Y軸ガイド
に沿って前記Y軸方向へ移動可能なX軸移動ガイドと、
前記Y軸方向へ配され、各端部がそれぞれ前記X軸ガイ
ドへスライド可能に嵌着され、X軸ガイドに沿って前記
X軸方向へ移動可能なY軸移動ガイドと、前記X軸移動
ガイドおよび前記Y軸移動ガイド上を移動可能であり、
X軸移動ガイドおよびY軸移動ガイドと一体となって前
記X軸ガイドと前記Y軸ガイドに囲繞されて成る矩形平
面内を旋回可能な移動体と、前記矩形平面と直角にに配
され、軸線を中心に回転可能な回転軸と、該回転軸を軸
線を中心として回転させるための駆動手段と、一端部が
前記回転軸と一体に回転可能に固定され、他端部が前記
矩形平面と直角に配された連結軸を介して前記移動体へ
軸着されたレバーとを具備するものである。
【0005】この回転運動機構では、移動体をX軸方向
およびY軸方向へ移動させる駆動手段を介して駆動す
る。移動体は、レバーおよび回転軸と連係されているの
で、回転軸を中心に旋回を行う。従って、例えば回転軸
から回転出力を取り出すことが可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特願平
5−196092号の回転運動機構には次のような課題
がある。簡易な構造で、移動体を高速で正確に旋回させ
ることができるという点では非常に優れた運動機構であ
るが、より大きな出力を得たい場合には減速機構を設け
ることになる。減速機構を設けると回転運動機構の構造
が複雑になると共に、回転運動機構が大型化するという
課題がある。従って、本発明は別個に減速機構を設ける
ことなく大きな出力を取り出し可能な回転運動機構を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は次の構成を備える。すなわち、第1軸方向
へ平行に配された1対の第1軸ガイドと、前記第1軸方
向と直角な第2軸方向へ平行に配された1対の第2軸ガ
イドと、前記第1軸方向へ配され、各端部がそれぞれ前
記第2軸ガイドへスライド可能に嵌着され、第2軸ガイ
ドに沿って前記第2軸方向へ移動可能な第1軸移動ガイ
ドと、前記第2軸方向へ配され、各端部がそれぞれ前記
第1軸ガイドへスライド可能に嵌着され、第1軸ガイド
に沿って前記第1軸方向へ移動可能な第2軸移動ガイド
と、前記第1軸ガイドと前記第2軸ガイドに囲繞されて
成る矩形平面と直角に配され、軸線を中心に回転可能な
回転軸と、一端部が前記回転軸と一体に回転可能に固定
されたレバーと、前記第1軸移動ガイドおよび前記第2
軸移動ガイド上を移動可能であり、前記レバーの他端部
が連結軸を介して軸着され、前記回転軸を中心にレバー
の長さを半径として前記矩形平面内を旋回可能な移動体
と、前記移動体を前記回転軸を中心に旋回させるための
駆動手段と、前記移動体へ回転不能に固定された固定ピ
ニオンギアと、リング状に形成されると共に、内周面に
前記固定ピニオンギアと噛合する内周ギアが形成され、
前記移動体の旋回軌跡を囲むと共に、周方向へ回動可能
な出力ギアとを具備することを特徴とする。
【0008】
【作用】作用について説明する。移動体に固定された固
定ピニオンギアは、移動体と共に矩形平面内を旋回す
る。その際、移動体の旋回軌跡を囲むよう配されると共
に、固定ピニオンギアと噛合する出力ギアは、固定ピニ
オンギアと内周ギアとで減速され、大きな出力で周方向
へ回動する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について添付図
面と共に詳述する。 (第1実施例)第1実施例について図1〜図6と共に説
明する。まず構成について説明する。10は本体部であ
り、下部基台12、上部カバー14および4個のコーナ
ーブロック16とから成る。上部カバー14には円形の
透孔18が穿設されている。本体部10は不図示の脚部
で支持されている。20a、20bは第1軸ガイドの一
例であるX軸ガイドであり、直動ガイドが用いられてい
る。X軸ガイド20a、20bは、下部基台12の上面
に第1軸方向であるX軸方向へ平行に配設されている。
なお、第1軸ガイドとして直動ガイドの他、シャフト等
を用いることも可能である。
【0010】22a、22bは第2軸ガイドの一例であ
るY軸ガイドであり、直動ガイドが用いられている。Y
軸ガイド22a、22bは、下部基台12の上面に第2
軸方向であるY軸方向へ平行に配設されている。なお、
第2軸ガイドとして直動ガイドの他、シャフト等を用い
ることも可能である。24a、24bはX軸スライド体
であり、X軸ガイド20a、20bヘスライド可能に嵌
着されている。従って、X軸スライド体24a、24b
はX軸ガイド20a、20bにガイドされ、X軸方向へ
移動可能である。26a、26bはY軸スライド体であ
り、Y軸ガイド22a、22bヘスライド可能に嵌着さ
れている。従って、Y軸スライド体26a、26bはY
軸ガイド22a、22bにガイドされ、Y軸方向へ移動
可能である。
【0011】28は第1軸移動ガイドの一例であるX軸
ロッドであり、X軸方向へ配されている。X軸ロッド2
8の各端部はそれぞれY軸スライド体26a、26bへ
固定されている。従って、X軸ロッド28は、Y軸ガイ
ド22a、22bへスライド可能に嵌着され、Y軸ガイ
ド22a、22bに沿ってY軸方向へ移動可能になって
いる。なお、第1軸移動ガイドとしては、ロッドに代え
て例えば直動ガイドを使用することも可能である。30
は第2軸移動ガイドの一例であるY軸ロッドであり、Y
軸方向へ配されている。Y軸ロッド30の各端部はそれ
ぞれX軸スライド体24a、24bへ固定されている。
従って、Y軸ロッド30は、X軸ガイド20a、20b
へスライド可能に嵌着され、X軸ガイド20a、20b
に沿ってX軸方向へ移動可能になっている。なお、第2
軸移動ガイドとしては、ロッドに代えて例えば直動ガイ
ドを使用することも可能である。
【0012】32は回転軸であり、下部基台12へX軸
ガイド20a、20bおよびY軸ガイド22a、22b
に囲まれて形成された矩形平面34と直角に配されてい
る。回転軸32は、下部基台12に対して軸線を中心に
回転可能である。36はレバーであり、一端部がキー3
8を介して回転軸32と一体に回転可能に固定されてい
る。40は移動体であり、X軸ロッド28およびY軸ロ
ッド30が軸受を介して直交するよう挿通されている。
移動体40は、X軸ロッド28およびY軸ロッド30上
をX−Y方向へ移動可能になっている。移動体40は、
レバー36の他端部と連結軸42を介して軸着されてい
る。連結軸42は、レバー36へスライド可能に外嵌さ
れたスライド部材44の上面に立設、固定されている。
連結軸42は、移動体40の下面に穿設された軸孔46
へ回転可能に挿入されている。上述のように移動体40
は、レバー36を介して回転軸32へ連係されているの
で、移動体40は、回転軸32を中心にレバー36の長
さを半径として矩形平面34内を旋回可能となっている
(矢印A)。
【0013】48は駆動手段の一例であるサーボモータ
であり、固定部材50を介して下部基台12の下側に固
定されている。モータ48は回転軸32を回転させるこ
とにより、移動体40を回転軸32を中心に旋回させ
る。52は固定ピニオンギアであり、移動体40の上面
へ回転不能に固定されている。固定ピニオンギア52
は、回転不能なので、自転することなく移動体40と一
体になって旋回する(矢印A)。54は外輪部であり、
リング状に形成されている。外輪部54は、上部カバー
14の透孔18の口縁に固定されている。
【0014】56は出力ギアであり、リング状に形成さ
れると共に、内周面に固定ピニオンギア52と噛合する
内周ギア58が形成されている。固定ピニオンギア52
と内周ギア58の歯数は、減速効果を得るため内周ギア
58の方が多く形成されている。出力ギア56は、移動
体40および固定ピニオンギア52の円状旋回軌跡を囲
むサイズである。出力ギア56は、外輪部54内に配さ
れ、鋼球60を介して周方向へ回転可能になっている。
すなわち、外輪部54と出力ギア56はボールベアリン
グ構造になっている。62は出力部であり、出力ギア5
6の上面に固定されている。出力部62の中心には出力
軸64が立設されている。本実施例では出力軸64から
大きな出力を取り出し可能になっている。
【0015】次に上記の構成を有する回転運動機構の動
作について説明する。モータ48を回転駆動すると、回
転軸32が軸線を中心に回転する。回転軸32が回転す
ると、レバー36も回転軸32と一体となり、矩形平面
34と平行な面内で回転する。レバー36の回転に伴
い、連結軸42を介して軸着されている移動体40は矩
形平面34内で旋回する(矢印A)。移動体40の旋回
に伴い、X軸ロッド28はX軸と平行な状態でY軸方向
へ移動し、Y軸ロッド30はY軸と平行な状態でX軸方
向へ移動するので、移動体40は平面姿勢を変えること
なく旋回する。移動体40が平面姿勢を変えることなく
旋回することにより、固定ピニオンギア52は自転する
ことなく移動体40と一体に旋回する(矢印A)。
【0016】固定ピニオンギア52が旋回すると、固定
ピニオンギア52と出力ギア56との噛合位置が周方向
へ移動する。その結果、出力ギア56は、固定ピニオン
ギア52の旋回方向と同じ周方向へ遅れて移動する。固
定ピニオンギア52と内周ギア58の歯数は、内周ギア
58の方が多く形成されているため、ギア歯数の差で規
定される減速比でモータ48および回転軸32の回転が
減速された速度で出力ギア56が回転する。このように
出力ギア56が減速された速度で回転すると、大きな出
力で出力ギア56が回転するので、出力ギア56と一体
に構成されている出力軸64も回転し(矢印B)、出力
軸64からは非常に大きな回転力を取り出すことができ
る。
【0017】本実施例では、図5に明示されるように、
レバー36にスライド部材44がスライド可能に配さ
れ、レバー36の基端部66との間には付勢部材の一例
であるコイルスプリング68が介装されている。コイル
スプリング68は、スライド部材44、ひいては固定ピ
ニオンギア52を出力ギア56の内周ギア58へ押接す
る。その結果、固定ピニオンギア52と出力ギア56の
内周ギア58との間のバックラッシュを可及的に減少さ
せることができ、精度よく出力ギア56および出力軸6
4を回転させることができる。なお、固定ピニオンギア
52が出力ギア56と噛合した状態で旋回すると、出力
ギア56から固定ピニオンギア52へ内側方向の力が作
用する。その場合、固定ピニオンギア52と出力ギア5
6との間のバックラッシュがほとんど無いと、歯部の磨
耗が著しくなったり、著しい騒音が発生する。その点、
本実施例では、スライド部材44がコイルスプリング6
8の付勢力に抗して回転軸32方向へ移動可能なので、
固定ピニオンギア52と出力ギア56との間に必要な量
のバックラッシュを設けることができる。従って、固定
ピニオンギア52と出力ギア56の歯部の磨耗や騒音の
発生を防止可能である。本実施例では、レバー36の中
途部に段差70を形成し、スライド部材44の右方への
移動量を規制している。これは、固定ピニオンギア52
等が必要量を越えて回転軸32方向へ移動し、固定ピニ
オンギア52と出力ギア56の噛合が外れるのを防止す
るためである。
【0018】本実施例では、図5に示すように固定ピニ
オンギア52と出力ギア56の歯部の磨耗や騒音の発生
を防止するため、スライド部材44およびコイルスプリ
ング68を設けたが、固定ピニオンギア52と出力ギア
56との間に予め必要な量のバックラッシュを設けるこ
とで対応することも可能である。その場合の構成を図6
に示す。図6の例では、レバー36に対するスライド部
材44の位置を固定ネジ72で固定している。スライド
部材44の位置は、固定ピニオンギア52と出力ギア5
6の歯部の磨耗や騒音の発生を防止するために、固定ピ
ニオンギア52と出力ギア56との間に予め必要な量の
バックラッシュを設定し得る位置である。
【0019】(第2実施例)第2実施例について図7お
よび図8と共に説明する。なお、第2実施例において、
第1実施例と同一の部材については第1実施例と同一の
符号を附し、説明は省略する。第2実施例において、移
動体40を旋回させる駆動手段は、移動体40およびY
軸ロッド30をX軸方向へ移動させる第1の駆動機構
と、移動体40およびX軸ロッド28をY軸方向へ移動
させる第2の駆動機構ととから成る。まず、第1の駆動
機構の一例から説明する。74a、74bはX軸ロッド
レスシリンダであり、X軸方向へ平行に配されると共
に、コーナーブロック16間に架設されている。X軸ロ
ッドレスシリンダ74a、74bのピストン部76a、
76bは、それぞれX軸スライド体24a、24bへ連
結されている。X軸ロッドレスシリンダ74a、74b
の空気ポート78へ選択的に圧空を給排することで、ピ
ストン部76a、76bをX軸方向へ移動させ、ひいて
は移動体40およびY軸ロッド30をX軸方向へ移動さ
せることができる。
【0020】次に、第2の駆動機構の一例について説明
する。80a、80bはY軸ロッドレスシリンダであ
り、Y軸方向へ平行に配されると共に、コーナーブロッ
ク16間に架設されている。Y軸ロッドレスシリンダ8
0a、80bのピストン部76c、76dは、それぞれ
Y軸スライド体26a、26bへ連結されている。Y軸
ロッドレスシリンダ80a、80bの空気ポート78へ
選択的に圧空を給排することで、ピストン部76c、7
6dをY軸方向へ移動させ、ひいては移動体40および
X軸ロッド28をY軸方向へ移動させることができる。
【0021】次に第2実施例の回転運動機構の動作につ
いて説明する。X軸ロッドレスシリンダ74a、74b
と、Y軸ロッドレスシリンダ80a、80bをタイミン
グを取って駆動すると、移動体40は、その動きがレバ
ー36によって規制されているので、移動体40は矩形
平面34内で旋回する(矢印A)。移動体40の旋回に
伴い、X軸ロッド28はX軸と平行な状態でY軸方向へ
移動し、Y軸ロッド30はY軸と平行な状態でX軸方向
へ移動するので、移動体40は平面姿勢を変えることな
く旋回する。移動体40が平面姿勢を変えることなく旋
回することにより、固定ピニオンギア52は平面姿勢を
変えることなく(自転することなく)移動体40と一体
に旋回する(矢印A)。固定ピニオンギア52が旋回す
ると、固定ピニオンギア52と出力ギア56との噛合位
置が周方向へ移動する。その結果、出力ギア56は、固
定ピニオンギア52の旋回方向と同じ周方向へ遅れて移
動し、減速された速度で出力ギア56が回転する。同時
に出力ギア56と一体に構成されている出力軸64も回
転し、出力軸64からは非常に大きな回転力を取り出す
ことができる。
【0022】(第3実施例)第3実施例について図9お
よび図10と共に説明する。なお、第3実施例におい
て、先行実施例と同一の部材については先行実施例と同
一の符号を附し、説明は省略する。第3実施例は、第1
実施例の応用例であるが、駆動手段としては第2実施例
の駆動手段を採用することも可能である。第3実施例に
おいて、X軸ロッド28は、移動体40およびY軸スラ
イド体26a、26bへ回転可能に挿通されている。X
軸ロッド28の両端部にはピニオンギア82a、82b
が固定され、X軸ロッド28と一体に回転可能になって
いる。Y軸ガイド22a、22bの外側にはY軸方向へ
Y軸ラック84a、84bが配設されている。ピニオン
ギア82a、82bは、それぞれY軸ラック84a、8
4bと噛合すると共に、Y軸ラック84a、84b上を
Y軸方向へ転動可能になっている。
【0023】一方、Y軸ロッド30は、移動体40およ
びX軸スライド体24a、24bへ回転可能に挿通され
ている。Y軸ロッド30の両端部にはピニオンギア82
c、82dが固定され、Y軸ロッド30と一体に回転可
能になっている。X軸ガイド20a、20bの外側には
X軸方向へX軸ラック86a、86bが配設されてい
る。ピニオンギア82c、82dは、それぞれX軸ラッ
ク86a、86bと噛合すると共に、X軸ラック86
a、86b上をX軸方向へ転動可能になっている。ピニ
オンギア82a、82bおよびY軸ラック84a、84
bでX軸ロッド28を常時、X軸と平行な状態で保持す
る第1の傾動防止機構が構成される。一方、ピニオンギ
ア82c、82dおよびX軸ラック86a、86bでY
軸ロッド30を常時、Y軸と平行な状態で保持する第2
の傾動防止機構が構成される。第1の傾動防止機構およ
び第2の傾動防止機構を設けることにより、X軸ロッド
28およびY軸ロッド30の傾動を防止できるので、よ
り高精度に移動体40等を旋回させることができると共
に、振動を防止することも可能となる。
【0024】なお、第1の傾動防止機構および第2の傾
動防止機構としては特に、ピニオンギアとラックの組み
合わせに限定されず、例えばX軸ロッド28およびY軸
ロッド30の各端部にピニオンギアに代えてタイミング
プーリを設け、X軸ラック86a、86bとY軸ラック
84a、84bに代えてタイミングベルトを張設しても
よい。以上、本発明の好適な実施例について種々述べて
きたが、本発明は上述の実施例に限定されるのではな
く、例えば減速され増大した出力を出力軸64の軸回転
力ではなく、直接出力ギア56の円軌跡を描く回転力と
して取り出してもよい等、発明の精神を逸脱しない範囲
でさらに多くの改変を施し得るのはもちろんである。
【0025】
【発明の効果】本発明に係る回転運動機構を用いると、
別個に減速機構を設けることなく、固定ピニオンギアと
出力ギアとの間の減速効果で移動体を旋回させる力を増
大させることができるので、回転運動機構の小型化を図
ることが可能となる。また、多数のギアを組み合わせた
減速機構と異なり、簡単な構造で減速可能なので故障も
少なく経済的である等の著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る回転運動機構の第1実施例を示し
た平面図。
【図2】第1実施例において出力部を取り外した状態を
示した平面図。
【図3】第1実施例において上部カバーを取り外した状
態を示した部分破断平面図。
【図4】第1実施例の正面断面図。
【図5】第1実施例におけるレバー近傍の部分断面図。
【図6】レバー近傍の他の例を示した部分断面図。
【図7】第2実施例において上部カバーを取り外した状
態を示した部分破断平面図。
【図8】第2実施例の正面断面図。
【図9】第3実施例において上部カバーを取り外した状
態を示した部分破断平面図。
【図10】第3実施例の正面断面図。
【符号の説明】
20a、20b X軸ガイド 22a、22b Y軸ガイド 28 X軸ロッド 30 Y軸ロッド 32 回転軸 34 矩形平面 36 レバー 40 移動体 42 連結軸 48 サーボモータ 52 固定ピニオンギア 56 出力ギア 58 内周ギア 74a、74b X軸ロッドレスシリンダ 80a、80b Y軸ロッドレスシリンダ 82a、82b、82c、82d ピニオンギア 84a、84b Y軸ラック 86a、86b X軸ラック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−115065(JP,A) 特開 平3−228538(JP,A) 特開 平1−266089(JP,A) 特開 昭59−190690(JP,A) 実開 昭62−134647(JP,U) 実開 昭58−187649(JP,U) 実開 昭59−144251(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 35/00 - 37/16 F16H 1/28

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1軸方向へ平行に配された1対の第1
    軸ガイドと、 前記第1軸方向と直角な第2軸方向へ平行に配された1
    対の第2軸ガイドと、 前記第1軸方向へ配され、各端部がそれぞれ前記第2軸
    ガイドへスライド可能に嵌着され、第2軸ガイドに沿っ
    て前記第2軸方向へ移動可能な第1軸移動ガイドと、 前記第2軸方向へ配され、各端部がそれぞれ前記第1軸
    ガイドへスライド可能に嵌着され、第1軸ガイドに沿っ
    て前記第1軸方向へ移動可能な第2軸移動ガイドと、 前記第1軸ガイドと前記第2軸ガイドに囲繞されて成る
    矩形平面と直角に配され、軸線を中心に回転可能な回転
    軸と、 一端部が前記回転軸と一体に回転可能に固定されたレバ
    ーと、 前記第1軸移動ガイドおよび前記第2軸移動ガイド上を
    移動可能であり、前記レバーの他端部が連結軸を介して
    軸着され、前記回転軸を中心にレバーの長さを半径とし
    て前記矩形平面内を旋回可能な移動体と、 前記移動体を前記回転軸を中心に旋回させるための駆動
    手段と、 前記移動体へ回転不能に固定された固定ピニオンギア
    と、 リング状に形成されると共に、内周面に前記固定ピニオ
    ンギアと噛合する内周ギアが形成され、前記移動体の旋
    回軌跡を囲むと共に、周方向へ回動可能な出力ギアとを
    具備することを特徴とする回転運動機構。
  2. 【請求項2】 前記駆動手段は、前記回転軸を回転させ
    ることを特徴とする請求項1記載の回転運動機構。
  3. 【請求項3】 前記駆動手段は、前記移動体および前記
    第2軸移動ガイドを前記第1軸方向へ移動させる第1の
    駆動機構と、 前記移動体および前記第1軸移動ガイドを前記第2軸方
    向へ移動させる第2の駆動機構とから成ることを特徴と
    する請求項1記載の回転運動機構。
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