JP3402742B2 - 振れ検知手段用取付装置 - Google Patents

振れ検知手段用取付装置

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JP3402742B2
JP3402742B2 JP8358894A JP8358894A JP3402742B2 JP 3402742 B2 JP3402742 B2 JP 3402742B2 JP 8358894 A JP8358894 A JP 8358894A JP 8358894 A JP8358894 A JP 8358894A JP 3402742 B2 JP3402742 B2 JP 3402742B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、筐体に生じた振れを検
知する複数の振れ検知手段を備えた防振装置や防振機能
付カメラ等に配置される振れ検知手段用取付装置の改良
に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来より、手振れ等に起因したカメラの
像振れを補正する装置は種々提案されている。これらの
像振れ補正方式の代表的なものは、カメラに生じた上下
方向と左右方向の回転振れを二つの振れ検知手段で検知
し、該振れ信号に基づいて撮影光学系内の振れ補正光学
部材を2方向に変位せしめて像振れを解消させるという
ものである。そして、手振れを検知する振れ検知手段に
は、角変位計,角速度計,角加速度計等があるが、これ
らの振れ検知手段は手振れ以外の有害な振動、例えば一
眼レフレックスカメラのクイックリターンミラー,シャ
ッタ,絞り機構等の作動による衝撃、あるいはビデオカ
メラのモータ走行振動により、正規の手振れ信号以外の
誤信号を出力してしまうという欠点がある。 【0003】なお、上述の有害な振動の伝播経路として
は a)振動源から振れ検知手段まで、カメラあるいはレン
ズの筐体等の構造部材を伝播する振動(以下、これをメ
カニカル振動と称する)。 【0004】b)振動源から振れ検知手段まで、空気中
を伝播する振動(以下、これを音響振動と称する)。 の2種類がある。そして、一般に低周波数の振動は主と
して上記のa)のメカニカル振動として伝播し、高周波
の振動は主として上記のb)の音響振動として伝播し易
いという性質がある。 【0005】そこで、これらの有害な振動を除去するた
めの取付け方法に関する出願も既になされている。 【0006】例えばメカニカル振動の伝播阻止対策とし
て 1)特開昭60−185110号では、音叉を用いた所
謂振動ジャイロのケースを弾性部材を介して狭持し、有
害振動の伝播を阻止する。 【0007】2)特開平2−163612号では、振動
ジャイロをダイヤフラムを介して取付け、振れ検知感度
軸まわりの取付け剛性は低下せずに他の方向の取付け剛
性を弱くして、有害振動の伝播を阻止する。 【0008】3)実開平1−61662号では、角速度
計をワイヤと滑車を用いて、振れ検知感度軸まわりには
回転せず他の方向には変位可能となる様に支持し、有害
振動の伝播を阻止する。 【0009】4)特開平2−170058号では、角加
速度計を複数のゴムブッシュを用いて取付けるが、該ゴ
ムブッシュを該角加速度計の振れ検知感度軸まわりに最
大の支持剛性となる様に配置する事により、有害振動あ
るいは落下時の衝撃を緩和する。 【0010】5)特開平2−268219号では、振動
ジャイロの音叉取付け基台に切欠きを設けて板バネの機
能を持たせ、有害振動の伝播を阻止する。 【0011】6)特開平5−107623号では、振動
ジャイロ等の振れ検知センサを弾性シートあるいはフレ
キシブルプリント基板を介して取付ける。等の出願がな
されている。 【0012】一方、音響振動の伝播阻止に関する出願と
しては、特に音響振動に敏感な振動ジャイロに関して 7)特開平5−18755号及び特開平5−11333
1号において、振動ジャイロの振動子を吸音材で囲む。
という出願がなされている。 【0013】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来例では、それぞれ以下に示すような問題点を有して
いた。 【0014】上記の1)においては、振動ジャイロの角
速度検知方向の取付け剛性が弱いため、高周波の振れに
対する検知能力が低下する恐れがある。 【0015】上記2)〜4)においては、構造が複雑で
あり、高価となってしまう。 【0016】上記5)においては、有害振動阻止の方向
性がない、すなわち上記1)と同様に、振れ検知の方向
の剛性が低くなる恐れがある。 【0017】また、前述した様にカメラ等の手振れ検知
のためには振れ検知手段が最低2個必要となるが、上記
4)を除くすべての実施例では、1個の振れ検知手段を
取付ける事を前提としているため、2個の振れ検知手段
を取付ける場合には、各々の実施例の取付装置が2組必
要となり、カメラの低コスト化,小型化の障害となって
いた。 【0018】一方、上記4)においては、2個の振れ検
知手段を実質上一体として筐体に取付けているが、構造
が複雑であったり、筐体形状が変わると振れ検知手段の
形状も変えなければならず、汎用性に乏しいという問題
点を有している。 【0019】他方、上記7)の従来例においては、振動
子を支持する梁部材に邪魔されて、振動子の全周を吸音
材で囲む事ができず、遮音効果は不完全である。 【0020】 (発明の目的) 本発明の目的は、有害
振動除去能力に優れた柔らかな弾性部材の使用を可能と
すると共に、振れ検知能力は維持することのできる振れ
検知手段用取付装置を提供することである。 【0021】 【0022】 【0023】 【0024】 【0025】 【0026】 【0027】 【0028】 【0029】 【0030】 【0031】 【0032】 【0033】 【0034】 【0035】 【0036】 【0037】 【0038】 【0039】 【0040】 【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するた
めに、本発明は、筐体に固定され、前記筐体に生じた振
れを検知する為の複数の振れ検知手段を収納する保持手
段と、前記筐体と前記複数の振れ検知手段の間に介在す
る弾性部材とを備え、前記保持手段が、前記筐体に対し
て少なくとも3か所の取付部を有し、これら取付部のう
ち、第1及び第2の取付部を結ぶ線分と第2及び第3の
取付部を結ぶ線分が互いに略直交し、かつ、各々の線分
が前記複数の振れ検知手段の各振れ検知感度軸に対して
も略直交している振れ検知手段用取付装置とするもので
ある。 【0041】 【0042】 【0043】 【0044】 【0045】 【0046】 【0047】 【0048】 【0049】 【0050】 【0051】 【0052】 【0053】 【0054】 【0055】 【0056】 【0057】 【0058】 【0059】 【0060】 【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。 【0061】図6は本発明の振れ検知手段用取付装置を
具備したカメラの概念図である。 【0062】図6において、11はカメラ本体であり、
カメラ全体の動作を制御するカメラCPU12、カメラ
の各種動作の開始トリガとなる操作スイッチ群13、レ
ンズとの信号授受を行うカメラ側マウント接点14、ク
イックリターンミラー15、及び、結像面に置かれたフ
ィルム16等を具備している。 【0063】31は上記のカメラ本体11に対し着脱可
能な交換レンズであり、レンズ群32,33,34、前
記カメラCPU12と通信して該レンズ31のフォーカ
シング駆動及び像振れ補正動作を制御するレンズCPU
35、レンズ側マウント接点36、例えば微小振動に敏
感な振動ジャイロ等の振れ検知センサ37、前記レンズ
群32を光軸方向に進退させてフォカシングを行うフォ
カシングアクチュエータ38、レンズCPU35等の制
御用素子を実装するレンズ基板40、及び、前記振れ検
知センサ37で検出された手振れ信号を基に前記レンズ
CPU35によって制御されてレンズ33を光軸に垂直
な面内で二次元方向に駆動制御し、結像面上の像振れを
抑制する像振れ補正アクチュエータ39等を具備してい
る。 【0064】図1は本発明の第1の実施例における振れ
検知手段用取付装置を具備したカメラの要部構成を示す
分解斜視図であり、図6の交換レンズ31をマウント側
から見た図である。 【0065】交換レンズ31の基台を構成する固定筒5
1の突起51aに対し、マウント52が前述のレンズ基
板40を狭持してネジ53により固定される。54は前
述の振れ検知センサ37を保持するセンサケースであ
る。 【0066】ここで、カメラ等の像振れは上下方向の回
転振れ(以下、ピッチ振れと称す)と左右方向の回転振
れ(以下、ヨー振れと称す)、及び、撮影光軸まわりの
回転振れ(以下、ロール振れと称す)の三次元の振れが
合成したものとして生ずる。このうちロール振れの補正
は省略できるが、少なくともピッチ振れとヨー振れは同
時に補正しなければ効果的な像安定化はなされない。従
って、この実施例においては、ピッチ振れ検知センサ3
7pとヨー振れ検知センサ37yを備え、両センサは発
泡ウレタン等の弾性シート55p,55yを介してケー
ス54のセンサ収納部54a,54bに収納され、爪5
4c,54dで抜け止め固定される。 【0067】そして、振れ検知センサ37p,37yを
収納したケース54の3カ所の穴54e,54f,54
gには円筒形のゴム足56が装着され、ネジ57により
固定筒51の突起51bに固定される。 【0068】一方、振れ検知センサ37p,37yはフ
レキシブルプリント基板で構成されたセンサ基板58に
半田付で接続され、このセンサ基板58はレンズ基板4
0上のコネクタ59にて該レンズ基板40に接続され
る。 【0069】60は振れ検知センサ37p,37yの出
力信号を演算処理する演算処理用回路素子で、振れ信号
の不要成分をカットするフィルタや信号増幅等の機能を
有するオペアンプ等で構成されている。 【0070】前記レンズ基板40には前述したレンズC
PU35が実装され、また前述した像振れ補正アクチュ
エータ39を電気的に接続するためのフレキシブルプリ
ント基板61がコネクタ62を介して接続される。 【0071】以上の構成によると、固定筒51と振れ検
知センサ37p,37yの間にはゴム足56,センサケ
ース54,弾性シート55p,55yが介在するので、
カメラのクイックリターンミラー15やシャッタ、ある
いは、レンズのフォーカシングアクチュエータ38など
の作動による有害な高周波振動が効果的に遮断される。 【0072】更に詳述すると、2個の振れ検知センサ3
7p,37yと筐体であるところの固定筒51との間に
弾性部材であるゴム足56を介在させ、該ゴム足56に
よりこれらをまとめて浮遊支持するようにしている為、
弾性部材の個数を減らすことができ、かつ、有害振動除
去と手振れ振動の伝達維持の両立を図ることができる。
また、2個の振れ検知センサ37p,37yと保持手段
を成すセンサケースとの間に弾性部材である弾性シート
55p,55yを介在させる構造としているため、上記
の様に有害振動除去と手振れ振動の伝達維持の両立を図
ることができ、しかも組立て作業を容易なものにするこ
とができる。更に、上記のような構造にすることによ
り、該取付装置を小型化し、低コスト化を達成すること
が可能となる。 【0073】一方、センサケース54の第1及び第2の
取付穴54eと54f及び第2及び第3の取付穴54f
と54gを結ぶ線分は互いに略直交し、又それぞれの間
隔は振れ検知センサ37p,37yの外形寸法より大な
る長さを有し、かつ、それぞれ略水平及び略垂直となっ
ている(各振れ検知感度軸に対しても直交している)た
め、ゴム足56の剛性を低くしても振れ検知センサ37
p,37yを単独で固定筒51に取付ける場合に比し
て、ピッチ振れ及びヨー振れ方向に対するケース54の
支持剛性は充分高くでき、手振れ等の帯域の振れ検知特
性を悪化させる事がない。 【0074】また、振れ検知センサ37p,37yの出
力信号を取出すために、フレキシブルプリント基板から
成るセンサ基板58を用いているため、新たな弾性部材
を用いることなく、レンズ基板40からの有害振動も効
果的に遮断できる。 【0075】更に、この第1の実施例では、センサ基板
58の上に部品(演算処理用回路素子60)を実装して
いるため、該部品の質量によって該センサ基板58の固
有振動数が減少し、レンズ基板40からの振動遮断効果
を一層高めると共に該レンズ基板40の省スペース化に
も役立っている。 【0076】なお、本実施例において有害振動を遮断す
る部材として弾性シート55とゴム足56を用いている
が、遮断効果の程度に応じてどちらか一方を廃止する事
は可能である。 【0077】また、前記弾性シート55あるいはゴム足
56をセンサケース54と一体成型しても同様の効果が
得られる。 【0078】(第2の実施例)図2は本発明の第2の実
施例における振れ検知手段用取付装置を具備したカメラ
の要部構成を示す分解斜視図である。この図も図1と同
様、図6の交換レンズ31をマウント側から見た図であ
り、図1と同じ構成部品には同一の符号を付してある。 【0079】図2において、71は図1に示した第1実
施例と同様のセンサケースで、振れ検知センサ収納部7
1a,71b、係止爪71c,71d、取付穴71e,
71f,71gを有している。 【0080】一方、振れ検知センサ37p,37yは第
1の弾性シート72p,72yを介してセンサ収納部7
1a,71bに納められ、センサ基板58が半田付され
た後、第2の弾性シート73p,73yを介して押え板
74で押えられ、該押え板74はセンサケース71の係
止爪71c,71dにて抜け止め固定される。以上のセ
ンサユニットがゴム足56を介してネジ57にて固定筒
51の突起51bに取付けられる。 【0081】以上の様にこの第2実施例は、振れ検知セ
ンサ37a,37bを二つの弾性シート72p,72
y、73p,73yで挟み込み、更に押え板74を用い
てセンサケース71に取付ける様にし、有害振動除去と
手振れ振動の伝達維持の両立を図る等、第1の実施例と
同様の効果を得ようとするものである。 【0082】(第3の実施例)図3は本発明の第3の実
施例における振れ検知手段用取付装置を具備したカメラ
の要部構成を示す分解斜視図である。この図も図1と同
様、図6の交換レンズ31をマウント側から見た図であ
り、これらの図と同じ構成部品には同一の符号を付して
ある。 【0083】図3において、センサケース81には、ネ
ジ穴を有した突起81a,81b,81cと取付穴81
e,81f,81gが設けられている。 【0084】一方、フレキシブルプリント基板で構成さ
れたセンサ基板82には、前記突起81a,81b,8
1cと対向する位置に穴82a,82b,82cが設け
られている。そして、該センサ基板82に振れ検知セン
サ37p,37yが半田付された後、ネジ83にて該セ
ンサ基板82がセンサケース81に取付けられる。 【0085】上記振れ検知センサ37p,37yが半田
付されたセンサ基板82をセンサケース81に取付ける
際、振れ検知センサ37p,37yとセンサケース81
の間に弾性シート84p,84yを狭持させるようにし
ている。これは、振れ検知センサ37p,37yがセン
サ基板82に対し、片持ち構造になっているため、数1
0Hz程度の手振れ、あるいは、カメラ振れに対し共振
してしまう恐れがあるので、この共振を防ぐダンパーの
役目を持たせる為である。従って、この共振が無視でき
る程度のものであれば、勿論弾性シート84p,84y
は廃止しても構わない。 【0086】以上の様にこの第3実施例は、振れ検知セ
ンサ37a,37bを、弾性機能を有するセンサ基板8
2を介してセンサケース81に取付ける様にし、新たな
弾性部材を用いることなく、有害振動除去と手振れ振動
の伝達維持の両立を図る等の第1の実施例と同様の効果
を得ようとするものである。 【0087】(第4の実施例)図4は本発明の第4の実
施例における振れ検知手段用取付装置を具備したカメラ
の要部構成を示す分解斜視図である。この図も図1〜図
3と同様、図6の交換レンズ31をマウント側から見た
図であり、これらの図と同じ構成部品には同一の符号を
付してある。 【0088】図4において、フレキシブルプリント基板
で構成されたセンサ基板91には、二つの振れ検知セン
サ37p,37yが半田付接続されている。そして、該
センサ基板91はネジ93により穴91a,91b,9
1cを介して固定筒51の突起51cに取付けられる。
この際、上記の第3の実施例と同様の理由により、振れ
検知センサ37p,37yと固定筒51の間には弾性シ
ート92p,92yが挟持される。また、センサ基板9
1の取付穴部91a,91b,91cから振れ検知セン
サ37p,37yへの有害な高周波振動の遮断効果を高
めるため、該取付穴部91a,91b,91cと振れ検
知センサ37p,37yの半田付部の間には切込みを設
けている。 【0089】以上の様にこの第4実施例は、振れ検知セ
ンサ37p,37yを載せたセンサ基板91を直接固定
筒51へ取付ける様にしたものである。このような構造
にすることにより、前述した第1乃至第3の実施例に対
し、弾性シート等の弾性部材やセンサケース等を不要に
できる。従って、部品点数を大幅に削減でき、かつ効果
的な振動遮断作用を持たせる事ができる。 【0090】(第5の実施例)図5は本発明の第5の実
施例における振れ検知手段用取付装置を具備したカメラ
の要部構成を示す分解斜視図である。この図も図1〜図
4と同様、図6の交換レンズ31をマウント側から見た
図であり、これらの図と同じ構成部品には同一の符号を
付してある。 【0091】上記の第1乃至第4の実施例では、固定筒
51等の筐体を介して伝播してくるメカニカル振動を除
去することを主目的とした実施例であるが、この実施例
においては、振動源から振れ検知手段である振動検知セ
ンサ37a,37bに対して空気中を伝播し、到達する
音響振動をも効果的に遮断するものである。 【0092】図5において、101は図1の54あるい
は図2の71に相当するセンサケースであり、ベース1
01cに対し、センサ収納部101a,101bが形成
される。該センサ収納部101a,101bは前記第
1,第2の形状とは異なり、四方を壁で囲まれた空間と
なっている。そして、ベース101cには前述の実施例
と同様、ゴム足56の装着穴101e,101f,10
1gが設けられ、ゴム足56とネジ57により固定筒5
1に取り付けられる。 【0093】一方、振れ検知センサ37p,37yは、
上記の第2の実施例と同様に、第1の弾性シート72
p,72yを介してセンサ収納部101a,101bに
納められる。そして、センサ基板58を半田付けして振
れ検知センサ37p,37yの半田付端子の余分な出張
りを切断した後、第2の弾性シート73p,73yを載
せて蓋102をケース101に対し接着固定する。な
お、センサ収納部101a,101bの壁の一部にはセ
ンサ基板58を通すための微小段差部101h,101
i,101jが設けられている。 【0094】以上の構成によると、センサケース101
と蓋102で形成された密閉空間であるセンサ収納部1
01a,101bに振れ検知センサ37p,37yが密
閉収納され、かつ、センサ出力は基板58を介して外部
に取り出すことができる。 【0095】ここで、上記のセンサケース101及び蓋
102の材質としては、音響振動を効果的に遮断、ある
いは、減衰する能力の高い物を使用するのが望ましい。
音響遮断効果の高い材質とは、剛性(弾性係数あるいは
硬度)が高く、音波を跳ね返す能力の高い材質で、例え
ば亜鉛ダイキャスト、アルミダイキャスト等の金属、ガ
ラス強化ポリカーボネート等の繊維強化プラスチック、
あるいは、フェライト微粒子や珪素粉末等の無機材料を
混入したプラスチック等が適している。一方、音響減衰
効果の高い材質としては、音波伝達に対して内部損失の
大きいPOM、あるいは、液晶ポリマー等が適してい
る。また、これらは形状自由度にも優れ、比較的低コス
トであるといえる。 【0096】以上の様に、振れ検出センサ37p,37
yをセンサケース101の密閉空間に収納し、これを固
定筒51に取り付ける構造とすることにより、カメラあ
るいはレンズの諸機構の動作による有害な音響振動を効
果的に遮断し、該音響によるセンサ出力のエコーを低減
でき、手振れ検出能力が向上する。 【0097】また、この実施例では、二つのセンサ収納
部101a,101bを各々独立な空間としたため、特
に相互干渉の生じ易い振動ジャイロにおいて問題となる
二つの振れ検知センサ37a,37bの相互干渉の防止
にも多大な効果がある。この相互干渉とは、振れ検知セ
ンサである二つの振動ジャイロの振動子の振動数が微小
量ずれていると、手振れ検知出力に該振動数の差の周波
数信号がエラー成分として載ってしまう現象である。よ
って、この実施例の様に、センサ収納空間が互いに独立
していると、この相互干渉を効果的に防止できる。 【0098】また、前記弾性シート72p,72y、7
3p,73yを吸音作用を持つ発泡シートとすることに
より、一層の音響効果を有すると共に、コスト面及び組
立て作業性に優れたものとすることができる。 【0099】更に、この第5の実施例では、以下の点に
ついても効果を有している。 【0100】振動ジャイロより成る2つの振れ検知セン
サ37p,37yの相互干渉は、一方の振動子の振動が
空気中を音波として他方の振動子に伝わるという経路の
他に、2つの振れ検知センサを接続するプリント基板を
介した経路も存在する。 【0101】この問題に対し、この第5の実施例では、
2つの振れ検知センサの出力信号を取り出すセンサ基板
58に、ハード基板ではく、振動減衰特性の優れたフレ
キシブルプリント基板を用い、かつ、2つの振れ検知セ
ンサ37p,37yの取付部を連結する帯状部58a
(図5参照)をセンサケース101の微小段差部101
i,101jと蓋102とで挟持・拘束することによ
り、該基板58内を伝播する振動を効果的に遮断でき
る。よって、2つの振れ検知センサが発する振動が、該
基板58を介して相互干渉するのを効果的に防止でき
る。 【0102】また、上記センサ基板58の拘束方法は、
上述した2つの部板による挟持の他に、図4に示した様
にセンサ基板58上の2つのセンサ取付部の間の部分を
ネジで取付固定する方法を用いれば、振動遮断効果は更
に優れたものになる。この方式を図5の第5の実施例に
適用するためには、センサ基板58の帯状部58aを一
部幅広にして穴を設け、センサケース101の対向位置
にはネジ穴用スタッドを設けてネジにより該基板58を
該スタッドに固定すれば良い。 【0103】また、上述したセンサ基板58の拘束は、
図4に示した第4の実施例の構成においても効果を発揮
することは言うまでもない。すなわち、図4の実施例で
は空気を介しての2つの振れ検知センサ37p,37y
の相互干渉を防ぐ効果はないが、センサ基板91を介し
ての相互干渉は効果的に防止できる。 【0104】なお、この第5の実施例は、上述の様に音
響振動を遮断する事を主目的としており、メカニカル振
動が比較的少ない場合には、ゴム足56を廃止してセン
サケース101をネジ57にて直接固定筒51に取り付
けても構わない。この場合にもセンサケース101のベ
ース101cの裏面全面を固定筒51に当接させず、図
5に示した突起51bの先端面のみが当接する構造とな
っていれば、固定筒51からの有害振動の伝播を最小限
に抑えられる。また、蓋102もネジ57にてケース1
01と一体で固定筒51に取り付けられる形状とすれ
ば、蓋102の接着工程を廃止でき、組立て作業性が向
上する。 【0105】以上の第1〜第5の実施例によれば、2個
の振れ検知センサを搭載したセンサケースを固定筒に取
付け、かつ、振れ検知センサと固定筒の間に弾性シート
を介在させた事により、省スペース化,低コスト化を図
りながら、振れ検知能力を低下させる事なく、有害な高
周波振動のみを効果的に遮断できるので、カメラ等の振
れ検知装置、あるいは、振れ補正装置に適用する場合、
カメラを小型化,低コスト化しながら、正確な振れ検知
が可能となる。 【0106】更に、振れ検知センサからの振れ信号取出
し用にフレキシブルプリント基板を用い、更に該フレキ
シブルプリント基板上に振れ信号処理用の回路素子を搭
載する事により、該フレキシブルプリント基板を介して
振れ検知センサに達する有害振動を効果的に遮断する事
が可能となる。 【0107】また、第5の実施例によれば、振れ検知セ
ンサを密閉される空間に配するようにしている為、空気
中を伝播してくる音響振動を効果的に遮断することが可
能となる。 【0108】 (発明と実施例の対応) 本実施例にお
いて、固定筒51が本発明の筐体に相当し、振れ検知セ
ンサ37p,37yが本発明の複数の振れ検知手段に相
当し、ゴム足56、及び、弾性シート92p,92y
本発明の弾性部材に相当し、センサケース54,71,
81,101、及び、フレキシブルプリント基板から成
るセンサ基板58が本発明の保持手段に相当する。 【0109】 【0110】 【0111】以上が実施例の各構成と本発明の各構成の
対応関係であるが、本発明は、これら実施例の構成に限
定されるものではなく、請求項で示した機能が達成でき
る構成であればどのようなものであってもよいことは言
うまでもない。 【0112】(変形例)本発明において、振れ検知手段
としては、振動ジャイロ以外に、他の角速度センサや他
のセンサ(変位,角変位センサ、加速度,角加速度セン
サ等、エリアセンサ等)を用いてもよい。 【0113】また、上述の各実施例においては、像振れ
補正手段として、光軸に対し実質的に垂直な面内で不図
示の振れ補正光学部材を動かす事により像振れ防止を行
うものを想定しているが、可変頂角プリズム等の他の像
振れ防止手段を用いるものであっても良い。 【0114】また、本実施例では、一眼レフカメラ,レ
ンズシャッタカメラ,ビデオカメラ等のカメラに適用し
た場合を述べているが、その他の光学機器、更にはその
他の装置にも適用することができる。 【0115】また、振れ検知手段と、その振れ検知手段
に応じる像振れ防止手段とは、互いに装着可能な複数の
装置、例えばカメラとそれに装着可能な交換レンズにそ
れぞれわけて設けることも可能である。 【0116】更に、本発明は、以上の各実施例、又はそ
れらの技術を適当に組み合わせた構成にしてもよい。 【0117】 【発明の効果】 以上説明したように、本発明によれ
ば、有害振動除去能力に優れた柔らかな弾性部材の使用
を可能とすると共に、振れ検知能力は維持することがで
きる。 【0118】 【0119】 【0120】 【0121】 【0122】 【0123】 【0124】 【0125】 【0126】 【0127】 【0128】 【0129】 【0130】 【0131】 【0132】 【0133】 【0134】 【0135】 【0136】 【0137】 【0138】 【0139】 【0140】 【0141】 【0142】 【0143】 【0144】 【0145】 【0146】 【0147】 【0148】 【0149】 【0150】 【0151】 【0152】 【0153】 【0154】 【0155】 【0156】
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第1の実施例における振れ検知手段用
取付装置を具備したカメラの要部構成を示す分解斜視図
である。 【図2】本発明の第2の実施例における振れ検知手段用
取付装置を具備したカメラの要部構成を示す分解斜視図
である。 【図3】本発明の第3の実施例における振れ検知手段用
取付装置を具備したカメラの要部構成を示す分解斜視図
である。 【図4】本発明の第4の実施例における振れ検知手段用
取付装置を具備したカメラの要部構成を示す分解斜視図
である。 【図5】本発明の第5の実施例における振れ検知手段用
取付装置を具備したカメラの要部構成を示す分解斜視図
である。 【図6】本発明の振れ検知手段用取付装置を具備したカ
メラの概念図である。 【符号の説明】 37p,37y 振
れ検知センサ 40 レ
ンズ基板 51 筐
体 53,56,57 ネ
ジ 55p,55y、72p,72y、73p,73y 弾
性シート 54,71,81,101 セ
ンサケース 56 ゴ
ム足 58,82,91 セ
ンサ基板 84p,84y、92p,92y 弾
性シート 60 演
算処理用回路素子 102 蓋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 17/00 - 17/02 G03B 17/22 - 17/34 G03B 17/38 - 17/46 G03B 5/00 - 5/08

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 筐体に固定され、前記筐体に生じた振れ
    を検知する為の複数の振れ検知手段を収納する保持手段
    と、前記筐体と前記複数の振れ検知手段の間に介在する
    弾性部材とを備え、前記保持手段は、前記筐体に対して
    少なくとも3か所の取付部を有し、これら取付部のう
    ち、第1及び第2の取付部を結ぶ線分と第2及び第3の
    取付部を結ぶ線分は互いに略直交し、かつ、各々の線分
    は前記複数の振れ検知手段の各振れ検知感度軸に対して
    も略直交していることを特徴とする振れ検知手段用取付
    装置。
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