JP3401409B2 - 印影またはサインの偽造防止用書面 - Google Patents
印影またはサインの偽造防止用書面Info
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Description
書、預金通帳、預金の残高証明書、質権設定書、身分証
明書、パスポート、住民票、戸籍謄本、印鑑証明書、株
券、納税証明書、その他の記載書面から、印影、サイン
等をスキャナー装置で読み取り、その画像データを、他
の記載書面に不正にプリントして偽造を行うことを防止
するための印影またはサインの偽造防止用書面に係るも
のである。
帳、預金の残高証明書、質権設定書、身分証明書、パス
ポート、住民票、戸籍謄本、印鑑証明書、株券、納税証
明書等の一定の事項を記載した記載書面が、近年大量に
用いられ、また社会の経済的流通秩序、法秩序を維持す
る上で、極めて重要な役割を果たしている。
うスキャナー装置や、データを印字するモノクロプリン
タ、カラープリンタ、簡易印刷機、謄写印刷機等の飛躍
的技術の進歩により、極めて精巧で品質が良く、しかも
廉価な製品が販売されている。その結果、上述の如き一
定の事項を記載した記載書面の中から、印影、サイン等
をスキャナー装置等で精巧に読み取り、この読み取った
画像データを、偽造を行おうとする他の同一形態の書面
の表示部に、モノクロプリンタ、カラープリンタ、簡易
印刷機、謄写印刷機等の印刷機によりプリントして偽造
を行うことが行なわれている。
置、カラーコピー機、モノクロコピー機、カラープリン
タ、簡易印刷機、謄写印刷機等の一般に普及する装置を
使用して、特殊な技術を有しない者が、何らの特殊技術
を用いずに、簡易に行うことが可能となっている。しか
も、各種書面の用紙は、例えば銀行の店頭等に持ち出し
自由に常置されているものもあり、書面を持ち帰って容
易に偽造行為を行う事が可能となる。
として、特開平7−309082号公報記載の如く、特
殊な処理を施した被覆シール等で印影やサインを被覆す
ることにより、スキャナー装置で容易に読み取る事がで
きないようにした偽造防止措置が知られている。
帳の印影やサインに、このような偽造防止処置を施さな
い金融機関も存在する。また、偽造防止処置を施してあ
る預金通帳を使用していても、使用者がこの預金通帳に
使用しているものと同じ印鑑やサインを、他の偽造防止
処置を施していない書類に使用している場合がある。す
ると、これらの偽造防止処置を施していない印影、サイ
ンを、スキャナー装置で読み取って、画像データとして
コンピュータに取り込んだり、印影やサインをコピーし
て得た画像データを謄写版の謄写スクリーンに焼き付け
て転写することができる。
面の表示部に、本物の印影やサインと寸分違わぬよう
に、各種プリンタや簡易印刷機、謄写印刷機等でプリン
トすることが可能となる。これらのスキャナー装置や印
刷装置は、一般家庭で広く使用されているものでも、技
術の進歩により、精巧かつ特殊な技術を要することなく
操作が可能なものである。
書面の表示部に近接して、厚みを有する貼着本体を貼着
し、書面に凹凸を設ける事により、プリント面と印刷機
械との接触不良を起こさせて鮮明なプリントを妨害した
り、印刷機械に故障を発生させることにより、印影やサ
イン等の偽造を確実に妨害するとともに、偽造プリント
を第3者が明確に判別できるようにするものである。
題を解決するため、偽造防止目的の書面の印影またはサ
インを表示する表示部に近接して貼着本体を貼着し、こ
の貼着本体を、表示部への印刷機によるプリントに障害
を生じる0.15mm〜2.0mmの厚みで形成すると
ともに貼着本体の書面への貼着力を、貼着本体の剥離時
に書面を破損する強さとして成るものである。
の印影またはサインを表示する表示部に近接して貼着本
体を貼着し、この貼着本体を、表示部への印刷機による
プリントに障害を生じる0.15mm〜2.0mmの厚
みで形成するとともに貼着本体を、書面から剥離すると
破断して、再貼着不能となる強さとして成るものであ
る。
の印影またはサインを表示する表示部に近接して貼着本
体を貼着し、この貼着本体を、表示部への印刷機による
プリントに障害を生じる0.15mm〜2.0mmの厚
みで形成するとともに貼着本体を、離型剤により一定表
示を施した表面フィルムに蒸着面を設け、剥離時に一定
表示部分のみの蒸着面が表面フィルムから剥離するよう
にした蒸着フィルムにより形成して成るものである。
の印影またはサインを表示する表示部に近接して貼着本
体を貼着し、この貼着本体を、表示部への印刷機による
プリントに障害を生じる0.15mm〜2.0mmの厚
みで形成するとともに貼着本 体を、貼着部を設けた基板
フィルムと、この基板フィルムの上面に圧力処理により
剥離後の再貼着不能に接着配置した表面フィルムとによ
り形成して成るものである。
て直線的に貼着しても良い。
枚を近接して平行に貼着しても良い。
枚を交差する方向に貼着しても良い。
する位置の少なくとも一部を被覆可能な形状としても良
い。
これを記載事項の偽造防止に使用する場合には、金融機
関等の取扱者は、偽造防止目的の書面に於いて、記載事
項の表示部に近接して貼着本体を貼着部により貼着して
おく。そして、書面の提出者は、この貼着本体を貼着し
た書面の表示部に、捺印したりサインを記入することが
できる。この貼着本体は、表示部を被覆することなく貼
着されているので、正当に捺印やサインを行う上での妨
げとはならず、明確な記載が可能である。そして、金融
機関の店頭窓口等の所定の取扱者に書面を提出すること
ができる。この書面を渡された取扱者は、印影、サイン
が鮮明に記載され、先に届け出のあった印影、サインと
同一のものかどうか確認した後、提出者に対して所定の
業務を行うものとなる。
着した書面を持ち帰り、他の書面からスキャナー装置で
読み取った印影、サインの画像データを、当該書面の表
示部に適宜の印刷機でプリントしようとすると、厚みの
ある貼着本体に印字用のヘッドピンが引っかかって破損
したり、用紙送りの際に紙詰まりを発生させる等の不具
合を生じ、偽造行為を阻むものとなる。
スクリーン等に、印影、サイン等の画像データを焼き付
けて転写しておき、謄写版を書面の表示部に載置して、
謄写スクリーンの上面からインクを押しつけて行うもの
であるが、貼着本体の貼着により、表示部周辺に段差が
形成されるので、表示部に謄写スクリーンを平面的に接
触させにくいものとなる。そのため、貼着本体に近接し
た部分では、プリントにかすれが生じて不鮮明となり、
この書面を取扱者に提出しても、取扱者は容易に偽造行
為を発見することができる。このように、書面への貼着
本体の貼着により、印影、サインの偽造を効果的に防止
することが可能となる。
紙の紙送り方向に対して、垂直方向にヘッドピン等の印
字手段が往復しながら摺動することにより、プリントが
行われるものである。そのため、貼着本体の貼着本体
は、表示部の一側に近接して貼着するとともに、ヘッド
ピンの摺動方向に対して垂直な方向に直線的に貼着すれ
ば、プリントの際に、ヘッドピンの摺動方向に貼着本体
が配置されるので、この貼着本体にヘッドピンが突き当
たり易くなり、偽造プリントを有効に防止することが可
能となる。
すると、コストは低いが、印刷機械の印字範囲を調節し
たり、用紙のセット位置をずらすことにより、ヘッドピ
ンが貼着本体部分を回避して摺動するように操作し、正
常にプリント処理を行える場合の生じることが絶無とは
言えない。また、謄写印刷機の場合は、プリント位置を
貼着本体を貼着していない方向にずらしてプリントする
ことにより、プリントのかすれを少なくすることができ
る可能性もある。そこで、これらの不正行為を防止する
ため、表示部に近接して複数枚の貼着本体を、表示部を
介して平行に貼着すれば、表示部は両側から貼着本体で
挟むように配置されて、プリント可能な範囲を狭くする
ことができる。
が摺動するように調節するのは非常に困難であるし、ヘ
ッドピンの往復の両方向に貼着本体が配置されるので、
一枚だけ貼着するよりもややコスト高とはなるが、ヘッ
ドピンが貼着本体に突き当たる確率を増大させ、偽造プ
リントの防止をより効果的に行える。また、謄写印刷機
の場合も、表示部の両側に段差が形成されるので、プリ
ントがかすれ易くなるし、プリント位置をずらすことも
不可能となる。
平行に貼着した場合は、この貼着本体とヘッドピンの摺
動方向とが平行となるように用紙の向きを90度回転さ
せて配置することにより、表示部に於いてヘッドピンの
摺動先には貼着本体が配置されないものとなり、表示部
へのプリントを行うことができる可能性が絶無とは言え
ない。そのため、表示部に近接して複数枚の貼着本体を
交差する方向に貼着すれば、用紙の挿入方向を変えて
も、ヘッドピンの摺動方向に必ず貼着本体が配置される
ので、偽造プリントを有効に防止することができる。
すると、書面の表示部が円形等の曲線を有する場合、表
示部と近接可能な範囲が狭くなり、偽造プリントが行い
易いものとなる。そこで、貼着本体は、表示部の外周縁
に近接する位置の少なくとも一部を被覆可能な形状とす
ると良い。例えば、円形の表示部の外周縁に合わせて貼
着本体の外周縁を円弧状に形成し、表示部の外周縁に近
接して貼着本体を貼着すると、表示部の外周縁と貼着本
体との近接割合が多くなり、偽造プリントを行いにくい
ものとなる。特に、表示部の外周縁に近接する位置全体
を被覆するように貼着本体を形成すれば、印字範囲を最
小限に狭めることとなり、ヘッドピンと接触する機会を
多くしてその破損率を高めるとともに、謄写印刷機の場
合は、表示部の外周縁全体に段差が形成されるので、プ
リントをより不鮮明なものとすることができ、偽造プリ
ントを効果的に防止することができる。
2.0mmとしたから、偽造プリントを確実に防止する
とともに、書面自体が嵩張ることのないものとなる。貼
着本体を0.15mmよりも薄く形成すると、紙詰まり
を起こすことなくスムーズにプリント可能となるし、ヘ
ッドピンが突き当たりにくいものとなる。また、謄写版
でのプリントに支障を来すような段差も書面に形成され
ないものとなる。そのため、印影、サイン等の偽造プリ
ントを行い易いものとなる。また、貼着本体を2.0m
mよりも厚く形成すると、偽造防止には効果があるが、
正当な取扱者が複数枚の書面を重ねて事務作業や保管を
行う場合に、嵩張って収納容積を大きくし、取り扱いが
煩わしいものとなる。
して偽造プリントを行い、その後に接着剤等で貼着本体
を再貼着することにより、偽造行為を隠蔽しようとする
場合も生じる。この剥離行為を防止するため、貼着部の
接着力を強固なものとすることにより、無理に剥離しよ
うとすると、書面の用紙が破損して使用不能となる等、
不正行為を阻止することができる。また、貼着本体を脆
弱に形成すれば、不正に剥離しようとすると、貼着本体
が破断して再貼着不能となり、偽造者による剥離行為を
正当な取扱者が容易に判別して、偽造を発見することが
できる。
を施した表面フィルムに蒸着面を設け、剥離時に一定表
示部分のみの蒸着面が表面フィルムから剥離するように
した蒸着フィルムにより形成しても良い。この貼着本体
を書面から剥離すると、離型剤を施した部分の蒸着面が
表面フィルムから容易に剥離し、この剥離した蒸着面が
貼着部とともに書面に残留する。そのため、表面フィル
ムの表面及び書面に、警告の意味を有する一定表示が表
示されるものとなる。そして、一度剥離された表面フィ
ルムを書面に再度止着しても、表面フィルムの離型剤部
分には蒸着面を再度貼着できないから、一定表示が明確
に表示され、剥離行為を容易に判別できるものとなる。
して貼着本体を形成する方法の他にも、貼着部を設けた
基板フィルムと、この基板フィルムの上面に圧力処理に
より剥離後の再貼着不能に接着配置した表面フィルムと
により、貼着本体を形成する方法もある。この貼着本体
を剥離しようとすると、基板フィルムは貼着部とともに
書面上に残留し、表面フィルムのみが剥離される。この
表面フィルムは圧力処理により基板フィルムと接着して
いるので、表面フィルムを基板フィルムに再度接着しよ
うとしても、接着不可能なものとなり、剥離行為を容易
に判別できるものとなる。
るとともに、基板フィルムをプリントに支障がない程度
の薄さで形成する。そして、正当な取扱者が書面のデー
タを適宜の装置で読み取ったり、適宜の事項をプリント
したい場合は、この表面フィルムを剥離すれば、装置を
損傷することなく正常な処理が可能となる。また、表面
フィルムのみを剥離するので、剥離時に書面の用紙が破
れるようなことがなく、取扱者の事務処理を妨げること
がないものとなる。
ば、(1)は偽造防止目的の書面で、例えば預金の払戻請
求書等、正当事項を記載することにより、一定の経済的
価値を生じるものである。そして、この書面(1)には、
印影、サイン等を施す表示部(2)を設けている。そし
て、図1に示す如く、書面(1)の表示部(2)の一側に近
接して、長方形状の貼着本体(3)を直線的に貼着してい
る。この貼着本体(3)は、図2に示す如く、樹脂、紙等
の表面フィルム(4)の一面に、適宜の接着剤を用いて貼
着部(5)を設けることにより形成するとともに、書面
(1)への貼着時の厚さを0.15mmとしている。ま
た、貼着部(5)は、容易に剥離することができないよう
に強固な接着力で形成している。
使用して預金の引き出しを行う場合には、書面(1)に必
要事項を記入し、預金通帳の印影と同一の印鑑を使用し
て、表示部(2)に捺印するかサインをした後、金融機関
の窓口等の取扱者に提出する。すると、取扱者は、表示
部(2)の印影やサインが鮮明であれば、この印影やサイ
ンを、預金通帳に予め行ってある印影、サインと比較の
上、同一のものと確認できたなら、所定の払戻業務を遂
行するものとなる。
き出しを行おうとする者は、預金通帳に表示した印影、
または預金通帳とは別個の書類から、同一の印影を種々
の不正行為により入手し、この印影をスキャナー装置等
で読み取る。この読み取った印影の画像データを印刷機
によりプリントして偽造を行おうとする。この画像デー
タを、カラープリンタを用いて朱肉と同様の色合いで精
巧にプリントできるものである。
ドットプリンタ、インクジェットプリンタ、レーザープ
リンタ等が存在する。そして、ドットプリンタやインク
ジェットプリンタは、書面(1)の紙送り方向に対して垂
直方向に、印字用のヘッドピンを往復して摺動させるこ
とにより、書面(1)にインクを転写してプリントするも
のである。しかし、この書面(1)とヘッドピンとの間隔
は、狭小であるため、貼着本体(3)を貼着した書面(1)
の表面をヘッドピンが摺動する過程で、このヘッドピン
が貼着本体(3)に突き当たって、摺動不能となったり、
折れたりして、うまくプリントができず、偽造を防止す
るものとなる。
凹凸が形成されて厚みが不均一となるため、プリンタド
ラムや排出口に引っかかって装置内で紙詰まりを起こ
し、プリントが正常に行われなくなるとともに装置の故
障の原因にもなる。また、謄写印刷機を使用して、印影
をプリントする方法も存在する。これは、印影を謄写版
の謄写スクリーンに焼き付けて転写しておき、この謄写
版を、書面(1)の表示部(2)の上面に配置し、謄写スク
リーンを用紙に接触させながら、上面からインクを塗布
してプリントを行うものである。
(1)では、表示部(2)の外周に貼着本体(3)による段差
が生じるので、謄写スクリーンを平面的に密着して表示
部(2)と接触させるのが困難となる。そのため、貼着本
体(3)に近い部位ではインクがかすれて不鮮明にプリン
トされ、正式書面として使用することはできないものと
なる。また、貼着本体を剥離して、偽造プリントを行お
うとしても、貼着部(5)を強固に形成しているので、書
面(1)の用紙や表面フィルム(4)が破損してしまい、剥
離の事実が明らかとなるため、偽造が困難なものとな
る。
みに貼着本体を貼着する方法だと、レーザープリンタ等
のように用紙全体が装置内を通過する場合は、効果があ
るが、ドットプリンタやインクジェットプリンタの場合
は、プリンタへの用紙のセット位置をずらすことによ
り、ヘッドピンが貼着本体(3)に接触しないように摺動
範囲を調節してプリント可能となることが絶無とは言え
ない。また、謄写版の載置位置を貼着本体(3)とは反対
側にずらすことにより、偽造した印影のかすれを僅かな
ものとし、正式に受理され得るものとなる可能性もあ
る。
施例では図3に示す如く、表示部(2)の両側に、2枚の
貼着本体(3)を、表示部(2)に近接して平行に貼着して
いる。すると、ドットプリンタやインクジェットプリン
タのヘッドピンの両方の摺動方向に貼着本体(3)が配置
されて、ヘッドピンが貼着本体(3)に突き当たる確率が
高くなるし、2枚の貼着本体(3)で囲まれた表示部(2)
のみをヘッドピンが摺動するように調節することは困難
である。また、謄写印刷機の場合は特に、表示部(2)の
両側に段差が形成されるし、プリント位置を表示部(2)
の左右のどちらにもずらすことができないので、印影の
両側がかすれ易くなり、鮮明なプリントを行うのは非常
に困難となる。
方向のみに直線的に貼着本体(3)を貼着した場合は、用
紙の配置を90度回転させてプリンタにセットすれば、
ヘッドピンの摺動方向と平行に貼着本体(3)の長さ方向
が配置され、表示部(2)に於いてはヘッドピンの摺動方
向に貼着本体(3)が配置されないものとなる。すると、
ヘッドピンを貼着本体(3)に付き当てること無しに、正
常に偽造プリントを行うことの可能性が絶無とは言えな
い。そのため、他の異なる第3実施例では、図4に示す
如く、表示部(2)に近接して2枚の貼着本体(3)を交差
する方向に貼着している。すると、用紙を回転させてプ
リンタにセットしても、ヘッドピンの摺動先に貼着本体
(3)が配置されるので、偽造プリントを行うのが更に困
難なものとなる。また、この第3実施例では、2枚の貼
着本体(3)を交差する方向に貼着しているが、3枚また
は4枚の貼着本体(3)を貼着しても良く、コストはかか
るが、偽造防止効果がより向上するものとなる。
接して直線的に貼着本体(3)を貼着しているが、第4実
施例では、図5に示す如く、表示部(2)が円弧等の曲線
を有して直線的ではない場合、貼着本体(3)を、表示部
(2)の形状に合わせて曲線的に形成し、表示部(2)の外
周縁に近接した位置を広い範囲で被覆可能なよう形成し
ている。すると、貼着本体(3)と表示部(2)との近接範
囲が拡大し、偽造プリントの実行を更に困難なものとす
ることができる。また、他の異なる第5実施例では、図
6に示す如く、貼着本体(3)を、表示部(2)の外周縁に
近接する面を全て被覆可能に形成している。すると、プ
リンタによるプリントが非常に困難となるとともに、謄
写印刷機の場合も印影の外周部分全体がかすれ易くなる
ので、偽造防止効果が高いものとなる。
本体(3)は、偽造防止効果が大きいし、第2、第3実施
例の如く何枚も貼着する手間が省ける反面、形成面積を
大きくしてコスト高となったり、表示部(2)の形状に合
わせて形成する手間を要することがある。また、正当な
書面(1)の提出者が、表示部(2)の直径よりも大きな直
径の印鑑を用いて捺印する場合、表示部(2)から印鑑が
はみ出して、貼着本体(3)と接触してしまい、鮮明に捺
印することが困難となることがある。そのため、使用目
的、予算、その他に応じて、上記第1〜第5実施例の中
で適切なものを選択して実施するのが望ましい。
警告等の一定表示が表示され、偽造を容易に判別できる
ように形成することにより、偽造防止効果を更に向上さ
せることができる。この貼着本体(3)の構造を説明する
と、図7に示す如く、ポリエチレンテレフタレートフィ
ルムで形成した透明または半透明の表面フィルム(4)の
貼着側に、シリコン等の適宜の離型剤により、一定の意
味を有する記号、文字等の警告表示を印刷して剥離容易
な離型部(8)を設ける。この離型部(8)の警告表示は、
開封無効、開封済み等の文字警告表示であっても、特定
の記号、数字であっても、要するに当事者が開封の事実
を理解し得るものであればよい。
て、表面フィルム(4)の貼着側に、アルミを蒸着して蒸
着面(10)を設けることにより、蒸着フィルム(11)を
形成している。この蒸着フィルム(11)の蒸着面(10)
に、適宜の接着剤を用いて貼着部(5)を設けることによ
り、貼着本体(3)を形成している。この貼着本体(3)
は、未使用時には貼着部(5)側に離型紙(図示せず)等で
被覆している。そして、使用時にこの離型紙を剥離し、
書面(1)の表示部(2)に近接して貼着するが、表面フィ
ルム(4)の離型部(8)部分の蒸着面(10)は、この離型
紙の剥離によっては表面フィルム(4)から剥離されず、
警告表示が誤って表示されることはないものである。
於いて、偽造を行うために、偽造者が貼着本体(3)を剥
離しようとすると、図8に示す如く、蒸着フィルム(1
1)が貼着部(5)の一部とともに書面(1)から剥離され
る。そして、この蒸着フィルム(11)は、表面フィルム
(4)に離型部(8)が形成されているため、この離型部
(8)に施された蒸着面(10)は、容易に剥離し、この蒸
着面(10)に付着した貼着部(5)とともに書面(1)の表
面に残留する。
フィルム(4)の離型部(8)により警告表示が表示される
とともに、書面(1)の表面にも、貼着部(5)とこれに残
留した蒸着面(10)により、警告表示が表示されるもの
となる。そして、一度剥離された蒸着フィルム(11)を
接着剤等を用いて書面(1)に再貼着しようとしても、表
面フィルム(4)の離型部(8)部分には、書面(1)に残留
した蒸着面(10)を再度貼着することはできないので、
剥離の事実を消すことはできず、この書面(1)を受け取
った取扱者は、偽造行為を容易に判別できるものとな
る。
と、正当な取扱者が読み取り装置等で書面(1)の記載事
項を読み込んだり、プリンタを用いて必要事項を書面
(1)にプリントしようとしても、偽造を行おうとする時
と同様な不具合が生じ、事務処理を円滑に行えなくなっ
てしまう。そのため、偽造者が貼着本体(3)を剥離する
と、その剥離事実が明確に判別可能であるとともに、正
当な取扱者は、容易に貼着本体(3)を剥離して、事務処
理を行うことが可能な貼着本体が必要となる。
体(3)は、表面フィルム(4)の貼着側に、シリコン印刷
により、警告表示を印刷して離型部(8)を設けるととも
に、アルミ蒸着により蒸着面(10)を施して蒸着フィル
ム(11)を形成し、この蒸着面(10)側に、適宜の接着
剤を用いて表面貼着部(12)を形成するとともに、この
外面に基板フィルム(13)を接着している。そして、こ
の基板フィルム(13)の貼着側に、接着剤を用いて書面
(1)への貼着部(5)を強固に形成することにより、貼着
本体(3)を形成している。この貼着本体(3)全体の厚み
は、0.15mm〜2.0mmとするとともに、貼着部
(5)と基板フィルム(13)との厚みは、0.15mmよ
りも薄く形成している。
すると、図10に示す如く、離型部(8)の蒸着面(10)
が剥離されることにより、警告表示が表示される。そし
て、正当な書面(1)の提出者が、書面(1)の表示部(2)
に捺印して取扱者に提出すると、この取扱者は、警告表
示が表示されていなければ、正当な書面(1)であること
を判別できる。そして、取扱者自身がこの書面(1)にプ
リント処理等の適宜の処理を行いたい場合は、蒸着フィ
ルム(11)を基板フィルム(13)から剥離する。このよ
うに蒸着フィルム(11)のみを剥離するので、書面(1)
を破損することがない。そして、書面(1)に残った基板
フィルム(13)と貼着部(5)の厚さは、0.15mmよ
りも薄いから、取扱者は円滑に事務処理を行うことがで
きる。
く、貼着本体(3)は、基板フィルム(13)に接着剤によ
り強固な貼着部(5)を設け、この貼着部(5)とは反対側
の基板フィルム(13)の表面に、表面フィルム(4)を配
置して形成している。この表面フィルム(4)と基板フィ
ルム(13)とを、圧力処理により接着している。この接
着は、表面フィルム(4)と基板フィルム(13)とが強固
に接着して、通常は分離不能であるが、人手により容易
に剥離可能であり、しかも剥離後は再貼着不能なもので
ある。また、基板フィルム(13)と貼着部(5)とを合わ
せた厚さを、プリントの障害とならない程度の薄さで形
成している。また、表面フィルム(4)には、注意書き等
を印字しておくこともできる。
き圧力処理で形成する貼着本体(3)は、蒸着フィルム
(11)を用いて形成することもできる。その構造は、図
13に示す如く、表面フィルム(4)の貼着側に、アルミ
蒸着を施して蒸着面(10)を設け、この蒸着面(10)を
接着フィルム(14)でコーティングすることにより、蒸
着フィルム(11)を形成している。そして、この接着フ
ィルム(14)と、貼着部(5)を設けた基板フィルム(1
3)とを圧力処理により接着し、貼着本体(3)を形成し
ている。このように、蒸着フィルム(11)と基板フィル
ム(13)との間隔に、接着フィルム(14)を配置するこ
とにより、蒸着フィルム(11)と基板フィルム(13)と
の圧着を良好に行うことができる。
た各々の貼着本体を貼着した書面(1)でも、偽造を効果
的に防止可能であるとともに、正当な取扱者は、図1
2、図14に示す如く、表面フィルム(4)を剥離するこ
とにより、円滑に事務処理を行うことが可能となる。
から、経済的価値を生じる書面に於いて、捺印を行った
りサインの記入を行う表示部に近接して、貼着本体を貼
着することにより、偽造者が印影やサインを印刷機によ
り偽造プリントするのを確実に防止することができる。
そして、無理に偽造しようとすると、印刷装置が破壊さ
れるなどの損害を偽造者にもたらすものとなる。また、
貼着本体を無理に剥離しようとすると、書面や貼着本体
が破損したり、剥離の痕跡を残すことにより、偽造者に
よる剥離行為を正当な取扱者が容易に判別して、偽造を
発見することができるものである。
の平面図。
実施例の平面図。
着した第3実施例の平面図。
た貼着本体の第4実施例の平面図。
た第5実施例の平面図。
断面図。
の断面図。
他の実施例の断面図。
態の断面図。
圧力処理にて形成した実施例の断面図。
状態の断面図。
圧力処理にて形成した他の実施例の断面図。
状態の断面図。
Claims (8)
- 【請求項1】 偽造防止目的の書面の印影またはサイン
を表示する表示部に近接して貼着本体を貼着し、この貼
着本体を、表示部への印刷機によるプリントに障害を生
じる0.15mm〜2.0mmの厚みで形成するととも
に貼着本体の書面への貼着力を、貼着本体の剥離時に書
面を破損する強さとした事を特徴とする印影またはサイ
ンの偽造防止用書面。 - 【請求項2】偽造防止目的の書面の印影またはサインを
表示する表示部に近接して貼着本体を貼着し、この貼着
本体を、表示部への印刷機によるプリントに障害を生じ
る0.15mm〜2.0mmの厚みで形成するとともに
貼着本体を、書面から剥離すると破断して、再貼着不能
となる強さとした事を特徴とする印影またはサインの偽
造防止用書面。 - 【請求項3】偽造防止目的の書面の印影またはサインを
表示する表示部に近接して貼着本体を貼着し、この貼着
本体を、表示部への印刷機によるプリントに障害を生じ
る0.15mm〜2.0mmの厚みで形成するとともに
貼着本体を、離型剤により一定表示を施した表面フィル
ムに蒸着面を設け、剥離時に一定表示部分のみの蒸着面
が表面フィルムから剥離するようにした蒸着フィルムに
より形成した事を特徴とする印影またはサインの偽造防
止用書面。 - 【請求項4】偽造防止目的の書面の印影またはサインを
表示する表示部に近接して貼着本体を貼着し、この貼着
本体を、表示部への印刷機によるプリントに障害を生じ
る0.15mm〜2.0mmの厚みで形成するとともに
貼着本体を、貼着部を設けた基板フィルムと、この基板
フィルムの上面に圧力処理により剥離後の再貼着不能に
接着配置した表面フィルムとにより形成した事を特徴と
する印影またはサインの偽造防止用書面。 - 【請求項5】 貼着本体は、表示部の一側に近接して直
線的に貼着する事を特徴とする請求項1、2,3または
4の印影またはサインの偽造防止用書面。 - 【請求項6】 貼着本体は、表示部の両側に、複数枚を
近接して平行に貼着する事を特徴とする請求項1、2,
3または4の印影またはサインの偽造防止用書面。 - 【請求項7】 貼着本体は、表示部に近接して複数枚を
交差する方向に貼着する事を特徴とする請求項1、2,
3または4の印影またはサインの偽造防止用書面。 - 【請求項8】 貼着本体は、表示部の外周縁に近接する
位置の少なくとも一部を被覆可能な形状とした事を特徴
とする請求項1、2,3または4の印影またはサインの
偽造防止用書面。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20659597A JP3401409B2 (ja) | 1997-07-31 | 1997-07-31 | 印影またはサインの偽造防止用書面 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20659597A JP3401409B2 (ja) | 1997-07-31 | 1997-07-31 | 印影またはサインの偽造防止用書面 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1152864A JPH1152864A (ja) | 1999-02-26 |
JP3401409B2 true JP3401409B2 (ja) | 2003-04-28 |
Family
ID=16526008
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20659597A Expired - Fee Related JP3401409B2 (ja) | 1997-07-31 | 1997-07-31 | 印影またはサインの偽造防止用書面 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3401409B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
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---|---|---|---|---|
EP3333834A4 (en) * | 2015-08-04 | 2019-03-20 | Yupo Corporation | EASY TO REMOVE LAYER LABEL, METHOD FOR MANUFACTURING SAME, METHOD FOR USING THE SAME, ADHEREE PART WITH EASY-TO-REMOVE LAYER LABEL, AND METHOD FOR ESTIMATING AN OPENING |
-
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- 1997-07-31 JP JP20659597A patent/JP3401409B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
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