JP3399011B2 - 紫外線赤外線吸収ガラス - Google Patents
紫外線赤外線吸収ガラスInfo
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は紫外線赤外線吸収ガラス
に関する。詳しくは紫外線、熱線の吸収能に優れたブロ
ンズ色ないしは灰色の紫外線赤外線吸収ガラスに関す
る。
に関する。詳しくは紫外線、熱線の吸収能に優れたブロ
ンズ色ないしは灰色の紫外線赤外線吸収ガラスに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、用いられて来た着色ガラスには次
のような物がある。Fe2 O3 にCoOを添加した、い
わゆるブルー色ガラス、Fe2 O3 の含有量をブルー色
ガラスより高くして熱線吸収能を向上させた、いわゆる
グリーン色ガラス、Fe2 O3、CoO、NiO、Se
を着色剤とした、いわゆる灰色乃至ブロンズ色ガラス等
である。Fe2 O3 の含有量が比較的大きいブルーとグ
リーンは、熱線及び紫外線吸収が比較的大きいが、近
時、車両の内装の高級化に伴ない、紫外線による内装材
の劣化を防止したいという要求が強くなったことから、
紫外線吸収に優れ、同時に省エネルギーに対する要求を
満足することのできる、熱線吸収の一層大きな紫外線赤
外線吸収ガラスが開発された。このガラスはFe2 O3
を従来より多量に含有することから、グリーン色をして
いる。
のような物がある。Fe2 O3 にCoOを添加した、い
わゆるブルー色ガラス、Fe2 O3 の含有量をブルー色
ガラスより高くして熱線吸収能を向上させた、いわゆる
グリーン色ガラス、Fe2 O3、CoO、NiO、Se
を着色剤とした、いわゆる灰色乃至ブロンズ色ガラス等
である。Fe2 O3 の含有量が比較的大きいブルーとグ
リーンは、熱線及び紫外線吸収が比較的大きいが、近
時、車両の内装の高級化に伴ない、紫外線による内装材
の劣化を防止したいという要求が強くなったことから、
紫外線吸収に優れ、同時に省エネルギーに対する要求を
満足することのできる、熱線吸収の一層大きな紫外線赤
外線吸収ガラスが開発された。このガラスはFe2 O3
を従来より多量に含有することから、グリーン色をして
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ブロンズ色ガラス、特に灰色ガラスはブルー色ガラスと
比べて、Fe2 O3 の含有量が小さいために、紫外線及
び熱線の吸収が充分でなく、車両用の内装材を紫外線に
よる劣化から防止したいという要求を満足するには不十
分であった。車両のデザイン上からは、紫外線及び熱線
吸収能に優れた灰色ないしはブロンズ色の紫外線赤外線
吸収ガラスが望まれている。先に発明者らは、還元剤と
して酸化錫を含む熱線吸収能の大きい、灰色の熱線吸収
ガラスを提案したが、酸化錫は高価であるという不都合
があった。
ブロンズ色ガラス、特に灰色ガラスはブルー色ガラスと
比べて、Fe2 O3 の含有量が小さいために、紫外線及
び熱線の吸収が充分でなく、車両用の内装材を紫外線に
よる劣化から防止したいという要求を満足するには不十
分であった。車両のデザイン上からは、紫外線及び熱線
吸収能に優れた灰色ないしはブロンズ色の紫外線赤外線
吸収ガラスが望まれている。先に発明者らは、還元剤と
して酸化錫を含む熱線吸収能の大きい、灰色の熱線吸収
ガラスを提案したが、酸化錫は高価であるという不都合
があった。
【0004】また本発明者らは、酸化鉄、酸化チタン、
酸化セリウム、セレン、酸化コバルト、酸化ニッケルを
含有する紫外線、熱線の吸収能の高い車両用ブロンズガ
ラスを提案したが、酸化鉄の含有量を比較的大きくした
ために、ガラスの刺激純度が高くなるという問題点があ
った。とりわけ自動車のデザイン上からは、刺激純度の
小さな、機能性ガラスが望まれているので、刺激純度が
大きいことは重大な問題であった。
酸化セリウム、セレン、酸化コバルト、酸化ニッケルを
含有する紫外線、熱線の吸収能の高い車両用ブロンズガ
ラスを提案したが、酸化鉄の含有量を比較的大きくした
ために、ガラスの刺激純度が高くなるという問題点があ
った。とりわけ自動車のデザイン上からは、刺激純度の
小さな、機能性ガラスが望まれているので、刺激純度が
大きいことは重大な問題であった。
【0005】本発明は、前述のごとき従来の紫外線赤外
線吸収ガラスが抱えていた問題点を解決し、紫外線、熱
線吸収能が大きく、刺激純度の小さな窓ガラスを提供す
ることを目的とする。
線吸収ガラスが抱えていた問題点を解決し、紫外線、熱
線吸収能が大きく、刺激純度の小さな窓ガラスを提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、重量%
で表示して本質的に、65〜80%のSiO2 、 0〜
5%のAl2 O3 、0〜5%のB2 O3 、0〜10%の
MgO、5〜15%のCaO、10〜18%のNa2
O、0〜5%のK2 O、5〜15%のMgO+CaO、
10〜20%のNa2 O+K2 O、1%より多く2%以
下のCeO2 に換算した酸化セリウム、0〜1%のTi
O2 、0.1〜0.8%のFe2 O3 に換算した酸化
鉄、0〜0.006%のCoO、0〜0.01%のNi
O、0〜0.0015%のSeからなり、ブロンズ色な
いしは灰色であることを特徴とする紫外線赤外線吸収ガ
ラスである。
で表示して本質的に、65〜80%のSiO2 、 0〜
5%のAl2 O3 、0〜5%のB2 O3 、0〜10%の
MgO、5〜15%のCaO、10〜18%のNa2
O、0〜5%のK2 O、5〜15%のMgO+CaO、
10〜20%のNa2 O+K2 O、1%より多く2%以
下のCeO2 に換算した酸化セリウム、0〜1%のTi
O2 、0.1〜0.8%のFe2 O3 に換算した酸化
鉄、0〜0.006%のCoO、0〜0.01%のNi
O、0〜0.0015%のSeからなり、ブロンズ色な
いしは灰色であることを特徴とする紫外線赤外線吸収ガ
ラスである。
【0007】本発明の紫外線赤外線吸収ガラスはSeを
0.0002重量%以上含むことが好ましい。
0.0002重量%以上含むことが好ましい。
【0008】該紫外線赤外線吸収ガラスは好ましくは、
4mm厚みに換算した窓ガラスのA光源による可視光線
透過率が70%以上である。
4mm厚みに換算した窓ガラスのA光源による可視光線
透過率が70%以上である。
【0009】本発明の第1の態様においては、該紫外線
赤外線吸収ガラスはFe2 O3 に換算した酸化鉄の含量
が0.1重量%以上0.2重量%未満である。
赤外線吸収ガラスはFe2 O3 に換算した酸化鉄の含量
が0.1重量%以上0.2重量%未満である。
【0010】本発明の第2の態様においては、該紫外線
赤外線吸収ガラスはFe2 O3 に換算した酸化鉄の含量
が0.2〜0.8重量%である。
赤外線吸収ガラスはFe2 O3 に換算した酸化鉄の含量
が0.2〜0.8重量%である。
【0011】第1の態様の紫外線赤外線吸収ガラスは更
に好ましくは、4mm厚みに換算した窓ガラスのC光源
による刺激純度が3%以下である。
に好ましくは、4mm厚みに換算した窓ガラスのC光源
による刺激純度が3%以下である。
【0012】第1の態様の紫外線赤外線吸収ガラスは更
に好ましくは、4mm厚みに換算した窓ガラスの紫外線
透過率が45%以下である。
に好ましくは、4mm厚みに換算した窓ガラスの紫外線
透過率が45%以下である。
【0013】第1の態様の紫外線赤外線吸収ガラスは更
に好ましくは、窓ガラスのC光源による主波長が570
nmから600nmまでの範囲にある。
に好ましくは、窓ガラスのC光源による主波長が570
nmから600nmまでの範囲にある。
【0014】第2の態様の紫外線赤外線吸収ガラスは更
に好ましくは、4mm厚みに換算した窓ガラスのC光源
による刺激純度が6%以下である。
に好ましくは、4mm厚みに換算した窓ガラスのC光源
による刺激純度が6%以下である。
【0015】第2の態様の紫外線赤外線吸収ガラスは更
に好ましくは、4mm厚みに換算した窓ガラスの紫外線
透過率が30%以下である。
に好ましくは、4mm厚みに換算した窓ガラスの紫外線
透過率が30%以下である。
【0016】第2の態様の紫外線赤外線吸収ガラスは更
に好ましくは、4mm厚みに換算した窓ガラスの太陽放
射透過率が60%以下である。
に好ましくは、4mm厚みに換算した窓ガラスの太陽放
射透過率が60%以下である。
【0017】
【作用】以下に、本発明の紫外線赤外線吸収ガラスの組
成限定理由について説明する。
成限定理由について説明する。
【0018】SiO2 はガラスの骨格をなすもので、6
5%未満ではガラスの耐久性が低下し、80%を越える
とガラスの溶解が困難になる。
5%未満ではガラスの耐久性が低下し、80%を越える
とガラスの溶解が困難になる。
【0019】Al2 O3 はガラスの耐久性を向上させる
成分であるが、5%を越えるとガラスの溶解が困難とな
る。好ましくは、0.1〜2%の範囲である。
成分であるが、5%を越えるとガラスの溶解が困難とな
る。好ましくは、0.1〜2%の範囲である。
【0020】B2 O3 はガラスの耐久性向上のため、及
び溶融助剤として使用されるが、ガラスに含有されなく
てもよい。B2 O3 が5%を越えるとB2 O3 の揮発な
どによる成形時の不都合が生じるので5%を上限とす
る。
び溶融助剤として使用されるが、ガラスに含有されなく
てもよい。B2 O3 が5%を越えるとB2 O3 の揮発な
どによる成形時の不都合が生じるので5%を上限とす
る。
【0021】MgOとCaOは、ガラスの耐久性を向上
させるとともに、成形時の失透温度、粘度を調整するの
に用いられる。MgOが10%を越えると失透温度が高
くなる。CaOが5%未満、または15%を越えると失
透温度が高くなる。MgOとCaOの合計が5%未満で
はガラスの耐久性が悪くなる。MgOとCaOとの合計
が15%を越えると失透温度が高くなる。
させるとともに、成形時の失透温度、粘度を調整するの
に用いられる。MgOが10%を越えると失透温度が高
くなる。CaOが5%未満、または15%を越えると失
透温度が高くなる。MgOとCaOの合計が5%未満で
はガラスの耐久性が悪くなる。MgOとCaOとの合計
が15%を越えると失透温度が高くなる。
【0022】Na2 OとK2 Oはガラスの溶融促進剤と
して用いられる。Na2 Oが10%未満、或はNa2 O
とK2 Oとの合計が10%未満では溶融促進の効果が乏
しく、Na2 Oが18%を越えるか、或はNa2 OとK
2 Oの合計が20%を越えると耐久性が低下する。K2
OはNa2 Oに比較して高価であるので5%を上限とす
る。
して用いられる。Na2 Oが10%未満、或はNa2 O
とK2 Oとの合計が10%未満では溶融促進の効果が乏
しく、Na2 Oが18%を越えるか、或はNa2 OとK
2 Oの合計が20%を越えると耐久性が低下する。K2
OはNa2 Oに比較して高価であるので5%を上限とす
る。
【0023】酸化セリウムはガラス中でCeO2 とCe
2 O3 とになり得るが、いずれも紫外線吸収能を有す
る。酸化セリウムがCeO2 に換算して1%以下では紫
外線吸収の効果が小さく、2%を越えると可視光線を吸
収して、可視光線透過率が低下するので好ましくない。
2 O3 とになり得るが、いずれも紫外線吸収能を有す
る。酸化セリウムがCeO2 に換算して1%以下では紫
外線吸収の効果が小さく、2%を越えると可視光線を吸
収して、可視光線透過率が低下するので好ましくない。
【0024】TiO2 は紫外線吸収成分として用いられ
る。酸化鉄が共存するとTiO2 との相互作用により紫
外線吸収効果が大きくなる。TiO2 をガラスに導入す
ることにより、高価な原料である酸化セリウムの量を減
らすことができ、経済的な効果も有する。但し、酸化鉄
が共存すると、可視光線の短波長側をも吸収して可視光
線透過率を下げるので、1%を上限とする。
る。酸化鉄が共存するとTiO2 との相互作用により紫
外線吸収効果が大きくなる。TiO2 をガラスに導入す
ることにより、高価な原料である酸化セリウムの量を減
らすことができ、経済的な効果も有する。但し、酸化鉄
が共存すると、可視光線の短波長側をも吸収して可視光
線透過率を下げるので、1%を上限とする。
【0025】酸化鉄はガラス中でFe2 O3 とFeOと
になり得る。Fe2 O3 は紫外線を吸収し、FeOは熱
線を吸収する。酸化鉄がFe2 O3 に換算して0.1%
未満では紫外線の吸収効果が小さく、0.8%を越える
と可視光線透過率が低下するので好ましくない。
になり得る。Fe2 O3 は紫外線を吸収し、FeOは熱
線を吸収する。酸化鉄がFe2 O3 に換算して0.1%
未満では紫外線の吸収効果が小さく、0.8%を越える
と可視光線透過率が低下するので好ましくない。
【0026】本発明の第1の態様では、Fe2 O3 に換
算した酸化鉄の含量が0.2%未満であることが好まし
い。0.2%以上では刺激純度が大きくなるので好まし
くない。
算した酸化鉄の含量が0.2%未満であることが好まし
い。0.2%以上では刺激純度が大きくなるので好まし
くない。
【0027】本発明の第2の態様では、Fe2 O3 に換
算した酸化鉄の含量が0.2%以上であることが好まし
い。0.2%未満では紫外線及び熱線の吸収効果が十分
ではないので好ましくない。
算した酸化鉄の含量が0.2%以上であることが好まし
い。0.2%未満では紫外線及び熱線の吸収効果が十分
ではないので好ましくない。
【0028】全酸化鉄に占めるFeOの割合が高いほ
ど、ガラスの熱線吸収は大きくなるが、ガラスは還元性
になり、Seによる着色が困難になる。従って、全酸化
鉄に占めるFeOの割合は15〜30%が望ましい。
ど、ガラスの熱線吸収は大きくなるが、ガラスは還元性
になり、Seによる着色が困難になる。従って、全酸化
鉄に占めるFeOの割合は15〜30%が望ましい。
【0029】尚、FeOの値は4mm厚みのガラス板の
1000nmに於ける光の透過率をT1000%としたとき
次の式から求められる。 [FeO]%=−0.25635×Log10(T1000/100)−0.008 また、全酸化鉄に占めるFeOの割合は、全酸化鉄をF
e2 O3 で表したときの値をT- Fe2 O3 としたと
き、次の式で示される。 [FeOの割合]%=111.13×[FeO]/[T- Fe2 O3 ] 。
1000nmに於ける光の透過率をT1000%としたとき
次の式から求められる。 [FeO]%=−0.25635×Log10(T1000/100)−0.008 また、全酸化鉄に占めるFeOの割合は、全酸化鉄をF
e2 O3 で表したときの値をT- Fe2 O3 としたと
き、次の式で示される。 [FeOの割合]%=111.13×[FeO]/[T- Fe2 O3 ] 。
【0030】CoOの吸収ピークは600nm付近にあ
り、ガラスの主波長及びガラスの刺激純度を調整するの
に用いる。CoOが0.006%を越えると可視光線透
過率が低下するので、0.006%を上限とする。
り、ガラスの主波長及びガラスの刺激純度を調整するの
に用いる。CoOが0.006%を越えると可視光線透
過率が低下するので、0.006%を上限とする。
【0031】NiOの吸収ピークは450nm付近にあ
りCoOと同様、ガラスの主波長を微調整するのに用い
られる。NiOが0.01%を越えると可視光線透過率
が低下するので、0.01%を上限とする。
りCoOと同様、ガラスの主波長を微調整するのに用い
られる。NiOが0.01%を越えると可視光線透過率
が低下するので、0.01%を上限とする。
【0032】NiOは可視光線透過率を下げるが、紫外
線、熱線を吸収しないので、できる限り使用しないこと
が望ましい。
線、熱線を吸収しないので、できる限り使用しないこと
が望ましい。
【0033】Seは酸化鉄を含有するガラスのグリーン
色を中性化して、灰色ないしはブロンズ色ガラスを製造
するための成分である。Seが0.0015%を越える
とガラスの刺激純度が高くなり、刺激純度を下げようと
すると酸化コバルトが必要となって、可視光線透過率が
下がるので好ましくない。また、0.0002%以上で
あることが望ましい。
色を中性化して、灰色ないしはブロンズ色ガラスを製造
するための成分である。Seが0.0015%を越える
とガラスの刺激純度が高くなり、刺激純度を下げようと
すると酸化コバルトが必要となって、可視光線透過率が
下がるので好ましくない。また、0.0002%以上で
あることが望ましい。
【0034】以上の成分の他に本発明の主旨を損なわな
い範囲で、本発明に関わる紫外線赤外線吸収ガラスは、
以下に述べる成分を含有することができる。
い範囲で、本発明に関わる紫外線赤外線吸収ガラスは、
以下に述べる成分を含有することができる。
【0035】耐久性を向上させるために、BaO、Zn
O、ZrO2 が各々1%以下含有されてもよい。ガラス
の溶融助剤として、Li2 O、Fが各々1%以下含有さ
れてもよい。清澄剤として、SO3 、As2 O3 、Sb
2 O3 、Clが各々1%以下含有されてもよい。
O、ZrO2 が各々1%以下含有されてもよい。ガラス
の溶融助剤として、Li2 O、Fが各々1%以下含有さ
れてもよい。清澄剤として、SO3 、As2 O3 、Sb
2 O3 、Clが各々1%以下含有されてもよい。
【0036】
【実施例】以下に、本発明を表を参照して詳細に説明す
る。
る。
【0037】表1および表2に本発明の実施例を、表3
に比較例を示す。比較例1は、従来から用いられて来た
車両用灰色ガラス、比較例2および3は従来から用いら
れてきた車両用ブロンズガラス、比較例4は本発明者ら
が先に提案した紫外線、熱線吸収ガラスである。
に比較例を示す。比較例1は、従来から用いられて来た
車両用灰色ガラス、比較例2および3は従来から用いら
れてきた車両用ブロンズガラス、比較例4は本発明者ら
が先に提案した紫外線、熱線吸収ガラスである。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】
【表3】
【0041】表1、表2および表3において、T- Fe
2 O3 はFe2 O3 で表したときの全酸化鉄の値を、T
G は太陽放射透過率を、TUVは紫外線透過率を、YA は
可視光線透過率(A光源による)を、λd は主波長(C
光源による)を、Pe は刺激純度(C光源による)をそ
れぞれ表す。なお、Seの定量は蛍光X線分析法によっ
た。検出限界は0.0002重量%である。
2 O3 はFe2 O3 で表したときの全酸化鉄の値を、T
G は太陽放射透過率を、TUVは紫外線透過率を、YA は
可視光線透過率(A光源による)を、λd は主波長(C
光源による)を、Pe は刺激純度(C光源による)をそ
れぞれ表す。なお、Seの定量は蛍光X線分析法によっ
た。検出限界は0.0002重量%である。
【0042】ガラスの製造に当たっては、珪砂、硼砂、
長石、石灰石、苦灰石、ソーダ灰、芒硝、カーボン、酸
化セリウム、酸化チタン、弁柄、酸化コバルト、酸化ニ
ッケル、セレンを目標組成に応じて調合、混合したバッ
チを、電気炉中で加熱溶融した。ガラスを流しだし成形
した後、室温まで徐冷した。徐冷した着色ガラスを、所
定の寸法に切断、研磨して、厚さ4mmの光学特性測定
用のサンプルを作製し、標準の光源A及びCを用いて、
2°視野によって光学特性を測定した。紫外線吸収の大
きさは、エアーマスが2の時の太陽放射エネルギーの分
光透過率から求めた。 比較例のガラスに比べて、実施
例のガラスは可視光線透過率が70%以上でも、紫外線
吸収が大きいことがわかる。
長石、石灰石、苦灰石、ソーダ灰、芒硝、カーボン、酸
化セリウム、酸化チタン、弁柄、酸化コバルト、酸化ニ
ッケル、セレンを目標組成に応じて調合、混合したバッ
チを、電気炉中で加熱溶融した。ガラスを流しだし成形
した後、室温まで徐冷した。徐冷した着色ガラスを、所
定の寸法に切断、研磨して、厚さ4mmの光学特性測定
用のサンプルを作製し、標準の光源A及びCを用いて、
2°視野によって光学特性を測定した。紫外線吸収の大
きさは、エアーマスが2の時の太陽放射エネルギーの分
光透過率から求めた。 比較例のガラスに比べて、実施
例のガラスは可視光線透過率が70%以上でも、紫外線
吸収が大きいことがわかる。
【0043】
【発明の効果】以上詳述した通り、実施例と比較例との
比較から分かるように、本発明による紫外線赤外線吸収
ガラスは、紫外線透過率が低く、可視光線透過率はほぼ
70%と高いので、車両用として好適であるばかりでな
く、建築用としても好都合である。
比較から分かるように、本発明による紫外線赤外線吸収
ガラスは、紫外線透過率が低く、可視光線透過率はほぼ
70%と高いので、車両用として好適であるばかりでな
く、建築用としても好都合である。
【0044】本発明の第1の態様の紫外線赤外線吸収ガ
ラスは上記の特徴に加えて、刺激純度も小さく、従来か
ら用いられてきた灰色ガラス及びブロンズガラスとほぼ
同程度である。
ラスは上記の特徴に加えて、刺激純度も小さく、従来か
ら用いられてきた灰色ガラス及びブロンズガラスとほぼ
同程度である。
【0045】本発明の第2の態様の紫外線赤外線吸収ガ
ラスは上記の特徴に加えて、太陽放射透過率が低く、更
に刺激純度も比較的小さい。
ラスは上記の特徴に加えて、太陽放射透過率が低く、更
に刺激純度も比較的小さい。
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI
C03C 3/091 C03C 3/091
(56)参考文献 特開 平6−92677(JP,A)
特開 平6−227839(JP,A)
特開 平4−310539(JP,A)
特開 平6−40741(JP,A)
特開 平5−270855(JP,A)
特開 平6−316434(JP,A)
特開 平5−58670(JP,A)
欧州特許出願公開469446(EP,A
1)
米国特許2860059(US,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
C03C 1/00 - 14/00
B60J 1/00
WPI
Claims (10)
- 【請求項1】 重量%で表示して本質的に、 65〜80%のSiO2 、 0〜5%のAl2 O3 、 0〜5%のB2 O3 、 0〜10%のMgO、 5〜15%のCaO、 10〜18%のNa2 O、 0〜5%のK2 O、 5〜15%のMgO+CaO、 10〜20%のNa2 O+K2 O、1%より多く2%以下 のCeO2 に換算した酸化セリウ
ム、 0〜1%のTiO2 、 0.1〜0.8%のFe2 O3 に換算した酸化鉄、 0〜0.006%のCoO、 0〜0.01%のNiO、 0〜0.0015%のSeからなり、 ブロンズ色ないしは灰色である ことを特徴とする紫外線
赤外線吸収ガラス。 - 【請求項2】 Seの含量が0.0002重量%以上で
あることを特徴とする請求項1に記載された紫外線赤外
線吸収ガラス。 - 【請求項3】 Fe2 O3 に換算した酸化鉄の含量が
0.1重量%以上0.2重量%未満であることを特徴と
する請求項1に記載された紫外線赤外線吸収ガラス。 - 【請求項4】 4mm厚みに換算した窓ガラスのC光源
による刺激純度が3%以下であることを特徴とする請求
項3に記載された紫外線赤外線吸収ガラス。 - 【請求項5】 4mm厚みに換算した窓ガラスの紫外線
透過率が45%以下であることを特徴とする請求項3に
記載された紫外線赤外線吸収ガラス。 - 【請求項6】 窓ガラスのC光源による主波長が570
nmから600nmまでの範囲にあることを特徴とする
請求項3に記載された紫外線赤外線吸収ガラス。 - 【請求項7】 Fe2 O3 に換算した酸化鉄の含量が
0.2〜0.8重量%であることを特徴とする請求項1
に記載された紫外線赤外線吸収ガラス。 - 【請求項8】 4mm厚みに換算した窓ガラスのC光源
による刺激純度が6%以下であることを特徴とする請求
項7に記載された紫外線赤外線吸収ガラス。 - 【請求項9】 4mm厚みに換算した窓ガラスの紫外線
透過率が30%以下であることを特徴とする請求項7に
記載された紫外線赤外線吸収ガラス。 - 【請求項10】 4mm厚みに換算した窓ガラスの太陽
放射透過率が60%以下であることを特徴とする請求項
7に記載された紫外線赤外線吸収ガラス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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