JP3398441B2 - 枕木底面の弾性マット - Google Patents
枕木底面の弾性マットInfo
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Description
置して枕木を弾性支持する略帯状の弾性マットに関し、
特に枕木中央部に加わる列車荷重を低減するとともに枕
木の横方向へのづれを防止したものである。 【0002】 【従来の技術】軌道上を車両が走行するときの振動や騒
音を低減するため、従来では図3(a)に示すようにレ
ール11を支持する枕木12の底面に弾性マット13が
配置されている。図3(a)の弾性マットは、枕木の全
底面に同一厚さで接着され、かつ弾性マット全体が同一
弾性材料で作成されている。前記のように枕木の底面全
体に弾性マットを配置するのは不経済であり、かつ弾性
マットの下面が平面状であると枕木が横方向にづれ易い
ため、図3(b)に示す弾性マットも知られている。す
なわちこの場合、枕木の中央部分400〜600mmに
は弾性マットを設けず、枕木の両端部のみに弾性マット
13aを配置して、枕木の横づれを防止している。また
図3(c)に示すように、枕木の中央部の弾性マット1
4aと、枕木両端部の弾性マット14bとを別々の弾性
材料で作成するとともに、両弾性マットを同一厚さに形
成して枕木の底面に接着したものも知られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】前記従来の枕木底面の
弾性マットのうち、枕木の横づれを防止するため枕木中
央部に弾性マットを配置しないものがあるが、その場
合、枕木が沈下すると砕石道床の採石に枕木中央部の底
面が当たり枕木の中央部を支点とした曲げモーメントが
加わり枕木破損や採石の細粒化が促進されて、さらに枕
木が沈下し、軌道の補修期間を短くするという問題があ
った。また枕木の中央部底面に別の弾性マットを配置し
た場合は、中央部の弾性マットと、両端部の弾性マット
とは接合されておらず、3分割の状態にある。このため
弾性マットを枕木に取付ける工数が多く、弾性マットの
2箇所の合わせ部分に採石が入り、弾性マットの弾性機
能を低下させたり弾性マットが剥れ易くなり、さらに枕
木が横づれし易いという問題があった。そこで本発明
は、枕木を弾性支持する弾性マットにおいて、弾性マッ
トを接着した枕木が採石を細粒化しにくくするととも
に、枕木の横づれを防止できるようにし、さらに耐久性
のある弾性マットの生産性をよくすることを目的とす
る。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、軌道用枕木の
底面に配置して枕木を弾性支持する略帯状の弾性マット
において、上記目的を達成したものである。そのため弾
性マットの中央部を両端部より薄肉に形成するととも
に、弾性マットの中央部を両端部より柔らかい弾性体で
形成し、弾性マットの加硫処理にともない弾性マットの
中央薄肉部と両端厚肉部との接合面を加硫接合した。な
お弾性マットの中央部はJIS硬度50〜75度の弾性
材料で形成し、両端部はJIS硬度35〜50度の弾性
材料で形成する。 【0005】 【作用】本発明の枕木底面の弾性マットは、中央部が両
端部より薄く形成されているので、段付き部が抵抗にな
って枕木の横づれを防止でき、また枕木の下の砕石が枕
木中央部の底面に当たって細粒化されるのを防止でき
る。さらに弾性マットの中央部が両端部より柔らかい弾
性体により形成されているので、弾性マットは中央部が
薄いために起きるバネ定数の上昇を防止することができ
る。また弾性マットは中央薄肉部と両端厚肉部との接合
面が加硫接合されているので、接合面に砕石が入り込む
ようなことはなく、弾性マットの弾性機能が損なわれた
り、弾性マットが剥れるなどの問題がない。 【0006】 【実施例】本発明の実施例を図1により説明する。軌道
では、底面に弾性マット1を接着した枕木2が砕石道床
3上に一定間隔で配置され、それぞれの枕木2の上にレ
ール4が敷設され、弾性マット1によりレール4上を車
両が走行するときの振動や騒音を低減できるようにして
いる。弾性マット1は略帯状に形成されて枕木2の底全
面に接着され、弾性マット1の中央部1aは両端部1b
より薄肉(本実施例では約1/2)に形成され、中央部
1aは弾性マット1の全長の約1/3の長さに形成され
る。そして、中央部1aと両端部1bとの間の段部によ
り抵抗力を増大させて枕木2の横づれを防止している。
また弾性マットの中央部1aはJIS硬度35〜50度
の軟質弾性体により形成され、両端部1bはJIS硬度
50〜75度の硬質弾性体により形成されている。中央
部1aを柔らかい弾性体で形成したのは、薄いために起
きるバネ定数の上昇を防止するためである。 【0007】また弾性マット1を製造する場合、中央部
1aと両端部1bとを未加硫の弾性材料により形成し、
両者を仮接合した後、仮接合した部分を金型の段付き部
分に一致させて挿入し、さらに金型を加圧しながら加熱
し、加硫反応をさせて加硫処理する。そしてこの加硫処
理と同時に弾性マットの中央部1aと両端部1bとの接
合面を加硫接着して、全体を一体強固に接合する。 【0008】前記実施例では弾性マット全体を一体とし
て作成したが、図2に示すように弾性マットを中央部分
で2分割に作成してもよい。なおこの場合製造時に、弾
性マット1の中央部1aを1/2に作成してそれぞれを
両端部1bと加硫接合する。このように弾性マット1を
2分割に作成することにより、接合部分が1箇所余分に
発生するが、弾性マット1を半分づつ作成すればよいの
で、製造する金型及び加硫機械が1/2程度に小型化で
き、経済的に製造できる。 【0009】 【発明の効果】本発明の枕木底面の弾性マットは、中央
部が両端部より薄く形成されているので、段付部が抵抗
になって枕木の横づれを防止でき、また枕木中央部底面
が砕石を細粒化するのを防止できる。さらに弾性マット
の中央部が両端部より柔らかい弾性材料により形成され
ているので、弾性マットは中央部が薄いために起きるバ
ネ定数の上昇を防止することができる。また弾性マット
は中央薄肉部と両端厚肉部との接合面が加硫接合により
強固に接合され、接合面の間に砕石が入り込むようなこ
とはなく、弾性マットの弾性機能が損なわれたり、弾性
マットが剥れるなどの問題がない。
正面図と側面図である。 【図2】2分割に製造された弾性マットを枕木に接着さ
せた状態の正面図と側面図である。 【図3】従来の3種類の弾性マットを枕木に接着させた
状態のそれぞれの正面図と側面図である。 【符号の説明】 1 弾性マット 1a 中央部 1b 端部 2 枕木
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 軌道用枕木の底面に配置して枕木を弾性
支持する略帯状の弾性マットにおいて、弾性マットの中
央部を両端部より薄肉に形成するとともに、弾性マット
の中央部を両端部より柔らかい弾性体で形成し、弾性マ
ットの加硫処理にともない弾性マットの中央薄肉部と両
端厚肉部との接合面が加硫接合されていることを特徴と
する枕木底面の弾性マット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30755393A JP3398441B2 (ja) | 1993-11-12 | 1993-11-12 | 枕木底面の弾性マット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30755393A JP3398441B2 (ja) | 1993-11-12 | 1993-11-12 | 枕木底面の弾性マット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07138903A JPH07138903A (ja) | 1995-05-30 |
JP3398441B2 true JP3398441B2 (ja) | 2003-04-21 |
Family
ID=17970478
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30755393A Expired - Fee Related JP3398441B2 (ja) | 1993-11-12 | 1993-11-12 | 枕木底面の弾性マット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3398441B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3623615B2 (ja) * | 1996-11-01 | 2005-02-23 | 積水化学工業株式会社 | まくら木 |
JP2011052417A (ja) * | 2009-08-31 | 2011-03-17 | Sekisui Chem Co Ltd | 転轍機取付用まくら木 |
JP2015040442A (ja) * | 2013-08-23 | 2015-03-02 | 日本エラスター株式会社 | バラスト道床用マクラギマット及びこれを用いたマクラギ |
JP7171461B2 (ja) * | 2019-01-28 | 2022-11-15 | 日鉄テックスエンジ株式会社 | 鉄まくらぎ |
-
1993
- 1993-11-12 JP JP30755393A patent/JP3398441B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07138903A (ja) | 1995-05-30 |
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