JP3398010B2 - プレートの孔形成方法 - Google Patents

プレートの孔形成方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体の通過を制御
するためのプレートに小径の孔を形成するための方法
と、その方法で形成されるプレートとに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用オートマチックトランスミッシ
ョンに用いられるコントロールバルブボディは図3のよ
うな構造を有している。図3において、バルブボディ1
のアッパーボディ2とロアーボディ3とはセパレートプ
レート5を挟んで接合されており、その接合面に、油路
6、7を形成する溝を備えている。セパレートプレート
5はアッパーボディ2とロアーボディ3に液密状態で接
合されており、両油路6、7を連通させる複数の油路孔
9(1個のみ図示)を備えている。セパレートプレート
5の油路孔9において重要な点は、油路孔9の直径寸法
と油路孔9の縁部分におけるプレート面の平坦度であ
る。
【0003】油路孔9は全長にわたって一定の直径を有
しており、図4に示す如く、プレス加工によりパンチ1
0を使用して形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、プレート5
の板厚Tが小さく、例えば2mmであり、しかも、油路孔
9の直径Dが板厚Tの50%以下(1mm以下)の小さい
値である場合、プレス加工の際に、盛り上がり部11が
生じる。この盛り上がり部11は、パンチ10による孔
開け成形可能の際に、材料が移動して生じた部分であ
り、油路孔9の加工開始側端部(パンチ10により最初
に加工される側の端部)の周囲において、表面12に環
状に形成される。又、同様の盛り上がり部が下面13に
も形成されたり、バリ14が下面に残ることがある。
【0005】このような盛り上がり部11が形成される
と、図3のようにプレート5がバルブに組み込まれた場
合に、アッパーボディ2とロアーボディ3が盛り上がり
部11に乗り上げて油路6、7の液密性が低下する。さ
らに、図4の加工方法では、上述の如く板厚Tに対する
直径Dの比が小さい場合に、パンチ10が折れやすいと
いう不具合もある。そのため、パンチ10の寿命が短
い。
【0006】本発明の目的は、プレートの孔の周囲の盛
り上がりを生じにくくすることにある。本発明の他の目
的は、プレートに小径孔を形成する際のパンチへの負担
を減らすことにある。
【0007】
【諜題を解決するための手段】請求項1に記載のプレー
トの孔形成方法はプレートに所望の形状の孔を形成する
ための方法であり、第1工程と第2工程とを含んでい
る。第1工程ではプレートに下孔を形成する。第2工程
ではプレートの下孔の周囲を変形させて下孔を小さくす
ることで所望の形状の孔を形成する。第2工程では、プ
レートの下孔の縁の近傍部分の両方を押して変形させ
る。
【0008】下孔形成時に比較的大きな径を有するパン
チを用いることができるため、小径孔を形成する場合に
パンチの破損等の不具合が生じにくい。請求項2に記載
のプレートの孔形成方法では、請求項1において、第2
工程では、所望の形状の孔の形状に対応するガイド部を
下孔内に挿入するとともに、プレートの下孔の縁の近傍
部分の両方を押して変形させてガイド部に密着させる。
ガイド部には大きな負担が作用しないため、ガイド部に
破損等の不具合が生じにくい。
【0009】請求項3に記載のプレートの孔形成方法で
は、請求項2において、第2工程では、下孔内に挿入さ
れるガイド部と、ガイド部の基部側に設けられ、プレー
トに当接すると下孔の縁の近傍部分の上側を変形させて
ガイド部に密着させるための押さえ部とを有するパンチ
と、プレートに下側から当接して、下孔の縁の近傍部分
の下側を変形させてガイド部に密着させるためのダイと
を用いる。ガイド部には大きな負担が作用しないため、
ガイド部に破損等の不具合が生じにくい。
【0010】
【0011】
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、パンチ15によりプレー
ト5に小径の油路孔9を形成する本発明実施形態の方法
を示している。下孔形成工程 図1において、パンチ15による成形加工前の段階で、
プレート5の素材には、二点鎖線で示す下孔16が形成
してある。下孔16を形成する工程では図示しない下孔
用パンチを用いている。
【0013】この下孔16は円形状であり、最終的に形
成しようとする油路孔9よりも直径が大きい。例えば、
板厚Tが1.6mmで、油路孔18の直径Dが0.8mmの
場合、下孔16の直径dは0.9mm程度である。下孔用
パンチの直径はプレートの板厚に対して十分に大きいた
め、下孔用パンチが厳しい荷重条件などに晒されること
はなく、そのためパンチの折れが生じにくい。
【0014】下孔16は、プレート5の厚さ全体にわた
ってほぼ一定の直径dで延びているが、その両方の縁部
分18、19(縁近傍の部分)の断面には丸みが付いて
おり、又、縁部分18、19の表面にバリが残っている
こともある。すなわち、下孔16の形状は高い精度を要
求しない。孔径寸法出し工程 このような下孔16に対して、パンチ15により加工を
施し、油路孔9を形成する。パンチ15は、円柱状のボ
ディ20と、その先端から突出した小径かつ円柱状の小
径部21と、小径部21の先端面の中心から突出した更
に小径かつ棒状のガイド部22とを一体に備えている。
【0015】ガイド部22は断面が円形であり、形成し
ようとする油路孔9の所望の直径Dに等しい直径を有し
ている。小径部21は、下孔16の直径dよりも大きい
直径を有している。小径部21の下端面23、すなわ
ち、ガイド部22の基端部の周囲の環状面は半径方向
(プレート5の上面25と平行な方向)に延びている。
パンチボディ20の環状の下端面26も、小径部21の
基端部の周囲を環状かつ半径方向に延びている。
【0016】更に、プレート5の下側には、プレート5
の下面28を支えるロアーダイ27が配置される。ロア
ーダイ27は、プレート5の下面28を支える支持面3
0と、支持面30から突出した円柱状の突部31とを一
体に有している。突部31の直径はパンチ小径部21の
直径と等しいか、同程度であり、下孔16の直径dより
も大きい。
【0017】上述の装置により油路孔9は次のように加
工される。下孔16を設けたプレート5をロアーダイ2
7上に置き、パンチ15を下降させる。これにより、小
径のガイド部22がそれよりも大径の下孔16に入り込
み、続いて、小径部21と突部31とが下孔縁部分1
8、19を押して塑性変形させる。これにより、プレー
ト5は、小径部21と突部31との間に位置する部分3
2が下孔16の直径を縮小させるように変形し、ガイド
部22の外周面全体に密着する。これにより、所定の寸
法形状の油路孔9が正確に形成される。又、油路孔9の
両端部の周囲には、平面略図である図2にも示す如く、
小径部21と突部31とにより環状の浅い凹部35、3
6が形成され、両端部の周囲に盛り上がり部が形成され
ることはない。無論、下孔16の下端近傍にバリが形成
されていた場合でも、そのようなバリは潰される。なお
図1においては、凹部35、36の深さは板厚Tに対し
て実際より大きく描いている。
【0018】また、孔径寸法出し工程においては、プレ
ート5の下孔16の周囲の材料を移動させるときには、
移動した材料はガイド部22の外周面全体に密着する必
要がない。全周にわたって密着した部分が部分的にでも
あれば、油路孔9の所望の径が確保される。以上説明し
たように本発明によると、プレート5に下孔16を設
け、その縁部分18、19を押し潰すことにより、中間
の部分を所定の寸法のガイド部22に押し付けて成形す
る。従って、油路孔9を高精度に形成でき、その縁部に
盛り上がりやバリが形成されるのを防止できる。凹部3
5、36においては油路孔9の周囲に盛り上がり部が形
成される可能性もあるものの、それらはプレート5の上
面25および下面28には影響を与えないので問題はな
い。すなわち、プレート2の上面25及び下面28の平
坦度が維持されており、プレート15がバルブボディに
組み込まれたときの液密性が高く維持される。
【0019】本願発明は、あらかじめプレートに下孔を
形成し、次にガイド部を下孔に挿入しつつ下孔周囲の材
料を移動させてガイド部に密着させ、所望の孔形状を得
ている。このような方法を用いることにより、正確な孔
の寸法を得ることができる。
【0020】
【発明の効果】本発明にかかるプレートの孔形成方法で
は、下孔形成時に比較的大きな径を有するパンチを用い
ることができるため、パンチの破損等の不具合が生じに
くい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の孔形成方法を示す断面部分略図
である。
【図2】図1の方法で形成された油路孔とその周辺部分
の平面図である。
【図3】本発明が対象とするプレートが使用されたバル
ブの断面部分略図である。
【図4】従来の孔形成方法を示す断面部分略図である。
【符号の説明】
5 プレート 9 油路孔 15 パンチ 16 下孔 18 縁部分 19 縁部分 21 小径部 22 ガイド部 27 ロアーダイ 31 突部 35 凹部 36 凹部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プレートに所望の形状の孔を形成するため
    の方法であり、 プレートに下孔を形成する第1工程と、 前記プレートの前記下孔の周囲を変形させて前記下孔を
    小さくすることで前記所望の形状の孔を形成する第2工
    程とを備え、 前記第2工程では、前記プレートの前記下孔の縁の近傍
    部分の両方を押して変形させる、 プレートの孔形成方法。
  2. 【請求項2】前記第2工程では、前記所望の形状の孔に
    対応するガイド部を前記下孔内に挿入するとともに、前
    記プレートの前記下孔の縁の近傍部分の両方を押して変
    形させて前記ガイド部に密着させる、請求項1に記載の
    プレートの孔形成方法。
  3. 【請求項3】前記第2工程では、 前記下孔内に挿入される前記ガイド部と、前記ガイド部
    の基部側に設けられ、前記プレートに当接すると前記下
    孔の縁の近傍部分の上側を変形させて前記ガイド部に密
    着させるための押さえ部とを有するパンチと、 前記プレートに下側から当接して、前記下孔の縁の近傍
    部分の下側を変形させて前記ガイド部に密着させるため
    のダイとを用いる、請求項2に記載のプレートの孔形成
    方法。
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