JP3397867B2 - 走行体駆動装置 - Google Patents

走行体駆動装置

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JP3397867B2 JP34525093A JP34525093A JP3397867B2 JP 3397867 B2 JP3397867 B2 JP 3397867B2 JP 34525093 A JP34525093 A JP 34525093A JP 34525093 A JP34525093 A JP 34525093A JP 3397867 B2 JP3397867 B2 JP 3397867B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は走行体駆動装置に係り、
例えば、原稿台上に載置された原稿を光学的に読み取
り、原稿画像を得る画像読み取り装置に使用される走行
体駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】原稿台上に置かれた原稿を、読取用光源
を備えた第1走行体と、この第1走行体の1/2の速度
比を持つ第2走行体とを同一の副走査方向に走査して前
記原稿に記載された画像を読取り、この読み取られた画
像をレンズにより集光して受光装置に投影結像させるこ
とによって原稿画像を得る画像読取装置が、工場やオフ
ィス等で広く普及している。このような画像読取装置に
おける、第1走行体や第2走行体を駆動する走行体駆動
装置として、例えば特開平3−23435号公報で提案
されている。この走行体駆動装置は、2対1の速度で同
一方向に移動する第1、第2走行体の片側または両側に
ワイヤを掛け渡し、第1、第2走行体のいづれか一方を
リニアモータで駆動し、ワイヤと動プーリの作用で他方
の走行体を駆動したものである。この走行体駆動装置に
よれば、リニアモータを使用することで、ギヤとワイヤ
系等による回転−リニア変換系で回転モータの動力をリ
ニアに変換して走行体を駆動する従来の方法に比べて、
伝達・変換系による振動が生じないために、高精度な副
走査駆動が可能である。
【0003】また、本出願人による未公開の出願に、2
つの走行体を2対1の速度で駆動して原稿を読み取る画
像読取装置の走行体駆動装置において、ワイヤのかわり
にスチールベルトを掛け回し、さらに第1もしくは第2
走行体のいづれか一方をリニアモータもしくは超音波モ
ータで駆動するようにしたものが提案されている。この
走行体駆動装置によれば、副走査駆動の高精度化が可能
になる。このように、従来の走行体駆動装置では、リニ
アモータや超音波モータを使用することで副走査駆動系
の改善が図られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これら従来の
走行体駆動装置では、いづれもフィードバック信号であ
る速度や位置をセンシングするエンコーダについては、
触れていない。通常良く用いられる方法は、任意の1箇
所にリニアエンコーダを設置し、この出力信号によりリ
ニアモータを制御する方法である。しかし、この方法で
は、リニアエンコーダの位置とリニアモータの位置とが
異なるので、リニアエンコーダの出力は正確なフィード
ッバック信号ではないという欠点がある。
【0005】そこで本発明は、正確なリニアモータの制
御信号を求め、正確なフィードバック制御を行うことが
可能な走行体駆動装置を提供することを第1の目的とす
る。また、状態が変化した場合でも、常に正確な走行体
の制御を行う事が可能な走行体駆動装置を提供すること
を第2の目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、それぞれ光学素子を保持する第1走行体および第2
走行体の一方を主駆動側としてダイレクトドライブし、
他方をベルト、ワイヤ等の伝達手段を用いて従動させる
事により、2対1の速度比で副走査方向に移動させて画
像を読み取る画像読み取り装置に用いる走行体駆動装置
において、同一の走行体に2つのリニアエンコーダを離
して配置し、この2つのリニアエンコーダの出力信号に
基づくフィードバック信号と、少なくとも一方のリニア
エンコーダとリニアモータとの距離と、2つのリニアエ
ンコーダ間の距離から、リニアモータに加えるフィード
バック信号を作成する信号作成手段を具備させて前記第
1の目的を達成する。請求項2記載の発明では、それぞ
れ光学素子を保持する第1走行体および第2走行体の一
方を主駆動側としてダイレクトドライブし、他方をベル
ト、ワイヤ等の伝達手段を用いて従動させる事により、
2対1の速度比で副走査方向に移動させて画像を読み取
る、画像読み取り装置に用いる走行体駆動装置におい
て、同一の走行体に2つのリニアエンコーダを離して配
置し、画像読み取り装置のプリスキャン時に、この2つ
のリニアエンコーダの出力信号に基づくフィードバック
信号と、少なくとも一方のリニアエンコーダとリニアモ
ータとの距離と、2つのリニアエンコーダ間の距離か
ら、リニアモータ制御用のフィードバック信号をある一
つのリニアエンコーダの出力信号に基づくフィードバッ
ク信号から作成するための係数を決定する係数決定手段
を具備させて、前記第2の目的を達成する。請求項3
載の発明では、請求項2記載の走行体駆動装置におい
て、前記係数決定手段は、2つのリニアエンコーダから
の位置情報を、リニアエンコーダの出力信号に基づくフ
イードバック信号とし、これらの位置情報と、少なくと
も一方のリニアエンコーダとリニアモータとの距離と、
2つのリニアエンコーダ間の距離から、リニアモータ制
御用のフィードバック信号をある一つのリニアエンコー
ダの出力信号に基づくフィードバック信号から作成する
ための係数を決定する。請求項4記載の発明では、請求
項2記載の走行体駆動装置において、前記係数決定手段
は、2つのリニアエンコーダからの速度情報を、リニア
エンコーダの出力信号に基づくフイードバック信号と
し、これらの速度情報と、少なくとも一方のリニアエン
コーダとリニアモータとの距離と、2つのリニアエンコ
ーダ間の距離から、リニアモータ制御用のフィードバッ
ク信号をある一つのリニアエンコーダの出力信号に基づ
くフィードバック信号から作成するための係数を決定す
る。
【0007】
【実施例】以下、本発明の走行体駆動装置における一実
施例を図1ないし図18を参照して詳細に説明する。図
1は走行体駆動装置が使用される画像読取装置の光学系
の概略構成を表したものである。コンタクトガラス1に
置かれた画像原稿0は光源としてのハロゲンランプ2に
より照明され、その反射光が第1ミラー3、第2ミラー
4、第3ミラー5により折り返され、レンズ6により読
み取り素子例えばCCDセンサ7に投影される。画像の
読み取りは、CCDセンサの自己走査による主走査と、
第1ミラー3、ハロゲンランプ2、を設置した第1走行
体8と第2、3ミラーを設置した第2走行体204(図
1には図示しない。)の速度比2対1の図1中A方向へ
の副走査により画像原稿0の全域の読み取りを可能にし
ている。
【0008】図2は、ダイレクトドライブとしてリニア
直流モータを用いて第2走行体をダイレクト駆動した場
合の走行体駆動装置の一例を示し、また、図3は第2走
行体とリニア直流モータ、および2つのリニリニアエン
コーダの相対位置関係を表す図として、図2を左側から
みたところを表したものである。第1の実施例では、同
一の走行体に2つのリニアエンコーダ210、211を
離して設置し、この2つのリニアエンコーダ210、2
11の出力信号に基づくフィードバック信号と、少なく
とも一方のリニアエンコーダ210(または211)と
リニアモータとの距離と、2つのリニアエンコーダ21
0、211間の距離から、リニアモータに加えるフィー
ドバック信号を作成する。これによって、正確なリニア
モータの制御信号を求め、正確なフィードバック制御を
行う事ができる。
【0009】以下、その具体的構成について説明する。
原稿読み取り用の光源2および反射ミラー3を保持する
第1走行体8は、一端に2箇所の軸受け部201A、2
01Bを備え、他端に一箇所の軸受け部201Cを備え
ている。この第1走行体8は、2箇所の軸受け部201
A、202Bが第1ガイド軸202に嵌合されており、
他端の軸受け201Cが、第2ガイド軸203に当接し
ている。一方、第2走行体204は、両端に、それぞれ
2箇所の軸受け205A、205Bと205C、205
Dを備えている。軸受け205Aと205Bは、第1ガ
イド軸202に嵌合されており、軸受け205Cと20
5Dは、第2ガイド軸203に当接している。
【0010】第2走行体204の下側には、磁気回路形
成用の可動バックヨーク206および図示しないコイル
基板を介して駆動用のコイル207が取付けられ、それ
と対向する位置にはコイル207と一定のエアーギャッ
プを保ち、かつ表面のSN極が副走査方向に交互になる
ように磁石208が、やはり磁気回路形成用の固定バッ
クヨーク209を介して本体に設置されている。また、
第2走行体204の任意の2箇所にはリニアエンコーダ
210、211が設置されている。図2、3では、第2
走行体204には光源およびセンサーを含んだ可動部分
210A、211Aが取付けられており、本体に固定さ
れているリニアスケールを含んだリニアエンコーダの固
定部分210B、211Bとあわせて、いわゆる光学式
リニアインクリメンタルエンコーダを形成している。な
お、リニアエンコーダであれば、この他、磁気式のもの
等の他の構成を採用することも可能である。
【0011】この構成に於いて、2つのリニアエンコー
ダ210、211の出力信号をもとに、図示しない制御
系により、コイル207に電流を流すと、第2走行体2
04を図2中A方向へダイレクトドライブで副走査駆動
できる。なお、ここでは、ダイレクトドライブとしてリ
ニア直流モータを例にあげたが、リニア超音波モータ等
ダイレクトドライブであれば、特にこれに限るものでは
ない。
【0012】図2に示すように、第1走行体8の第1ガ
イド軸202の外側には第1ベルト212が掛けられ、
また、第2走行体204の第2ガイド軸203の外側に
は第2ベルト213が掛けられている。おな、両ベルト
の掛け方、動作等は全く同じなので、第1ベルト212
の側面図を図4A、Bに示し、第1ベルト212を中心
に説明する。第1ベルト212の一端および他端は、ベ
ルトエンド300、300′によって、画像読取装置本
体の異なる位置にそれぞれ固定されている。この第1ベ
ルト212は、第2走行体204の2箇所の軸受け20
5A、205B(第2ベルト213では205C、20
5D)に設けられた図示しない軸に支持された動プーリ
214A、214B(第2ベルト213では214C、
214D)の各々に半周づつ掛け回されている。また、
動プーリ214A、214B(第2ベルト213では2
14C、214D)の中間部分の第1ベルト212(第
2ベルト213)には、所定の位置で第1走行体8が、
第1走行体クランプ215A(第2ベルトでは215
B)により クランプされている。
【0013】このような構成の走行体駆動装置におい
て、第1走行体を図2の矢印A方向にダイレクトドライ
ブさせると、第1ベルト212と2個の動プーリ214
A、214Bおよび、第2ベルト213と2個の動プー
リ214C、214Dの動作によって、第1走行体8を
両側から第2走行体204の2倍の速度で従動する。
れにより、第1、第2走行体8、204は、2対1の速
度比による副走査駆動が可能になる。図4Aは、副走査
開始の状態を、図4Bは副走査終了の状態をそれぞれ表
したものである。また、図4中矢印A方向は、図1、2
中矢印A方向と同一方向を表したものである。ここで第
1ガイド軸202に嵌合する4個の軸受け201A、2
01B、204A、204Bとしては、例えば、転がり
軸受けと加圧部材を組み合わせたものでも、また、丸棒
と丸穴を組み合わせた摺動軸受けでもよい。また、第
1、第2ベルト212、213としては、金属性のもの
や、ゴム性その他ベルトであれば材質は特に問わないだ
けでなく、ワイヤ等を用いることも可能である。
【0014】図5は、図2、3における2つのリニアエ
ンコーダによる速度の計測結果とリニア直流モータの位
置でのフィードバックすべき速度の関係を表したもので
ある。この図5において、v1は第1ガイド軸側のリニ
アエンコーダ(210)による速度の計測結果であり、
v2は第2ガイド軸側のリニアエンコーダ(211)に
よる速度の計測結果である。また、vLDMはリニア直
流モータ部でのフィードバックすべき速度である。今、
ふたつのリニアエンコーダ210と211との間隔を
a、第1ガイド軸側のリニアエンコーダ210とリニア
直流モータの中央部との間隔をbとする。副走査の最中
において、走行体はひとつの剛体とみなせるので、第1
ガイド軸側のリニアエンコーダ210を基準に考える
と、副走査の運動は図5のようにモデル化することがで
きる。ここで、図5の矢印Aの方向は、副走査読み取り
の方向で、図1、2の矢印A方向と同一である。図5か
らリニア直流モータ部のフィードバックすべき速度は、
次の数式1で表すことができる。
【0015】
【数1】
【0016】ここで、(b/a)と((a−b)/a)
は、走行体駆動装置の機械的な配置が決定すれば、定数
になるので、この計算はデジタルの場合、アナログの場
合、共に容易に実現することが可能である。
【0017】図6は、この第1の実施例における制御装
置の構成をブロック図で表したものである。601はマ
イクロコンピュータであり、マイクロプロセッサ60
2、リードオンリーメモリ(ROM)603、ランダム
アクセスメモリ(RAM)604がそれぞれバス605
を介して接続されている。606はリニア直流モータの
状態を指令する状態指令信号を出力する指令発生装置で
あり、速度指令信号等を発生する。この指令発生装置6
06の出力もバスライン605へ接続されている。60
7、608は2つのリニアエンコーダ210、211の
出力を処理して、デジタル数値に変換する状態検出用イ
ンターフェイス装置であり、それぞれリニアエンコーダ
の出力パルスを計数するカウンタを備えている。
【0018】制御装置は、また、駆動用インターフェイ
ス装置609を備えており、マイクロコンピュータ60
1の演算結果のデジタル値を駆動装置610を構成する
パワー半導体、たとえばトランジスタを動作させるパル
ス状信号(制御信号)に変換する。駆動装置610はこ
のパルス状信号に基づき動作し、リニア直流モータ61
1に印加する電圧を制御する。この結果、リニア直流モ
ータ611、すなわちリニア直流モータに取り付けられ
た第1、第2走行体すべてを含んだ副走査走行体612
は所望の速度で駆動される。リニア直流モータ611
(走行体612)の速度は前述の2つのリニアエンコー
ダ210、211とインターフェイス装置607、60
8で検出され、マイクロコンピュータ601に取り込ま
れる。なお、以上はディスクリートタイプのマイクロコ
ンピュータを用いた場合の説明であるが、指令発生装置
606、駆動用インターフェイス装置609、状態検出
用インターフェイス装置607、608が1チップ化さ
れたマイクロコンピュータを用いても同様の機能が得ら
れる。
【0019】ここで、リニア直流モータ611(走行体
612)の速度を検出する方法について、図6に示す2
つのリニアエンコーダ210、211の出力を処理す
る、2つの状態検出用インターフェイス装置607、6
08の処理方法について述べる。おな、2つの条件検出
用インターフェイス装置607と608の機能、動作は
まったく同一なので、ここでは607の一方について説
明する。状態検出用インターフェイス装置607は、リ
ニアエンコーダ210の出力をマイクロプロセッサ60
2の割り込みに供給するようになっている。また、図7
に示す、基準クロック(CLK)をカウントするカウン
タを備えている。図7において、リニアエンコーダ21
0の出力パルスOBのエッッジ701が到達する直前の
状態から説明する。カウンタはOBパルスの周期をCL
K信号をもとに、与えられたカウント値(例えば0FF
FFH)からデクリメントカウントを実行する。エッジ
701がマイクロプロセッサ602の割り込みへ到達す
ると、割り込みルーチンが実行開始される。
【0020】図8は、この割り込みルーチンの動作を表
したものである。出力パルスOBのエッジ701がマイ
クロプロセッサ602の割り込みへ到達すると、カウン
タのデクリメントカウント値は、状態検出用インターフ
ェイス装置607の内蔵レジスタにラッチされる(ステ
ップ1)。次にラッチされたデクリメントカウント値
を、図6のRAM604へ格納する(ステップ2)。そ
して、Tnのパルス周期をカウントするためのカウント
初期値(0FFFFH)を与え、再度デクリメントカウ
ントを開始し(ステップ3)、割り込みの処理を終了す
る。再度エッジ702がマイクロプロセッサ602の割
り込みへ到達すると、以上のステップ1からステップ3
までの各処理が繰替えされる。このとき、速度v1
(i)は次の数式2によって求められる。ただし、Tc
lkはCLK周期を表し、Neは単位長さ当たりのリニ
アインクリメンタルエンコーダ分割数を表し、nはCL
Kカウント数で、(0FFFFH−デクリメントカウン
ト数)を表し、kは速度への単位換算定数を表す。
【0021】
【数2】
【0022】図9は、第1の実施例の走行体駆動装置に
おける制御系をブロックで表したものである。この制御
系では、制御対象である走行体を含んだリニア直流モー
タ901を備えている。リニアエンコーダ210(図9
には示さず)の出力信号をもとに検出された速度v1
(i−1)はブロック902で、前記した数式1で与え
られた定数((a−b)/a)がかけられ、演算部90
3に与えられている。また、もうひとつのリニアエンコ
ーダ211(図9には示さず)の出力信号をもとに検出
された速度v2(i−1)は、ブロック904で、やは
り前記した数式1式で与えられた定数(b/a)がかけ
られ、演算部903に与えられている。このときこの定
数で用いられているa、bの意味は前述図で示したとお
りである。
【0023】演算部903では、2つの入力が加えられ
てリニア直流モータ部の速度vLDM(i−1)を求め
ている。この求められたリニア直流モータ部の速度vL
DM(i−1)はフィードバックループ905を経て、
演算部906に与えられている。この演算部906で
は、指令発生装置606から出力された制御目標値R
(i)とフィードバックループ905からの差e(i)
が算出される。この差e(i)はブロック907で積分
され、ブロック908で定数KIがかけられ、演算部9
09に与えられている。また同時に差e(i)はブロッ
ク910で定数KPがかけられ演算部909に与えられ
ている。演算部909では、2つの入力を加えて、リニ
ア直流モータ901への入力電圧u(i)を求めてい
る。ここで、制御電圧値u(i)はリニア直流モータに
出力され、走行体は副走査駆動され、以上のループを繰
り返す。数式1によるリニア直流モータ部の速度vLD
M(i−1)の計算も含めて、制御演算すべてはマイク
ロコンピュータ601内の数値演算で行われるので、簡
単に実現することができる。なお、ここでは、制御方法
として、デジタルのPI制御を例にとって説明したが、
制御方法はアナログでも、また、PID制御でも、さら
には現代制御でもかまわない。
【0024】以上説明したように、第1の実施例では、
それぞれ光学素子を保持する第1走行体8および第2走
行体204を、第1もしくは第2走行体8、204のど
ちらか一方を主駆動側としてダイレクトドライブし、他
方をベルト、ワイヤ等の伝達手段を用いて従動させる事
により、2対1の速度比で副走査方向に移動させて画像
を読み取る画像読み取り装置に用いる走行体駆動装置に
おいて、同一の走行体に2つのリニアエンコーダ21
0、211を離して設置し、この2つのリニアエンコー
ダの出力信号に基づくフィードバック信号と、少なくと
も一方のリニアエンコーダとリニアモータとの距離と、
2つのリニアエンコーダ間の距離から、リニアモータに
加えるフィードバック信号を作成しているので、正確な
リニアモータの制御信号を求め、正確なフィードバック
制御を行う事ができる。
【0025】次に第2の実施例について説明する。図1
0に、第2の実施例のうち、ダイレクトドライブとして
リニア直流モータを用いて、第2走行体204をダイレ
クト駆動した場合の走行体駆動装置の一例を示す。ま
た、図11には第2走行体とリニア直流モータ、および
ひとつのリニアエンコーダ1001の相対位置関係を表
す図として、図10を左側からみたところを示す。な
お、図10、11において、図2、図3で説明した第1
の実施例と同一機能を有する同一部分については、同一
の符号を付して、その説明を適宜省略することにする。
また、スチールベルト等のベルトやワイヤによる走行体
の従動方法も図4と同様なのでここでの説明を省略す
る。
【0026】この第2の実施例では、図10、11に示
すように、第2走行体204の任意の1箇所に、リニア
エンコーダ1001が設置されている。また、第2走行
体204には光源およびセンサーを含んだ可動部分10
01Aが取付けられており、本体に固定されているリニ
アスケールを含んだリニアンコーダの固定部分1001
Bとあわせて、いわゆる光学式リニアインクリメンタル
エンコーダを形成している。なお、リニアエンコーダで
あれば、この他、磁気式のもの等の他の構成とすること
も可能である。
【0027】このように構成された走行休駆動装置に於
いて、ただひとつのリニアエンコーダ1001の出力信
号をもとに図示しない制御系により、コイル207に電
流を流すと、第2走行体204を図10中A方向へダイ
レクトドライブで副走査駆動することができる。なお、
ここでは、ダイレクトドライブとしてリニア直流モータ
を例にあげたが、リニア超音波モータ等の種々のダイレ
クトドライブを使用することが可能である。
【0028】第2の実施例における走行体駆動装置で
は、ガイドレールを副走査方向と完全に平行にすること
が望ましいが、実際にはほとんど不可能に近く、ガイド
レールに曲率を持ってしまうのが普通である。ガイドレ
ールに曲率があると、リニアエンコーダの位置とリニア
直流モータの位置とが異なる。このようすを図12に示
す。一般にガイドレールに曲率が生じるといっても、か
なり小さいので、走行体の運動は、図12に示したよう
に回転運動ではあるが、走行体上の各点は近似的に並進
運動をしたとみなすことができる。走行体は、ガイドレ
ールの曲率により、O点を中心に第2走行体204の第
2ガイド軸上の軸受け205C点において、曲率半径r
で回転運動しているとする。軸受け205Cと同第2走
行体204の第1ガイド軸202側に取り付けたリニア
エンコーダ1001の間隔をcとし、リニア直流モータ
の中央部とリニアエンコーダの間隔をdとする。v11
はリニアエンコーダ1001による速度の計測結果で、
v12は軸受け205Cでの速度を、また、vLDM
は、リニア直流モータ部でのフィードバックすべき速度
を表している。副走査の最中において、走行体はひとつ
の剛体とみなせるので、軸受け205Cでの速度v12
は、次の数式3で表すことができ、また、図12からリ
ニア直流モータ部のフィードバックすべき速度は、次の
数式4で表される。
【0029】
【数3】
【0030】
【数4】
【0031】(r−c+d)/(r−c))は、走行
体駆動装置の機械的な配置のみによって決定される定数
になるので、この計算はディジタルの場合、アナログの
場合、共に容易に実現することが可能である。
【0032】図13は、第2の実施例の走行体駆動装置
における制御装置の構成をブロック図で表したものであ
る。なお、図6に示した第1の実施例における制御装置
と同一の機能を有する部分には同一の符号を付して、適
宜その説明を省略することにする。第2の実施例では、
第2走行体204の第1ガイド軸202側に固定されて
いるリニアエンコーダ1001の出力が、状態検出用の
インターフェイス装置607に接続されている。この状
態検出用のインターフェイス装置607は、リニアエン
コーダの出力パルスを係数するカウンタを備えている。
状態検出用のインターフェイス装置607の出力は、バ
スライン605を介してマイクロコンピュータ601に
接続され、後述の制御系ブロック図に基づきフィードバ
ック制御が実行される。なお、速度を検出する方法、す
なわち、リニアエンコーダの出力を処理する状態検出用
インターフェイス装置607の処理方法については、前
述と同様に行われるので、ここでの説明は省略する。
【0033】図14は、第2の実施例の走行体駆動装置
における制御系をブロック図で表したものである。ここ
で、図9と同一の機能を有する部分は同一の符号を付し
て、その説明を適宜省略することにする。リニアエンコ
ーダ1001により検出された速度v11(i−1)は
ブロック1401で前述の数式4で与えられた定数
((r−c+d)/(r−c))がかけられ、リニア直
流モータ部の速度vLDM(i−1)を求めている。こ
のとき定数に用いられているc、d、rの意味は前述図
12で示した通りである。求められたリニア直流モータ
部の速度vLDM(i−1)はフィードバックループ9
05を経て、演算部906に与えられている。この後、
前述図9と同様な制御演算を行い、リニア直流モータへ
の制御電圧u(i)を求めている。ここで、制御電圧u
(i)はリニア直流モータに出力され、走行体は副走査
駆動され、以上のループを繰り返す。
【0034】以上、数式4によるリニア直流モータ部の
速度vLDM(i−1)の計算も含めて、制御演算すべ
ては、マイクロコンピュータ601内の数値演算でおこ
なわれるので、簡単に実現することができる。なお、こ
こでは、制御方法として、ディジタルのPI制御を例に
とって説明したが、制御方法はアナログでも、また、P
ID制御でも、さらには現代制御でもかまわない。な
お、ここでは、ただひとつのリニアエンコーダが取り付
けられている場合を例にとって説明したが、リニアエン
コーダの数は特に一つでなくとも、複数取り付けられて
いるもののうち一つを選択的に用いるようにしてもよ
い。
【0035】以上説明したように、それぞれ光学素子を
保持する第1走行体および第2走行体8、204を、第
1もしくは第2走行体8、204のどちらか一方を主駆
動側としてダイレクトドライブし、他方をベルト、ワイ
ヤ等の伝達手段を用いて従動させる事により、2対1の
速度比で副走査方向に移動させて画像を読み取る画像読
み取り装置に用いる走行体駆動装置において、走行体に
ただひとつ取付けられたリニアエンコーダ1001の出
力から、リニアモータの位置での制御信号を求める係数
をあらかじめ決定しておき、この係数を、リニアエンコ
ーダの出力信号から作成されたフィードバック信号に乗
じて、あらたにフィードバック信号とし、その信号に基
づいてリニアモータを制御しているので、ひとつのリニ
アエンコーダ出力と単純な計算だけで、正確なリニアモ
ータの制御信号を求め、正確なフィードバック制御を行
う事ができる。
【0036】次に、走行体駆動装置を画像読み取り装置
に適用した場合の動作について図15を参照して説明す
る。ここで、走行体駆動装置は、図2、3と同一であ
り、その制御装置のブロック図は図6と同一である。ス
タートボタン等により、画像読み取り装置による読み取
りが始まると、まず、プリスキャンモードかどうかが判
断される(ステップ1501)。これは、例えば画像読
み取り装置に、読み取り前にプリスキャンをおこなうか
どうかを設定するためのボタンないしは信号を設置する
事で簡単に実現できる。プリスキャンモードであると判
断されると(ステップ1501;Y)、プリスキャン用
の制御ブロック図(詳細は後述図16)で示された系に
おいて、走行体駆動装置が副走査駆動される(ステップ
1052)。すると次に、やはり、詳細は後述の曲率半
径決定式によって曲率半径rが決定され、図6で示した
制御装置のブロック図内で示したRAM604に書き込
まれ(ステップ1503)、ステップ1501に戻っ
て、再度プリスキャンモードかどうか判断される。
【0037】ステップ1501において、プリスキャン
モードではない、すなわち、画像読み取りモードである
と判断された場合には(ステップ1501;N)、画像
読み取り用の制御ブロック図(図14)において、走行
体が副走査駆動され(ステップ1504)、画像の読み
取りが行われ(ステップ1505)、すべての画像が読
み終わると、画像読み取り装置のフローは終了する。こ
こで、画像読み取り時の制御系のブロック図14におけ
るブロック1401において用いる曲率半径rは、本フ
ローチャートのステップ1503で決定した値を用いる
ことにより、画像を読み取る直前の状態における曲率半
径を使用できる。これによって、状態が変化した場合で
も、常に正確な制御を行うことができる。
【0038】図16は、プリスキャン用の制御系の構成
ブロック図で表したものである。ここで、図9の制御
系と同一の箇所には同一の符号を付してその説明を適宜
省略する。あるひとつのリニアエンコーダ(例えば図
2、3の210や211)により検出された速度v(i
−1)はフィードバックループ1601を経て、演算部
906に与えられている。この後、前述図9と同様な制
御演算を行い、リニア直流モータへの制御電圧u(i)
を求めている。ここで、制御電圧値u(i)はリニア直
流モータに出力され、走行体が副走査駆動され、以上の
ループを繰り返す。制御演算すべては、マイクロコンピ
ュータ601内の数値演算で行われるので、簡単に実現
する事ができる。なお、ここでは、制御方法としてディ
ジタルのPI制御を例にとって説明したが、制御方法
は、アナログでも、また、PID制御でも、さらには現
代制御でもかまわない。
【0039】図17は、図16の制御系ブロック図によ
り制御された走行体の副走査開始位置および、副走査終
了位置の状態を表したものである。αが副走査開始位置
で、βが副走査終了位置である。今、2つのリニアエン
コーダ例えば図2、3の210、211の位置出力は走
行体が、ガイド軸等の曲率により、図17のようにθだ
け傾くので、S1とS2のように異なった値を示す。そ
こで、2つのリニアエンコーダの間隔をaとすれば、曲
率半径rは次の数式5から容易に求めることができる。
【0040】
【数5】
【0041】リニアインクリメンタルエンコーダによる
位置計測は、位置と1対1の関係にあるリニアインクリ
メンタルエンコーダの出力パルス数の計数を、図9で示
した制御装置のブロック図内のマイクロコンピュータに
おいて行う事で、簡単に実現できる。
【0042】また図18に示すように、リニアエンコー
ダ例えば図2、3の210、211の速度出力、また
は、それらの速度出力のうちのいくつかの平均値をそれ
ぞれ、v1、v2とすると、曲率半径rは、次の数式6
で表すことも可能である。
【0043】
【数6】
【0044】以上説明したように、請求項2記載の発明
では、それぞれ光学素子を保持する第1走行体および第
2走行体を、第1もしくは第2走行体のどちらか一方を
主駆動側としてダイレクトドライブし、他方をベルト、
ワイヤ等の伝達手段を用いて従動させることにより、2
対1の速度比で副走査方向に移動させて画像を読み取
る、同一の走行体に2つのリニアエンコーダを離して設
置してある、画像読み取り装置に用いる走行体駆動装置
において、画像読み取り装置のプリスキャン時に、この
2つのリニアエンコーダの出力信号に基づくフィードバ
ック信号と、少なくとも一方のリニアエンコーダとリニ
アモータとの距離と2つのリニアエンコーダ間の距離か
ら、リニアモータ制御用のフィードバック信号をあるひ
とつのリニアエンコーダの出力信号に基づくフィードバ
ック信号から作成するための係数を決定しているので、
状態が変化した場合でも、常に正確な走行体の制御を行
う事ができる。また、請求項3記載の発明では、請求項
記載の画像読み取り装置の走行体駆動装置において、
2つのリニアエンコーダからの位置情報を、リニアエン
コーダの出力信号に基づくフィードバック信号とし、こ
れらの位置情報と、少なくとも一方のリニアエンコーダ
とリニアモータとの距離と、2つのリニアエンコーダ間
の距離から、リニアモータ制御用のフィードバック信号
をあるひとつのリニアエンコーダの出力信号に基づくフ
ィードバック信号から作成するための係数を決定してい
るので、状態が変化した場合でも、常に正確な走行体の
制御を行う事ができる。さらに、請求項4記載の発明で
は、請求項2記載の画像読み取り装置の走行体駆動装置
において、2つのリニアエンコーダからの速度情報を、
リニアエンコーダの出力信号に基づくフィードバック信
号とし、これらの速度情報と、少なくとも一方のリニア
エンコーダとリニアモータとの距離と、2つのリニアエ
ンコーダ間の距離から、リニアモータ制御用のフィード
バック信号をあるひとつのリニアエンコーダの出力信号
に基づくフィードバック信号から作成するための係数を
決定しているので、状態が変化した場合でも、常に正確
な走行体の制御を行う事ができる。
【0045】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、それぞれ光学
素子を保持する第1走行体および第2走行体のいずれか
一方を主駆動側としてダイレクトドライブし、他方をベ
ルト、ワイヤ等の伝達手段を用いて従動させる事によ
り、2対1の速度比で副走査方向に移動させて画像を読
み取る画像読み取り装置に用いる走行体駆動装置におい
て、同一の走行体に2つのリニアエンコーダを離して設
置し、この2つのリニアエンコーダの出力信号に基づく
フィードバック信号と、少なくとも一方のリニアエンコ
ーダとリニアモータとの距離と、2つのリニアエンコー
ダ間の距離から、リニアモータに加えるフィードバック
信号を作成しているので、正確なリニアモータの制御信
号を求め、正確なフィードバック制御を行う事ができ
る。請求項2記載の発明では、それぞれ光学素子を保持
する第1走行体および第2走行体を、第1もしくは第2
走行体のどちらか一方を主駆動側としてダイレクトドラ
イブし、他方をベルト、ワイヤ等の伝達手段を用いて従
動させる事により、2対1の速度比で副走査方向に移動
させて画像を読み取る、同一の走行体に2つのリニアエ
ンコーダを離して設置してある、画像読み取り装置に用
いる走行体駆動装置において、画像読み取り装置のプリ
スキャン時に、この2つのリニアエンコーダの出力信号
に基づくフィードバック信号と、少なくとも一方のリニ
アエンコーダとリニアモータとの距離と、2つのリニア
エンコーダ間の距離から、リニアモータ制御用フィード
バック信号をある一つのリニアエンコーダの出力信号に
基づくフィードバック信号から作成するための係数を決
定しているので、状態が変化した場合でも、常に正確な
走行体の制御を行う事ができる。請求項3記載の発明で
は、請求項2記載の画像読み取り装置の走行体駆動装置
において、2つのリニアエンコーダからの位置情報を、
リニアエンコーダの出力信号に基づくフイードバック信
号とし、これらの位置情報と、少なくとも一方のリニア
エンコーダとリニアモータとの距離と、2つのリニアエ
ンコーダ間の距離から、リニアモータ制御用のフィード
バック信号をある一つのリニアエンコーダの出力信号に
基づくフィードバック信号から作成するための係数を決
定しているので状態が変化した場合でも、常に正確な走
行体の制御を行う事ができる。請求項4記載の発明で
は、請求項2記載の画像読み取り装置の走行体駆動装置
において、2つのリニアエンコーダからの速度情報を、
リニアエンコーダの出力信号に基づくフイードバック信
号とし、これらの速度情報と、少なくとも一方のリニア
エンコーダとリニアモータとの距離と、2つのリニアエ
ンコーダ間の距離から、リニアモータ制御用のフィード
バック信号をある一つのリニアエンコーダの出力信号に
基づくフィードバック信号から作成するための係数を決
定しているので、状態が変化した場合でも、常に正確な
走行体の制御を行う事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における走行体駆動装置が使
用される画像読取装置の光学系の概略構成図である。
【図2】同上、走行体駆動装置のダイレクトドライブと
してリニア直流モータを用いて第2走行体をダイレクト
駆動した場合の走行体駆動装置の構成図である。
【図3】同上、走行体駆動装置の第2走行体とリニア直
流モータ、および2つのリニアエンコーダの相対位置関
係を示す左側面図である。
【図4】同上、走行体駆動装置における第1走行体の従
動方法を示す説明図である。
【図5】同上、2つのリニアエンコーダによる速度の計
測結果とリニア直流モータの位置でのフィードバックす
べき速度の関係を示す説明図である。
【図6】同上、第1の実施例における制御装置のブロッ
ク構成図である。
【図7】同上、リニアエンコーダの出力(OB)パルス
とクロック(CLK)の関係を示す説明図である。
【図8】同上、制御装置のマイクロプロセッサへの割り
込みルーチンの動作を示すフローチャートである。
【図9】同上、第1の実施例の走行体駆動装置における
制御系のブロック図である。
【図10】同上、第2の実施例における走行体駆動装置
のダイレクトドライブとしてリニア直流モータを用いて
第2走行体をダイレクト駆動した場合の走行体駆動装置
の構成図である。
【図11】同上、第2の実施例における走行体駆動装置
の第2走行体とリニア直流モータ、および2つのリニア
エンコーダの相対位置関係を示す左側面図である。
【図12】同上、ガイドレールに曲率がある場合の、2
つのリニアエンコーダによる速度の計測結果とリニア直
流モータの位置でのフィードバックすべき速度の関係を
示す説明図である。
【図13】同上、第2の実施例の走行体駆動装置におけ
る制御装置のブロック構成図である。
【図14】同上、第2の実施例の走行体駆動装置におけ
る制御系のブロック構成図である。
【図15】同上、走行体駆動装置を両像読み取り装置に
適用した場合の動作を示すフローチャートである。
【図16】同上、走行体駆動装置におけるプリスキャン
用の制御系のブロック構成図である。
【図17】同上、図16の制御系ブロック図により制御
された走行体の副走査開始位置および、副走査終了位置
の状態を示す説明図である。
【図18】同上、走行体の副走査中のある時間での速度
の状態、もしくは、いくつかの時 間の平均の速度の状態
を示す説明図である。
【符号の説明】
0 画像原稿 1 コンタクトガラス 2 ハロゲンランプ 3、4、5、 第1ミラー、第2ミラー、第3ミラー 6 レンズ 7 CCDセンサ 8 第1走行体 201A、B、C、D 軸受け部 202、203 第1ガイド軸、第2ガイド軸 204 第2走行体 205A、B、C、D 軸受け 206 可動バックヨーク 207 コイル 208 磁石 209 固定バックヨーク 210、211、1001 リニアエンコーダ 212、213 第1ベルト、第2ベルト 300、300′ ベルトエンド 214A、214B、214C、214D 動プーリ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれ光学素子を保持する第1走行体お
    よび第2走行体の一方を主駆動側としてダイレクトドラ
    イブし、他方をベルト、ワイヤ等の伝達手段を用いて従
    動させる事により、2対1の速度比で副走査方向に移動
    させて画像を読み取る画像読み取り装置に用いる走行体
    駆動装置において、 同一の走行体に2つのリニアエンコーダを離して配置
    し、この2つのリニアエンコーダの出力信号に基づくフ
    ィードバック信号と、少なくとも一方のリニアエンコー
    ダとリニアモータとの距離と、2つのリニアエンコーダ
    間の距離から、リニアモータに加えるフィードバック信
    号を作成する信号作成手段を具備することを特徴とする
    走行体駆動装置。
  2. 【請求項2】それぞれ光学素子を保持する第1走行体お
    よび第2走行体の一方を主駆動側としてダイレクトドラ
    イブし、他方をベルト、ワイヤ等の伝達手段を用いて従
    動させる事により、2対1の速度比で副走査方向に移動
    させて画像を読み取る、画像読み取り装置に用いる走行
    体駆動装置において、同一の走行体に2つのリニアエンコーダを離して配置
    し、 画像読み取り装置のプリスキャン時に、この2つのリニ
    アエンコーダの出力信号に基づくフィードバック信号
    と、少なくとも一方のリニアエンコーダとリニアモータ
    との距離と、2つのリニアエンコーダ間の距離から、リ
    ニアモータ制御用のフィードバック信号をある一つのリ
    ニアエンコーダの出力信号に基づくフィードバック信号
    から作成するための係数を決定する係数決定手段を 具備
    することを特徴する走行体駆動装置。
  3. 【請求項3】前記係数決定手段は、2つのリニアエンコ
    ーダからの位置情報を、リニアエンコーダの出力信号に
    基づくフイードバック信号とし、これらの位置情報と、
    少なくとも一方のリニアエンコーダとリニアモータとの
    距離と、2つのリニアエンコーダ間の距離から、リニア
    モータ制御用のフィードバック信号をある一つのリニア
    エンコーダの出力信号に基づくフィードバック信号から
    作成するための係数を 決定することを特徴とする請求項
    2記載の走行体駆動装置。
  4. 【請求項4】前記係数決定手段は、2つのリニアエンコ
    ーダからの速度情報を、リニアエンコーダの出力信号に
    基づくフイードバック信号とし、これらの速度情報と、
    少なくとも一方のリニアエンコーダとリニアモータとの
    距離と、2つのリニアエンコーダ間の距離から、リニア
    モータ制御用のフィードバック信号をある一つのリニア
    エンコーダの出力信号に基づくフィードバック信号から
    作成するための係数を決定することを特徴とする請求項
    記載の走行体駆動装置。
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