JP3397654B2 - ディストーション変化量の計測方法及びそれを利用した投影露光装置並びにそれらを用いたデバイスの製造方法 - Google Patents

ディストーション変化量の計測方法及びそれを利用した投影露光装置並びにそれらを用いたデバイスの製造方法

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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70483Information management; Active and passive control; Testing; Wafer monitoring, e.g. pattern monitoring
    • G03F7/70591Testing optical components
    • G03F7/706Aberration measurement

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディストーション変
化量の計測方法及びそれを利用した投影露光装置並びに
それらを用いたデバイスの製造方法に関し、例えばI
C,LSI等の半導体デバイスやCCD等の撮像デバイ
ス、そして液晶パネル等の表示デバイス等のデバイスを
製造する投影露光装置において該投影露光装置における
投影光学系の照明モードの切換えに起因する該投影光学
系のディストーション変化量を正しく計測し、該投影光
学系を調整することにより第一物体面上のパターンを第
二物体面上に高精度に繰り返し投影露光ができるように
したものである。
【0002】
【従来の技術】近年、IC,LSI等の半導体デバイス
の高集積化に対する要求が高まっている。マスク(レチ
クル)の回路パターンを投影光学系により感光基板(ウ
エハ)上に形成し、感光基板をステップアンドリピート
方式で露光する縮小型の投影露光装置(ステッパー)、
あるいはマスク(レチクル)の回路パターンと感光基板
をスキャン方式で露光する縮小型の投影露光装置(スキ
ャナー)においても、高集積化に対応するため、パター
ン像の解像度の向上と、繰り返し投影露光するときの各
パターンの重ね合わせ精度の向上がなされている。
【0003】投影露光装置において投影パターンを繰り
返し投影するときの各パターンの重ね合わせ精度は、ス
テージ精度、アライメント精度等々、多くの要素から成
り立っている。その重ね合わせ精度に関わる重要な要素
の一つとして、投影光学系のディストーション(歪曲)
がある。
【0004】投影光学系のディストーションは、これが
装置間あるいは照明系によるマスクの照明方式、所謂照
明モード間で大きく異なると、それぞれの装置あるいは
照明モードでマスク(レチクル)の回路パターンを、投
影光学系により感光基板上に投影露光し重ね合わせた
際、投影パターン像が正確に重ならなくなる。その結
果、必要なデバイスの特性が得られなくなってしまうと
いう問題を起こす。そのため、たとえば、64MDRA
Mクラスのデバイスにおいては、投影光学系のディスト
ーションを例えば50nm以下となることが要求されて
いる。
【0005】投影光学系のディストーションが数十nm
程度となるように設定するためには、高精度のディスト
ーション計測と、高精度の加工組立調整技術が必要とな
る。
【0006】従来より、投影光学系の照明モード切換え
に起因するディストーション変化量(以下「照明間差デ
ィストーション」と言う。)を計測する計測方法として
よく行われているものに、3通りの方法がある。図6
(A)〜(D)は投影光学系の照明間差ディストーショ
ンを計測するフローチャートである。今、第一物体面上
のパターンを投影光学系で第二物体面上に投影すると
し、第一物体を照明する照明系の切替え前後の照明モー
ドを各々、照明モード1、照明モード2、とし、第一物
体に設けるパターンをパターン1,パターン2とする。
そして照明モードiで照明したパターンjを第二物体面
上に焼き付けたときの位置座標をDi,jとして表す。
【0007】[計測方法1]図6(A),(B)に示す
ように、照明モード1、照明モード2について同一のレ
チクルパターンを用いて各々投影露光し、焼付けられた
パターンの座標位置から各々ディストーションに基づく
位置情報D11,D21を求め、その差分(D21−D
11)により照明間差ディストーションを求める方法。
【0008】[計測方法2]図6(C)に示すように、
照明モード1、照明モード2で各々、一定量ずらして形
成したレチクル(第一物体)上の2つのパターン(パタ
ーン1、パターン2)を投影露光して、感光基板(第二
物体)上に重なるように焼付け(D11、D22)、そ
の重ねた2つのパターンのずれ量(D22−D11)を
計測し、さらに、別途座標測定器(例えば、ライカ社製
LMS2020、ニコン社製ランパス3i、など)で計
測したレチクル上での2つのパターンの座標誤差の差
(RP2−RP1)/mを減算して、{(D22−D1
1)−(RP2−RP1)/m}の式により照明間差デ
ィストーションを求める方法(mは投影光学系の倍
率)。
【0009】[計測方法3]計測方法2と同様にずれ量
(D22−D11)を求めるが、図6(C)に示すよう
にレチクル上での2つのパターンの座標誤差の差を、同
一照明モード(例えば照明モード1)で感光基板上に重
なるように焼付けた結果の差(D12−D11)で求
め、{(D22−D11)−(D12−D11)}の式
により照明間差ディストーションを求める方法。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
照明間差ディストーションの計測方法はそれぞれ以下に
示す欠点がある。
【0011】[計測方法1] (イ)各々のディストーションに基づく位置情報D1
1、D21を感光基板上に焼付けられたパターンの座標
位置を測定して求める場合。高精度な座標測定をするた
めの座標測定器が高価で、かつ、一般に処理能力が低
い。
【0012】(ロ)あるひとつのパターンを干渉計で制
御されたステージで送りながら基準格子を焼付けた後、
第二パターンを一括して前記基準格子に重なるように焼
付け、その座標の差により、各々のディストーションに
基づく位置情報D12、D22を求める場合。一回の測
定では精度不足となる(主にステージ送りの再現性に起
因する)。そのため、高精度の測定を行うためには、精
密なステージのチューニング、数多くの焼付けおよび計
測が必要となるため、多大な労力と時間が必要となる。
【0013】[計測方法2]レチクル上での2つのパタ
ーンの座標誤差の差(RP2−RP1)/mを座標測定
器で測定した結果が、同一照明モード(例えば照明モー
ド1)で感光基板上に重なるように焼付けた結果の差
(D12−D11)と異なり(主にレチクルパターンの
エッジの構造に起因する)、結果として誤った答えを出
してしまう場合がある。
【0014】[計測方法3]レチクル上での2つのパタ
ーンの座標誤差の差を、同一照明モードで感光基板上に
重なるように焼付けた結果の差(D12−D11)で求
めるが、同一のレチクルを用いた場合でも、照明モード
を変えると値が異なったり、例えば、同一のレチクルを
用いて複数の装置を管理しようとする場合にも、装置に
よって同一レチクルに対する差(D12−D11)の値
が異なる場合があり、管理上不都合である。
【0015】本発明は、第一物体面上のパターンを投影
光学系で第二物体面上に投影露光するときの照明系の照
明モード切換えに起因する該投影光学系のディストーシ
ョン変化量を高精度に計測,及び抽出することにより、
投影光学系のディストーション性能を、各照明モードに
おいてバランス良く維持し、これによりパターンを繰り
返し投影するときの投影パターン像の重ね合わせ精度を
高く維持し、高集積度のデバイスを容易に製造すること
ができるディストーション変化量の計測方法及びそれを
利用した投影露光装置並びにそれらを用いたデバイスの
製造方法の提供を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明のディストーショ
ン変化量の計測方法は、 (1−1)照明系からの光束で第一物体面上のパターン
を照明し、第一物体面上のパターンを投影光学系により
第二物体面上に投影露光するときの該照明系の第一照明
モードによって該第一物体面上の第一パターンを感光基
板に投影露光して得られる該第一パターンの位置情報D
11と、第二照明モードによって該第一物体面上の第二
パターンを該感光基板に投影露光して得られる該第二パ
ターンの位置情報D22との差分(D22−D21)
と、第二照明モードによって該第一物体面上の第一パタ
ーンを該感光基板に投影露光して得られる該第一パター
ンの位置情報D21と第一照明モードによって該第一物
体面上の第二パターンを該感光基板に投影露光して得ら
れる該第二パターンの位置情報D12との差分(D12
−D21)とから、 {(D22−D11)−(D12−D21)}/2 の式を用いて、該投影光学系の照明モードの切り換えに
伴うディストーション変化量を計測していることを特徴
としている。
【0017】本発明のディストーション変化量の計測方
法を利用した投影露光装置は、 (2−1)構成(1−1)のディストーション変化量の
計測方法を用いて得た投影光学系の照明モードの切り換
えに伴うディストーション変化量を利用して該投影光学
系のディストーションの調整を行ったことを特徴として
いる。
【0018】本発明のデバイスの製造方法は、 (3−1)構成(2−1)の投影露光装置を用いてマス
ク面上のパターンを基板面上にプリントする段階を含む
ことを特徴としている。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は本発明の投影露光装置の実
施形態1の要部概略図である。同図において1は光源手
段であり、例えば高圧水銀ランプや、エキシマレーザか
ら成っている。2は照明光学系(照明系)であり、光源
手段1からの光束でレチクルステージ3に載置した被照
射面としてのレチクル(第一物体)R面上を均一に照明
している。
【0020】8は照明絞りであり、開口形状が異なる複
数の絞り、又は開口形状が可変の絞りより成り、被照射
面(レチクルR)の照明条件を種々と変えて、複数の照
明モードの切換えができるようになっている。
【0021】4は投影光学系(投影レンズ)であり、レ
チクルR面上の回路パターンをウエハステージ5に載置
したウエハW面上に縮小投影している。
【0022】ウエハステージ5はXYZ駆動及びθ駆
動,チルト駆動等を行っている。7はミラー(干渉用ミ
ラー)であり、ウエハステージ5上に載置しており、ウ
エハステージ5の位置をレーザ測長器6でモニタし、レ
ーザ測長器6で得られる信号を用いて駆動手段(不図
示)によりウエハステージ5を駆動させてウエハWを所
定の位置に位置決めしている。
【0023】9は投光手段であり、ウエハWの光軸La
方向の面位置を検出するためにウエハWに塗布したフォ
トレジストを感光させない光束でウエハW面を斜方向か
ら照射している。10は検出手段(ギャップセンサー)
であり、ウエハW面からの反射光を検出して投影レンズ
4を介さずに投影レンズ4とウエハWとの間の光軸方向
の距離を計測している。
【0024】本実施形態ではウエハW面に露光を行うべ
きレチクルR上の半導体集積回路のパターンの特殊性を
考慮した上で絞り8の開口形状を決定し、該パターンに
応じた適切なる照明モードに設定して最適の投影露光装
置を構成している。
【0025】絞り8の開口形状としては、例えば円形状
やリング形状や、光軸を中心として4つの方向に開口を
有する4重極開口形状等を使用している。絞り8の開口
形状を変えると(即ち、照明系の照明モードを種々と切
り換えると)、それに基づいて投影光学系のディストー
ション(歪曲)が種々と変化してくる。
【0026】本実施形態ではこのときの照明モードを切
り替えたときの投影光学系4のディストーション変化量
を計測し、それに基づいて投影光学系4のディストーシ
ョンの値を調整してレチクルR面上のパターンを繰り返
し投影するときの各パターンの重ね合わせを高く維持
し、高集積度のデバイスを製造している。
【0027】次に本実施形態において照明系2の照明モ
ードを種々と変えたときの投影光学系4のディストーシ
ョン変化量(照明間差ディストーション)の計測方法に
ついて説明する。
【0028】図2は本発明による投影光学系の照明間差
ディストーションの計測方法の例を示す流れ図、図3は
本発明による照明間差ディストーションの計測のための
投影露光の様子を示した概念図である。
【0029】図4は照明間差ディストーションの計測用
のパターンの部分拡大図を示している。図4(A)では
パターン1とパターン2を、それらの中心間の距離Sだ
けずらして基板上に重ね焼きして現像することで、ウエ
ハ上に図4(B)に示すレジストパターンが形成され、
この重なったパターン像P1,P2のずれ量を計測して
照明間差ディストーションを計測するようにしている。
【0030】図5は照明間差ディストーションの計測用
のパターンを配置したディストーションレチクルの例を
示す全体図である。
【0031】本実施形態では図2のフローチャートに基
づいて投影光学系の照明間差ディストーションDIL
計測している。
【0032】次に図2と図3、そして図4を参照して本
発明に係る照明間差ディストーションの計測方法につい
て示す。
【0033】図3(A)では照明モード1で第一物体面
上のパターン1を感光基板Wa上にパターン像P11を
投影露光して座標の位置情報D11を得る。
【0034】図3(B)は図3(A)において感光基板
Waを載置したステージを距離s/m移動させた状態で
ある。図3(B)では照明モード2で第一物体上のパタ
ーン2を感光基板Wa上でパターン像P11にパターン
像P22として投影露光して座標の位置情報D22を得
る。
【0035】図3(C)は図3(B)において感光基板
Waを載置したステージを移動させた状態である。図3
(C)では照明モード2で第一物体面上のパターン1を
感光基板Wa上にパターン像P21を投影露光して座標
の位置情報D21を得る。
【0036】図3(D)は図3(C)において感光基板
Waを載置したステージを距離s/m、元の方向へ移動
させた状態である。図3(D)では照明モード1で第一
物体面上のパターン1を感光基板Wa上でパターン像P
21上にパターン像P12として投影露光して座標の位
置情報D12を得る。
【0037】レジストレーション測定器では差(D22
−D11)と差(D12−D21)を図4(B)のパタ
ーンずれ量として計測している。その後、計算処理にて
照明間差ディストーションDIL を DIL ={(D22−D11)−(D12−D21)}
/2 より求めている。
【0038】このように本実施形態では、第一物体のパ
ターンを投影光学系により第二物体上に投影する装置に
おいて、第一照明モードによって第一物体上の第一パタ
ーンと第二パターンを感光基板上に投影露光して得られ
た座標の位置情報D11,D12と、第二照明モードに
よって第一物体上の第一パターンと第二パターンを感光
基板上に投影露光して得られた座標の位置情報D21,
D22とから{(D22−D11)−(D12−D2
1)}/2の式により、投影光学系の照明間差ディスト
ーションを求めている。
【0039】本実施形態によれば従来の計測方法1〜3
の問題点が次のように解決されている。
【0040】[計測方法1に対して]パターン1とパタ
ーン2の重ね焼き結果により照明間差ディストーション
を求めるので、 (イ)高価で、かつ、一般に処理能力が低い座標測定器
が不要となり、比較的安価で、かつ、一般に処理能力が
高いレジストレーション測定器(例えば、KLA社製K
LA−5011、OSI社製METRA21、など)が
使える。
【0041】(ロ)同じく重ね焼きであることから、精
密なステージのチューニングや、主にステージ送りの再
現性に起因する精度不足による数多くの焼付けおよび計
測が不要となる。
【0042】[計測方法2に対して]レチクル上での2
つのパターンの座標誤差の差は、焼付け結果である差
(D22−D11)と差(D12−D21)の中に、各
々含まれており、これらを減算した際に消去される。従
って、従来、レチクル上の2つのパターンの座標誤差の
差を座標測定器で計測した際、主にレチクルパターンの
エッジの構造に起因する計測エラーが発生する問題がな
く、2つのパターンの座標誤差の差が処置されている。
【0043】[計測方法3に対して]計測方法方法2と
同様に、レチクル上での2つのパターンの座標誤差の差
は、焼付け結果である差(D22−D11)と差(D1
2−D21)を減算して照明間差ディストーションを求
める際に処置されているので、別途2つのパターンの座
標誤差の差を計測する必要がない。従って、照明モード
や複数の装置間で2つのパターンの座標誤差の差が異な
り、管理上不都合という問題も発生しない。また、別途
2つのパターンの座標誤差の差を計測する必要がないこ
とから、その際の計測誤差がのらないことも精度的に有
利である。
【0044】尚、本実施形態において、照明間差ディス
トーションの計測精度を向上させるために、計測回数を
増やしたり、焼付けのショット数を増やして平均化する
などの手段を用いても良い。
【0045】このように、本実施形態による、投影光学
系の照明間差ディストーションの計測方法を用いれば、
従来技術の問題点が解決され、その結果、投影光学系の
照明間差ディストーションをより正しく、よりスピーデ
ィーに抽出することができる。
【0046】この、より正しく分離、抽出された投影光
学系の照明間差ディストーションの結果を、投影光学系
の組立や、ディストーションの調整に反映させることに
よって、投影光学系のディストーション性能をバランス
良く維持している。これによりパターン像の重ね合わせ
性能を向上させた投影露光装置を達成している。又、本
実施形態の投影露光装置を用いれば、IC,LSI,C
CD,撮像デバイス,液晶パネル,磁気ヘッド等の各種
高集積度のデバイスを容易に、効率よく、かつ正確に製
造することができる。
【0047】図7は本発明のデバイス(ICやLSI等
の半導体チップ、或いは液晶パネルやCCD等)の製造
のフローを示す。
【0048】ステップ1(回路設計)では半導体デバイ
スの回路設計を行なう。ステップ2(マスク製作)では
設計した回路パターンを形成したマスクを製作する。
【0049】一方、ステップ3(ウエハ製造)ではシリ
コン等の材料を用いてウエハを製造する。ステップ4
(ウエハプロセス)は前工程と呼ばれ、前記用意したマ
スクとウエハを用いてリソグラフィ技術によってウエハ
上に実際の回路を形成する。
【0050】次のステップ5(組立)は後工程と呼ば
れ、ステップ4によって作製されたウエハを用いて半導
体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシ
ング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封
入)等の工程を含む。
【0051】ステップ6(検査)ではステップ5で作製
された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テスト
等の検査を行なう。こうした工程を経て半導体デバイス
が完成し、これが出荷(ステップ7)される。
【0052】図8は上記ウエハプロセスの詳細なフロー
を示す。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を酸化
させる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に絶縁
膜を形成する。
【0053】ステップ13(電極形成)ではウエハ上に
電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオン打
込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ15
(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。ステ
ップ16(露光)では前記説明した露光装置によってマ
スクの回路パターンをウエハに焼付露光する。
【0054】ステップ17(現像)では露光したウエハ
を現像する。ステップ18(エッチング)では現像した
レジスト以外の部分を削り取る。ステップ19(レジス
ト剥離)ではエッチングがすんで不要となったレジスト
を取り除く。これらのステップを繰り返し行なうことに
よってウエハ上に多重に回路パターンが形成される。
【0055】本実施形態の製造方法を用いれば、従来は
製造が難しかった高集積度のデバイスを容易に製造する
ことができる。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば以上のように、第一物体
面上のパターンを投影光学系で第二物体面上に投影露光
するときの照明系の照明モード切換えに起因する該投影
光学系のディストーション変化量を高精度に計測,及び
抽出することにより、投影光学系のディストーション性
能を、各照明モードにおいてバランス良く維持し、これ
によりパターンを繰り返し投影するときの投影パターン
像の重ね合わせ精度を高く維持し、高集積度のデバイス
を容易に製造することができるディストーション変化量
の計測方法及びそれを利用した投影露光装置並びにそれ
らを用いたデバイスの製造方法を達成することができ
る。
【0057】特に本発明によれば前述したディストーシ
ョン変化量の計測方法を利用することにより、投影光学
系の照明間差ディストーションをより正しく分離、抽出
することができる。
【0058】この、より正しく分離、抽出された投影光
学系の照明間差ディストーションの計測結果を、投影光
学系の組立や、ディストーションの調整に反映させるこ
とで、投影光学系のディストーションを各照明モードで
バランス良く維持することができる。その結果、重ね合
わせ性能が向上した投影露光装置の提供ができる。
【0059】又本発明の投影露光装置を用いれば、I
C,LSI,CCD,撮像デバイス,液晶パネル,磁気
ヘッド等の各種高集積度のデバイスを容易に、効率よ
く、かつ正確に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の投影露光装置の要部概略図
【図2】本発明の投影光学系の照明間差ディストーショ
ンを計測する方法フローチャート
【図3】本発明の投影光学系の照明間差ディストーショ
ンを計測する方法フローチャート
【図4】本発明の投影光学系の照明間差ディストーショ
ン計測用パターンの部分拡大図
【図5】本発明の投影光学系の照明間差ディストーショ
ン計測用のパターンを配置したディストーションレチク
ルの全体図
【図6】従来技術による投影光学系の照明間差ディスト
ーションを計測する方法の例を示すフローチャート
【図7】本発明のデバイスの製造方法のフローチャート
【図8】本発明のデバイスの製造方法のフローチャート
【符号の説明】
1 光源手段 2 照明光学系(照明系) 3 レチクルステージ 4 投影光学系 5 ウエハステージ 6 レーザ測長器 7 ミラー 8 可変の照明絞り 9 投光手段 10 受光手段 W ウエハ R レチクル
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027 G01B 11/00 G03F 7/20

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 照明系からの光束で第一物体面上のパタ
    ーンを照明し、第一物体面上のパターンを投影光学系に
    より第二物体面上に投影露光するときの該照明系の第一
    照明モードによって該第一物体面上の第一パターンを感
    光基板に投影露光して得られる該第一パターンの位置情
    報D11と、第二照明モードによって該第一物体面上の
    第二パターンを該感光基板に投影露光して得られる該第
    二パターンの位置情報D22との差分(D22−D2
    1)と、第二照明モードによって該第一物体面上の第一
    パターンを該感光基板に投影露光して得られる該第一パ
    ターンの位置情報D21と第一照明モードによって該第
    一物体面上の第二パターンを該感光基板に投影露光して
    得られる該第二パターンの位置情報D12との差分(D
    12−D21)とから、 {(D22−D11)−(D12−D21)}/2 の式を用いて、該投影光学系の照明モードの切り換えに
    伴うディストーション変化量を計測していることを特徴
    とするディストーション変化量の計測方法。
  2. 【請求項2】 請求項1のディストーション変化量の計
    測方法を用いて得た投影光学系の照明モードの切り換え
    に伴うディストーション変化量を利用して該投影光学系
    のディストーションの調整を行ったことを特徴とする投
    影露光装置。
  3. 【請求項3】 請求項3の投影露光装置を用いてマスク
    面上のパターンを基板面上にプリントする段階を含むこ
    とを特徴とするデバイスの製造方法。
JP28299897A 1997-09-30 1997-09-30 ディストーション変化量の計測方法及びそれを利用した投影露光装置並びにそれらを用いたデバイスの製造方法 Expired - Fee Related JP3397654B2 (ja)

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