JP3397597B2 - 燃料電池装置及び燃料電池の製造方法 - Google Patents

燃料電池装置及び燃料電池の製造方法

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JP3397597B2
JP3397597B2 JP26152796A JP26152796A JP3397597B2 JP 3397597 B2 JP3397597 B2 JP 3397597B2 JP 26152796 A JP26152796 A JP 26152796A JP 26152796 A JP26152796 A JP 26152796A JP 3397597 B2 JP3397597 B2 JP 3397597B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円筒状体に形成さ
れた燃料電池を相互に接続する燃料電池装置及び燃料電
池の製造方法に関するものであり、特に前記燃料電池を
並列に接続する燃料電池装置及び燃料電池の製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、固体電解質型燃料電池として、図
3に示すように、円筒状体の最内層に燃料極4を備え、
燃料極4の外側に固体電解質膜5、固体電解質膜5の外
側の最外層に空気極6を形成したものが知られている。
前記円筒状体の固体電解質型燃料電池は、セルの機械的
強度が高く、セル内の温度を均一に維持し易いという利
点がある反面、出力密度が低いので、モータ起動時等に
要求される大電流を得るためには、該固体電解質型燃料
電池を並列に接続する必要がある。そこで、図3示のよ
うに、固体電解質型燃料電池を並列に接続するために、
固体電解質膜5及び空気極6の一部に円筒状体の長さ方
向に延在する切欠き部を設け、該切欠き部にインタコネ
クタ11を設けたものが提案されている。
【0003】前記構成の燃料電池によれば、図4にその
断面を示すように、支持板2に備えられた貫通孔部に挿
入されたときに、燃料電池12aa,12ba,…,1
2naの空気極6を導線14aで接続すると共に、イン
タコネクタ11及び導体13を介して燃料電池12a
a,12ba,…,12naと直列に接続される燃料電
池12an,12bn,…,12nn(燃料電池12b
n,…,12nnは図示せず)のインタコネクタ11を
導線14bに接続することにより、多数の燃料電池を直
並列に接続することができる。
【0004】ここで、燃料電池12aa,12ba,
…,12naに限って考えると、燃料電池12aa,1
2ba,…,12naのインタコネクタ11を直接に導
線14bに接続することにより、燃料電池12aa,1
2ba,…,12naが並列に接続された燃料電池装置
を構成することができる。
【0005】しかしながら、前記のような構成の燃料電
池装置は、図4示のように多数の燃料電池を縦横に配列
し、しかも各燃料電池の間に導体13を介在させなけれ
ばならず、装置構成が複雑になるという不都合がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる不都
合を解消して、円筒状体に形成された多数の燃料電池を
簡単な構成で並列に接続することができる燃料電池装置
を提供することを目的とする。
【0007】また、本発明の目的は、本発明の燃料電池
装置に好適に用いられる燃料電池の製造方法を提供する
ことにもある。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明の燃料電池装置は、円筒状体に形成された
第1の電極と、該第1の電極の外側に形成された固体電
解質膜と、さらに該固体電解質膜の外側に形成された第
2の電極とを備える燃料電池の端部を支持板に穿設され
た複数の貫通孔部に装着し、該支持板の両面に形成され
た導線を介して該貫通孔部に装着された燃料電池を相互
に接続する燃料電池装置であって、前記貫通孔部は一方
の端部に大径部を備えると共に他方の端部に小径部を備
え、前記燃料電池は、前記貫通孔部に装着されたとき
に、前記第2の電極が前記貫通孔部の大径部側で前記支
持板の一方の表面に形成された第1の導線に接続される
と共に、前記第1の電極が前記貫通孔部の小径部側で該
支持板の他方の表面に形成された第2の導線に接続され
るように露出されていることを特徴とする。
【0009】前記構成を備える燃料電池は、その横断面
では、第1の電極を最も内側としてその外側に固体電解
質膜及び第2の電極がこの順に同心円状に配置されてい
る。そこで、本発明の燃料電池装置では、前記燃料電池
が前記支持板の貫通孔部に嵌挿されると、前記第2の電
極が該貫通孔部の大径部側で、前記支持板の一方の表面
に形成された第1の導線に接続される。また、前記第1
の電極は、固体電解質膜及び第2の電極から露出されて
いるので、第2の電極に接触すること無く前記貫通孔部
の小径部側で、前記支持板の他方の表面に形成された第
2の導線に接続される。
【0010】この結果、本発明の燃料電池装置では、前
記支持板の一方の表面では、前記複数の貫通孔部に装着
された一の燃料電池の第2の電極と、他の燃料電池の第
2の電極とを、該表面に形成された第1の導線を介して
接続することができる。また、前記支持板の他方の表面
では、前記複数の貫通孔部に装着された一の燃料電池の
第1の電極と、他の燃料電池の第1の電極とを、該表面
に形成された第2の導線を介して接続することができ
る。
【0011】従って、本発明の燃料電池装置によれば、
円筒状体に形成された多数の燃料電池を、前記支持板に
設けられた複数の貫通孔部に装着するという簡単な構成
で、容易に並列に接続することができる。
【0012】また、本発明の燃料電池装置によれば、前
記燃料電池は第1の電極の端部が第2の電極の端部から
露出して形成されていればよく、円筒状体の長さ方向に
延在する切欠部を設けたり、該切欠部にインタコネクタ
を配設したりする必要がないので、容易に製造すること
ができる。
【0013】また、本発明の燃料電池装置において、前
記燃料電池は、前記貫通孔部に装着される端部で、前記
固体電解質膜が前記第2の電極の端面から露出して形成
されていると共に、前記第1の電極が該固体電解質膜の
端面から露出して形成されていて、該第2の電極の端面
及び該固体電解質膜の端面はいずれも該貫通孔部内に収
容されるように形成されており、前記貫通孔部に装着さ
れたときに、前記第2の電極が前記貫通孔部の大径部側
で前記支持板の一方の表面に形成された第1の導線に接
続されると共に、前記第1の電極が前記貫通孔部の小径
部側で該支持板の他方の表面に形成された第2の導線に
接続されることを特徴とする。
【0014】前記のようにすることにより、前記貫通孔
部内では、前記大径部側で第1の導線に接続される第2
の電極と、小径部側で第2の導線に接続される第1の電
極との間に、前記固体電解質膜の端面が介在されるの
で、両電極間の絶縁を確保することができる。
【0015】通常、円筒状体の燃料電池は、円筒状体に
形成された第1の電極の外側に固体電解質膜原料をコー
ティングして焼成することにより固体電解質膜を形成
し、次いで該固体電解質膜の外側に第2の電極材料をコ
ーティングして焼成することにより第2の電極を形成す
るようにして製造されている。本発明の燃料電池装置に
用いられる前記燃料電池は、前記のようにして製造され
た燃料電池の前記貫通孔部に装着される端部に切削加工
を施すことにより、前記のように第1の電極が前記第2
の導線に接続されるように露出させてもよいが、前記第
1の電極を有底筒状体に形成し、その底部側を該有底筒
状体の軸が垂直になるようにして、まず、固体電解質膜
原料のコーティング溶液中に浸漬してコーティングを行
い、コーティングされた前記固体電解質膜原料を焼成
し、次いで第2の電極材料のコーティング溶液中に浸漬
してコーティングを行い、コーティングされた第2の電
極材料を焼成することにより有利に製造することができ
る。
【0016】即ち、本発明の燃料電池の製造方法は、有
底筒状体に形成された第1の電極の底部側を、該有底筒
状体の軸が垂直になるようにして固体電解質膜原料のコ
ーティング溶液中に浸漬し、かつ該第1の電極の開放端
部側を該コーティング溶液の液面から露出させて、該第
1の電極の該コーティング溶液に浸漬された部分の外側
に該固体電解質膜原料を所定の厚さにコーティングする
第1のコーティング工程と、前記第1の電極の外側にコ
ーティングされた前記固体電解質膜原料を焼成して固体
電解質膜を形成する固体電解質膜形成工程と、外側に前
記固体電解質膜が形成された第1の電極の底部側を、該
有底筒状体の軸が垂直になるようにして第2の電極原料
のコーティング溶液中に浸漬し、かつ該固体電解質膜の
上部を該コーティング溶液の液面から露出させて、該固
体電解質膜の該コーティング溶液に浸漬された部分の外
側に該第2の電極原料を所定の厚さにコーティングする
第2のコーティング工程と、前記固体電解質膜の外側に
コーティングされた前記第2の電極原料を焼成して前記
第2の電極を形成する第2の電極形成工程とを備えるこ
とを特徴とする。
【0017】本発明の製造方法によれば、まず、第1の
コーティング工程で、有底筒状体に形成された第1の電
極の底部側を固体電解質膜原料のコーティング溶液中に
浸漬すると、該第1の電極の底部側は閉塞されているの
で、該コーティング溶液は該第1の電極の内側に浸入す
ることがなく、該第1の電極の該コーティング溶液に浸
漬された部分の外側に該固体電解質膜原料がコーティン
グされる。このとき、前記有底筒状体の第1の電極を、
該有底筒状体の軸が垂直になるようにして浸漬すると共
に、該第1の電極の開放端部側が該コーティング液の液
面から露出されるようにすることにより、前記固体電解
質膜原料が該第1の電極の開放端部側で該有底筒状体の
軸を直角に横切るようにコーティングされる。
【0018】次に、前記のようにコーティングされた固
体電解質膜原料を焼成することにより、前記第1の電極
の外側に、該電極の開放端部側で該有底筒状体の軸を直
角に横切る端面を備える固体電解質膜が形成される。
【0019】次に、第2のコーティング工程で、外側に
前記固体電解質膜が形成された第1の電極の底部側を第
2の電極原料のコーティング溶液中に浸漬すると、前記
第1のコーティング工程と同様にして、該固体電解質膜
の該コーティング溶液に浸漬された部分の外側に該第2
の電極原料がコーティングされる。このとき、前記第1
のコーティング工程と同様に、外側に前記固体電解質膜
が形成された第1の電極を該有底筒状体の軸が垂直にな
るようにして浸漬すると共に、該固体電解質膜の上部が
該コーティング液の液面から露出されるようにすること
により、前記第2の電極原料が該固体電解質膜の上部で
該有底筒状体の軸を直角に横切るようにコーティングさ
れる。
【0020】次に、前記のようにコーティングされた第
2の電極原料を焼成することにより、前記固体電解質膜
の外側に、該固体電解質膜の上部で該有底筒状体の軸を
直角に横切る端面を備える第2の電極が形成される。
【0021】この結果、本発明の製造方法によれば、前
記燃料電池装置の貫通孔部に前記開放端部側で装着さ
れ、該開放端部側で該有底筒状体の軸を直角に横切るよ
うに形成されている前記第2の電極の端面から前記固体
電解質膜が露出し、さらに前記第2の電極と同様に該有
底筒状体の軸を直角に横切るように形成されている固体
電解質膜の端面から前記第1の電極が露出している燃料
電池を、切削加工等を施すことなく容易に製造すること
ができる。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、添付の図面を参照しながら
本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。図
1は本実施形態の燃料電池装置の構成を示す説明的断面
図であり、図2は図1示の燃料電池の製造方法を示す説
明的断面図である。
【0023】図1示のように、本実施形態の燃料電池装
置は、複数の貫通孔部1を備える支持板2と、支持板2
の一方の面に形成された導線3aと、他方の面に形成さ
れた導線3bと、半球状の有底筒状体の最内層に燃料極
4を備え、燃料極4の外側に固体電解質膜5、固体電解
質膜5の外側の最外層に空気極6が形成された燃料電池
7a,7bとからなる。
【0024】貫通孔部1はその内部に同軸に設けられた
大径部1aと、小径部1bとを備え、導線3aは大径部
1a同士を接続し、導線3bは小径部1b同士を接続す
るように設けられている。また、前記燃料電池7a,7
bは、固体電解質膜5及び空気極6が前記有底筒状体の
開放端部で前記有底筒状体の軸Aを直角に横切る端面5
a,6aを形成しており、固体電解質膜5の端部は最外
層の空気極6の端面6aから突出して形成され、最内層
の燃料極4の端部は固体電解質膜5の端面5aから突出
して形成されている。
【0025】そして、燃料電池7a,7bが貫通孔部1
に装着されると、端面5a,6aが貫通孔部1内に収容
され、空気極6が大径部1aの内壁に当接して導線3a
に接続されると共に、燃料極4は大径部1aと小径部1
bとの境界を形成する段差部1cに当接して導線3bに
接続されるようになっている。
【0026】従って、本実施形態の燃料電池装置では、
支持板2の一方の面では燃料電池7a,7bの最外層に
位置する空気極6同士を導線3aを介して接続すると共
に、他方の面では燃料電池7a,7bの最内層に位置す
る燃料極4同士を導線3bを介して接続することがで
き、同様にして多数の燃料電池7a,7b,…を並列に
接続することができる。
【0027】また、本実施形態の燃料電池装置では、貫
通孔部1内で、導線3aに接続される空気極6と、導線
3bに接続される燃料極4との間に、固体電解質膜5の
端面5aが介在するので、固体電解質膜5及びその周囲
の空間により空気極6,燃料極4間の絶縁を確保するこ
とができる。
【0028】尚、図1示の燃料電池7a,7bでは、燃
料極4が段差部1cに当接して抜け止めされるようにな
っているが、燃料極4は小径部1bの開口端部側まで貫
通し、該開口端部側の支持板2の表面で導線3bに接続
されるようになっていてもよい。
【0029】本実施形態の燃料電池7aは、例えば、図
2(a)乃至図2(b)に示す製造方法により製造する
ことができる。
【0030】まず、燃料極4の原料粉末を前記のように
半球状の有底筒状体に成形し、加熱して脱脂したのち、
焼成して燃料極4を製造する。前記燃料極4の原料粉末
としては、例えば、ニッケル粉末と、YSZ粉末(イッ
トリア:ジルコニア=8:92、モル比)とを、重量比
4:6で混合して得られた混合物に対して30重量%の
コーンスターチを添加、混合したもの等が用いられる。
前記原料粉末によれば、これを焼成することにより、多
孔質のNiO−YSZが得られる。
【0031】次に、前記のようにして得られた燃料極4
を図2(a)示のように、固体電解質膜5の原料のコー
ティング溶液組成物8に浸漬し、その表面に該コーティ
ング溶液を付着させる。このとき、本実施形態では、燃
料極4の開口端部をコーティング溶液組成物8の液面か
ら露出させ、垂直に浸漬する。
【0032】前記コーティング溶液組成物8としては、
例えば、ジルコニウムプロポキシドの1.5M−1−プ
ロパノール溶液に、2,4−ペンタンジオン(アセチル
アセトン)の1.5M−1−プロパノール溶液を2,4
−ペンタンジオンに対してジルコニウムが2(モル比)
の割合で含まれる量になるように添加、混合し、次いで
硝酸イットリウム5水和物の0.261M−1−プロパ
ノール溶液を前記ジルコニウムプロポキシド溶液と等量
混合し、攪拌して調製されたもの等が用いられる。
【0033】次に、前記のようにして燃料極4の表面に
付着された前記コーティング溶液組成物8aを、ゲル化
させたのち、仮焼し、さらに本焼、冷却することによ
り、図2(b)示のように、燃料極4の表面に、軸Aを
直角に横切る段差面5aを備える固体電解質膜5が形成
される。尚、前記コーティング溶液組成物8によれば、
イットリア安定化ジルコニア(YSZ)からなる緻密な
固体電解質膜5が形成される。
【0034】次に、前記のようにして固体電解質膜5が
形成された燃料極4を図2(c)示のように、空気極6
の原料のコーティング溶液組成物9に浸漬し、その表面
に該コーティング溶液を付着させる。このとき、本実施
形態では、燃料極4の開口端部及び固体電解質膜5の上
部をコーティング溶液組成物9の液面から露出させ、垂
直に浸漬する。
【0035】前記コーティング溶液組成物9としては、
例えば、酸化ランタン、二酸化マンガン、炭酸ストロン
チウムをLa:Sr:Mnのモル比が0.7:0.3:
1になるようにして混合、成形して仮焼したのち、粉砕
して得られた粉末を、分散剤を含む水に分散することに
より調製されたもの等が用いられる。
【0036】次に、前記のようにして固体電解質膜5の
表面に付着された前記コーティング溶液組成物9aを焼
成することにより、図2(d)示のように、固体電解質
膜5の表面に、軸Aを直角に横切る段差面6aを備える
空気極6が形成され、本実施形態の燃料電池7aが得ら
れる。尚、前記コーティング溶液組成物9によれば、前
記コーティング溶液組成物9aを焼成することにより、
LaMnO3 系結晶構造を有する金属酸化物(ランタン
ストロンチウムマンガナイト)からなる空気極6が得ら
れる。
【0037】また、本実施形態の燃料電池7aは、前記
固体電解質膜5が、燃料極4上に下地層を介して形成さ
れていてもよい。
【0038】前記下地層は、図2(a)のコーティング
溶液組成物8を下地層形成用のコーティング溶液組成物
に替えることにより、固体電解質膜5と同様にして形成
することができる。前記下地層形成用のコーティング溶
液組成物としては、例えば、次にようにして調製された
もの等が用いられる。まず、前記コーティング溶液組成
物8から得られたゾルを乾燥した後、粉砕し、得られた
粉末をさらに仮焼、粉砕することによりイットリア含有
ジルコニア(YZ)粉末を得る。次に、前記YZ粉末を
コーティング溶液組成物8のゾルに投入、攪拌した後、
静置して大きな粒子を沈降させる。そして、その上澄み
液を下地層形成用のコーティング溶液組成物とする。前
記上澄み液には、前記YZ粉末の微小粒子がコーティン
グ溶液組成物8のゾルに懸濁している。
【0039】次に、前記のようにして燃料極4の表面に
付着された前記コーティング溶液組成物を、乾燥し、仮
焼させる操作を数回繰り返した後、焼成することによ
り、前記下地層が得られる。尚、前記コーティング溶液
組成物によれば、微小な粒子からなるイットリア安定化
ジルコニア(YSZ)からなる下地層が形成され、燃料
極4の表面の微孔が前記微小な粒子により埋められるの
で、前記固体電解質膜5と燃料極4とを確実に密着させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の燃料電池装置の一構成例を示す説明的
断面図。
【図2】本発明の燃料電池装置の製造方法の一例を示す
説明的断面図。
【図3】従来の燃料電池の構成例を示す斜視図。
【図4】図3示の燃料電池を用いる燃料電池装置を示す
説明的断面図。
【符号の説明】
1…貫通孔部、 2…支持板、 3a…第1の導線、
3b…第2の導線、4…第1の電極、 5…固体電解質
膜、 6…第2の電極、 5a,6a…端面、 7a,
7b…燃料電池、 8…固体電解質膜原料のコーティン
グ溶液、 9…第2の電極原料のコーティング溶液。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−32014(JP,A) 特開 平5−198305(JP,A) 特開 平5−198306(JP,A) 特開 平6−111832(JP,A) 特開 平4−294068(JP,A) 特開 平5−36433(JP,A) 特開 平3−280359(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01M 8/00 - 8/24 H01M 4/86 - 4/98

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円筒状体に形成された第1の電極と、該第
    1の電極の外側に形成された固体電解質膜と、さらに該
    固体電解質膜の外側に形成された第2の電極とを備える
    燃料電池の端部を支持板に穿設された複数の貫通孔部に
    装着し、該支持板の両面に形成された導線を介して該貫
    通孔部に装着された燃料電池を相互に接続する燃料電池
    装置であって、 前記貫通孔部は一方の端部に大径部を備えると共に他方
    の端部に小径部を備え、前記燃料電池は、前記貫通孔部
    に装着されたときに、前記第2の電極が前記貫通孔部の
    大径部側で前記支持板の一方の表面に形成された第1の
    導線に接続されると共に、前記第1の電極が前記貫通孔
    部の小径部側で該支持板の他方の表面に形成された第2
    の導線に接続されるように露出されていることを特徴と
    する燃料電池装置。
  2. 【請求項2】前記燃料電池は、前記貫通孔部に装着され
    る端部で、前記固体電解質膜が前記第2の電極の端面か
    ら露出して形成されていると共に、前記第1の電極が該
    固体電解質膜の端面から露出して形成されていて、該第
    2の電極の端面及び該固体電解質膜の端面はいずれも該
    貫通孔部内に収容されるように形成されており、前記貫
    通孔部に装着されたときに、前記第2の電極が前記貫通
    孔部の大径部側で前記支持板の一方の表面に形成された
    第1の導線に接続されると共に、前記第1の電極が前記
    貫通孔部の小径部側で該支持板の他方の表面に形成され
    た第2の導線に接続されることを特徴とする請求項1記
    載の燃料電池装置。
  3. 【請求項3】有底筒状体に形成された第1の電極の底部
    側を、該有底筒状体の軸が垂直になるようにして固体電
    解質膜原料のコーティング溶液中に浸漬し、かつ該第1
    の電極の開放端部側を該コーティング溶液の液面から露
    出させて、該第1の電極の該コーティング溶液に浸漬さ
    れた部分の外側に該固体電解質膜原料を所定の厚さにコ
    ーティングする第1のコーティング工程と、 前記第1の電極の外側にコーティングされた前記固体電
    解質膜原料を焼成して固体電解質膜を形成する固体電解
    質膜形成工程と、 外側に前記固体電解質膜が形成された第1の電極の底部
    側を、該有底筒状体の軸が垂直になるようにして第2の
    電極原料のコーティング溶液中に浸漬し、かつ該固体電
    解質膜の上部を該コーティング溶液の液面から露出させ
    て、該固体電解質膜の該コーティング溶液に浸漬された
    部分の外側に該第2の電極原料を所定の厚さにコーティ
    ングする第2のコーティング工程と、 前記固体電解質膜の外側にコーティングされた前記第2
    の電極原料を焼成して前記第2の電極を形成する第2の
    電極形成工程とを備えることを特徴とする燃料電池の製
    造方法。
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