JP3397428B2 - ディジタルボタン電話装置 - Google Patents
ディジタルボタン電話装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル情報多重化
ハイウェイに設定された複数のチャネルのそれぞれに乗
せられて伝送される情報を、交換手段によりチャネルの
入れ替えを行うことにより交換接続を行うディジタルボ
タン電話装置に関する。 【0002】 【従来の技術】この種のディジタルボタン電話装置は、
ディジタル情報多重化ハイウェイを時分割して複数のデ
ィジタル情報チャネルを設定し、各ディジタル情報チャ
ネルに端末や加入者線(局線)を固定的に割り当てる。
そして端末や局線との間のインタフェースをとるための
インタフェース部においては、端末や局線から与えられ
る情報(例えばPCMデータ)を、それぞれに対応する
ディジタル情報チャネルへと出力する。このようにして
ディジタル情報多重化ハイウェイへと出力された情報
は、タイムスイッチにおいて接続先の端末や局線に対応
するディジタル情報チャネルへと乗せ替えられ、接続先
の端末や局線へと与えられる。 【0003】ところが以上のようにディジタル情報チャ
ネルに端末や局線を固定的に割り当てると、端末を増加
したい場合には新たなディジタル情報チャネルを設定す
る必要がある。 【0004】ここで、一般的にディジタル情報多重化ハ
イウェイには、ディジタル情報チャネルが32チャネル
設定される。このため、チャネルの増設は32チャネル
単位で行われることになり、総チャネル数が32の倍数
に満たない場合には未使用のチャネルが生じてタイムス
イッチの容量等の構成に無駄が生じる。逆に言うと、少
数の端末や局線の増加であっても、必要以上に構成が増
大してしまう。 【0005】このような不具合を解消するために、ディ
ジタル情報チャネルに端末や局線を固定的には割り当て
ずに、必要に応じて空いているディジタル情報チャネル
を端末や局線に割り当てるようにする方式がある。この
ようにすることにより、ディジタル情報チャネル数より
も多くの端末や局線を収容することが可能である。しか
しこのような方式をとると、空きチャネルの監視やチャ
ネルの割り当ての処理が非常に複雑であり、交換制御に
係る負担の増大を招く。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】以上のように従来のデ
ィジタルボタン電話装置では、ディジタル情報チャネル
に端末や局線を固定的に割り当てているために、端末や
局線の増設が困難であり、また端末や局線の増設を容易
にするために空きチャネル割り当てを用いると、交換制
御が複雑になるという不具合があった。 【0007】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、その目的とするところは、交換制御を複
雑にすることなしに、端末や局線の増設に容易に対応す
ることができるディジタルボタン電話装置を提供するこ
とにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに本発明は、例えば主PCMハイウェイなどの第1情
報ハイウェイと同様な複数のチャネルが設定されるとと
もに、この複数のチャネルのうちの一部の所定のチャネ
ルが特定チャネルに、その他が通常チャネルにそれぞれ
設定され、かつ前記複数のチャネルのそれぞれに端末が
固定的に割り当てられた例えば主内線用PCMハイウェ
イなどの第2情報ハイウェイと、前記第1情報ハイウェ
イと同様な複数のチャネルが設定されるとともに前記第
2ハイウェイに同期しており、かつ前記複数のチャネル
のうちの前記特定チャネルと同タイミングである所定の
有効チャネルのみに前記第2情報ハイウェイの前記特定
チャネルに割り当てられた端末とは別の端末が固定的に
割り当てられた例えば付加内線用ハイウェイなどの第3
情報ハイウェイと、前記第2情報ハイウェイにおける前
記通常チャネルでは前記第1情報ハイウェイと前記第2
情報ハイウェイとを接続するとともに、前記第2情報ハ
イウェイにおける前記特定チャネルおよび前記第3情報
ハイウェイにおける前記有効チャネルでは前記第1情報
ハイウェイに前記第2情報ハイウェイおよび前記第3情
報ハイウェイを選択的に接続する例えばPCMハイウェ
イチャネル分離/多重化部などの情報ハイウェイ制御手
段とを具備した。 【0009】 【作用】このような手段を講じたことにより、第1情報
ハイウェイに設定された複数のチャネルのうちの一部
は、第2情報ハイウェイの特定チャネルに固定的に割り
当てられた端末および第3情報ハイウェイの有効チャネ
ルに固定的に割り当てられた前記第2情報ハイウェイの
前記特定チャネルに割り当てられた端末とは別の端末の
いずれかにより使用されるとともに、第1情報ハイウェ
イに設定された複数のチャネルのうちのその他は、常に
第2情報ハイウェイの通常チャネルに固定的に割り当て
られた端末により使用される。 【0010】従って、第1情報ハイウェイに設定された
複数のチャネルは、基本的にはそれぞれに固定的に割り
当てられた端末により使用されるが、一部のチャネルは
そのチャネルに対して固定的に割り当てられた複数の端
末のいずれかにより使用される。 【0011】 【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例につ
き説明する。図1は本実施例に係るディジタルボタン電
話装置の要部構成を示す機能ブロック図である。図中、
1は主装置であり、24本の主内線2(2-1 ,2-2 …,
2-24)のそれぞれを介して24台の内線電話機3(3-1
,3-2 …,3-24)が、また2本の付加内線4(4-1 ,4
-2 )のそれぞれを介して2台の内線端末5(5-1 ,5-2
)が、また8本の局線6(6-1 〜6-8 )が接続されて
ディジタルボタン電話装置が構成されている。 【0012】主装置1は、局線インタフェース部(局線
IF部)11、主内線インタフェース部(主内線IF
部)12、付加内線インタフェース部(付加内線IF
部)13、PCMハイウェイチャネル分離/多重化部
(以下、PCM A/D部と称する)14、タイムスイ
ッチ15および主制御部16を有している。 【0013】局線インタフェース部11には、局線6お
よび主PCMハイウェイ17が接続されている。この局
線インタフェース部11では、局線6のそれぞれを介し
て到来する音声信号(アナログ)のPCMデータへの変
換、主PCMハイウェイ17上の所定のタイムスロット
へのPCMデータの送出、主PCMハイウェイ17上の
所定のタイムスロットを介して到来するPCMデータの
抽出・音声信号(アナログ)への変換、局線6の状態監
視、あるいは局線6を介して接続された網に対する種々
の信号の送出などの局線インタフェース動作が行なわれ
る。また局線インタフェース部11は、制御線18(18
-1〜18-8)を介して主制御部16との間で、上記局線イ
ンタフェース動作に係わる制御情報の授受を行う。 【0014】主内線インタフェース部12には、主内線
2および主内線用PCMハイウェイ19が接続されてい
る。この内線インタフェース部12では、主内線2のそ
れぞれを介して到来するPCMデータの主内線用PCM
ハイウェイ19上の所定のタイムスロットへの送出、主
内線用PCMハイウェイ19を介して到来するPCMデ
ータの抽出、主内線2の状態監視や、内線電話機3に対
する種々の信号の送出などの内線インタフェース動作が
行なわれる。また内線インタフェース部12は、制御デ
ータハイウェイ20を介して主制御部16との間で、上
記内線インタフェース動作に係わる制御情報の授受を行
う。 【0015】付加内線インタフェース部13には、付加
内線4および付加内線用PCMハイウェイ21が接続さ
れている。この付加内線インタフェース部13では、付
加内線4のそれぞれを介して到来するベースバンドデー
タ信号のPCM符号データ信号への変換、付加内線用P
CMハイウェイ21上の所定のタイムスロットへのPC
M符号データ信号の送出、付加内線用PCMハイウェイ
21を介して到来するPCM符号データ信号の抽出・ベ
ースバンドデータ信号への変換、付加内線4の状態監視
や、内線端末5に対する種々の制御信号の送出などの内
線インタフェース動作が行なわれる。また付加内線イン
タフェース部13は、制御データハイウェイ20を介し
て主制御部16との間で、上記内線インタフェース動作
に係わる制御情報の授受を行う。 【0016】PCM A/D部14には、主PCMハイ
ウェイ17、主内線用PCMハイウェイ19および付加
内線用PCMハイウェイ21がそれぞれ接続されてい
る。このPCM A/D部14は、主制御部16から制
御線22を介して与えられる制御信号に基づき、主内線
用PCMハイウェイ19を伝送されるPCMデータおよ
び付加内線用PCMハイウェイ21を伝送されるPCM
データをタイムスロット単位で選択し、主PCMハイウ
ェイ17へと出力する。またPCM A/D部14は、
主制御部16から制御線22を介して与えられる制御信
号に基づき、主PCMハイウェイ17を伝送されるPC
Mデータをタイムスロット単位で主内線用PCMハイウ
ェイ19および付加内線用PCMハイウェイ21のいず
れかに出力する。 【0017】タイムスイッチ15は、主制御部16から
制御線23を介して与えられる制御データに基づき、主
PCMハイウェイ17を伝送されるPCMデータのタイ
ムスロット入替えを行って、内線電話機3、内線端末5
および局線6を任意に交換接続する。 【0018】主制御部16は、例えばマイクロコンピュ
ータを主制御回路として備えたものであり、交換動作を
実現するべく各部を制御する。なお24は同期信号線で
あり、この同期信号線を介して主制御部16から主内線
インタフェース部12、付加内線インタフェース部1
3、PCM A/D部14およびタイムスイッチ15へ
とPCMハイウェイのフレーム同期信号が与えられる。
主内線インタフェース部12、付加内線インタフェース
部13、PCMA/D部14およびタイムスイッチ15
は、いずれも同期信号線を介して与えられるフレーム同
期信号に同期してPCMデータの入出力を行う。従っ
て、主PCMハイウェイ17、主内線用PCMハイウェ
イ19および付加内線用PCMハイウェイ21は、互い
に同期している。 【0019】図2は主内線インタフェース部12の具体
的な構成を示す図である。図中、31は多重化分離回路
部であり、主内線2のそれぞれを介して到来するPCM
データを多重化して主内線用PCMハイウェイ19へと
出力するとともに、主内線用PCMハイウェイ19を介
して到来する信号中から主内線2のそれぞれに出力すべ
きPCMデータを抽出して対応する主内線2へと出力す
る。この多重化分離回路部31は、内線電話機3との間
ではピンポン方式でデータの授受を行うものであり、A
MI符号化した信号をトランス32(32-1〜32-24 )を
介して主内線2へと出力するとともに、主内線2を介し
て到来したAMI符号信号をオペアンプ33(33-1〜33
-24 )でNRZ符号信号に変換したのちに入力する。 【0020】34は当該主内線インタフェース部12を
制御するための制御部であり、制御データハイウェイ2
0およびバッファ35を介して主制御部16との間で種
々の制御データの授受を行いつつ、多重化分離回路部3
1の制御を行う。また制御部34は、多重化分離回路部
31、トランス32、オペアンプ33および主内線2を
介して内線電話機3との間で種々の情報の授受を行う。 【0021】図3は付加内線インタフェース部13の具
体的な構成を示す図である。図中、41は多重化分離回
路部であり、付加内線4のそれぞれを介して到来するベ
ースバンドデータ信号を、電位分離部42(42-1,42-
2)、RS232C信号電圧レベル変換部43(43-1,4
3-2)、モデム信号送受信部44(44-1,44-2)および
コーデック45(45-1,45-2)を介してPCM符号デー
タ信号として受け、多重化して付加内線用PCMハイウ
ェイ21へと出力するとともに、主内線用PCMハイウ
ェイ19を介して到来する信号中から主内線2のそれぞ
れに出力すべきPCM符号データ信号を抽出して対応す
る主内線2へと出力する。 【0022】46は当該付加内線インタフェース部13
を制御するための制御部であり、制御データハイウェイ
20およびバッファ47を介して主制御部16との間で
種々の制御データの授受を行いつつ、多重化分離回路部
41の制御を行う。また制御部46は、電位分離部4
2、RS232C部43および付加内線4を介して内線
端末5との間で種々の情報の授受を行う。 【0023】図4はPCM A/D部14の具体的な構
成を示す図である。この図に示すようにPCM A/D
部14は、4ビットカウンタ51,52、インバータ5
3、パラレル出力シリアルシフトレジスタ54、Dフリ
ップフロップ55、インバータ56、ORゲート57、
ANDゲート58およびマルチプレクサ59,60,6
1から構成されている。 【0024】4ビットカウンタ51,52、インバータ
53、パラレル出力シリアルシフトレジスタ54、Dフ
リップフロップ55、インバータ56およびORゲート
57は、所定のタイムスロットの期間にのみ“H”とな
る信号を生成し、ANDゲート58に与える。 【0025】ANDゲート58は、ORゲート57から
与えられる信号を、主制御部16から制御線22を介し
て与えられる付加内線端末選択信号が“H”であるとき
にのみ出力する。このANDゲート58の出力は、マル
チプレクサ59,60,61のそれぞれのセレクト端子
に与えられている。 【0026】マルチプレクサ59は、入力端子Aに主内
線用PCMハイウェイ19を介して主内線インタフェー
ス部12から与えられるデータが、また入力端子Bには
付加内線用PCMハイウェイを介して付加内線インタフ
ェース部13から与えられるデータがそれぞれ入力され
ており、ANDゲート58の出力が“L”であるときに
は入力端子Aに入力されたデータを、またANDゲート
58の出力が“H”であるときには入力端子Bに入力さ
れたデータをそれぞれ選択し、主PCMハイウェイ17
へと出力する。 【0027】マルチプレクサ60は、入力端子Aに
“H”データが、また入力端子Bには主PCMハイウェ
イ17を介してデータがそれぞれ入力されており、AN
Dゲート58の出力が“L”であるときには入力端子A
に入力された“H”データを、またANDゲート58の
出力が“H”であるときには入力端子Bに入力されたデ
ータをそれぞれ選択し、付加内線用PCMハイウェイ2
1へと出力する。 【0028】マルチプレクサ61は、入力端子Aに主P
CMハイウェイ17を介してデータが、また入力端子B
には“H”データがそれぞれ入力されており、ANDゲ
ート58の出力が“L”であるときには入力端子Aに入
力されたデータを、またANDゲート58の出力が
“H”であるときには入力端子Bに入力された“H”デ
ータをそれぞれ選択し、主内線用PCMハイウェイ19
へと出力する。 【0029】次に以上のように構成されたディジタルボ
タン電話装置の動作を説明する。まず通常の状態におい
ては、主制御部16はPCM A/D部14に対して与
える付加内線端末選択信号を“L”としている。従って
PCM A/D部14においては、ANDゲート58は
閉じており、その出力はORゲート57の出力に拘らず
に常時“L”である。このためマルチプレクサ59は、
主内線用PCMハイウェイ19を介して到来するPCM
データを主PCMハイウェイ17へと出力する。またマ
ルチプレクサ60は、“H”データを付加内線用PCM
ハイウェイ21へと出力する。そしてマルチプレクサ6
1は、主PCMハイウェイ17を介して到来するPCM
データを主内線用PCMハイウェイ19へと出力する。 【0030】かくしてPCM A/D部14は、主PC
Mハイウェイ17と主内線用PCMハイウェイ19とを
互いに接続し、付加内線用PCMハイウェイ21は切り
離している。 【0031】さて、主内線インタフェース部12では、
内線電話機3から主内線2を介して図5に示す伝送フォ
ーマットで伝送されるPCM符号データ信号を受け、こ
のPCM符号データ信号を主内線用PCMハイウェイ1
9へと送出している。ここで主PCMハイウェイ17、
主内線用PCMハイウェイ19および付加内線用PCM
ハイウェイ21では、図6に示すように1フレームにつ
き32個のタイムスロットが設定されており、主内線イ
ンタフェース部12では、これらの32個のタイムスロ
ットに対して例えば図7に示すように内線電話機3のそ
れぞれを固定的に割り当てている。そして主内線インタ
フェース部12は、PCM符号データ信号を、その出力
元の内線電話機3に対応するタイムスロットにおいて主
内線用PCMハイウェイ19へと送出している。このよ
うにして主内線インタフェース部12から主内線用PC
Mハイウェイ19へと送出されたPCM符号データ信号
は、主内線用PCMハイウェイ19、PCM A/D部
14および主PCMハイウェイ17を介してタイムスイ
ッチ15へと与えられている。 【0032】一方、局線インタフェース部11では、3
2個のタイムスロットに対して例えば図8に示すように
局線6のそれぞれを固定的に割り当てており、局線6を
介して到来した信号をPCM符号データ信号に変換した
のち、対応するタイムスロットにおいて主PCMハイウ
ェイ17へと送出する。このようにして局線インタフェ
ース部11から主PCMハイウェイ17へと送出された
PCM符号データ信号は、主PCMハイウェイ17を介
してタイムスイッチ15へと与えられる。 【0033】タイムスイッチ15は、主PCMハイウェ
イ17を介して到来したPCM符号データ信号を、その
接続先に対応するタイムスロットへと入れ替えて主PC
Mハイウェイ17へと出力する。このようにタイムスイ
ッチ15から出力されたPCM符号データ信号は、主P
CMハイウェイ17を介して局線インタフェース部11
に、また主PCMハイウェイ17、PCM A/D部1
4および主内線用PCMハイウェイ19を介して主内線
インタフェース部12に与えられる。この際、付加内線
用PCMハイウェイ21はPCM A/D部14により
切り離されているので、タイムスイッチ15から出力さ
れたPCM符号データ信号は付加内線インタフェース部
13には与えられない。 【0034】かくして以上の状態においては、内線電話
機3および局線6の間で任意に交換接続が行われる状態
にある。さて、以上の状態において、内線電話機3-24か
ら内線端末5-2 への切換えをユーザが指定すると、その
旨を指定する情報が図5に示す信号フォーマットのDビ
ット信号に乗せて内線電話機3-24から出力される。この
情報は、主内線インタフェース部12の多重化分離回路
31により抽出され、制御部34、バッファ35および
制御データハイウェイ20を介して主制御部16へと与
えられる。 【0035】主制御部16は内線電話機3-24から内線端
末5-2 への切換えを指定する情報が上述のようにして与
えられると、制御線22を介してPCM A/D部14
に対して与える付加内線端末選択信号を“H”とする。
そうするとPCM A/D部14では、ANDゲート5
8が開き、ORゲート57の出力がマルチプレクサ5
9,60,61のセレクト端子へと与えられるようにな
る。 【0036】ここでPCM A/D部14の4ビットカ
ウンタ51,52、インバータ53、パラレル出力シリ
アルシフトレジスタ54、Dフリップフロップ55、イ
ンバータ56およびORゲート57は、図7に示すタイ
ムスロット番号“16”のタイムスロットとタイムスロ
ット番号“17”のタイムスロットにのみ“H”となる
信号を生成し、これをORゲート57から出力してい
る。従って、タイムスロット番号“16”のタイムスロ
ットとタイムスロット番号“17”のタイムスロットの
みにおいては、マルチプレクサ59が、付加内線用PC
Mハイウェイ21を介して到来するPCM符号データ信
号を主PCMハイウェイ17へと、またマルチプレクサ
60が、主PCMハイウェイ17を介して到来するPC
M符号データ信号を付加内線用PCMハイウェイ21へ
と、そしてマルチプレクサ61が、“H”データを主内
線用PCMハイウェイ19へと出力する。 【0037】かくしてPCM A/D部14は、タイム
スロット番号“16”のタイムスロットとタイムスロッ
ト番号“17”のタイムスロットのみにおいては、主P
CMハイウェイ17と付加内線用PCMハイウェイ21
とを互いに接続し、主内線用PCMハイウェイ19は切
り離している。 【0038】さて付加内線インタフェース部13では、
図9に示すように32個のタイムスロットのうちのタイ
ムスロット番号“16”のタイムスロットおよびタイム
スロット番号“17”のタイムスロットの2つに対して
内線端末5のそれぞれを固定的に割り当てている。そし
て付加内線インタフェース部13は、PCM符号データ
信号を、その出力元の内線端末5に対応するタイムスロ
ットにおいて付加内線用PCMハイウェイ21へと送出
している。従って、PCM A/D部14が上述のよう
にタイムスロット番号“16”のタイムスロットとタイ
ムスロット番号“17”のタイムスロットのみにおいて
主PCMハイウェイ17と付加内線用PCMハイウェイ
21とを互いに接続していれば、付加内線インタフェー
ス部13から付加内線用PCMハイウェイ21へと送出
されたPCM符号データ信号は、付加内線用PCMハイ
ウェイ21、PCM A/D部14および主PCMハイ
ウェイ17を介してタイムスイッチ15へと与えられ
る。これにより、内線端末5を用いた通信を行うことが
可能となる。 【0039】そして通信状態にある内線端末5が、内線
端末5から内線電話機3への切換えを指定する情報を出
力すると、この情報は、付加内線インタフェース部13
の制御部46により検出され、バッファ47および制御
データハイウェイ20を介して主制御部16へと与えら
れる。 【0040】主制御部16は、内線端末5から内線電話
機3への切換えを指定する情報が上述のようにして与え
られると、制御線22を介してPCM A/D部14に
対して与える付加内線端末選択信号を“L”とすること
により、常に主PCMハイウェイと主内線用PCMハイ
ウェイ19とを接続する状態に戻す。 【0041】また、主制御部16は通信状態にある内線
電話機3または内線端末5から、例えば“##DISC
#”なる切断メッセージが与えられると、タイムスイッ
チ15を制御して、切断メッセージを出力した内線電話
機3または内線端末5に対応するタイムスロットでの交
換を停止させる。 【0042】かくして本実施例によれば、主PCMハイ
ウェイ17上においては、図10に示すように32個の
タイムスロットのうちのタイムスロット番号“16”お
よび“17”の2つのタイムスロットを内線電話機3と
内線端末5とで共用することができ、主PCMハイウェ
イ17に設定されたチャネル数よりも多い端末(内線電
話機3および内線端末5)を収容することができる。こ
れにより、少数の端末の増加に容易に対応することがで
きる。 【0043】しかも本実施例では、いずれの端末に対し
てタイムスロットは固定的に割り当てられているので、
複数の端末が割り当てられたタイムスロットにおいて
は、対応する複数の端末のいずれかを選択的に有効とす
るごく簡易な処理を行うだけで、空きチャネルの監視や
タイムスロット割り当ての複雑な処理は必要ない。 【0044】なお本発明は上記実施例に限定されるもの
ではない。例えばPCMハイウェイ上でのチャネル数、
内線電話機3の数、内線端末5の数および局線6の数な
どは任意であって良い。この他、本発明の要旨を逸脱し
ない範囲で種々の変形実施が可能である。 【0045】 【発明の効果】本発明によれば、例えば主PCMハイウ
ェイなどの第1情報ハイウェイと同様な複数のチャネル
が設定されるとともに、この複数のチャネルのうちの一
部の所定のチャネルが特定チャネルに、その他が通常チ
ャネルにそれぞれ設定され、かつ前記複数のチャネルの
それぞれに端末が固定的に割り当てられた例えば主内線
用PCMハイウェイなどの第2情報ハイウェイと、前記
第1情報ハイウェイと同様な複数のチャネルが設定され
るとともに前記第2ハイウェイに同期しており、かつ前
記複数のチャネルのうちの前記特定チャネルと同タイミ
ングである所定の有効チャネルのみに前記第2情報ハイ
ウェイの前記特定チャネルに割り当てられた端末とは別
の端末が固定的に割り当てられた例えば付加内線用ハイ
ウェイなどの第3情報ハイウェイと、前記第2情報ハイ
ウェイにおける前記通常チャネルでは前記第1情報ハイ
ウェイと前記第2情報ハイウェイとを接続するととも
に、前記第2情報ハイウェイにおける前記特定チャネル
および前記第3情報ハイウェイにおける前記有効チャネ
ルでは前記第1情報ハイウェイに前記第2情報ハイウェ
イおよび前記第3情報ハイウェイを選択的に接続する例
えばPCMハイウェイチャネル分離/多重化部などの情
報ハイウェイ制御手段とを具備したので、交換制御を複
雑にすることなしに、端末や局線の増設に容易に対応す
ることができるディジタルボタン電話装置となる。
ハイウェイに設定された複数のチャネルのそれぞれに乗
せられて伝送される情報を、交換手段によりチャネルの
入れ替えを行うことにより交換接続を行うディジタルボ
タン電話装置に関する。 【0002】 【従来の技術】この種のディジタルボタン電話装置は、
ディジタル情報多重化ハイウェイを時分割して複数のデ
ィジタル情報チャネルを設定し、各ディジタル情報チャ
ネルに端末や加入者線(局線)を固定的に割り当てる。
そして端末や局線との間のインタフェースをとるための
インタフェース部においては、端末や局線から与えられ
る情報(例えばPCMデータ)を、それぞれに対応する
ディジタル情報チャネルへと出力する。このようにして
ディジタル情報多重化ハイウェイへと出力された情報
は、タイムスイッチにおいて接続先の端末や局線に対応
するディジタル情報チャネルへと乗せ替えられ、接続先
の端末や局線へと与えられる。 【0003】ところが以上のようにディジタル情報チャ
ネルに端末や局線を固定的に割り当てると、端末を増加
したい場合には新たなディジタル情報チャネルを設定す
る必要がある。 【0004】ここで、一般的にディジタル情報多重化ハ
イウェイには、ディジタル情報チャネルが32チャネル
設定される。このため、チャネルの増設は32チャネル
単位で行われることになり、総チャネル数が32の倍数
に満たない場合には未使用のチャネルが生じてタイムス
イッチの容量等の構成に無駄が生じる。逆に言うと、少
数の端末や局線の増加であっても、必要以上に構成が増
大してしまう。 【0005】このような不具合を解消するために、ディ
ジタル情報チャネルに端末や局線を固定的には割り当て
ずに、必要に応じて空いているディジタル情報チャネル
を端末や局線に割り当てるようにする方式がある。この
ようにすることにより、ディジタル情報チャネル数より
も多くの端末や局線を収容することが可能である。しか
しこのような方式をとると、空きチャネルの監視やチャ
ネルの割り当ての処理が非常に複雑であり、交換制御に
係る負担の増大を招く。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】以上のように従来のデ
ィジタルボタン電話装置では、ディジタル情報チャネル
に端末や局線を固定的に割り当てているために、端末や
局線の増設が困難であり、また端末や局線の増設を容易
にするために空きチャネル割り当てを用いると、交換制
御が複雑になるという不具合があった。 【0007】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、その目的とするところは、交換制御を複
雑にすることなしに、端末や局線の増設に容易に対応す
ることができるディジタルボタン電話装置を提供するこ
とにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに本発明は、例えば主PCMハイウェイなどの第1情
報ハイウェイと同様な複数のチャネルが設定されるとと
もに、この複数のチャネルのうちの一部の所定のチャネ
ルが特定チャネルに、その他が通常チャネルにそれぞれ
設定され、かつ前記複数のチャネルのそれぞれに端末が
固定的に割り当てられた例えば主内線用PCMハイウェ
イなどの第2情報ハイウェイと、前記第1情報ハイウェ
イと同様な複数のチャネルが設定されるとともに前記第
2ハイウェイに同期しており、かつ前記複数のチャネル
のうちの前記特定チャネルと同タイミングである所定の
有効チャネルのみに前記第2情報ハイウェイの前記特定
チャネルに割り当てられた端末とは別の端末が固定的に
割り当てられた例えば付加内線用ハイウェイなどの第3
情報ハイウェイと、前記第2情報ハイウェイにおける前
記通常チャネルでは前記第1情報ハイウェイと前記第2
情報ハイウェイとを接続するとともに、前記第2情報ハ
イウェイにおける前記特定チャネルおよび前記第3情報
ハイウェイにおける前記有効チャネルでは前記第1情報
ハイウェイに前記第2情報ハイウェイおよび前記第3情
報ハイウェイを選択的に接続する例えばPCMハイウェ
イチャネル分離/多重化部などの情報ハイウェイ制御手
段とを具備した。 【0009】 【作用】このような手段を講じたことにより、第1情報
ハイウェイに設定された複数のチャネルのうちの一部
は、第2情報ハイウェイの特定チャネルに固定的に割り
当てられた端末および第3情報ハイウェイの有効チャネ
ルに固定的に割り当てられた前記第2情報ハイウェイの
前記特定チャネルに割り当てられた端末とは別の端末の
いずれかにより使用されるとともに、第1情報ハイウェ
イに設定された複数のチャネルのうちのその他は、常に
第2情報ハイウェイの通常チャネルに固定的に割り当て
られた端末により使用される。 【0010】従って、第1情報ハイウェイに設定された
複数のチャネルは、基本的にはそれぞれに固定的に割り
当てられた端末により使用されるが、一部のチャネルは
そのチャネルに対して固定的に割り当てられた複数の端
末のいずれかにより使用される。 【0011】 【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例につ
き説明する。図1は本実施例に係るディジタルボタン電
話装置の要部構成を示す機能ブロック図である。図中、
1は主装置であり、24本の主内線2(2-1 ,2-2 …,
2-24)のそれぞれを介して24台の内線電話機3(3-1
,3-2 …,3-24)が、また2本の付加内線4(4-1 ,4
-2 )のそれぞれを介して2台の内線端末5(5-1 ,5-2
)が、また8本の局線6(6-1 〜6-8 )が接続されて
ディジタルボタン電話装置が構成されている。 【0012】主装置1は、局線インタフェース部(局線
IF部)11、主内線インタフェース部(主内線IF
部)12、付加内線インタフェース部(付加内線IF
部)13、PCMハイウェイチャネル分離/多重化部
(以下、PCM A/D部と称する)14、タイムスイ
ッチ15および主制御部16を有している。 【0013】局線インタフェース部11には、局線6お
よび主PCMハイウェイ17が接続されている。この局
線インタフェース部11では、局線6のそれぞれを介し
て到来する音声信号(アナログ)のPCMデータへの変
換、主PCMハイウェイ17上の所定のタイムスロット
へのPCMデータの送出、主PCMハイウェイ17上の
所定のタイムスロットを介して到来するPCMデータの
抽出・音声信号(アナログ)への変換、局線6の状態監
視、あるいは局線6を介して接続された網に対する種々
の信号の送出などの局線インタフェース動作が行なわれ
る。また局線インタフェース部11は、制御線18(18
-1〜18-8)を介して主制御部16との間で、上記局線イ
ンタフェース動作に係わる制御情報の授受を行う。 【0014】主内線インタフェース部12には、主内線
2および主内線用PCMハイウェイ19が接続されてい
る。この内線インタフェース部12では、主内線2のそ
れぞれを介して到来するPCMデータの主内線用PCM
ハイウェイ19上の所定のタイムスロットへの送出、主
内線用PCMハイウェイ19を介して到来するPCMデ
ータの抽出、主内線2の状態監視や、内線電話機3に対
する種々の信号の送出などの内線インタフェース動作が
行なわれる。また内線インタフェース部12は、制御デ
ータハイウェイ20を介して主制御部16との間で、上
記内線インタフェース動作に係わる制御情報の授受を行
う。 【0015】付加内線インタフェース部13には、付加
内線4および付加内線用PCMハイウェイ21が接続さ
れている。この付加内線インタフェース部13では、付
加内線4のそれぞれを介して到来するベースバンドデー
タ信号のPCM符号データ信号への変換、付加内線用P
CMハイウェイ21上の所定のタイムスロットへのPC
M符号データ信号の送出、付加内線用PCMハイウェイ
21を介して到来するPCM符号データ信号の抽出・ベ
ースバンドデータ信号への変換、付加内線4の状態監視
や、内線端末5に対する種々の制御信号の送出などの内
線インタフェース動作が行なわれる。また付加内線イン
タフェース部13は、制御データハイウェイ20を介し
て主制御部16との間で、上記内線インタフェース動作
に係わる制御情報の授受を行う。 【0016】PCM A/D部14には、主PCMハイ
ウェイ17、主内線用PCMハイウェイ19および付加
内線用PCMハイウェイ21がそれぞれ接続されてい
る。このPCM A/D部14は、主制御部16から制
御線22を介して与えられる制御信号に基づき、主内線
用PCMハイウェイ19を伝送されるPCMデータおよ
び付加内線用PCMハイウェイ21を伝送されるPCM
データをタイムスロット単位で選択し、主PCMハイウ
ェイ17へと出力する。またPCM A/D部14は、
主制御部16から制御線22を介して与えられる制御信
号に基づき、主PCMハイウェイ17を伝送されるPC
Mデータをタイムスロット単位で主内線用PCMハイウ
ェイ19および付加内線用PCMハイウェイ21のいず
れかに出力する。 【0017】タイムスイッチ15は、主制御部16から
制御線23を介して与えられる制御データに基づき、主
PCMハイウェイ17を伝送されるPCMデータのタイ
ムスロット入替えを行って、内線電話機3、内線端末5
および局線6を任意に交換接続する。 【0018】主制御部16は、例えばマイクロコンピュ
ータを主制御回路として備えたものであり、交換動作を
実現するべく各部を制御する。なお24は同期信号線で
あり、この同期信号線を介して主制御部16から主内線
インタフェース部12、付加内線インタフェース部1
3、PCM A/D部14およびタイムスイッチ15へ
とPCMハイウェイのフレーム同期信号が与えられる。
主内線インタフェース部12、付加内線インタフェース
部13、PCMA/D部14およびタイムスイッチ15
は、いずれも同期信号線を介して与えられるフレーム同
期信号に同期してPCMデータの入出力を行う。従っ
て、主PCMハイウェイ17、主内線用PCMハイウェ
イ19および付加内線用PCMハイウェイ21は、互い
に同期している。 【0019】図2は主内線インタフェース部12の具体
的な構成を示す図である。図中、31は多重化分離回路
部であり、主内線2のそれぞれを介して到来するPCM
データを多重化して主内線用PCMハイウェイ19へと
出力するとともに、主内線用PCMハイウェイ19を介
して到来する信号中から主内線2のそれぞれに出力すべ
きPCMデータを抽出して対応する主内線2へと出力す
る。この多重化分離回路部31は、内線電話機3との間
ではピンポン方式でデータの授受を行うものであり、A
MI符号化した信号をトランス32(32-1〜32-24 )を
介して主内線2へと出力するとともに、主内線2を介し
て到来したAMI符号信号をオペアンプ33(33-1〜33
-24 )でNRZ符号信号に変換したのちに入力する。 【0020】34は当該主内線インタフェース部12を
制御するための制御部であり、制御データハイウェイ2
0およびバッファ35を介して主制御部16との間で種
々の制御データの授受を行いつつ、多重化分離回路部3
1の制御を行う。また制御部34は、多重化分離回路部
31、トランス32、オペアンプ33および主内線2を
介して内線電話機3との間で種々の情報の授受を行う。 【0021】図3は付加内線インタフェース部13の具
体的な構成を示す図である。図中、41は多重化分離回
路部であり、付加内線4のそれぞれを介して到来するベ
ースバンドデータ信号を、電位分離部42(42-1,42-
2)、RS232C信号電圧レベル変換部43(43-1,4
3-2)、モデム信号送受信部44(44-1,44-2)および
コーデック45(45-1,45-2)を介してPCM符号デー
タ信号として受け、多重化して付加内線用PCMハイウ
ェイ21へと出力するとともに、主内線用PCMハイウ
ェイ19を介して到来する信号中から主内線2のそれぞ
れに出力すべきPCM符号データ信号を抽出して対応す
る主内線2へと出力する。 【0022】46は当該付加内線インタフェース部13
を制御するための制御部であり、制御データハイウェイ
20およびバッファ47を介して主制御部16との間で
種々の制御データの授受を行いつつ、多重化分離回路部
41の制御を行う。また制御部46は、電位分離部4
2、RS232C部43および付加内線4を介して内線
端末5との間で種々の情報の授受を行う。 【0023】図4はPCM A/D部14の具体的な構
成を示す図である。この図に示すようにPCM A/D
部14は、4ビットカウンタ51,52、インバータ5
3、パラレル出力シリアルシフトレジスタ54、Dフリ
ップフロップ55、インバータ56、ORゲート57、
ANDゲート58およびマルチプレクサ59,60,6
1から構成されている。 【0024】4ビットカウンタ51,52、インバータ
53、パラレル出力シリアルシフトレジスタ54、Dフ
リップフロップ55、インバータ56およびORゲート
57は、所定のタイムスロットの期間にのみ“H”とな
る信号を生成し、ANDゲート58に与える。 【0025】ANDゲート58は、ORゲート57から
与えられる信号を、主制御部16から制御線22を介し
て与えられる付加内線端末選択信号が“H”であるとき
にのみ出力する。このANDゲート58の出力は、マル
チプレクサ59,60,61のそれぞれのセレクト端子
に与えられている。 【0026】マルチプレクサ59は、入力端子Aに主内
線用PCMハイウェイ19を介して主内線インタフェー
ス部12から与えられるデータが、また入力端子Bには
付加内線用PCMハイウェイを介して付加内線インタフ
ェース部13から与えられるデータがそれぞれ入力され
ており、ANDゲート58の出力が“L”であるときに
は入力端子Aに入力されたデータを、またANDゲート
58の出力が“H”であるときには入力端子Bに入力さ
れたデータをそれぞれ選択し、主PCMハイウェイ17
へと出力する。 【0027】マルチプレクサ60は、入力端子Aに
“H”データが、また入力端子Bには主PCMハイウェ
イ17を介してデータがそれぞれ入力されており、AN
Dゲート58の出力が“L”であるときには入力端子A
に入力された“H”データを、またANDゲート58の
出力が“H”であるときには入力端子Bに入力されたデ
ータをそれぞれ選択し、付加内線用PCMハイウェイ2
1へと出力する。 【0028】マルチプレクサ61は、入力端子Aに主P
CMハイウェイ17を介してデータが、また入力端子B
には“H”データがそれぞれ入力されており、ANDゲ
ート58の出力が“L”であるときには入力端子Aに入
力されたデータを、またANDゲート58の出力が
“H”であるときには入力端子Bに入力された“H”デ
ータをそれぞれ選択し、主内線用PCMハイウェイ19
へと出力する。 【0029】次に以上のように構成されたディジタルボ
タン電話装置の動作を説明する。まず通常の状態におい
ては、主制御部16はPCM A/D部14に対して与
える付加内線端末選択信号を“L”としている。従って
PCM A/D部14においては、ANDゲート58は
閉じており、その出力はORゲート57の出力に拘らず
に常時“L”である。このためマルチプレクサ59は、
主内線用PCMハイウェイ19を介して到来するPCM
データを主PCMハイウェイ17へと出力する。またマ
ルチプレクサ60は、“H”データを付加内線用PCM
ハイウェイ21へと出力する。そしてマルチプレクサ6
1は、主PCMハイウェイ17を介して到来するPCM
データを主内線用PCMハイウェイ19へと出力する。 【0030】かくしてPCM A/D部14は、主PC
Mハイウェイ17と主内線用PCMハイウェイ19とを
互いに接続し、付加内線用PCMハイウェイ21は切り
離している。 【0031】さて、主内線インタフェース部12では、
内線電話機3から主内線2を介して図5に示す伝送フォ
ーマットで伝送されるPCM符号データ信号を受け、こ
のPCM符号データ信号を主内線用PCMハイウェイ1
9へと送出している。ここで主PCMハイウェイ17、
主内線用PCMハイウェイ19および付加内線用PCM
ハイウェイ21では、図6に示すように1フレームにつ
き32個のタイムスロットが設定されており、主内線イ
ンタフェース部12では、これらの32個のタイムスロ
ットに対して例えば図7に示すように内線電話機3のそ
れぞれを固定的に割り当てている。そして主内線インタ
フェース部12は、PCM符号データ信号を、その出力
元の内線電話機3に対応するタイムスロットにおいて主
内線用PCMハイウェイ19へと送出している。このよ
うにして主内線インタフェース部12から主内線用PC
Mハイウェイ19へと送出されたPCM符号データ信号
は、主内線用PCMハイウェイ19、PCM A/D部
14および主PCMハイウェイ17を介してタイムスイ
ッチ15へと与えられている。 【0032】一方、局線インタフェース部11では、3
2個のタイムスロットに対して例えば図8に示すように
局線6のそれぞれを固定的に割り当てており、局線6を
介して到来した信号をPCM符号データ信号に変換した
のち、対応するタイムスロットにおいて主PCMハイウ
ェイ17へと送出する。このようにして局線インタフェ
ース部11から主PCMハイウェイ17へと送出された
PCM符号データ信号は、主PCMハイウェイ17を介
してタイムスイッチ15へと与えられる。 【0033】タイムスイッチ15は、主PCMハイウェ
イ17を介して到来したPCM符号データ信号を、その
接続先に対応するタイムスロットへと入れ替えて主PC
Mハイウェイ17へと出力する。このようにタイムスイ
ッチ15から出力されたPCM符号データ信号は、主P
CMハイウェイ17を介して局線インタフェース部11
に、また主PCMハイウェイ17、PCM A/D部1
4および主内線用PCMハイウェイ19を介して主内線
インタフェース部12に与えられる。この際、付加内線
用PCMハイウェイ21はPCM A/D部14により
切り離されているので、タイムスイッチ15から出力さ
れたPCM符号データ信号は付加内線インタフェース部
13には与えられない。 【0034】かくして以上の状態においては、内線電話
機3および局線6の間で任意に交換接続が行われる状態
にある。さて、以上の状態において、内線電話機3-24か
ら内線端末5-2 への切換えをユーザが指定すると、その
旨を指定する情報が図5に示す信号フォーマットのDビ
ット信号に乗せて内線電話機3-24から出力される。この
情報は、主内線インタフェース部12の多重化分離回路
31により抽出され、制御部34、バッファ35および
制御データハイウェイ20を介して主制御部16へと与
えられる。 【0035】主制御部16は内線電話機3-24から内線端
末5-2 への切換えを指定する情報が上述のようにして与
えられると、制御線22を介してPCM A/D部14
に対して与える付加内線端末選択信号を“H”とする。
そうするとPCM A/D部14では、ANDゲート5
8が開き、ORゲート57の出力がマルチプレクサ5
9,60,61のセレクト端子へと与えられるようにな
る。 【0036】ここでPCM A/D部14の4ビットカ
ウンタ51,52、インバータ53、パラレル出力シリ
アルシフトレジスタ54、Dフリップフロップ55、イ
ンバータ56およびORゲート57は、図7に示すタイ
ムスロット番号“16”のタイムスロットとタイムスロ
ット番号“17”のタイムスロットにのみ“H”となる
信号を生成し、これをORゲート57から出力してい
る。従って、タイムスロット番号“16”のタイムスロ
ットとタイムスロット番号“17”のタイムスロットの
みにおいては、マルチプレクサ59が、付加内線用PC
Mハイウェイ21を介して到来するPCM符号データ信
号を主PCMハイウェイ17へと、またマルチプレクサ
60が、主PCMハイウェイ17を介して到来するPC
M符号データ信号を付加内線用PCMハイウェイ21へ
と、そしてマルチプレクサ61が、“H”データを主内
線用PCMハイウェイ19へと出力する。 【0037】かくしてPCM A/D部14は、タイム
スロット番号“16”のタイムスロットとタイムスロッ
ト番号“17”のタイムスロットのみにおいては、主P
CMハイウェイ17と付加内線用PCMハイウェイ21
とを互いに接続し、主内線用PCMハイウェイ19は切
り離している。 【0038】さて付加内線インタフェース部13では、
図9に示すように32個のタイムスロットのうちのタイ
ムスロット番号“16”のタイムスロットおよびタイム
スロット番号“17”のタイムスロットの2つに対して
内線端末5のそれぞれを固定的に割り当てている。そし
て付加内線インタフェース部13は、PCM符号データ
信号を、その出力元の内線端末5に対応するタイムスロ
ットにおいて付加内線用PCMハイウェイ21へと送出
している。従って、PCM A/D部14が上述のよう
にタイムスロット番号“16”のタイムスロットとタイ
ムスロット番号“17”のタイムスロットのみにおいて
主PCMハイウェイ17と付加内線用PCMハイウェイ
21とを互いに接続していれば、付加内線インタフェー
ス部13から付加内線用PCMハイウェイ21へと送出
されたPCM符号データ信号は、付加内線用PCMハイ
ウェイ21、PCM A/D部14および主PCMハイ
ウェイ17を介してタイムスイッチ15へと与えられ
る。これにより、内線端末5を用いた通信を行うことが
可能となる。 【0039】そして通信状態にある内線端末5が、内線
端末5から内線電話機3への切換えを指定する情報を出
力すると、この情報は、付加内線インタフェース部13
の制御部46により検出され、バッファ47および制御
データハイウェイ20を介して主制御部16へと与えら
れる。 【0040】主制御部16は、内線端末5から内線電話
機3への切換えを指定する情報が上述のようにして与え
られると、制御線22を介してPCM A/D部14に
対して与える付加内線端末選択信号を“L”とすること
により、常に主PCMハイウェイと主内線用PCMハイ
ウェイ19とを接続する状態に戻す。 【0041】また、主制御部16は通信状態にある内線
電話機3または内線端末5から、例えば“##DISC
#”なる切断メッセージが与えられると、タイムスイッ
チ15を制御して、切断メッセージを出力した内線電話
機3または内線端末5に対応するタイムスロットでの交
換を停止させる。 【0042】かくして本実施例によれば、主PCMハイ
ウェイ17上においては、図10に示すように32個の
タイムスロットのうちのタイムスロット番号“16”お
よび“17”の2つのタイムスロットを内線電話機3と
内線端末5とで共用することができ、主PCMハイウェ
イ17に設定されたチャネル数よりも多い端末(内線電
話機3および内線端末5)を収容することができる。こ
れにより、少数の端末の増加に容易に対応することがで
きる。 【0043】しかも本実施例では、いずれの端末に対し
てタイムスロットは固定的に割り当てられているので、
複数の端末が割り当てられたタイムスロットにおいて
は、対応する複数の端末のいずれかを選択的に有効とす
るごく簡易な処理を行うだけで、空きチャネルの監視や
タイムスロット割り当ての複雑な処理は必要ない。 【0044】なお本発明は上記実施例に限定されるもの
ではない。例えばPCMハイウェイ上でのチャネル数、
内線電話機3の数、内線端末5の数および局線6の数な
どは任意であって良い。この他、本発明の要旨を逸脱し
ない範囲で種々の変形実施が可能である。 【0045】 【発明の効果】本発明によれば、例えば主PCMハイウ
ェイなどの第1情報ハイウェイと同様な複数のチャネル
が設定されるとともに、この複数のチャネルのうちの一
部の所定のチャネルが特定チャネルに、その他が通常チ
ャネルにそれぞれ設定され、かつ前記複数のチャネルの
それぞれに端末が固定的に割り当てられた例えば主内線
用PCMハイウェイなどの第2情報ハイウェイと、前記
第1情報ハイウェイと同様な複数のチャネルが設定され
るとともに前記第2ハイウェイに同期しており、かつ前
記複数のチャネルのうちの前記特定チャネルと同タイミ
ングである所定の有効チャネルのみに前記第2情報ハイ
ウェイの前記特定チャネルに割り当てられた端末とは別
の端末が固定的に割り当てられた例えば付加内線用ハイ
ウェイなどの第3情報ハイウェイと、前記第2情報ハイ
ウェイにおける前記通常チャネルでは前記第1情報ハイ
ウェイと前記第2情報ハイウェイとを接続するととも
に、前記第2情報ハイウェイにおける前記特定チャネル
および前記第3情報ハイウェイにおける前記有効チャネ
ルでは前記第1情報ハイウェイに前記第2情報ハイウェ
イおよび前記第3情報ハイウェイを選択的に接続する例
えばPCMハイウェイチャネル分離/多重化部などの情
報ハイウェイ制御手段とを具備したので、交換制御を複
雑にすることなしに、端末や局線の増設に容易に対応す
ることができるディジタルボタン電話装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るディジタルボタン電話
装置の要部構成を示す機能ブロック図。 【図2】図1中の主内線インタフェース部12の具体的
な構成を示す図。 【図3】図1中の付加内線インタフェース部13の具体
的な構成を示す図。 【図4】図1中のPCM A/D部14の具体的な構成
を示す図。 【図5】主内線2におけるPCMデータ伝送フォーマッ
トを示す図。 【図6】主PCMハイウェイ17、主内線用PCMハイ
ウェイ19および付加内線用PCMハイウェイ21のフ
レーム構成を示す図。 【図7】主内線用PCMハイウェイ19における内線端
末3対応タイムスロット割り当て図。 【図8】主PCMハイウェイ17における局線6対応タ
イムスロット割り当て図。 【図9】付加内線用PCMハイウェイ21におけるタイ
ムスロット割り当て図。 【図10】全体としての主PCMハイウェイ17におけ
るタイムスロット割り当て図。 【符号の説明】 1…主装置 2(2-1 〜2-24)…主内線 3(3-1 〜3-24)…内線電話機 4(4-1 ,4-2 )…付加内線 5(5-1 ,5-2 )…内線端末 11…局線インタフェース部(局線IF部) 12…主内線インタフェース部(主内線IF部) 13…付加内線インタフェース部(付加内線IF部) 14…PCMハイウェイチャネル分離/多重化部(PC
M A/D部) 15…タイムスイッチ 16…主制御部
装置の要部構成を示す機能ブロック図。 【図2】図1中の主内線インタフェース部12の具体的
な構成を示す図。 【図3】図1中の付加内線インタフェース部13の具体
的な構成を示す図。 【図4】図1中のPCM A/D部14の具体的な構成
を示す図。 【図5】主内線2におけるPCMデータ伝送フォーマッ
トを示す図。 【図6】主PCMハイウェイ17、主内線用PCMハイ
ウェイ19および付加内線用PCMハイウェイ21のフ
レーム構成を示す図。 【図7】主内線用PCMハイウェイ19における内線端
末3対応タイムスロット割り当て図。 【図8】主PCMハイウェイ17における局線6対応タ
イムスロット割り当て図。 【図9】付加内線用PCMハイウェイ21におけるタイ
ムスロット割り当て図。 【図10】全体としての主PCMハイウェイ17におけ
るタイムスロット割り当て図。 【符号の説明】 1…主装置 2(2-1 〜2-24)…主内線 3(3-1 〜3-24)…内線電話機 4(4-1 ,4-2 )…付加内線 5(5-1 ,5-2 )…内線端末 11…局線インタフェース部(局線IF部) 12…主内線インタフェース部(主内線IF部) 13…付加内線インタフェース部(付加内線IF部) 14…PCMハイウェイチャネル分離/多重化部(PC
M A/D部) 15…タイムスイッチ 16…主制御部
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 船戸 康雄
東京都日野市旭が丘3丁目1番地の21
東芝コミュニケーションテクノロジ株式
会社内
(56)参考文献 特開 平3−26098(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H04Q 3/58 107
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 複数のチャネルが設定された第1情報ハ
イウェイを伝送される情報を交換手段により交換して任
意の接続先へと与えるようにしたディジタルボタン電話
装置において、 前記第1情報ハイウェイと同様な複数のチャネルが設定
されるとともに、この複数のチャネルのうちの一部の所
定のチャネルが特定チャネルに、その他が通常チャネル
にそれぞれ設定され、かつ前記複数のチャネルのそれぞ
れに端末が固定的に割り当てられた第2情報ハイウェイ
と、 前記第1情報ハイウェイと同様な複数のチャネルが設定
されるとともに前記第2情報ハイウェイに同期してお
り、かつ前記複数のチャネルのうちの前記特定チャネル
と同タイミングである所定の有効チャネルのみに前記第
2情報ハイウェイの前記特定チャネルに割り当てられた
端末とは別の端末が固定的に割り当てられた第3情報ハ
イウェイと、 前記第2情報ハイウェイにおける前記通常チャネルでは
前記第1情報ハイウェイと前記第2情報ハイウェイとを
接続するとともに、前記第2情報ハイウェイにおける前
記特定チャネルおよび前記第3情報ハイウェイにおける
前記有効チャネルでは前記第1情報ハイウェイに前記第
2情報ハイウェイおよび前記第3情報ハイウェイを選択
的に接続する情報ハイウェイ制御手段とを具備したこと
を特徴とするディジタルボタン電話装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02140194A JP3397428B2 (ja) | 1994-02-18 | 1994-02-18 | ディジタルボタン電話装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02140194A JP3397428B2 (ja) | 1994-02-18 | 1994-02-18 | ディジタルボタン電話装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07231463A JPH07231463A (ja) | 1995-08-29 |
JP3397428B2 true JP3397428B2 (ja) | 2003-04-14 |
Family
ID=12054041
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02140194A Expired - Fee Related JP3397428B2 (ja) | 1994-02-18 | 1994-02-18 | ディジタルボタン電話装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3397428B2 (ja) |
-
1994
- 1994-02-18 JP JP02140194A patent/JP3397428B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07231463A (ja) | 1995-08-29 |
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