JP3396118B2 - 屈折率分布型光学素子及び屈折率分布型光学素子を用いた光学機器 - Google Patents

屈折率分布型光学素子及び屈折率分布型光学素子を用いた光学機器

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、近赤外線吸収能力
を備えた屈折率分布型光学素子及び屈折率分布型光学素
子を用いた光学機器に関する。
【0002】
【従来の技術】TVカメラやビデオカメラ、スチルビデ
オカメラに代表されるCCDイメージセンサなどの電子
撮像素子上に結像させるレンズ系には、撮像素子の前に
赤外線カットフィルターが一般的に配置されている。こ
れは、撮像素子が紫外部から近赤外部までの広い波長範
囲に感度を有しており、人の比視感度と比べて感度領域
が大きく異なり、実用上補正が必要であるからである。
紫外部の波長領域の光は、レンズに用いる光学ガラスが
紫外域の光を吸収して透過しないため、別段の対策を必
要としない場合が多いが、光学ガラスは近赤外域におい
て充分な透過率を有しているために特別の対策を施さね
ばならない。
【0003】通常は上述したように、撮像素子の前に赤
外線カットフィルターを配置し、レンズ系を透過する近
赤外光をこのフィルターによって吸収させることによっ
て撮像素子への到達を阻止している。より具体的には、
撮像素子の前に配するローパスフィルターと接合して用
いることが多い。これらを接合するのは、各フィルター
を別個に配するとスペースが多く必要なこと、フィルタ
ーを押さえる鏡枠構造が複雑になること、フィルター面
の数が増して光の反射ロスが増したり、多重反射による
フレア等の問題が発生することなどによる。
【0004】赤外線カットフィルターを配置する目的
は、叙述した比視感度の補正だけでなく他の目的もあ
る。例えば医用内視鏡の場合、近赤外域の波長を有する
YAGレーザ(1060nm付近)やまたそれに代わる
半導体レーザ(800〜900nm付近)を用いて、内
視鏡下で内臓組織の切除手術などを行う際に、患部に照
射したレーザ光が患部やその周辺で反射して内視鏡の対
物レンズに入射することがある。すると、電子撮像素子
はこの波長領域に充分な感度を有するために不都合を生
じることになる。特に、レーザは組織を焼き切るため、
かなりの光量を入射するので、反射してきたレーザ光を
充分にカットする必要がある。また、その他の近赤外域
の光がどんな理由で、どんな経路であっても、電子撮像
素子に導かれないようにする必要がある。
【0005】また、光量の強いレーザーメスなどは、電
子撮像素子に限らず、例えば直接肉眼で観察する場合に
観察者の眼に入射すると網膜を損傷するなどの問題が生
ずる惧れがあるため、観察光学系の内部で遮断すること
が必要である。
【0006】現在使われている赤外線カットフィルター
は、リン酸塩ガラスにCuOをドープしたものが多く用
いられている。一般にリン酸塩ガラスは化学的耐久性が
高くないため、高温高湿の環境下での使用や保管・輸送
に際し、フィルター表面にヤケのようなものを生じて曇
ってしまうなどの不具合がある。このため先に述べたロ
ーパスフィルターとの接合の際に、赤外線カットフィル
ターをローパスフィルターでサンドイッチ状に挟んで接
合し、赤外線カットフィルターが外気と極力接触しない
構造にする必要がある。また、特開昭62−12894
3号公報、特開平4−214043号公報に記載される
ように、ガラス組成にアルミニウムやフッ素などをドー
プするなどして、リン酸塩ガラス化学的耐久性に少しで
も向上させるような努力がなされているが、必ずしも満
足な特性が得られているわけではない。
【0007】以上、CCDイメージセンサなどの電子撮
像素子を含む光学系における近赤外域の光の除去を例と
して従来技術を説明したが、その他にも、フィルムや乾
板の感光特性に応じて光学機器の分光透過率を設定する
場合や、光源のスペクトルに合わせて色温度を補正する
機能を付与する場合、光源が発する熱線(赤外線)を遮
断する場合など、特定の波長の光を除去したり、異なる
波長の相対的な光強度を変更したい場合がある。あるい
は、撮像上の都合や光学系の制約で明るさ絞りを使えな
い場合に、結像、観察に用いる範囲を越えた過剰な光量
を全波長域に亘って取り除きたい場合などがある。
【0008】赤外線カットフィルターの製造について
は、上述したものは溶融法で作製されている。一方最近
のニューガラスと呼ばれる新しい機能性のガラスの製造
方法の一つとして注目されている「ゾルゲル法」によっ
て赤外線カットガラスやそれを含む着色ガラスを作製す
る方法が開発されている。例えば、特公昭60−301
3号公報、特開昭62−148329号公報、特開平3
−28133号公報などでは、ゾル中に着色成分を予め
含有させる方法が記載されており、特開昭62−216
930号公報では、ゾル中に着色イオン成分を含浸させ
る方法が記載されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】現在、レンズ系は軽薄
短小化が急ピッチで進められている。そのために従来に
ない新しい光学素子を積極的に取り入れる動きがある。
その一つとして非球面レンズがある。非球面レンズは、
光線の制御の自由度が大きいため、レンズ系の軽薄短小
化に大きく寄与する優れた効果を有し、民生品を含めた
至る所で利用されている。しかしその反面、非球面レン
ズは色収差の補正や像面湾曲には効果がないことが理論
的に判明しており、潜在能力にも限界がある。
【0010】このためさらにレンズ系の軽薄短小化を進
めたり、軽薄短小でありながらさらに性能を向上させる
ための新しい光学素子として、屈折率分布型光学素子
(以下GRINレンズと記載する。)が注目されてい
る。このGRINレンズは非球面レンズで補正できる収
差に加え、色収差や像面湾曲も補正できるため、レンズ
の軽薄短小化を極限まで進めるためには欠くことのでき
ない「次世代の光学素子」として大きな注目を浴びてい
る。
【0011】このGRINレンズを用いたレンズ系で
は、レンズ枚数を従来の均質球面レンズからなるレンズ
系の1/2から1/4程度まで減少させることができ
る。このようにレンズ枚数を極限まで減少させると、赤
外線カットフィルタを初めとするフィルタ類などのレン
ズ以外の光学要素の数のウエイトが高くなり、これらの
フィルタ類の存在が更なるレンズ系の小型化、コストダ
ウンの大きな障壁となってくる。
【0012】球面レンズや非球面レンズは、レンズを研
磨やモールド加工によって作製するが、その際に光学ガ
ラスの代わりに赤外線カットフィルター用ガラスを用い
てレンズを作製し、これによりレンズと赤外線カットフ
ィルターの役目を兼ねさせる技術を本出願人は先に、開
発した。これはレンズ枚数という観点では赤外線カット
フィルターを廃止するものであるが、赤外線カットフィ
ルターの光学恒数が自由に選択できず、レンズ設計上の
汎用性に欠ける欠点を有するのに加えて、凸レンズであ
れ凹レンズであれレンズは厚みが一様でないため、通過
する光線高によって赤外線カット効果にバラツキが出る
欠点がある。これをなるべく避けるためには赤外線カッ
トフィルター用ガラスで作製するレンズの形状を、光線
高によって余り変化のない形状にするなどの制約を設け
ざるを得ない。しかし、光線高によって余り変化のない
形状にすることは、同心に近いメニスカスレンズや、曲
率の小さな凸または凹レンズとなり、結果として、パワ
ーの弱いレンズに限定され、このレンズのパワーが弱い
ことは軽薄短小化への大きな障害となる。
【0013】本発明は以上の従来技術の問題点を考慮し
ており、レンズ系を構成する光学要素の数を更に減少さ
せることを可能とする屈折率分布型光学素子及び屈折率
分布型光学素子を用いた光学機器を提供するものであ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、屈折率分布型光学素子の径方向の中心部から
周辺までの内部全体に、結像、観察に用いる範囲以外の
近赤外線を吸収する成分を含有させ、屈折率分布型光学
素子に近赤外線をカットするフィルタ作用を付与するも
のである。即ち、ロッド状の光学素子の径方向に屈折率
分布を形成する屈折率調整成分を有し、且つ該光学素子
の径方向の中心部から周辺までの内部全体に近赤外線を
吸収する少なくとも一種の成分を有し、該光学素子内を
透過する光を該素子内部で屈曲させながら前記少なくと
も一種の成分で近赤外線を吸収させる屈折率分布型光学
素子とするものである。又電子撮像素子の前に光学素子
を配置し、該電子撮像素子に観察像を結像させる光学機
器において、前記光学素子はロッド状であってその径方
向に屈折率分布を形成する屈折率調整成分を有し且つ該
光学素子の径方向の中心部から周辺までの内部全体に近
赤外線を吸収する少なくとも一種の成分を有する屈折率
分布型光学素子とし、該屈折率分布型光学素子により該
素子内部を透過する光を屈曲させながら近赤外線を吸収
させて観察像を前記電子撮像素子に形成させる光学機器
とするものである。この光学機器において、電子撮像素
子の前に配置した光学素子、即ち屈折率分布型光学素子
と該電子撮像素子の受光面はそれぞれ平面として貼り付
けた構成とする。
【0015】ここで、近赤外線を吸収する成分として
は、酸化物表記でCuO、FeO、CoO、VOより
選ばれた少なくとも一種の成分であり、マトリックスを
ガラスとする。前記少なくとも一種の成分での金属はい
ずれも遷移金属であることから、d電子遷移によってC
2+、Fe2+、Co2+、V4+がそれぞれ近赤外
部に吸収を示すことを利用する。
【0016】さらに、近赤外線を吸収する成分として
は、アントラキノン類、フタロシアニン化合物、ナフタ
ロシアニン化合物、クロム金属錯塩化合物、コバルト錯
塩化合物、六塩化タングステンと塩化スズの重合物、ジ
オチール系金属錯体、スクアリリウム化合物、酸化剤ド
ープアセチレン系ポリマー、チオ尿素と硫化銅の混合
物、イモニュム系材料、Cu2+より選ばれた少なくと
も一種の成分であり、マトリックスをプラスチックとす
る。
【0017】本発明の、径方向の中心部から周辺までの
内部全体に近赤外線を吸収する成分を含有して近赤外線
カットフィルタ作用を有する屈折率分布型光学素子で
は、マトリックスがガラス、プラスチックに関わらず、
近赤外線を吸収する成分が径方向に濃度分布していても
良く、この場合における近赤外線を吸収する成分の径方
向濃度分布が、レンズ肉厚(ロッド状光学素子の長手方
向肉厚)と成分濃度とが相反する関係とし、レンズの径
方向各位置による近赤外線吸収能が略一定であっても良
い。
【0018】本発明の屈曲率分布型光学素子の製造方法
は、ゾルゲル法によって製造するGRINレンズ製造技
術による方法であり、焼成後のガラス中で酸化物表記で
CuO、FeO、CoO、VOより選ばれた少なくと
も一種の成分を形成するための近赤外線吸収成分となる
原材料を金属アルコキシドやキレート、それらの誘導体
として、あるい金属塩や錯体として含んだゾルを調整
し、ゲル化させる工程を有する。これによってゲル中に
近赤外線吸収成分を予め導入し、このゲルに対して屈折
率調整成分の濃度分布で屈折率分布を付与する処理を行
う際に、同時に近赤外線吸収成分の濃度分布付与をした
り、それとは別のプロセスで近赤外線吸収成分の濃度分
布を付与する。
【0019】本発明の屈折率分布型光学素子の別の製造
方法は、同様にゾルゲル法による方法であり、ウェット
ゲルまたはドライゲルまたは仮焼ゲルを、焼成後のガラ
ス中でCuO、FeO、CoO、VOより選ばれた少
なくとも一種の成分を形成するための原材料を含んだ溶
液または液体と接触させる工程を有する。これによりゲ
ル中に近赤外線吸収成分を後工程で添加することができ
る。接触させる方法としては、最も一般的にはゲルを近
赤外線吸収成分を含有した溶液中に浸漬させるとか、霧
状、泡状、またはシャワー状にした液体に接触させる。
その際に溶液や液体による処理時間や濃度、温度、溶媒
の選択、後処理の条件の設定等によって近赤外線吸収成
分に濃度分布を付けたり均一にしたりする。プラスチッ
クをマトリックスとしたGRINレンズの場合は、共重
合を用いて製造する。例えば、高屈折率ポリマーを与え
る架橋性モノマーMを一部重合させたゲルロッドを、
低屈折率ポリマーを与えるモノマーM中に浸漬するか
(浸漬法)、モノマーMを蒸気雰囲気中に曝して(気
相法)、MとMを共重合させることによってGRI
Nレンズを得る。その際、架橋性モノマーMまたはモ
ノマーMの中に近赤外線吸収成分を含ませておくこと
によって、共重合体中に近赤外線吸収成分を導入する。
このGRINレンズ中に濃度分布を付与する考え方は、
基本的にガラスのGRINレンズの場合と同じである。
【0020】請求項1の作用は、光学素子の径方向に屈
折率分布を形成する屈折率調整成分を有したロッド状の
屈折率分布型光学素子に、結像、観察に用いる範囲以外
の近赤外線を吸収する成分を含有させることで、屈折率
分布型光学素子内部で屈折、屈曲しながら光学素子内を
透過する際に、添加成分によって結像、観察に不必要ま
たは有害な近赤外線が吸収され、これにより最終的に観
察あるいは結像される像には近赤外線の関与をさせなく
するもので、これによって、従来のレンズ系を構成する
光学素子の赤外線カットフィルタを用いなくすることが
できて光学要素の数を減少させるのである。
【0021】また本発明の屈折率分布型光学素子では、
光学素子の径方向に屈折率分布を形成する屈折率調整成
分を有する光学素子に、更に添加成分として近赤外線を
吸収する成分を含有させることで、屈折率分布型光学素
子内部で近赤外線を吸収して除去でき、従って、CCD
などの電子撮像素子上に結像するレンズ系を有する光学
機器にこの屈折率分布型光学素子を用いることで、電子
撮像素子に到達する前に近赤外線はカットされた状態に
なっており、赤外線カットフィルタを用いなくても近赤
外線を含まない像を電子撮像素子上に形成することがで
きる。
【0022】複数枚のレンズを組み合わせた組み合わせ
レンズ系の場合には、複数のレンズ(またはGRINレ
ンズ)に赤外線カット効果を分担させることが可能であ
るが、レンズ系がGRINレンズ1枚の単レンズであれ
ば、そのGRINレンズ1枚で充分な赤外線カット効果
が発揮できるように、近赤外線を吸収する成分を充分に
含有させる。
【0023】一般にGRINレンズは、光学設計的に肉
厚のレンズになることが多い。その理由を簡単に言え
ば、作製できるGRINレンズの△nには制限があるの
で、GRIN媒質長を長くして、GRINレンズで光を
より多く屈曲させるようにするため、またはGRIN媒
質内で徐々に光線を曲げることで収差の発生を低く抑え
るためである。このことは、通常の赤外線カットフィル
ターの厚さが厚くとも1〜2mmであることを考える
と、GRINレンズに赤外線カット効果を持たせること
により、GRINレンズ中の近赤外線吸収成分の濃度が
低い場合でも、GRINレンズ1枚で充分な近赤外線カ
ット効果を得ることが容易となる。このことは、GRI
Nレンズ中への赤外吸収成分の導入量を低く抑えられる
ことを示しており、GRINレンズ作製上有利となる。
【0024】以上のような屈折率分布型光学素子を電子
画像入力用の光学機器に組み込む場合においては、少な
くとも近赤外線を吸収する成分を含有したGRINレン
ズと、電子撮像素子とを備えることで光学機器の使用が
可能となる。GRINレンズの優れた光学的効果を存分
に引き出せば、最低のレンズ枚数としてはGRINレン
ズ1枚で構成可能であり、このGRINレンズが赤外線
カット能を有することで、あとは電子撮像素子があれば
光学系を成立させることができる。
【0025】この光学機器では、通常行われているよう
に、電子撮像素子の受光部が整然と配列されていること
に起因して発生する「モアレ」を除去する目的でローパ
スフィルターを配しても良いが、用途によってはローパ
スフィルタを配することがなくても、充分に動作可能な
結像システムとなる。ローパスフィルターを必要としな
い光学機器としては、高周波成分の無い像に用いる医用
内視鏡などがあるが、これは撮影する像の種類や必要な
像の品質によって決定されるものであって、医用内視鏡
に限定するものではない。また、用いられる電子撮像素
子には特に制限はなく、CCD、CMD、SIT、AM
Iなどの固体撮像素子や撮像管など、いかなるタイプの
撮像素子であってもそれらの撮像原理に関わらず、像を
電気信号に変換できるものではあれば全て使用できる。
【0026】赤外線カット効果を付与するための具体的
な組成として、ガラス中に酸化物表記でCuO、Fe
O、CoO、VOより選ばれた少なくとも一種の成分
を存在させる。この組成における金属はいずれも遷移金
属であることから、d電子遷移によって、Cu2+、F
2+、Co2+、V4+がそれぞれ近赤外部に吸収を
示すことを利用している。従って、ガラス中のこれらの
イオンの量によって吸収率も変化する。そのためGRI
Nレンズの場合には、GRINレンズの厚みを考慮して
含有量を決定する。
【0027】GRINレンズのガラス成分については、
少なくとも「SiO、CuO及び少なくとも1種の屈
折率調整成分」からなることが望ましく、さらにAl
を添加することが望ましい。それぞれの成分におい
て、必須成分であるSiOは、ガラス骨格を形成する
基本成分である。赤外線カットフィルターは通常リン酸
(P)を骨格成分にしたものがほとんどである
が、リン酸は化学的耐久性が極めて悪いが、SiO
高い耐久性を示す。
【0028】また、必須成分CuOは、上述したように
近赤外線を吸収する成分である。このCuOは、Cu
O、FeO、CoO、VOの中でも最も近赤外域の吸
収に適した成分である。
【0029】さらにまた、必須成分として少なくとも1
種の屈折率調整成分が必要である。GRINレンズを形
成するにあたって、ガラス中に屈折率分布を与える成分
は最低1種あれば良く、1種あればGRINレンズを形
成できる。しかし、1種の屈折率調整成分では、GRI
Nレンズの分散特性は高分散分布特性になるため、凸分
布では均質レンズのそれに比して非常に色収差の発生が
大きくなるため用途が限られる。また凹分布では、面で
発生する色収差と媒質で発生する色収差が打ち消し合う
ために用途がある。より有効なGRINレンズとするた
めには、少なくとも2種の屈折率調整成分を含有させて
媒質内で色収差の補正を行い、低分散分布、負分散分布
と呼ばれる色収差補正能力を有したGRINレンズにす
ることが望ましい。そのような特性のGRINレンズを
実現するためには、特開平3−141302号公報、特
開平5−88003号公報などに示されるように、原子
価が2価以上の複数の屈折率調整成分により濃度分布を
付与して分布を複合化する。特にGRINレンズ1枚で
電子撮像光学系を形成する場合は、GRINレンズの分
散特性として、低分散分布、負分散分布と呼ばれる特性
であることが必須となる。
【0030】前記添加することが望ましいAl
ガラス化を促進し、またガラスの熱的、化学的耐久性を
向上させる作用を有しているが、最も重要な作用は、ガ
ラス中で近赤外線吸収成分であるCuOを安定化させる
ことにある。CuOは、ガラス中で還元されるとCu
Oとなり、赤色を呈するいわゆる「銅赤ガラス」となる
傾向があるので、ガラス中での安定化が必要である。
【0031】その他の添加成分として、少なくとも1種
のアルカリまたはアルカリ土類を加えることが有効であ
る。これは、ガラス化を助長すると共に、屈折率分布調
整成分によって発生したGRINガラス中の熱膨張係数
の分布の低減を行う作用を有し、GRINガラス中の熱
膨張係数分布の低減または均一化のために濃度分布を持
たせて含有させることも有効である。
【0032】GRINレンズの中に添加する近赤外線カ
ット成分の量については、含有濃度によってカット能が
変化するので、適宜設定する。含有濃度が高ければ近赤
外域の透過率は下がるが、一部可視域にも生ずる吸収に
よって近赤外のみならず、可視域の「赤」の透過率も低
下する。人間の目から見れば、ガラスは青色透明に見え
るが、その青色がさらに濃くなる傾向にある。また、反
対に含有濃度が低い場合は、上記の逆であって、近赤外
域のカット能力が低くなり、電子撮像素子によって得た
像の感度補正が不十分になる。
【0033】GRINレンズ中に近赤外線カット能力を
持たせた場合、GRINレンズの形状によって近赤外線
カット効果が電子撮像素子上で均一でなくなる場合があ
る。例えば、単一のGRINレンズで撮影レンズ系を構
成する場合、特に画角を大きく取ろうとすると、端面が
凹レンズ形状になる傾向がある。その場合は、GRIN
レンズに添加する近赤外線吸収成分に径方向の濃度分布
を付与し、レンズ中心部分の濃度を高くすることによっ
て、レンズ厚による赤外線カット効果の不均一さをキャ
ンセルする。
【0034】GRINレンズが凹レンズ形状で且つ該レ
ンズ内の近赤外線吸収成分の分布が均一であれば、レン
ズ中心ほどレンズ厚さが薄く、近赤外線カット能力が小
さくなる傾向があるので、近赤外線カット成分のレンズ
中心側濃度を高くすれば良く、凸レンズ形状であればそ
の反対である。厳密には、コンピュータによって光線追
跡してレンズ内の光線の通り方を調べ、軸外光線等の斜
めに入射する光をも考慮して濃度分布を付与することが
望ましい。GRINレンズ内では光線が曲がって進行す
るため、光路長は必ずしも見かけのレンズの厚みでは決
まらないので注意を要する。
【0035】
【発明の実施の形態】(実施の形態1) テトラメチルシリケート50mlに0.01規定の塩酸
25mlを加えて1時間攪拌し、部分加水分解反応を行
った。これに1.5mol/lの酢酸バリウム水溶液9
8mlと酢酸40mlを混合したものを添加した。これ
をさらに3分間程攪拌した後、内径10mmに真円度の
高い穴加工を施したテトラフルオロエチレン(商標名テ
フロン)からなるシール密閉容器に注ぎ入れ、容器に蓋
をして密閉し室温でゲル化させた。得られたゲルを5日
間熟成し、さらに60℃のIPA:水=6:4の混合溶
媒を用いた酢酸バリウムの0.45mol/l溶液中に
浸漬し、酢酸の除去及びゲルの熟成を行った。このゲル
をメタノール:エタノール:7:3、エタノール、エタ
ノール:アセトン=5:5、アセトンの順に浸漬するこ
とにより、ゲル細孔中に酢酸バリウムの微結晶を析出、
固定させた。
【0036】得られた均質ゲルを0.3mol/lの酢
酸カリウムのメタノール溶液であり、かつ0.05mo
l/lの酢酸第二銅のメタノール溶液となるように調製
した溶液150mlに8.5時間浸漬して分布付与させ
た後、エタノール:アセトン=5:5、アセトン、アセ
トンの順に浸漬することにより、酢酸バリウム、酢酸カ
リウム、酢酸第二銅の微結晶をゲル細孔中に析出、固定
させた。
【0037】このゲルを60℃の乾燥空気中で10日間
乾燥させてドライゲルとした。得られたドライゲルを管
状炉により酸素およびヘリウムをフローしながら750
℃まで昇温して焼結することにより割れのない直径約
3.4mm、△n≒0.048のGRINロッドが得ら
れた。この焼結体のロッドは、全体に青みがかった透明
色を呈しており、可視〜赤外域の分光透過率を測定を行
ったところ、800nm付近から長波長域(近赤外域)
での透過率が低く、可視域では問題のない高い透過率を
示した。
【0038】この青いGRINロッドの屈折率分布を測
定し、その値を用いて設計したCCD上への結像用単レ
ンズの断面及び結像時の光路を図1に示す。同図におけ
るレンズは片面が平面、反対側の面(入射面)が浅い凹
面形状をした長さ11mmのロッドレンズである。
【0039】図2及び図3はこのレンズ1を用いて作製
した光学機器を示し、セラミックス基板5にCCD4が
取り付けられている。このCCD4の受光面に対して、
その撮像面3を光軸アライメントを施して貼り付けし
て、ロッドレンズ1を起立状に取り付けた。6はCCD
4の電極と、セラミックス基板5に形成した信号処理回
路とを接続する結線である。なお、ロッドレンズ1は絞
り2のV溝を利用し、図示しない方法で固定した。この
ような構造で、撮像試験を行ったところ、充分に実用可
能と考えられるカラー映像が得られた。このことから、
CCD4と青いGRINレンズ1という2つのコンポー
ネントのみでカラーカメラが構成できることが判った。
この場合、信号処理回路をも一体化させることで、さら
に小型となり、超小型の光学機器とすることができる。
【0040】(実施の形態2) 実施の形態1では、作製したGRINレンズを平凹に研
磨したが、青いGRINレンズを両平面に研磨し、その
一方の面に均質ガラスで別に作製した肉薄の平凹レンズ
を平面で相互に接合させた。この構造で同様に試験した
ところ、やや像は劣るものの、実施の形態1とほぼ近い
レベルの像を得ることができた。ただし、レンズ接合の
際に、形状で決まる凹レンズの光軸と媒質で決まるGR
INレンズの光軸と一致度の悪いレンズでは片ボケなど
の像の劣化が著しかった。
【0041】(実施の形態3) シリコンテトラエトキシド180ml、エタノール80
ml及び2N濃度の塩酸13mlを混合し、シリコンア
ルコキシドの部分加水分解を行った。次にジルコニウム
ノルマルブトキシド85wt%濃度のノルマルブタノー
ル溶液60g、銅(II)メトキシドを2−ジメチルア
ミノメタノールに溶解させた溶液45mlを加え、1時
間攪拌した。続いてこの溶液の中に、水、エタノール、
1規定アンモニア水の混合溶液を充分に攪拌しながらゆ
っくり滴下してゾルを調製した。
【0042】得られたゾルを内径10mmに仕上げたポ
リプロピレン製の容器に注ぎ、容器の両端を密閉して一
昼夜室温中で静置し、ウェットゲルを得た。このウェッ
トゲルを60℃の恒温槽中に入れて5日間熟成させた
後、熟成させたウェットゲルを3N濃度の硫酸中に1時
間15分浸漬して、ジルコニウム成分を溶出させ、予め
用意した体積比が1:2のメタノール、エタノール混合
アルコール中に一昼夜浸漬してウェットゲル中の硫酸分
を洗浄した。この際、処理液の色が無色透明からほとん
ど変化していなかったので、銅成分はほとんど溶出しな
かったと考えられる。
【0043】洗浄を終えたウェットゲルを内径16.5
mmのポリメチルペンテン製の蓋付き管内に入れ、予め
ピンホールを開けた蓋を被せ、60℃恒温槽中に入れて
乾燥させ、ジルコニウム成分に濃度勾配のついた透明で
クラックのないドライゲルを得た。
【0044】続いてこのドライゲルを管状炉中にいれ、
1075℃まで途中温度保持を行いながら昇温して焼成
を行ったところ、直径約3mmで周辺ほど青い透明なロ
ッド状のGRINレンズが得られた。このレンズを凸形
状に研磨してレンズ系に用いることで、レンズ全体の青
色はほぼ均一化された。
【0045】(実施の形態4) テトラメチルシリケート30ml、トリエチルボレート
7.2ml、アルミニウムsec−ブトキシド2.3m
lを混合し、これに0.01規定の塩酸15mlを加え
て室温で1時間攪拌し、部分加水分解反応を行った。こ
れに2mol/lの酢酸カリウム水溶液80.7mlと
1.2mol%の酢酸36.8mlを混合したものを添
加した。これをさらに室温で激しく3分攪拌した後、3
分間静置し、内径10mmの円柱形状に穴加工を施した
テフロン製容器に注ぎ込み、室温でゲル化させた。得ら
れたゲルを30℃で5日間の熟成を行い、さらに酢酸鉛
及び酢酸カリウムのエタノール溶液中に浸漬し、ゲルの
熟成を行った。このゲルをイソプロピルアルコール(以
下IPAと略記する):水=5:5の混合溶媒、アセト
ンの順に各2日間浸漬することにより、ゲル細孔中に酢
酸鉛、酢酸カリウムの微結晶を析出、固定させた。
【0046】得られた均質ゲルを0.2mol/lの酢
酸鉛のメタノール溶液に1時間45分間浸漬して分布付
与させた後、再びIPA:アセトン5:5、アセトン、
アセトンの順に各2日間浸漬することによって、酢酸
鉛、酢酸カリウムの微結晶を固定させた。その際、IP
Aおよびアセトン中に塩化第一鉄を飽和になるまで予め
溶解させておいた。これを30℃で5日間乾燥した後、
630℃まで昇温させて焼結することにより全体に均一
に青いから深い緑みがかったような透明なロッド状のG
RINレンズとなった。
【0047】このGRINレンズの分光透過率を測定し
たところ、銅を含有させて作製したGRINレンズに比
べ、可視域での透過率の低下が見られたものの、赤外域
での吸収が大きかった。このGRINレンズを用いて手
術用内視鏡対物レンズを組むことによって、半導体レー
ザ等をレーザメスに用いた機器への適応が可能となっ
た。
【0048】本発明では、以下の付記項を含むものであ
る。
【0049】(付記項1) 近赤外線を吸収する成分が径方向に濃度分布しているこ
とを特徴とする屈折率分布型光学素子。
【0050】(付記項2) 近赤外線を吸収する成分の径方向濃度分布が、レンズ肉
厚と成分濃度とが相反する関係にあり、レンズの径方向
各位置による近赤外線吸収能が略一定であることを特徴
とする付記項2記載の屈折率分布型光学素子。
【0051】(付記項3) ゾルゲル法による製造において、CuO,FeO,Co
O,VOから選ばれる少なくとも一種の成分を含んだ
溶液が近赤外線の吸収成分の分布付与溶液であることを
特徴とする屈折率分布型光学素子の製造方法。
【0052】(付記項4) 少なくとも近赤外線を吸収する成分を含有した屈折率分
布型光学素子と、電子撮像素子とにより構成されたこと
を特徴とする光学機器。
【0053】
【発明の効果】以上のように本発明の屈折率分布型光学
素子では、従来のように光学素子とは別体として設けら
れていた赤外線カットフィルタを用いなくても、光学素
子自体が該フィルタ機能を有するため、赤外線カットフ
ィルタの分だけレンズ系を小型化でき、特にレンズ系の
全長の短縮が可能となる。この効果を、赤外線カットフ
ィルタを用いていたレンズ系を有する光学機器に適用す
れば、電子撮像素子の前面に必ず配置されていた赤外線
カットフィルタの機能が屈折率分布型光学素子に内蔵さ
れ、それに伴ってレンズ系の性能を損なうことなく全長
の短縮を実現することができる。したがって、例えば医
用内視鏡のような光学機器では、腹腔内においても内視
鏡先端部がより曲げ易くなり、腹腔内の観察や治療がし
易くなるという効果を奏する。また、従来のように光学
素子とは別体の赤外線カットフィルタを用いないことに
より、該フィルタを通過する際の光の反射面がなくなる
ことから、赤外線カットフィルタ面での光量ロスやフレ
アの発生がなくなり、より鮮明な像が得られる。さらに
赤外線カットフィルタを用いないことによる部品点数の
低減により、部品代、組み立て工数などのコストの低減
と故障発生率の低減が実現できる効果がある。本発明の
屈折率分布型光学素子および屈折率分布型光学素子を用
いた光学機器では、屈折率分布型光学素子をシリカ系ガ
ラスによって構成することにより、化学耐久性が飛躍的
に向上するため、医療機器等の消毒で行われる薬液や、
高温高圧滅菌等に対しても充分に耐えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1におけるGRINレンズの測定を
示す正面図である。
【図2】実施の形態1の光学機器の正面図である。
【図3】実施の形態1の光学機器の平面図である。
【符号の説明】
1 GRINレンズ 2 絞り 3 撮像面 4 CCD 5 セラミックス基板 6 結線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−270138(JP,A) 特開 平5−97469(JP,A) 特開 平7−267675(JP,A) 特開 平3−295818(JP,A) 特開 平6−321562(JP,A) 特開 平7−179656(JP,A) 特開 平7−178861(JP,A) 特開 平3−53994(JP,A) 特開 平1−105202(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 3/00 G02B 5/22

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロッド状の光学素子の径方向に屈折率分
    布を形成する屈折率調整成分を有し、且つ該光学素子の
    径方向の中心部から周辺までの内部全体に近赤外線を吸
    収する少なくとも一種の成分を有し、該光学素子内を透
    過する光を該素子内部で屈曲させながら前記少なくとも
    一種の成分で近赤外線を吸収させることを特徴とする屈
    折率分布型光学素子。
  2. 【請求項2】 前記近赤外線を吸収する成分は、Cu
    2+、Fe2+、Co2+、V4+のいずれかを含有す
    ることを特徴とする請求項1記載の屈折率分布型光学素
    子。
  3. 【請求項3】 前記近赤外線を吸収する成分は、径方向
    に濃度分布していることを特徴とする請求項1記載の屈
    折率分布型光学素子。
  4. 【請求項4】 前記近赤外線を吸収する成分は、該成分
    の径方向濃度と前記ロッド状光学素子の長手方向肉厚と
    が相反する関係で、径方向に濃度分布していることを特
    徴とする請求項1または請求項3記載の屈折率分布型光
    学素子。
  5. 【請求項5】 電子撮像素子の前に光学素子を配置し、
    該電子撮像素子に観察像を結像させる光学機器におい
    て、前記光学素子はロッド状であってその径方向に屈折
    率分布を形成する屈折率調整成分を有し且つ該光学素子
    の径方向の中心部から周辺までの内部全体に近赤外線を
    吸収する少なくとも一種の成分を有する屈折率分布型光
    学素子とし、該屈折率分布型光学素子により該素子内部
    を透過する光を屈曲させながら近赤外線を吸収させて観
    察像を前記電子撮像素子に形成させることを特徴とする
    光学機器。
  6. 【請求項6】 前記電子撮像素子の前に配置した光学素
    子の面と該電子撮像素子の受光面は、それぞれ平面とし
    て貼り付けしたことを特徴とする請求項5記載の光学機
    器。
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