JP3395983B2 - イオン単離のための四重極トラップの改良方法 - Google Patents

イオン単離のための四重極トラップの改良方法

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    • H01J49/429Scanning an electric parameter, e.g. voltage amplitude or frequency

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、四重極イオントラップで
関心あるイオンを単離するための改良方法と装置に関す
るものである。
【0002】
【発明の背景】四重極イオントラップ(QIT)は最初
1952年にポールほかによる論文の中に記述された。
この論文はQITと、四重極質量分析計(QMS)と呼
ばれる少し異なる装置の開示とを記述していた。四重極
質量分析計はそれまでのすべての質量分析計と全く異な
るもので、磁石の使用を必要とせず、またイオンの分離
すなわち質量分析を可能にするのに無線周波数フィール
ドを使用するものであった。質量分析計は試料の中のす
べての異なる質量を質量対電荷比により分離することに
より或る材料の成分の正確な決定をするための装置であ
る。分析されるべき材料はまず、荷電した原子または分
子的に縛られた原子群であるイオンに解離/分離され
る。
【0003】四重極質量分析計(QMS)の原理は、特
定形状の構造内で無線周波数(RF)フィールドが荷電
イオンと相互作用して、イオンの或るものへの合力が復
元力となり、それによりそれら粒子を或る基準位置のま
わりに振動させるという事実によっている。四重極質量
分析計内では、各々高度に精密な双曲線断面形状を有し
ている4つの長い平行な電極が互いに電気的に接続され
ている。dc電圧Uと、RF電圧V0cos ωtの両方が適
用され得る。イオンが分析計の中に導入され又は発生さ
れた時、四重極のパラメータがそれらイオンの振動を維
持するのに適切であれば、これらイオンは一定速で電極
の中心軸線から移する。動作パラメータは選択され
た質量対電荷比m/eをもつイオンが、他のすべてのイ
オンが軸線から放出されるのに、移の方向に安定にと
どまるようにされ得るように調整され得る。このQMS
は2つの方向にだけ復元力を維持することができたから
伝送質量フィルタとして知られるようになった。上記ポ
ールほかの文献に記載されている他の装置は四重極イオ
ントラップ(QIT)として知られている。QITは選
択されたイオンに3つのすべての方向で復元力を与える
ことができる。このためこれはトラップと呼ばれる。こ
のように捉えられたイオンは比較的長い時間保持され得
るので、質量の分離を支持し、他の質量分析計では便利
に実行できなかったような種々の重要な科学実験や工業
試験を可能にするものである。
【0004】QITは、質量分析の分野でQITを使用
する比較的便利な技術が開発されるようになった最近ま
で、実験室的興味しかなかった。具体的には、未知の試
料をQITの中に入れて(通常電子衝撃により)イオン
化する方法が今日知られており、QITパラメータを調
整してそれがQIT内の試料からの選択された範囲のイ
オンだけを蓄えるようにする。ついで、QITパラメー
タの1つを線形に変化させる、すなわち走査することに
より、蓄えられたイオンのm/eの連続値を順次的に不
安定にさせることが可能になる。質量分析の最後のステ
ップは不安定にされている分離されたイオンを検出器に
相次いで通すことであった。検出されたイオン電流信号
強度(走査パラメータの関数としての)がトラップされ
たイオンの質量スペクトルである。
【0005】米国特許第4736101号はMS/MS
と呼ばれる実験を行なう四重極技術を記載している。第
4736101号においてMS/MSは、或るレンジの
質量をもつイオンをイオントラップ内に形成し蓄えるこ
と、それらの間の質量選択をして研究すべき特定質量の
イオン(ペアレントイオン)を選択すること、ペアレン
トイオンを衝突により解離すること、そして分析すなわ
ち破片(ドーターイオン)を分離し放出させてドーター
イオンの質量スペクトルを得ることの諸工程として記載
されている。MS/MSの目的でイオンを単離するた
め、上記米国特許は既知の方程式に従ってRFトラッピ
ングフィールド電圧を走査(ランピングアップ)して興
味あるイオンのm/eまでの原子質量をもつイオンを放
出させる方法を開示している。ついでRFトラッピング
フィールド電圧を下げると、残っているイオンが衝突に
より解離される。最後に、RFトラッピング電圧を再び
走査して、放出されたドーターイオンの質量分析が得ら
れる。ドーターイオンを得るための衝突誘起解離(CI
D)を得る1つの技術はQITのエンドプレートに接続
した第2固定周波数ジェネレータ(この周波数は調査し
ようとする保持されたイオンの計算された永年周波数で
ある)を使うことである。永年周波数は、イオンが周期
的物理的にRFトラッピングフィールド内を移動する周
波数である。
【0006】上記米国特許はまた、スペクトルを得るた
め増加質量のイオンを相次いで放出させる手段としてR
Fトラッピングフィールドが走査されつつある間に、ド
ーターイオンを含むQITのエンドキャップ電極に補助
RFフィールド電圧を印加することを開示している。こ
の例において、米国特許はRFトラッピングフィールド
電圧の減少された最大振幅を用いる。
【0007】上記米国特許の技術についての困難は、イ
オン化工程の後に、いわゆる質量安定法を使ってMS/
MSについてペアレントイオン、m(p)を選択すること
である。ここが、四重極パラメータの1つ、すなわちR
Fフィールド電圧が変動してM/eをもつイオンを興味
あるレンジ外の不安定領域、すなわちq2>0.908へ
移動させてしまうところである。上記米国特許におい
て、これはRFトラッピング電圧をランピングアップし
て選択されたペアレントイオンm(p)より小さいM/e
をもつこれらイオンを放出させることにより実行され
た。m(p)より大きい質量のイオンはトラップに保持さ
れる。RFトラッピングフィールドの電圧水準はついで
下げられ、CIDが達成される。これは、選択されたm
(p)のM/eより大きいイオンがCIDの間に存在して
いたことを意味する。これらイオンは干渉及び/又は望
まない反応又はドーターイオンの原因となり得る。
【0008】ペアレントm(p)イオンのMS/MSにお
ける不完全単離の問題が米国特許第4749860号に
提起されている。この米国特許においては第2の補助R
Fフィールドがエンドキャップに印加される。この補助
RFフィールドの周波数は、選択されたペアレントイオ
ンより1M/e単位大きい、すなわちm(p)+1のM/
e値をもつ特定イオンの永年周波数に相当する。上記第
4749860号特許はこの補助RFフィールドを、R
Fトラッピングフィールド電圧のランピングのリング電
極への適用と同時に、エンドキャップへ適用した。この
米国特許第4749860号特許のアプローチには、少
なくとも3つの問題がある。第1に、m(p) より小さい
質量のイオンを放出するため質量不安定走査を使用する
ことは、貧弱な質量解明度しか得られず、その結果m
(p)−1イオンを安定領域から完全に移動させようと試
みながらm(p)イオンの強度を大幅にロスすることにな
る。第2に、ハイ・サイドでの安定性境界がフラットで
あるから、この手法もm(p)+1イオンを排除しようと
試みるとm(p)イオンの重大なロスを受けることにな
る。
【0009】最後に、第4749860号の技術を使用
するには、補助フィールドに適用すべき正確な周波数の
計算をするためにイオンに対し働くトラッピングフィー
ルドの正確な値を知ることが必須である。この正確な周
波数を知るのは、機械的又は電気的不正確さにより、ま
た空間電荷効果が安定領域を著しくシフトさせるように
作用することから、困難である。上記米国特許に与えら
れている補助周波数の計算に使用される方程式はW=β
20/2であり、ここでW0がRFトラップフィールド
の周波数である。
【0010】値β2は種々の近似式により定義されるも
のとして知られ、その各々はq2の低い値についての安
定チャートの領域でのみ正確であることが知られてい
る。従って、q2パラメータの低い値で高いm(p)+1
を消去する補助周波数を適用することが一般的となって
いる。この低いq2領域で、質量と共鳴周波数の関係は
非線形で、通常の走査速度での解像度は貧弱である。さ
らに、この技術により放出され得る最大質量には限界が
ある。この値を越えてRFフィールドの値を増加させる
ことは、また興味あるペアレントイオンを放出させるこ
とになる。この高い質量値のイオンに達するのに、米国
特許第4749860号は補助周波数を低い周波数の方
へ周波数走査する工程を追加している。この周波数走査
技術は複雑な機器を要し、また望ましくない追加工程を
単離方法に持ち込むことになる。
【0011】米国特許第4761545号は、特定バン
ド又はレンジのイオンのテーラード放出を起こさせるた
め時間領域励起波形を造り出すためにフーリエ・シンセ
サイズド励起を用いる“テーラード励起イオン質量分
析”といわれる技術を開示している。この特許で指摘さ
れているように、テーラードFT法は、位相スクランブ
ルを用いるのでなければ、高い電圧出力をもつきわめて
高いパワー増幅器を必要とする。米国特許第49452
34号は、位相スクランブルが励起スペクトルを歪める
ので適当に低いピーク励起電圧で同時に任意な励起周波
数スペクトルを実現することが不可能であり、また補正
にはいわゆるギッブス・オシレーションを必要とするこ
とを開示している。FTテーラード励起は、所望の周波
数成分にテーラーできるようにするため、非常に高価な
コンピュータ機器とRFシンセサイザー機器を必要とす
る。
【0012】
【発明の概要】本発明の1つの目的はイオンを単離する
ための、特により単純で安価な機器を必要とするMS/
MSに有用な、改良方法を提供することである。
【0013】別の目的は、ペアレントイオンの強度を失
うことなくペアレントイオンの単離を可能にする高い解
像度の単離方法及び装置を提供することである。
【0014】本発明の特徴は、特定的に選択された補助
ジェネレータ周波数と共にトラップの質量軸線の較正を
使用して、選択されたイオンより上及び下にイオンを放
出することにある。
【0015】本発明の他の特徴は、使用者が各m(p)に
ついて永年周波数を計算することを要さずに、m(p)よ
り低い質量数のすべてのイオンを効率的に放出するのに
使用される単一の特定的に固定された周波数補助フィー
ルドを用いることにある。
【0016】本発明のさらに別の特徴は、m(p)より大
きい質量数のすべてのイオンの共鳴放出のため固定スペ
クトルをもつ広帯域ジェネレータを用いることである。
【0017】
【発明の簡単な概要】単離されるべく選択されるイオン
質量m(p)より1原子質量単位だけ小さいイオン、即
ちm(p)−1以下の総てのイオンを正確に放出するQ
ITからのイオンを連続的に走査するために知られてい
る技術の一つと、経験的較正手続きとを結合した技術を
考案した。その技術は高効率と高感度を示し、その手続
きを用いてm(p)−1イオンを放出すると実質上m
(p)イオンが全く失われない。これは、選択されたイ
オンが大層低い濃度である時に、極めて重要となる。
【0018】米国特許第4,736,101号に示され
ているごとく、QITのエンドキャップに接続された固
定周波数の補助オシレーターは、時間の線形傾斜関数に
従ってRFトラップフィールド電圧を上方に走査する
時、QITからのイオンを連続的に共鳴的に検出器に放
出する。RF走査は、QIT中の各イオン種の永年周波
数の走査も行い、当該永年周波数が補助オシレーターの
周波数に合致した時、特定種が相当にエネルギーを吸収
し、トラップから放出される。
【0019】この従来より知られている連続的QIT放
出プロセスと、既知の質量較正手続きを結合して、ペア
レントイオンがQIT中に単離貯蔵するため既に選択さ
れているところの選択ペアレントイオンm(p)よりも
1原子質量単位小さいm(p)−1のイオン以下のイオ
ンを正確且つ効率的に放出する新規な方法を見いだし
た。
【0020】第一に、特別に選択された補助固定周波数
を用いた。その選択過程は追って説明する。
【0021】第二に、従来技術で知られているように、
RFトラッピング電圧用のデジタルアナログコンバータ
(DAC)10のセッティングと、DACの特定の設定
値で選択固定された補助フィールド、即ちトラッピング
フィールドで共鳴的に放出され、検知されるイオンの質
量との間の、正確な経験的相関関係を作り出すため、特
定のQITのための較正曲線を決定した。較正曲線は、
目的の質量領域をカバーして分布する既知の質量値を有
する較正ガス(PFTBA)を用いて決定される。
【0022】較正手段を得れば、試験を行い、m(p)
−1以下のm/eのイオン化されたサンプルの総てのイ
オンを除去する準備がととのった。準備された較正チャ
ートから、任意に選択したm/e値の放出を起こすDA
C値を選択することが可能である。単離しようとしてい
るペアレントイオンm(p)を知っているから、較正曲
線が展開されるところの選択周波数で補助ジェネレータ
が作動する間、m(p)−1イオンに対する較正曲線か
らのDAC値迄DAC値を傾ける。
【0023】上記の工程で設定されたDAC値によりセ
ットされたm(p)−1値迄RF貯蔵フィールドポテン
シャル11を上に傾けた時、m(p)−1及びそれ未満
のイオンの放出が起こり、m(p)及びそれより大きい
総てのイオンがトラップ中に残る。
【0024】上記で使用される固定補助周波数の選択の
為の技術は重要である。いかなる周波数も補助周波数と
して選択しうることが理解され、且つ、RF電圧が傾斜
されると、種々の質量は、それらの永年周波数が補助周
波数に等しくなって放出に至る迄、q値が増大する。し
かし、解像度、即ちイオン価m/eを、m/e+1を励
起することなく選択的に共鳴させる能力は、イオンが励
起中に受ける補助フィールドのサイクル数に依存してい
る。従って、ある走査率dv/dtで、相互作用の最大
サイクル数は、補助フィールドの最大周波数で得られ
る。
【0025】永年周波数の最大限は、βz=1で発生す
る。これは総てのイオンにとっての安定境界であるqz
=0.908の時である。実施中、βz=1で望ましく
ないビート現象が発生することを発見した。従って、実
際の補助周波数は、トラッピング周波数の1/2より幾
分小さく選ばれる。βz=0.923がビートを起こさ
ず、合理的な走査速度で、良い解像度を供することを見
いだした。
【0026】QIT中の選択されたm/eのイオンを単
離する為の次ぎの工程は、選択されたイオンより大きい
m/e値を持つイオンを除去することである。
【0027】m(p)−1イオンが放出されたRFフィ
ールド電圧Vm-1の既に較正された値で、m(p)−1
よりも大きなm/eのイオンの対応する較正q値があ
る。一般的に、Vm-1に関し、総ての当該質量につき、
質量(m+1)、対応する(qm +1)、従って(βm+1
及び(Wm+1)がある。それに関してRFトラッピング
フィールド電圧(つまりDAC値)と質量との関連を較
正によって決定したm−1イオンに(m+1)イオンは
近いことから、永年共鳴周波数間の関連は、Wm+1=W
m-1 + ΔWと表せる。この表記は、質量軸が較正さ
れる領域ではm/eの正確な値から独立であることを見
いだした。即ち、一度(m+1)に対応する共鳴周波数
を、いずれかの質量(m)での較正により発見すれば、
システムは、質量軸がすでに較正されている質量mに代
わる総ての質量(m+1)につき個々に正確に較正され
る。
【0028】理論上、ΔWを決定し、周波数を変えるこ
とにより(m+1)イオンの共鳴を較正することは可能
であるが、まず補助フィールドの周波数をVm-1に対す
イオン(m+j)(j=2,3又は4である)に対応
する値で決定するほうが直接且つ容易である。そして、
トラッピングフィールドは、小さな値(ΔV)で、イオ
ンm+1の消滅が観察される迄繰り返して減分、即ち走
査しつくされる。トラッピングフィールドの最終較正値
は、かくして、V=Vm-1−ΔVである。
【0029】個々の線形較正曲線を作るのに用いられた
各較正イオンにつき、ΔV値を決定できれば、実際には
ほぼ総ての質量値に同様の偏差で十分であった。
【0030】質量31から614までのいくつかの良く
知られた強いイオンを持っており、そしてその各々が同
位元素(m+1)を有しているので、一般に用いられる
較正ガスはPFTBA(パーフルオロトリブリラミン)
である。そして、近傍の種たるイオンが質量軸の較正に
用いられ、同位元素(m+1)イオンがトラッピングフ
ィールド偏差電圧(ΔV)の決定に用いられる。
【0031】本方法は、選択されたペアレントイオン
(m)の損失なしに、(m+1)イオンを共鳴的に放出
するに必要な正確なやり方を提供する。(m+1)より
も大きいm/eの他のイオンを放出するには、それほど
の注意は要さない。周波数がイオンの共鳴幅より小さく
分布した複合広帯域波形の複数の周波数を供することに
より、残留イオンは放出しうる。もしも、上記のごと
く、ΔVより小さい値でトラッピング電圧偏差が発生し
ΔVに増大した時は、より大質量に対応する総ての共鳴
周波数は、複合波形の周波数で掃引される。走査は、共
鳴幅より小さい広帯域波形に分布する周波数の必要性を
減少させる。
【0032】
【実施例】図1において、無線周波数トラッピングフィ
ールドジェネレータ7に接続されている双曲線形に構成
されたリング電極2を用いる四重極イオントラップが示
されている。デジタルアナログコンバータ(DAC)1
0は、出力電圧11の振幅を制御するためにRFトラッ
ピングフィールドジェネレータ7に、接続されている。
この略図において、双曲線形のキャップ3及び3´は、
接地されたセンタータップ9を有する結合変圧器8の巻
線4に接続される。変圧器8の二次巻線は、固定周波数
ジェネレータ5及び固定広帯域スペクトルジェネレータ
6に接続されている。コントローラ12は、コネクタ1
8を通してDAC10に、及び、各々QITシーケンス
のタイミングを管理するコネクタ13、14及び19を
通じて3個のジェネレータ5、6及び7に接続される。
【0033】図2のタイミング図において、図1の装置
を用いる本発明の方法が説明されている。図2(b)に
おいて、質量/電荷比(数)m(p)の選択されたペア
レントイオンをイオン化するプロセスの一部として用い
られているトラッピングフィールドRFゼネラータ
(7)のRF貯蔵フィールドポテンシャル出力(v)の
時間の関数として変化を表すRFトラッピングフィール
ドの波形11が示されている。分析されるべきサンプル
材料は、トラップの中に導入されイオン化装置(図示
せず)による化学イオン化、または電子衝撃によりトラ
ップ内でイオン化される。イオン化は、図2(b)のB
−1で示す間、即ち、RF電圧(v)が後述するように
m(p)を含む選択された範囲内での質量をトラップに
蓄えさせるように選択された電圧のレベルV1になるよ
うにわずかに上昇させ間に生じる。イオン化の後すぐ
に、RFトラッピングフィールドは、V1からV2へ上昇
していく。この上昇時間の少なくとも一部分の間、m
(p)−1以下のイオンの質量/電荷比ですべて共鳴放
出を誘発するように、固定周波数ジェネレータ5は図2
(a)で示すように作動する。尚、最初に述べたように
ジェネレータ5の周波数は、RFトラッピングフィール
ドジェネレータ7の周波数の1/2より僅かに小さくな
るようにすべきである。質量不安定性走査として知られ
ているいわゆる不安定にする技術によって低質量イオン
から高質量イオンへと順に放出するために、RFトラッ
ピングフィールドをランプ増加(上がり傾斜)させるこ
とは、従来技術において知られていた。本方法において
は、RFトラッピングフィールドランプに加えて、同時
に、イオンの永年周波数に共鳴するようにジェネレータ
5よりRF電圧補助周波数としてRFトラッピングフィ
ールド周波数の1/2にほぼ等しい固定周波数をキャッ
プに印加する。
【0034】本発明において、QITの質量軸の測定が
完了した後、永年周波数を決めるための計算は必要がな
く、固定周波数ジェネレータ5は実験中に周波数を調整
する必要がない。事実、固定周波数ジェネレータ5は、
RFトラッピング周波数1.05MHzに対して、約4
85.0KHzにセットされている。上記単一の固定周
波数ジェネレータは、700より大きくなるまで、m
(p)すべてがm(p)−1のイオンとなる放出におい
て用いることができる。このことは、四重極装置及び上
記装置の使用方法をかなり簡易化することになる。
【0035】この理論によれば、固定RF周波数Fで作
用する固定された半径のトラップにおいて、RFトラッ
ピングフィールド電圧V、質量/電荷比、及びパラメー
タqzの関係は以下のとおりである。
【0036】 qz=−4eV/mr0 22=KV/m (1) r=1×10-2メートル、F=1.0MHzの装置に対
して、 qz=0.0978V/m (2) ここで、mは、原子質量単位、Vはボルトである。共鳴
の永年周波数を決定する方程式は以下のとおりである。
【0037】 Wz=βzF/2 (3) 図4は、パラメータβzとqzとの関係を示している。図
4で示すようにqzよりβzを関係つけるのに用いられる
幾つかの近似方程式が存在する。図4の方程式(1)は、
z<0.4に対して正確である。図4の方程式(2)
は、qz<0.6に対して正確である。方程式(3)は、
逐次近似法により導出され、qz=0.9近辺で正確で
ある。qz=0.908において、理論的にはβz=1で
あることが知られている。βzとqzの関係は本発明の内
容において非常に重要である。本件発明以前において
は、放出されるべきどんなイオンでも、計算によって永
年共鳴周波数を決める必要性があった。特定なイオン生
じさせる永年周波数を決定するために、最初にβzの正
確な値を決める必要があった。しかしながら、空間電荷
や機械的効果に基づく変化を考慮することさえせずに、
理論的にq=0.908近辺のβzを決定することはか
なり困難なことである。
【0038】方程式(1)、(3)及び図4におけるこれら
方程式は、トラップの基本パラメータと永年共鳴周波数
との関係を示す。方程式(1)から与えられた値から、V
の増加により、Mの連続値はqと同じ値になっていると
いうことがわかる。方程式(3)から、イオンの共鳴周波
数Wzがβに依存しており、βもまたqの関数である。
このように、キャップに適用される補助的周波数Wz
値を選択し、及び、Vを傾けることによって、Wzが補
助的周波数に等しくなり、イオンがエネルギーを吸収し
放出されるまで、種々な質量のqとWzの値は増加す
る。
【0039】質量軸は、補助的周波数の固定された値に
ついて図3に示すように較正されている。理想的には、
mはV、及び、DAC制御値と線形的に関連している。
目的の質量の領域にわたって分布している既知の値の質
量値を有する較正ガス(PFTBA)を使用して、不連
続の線形較正曲線が、固定補助的フィールドに対して共
鳴しながら放出されるイオンの質量とDAC値との間に
おいて決定される。上記曲線はある質量のものが固定補
助的フィールドと共鳴するようにDAC値を設定する
共鳴放出をもたらす質量軸の較正とともに、ある特定の
質量(m)、即ち、較正範囲内にある、図3のmc3を
単離するために、質量(m−1)に対応するDAC値、
即ち、mc2に対するDAC2が較正曲線から得られ、
図2(b)の22の部分間で示すRF電圧傾斜の最大値
としてDAC10(図1)にセットされる。RF電圧1
1が上昇している間、(m−1)以下のイオン、即ち、
mc2がトラップから放出される。
【0040】次に、m(p)より大きな質量数を有する
イオンを放出することが必要となる。m(p)近辺のイ
オンを放出させるのに、同様の概念を用いる。QITに
より別の較正を行う。近接したイオン(m+j)(ここ
で、(m−1)を放出させるためにより早期に用いられ
た同値の最大値DACに対しj=1、2又は3)の一つ
に対して永年周波数にほぼ対応する値に、キャップに接
続された補助周波数ジェネレータの周波数をセットし、
そして、m+1のイオンが放出されるまでRFトラップ
電圧(DAC)を決定することにより、m+1イオンを
放出するためにΔV又はΔDACの値を較正できるので
ある。決定されたΔDACは(m+1)イオンを放出す
るためすべでの値の質量に対し十分となるように決めら
ている。
【0041】本件改善された方法において、合成周波数
を含む補助広域帯ジェネレータ6の波形は、この合成
周波数の一つは(m+j)を共鳴する永年周波数であ
が、QITを励起したとき、RFフィールド電圧を
ΔV量だけ減少するように傾けることによって、即ち、
DACを以前較正された値ΔVに減じることによって、
(m+j)から(m+1)のイオンが放出される。図2
(c1)において示すように、広帯域周波数ジェネレー
タ6により供給される広帯域補助的ACフィールドがオ
ンになり、トラップのキャップに印加される。上記フィ
ールドは、質量600−700に対し420−460K
Hzから10−20kHzに下る範囲においてm(p)
+3の共鳴する周波数に対応する。
【0042】広帯域周波数の分布は、図2(c1)で示
すように等しい間隔を有する一連の不連続周波数とする
ことができ、又は、図2(c2)で示すように連続する
ようにもでき、又は、周波数領域において、非一様に位
置することも出来る。
【0043】あるいは、イオンの永年共鳴の幅より小さ
い離れて位置する周波数の離散した集合、又は、M+1
に対応する、望ましい周波数で鋭いカットオフ周波数を
与えるように低域フィルターによってランダムノイズを
濾波することによって得られるであろう図2(c2)に
おいて描かれたよう連続した周波数を含む固定された補
助ジェネレータの波形を用いることによって、イオンm
(p)+1及びそれ以上のイオンの放出をもたらすこと
が出来る。これら近接した間隔を保っている周波数にお
いて、RFトラッピングフィールドは、図2(b)のR
F貯蔵フィールドポテンシャルの波形において、22−
2によって描かれているような一定値とすることが出来
る。
【0044】図5は、m(p)+1より大きい質量数の
すべてのイオンを共鳴的に放出させるのに用いられるジ
ェネレータ6の広帯域波形の周波数スペクトルである。
このスペクトルは、ランダムナンバージェネレータによ
って計算された位相に等しくなるように間隔が保たれ
た、20KHzと420KHz間の、1000の離散し
た周波数を合計することによって作成されたものであ
る。周波数のスペクトルにおいて、高い周波数のカット
オフが、2.5KHzにおいて−26dbとなっている
ように、非常に鋭い。代わりに、広帯域の波形が、形
した周波数スペクトルにおけるギャップやノッチを含ま
ない、デジタルにして濾波されたノイズにより得ること
が出来る。さらに、図2(b)の22−1の上がり傾斜
した電圧とともに説明されているように、周波数全体
は、図2(c1)の共鳴線の幅とは別により広くなって
いる。これは、中間イオンに適用された周波数と共鳴を
生じさせるRFトラッピングフィールド電圧が減少する
ためである。
【0045】ここに記載する発明は、特定の形態に関し
て記述したものである。いかなる特定の実施例も本件発
明を制限する意図はなく、本件発明の範囲は、特許請求
の範囲のみに決定される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の新規な装置のブロック図である
【図2】本発明にしたがって走査時間シーケンスであ
る。
【図3】典型的な質量軸較正曲線である。
【図4】βz対qzのグラフである。
【図5】図1の好適な固定広帯域スベルトルジェネレー
タの出力時間領域の波形である。
【符号の説明】
2 リング電極 3、3′ エンドキャップ 4 巻線 5、6、7 ジェネレータ 8 変圧器 9 センタータップ 10 DAC 12 コントローラ 13、14、19 コネクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−37861(JP,A) 欧州特許409362(EP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 49/42

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 四重極イオントラップ(QIT)システ
    ムを利用したMS/MS分析計のための質量M(p)を
    有する選択れたペアレントイオンを単離する方法であ
    って、前記QITシステムがリング電極、一対のエンド
    キャップ、トラッピング周波数Fを有する、前記エンド
    キャップに接続されたRFトラッピング電圧源、および
    前記エンドキャップに接続された補助RF電圧ジェネレ
    ータを有し、前記選択れたペアレントイオンを単離す
    る方法が、 (a)前記イオントラップシステムにイオンの広範な質量
    の範囲を維持するために、前記RFトラッピング電圧を
    低電圧にする工程と、 (b)サンプルを前記QITでイオン化する工程と、 (c)前記エンドキャップをゼロDC電圧差にする工程
    と、 (d)イオンを放出させるために前記RFトラッピング電
    圧を上がり傾斜にする工程と、 (e)第1の補助RFジェネレータでもって広帯域スペク
    トルRFを前記エンドキャップに印加し、m(p)より
    大きい質量のイオンを共鳴させて放出させる工程と、 (f)前記ペアレントイオンの解離によりドーターイオン
    が生成されるなら、ドーターイオンをトラップするた
    め、前記RFトラップ電圧をある値に減少させる工程
    と、から成り、 工程(d)の期間の少なくとも一部の間、固定周波補助励
    起を前記エンドキャップに適用することを特徴とする方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法であって、 工程(d)の間の最大ラッピングの傾斜電圧が、m(p)
    −1のイオンを放出させるために較正曲線から選択され
    る、ところの方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の方法であって、 前記固定周波補助励起が、約1/2Fの周波数を有
    するように選択される、ところの方法。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の方法であって、 前記固定周波数が実質的に0.923*(F/2であ
    る方法。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載の方法であって、 広帯域スペクトルRFを前記エンドキャップに印加する
    工程が、広帯域のスペクトルの周波数でつくられた時間
    領域の波形を印加することを含み、 前記スペクトルの周波数が1/2Fに近い周波数を
    含み、 前記周波数内の各周波数が、前記スペクトルの周波数の
    前記周波数の他のものに対しランダムな位相関係を有す
    るように選択される、ところの方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の方法であって、 広帯域スペクトルRFを前記エンドキャップに印加する
    工程が、20−420kHzの周波数で永年共鳴の幅よ
    りも大きい周波数差の付加をもつ周波数スペクトルを含
    む、ところの方法。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の方法であって、 工程(d)の時間の一部が前記傾斜電圧のピークと一致
    する、ところの方法。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載の方法であって、 工程(e)の間、RFトラッピング電圧がm(p)+1
    以上のすべてのイオンを放出させるために較正値だけ下
    がり傾斜している、ところの方法。
  9. 【請求項9】 四重極イオントラップ(QIT)システ
    ムを利用したMS/MS分析計のための質量M(p)を
    有する選択れたペアレントイオンを単離する方法であ
    って、前記QITシステムがリング電極、一対のエンド
    キャップ、トラッピング周波数Fを有する、前記リング
    キャップに接続されたRFトラッピング電圧源、および
    前記エンドキャップに接続された第1の補助電圧ジェネ
    レータおより前記エンドキャップに接続された第2の補
    助電圧ジェネレータを有し、前記選択れたペアレント
    イオンを単離する方法が、 (a)前記イオントラップシステムにイオンの広範な質量
    の範囲を維持するために、前記RFトラッピング電圧を
    低電圧にする工程と、 (b)サンプルを前記QITでイオン化する工程と、 (c)前記エンドキャップをゼロDC電圧差にする工程
    と、 (d)前記RFトラッピング電圧を上がり傾斜にする工程
    と (e)前記第1の補助RFジェネレータでもって広帯域ス
    ペクトルRFを前記エンドキャップに印加し、m(p)
    より大きい質量のイオンを共鳴させて放出させる工程
    と、 (f)前記ペアレントイオンの解離によりドーターイオン
    が生成されるなら、ドーターイオンをトラップするた
    め、前記RFトラップ電圧をある値に減少させる工程
    と、から成り、 前記エンドキャップにRFの広帯域スペクトルを印加す
    る前記工程が、所定の広帯域の周波数スペクトルを印加
    することであり、 前記周波数スペクトルがRFトラッピング周波数Fのほ
    ぼ2分の1上がった周波数を含むことを特徴とする方
    法。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の方法であって、 前記広帯域のスペクトルが、同じ振幅で20kHzから
    420kHzの周波数の付加を含み、前記周波数のそれ
    ぞれの位相がランダムに選択される、ところの方法。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の方法であって、 広帯域のスペクトルRFを前記エンドキャップに印加す
    る工程が、較正により決定されたΔVの量だけ前記RF
    貯蔵電圧を減ずる工程を含む、ところの方法。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の方法であって、 固定周波数補助励起が前記RFトラッピング電圧を傾斜
    する工程(d)の期間の少なくとも一部の間で同時に前
    記エンドキャップに印加することである方法。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の方法であって、 前記固定周波数補助励起が、Wz=0.923*F/
    の式を実質的に満足するように選択される、ところ
    の方法。
  14. 【請求項14】 リング電極、一対のエンドキャップ、
    RFトラッピングジェネレータ、第1および第2の補助
    イオン励起ジェネレータ源、前記第1および第2の補助
    イオン励起ジェネレータ源を前記エンドキャップに結合
    する手段、ならびに前記RFトラッピングジェネレータ
    を前記リング電極に結合する手段を有する四重極イオン
    トラップシステムにおいて、 前記第1の補助励起源が、固定周波数ジェネレータであ
    り、 前記固定周波数ジェネレータの固定周波数が約F/
    であり、ここでFが前記RFトラッピングジェネレ
    ータの周波数である、ところのシステム。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載のシステムであっ
    て、 前記固定周波数ジェネレータが、Wz=0.923
    (F/2)の関係を満足するように選択され、ここでF
    がRトラッピング周波数であり、Wzが固定周波数ジェ
    ネレータの周波数である、ところのシステム。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載のシステムであっ
    て、 前記第2の補助イオン励起源が、等しい振幅をもち、2
    0kHzから実質的に(F/2)の周波数の共同付加を
    含む周波数スペクトルを有する広帯域源であり、前記各
    周波数の位相がランダムに選択される、ところのシステ
    ム。
  17. 【請求項17】 リング電極、一対のエンドキャップ、
    RFトラッピングジェネレータ、第1および第2の補助
    イオン励起ジェネレータ、前記第1および第2の補助イ
    オン励起ジェネレータを前記エンドキャップに結合する
    手段、ならびに前記RFトラッピングジェネレータを前
    記リング電極を有するQITシステムにおいて、 前記第2の補助励起イオンジェネレータが、20kHz
    から実質的に(F/2)の周波数スペクトルを有する広
    帯域周波数源であり、前記スペクトルが等しい振幅で、
    均等な間隔をもつ周波数からなり、その周波数の位相は
    ランダムであり、ここでFは動作中前記RFトラッピン
    グジェネレータのRF周波数に等しい、ことを特徴とす
    るシステム。
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