JP3395983B2 - イオン単離のための四重極トラップの改良方法 - Google Patents
イオン単離のための四重極トラップの改良方法Info
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Description
関心あるイオンを単離するための改良方法と装置に関す
るものである。
1952年にポールほかによる論文の中に記述された。
この論文はQITと、四重極質量分析計(QMS)と呼
ばれる少し異なる装置の開示とを記述していた。四重極
質量分析計はそれまでのすべての質量分析計と全く異な
るもので、磁石の使用を必要とせず、またイオンの分離
すなわち質量分析を可能にするのに無線周波数フィール
ドを使用するものであった。質量分析計は試料の中のす
べての異なる質量を質量対電荷比により分離することに
より或る材料の成分の正確な決定をするための装置であ
る。分析されるべき材料はまず、荷電した原子または分
子的に縛られた原子群であるイオンに解離/分離され
る。
定形状の構造内で無線周波数(RF)フィールドが荷電
イオンと相互作用して、イオンの或るものへの合力が復
元力となり、それによりそれら粒子を或る基準位置のま
わりに振動させるという事実によっている。四重極質量
分析計内では、各々高度に精密な双曲線断面形状を有し
ている4つの長い平行な電極が互いに電気的に接続され
ている。dc電圧Uと、RF電圧V0cos ωtの両方が適
用され得る。イオンが分析計の中に導入され又は発生さ
れた時、四重極のパラメータがそれらイオンの振動を維
持するのに適切であれば、これらイオンは一定速で電極
の中心軸線から移動する。動作パラメータは、選択され
た質量対電荷比m/eをもつイオンが、他のすべてのイ
オンが軸線から放出されるのに、移動の方向に安定にと
どまるようにされ得るように調整され得る。このQMS
は2つの方向にだけ復元力を維持することができたから
伝送質量フィルタとして知られるようになった。上記ポ
ールほかの文献に記載されている他の装置は四重極イオ
ントラップ(QIT)として知られている。QITは選
択されたイオンに3つのすべての方向で復元力を与える
ことができる。このためこれはトラップと呼ばれる。こ
のように捉えられたイオンは比較的長い時間保持され得
るので、質量の分離を支持し、他の質量分析計では便利
に実行できなかったような種々の重要な科学実験や工業
試験を可能にするものである。
する比較的便利な技術が開発されるようになった最近ま
で、実験室的興味しかなかった。具体的には、未知の試
料をQITの中に入れて(通常電子衝撃により)イオン
化する方法が今日知られており、QITパラメータを調
整してそれがQIT内の試料からの選択された範囲のイ
オンだけを蓄えるようにする。ついで、QITパラメー
タの1つを線形に変化させる、すなわち走査することに
より、蓄えられたイオンのm/eの連続値を順次的に不
安定にさせることが可能になる。質量分析の最後のステ
ップは不安定にされている分離されたイオンを検出器に
相次いで通すことであった。検出されたイオン電流信号
強度(走査パラメータの関数としての)がトラップされ
たイオンの質量スペクトルである。
と呼ばれる実験を行なう四重極技術を記載している。第
4736101号においてMS/MSは、或るレンジの
質量をもつイオンをイオントラップ内に形成し蓄えるこ
と、それらの間の質量選択をして研究すべき特定質量の
イオン(ペアレントイオン)を選択すること、ペアレン
トイオンを衝突により解離すること、そして分析すなわ
ち破片(ドーターイオン)を分離し放出させてドーター
イオンの質量スペクトルを得ることの諸工程として記載
されている。MS/MSの目的でイオンを単離するた
め、上記米国特許は既知の方程式に従ってRFトラッピ
ングフィールド電圧を走査(ランピングアップ)して興
味あるイオンのm/eまでの原子質量をもつイオンを放
出させる方法を開示している。ついでRFトラッピング
フィールド電圧を下げると、残っているイオンが衝突に
より解離される。最後に、RFトラッピング電圧を再び
走査して、放出されたドーターイオンの質量分析が得ら
れる。ドーターイオンを得るための衝突誘起解離(CI
D)を得る1つの技術はQITのエンドプレートに接続
した第2固定周波数ジェネレータ(この周波数は調査し
ようとする保持されたイオンの計算された永年周波数で
ある)を使うことである。永年周波数は、イオンが周期
的物理的にRFトラッピングフィールド内を移動する周
波数である。
め増加質量のイオンを相次いで放出させる手段としてR
Fトラッピングフィールドが走査されつつある間に、ド
ーターイオンを含むQITのエンドキャップ電極に補助
RFフィールド電圧を印加することを開示している。こ
の例において、米国特許はRFトラッピングフィールド
電圧の減少された最大振幅を用いる。
オン化工程の後に、いわゆる質量安定法を使ってMS/
MSについてペアレントイオン、m(p)を選択すること
である。ここが、四重極パラメータの1つ、すなわちR
Fフィールド電圧が変動してM/eをもつイオンを興味
あるレンジ外の不安定領域、すなわちq2>0.908へ
移動させてしまうところである。上記米国特許におい
て、これはRFトラッピング電圧をランピングアップし
て選択されたペアレントイオンm(p)より小さいM/e
をもつこれらイオンを放出させることにより実行され
た。m(p)より大きい質量のイオンはトラップに保持さ
れる。RFトラッピングフィールドの電圧水準はついで
下げられ、CIDが達成される。これは、選択されたm
(p)のM/eより大きいイオンがCIDの間に存在して
いたことを意味する。これらイオンは干渉及び/又は望
まない反応又はドーターイオンの原因となり得る。
ける不完全単離の問題が米国特許第4749860号に
提起されている。この米国特許においては第2の補助R
Fフィールドがエンドキャップに印加される。この補助
RFフィールドの周波数は、選択されたペアレントイオ
ンより1M/e単位大きい、すなわちm(p)+1のM/
e値をもつ特定イオンの永年周波数に相当する。上記第
4749860号特許はこの補助RFフィールドを、R
Fトラッピングフィールド電圧のランピングのリング電
極への適用と同時に、エンドキャップへ適用した。この
米国特許第4749860号特許のアプローチには、少
なくとも3つの問題がある。第1に、m(p) より小さい
質量のイオンを放出するため質量不安定走査を使用する
ことは、貧弱な質量解明度しか得られず、その結果m
(p)−1イオンを安定領域から完全に移動させようと試
みながらm(p)イオンの強度を大幅にロスすることにな
る。第2に、ハイ・サイドでの安定性境界がフラットで
あるから、この手法もm(p)+1イオンを排除しようと
試みるとm(p)イオンの重大なロスを受けることにな
る。
するには、補助フィールドに適用すべき正確な周波数の
計算をするためにイオンに対し働くトラッピングフィー
ルドの正確な値を知ることが必須である。この正確な周
波数を知るのは、機械的又は電気的不正確さにより、ま
た空間電荷効果が安定領域を著しくシフトさせるように
作用することから、困難である。上記米国特許に与えら
れている補助周波数の計算に使用される方程式はW=β
2W0/2であり、ここでW0がRFトラップフィールド
の周波数である。
のとして知られ、その各々はq2の低い値についての安
定チャートの領域でのみ正確であることが知られてい
る。従って、q2パラメータの低い値で高いm(p)+1
を消去する補助周波数を適用することが一般的となって
いる。この低いq2領域で、質量と共鳴周波数の関係は
非線形で、通常の走査速度での解像度は貧弱である。さ
らに、この技術により放出され得る最大質量には限界が
ある。この値を越えてRFフィールドの値を増加させる
ことは、また興味あるペアレントイオンを放出させるこ
とになる。この高い質量値のイオンに達するのに、米国
特許第4749860号は補助周波数を低い周波数の方
へ周波数走査する工程を追加している。この周波数走査
技術は複雑な機器を要し、また望ましくない追加工程を
単離方法に持ち込むことになる。
ド又はレンジのイオンのテーラード放出を起こさせるた
め時間領域励起波形を造り出すためにフーリエ・シンセ
サイズド励起を用いる“テーラード励起イオン質量分
析”といわれる技術を開示している。この特許で指摘さ
れているように、テーラードFT法は、位相スクランブ
ルを用いるのでなければ、高い電圧出力をもつきわめて
高いパワー増幅器を必要とする。米国特許第49452
34号は、位相スクランブルが励起スペクトルを歪める
ので適当に低いピーク励起電圧で同時に任意な励起周波
数スペクトルを実現することが不可能であり、また補正
にはいわゆるギッブス・オシレーションを必要とするこ
とを開示している。FTテーラード励起は、所望の周波
数成分にテーラーできるようにするため、非常に高価な
コンピュータ機器とRFシンセサイザー機器を必要とす
る。
ための、特により単純で安価な機器を必要とするMS/
MSに有用な、改良方法を提供することである。
うことなくペアレントイオンの単離を可能にする高い解
像度の単離方法及び装置を提供することである。
ジェネレータ周波数と共にトラップの質量軸線の較正を
使用して、選択されたイオンより上及び下にイオンを放
出することにある。
ついて永年周波数を計算することを要さずに、m(p)よ
り低い質量数のすべてのイオンを効率的に放出するのに
使用される単一の特定的に固定された周波数補助フィー
ルドを用いることにある。
きい質量数のすべてのイオンの共鳴放出のため固定スペ
クトルをもつ広帯域ジェネレータを用いることである。
質量m(p)より1原子質量単位だけ小さいイオン、即
ちm(p)−1以下の総てのイオンを正確に放出するQ
ITからのイオンを連続的に走査するために知られてい
る技術の一つと、経験的較正手続きとを結合した技術を
考案した。その技術は高効率と高感度を示し、その手続
きを用いてm(p)−1イオンを放出すると実質上m
(p)イオンが全く失われない。これは、選択されたイ
オンが大層低い濃度である時に、極めて重要となる。
ているごとく、QITのエンドキャップに接続された固
定周波数の補助オシレーターは、時間の線形傾斜関数に
従ってRFトラップフィールド電圧を上方に走査する
時、QITからのイオンを連続的に共鳴的に検出器に放
出する。RF走査は、QIT中の各イオン種の永年周波
数の走査も行い、当該永年周波数が補助オシレーターの
周波数に合致した時、特定種が相当にエネルギーを吸収
し、トラップから放出される。
出プロセスと、既知の質量較正手続きを結合して、ペア
レントイオンがQIT中に単離貯蔵するため既に選択さ
れているところの選択ペアレントイオンm(p)よりも
1原子質量単位小さいm(p)−1のイオン以下のイオ
ンを正確且つ効率的に放出する新規な方法を見いだし
た。
を用いた。その選択過程は追って説明する。
RFトラッピング電圧用のデジタルアナログコンバータ
(DAC)10のセッティングと、DACの特定の設定
値で選択固定された補助フィールド、即ちトラッピング
フィールドで共鳴的に放出され、検知されるイオンの質
量との間の、正確な経験的相関関係を作り出すため、特
定のQITのための較正曲線を決定した。較正曲線は、
目的の質量領域をカバーして分布する既知の質量値を有
する較正ガス(PFTBA)を用いて決定される。
−1以下のm/eのイオン化されたサンプルの総てのイ
オンを除去する準備がととのった。準備された較正チャ
ートから、任意に選択したm/e値の放出を起こすDA
C値を選択することが可能である。単離しようとしてい
るペアレントイオンm(p)を知っているから、較正曲
線が展開されるところの選択周波数で補助ジェネレータ
が作動する間、m(p)−1イオンに対する較正曲線か
らのDAC値迄DAC値を傾ける。
ットされたm(p)−1値迄RF貯蔵フィールドポテン
シャル11を上に傾けた時、m(p)−1及びそれ未満
のイオンの放出が起こり、m(p)及びそれより大きい
総てのイオンがトラップ中に残る。
為の技術は重要である。いかなる周波数も補助周波数と
して選択しうることが理解され、且つ、RF電圧が傾斜
されると、種々の質量は、それらの永年周波数が補助周
波数に等しくなって放出に至る迄、q値が増大する。し
かし、解像度、即ちイオン価m/eを、m/e+1を励
起することなく選択的に共鳴させる能力は、イオンが励
起中に受ける補助フィールドのサイクル数に依存してい
る。従って、ある走査率dv/dtで、相互作用の最大
サイクル数は、補助フィールドの最大周波数で得られ
る。
る。これは総てのイオンにとっての安定境界であるqz
=0.908の時である。実施中、βz=1で望ましく
ないビート現象が発生することを発見した。従って、実
際の補助周波数は、トラッピング周波数の1/2より幾
分小さく選ばれる。βz=0.923がビートを起こさ
ず、合理的な走査速度で、良い解像度を供することを見
いだした。
離する為の次ぎの工程は、選択されたイオンより大きい
m/e値を持つイオンを除去することである。
ールド電圧Vm-1の既に較正された値で、m(p)−1
よりも大きなm/eのイオンの対応する較正q値があ
る。一般的に、Vm-1に関し、総ての当該質量につき、
質量(m+1)、対応する(qm +1)、従って(βm+1)
及び(Wm+1)がある。それに関してRFトラッピング
フィールド電圧(つまりDAC値)と質量との関連を較
正によって決定したm−1イオンに(m+1)イオンは
近いことから、永年共鳴周波数間の関連は、Wm+1=W
m-1 + ΔWと表せる。この表記は、質量軸が較正さ
れる領域ではm/eの正確な値から独立であることを見
いだした。即ち、一度(m+1)に対応する共鳴周波数
を、いずれかの質量(m)での較正により発見すれば、
システムは、質量軸がすでに較正されている質量mに代
わる総ての質量(m+1)につき個々に正確に較正され
る。
とにより(m+1)イオンの共鳴を較正することは可能
であるが、まず補助フィールドの周波数をVm-1に対す
るイオン(m+j)(j=2,3又は4である)に対応
する値で決定するほうが直接且つ容易である。そして、
トラッピングフィールドは、小さな値(ΔV)で、イオ
ンm+1の消滅が観察される迄繰り返して減分、即ち走
査しつくされる。トラッピングフィールドの最終較正値
は、かくして、V=Vm-1−ΔVである。
各較正イオンにつき、ΔV値を決定できれば、実際には
ほぼ総ての質量値に同様の偏差で十分であった。
知られた強いイオンを持っており、そしてその各々が同
位元素(m+1)を有しているので、一般に用いられる
較正ガスはPFTBA(パーフルオロトリブリラミン)
である。そして、近傍の種たるイオンが質量軸の較正に
用いられ、同位元素(m+1)イオンがトラッピングフ
ィールド偏差電圧(ΔV)の決定に用いられる。
(m)の損失なしに、(m+1)イオンを共鳴的に放出
するに必要な正確なやり方を提供する。(m+1)より
も大きいm/eの他のイオンを放出するには、それほど
の注意は要さない。周波数がイオンの共鳴幅より小さく
分布した複合広帯域波形の複数の周波数を供することに
より、残留イオンは放出しうる。もしも、上記のごと
く、ΔVより小さい値でトラッピング電圧偏差が発生し
ΔVに増大した時は、より大質量に対応する総ての共鳴
周波数は、複合波形の周波数で掃引される。走査は、共
鳴幅より小さい広帯域波形に分布する周波数の必要性を
減少させる。
ールドジェネレータ7に接続されている双曲線形に構成
されたリング電極2を用いる四重極イオントラップが示
されている。デジタルアナログコンバータ(DAC)1
0は、出力電圧11の振幅を制御するためにRFトラッ
ピングフィールドジェネレータ7に、接続されている。
この略図において、双曲線形のキャップ3及び3´は、
接地されたセンタータップ9を有する結合変圧器8の巻
線4に接続される。変圧器8の二次巻線は、固定周波数
ジェネレータ5及び固定広帯域スペクトルジェネレータ
6に接続されている。コントローラ12は、コネクタ1
8を通してDAC10に、及び、各々QITシーケンス
のタイミングを管理するコネクタ13、14及び19を
通じて3個のジェネレータ5、6及び7に接続される。
を用いる本発明の方法が説明されている。図2(b)に
おいて、質量/電荷比(数)m(p)の選択されたペア
レントイオンをイオン化するプロセスの一部として用い
られているトラッピングフィールドRFゼネラータ
(7)のRF貯蔵フィールドポテンシャル出力(v)の
時間の関数として変化を表すRFトラッピングフィール
ドの波形11が示されている。分析されるべきサンプル
材料は、トラップの中に導入され、イオン化装置(図示
せず)による化学イオン化、または電子衝撃によりトラ
ップ内でイオン化される。イオン化は、図2(b)のB
−1で示す間、即ち、RF電圧(v)が後述するように
m(p)を含む選択された範囲内での質量をトラップに
蓄えさせるように選択された電圧のレベルV1になるよ
うにわずかに上昇させる間に生じる。イオン化の後すぐ
に、RFトラッピングフィールドは、V1からV2へ上昇
していく。この上昇時間の少なくとも一部分の間、m
(p)−1以下のイオンの質量/電荷比ですべて共鳴放
出を誘発するように、固定周波数ジェネレータ5は図2
(a)で示すように作動する。尚、最初に述べたように
ジェネレータ5の周波数は、RFトラッピングフィール
ドジェネレータ7の周波数の1/2より僅かに小さくな
るようにすべきである。質量不安定性走査として知られ
ているいわゆる不安定にする技術によって低質量イオン
から高質量イオンへと順に放出するために、RFトラッ
ピングフィールドをランプ増加(上がり傾斜)させるこ
とは、従来技術において知られていた。本方法において
は、RFトラッピングフィールドランプに加えて、同時
に、イオンの永年周波数に共鳴するようにジェネレータ
5よりRF電圧補助周波数としてRFトラッピングフィ
ールド周波数の1/2にほぼ等しい固定周波数をキャッ
プに印加する。
完了した後、永年周波数を決めるための計算は必要がな
く、固定周波数ジェネレータ5は実験中に周波数を調整
する必要がない。事実、固定周波数ジェネレータ5は、
RFトラッピング周波数1.05MHzに対して、約4
85.0KHzにセットされている。上記単一の固定周
波数ジェネレータは、700より大きくなるまで、m
(p)すべてがm(p)−1のイオンとなる放出におい
て用いることができる。このことは、四重極装置及び上
記装置の使用方法をかなり簡易化することになる。
用する固定された半径のトラップにおいて、RFトラッ
ピングフィールド電圧V、質量/電荷比、及びパラメー
タqzの関係は以下のとおりである。
して、 qz=0.0978V/m (2) ここで、mは、原子質量単位、Vはボルトである。共鳴
の永年周波数を決定する方程式は以下のとおりである。
4で示すようにqzよりβzを関係つけるのに用いられる
幾つかの近似方程式が存在する。図4の方程式(1)は、
qz<0.4に対して正確である。図4の方程式(2)
は、qz<0.6に対して正確である。方程式(3)は、
逐次近似法により導出され、qz=0.9近辺で正確で
ある。qz=0.908において、理論的にはβz=1で
あることが知られている。βzとqzの関係は本発明の内
容において非常に重要である。本件発明以前において
は、放出されるべきどんなイオンでも、計算によって永
年共鳴周波数を決める必要性があった。特定なイオン生
じさせる永年周波数を決定するために、最初にβzの正
確な値を決める必要があった。しかしながら、空間電荷
や機械的効果に基づく変化を考慮することさえせずに、
理論的にq=0.908近辺のβzを決定することはか
なり困難なことである。
方程式は、トラップの基本パラメータと永年共鳴周波数
との関係を示す。方程式(1)から与えられた値から、V
の増加により、Mの連続値はqと同じ値になっていると
いうことがわかる。方程式(3)から、イオンの共鳴周波
数Wzがβに依存しており、βもまたqの関数である。
このように、キャップに適用される補助的周波数Wzの
値を選択し、及び、Vを傾けることによって、Wzが補
助的周波数に等しくなり、イオンがエネルギーを吸収し
放出されるまで、種々な質量のqとWzの値は増加す
る。
ついて図3に示すように較正されている。理想的には、
mはV、及び、DAC制御値と線形的に関連している。
目的の質量の領域にわたって分布している既知の値の質
量値を有する較正ガス(PFTBA)を使用して、不連
続の線形較正曲線が、固定補助的フィールドに対して共
鳴しながら放出されるイオンの質量とDAC値との間に
おいて決定される。上記曲線はある質量のものが固定補
助的フィールドと共鳴するようにDAC値を設定する。
共鳴放出をもたらす質量軸の較正とともに、ある特定の
質量(m)、即ち、較正範囲内にある、図3のmc3を
単離するために、質量(m−1)に対応するDAC値、
即ち、mc2に対するDAC2が較正曲線から得られ、
図2(b)の22の部分間で示すRF電圧傾斜の最大値
としてDAC10(図1)にセットされる。RF電圧1
1が上昇している間、(m−1)以下のイオン、即ち、
mc2がトラップから放出される。
イオンを放出することが必要となる。m(p)近辺のイ
オンを放出させるのに、同様の概念を用いる。QITに
より別の較正を行う。近接したイオン(m+j)(ここ
で、(m−1)を放出させるためにより早期に用いられ
た同値の最大値DACに対しj=1、2又は3)の一つ
に対して永年周波数にほぼ対応する値に、キャップに接
続された補助周波数ジェネレータの周波数をセットし、
そして、m+1のイオンが放出されるまでRFトラップ
電圧(DAC)を決定することにより、m+1イオンを
放出するためにΔV又はΔDACの値を較正できるので
ある。決定されたΔDACは(m+1)イオンを放出す
るためすべでの値の質量に対し十分となるように決めら
れている。
を含む補助広域帯ジェネレータ6の波形は、(この合成
周波数の一つは(m+j)を共鳴する永年周波数であ
る)が、QITを励起したとき、RFフィールド電圧を
ΔV量だけ減少するように傾けることによって、即ち、
DACを以前較正された値ΔVに減じることによって、
(m+j)から(m+1)のイオンが放出される。図2
(c1)において示すように、広帯域周波数ジェネレー
タ6により供給される広帯域補助的ACフィールドがオ
ンになり、トラップのキャップに印加される。上記フィ
ールドは、質量600−700に対し420−460K
Hzから10−20kHzに下る範囲においてm(p)
+3の共鳴する周波数に対応する。
すように等しい間隔を有する一連の不連続周波数とする
ことができ、又は、図2(c2)で示すように連続する
ようにもでき、又は、周波数領域において、非一様に位
置することも出来る。
い離れて位置する周波数の離散した集合、又は、M+1
に対応する、望ましい周波数で鋭いカットオフ周波数を
与えるように低域フィルターによってランダムノイズを
濾波することによって得られるであろう図2(c2)に
おいて描かれたよう連続した周波数を含む固定された補
助ジェネレータの波形を用いることによって、イオンm
(p)+1及びそれ以上のイオンの放出をもたらすこと
が出来る。これら近接した間隔を保っている周波数にお
いて、RFトラッピングフィールドは、図2(b)のR
F貯蔵フィールドポテンシャルの波形において、22−
2によって描かれているような一定値とすることが出来
る。
すべてのイオンを共鳴的に放出させるのに用いられるジ
ェネレータ6の広帯域波形の周波数スペクトルである。
このスペクトルは、ランダムナンバージェネレータによ
って計算された位相に等しくなるように間隔が保たれ
た、20KHzと420KHz間の、1000の離散し
た周波数を合計することによって作成されたものであ
る。周波数のスペクトルにおいて、高い周波数のカット
オフが、2.5KHzにおいて−26dbとなっている
ように、非常に鋭い。代わりに、広帯域の波形が、形成
した周波数スペクトルにおけるギャップやノッチを含ま
ない、デジタルにして濾波されたノイズにより得ること
が出来る。さらに、図2(b)の22−1の上がり傾斜
した電圧とともに説明されているように、周波数全体
は、図2(c1)の共鳴線の幅とは別により広くなって
いる。これは、中間イオンに適用された周波数と共鳴を
生じさせるRFトラッピングフィールド電圧が減少する
ためである。
て記述したものである。いかなる特定の実施例も本件発
明を制限する意図はなく、本件発明の範囲は、特許請求
の範囲のみに決定される。
る。
タの出力時間領域の波形である。
Claims (17)
- 【請求項1】 四重極イオントラップ(QIT)システ
ムを利用したMS/MS分析計のための質量M(p)を
有する選択されたペアレントイオンを単離する方法であ
って、前記QITシステムがリング電極、一対のエンド
キャップ、トラッピング周波数Fを有する、前記エンド
キャップに接続されたRFトラッピング電圧源、および
前記エンドキャップに接続された補助RF電圧ジェネレ
ータを有し、前記選択されたペアレントイオンを単離す
る方法が、 (a)前記イオントラップシステムにイオンの広範な質量
の範囲を維持するために、前記RFトラッピング電圧を
低電圧にする工程と、 (b)サンプルを前記QITでイオン化する工程と、 (c)前記エンドキャップをゼロDC電圧差にする工程
と、 (d)イオンを放出させるために前記RFトラッピング電
圧を上がり傾斜にする工程と、 (e)第1の補助RFジェネレータでもって広帯域スペク
トルRFを前記エンドキャップに印加し、m(p)より
大きい質量のイオンを共鳴させて放出させる工程と、 (f)前記ペアレントイオンの解離によりドーターイオン
が生成されるなら、ドーターイオンをトラップするた
め、前記RFトラップ電圧をある値に減少させる工程
と、から成り、 工程(d)の期間の少なくとも一部の間、固定周波補助励
起を前記エンドキャップに適用することを特徴とする方
法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の方法であって、 工程(d)の間の最大ラッピングの傾斜電圧が、m(p)
−1のイオンを放出させるために較正曲線から選択され
る、ところの方法。 - 【請求項3】 請求項2に記載の方法であって、 前記固定周波補助励起が、約(1/2)Fの周波数を有
するように選択される、ところの方法。 - 【請求項4】 請求項2に記載の方法であって、 前記固定周波数が実質的に0.923*(F/2)であ
る方法。 - 【請求項5】 請求項2に記載の方法であって、 広帯域スペクトルRFを前記エンドキャップに印加する
工程が、広帯域のスペクトルの周波数でつくられた時間
領域の波形を印加することを含み、 前記スペクトルの周波数が(1/2)Fに近い周波数を
含み、 前記周波数内の各周波数が、前記スペクトルの周波数の
前記周波数の他のものに対しランダムな位相関係を有す
るように選択される、ところの方法。 - 【請求項6】 請求項5に記載の方法であって、 広帯域スペクトルRFを前記エンドキャップに印加する
工程が、20−420kHzの周波数で永年共鳴の幅よ
りも大きい周波数差の付加をもつ周波数スペクトルを含
む、ところの方法。 - 【請求項7】 請求項1に記載の方法であって、 工程(d)の時間の一部が前記傾斜電圧のピークと一致
する、ところの方法。 - 【請求項8】 請求項6に記載の方法であって、 工程(e)の間、RFトラッピング電圧がm(p)+1
以上のすべてのイオンを放出させるために較正値だけ下
がり傾斜している、ところの方法。 - 【請求項9】 四重極イオントラップ(QIT)システ
ムを利用したMS/MS分析計のための質量M(p)を
有する選択されたペアレントイオンを単離する方法であ
って、前記QITシステムがリング電極、一対のエンド
キャップ、トラッピング周波数Fを有する、前記リング
キャップに接続されたRFトラッピング電圧源、および
前記エンドキャップに接続された第1の補助電圧ジェネ
レータおより前記エンドキャップに接続された第2の補
助電圧ジェネレータを有し、前記選択されたペアレント
イオンを単離する方法が、 (a)前記イオントラップシステムにイオンの広範な質量
の範囲を維持するために、前記RFトラッピング電圧を
低電圧にする工程と、 (b)サンプルを前記QITでイオン化する工程と、 (c)前記エンドキャップをゼロDC電圧差にする工程
と、 (d)前記RFトラッピング電圧を上がり傾斜にする工程
と (e)前記第1の補助RFジェネレータでもって広帯域ス
ペクトルRFを前記エンドキャップに印加し、m(p)
より大きい質量のイオンを共鳴させて放出させる工程
と、 (f)前記ペアレントイオンの解離によりドーターイオン
が生成されるなら、ドーターイオンをトラップするた
め、前記RFトラップ電圧をある値に減少させる工程
と、から成り、 前記エンドキャップにRFの広帯域スペクトルを印加す
る前記工程が、所定の広帯域の周波数スペクトルを印加
することであり、 前記周波数スペクトルがRFトラッピング周波数Fのほ
ぼ2分の1上がった周波数を含むことを特徴とする方
法。 - 【請求項10】 請求項9に記載の方法であって、 前記広帯域のスペクトルが、同じ振幅で20kHzから
420kHzの周波数の付加を含み、前記周波数のそれ
ぞれの位相がランダムに選択される、ところの方法。 - 【請求項11】 請求項10に記載の方法であって、 広帯域のスペクトルRFを前記エンドキャップに印加す
る工程が、較正により決定されたΔVの量だけ前記RF
貯蔵電圧を減ずる工程を含む、ところの方法。 - 【請求項12】 請求項11に記載の方法であって、 固定周波数補助励起が前記RFトラッピング電圧を傾斜
する工程(d)の期間の少なくとも一部の間で同時に前
記エンドキャップに印加することである方法。 - 【請求項13】 請求項12に記載の方法であって、 前記固定周波数補助励起が、Wz=0.923*(F/
2)の式を実質的に満足するように選択される、ところ
の方法。 - 【請求項14】 リング電極、一対のエンドキャップ、
RFトラッピングジェネレータ、第1および第2の補助
イオン励起ジェネレータ源、前記第1および第2の補助
イオン励起ジェネレータ源を前記エンドキャップに結合
する手段、ならびに前記RFトラッピングジェネレータ
を前記リング電極に結合する手段を有する四重極イオン
トラップシステムにおいて、 前記第1の補助励起源が、固定周波数ジェネレータであ
り、 前記固定周波数ジェネレータの固定周波数が約(F/
2)であり、ここでFが前記RFトラッピングジェネレ
ータの周波数である、ところのシステム。 - 【請求項15】 請求項14に記載のシステムであっ
て、 前記固定周波数ジェネレータが、Wz=0.923*
(F/2)の関係を満足するように選択され、ここでF
がRトラッピング周波数であり、Wzが固定周波数ジェ
ネレータの周波数である、ところのシステム。 - 【請求項16】 請求項15に記載のシステムであっ
て、 前記第2の補助イオン励起源が、等しい振幅をもち、2
0kHzから実質的に(F/2)の周波数の共同付加を
含む周波数スペクトルを有する広帯域源であり、前記各
周波数の位相がランダムに選択される、ところのシステ
ム。 - 【請求項17】 リング電極、一対のエンドキャップ、
RFトラッピングジェネレータ、第1および第2の補助
イオン励起ジェネレータ、前記第1および第2の補助イ
オン励起ジェネレータを前記エンドキャップに結合する
手段、ならびに前記RFトラッピングジェネレータを前
記リング電極を有するQITシステムにおいて、 前記第2の補助励起イオンジェネレータが、20kHz
から実質的に(F/2)の周波数スペクトルを有する広
帯域周波数源であり、前記スペクトルが等しい振幅で、
均等な間隔をもつ周波数からなり、その周波数の位相は
ランダムであり、ここでFは動作中前記RFトラッピン
グジェネレータのRF周波数に等しい、ことを特徴とす
るシステム。
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