JP3395131B2 - 光コネクタフェルール用射出成形金型 - Google Patents

光コネクタフェルール用射出成形金型

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JP3395131B2 JP2000008653A JP2000008653A JP3395131B2 JP 3395131 B2 JP3395131 B2 JP 3395131B2 JP 2000008653 A JP2000008653 A JP 2000008653A JP 2000008653 A JP2000008653 A JP 2000008653A JP 3395131 B2 JP3395131 B2 JP 3395131B2
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雅彦 大久保
成浩 長屋
稔 早坂
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は光ファイバ相互間
の接続や光ファイバと他の光デバイスとの接続を行うた
めに用いられる光コネクタにおいて、光ファイバを整列
保持する部材として使用されるフェルールを射出成形す
るための金型に関する。
【0002】
【従来の技術】光コネクタフェルールは例えば図5に示
したような形状を有するもので、挿入部11と、それに
続くフランジ部12と基部13とよりなり、フランジ部
12にはキー溝14が形成されている。一端側に位置す
る挿入部11は円柱状をなし、その先端には整列用スリ
ーブへの挿入を容易にすべく、テーパ15が設けられて
いる。
【0003】挿入部11の軸心位置には裸光ファイバを
収容保持する細孔16が形成され、この細孔16に続き
拡径された孔17が基部13の先端まで貫通形成されて
いる。細孔16の径は裸光ファイバの外径よりわずかに
大とされている。図6はこのようなフェルール18に光
ファイバ19が保持された状態を示したものであり、被
覆が除去されてむき出しになった裸光ファイバ19aが
細孔16に挿入されて保持されている。
【0004】図7は光ファイバ19を保持した一対のフ
ェルール18が整列用スリーブ21によって整列された
状態を示したものであり、両挿入部11がスリーブ21
の両端からそれぞれ挿入され、それらが突き合わされる
ことによって、両光ファイバ19が位置合わせされて接
続されている。図8は上記のようなフェルール18を射
出成形によって製作するために使用されている従来の金
型構成の概略を示したものであり、挿入部11の外径に
対応するキャビティ31を有する金型32と、フランジ
部12及び基部13の外径に対応するキャビティ33を
有する金型34と、それら金型32,34にそれぞれ互
いの外側から挿入されるコア受け35及びコアピン36
とによって金型が構成されている。
【0005】コアピン36は細孔16に対応する先端部
36aと孔17に対応する基端部36bとを有してお
り、先端部36aの突端はコア受け35の嵌合孔(図示
せず)に嵌合されるものとなっている。なお、コア受け
35の先端面にはテーパ15に対応する斜面を備えた凹
部35aが形成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、フェ
ルール18は挿入部11がスリーブ21に嵌合位置決め
されて使用され、これにより細孔16に保持された裸光
ファイバ19aが位置決めされるものとなっているた
め、挿入部11の外径寸法精度と、その外径と細孔16
との同心度は接続性能に大きく影響する。従って、これ
らを高精度に製作することが要求される。
【0007】しかるに、図8に示した従来の金型構成に
おいては、この点で問題があるものとなっていた。即
ち、樹脂の流動特性の影響により挿入部11の先端部分
11a(図5Aにおいて平行細線を施した部分)が膨ら
んで成形されるため、この部分において高精度な外形寸
法が得られず、キャビティ31の内径をいくら精度良く
製作しても、この膨らみの発生によって外径寸法精度が
損なわれるという問題があった。
【0008】図9はこの様子の一例を示したものであ
り、横軸は挿入部11の軸方向の位置(測定箇所)、縦
軸は外径寸法を示す。この例では外径寸法で最大5μm
程度の膨らみが発生したものとなっている。このような
現象を回避するためには例えば挿入部11に対応する金
型32のキャビティ31の内径を一部分のみ小さくする
ことが考えられ、つまり段付き穴とすることが考えられ
るが、この場合、段部の隅部において研磨・ラップを良
好に行えないものとなるため、この点でこのような金型
の製作は不可能であり、よって従来においては高精度化
に限界があるものとなっていた。
【0009】この発明の目的はこの問題に鑑み、挿入部
の外径寸法の高精度化を可能とする金型を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によれ
ば、一端側が整列用スリーブに挿入される円柱状挿入部
とされ、その挿入部に裸光ファイバを収容保持する細孔
が形成されてなる光コネクタフェルールを射出成形する
ための金型において、上記挿入部の外径に対応するキャ
ビティを構成する金型が上記挿入部の軸方向において少
なくとも2つの金型に分割され、それら金型のうち、上
記挿入部の先端部分に対応する位置の金型のキャビティ
の内径が、他の位置の金型のキャビティの内径より小
される。
【0011】請求項2の発明によれば、一端側が整列用
スリーブに挿入される円柱状挿入部とされ、その挿入部
に裸光ファイバを収容保持する細孔が形成されてなる光
コネクタフェルールを射出成形するための金型におい
て、上記挿入部の外径に対応するキャビティを構成する
金型が上記挿入部の軸方向において少なくとも2つの金
型に分割され、それら金型のうち、上記挿入部の先端部
分に対応する位置の金型が、他の位置の金型より線膨張
係数の小さい材料で構成される。
【0012】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図面を参
照して実施例により説明する。なお、図8と対応する部
分には同一符号を付し、その説明を省略する。図1は請
求項1の発明による射出成形金型の一構成例を示したも
のである。この例ではフェルール18の挿入部11の外
径に対応するキャビティを構成する金型が挿入部11の
軸方向において2つの金型に分割され、金型41と42
とよりなるものとされる。
【0013】金型41は図8に示した従来の金型32に
対し、スリット43が形成されてなるもので、このスリ
ット43に板状をなす金型42が挿入されて一体化され
るものとなっている。スリット43の形成位置(金型4
2の挿入位置)は挿入部11の先端部分11a(図5A
参照)に対応する位置とされる。金型42によって構成
されるキャビティ44の内径は金型41のキャビティ4
5の内径よりわずかに小とされ、これにより従来の金型
32によって発生していた挿入部11の先端部分11a
の膨らみが相殺されるものとなっている。
【0014】キャビティ44と45との内径差は例えば
前述の図9に示したような先端部分11aの膨らみが発
生していたフェルール18の挿入部11に対しては、こ
の膨らみ量に対応して5μm 程度に設定される。なお、
内径差を例えば10μm 程度とし、先端部分11aの外
径がわずかに小となるように挿入部11を成形するよう
にしてもよい。金型41と42との一体化は、それらに
それぞれ形成した一対の位置決め孔46及び47に平行
ピン48を圧入し、2本の平行ピン48によって金型4
1と42とを固着することによって行われる。
【0015】次に、これら金型41,42の好ましい製
作方法(製作手順)について、図2(1)〜(4)を参
照して説明する。 (1)キャビティ45のみ未形成の金型41のスリット
43にダミー板(ダミー金型)51を挿入し、2本の平
行ピン48を位置決め孔46,52に挿入してダミー板
51を金型41に固定する。この状態で切削、研磨、ラ
ッピング等の加工を行い、金型41及びダミー板51に
キャビティ45を一体に形成する。
【0016】(2)平行ピン48を引き抜き、ダミー板
51をスリット43から取り除く。これにより、金型4
1が完成する。 (3)内径がキャビティ45よりわずかに小さいキャビ
ティ44を有する金型42を別途製作しておき、この金
型42を金型41のスリット43に挿入し、平行ピン4
8で固定する。また、コア受け35をキャビティ45に
挿入して取り付ける。
【0017】(4)は上記のようにして製作、一体化さ
れた金型41,42を示したものである。このようにダ
ミー板51をスリット43に挿入し、スリット43の空
間をダミー板51で埋めてキャビティ45の加工を行う
ことにより、スリット43への開口部における加工ダレ
の発生を防止することができ、よってキャビティ45を
精度良く、良好に形成することができるものとなる。
【0018】なお、この例ではダミー板51に位置決め
孔52を設け、平行ピン48によってダミー板51を金
型41に固定できるようにしているが、ダミー板51は
必ずしも平行ピン48によって金型41に固定しなくて
もよく、つまり位置決め孔52のないものとしてもよ
い。図3は上述した金型41を分割して金型41aと4
1bとよりなるものとし、金型41aの金型41bとの
対向面に設けた段部によって図に示したようにスリット
43が形成されるようにしたものであり、このような構
成を採用すればスリット43の形成を比較的容易に行え
るものとなる。
【0019】次に、請求項2の発明の実施例について図
4を参照して説明する。この例では金型41に形成され
たスリット43に挿入一体化されて、金型41と共にフ
ェルール18の挿入部11の外径に対応するキャビティ
を構成する金型53が金型41と異なる材料よりなるも
のとされる。構成材料の一例を示せば、金型41はアル
ミ合金の2024−T36(線膨張係数=23.5×10
-6)とされ、金型53はインバー(線膨張係数=1.2×
10 -6)とされる。 即ち、この例では金型53は金型
41に比し、線膨張係数の小さい材料によって構成され
る。
【0020】金型41のキャビティ45と金型53のキ
ャビティ54とは、金型41のスリット43に金型53
を挿入一体化後に形成され、即ち切削、研磨、ラッピン
グ等を一体加工することによってキャビティ45,54
が一括形成される。なお、金型41と53とはそれらに
形成された位置決め孔46,55に平行ピン48が圧入
されて、図1と同様に互いに固定される。この構成によ
れば、キャビティ45と54とは同一内径で加工される
ものの、射出成形時の金型温度の上昇に伴い、内径差が
生じ、つまり射出成形時にはキャビティ54の内径がキ
ャビティ45の内径に対し、わずかに小となるため、前
述した図1の構成と同様、フェルール18の挿入部11
の先端部分11aの膨らみを防止することができるもの
となる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
挿入部11の先端部分11aの膨らみの発生を防止する
ことができ、よって挿入部の外径寸法精度に優れた高精
度なフェルールを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の一実施例を示す斜視図。
【図2】図1における金型41,42の製作手順を説明
するための図。
【図3】金型41を2つに分割した例を説明するための
図。
【図4】請求項2の発明の実施例を説明するための図。
【図5】Aは光コネクタフェルールの外観形状を示す斜
視図、Bはその断面図。
【図6】図5のフェルールに光ファイバが保持された状
態を示す断面図。
【図7】フェルールが整列用スリーブによって整列され
た状態を示す断面図。
【図8】従来の光コネクタフェルール用射出成形金型を
示す斜視図。
【図9】フェルールの挿入部の膨らみの発生を示す外径
寸法測定データの一例を示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 早坂 稔 東京都渋谷区道玄坂1丁目21番2号 日 本航空電子工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−16022(JP,A) 特開 平11−207785(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/00 - 45/84

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端側が整列用スリーブに挿入される円
    柱状挿入部とされ、その挿入部に裸光ファイバを収容保
    持する細孔が形成されてなる光コネクタフェルールを射
    出成形するための金型であって、 上記挿入部の外径に対応するキャビティを構成する金型
    を上記挿入部の軸方向において少なくとも2つの金型に
    分割し、 それら金型のうち、上記挿入部の先端部分に対応する位
    置の金型のキャビティの内径を、他の位置の金型のキャ
    ビティの内径より小としたことを特徴とする光コネクタ
    フェルール用射出成形金型。
  2. 【請求項2】 一端側が整列用スリーブに挿入される円
    柱状挿入部とされ、その挿入部に裸光ファイバを収容保
    持する細孔が形成されてなる光コネクタフェルールを射
    出成形するための金型であって、 上記挿入部の外径に対応するキャビティを構成する金型
    を上記挿入部の軸方向において少なくとも2つの金型に
    分割し、 それら金型のうち、上記挿入部の先端部分に対応する位
    置の金型を、他の位置の金型より線膨張係数の小さい
    料で構成したことを特徴とする光コネクタフェルール用
    射出成形金型。
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