JP3274404B2 - 光コネクタ用フェルール射出成形用金型 - Google Patents

光コネクタ用フェルール射出成形用金型

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JP3274404B2
JP3274404B2 JP03214898A JP3214898A JP3274404B2 JP 3274404 B2 JP3274404 B2 JP 3274404B2 JP 03214898 A JP03214898 A JP 03214898A JP 3214898 A JP3214898 A JP 3214898A JP 3274404 B2 JP3274404 B2 JP 3274404B2
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正昭 小坂
弘次 佐藤
秀一 柳
義人 首藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、寸法精度が高く、
よってファイバの接続時に高い伝送効率が得られる光コ
ネクタ用フェルールの製造に用いられる射出成形用金型
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光ファイバの接続にフェルールを
有する光コネクタが用いられている。上記フェルールの
一例を図9に基づいて説明すると、フェルール40は、
接続に直接関係する円筒部40aと光コネクタ内で該円
筒部40aを安定に保持する保持部40bおよび光ファ
イバをフェルール40に挿入する挿入部40cにより構
成されており、また、フェルールの内部に形成されてい
る貫通孔は、大径のファイバ挿入孔42と小径のファイ
バ支持孔43とによって構成されている。
【0003】上記フェルールの使用に際しては、図10
に示すように、ファイバ44をファイバ挿入孔42に挿
入し、さらに、その先端部をファイバ支持孔43に挿入
し、接着、固定してファイバ44を支持する。上記のよ
うにファイバを支持したフェルール40を二つ用意し、
互いに先端部を突き合わせるように配置して、割りスリ
ーブ46にそれぞれの円筒部40a、40aを挿入、嵌
合することにより両者を接合する。それぞれのフェルー
ル40、40に挿入されているファイバ44、44は、
上記のようにファイバ支持孔43で支持されているとと
もに位置決めされているので、フェルール40、40同
士の上記接合により互いに接続される。なお、ファイバ
間の伝送効率は、ファイバ同士の接続状態に大きく左右
されるため、良好な光伝送効率を得るためには、ファイ
バ同士を正確に接続できるように、フェルールが高い寸
法精度(孔径、孔の偏心量、フェルール外径、外径真円
度等)を有していることが必要である。このような観点
から、フェルールの製作に際しては、セラミックスや金
属を高精度に切削、研磨することにより高い形状精度を
得ていた。
【0004】しかし、このような方法は製造効率が悪
く、製造コストが高くなるという問題があった。そこ
で、上記フェルールを射出成形によって効率的に製造す
る方法が提案されている(特開平8−194131号、
特開平9−141704号)。これらの方法では、図1
1に示すように、固定金型51と可動金型61とで、フ
ェルールを成形するキャビティ70を確保するととも
に、固定金型51に、ファイバ支持孔形成用の細ピン5
2を設け、可動金型61には、ファイバ挿入孔形成用の
太ピン62を設ける。さらに太ピン62の先端に細穴6
3を設け、この細孔63に前記細ピン52を挿入して支
持することにより、ファイバ支持孔の位置を正確に形成
する工夫もなされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記方法によ
り成形されるフェルールは、ファイバ挿入孔からファイ
バ支持孔に至る間の円筒部の肉厚変化が大きいため、射
出成形時に、該肉厚部分で樹脂の充填密度差や冷却時間
差が生じてしまう。これらは外壁部にヒケを発生させる
原因になり、成形されるフェルールの寸法精度を低下さ
せてしまう。寸法精度の低下は、円筒度や同軸度、真円
度の悪化という形で現れ、具体的にはファイバ支持孔と
外径部との同芯度が悪くなってファイバの接続損失を増
加させ、さらには光コネクタとしての着脱性も害してし
まう。このため、上記フェルールでは、例えば、コア外
径8〜10μm程度のいわゆるシングルモードファイバ
では、良好な伝送効率が得られない。
【0006】本発明は、上記事情を背景としてなされた
ものであり、その目的は、高い寸法精度を有する光コネ
クタ用フェルールを射出成形によって効率的に製造する
ことができる射出成形用金型を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の射出成形用金型は、円筒体の一端に開口す
る大径のファイバ挿入孔と、該挿入孔に連通し、かつ円
筒体の他端に開口する小径のファイバ支持孔とを有する
光コネクタ用フェルールを製造するための射出成形用金
型であって、金型間で形成されるキャビティ内に突出す
るように、一の金型に、ファイバ支持孔形成用の細ピン
が設けられているとともに、他の金型に、上記細ピンが
挿入される細穴を先端部に形成した、ファイバ挿入孔形
成用の太ピンが設けられており、該太ピンの先端部は、
その外壁部が内側の細穴形成部を越えて先端側に伸張し
て、細穴に挿入される細ピンを周囲から囲むように筒形
状を有していることを特徴とする。
【0008】本発明の射出成形用金型は、寸法精度の高
い光コネクタ用フェルールの製造を目的としており、金
型に設けられる細ピンおよび太ピンの太さや長さは、フ
ェルールの太孔の形状や細孔の形状に合わせて定める。
また、太ピン先端部の筒形状の長さも、成形品における
形状に合わせて適宜定めることができる。また、金型で
は、細ピンを設ける金型側のキャビティの中心位置と細
ピンの中心位置とを相対的に移動可能とするのが望まし
い。これは、両者の位置を相対的に調整することによ
り、細ピンにより形成される細孔の位置のずれ、すなわ
ち成形品に対する偏芯量を低減するためである。
【0009】そして、上記金型を用いた射出成形によれ
ば、フェルールの筒壁が太ピンとキャビティとの間で形
成され、また太ピン先端部の筒形状と細ピンとの間で柱
体が形成され、この柱体にファイバ支持孔が形成される
ので、上記により製造されたフェルールでは、フェルー
ルの内径と外径との差の肉厚をフェルール全長にわたっ
てほぼ均一にすることができ、これを射出成形により製
造する際に、樹脂の充填密度差、冷却時間差などに起因
してヒケが発生するのを抑制して、高い寸法精度を得る
ことを可能にする。しかも、支持孔は、挿入孔に連通す
るように柱体に形成されているので、フェルールとして
の機能も損なわれることはない。さらにフェルール円筒
部と柱体とを連結する連結部をテーパ部側に配置してお
けば、接合に関わる円筒部に、連結部による肉厚変化を
生じさせることなく、フェルールの全長に亘って肉厚を
均一にすることができる。
【0010】また、本発明の金型によれば、成形体の内
部に細孔を有する柱体を確実かつ正確に配置することが
でき、よって、樹脂の充填密度差、冷却時間差などの発
生を抑えて寸法精度の高い成形体を製造することが可能
になる。また、射出成形時に、細ピンの大部分が太ピン
の先端部で囲まれるので、樹脂の流れによって細ピンが
軸方向と交差する方向にずれたり振動したりするのを極
力防止し、よって形成される細孔の位置を一層正確なも
のとすることができる。また、本発明の金型は、個々の
キャビティに対応できるため、多数個取り金型に展開す
ることも容易であり、射出成形による大量生産が可能と
なる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明が適用される光コネ
クタ用フェルールの一例を図1に基づき説明する。図1
は、本発明の金型を使用して製造した光コネクタ用フェ
ルール100を示すものであり、該フェルール100
は、全体が円筒体形状を有しており、接続に直接関係す
る円筒部1とフランジ状の保持部2と光ファイバをフェ
ルールに挿入する挿入部3とにより構成されており、フ
ェルール100は、該保持部2を介して光コネクタに安
定的に保持される。また、円筒部1の先端側(図示左
方)には、先端に向けて小径となるテーパ部1aが設け
られている。
【0012】フェルール100内の孔は、フェルール1
00の後端に開口して大径なファイバ挿入孔4を構成し
ており、該挿入孔4は、フェルール100の先端部側に
達している(開口はしていない)。このファイバ挿入孔
4の先端側内部には、該挿入孔4よりも外径が小径で、
ファイバ挿入孔4と同芯にある柱体5が配置されてお
り、該柱体5の先端は、連結部6を介して円筒部1と一
体化されている。なお、連結部6は、円筒部1の軸方向
において、テーパ部1a側(連結部後端がテーパ部1a
の後端と同位置またはそれよりも先端側)に位置してい
る。したがってテーパー部1aと保持部2との間では、
円筒部1の肉厚は均一になるように設計されている。ま
た、上記柱体5の中心には、細径のファイバ支持孔7が
形成されており、該ファイバ支持孔7は、柱体5の後端
に開口して前記ファイバ挿入孔4に連通しているととも
に、先端側では連結部6を通って円筒部1の先端に開口
している。なお、ファイバ支持孔7の後方部は、後方に
向けて徐々に大径となるように形成されている。これは
ファイバ支持孔7へのファイバの挿入作業を容易にする
ためである。上記フェルール100は、射出成形により
効率的に製造が可能であり、寸法精度にも優れている。
【0013】上記フェルールの使用法は、従来と同様で
あり、ファイバ挿入孔4の開口部からファイバ8を挿入
するとともに、フランジ2を介してフェルールを光コネ
クタで保持する。ファイバ8は、その挿入先端側を挿入
孔4からファイバ支持孔7に続けて挿入し、その先端を
ファイバ支持孔7の開口端に位置させて該支持孔7でフ
ァイバ8を支持する。上記のようにしてファイバを挿
入、支持したフェルールを2つ用意し、互いに先端側を
突き合わせるように位置させて、円筒体1に共通する割
りスリーブ9を嵌合して、フェルール同士を接合する。
これにより、それぞれのフェルールに挿入、支持された
ファイバが正確に突き合わされて接続され、ファイバ内
を通る光が接続されたファイバ間で効率的に伝送され
る。
【0014】次に、上記フェルールを射出成形により製
造する際に使用する金型の一実施形態を説明する。金型
は、図2、3に示すように、取付板10に設けられた固
定金型11と、取付板20に設けられ、図示しない移動
手段により移動される可動金型21とにより構成されて
おり、型締めした両金型11、21間には、フェルール
を所定形状に成形するためのキャビティ30が確保され
ている。なお、キャビティ30のうち、固定金型11側
のキャビティ30aはフェルール100の円筒部1を形
成するための空間であり、その先端部には、フェルール
100の先端に先端側ほど小径となるテーパ部1aを形
成するために、テーパ面が形成されている。また、キャ
ビティ30のうち、可動金型21の先端側に位置するキ
ャビティ30bは、光コネクタで保持するフランジ形状
の保持部2を形成するために大径に形成されているとと
もに、樹脂を外部からキャビティ30内に導入するため
のゲート31が形成されている。また、キャビティ30
のうち、可動金型21側にある残余のキャビティ30c
は、ファイバが挿入される側の挿入部3を形成するもの
である。
【0015】なお、固定側金型11には、図4、5に示
すように、コアピン基台12aを介してファイバ支持孔
7を形成するための細径のコアピン(細ピン)12が突
設されており、一方、可動側金型21には、コアピン1
2よりも大径で長尺なピンキャッチャ(太ピン)22が
突設されており、該ピンキャッチャ22の先端部23に
は、前記コアピン12を挿入、支持するためのコアピン
保持穴(細穴)23aが中央に形成されているととも
に、ピンキャッチャ22の先端外壁23bは、前記先端
部23を越えてさらに先端側に伸張する筒形状を呈して
いる。これにより、前記固定側金型11と可動側金型2
1とを型締めした状態では、コアピン12の先端が上記
コアピン保持穴23aに挿入されるとともに、コアピン
12の、該挿入位置よりも基部側がピンキャッチャ22
の先端外壁23bで周囲を囲まれることになる。
【0016】なお、上記固定金型11では、キャビティ
30aの中心位置とコアピン12の中心位置とを相対的
に移動可能にしている。これは、両者の位置を相対的に
調整することにより、コアピン12により形成されるフ
ァイバ支持孔のフェルール筒体に対する偏芯量を低減す
るためである。具体的には、コアピン12は固定された
状態に置き、一方、キャビティ30aを形成する固定側
部分金型11aは、図6に示すように、上下左右にクリ
アランス14を有する状態で固定金型11側に組み込む
とともに、該クリアランス14の縦横部の一部(実施形
態では下部と一側方部)に所定厚のゲージ15a、15
bを挟み込んで、部分金型11aすなわちキャビティ3
0aを位置決めする。したがって、これらゲージ15
a、15bの厚さを適宜調整することにより、キャビテ
ィ30aの中心位置をコアピン12の中心位置に対し、
移動させることができる。この手法では±10μmの範
囲で偏芯調整が可能になる。
【0017】次に、固定金型11と可動金型21とを、
それぞれ固定側取付板10,可動側取付板20を介して
図示しない射出成形機の型締め盤に固定する。上記金型
を用いて射出工程に移行すれば、溶融樹脂がゲート31
からキャビティ30内に射出される。樹脂は先ずキャビ
ティ30b内に導入された後、キャビティ30aおよび
キャビティ30c内に充填され、その結果、先端にテー
パ部1aを有し、外面中央部に光コネクタ保持用のフラ
ンジ形状の保持部2を有し、さらに内部にファイバ挿入
用孔4を有するフェルール100が形成される。この際
に、保持部2からテーパ部1aに至る間は肉厚がほぼ均
一であるので、ヒケの発生が極力抑えられ、良好な外径
寸法が得られる。また、キャビティ30a内に充填され
た溶融樹脂は、コアピン12を取り囲むとともに、コア
ピン12とピンキャッチャ22の先端外壁23bとの間
の隙間に流入し、フェルール100の柱体5および連結
部6を形成するとともに、柱体5から連結部6に掛けて
コアピン12によりファイバ支持孔7を形成する。な
お、コアピン12の先端とコアピン保持穴23aとの間
に、数μmのクリアランスが必要であるが、適切な樹脂
を適宜選定することにより、この部分への樹脂の回り込
みは避けることができる。上記樹脂流入に際しては、コ
アピン12が、ゲージ15a、15bにより正確に位置
付けされているとともに、先端がコアピン保持穴23a
で保持され、また、周囲が先端外壁23bで囲まれてい
るので、樹脂の流動によってコアピン12が位置ずれし
たり、振動することがなく、極めて偏芯の少ない成形品
を得ることができる。上記により、寸法精度(外径寸法
高精度、支持孔偏芯量小)が優れたフェルールが効率的
に得られる。
【0018】なお、本実施形態は、いわゆる1個取りの
金型に対して説明したが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、同様にして多数個取りの金型に対しても適
用することができる。また、上記実施形態では、光コネ
クタ用フェルールの製造について説明したが、フェルー
ル以外の他の用途で高精度の寸法精度が求められる円筒
形状成形品に対しても同様に適用できるものである。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。上記実施
形態に示した金型を使用して、図1に示すフェルールを
製造した。なお、目標値寸法で、フェルールの全長は1
6mm、先端から保持部2先端縁に至る間は長さ8m
m、外径2.5mm、テーパ部1aの長さは1mmであ
る。また、ファイバ挿入孔4は、径1.0mmで、ファ
イバ支持孔7は、径0.125mm、長さ3.5mmと
した。また、比較のため、従来の金型を使用して図9に
示すフェルールを製造した。このフェルールの目標寸法
も上記フェルールと同様である。
【0020】射出成形により得られた上記各フェルール
のファイバ支持孔の偏芯量を測定したところ、本発明の
フェルールでは、平均偏芯量は0.5μmであった。一
方、従来のフェルールでは、偏芯量は平均2.8μmで
あり、本発明の金型の使用により、ファイバ支持孔の偏
芯量が大幅に改善されている。次に、両フェルールの先
端から保持部近傍に至るまでの外径を測定し、評価し
た。外径の測定では、横方向(X方向)と縦方向(Y方
向)において行い、それぞれの測定値と平均値を図7,
8に示した。図から明らかなように、本発明のフェルー
ルは、外径のばらつきが極めて小さく、優れた外径寸法
精度を有している。一方、従来のフェルールでは、外径
寸法が大きくばらついており、外径寸法精度に劣ってい
る。
【0021】さらに、両フェルールの円筒度、円軸度、
真円度の評価を行った。その結果は以下の通りである。 従来品 発明品 円筒度 6.7μm 2.5μm 同軸度 4.3μm 0.6μm 真円度 0.8〜1.8μm 0.7〜1.6μm 上記に示すように、本発明品は、従来品に比べて円筒
度、円軸度、真円度において、格段に優れている。以上
より、本発明のフェルールは、従来品に比べて高い寸法
精度を有していることが明らかである。その結果、ファ
イバの接続時に高い伝送効率を得ることが可能になる。
【0022】
【発明の効果】本発明の射出成形用金型によれば、円筒
体の一端に開口する大径のファイバ挿入孔と、該挿入孔
に連通し、かつ筒体の他端に開口する小径のファイバ支
持孔とを有する光コネクタ用フェルールを製造するため
の射出成形用金型であって、金型間で形成されるキャビ
ティ内に突出するように、一の金型に、小径孔形成用の
細ピンを設けるとともに、他の金型に、上記細ピンが挿
入される細穴を先端部に形成した、大径孔形成用の太ピ
ンを設け、該太ピンの先端部を、その外壁部が内側の細
穴形成部を越えて先端側に伸張して、細穴に挿入される
細ピンを周囲から囲むように筒型形状としたので、寸法
精度の高い円筒形状の成形品を効率よく製造することが
できる。また、前記フェルール円筒部のファイバ支持孔
側先端部に、先端側を小径としたテーパ部を形成し、連
結部を該テーパ部側に位置させれば、肉厚の均一化が一
層なされ、寸法の精度がより向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のフェルールの一実施形態を示す断
面図である。
【図2】 本発明のフェルール射出成形用金型の要部
を示す断面図である。
【図3】 同じく全体を示す概略断面図である。
【図4】 同じく要部拡大断面図である。
【図5】 同じくさらに拡大した要部拡大断面図であ
る。
【図6】 同じく部分金型の組み込み状態を示す一部
拡大図である。
【図7】 実施例における本発明のフェルールの外径
寸法を示すグラフである。
【図8】 同じく従来のフェルールの外径寸法を示す
グラフである。
【図9】 従来のフェルールを示す断面図である。
【図10】 2つのフェルールの接合状態を示す一部断
面図である。
【図11】 従来のフェルール射出成形用金型の要部拡
大図である。
【符号の説明】
1 円筒部 1a テーパ部 2 保持部 3 挿入部 4 ファイバ挿入孔 5 柱体 6 連結部 7 ファイバ支持孔 8 ファイバ 9 割りスリーブ 11 固定金型 11a 部分金型 12 コアピン 12a コアピン基台 14 クリアランス 15a ゲージ 15b ゲージ 21 可動金型 22 ピンキャッチャ 23 ピンキャッチャ先端部 23a コアピン保持穴 23b 先端外壁 30 キャビティ 100 フェルール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 弘次 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 柳 秀一 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 首藤 義人 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 東野 俊一 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−15570(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/00 - 45/84 G02B 6/36

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒体の一端に開口する大径のファイバ
    挿入孔と、該挿入孔に連通し、かつ前記円筒体の他端に
    開口する小径のファイバ支持孔とを有する光コネクタ用
    フェルールを製造するための射出成形用金型であって、
    金型間で形成されるキャビティ内に突出するように、一
    の金型に、ファイバ支持孔形成用の細ピンが設けられて
    いるとともに、他の金型に、上記細ピンが挿入される細
    穴を先端部に形成した、ファイバ挿入孔形成用の太ピン
    が設けられており、該太ピンの先端部は、その外壁部が
    内側の細穴形成部を越えて先端側に伸張して、細穴に挿
    入される細ピンを周囲から囲むように筒形状を有してい
    ることを特徴とする光コネクタ用フェルール射出成形用
    金型
JP03214898A 1998-01-28 1998-01-28 光コネクタ用フェルール射出成形用金型 Expired - Lifetime JP3274404B2 (ja)

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