JP3394732B2 - 洗浄ロール - Google Patents

洗浄ロール

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷機に用いられ
る洗浄ロールに関する。
【0002】
【従来の技術】多くの印刷又は塗加工(コーティング)
方式には、グラビア印刷機、フレキソ印刷機及び各種の
コーティング機が採用されている。
【0003】そして、グラビア印刷又はグラビアコーテ
ィングにおいては、画像又は彫刻メッシュが形成された
刷版シリンダー若しくはメッシュロールから、直接に、
被印刷物又は被塗工物に、印刷インキ又は塗料が転移さ
れる。使用される印刷インキ及び塗料はそれぞれの用途
によって、水性又は各種有機溶剤又は低分子量オリゴマ
ー等を含む流動性ある液体であるが、印刷又は塗加工作
業の終了後に、直ちに、使用された刷版シリンダー若し
くはメッシュロールの洗浄作業を機械の上で行う場合、
これらのシリンダー若しくはロールに直接、洗浄剤を散
布し、布やブラシを用いて手作業によって洗浄してい
る。あるいは、これらのシリンダー若しくはロールを機
械本体から取り外し、機外にて手作業又は専用の洗浄装
置を用いて洗浄している。なお、洗浄作業は、使用され
る印刷インキ又は塗料に適する洗浄剤が用いられ、例え
ば、水性インキの場合では、水、又はアルコール系有機
溶剤、若しくはアルカリ成分を含む洗浄水であり、有機
溶剤系インキ及び塗料の場合は、同有機溶剤を含む溶剤
が用いられている。
【0004】また、フレキソ印刷においては、インキ供
給ロール(アニロックスロール)を通じて、インキは、
画像が形成された樹脂又はゴム版が貼り込まれた版胴に
転移された後、被印刷物に転移されるが、インキ供給ロ
ールや刷版が貼り込まれた版胴の洗浄には、直接これら
に洗浄剤を散布し、手作業若しくはインキ供給ロールと
転移ロールの回転ニップ間に洗浄剤を供給して洗浄が行
われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】印刷画像及び塗加工の
高精度化に伴って使用されるグラビア版シリンダーやイ
ンキ供給ロール(アニロックスロール)等の被洗浄ロー
ルは、高密度、微細になり、それらの彫刻セルに、イン
キの目詰まりが益々起こり易くなり、印刷画像の濃度の
低下や塗布量の減少が発生する傾向が顕著となってい
る。従って、従来のように、機上又は機外での手作業に
よる洗浄には、作業者に多くの負担を掛け、かつ、工数
の増加を助長する。即ち、機上での洗浄作業の場合、版
シリンダーやインキ供給ロール等の被洗浄ロールを回転
させて洗浄剤を掛け、布やブラシで刷り洗いするため、
労力を要すると共に、洗浄液が作業者に掛かったり、有
機溶剤による洗浄の場合は、その揮発物を吸い込んだり
して、安全衛生上、問題が多い。
【0006】さらに、最近の如く印刷若しくは塗加工作
業の小ロット多品点化が顕著となると、印刷機又は塗加
工機(コーター)の稼働率の低下を防ぐため、出来るか
ぎり迅速に、かつ、効果的に機上での洗浄を終わること
が望まれる。
【0007】また、機外での洗浄作業も機上の洗浄と同
じく、作業者に労力と工数を負担させ、衛生管理にも問
題があるため改善が求められている。特に、専用の洗浄
装置を用いて行われる洗浄は設備費用の新たなる負担に
合わせて、費用に見合う洗浄を難しくしている。
【0008】そこで、本発明は、版胴又は圧胴と交換し
て、高額な専用の洗浄装置を設備することなく、被洗浄
ロールを、機上で人の手を使うことなく、低価格で効率
よくムラなくきれいに洗浄することが出来る洗浄ロール
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係る洗浄ロールは、多数の極細繊維体を
ブラシ毛状に表面に有する表面層と、弾性層と、を積層
状に円筒状スリーブに巻き付け、印刷機の版胴又は圧胴
と、交換して取り付けられて、該版胴又は圧胴に対向し
た被洗浄ロールを洗浄するように構成したものである。
【0010】また、多数の極細繊維体をブラシ毛状に表
面に有する表面層と、弾性層と、を積層状に円筒状スリ
ーブに部分的に貼付し、印刷機の版胴又は圧胴と、交換
して取り付けられて、該版胴又は圧胴に対向した被洗浄
ロールを洗浄するように構成したものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を示す図面に基
づき、本発明を詳説する。
【0012】図1〜図3は、(印刷機に用いられる)洗
浄用キャリヤーシートを示し、多数の極細繊維体5…を
ブラシ毛状に表面に有する表面層1と、弾性層2と、を
積層してなる洗浄層3を、キャリヤーシート4に部分的
乃至全体的に貼付したものである。
【0013】具体的に述べると、ゴム又はプラスチック
の形成材料───硬度が弾性層2より硬くショアAで40
度から70度の形成材料───に、多数の極細繊維体5…
を混合し練り込んで混合材料とした表面層1を、ゴム又
はプラスチックの弾性層2───表面層1より柔らかく
ショアAで30度から50度である───に、接合又は複合
により積層させて、洗浄層3を形成する。
【0014】そして、表面層1(の一面)を研磨するこ
とで、極細繊維体5…が、ブラシ毛状に表面より突出し
て、ブラシ毛状突起部7…を形成する。この際、表面層
1には、研磨により引き抜かれた極細繊維体5…の抜け
跡となる微細孔6…が、形成されている。なお、表面層
1において、ゴム又はプラスチックの形成材料の容積に
対する極細繊維体5…の容積の比率を40%〜60%に設定
する。即ち、容積の比率が40%未満であると、ブラシ毛
状突起部7…を十分に多く形成することができず、ま
た、60%を越えると、極細繊維体5…が多過ぎて、研磨
の際に極細繊維体5…が多くぬけたり、表面層1の強度
が低くなる等の不具合が生じるからである。
【0015】そして、洗浄層3(の弾性層2の一面)
を、プラスチック又は金属製のシートであるキャリヤー
シート4に、両面テープ又は接着剤等の粘着層8にて、
部分的乃至全体的に貼り付けて、本シート9を形成す
る。
【0016】そして、この本シート9は、(図4に示す
ように)印刷機の版胴20又は圧胴21に(部分的乃至全体
的に)貼り付け(巻き付け)られて、(図6(ロ)と図
7(ロ)に示すように)版胴20又は圧胴21に対向した
(インキ供給ロールやグラビア版シリンダー等の)被洗
浄ロール22を洗浄する目的に使用される。
【0017】さらに詳説すると、弾性層2は、種々の洗
浄剤に対する耐久性を有する耐有機溶剤性又は耐酸・耐
アルカリ又は耐化学薬品性のあるゴム又はプラスチック
から成り、例えば、ニトリルブチルゴム(NBR)、塩
化ビニル樹脂(PVC)、エチレンプロピレンゴム(E
PT)等が挙げられるが、それら以外のゴム又はプラス
チックを用いてもよい。そして、弾性層2の厚み寸法T
2 を3mm〜10mmに設定し───標準的には使用するが、
任意の厚み寸法でよい───、かつ、硬さをJIS−A
硬度30度〜50度に設定する。従って、高弾性となり、耐
圧縮歪性を有し、弾性層2に積層した表面層1を、被洗
浄ロール22に押し付け、かつ、食い込ませることができ
る。
【0018】表面層1は、厚み寸法T1 を1mm〜4mmに
設定し、かつ、硬さをJIS−A硬度40度〜70度に設定
する。従って、被洗浄ロール22との摩耗に耐え、かつ、
被洗浄ロール22のセル内部に食い込ませることができ
る。
【0019】そして、表面層1(の研磨面)のブラシ毛
状突起部7…の長さ寸法───表面層1の表面より突出
した寸法───は、夫々、相違しており、また、ブラシ
毛状突起部7…は、夫々、任意の方向を向くように突設
している。このブラシ毛状突起部7…の平均長さ寸法
を、 0.1mm〜10mmに設定する。ここで、平均長さ寸法と
は、多数のブラシ毛状突起部7…の長さ寸法の平均値の
ことと定義する。即ち、平均長さ寸法が 0.1mm未満であ
ると、洗浄の際に、ブラシ毛状突起部7…の先端が、被
洗浄ロール22の細かい凹部の底にまで届かず洗浄効果が
落ち、また、平均長さ寸法が10mmを越えると、ブラシ毛
状突起部7…の剛性が落ちて洗浄効果が低くなるからで
ある。
【0020】さらに、ブラシ毛状突起部7…を形成する
極細繊維体5…は、合成繊維又は金属製の極細短繊維か
ら成り、その太さを2デニール〜10デニールに設定す
る。即ち、2デニール未満では、繊維の切断や剛性の不
足が生じ、また、10デニールを越えると、被洗浄ロール
22の細かい部分のインキを落とすことができず、寿命の
短いものとなるからである。
【0021】そして、極細繊維体5…は、耐溶剤性が高
く強度の強い繊維が望ましく、ポリエステルやナイロン
等の化学繊維でも、ニッケルやスチールや真鍮やステン
レス等の金属性の繊維を使用してもよい。そして、この
極細繊維体5…を、耐化学薬品性を有するゴム又はプラ
スチックと、混合し、練り込んでから、ゴムの場合は加
硫し、プラスチックの場合は硬化した後、表面を研磨
し、厚み寸法の精度を出すとともに、ブラシ毛状突起部
7…を突出させて、表面層1を形成する。
【0022】そして、表面層1と弾性層2を積層して成
る洗浄層3(の弾性層2の一面)を、キャリヤーシート
4───例えば、厚み寸法が100 μm〜数百μmのポリ
エステルシート───に、(部分的乃至全体的に)積層
して、本シート9を形成する。
【0023】そして、この本シート9は、図4に示すよ
うに、キャリヤーシート4(の一面)を、印刷機の版胴
20又は圧胴21に(部分的乃至全体的に)貼り付け(又は
ロール状に巻き付け)ることができ、印刷機上で、簡単
に、版胴20又は圧胴21に、本シート9を着装して、被洗
浄ロール22を洗浄できる。即ち、版胴20又は圧胴21に対
向した(インキ供給ロールやグラビア版シリンダー等
の)被洗浄ロール22を洗浄することができる。
【0024】具体的に述べると、図6は、フレキソ印刷
に於ける場合を示し、図6(イ)に示すように、インキ
(塗料)が、(被洗浄ロール22となる)インキ供給ロー
ルを通じて、版胴20に転移され、版胴20から(ダンボー
ル紙等の)被印刷物23に転移される。なお、圧胴21は、
版胴20に対向するよう配設され、被印刷物23を版胴20に
押圧して、被印刷物23への印刷を確実なものとする。
【0025】そして、このように構成されたフレキソ印
刷機のインキ供給ロールを被洗浄ロール22として洗浄す
る。即ち、図6(ロ)に示すように、被洗浄ロール22に
対向した版胴20に本シート9を貼り付けて、被洗浄ロー
ル22と接触回転させ、そのニップ間若しくはインキ供給
壺に低揮発性洗浄剤───例えば、フレキソクリーンス
ーパー若しくはフレキソクリーンHD(フレキソクリー
ンエンジニアリング社製品)等───を流入させて、接
触回転洗浄を行う。従って、手作業による洗浄を省くこ
とができる。
【0026】また、図7は、グラビア印刷又はグラビア
コーティングに於ける場合を示し、図7(イ)に示すよ
うに、インキが、(被洗浄ロール22となる)グラビア版
シリンダーから、直接に、被印刷物23に転移される。な
お、圧胴21は、グラビア版シリンダー(22)に対向する
よう配設され、被印刷物23をグラビア版シリンダー(2
2)に押圧して、被印刷物23への印刷を確実なものとす
る。
【0027】そして、このように構成されたグラビア印
刷機のグラビア版シリンダーを被洗浄ロール22として洗
浄する。即ち、図7(ロ)に示すように、被洗浄ロール
22に対向した圧胴21に本シート9を貼り付けて、被洗浄
ロール22と接触回転させ、そのニップ間若しくはインキ
供給壺に低揮発性洗浄剤───例えば、フレキソクリー
ンスーパー若しくはフレキソクリーンHD(フレキソク
リーンエンジニアリング社製品)等───を流入させ
て、接触回転洗浄を行う。従って、手作業による洗浄を
省くことができる。
【0028】次に、本シートの実施例として、シート段
ボール印刷機(例えば、三菱重工製のサミット100 型印
刷機)の印刷胴(即ち版胴)に本シートを巻き付け、被
洗浄ロールとなるアニロックスロールに接触させる。
【0029】そして、本シートは、0.15mmのポリエステ
ルシート(キャリヤーシート)に、7mmの洗浄層を、0.
15mmの両面テープ(粘着層)にて貼り付けて形成され、
洗浄層に低揮発性洗浄剤(例えば、フレキソクリーンス
ーパー)を十分に塗布し、又は、循環ホースに水と混合
水を機械内に循環させ、洗浄を行った。
【0030】また、従来例として、ブラシに洗浄剤を付
け手作業による洗浄か、又は、洗浄水を機械内に循環さ
せて洗浄を行った。
【0031】この結果、従来例では、洗浄時間が平均で
約40分乃至50分掛かっていたのに対し、本シートの実施
例では、約5分乃至10分で洗浄でき、洗浄時間の短縮が
図れるようになった。また、従来例では、被洗浄ロール
に洗浄ムラが出来やすく、洗浄効果が十分でなかったの
に対し、本シートの実施例では、完全に被洗浄ロールの
洗浄ができ、手作業による洗浄を省いてムラなくきれい
に洗浄できるようになった。
【0032】次に、本発明の洗浄ロールについて詳説す
ると、本ロール10は、図1と図2と図5に示すように、
多数の極細繊維体5…をブラシ毛状に有する表面層1
と、弾性層2と、を積層状に円筒状スリーブ11に巻き付
け(又は部分的に貼付し)、印刷機の版胴20又は圧胴21
と、交換して取り付けられて、版胴20又は圧胴21に対向
した被洗浄ロール22を洗浄するように構成したものであ
る。なお、本シート9で説明した符号と同一符号は同様
の構成であるので、説明を省略する。
【0033】即ち、表面層1と弾性層2を積層して成る
洗浄層3(の弾性層2の一面)を、円筒状スリーブ11の
外周面に巻き付け、継ぎ目なく(シームレスに)ロール
状に加工して、洗浄層3の外周面(即ち、表面層1)を
研磨して、本ロール10を形成する。また、洗浄層3を、
粘着両面テープ又は接着剤等で、円筒状スリーブ11に、
(部分的乃至全体的に)貼り付けてもよい。
【0034】円筒状スリーブ11は、FRP(ガラス繊維
強化プラスチック)や、CFRP(炭素繊維強化プラス
チック)、又は、ニッケル等のメタル等で形成されてい
る。
【0035】そして、この本ロール10を、フレキソ印刷
機に使用する場合は、図6(ハ)に示すように、本ロー
ル10を、空気圧又は油圧により、(図6(イ)に示す)
版胴20と交換して取り付ける。
【0036】そして、被洗浄ロール22と接触回転させ、
そのニップ間に、低揮発性若しくは無揮発性洗浄剤を添
付又はスプレーして、接触回転洗浄を行う。従って、手
作業による洗浄を省き、迅速な洗浄作業を行うことがで
きる。
【0037】また、この本ロール10を、グラビア印刷又
はグラビアコーティングの印刷機に使用する場合は、図
7(ハ)に示すように、本ロール10を、空気圧又は油圧
により、(図7(イ)に示す)圧胴21と交換して取り付
ける。
【0038】そして、被洗浄ロール22と接触回転させ、
そのニップ間に、低揮発性若しくは無揮発性洗浄剤を添
付又はスプレーして、接触回転洗浄を行う。従って、手
作業による洗浄を省き、迅速な洗浄作業を行うことがで
きる。
【0039】次に、本ロールの実施例として、ドライラ
ミネーター(例えば、岡崎機械工業製)のグラビアコー
ターの圧胴部分に採用されているスリーブ方式圧胴を、
本ロールと、空気圧により、着脱交換し、本ロールを、
被洗浄ロールとなるグラビアコーターの版シリンダーと
接触回転させた。
【0040】なお、本ロールと被洗浄ロールのニップ間
に低揮発性洗浄剤(例えば、フレキソクリーンスーパ
ー)を流し込み接触回転で洗浄を行った。
【0041】また、従来例として、圧胴と被洗浄ロール
を切り離し、被洗浄ロールにのみ直接、有機溶剤を散布
して布やブラシを用いて手作業による洗浄を行った。
【0042】この結果、従来例では、洗浄時間が平均で
約20分乃至30分掛かっていたのに対し、本ロールの実施
例では、約5分乃至10分で洗浄でき、洗浄時間の短縮が
図れるようになった。また、従来例では、被洗浄ロール
を全面均等に完全に洗浄できなかったのに対し、本ロー
ルの実施例では、被洗浄ロールのセルの中に目詰まりし
ていた接着剤等を完全に取り除くことができ、手作業に
よる洗浄を省いてムラなくきれいに洗浄できるようにな
った。
【0043】なお、本発明は、上述の実施の形態に限定
されず、本シート9を、円筒状スリーブ11に貼り付け
て、本ロール10を形成してもよく、本発明の要旨を逸脱
しない範囲で設計変更可能である。
【0044】
【発明の効果】本発明は上述の構成により次のような著
大な効果を奏する。
【0045】(請求項1によれば)本ロールを、印刷機
の版胴20又は圧胴21と、交換するだけで、版胴20又は圧
胴21に対向した被洗浄ロール22を簡単に洗浄することが
できる。このように、高額な専用の洗浄装置を設備する
ことなく安価なものとなる。また、人の手を使うことな
く洗浄でき、労力や工数を要しないと共に、洗浄液が作
業者に掛かったり、揮発する有機溶剤を吸い込んだりす
ることがなく、安全衛生上問題のないものとなる。さら
に、印刷機上で洗浄でき、短時間で、ムラなくきれいに
洗浄することができる。しかも、印刷作業の小ロット多
品点化に対応して、迅速に効果的に印刷機上で洗浄を終
えることができ、印刷機の稼働率を向上させる。また、
本ロールは、製作が簡単で、確実に、しっかりとした安
定性のあるものとなる。
【0046】(請求項によれば)本ロールを、印刷機
の版胴20又は圧胴21と、交換するだけで、版胴20又は圧
胴21に対向した被洗浄ロール22を簡単に洗浄することが
できる。このように、高額な専用の洗浄装置を設備する
ことなく安価なものとなる。また、人の手を使うことな
く洗浄でき、労力や工数を要しないと共に、洗浄液が作
業者に掛かったり、揮発する有機溶剤を吸い込んだりす
ることがなく、安全衛生上問題のないものとなる。さら
に、印刷機上で洗浄でき、短時間で、ムラなくきれいに
洗浄することができる。しかも、印刷作業の小ロット多
品点化に対応して、迅速に効果的に印刷機上で洗浄を終
えることができ、印刷機の稼働率を向上させる。また、
本ロールは、製作が簡単で、確実に、しっかりとした安
定性のあるものとなると共に、部分的貼付により、必要
な所だけの貼付で済み、コストダウンの図れるものとな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】洗浄層を示す拡大断面図である。
【図2】要部拡大断面図である。
【図3】本シートの拡大断面図である。
【図4】本シートの貼付説明を兼ねた斜視図である。
【図5】本発明の実施の一形態を示す斜視図である。
【図6】フレキソ印刷機に於ける使用説明図である。
【図7】グラビア印刷機に於ける使用説明図である。
【符号の説明】
1 表面層 2 弾性層 3 洗浄層 4 キャリヤーシート 5 極細繊維体 11 円筒状スリーブ 20 版胴 21 圧胴 22 被洗浄ロール

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の極細繊維体5…をブラシ毛状に表
    面に有する表面層1と、弾性層2と、を積層状に円筒状
    スリーブ11に巻き付け、印刷機の版胴20又は圧胴21と、
    交換して取り付けられて、該版胴20又は圧胴21に対向し
    た被洗浄ロール22を洗浄するように構成したことを特徴
    とする洗浄ロール。
  2. 【請求項2】 多数の極細繊維体5…をブラシ毛状に表
    面に有する表面層1と、弾性層2と、を積層状に円筒状
    スリーブ11に部分的に貼付し、印刷機の版胴20又は圧胴
    21と、交換して取り付けられて、該版胴20又は圧胴21に
    対向した被洗浄ロール22を洗浄するように構成したこと
    を特徴とする洗浄ロール。
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