JP3394601B2 - 車両用空気調和装置 - Google Patents

車両用空気調和装置

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JP3394601B2 JP15504194A JP15504194A JP3394601B2 JP 3394601 B2 JP3394601 B2 JP 3394601B2 JP 15504194 A JP15504194 A JP 15504194A JP 15504194 A JP15504194 A JP 15504194A JP 3394601 B2 JP3394601 B2 JP 3394601B2
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、運転モードの自動切り
換えを可能とした車両用空気調和装置に関するものであ
る。 【0002】 【従来の技術】従来、冷房モードと暖房モードの運転を
可能とした車両用空気調和装置では、TAO=Ks・T
s−Kr・Tr−Kam・Tam−Krad・Trad
+Cにより算出した目標吹出温度TAOが冷房モードと
暖房モードの夫々で設定した条件を満足するか否かを判
断し、該判断結果に基づいて運転モードの自動切り換え
を行っている。 【0003】上式中のTsは利用者により設定された設
定温度、Trは内気温度、Tamは外気温度、Trad
は日射量を温度換算した数値であり、Ksは設定温度係
数、Krは内気温度係数、Kamは外気温度係数、Kr
adは日射量係数、Cは定数でこれらには対象空間の大
きさ等に応じて適宜の実数値が選ばれる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
目標吹出温度TAOは内気温度Trを一変数として算出
された算出時点での数値、換言すれば内気温度と共に変
動する数値であるため適正な運転モードを見極めること
が難しく、例えば冷房モードの運転が実行されている状
態で設定温度を上げたときに本来冷房モードのままで運
転が行える熱負荷条件であっても暖房モードに変更され
てしまう問題点がある。また、車室内の温度Trはその
分布自体にばらつきがあり、しかも風等の外的影響を受
け易いため、温度検出器の設置位置如何では目標吹出温
度TAOの算出値にかなりの差が出る難点があり、結果
として目標吹出温度TAOに該内気温度Trの不安定影
響が強く現れる問題点がある。 【0005】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、運転モードを的確に判定
できる車両用空調装置を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、所定式により算出した温度等に
基づいて運転モードを判定するモード判定手段を備えた
車両用空気調和装置において、上記モード判定手段で用
いられる温度算出式が設定温度と内・外気温度のうちの
外気温度と日射量を温度換算した数値とを変数として含
むことを特徴としている。 【0007】請求項2の発明は、請求項1記載の車両用
空気調和装置において、温度算出式としてSTAO=K
s・Ts−Kr・Ts−Kam・Tam−Krad・T
rad+C(Ts:設定温度、Tam:外気温度、Tr
ad:日射量を温度換算した数値、Ks:設定温度係
数、Kr:内気温度係数、Kam:外気温度係数、Kr
ad:日射量係数、C:定数)を用いたことを特徴とし
ている。 【0008】請求項3の発明は、請求項2記載の車両用
空気調和装置において、モード判定手段における冷房モ
ードの判定が、STAO<Tr−aとTr>Ts+bの
条件(Tr:内気温度、a,b:定数)を満たす場合に
下されることを特徴としている。 【0009】請求項4の発明は、請求項2記載の車両用
空気調和装置において、モード判定手段における暖房モ
ードの判定が、STAO>Tr+cとTr<Ts−dと
Tam<Tsの条件(c,d:定数)を満たす場合に下
されることを特徴としている。 【0010】請求項5の発明は、請求項2記載の車両用
空気調和装置において、モード判定手段における冷房ド
ライモードの判定が、ドライスイッチがONでSTAO
<Tr−eとTr>Ts+fとTam<gの条件(e,
f,g:定数)を満たす場合に下されることを特徴とし
ている。 【0011】請求項6の発明は、請求項2記載の車両用
空気調和装置において、モード判定手段における暖房ド
ライモードの判定が、ドライスイッチがONでSTAO
>Tr+hとTam<TsとTam≧iとN<jの条件
(h,i,j:定数、N:圧縮機回転数)を満たす場合
に下されることを特徴としている。 【0012】 【作用】請求項1の発明では、モード判定の対象となる
温度が設定温度と外気温度と日射量を温度換算した数値
を変数として含む式、換言すれば内気温度を変数として
含まない式によって算出される。 【0013】請求項2の発明では、モード判定の対象と
なる温度がSTAO=Ks・Ts−Kr・Ts−Kam
・Tam−Krad・Trad+Cの式により算出され
る。他の作用は請求項1の発明と同様である。 【0014】請求項3の発明では、STAO<Tr−a
とTr>Ts+bの条件を満たす場合に冷房モードの判
定が下される。他の作用は請求項2の発明と同様であ
る。 【0015】請求項4の発明は、STAO>Tr+cと
Tr<Ts−dとTam<Tsの条件を満たす場合に暖
房モードの判定が下される。他の作用は請求項2の発明
と同様である。 【0016】請求項5の発明では、ドライスイッチがO
NでSTAO<Tr−eとTr>Ts+fとTam<g
の条件を満たす場合に冷房ドライモードの判定が下され
る。他の作用は請求項2の発明と同様である。 【0017】請求項6の発明では、ドライスイッチがO
NでSTAO>Tr+hとTam<TsとTam≧iと
N<jの条件(h,i,j:定数、N:圧縮機回転数)
を満たす場合に暖房ドライモードの判定が下される。他
の作用は請求項2の発明と同様である。 【0018】 【実施例】図1及び図2には本発明の一実施例に係る冷
媒回路とその制御回路を夫々示してある。 【0019】図1において、1は能力可変型の電動圧縮
機、2は室外熱交換器、3は第1室内熱交換器、4は第
2室内熱交換器、5,6は感熱式の第1,第2膨張弁、
7〜10は第1〜第4電磁弁、11,12は第1,第2
逆止弁、13は受液器、14はアキュムレータである。
15は車室内空調用のダクト、16は外気吸入口、17
は内気吸入口、18は吸入口用の切換ダンパ、19はベ
ント吹出口、20はフット吹出口、21はデフ吹出口、
22はベント吹出口用の開閉ダンパ、23はフット吹出
口用の開閉ダンパ、24はデフ吹出口用の開閉ダンパ、
25はエアミックスダンパ、26は電動ファンである。 【0020】圧縮機1の吐出口は第4電磁弁10を介し
て室外熱交換器2の一端口に接続され、該室外熱交換器
2の他端口は第1逆止弁11を介して受液器13の入口
に接続されている。受液器13の出口は第3電磁弁9及
び第1膨張弁5を介して第1室内熱交換器3の一端口に
接続され、該第1室内熱交換器3の他端口はアキュムレ
ータ14の入口に接続され、該アキュムレータ14の出
口は圧縮機1の吸入口に接続されている。 【0021】また、圧縮機1の吐出口は第1電磁弁7を
介して第2室内熱交換器4の一端口に接続され、該第2
室内熱交換器4の他端口は第2逆止弁12を介して受液
器13の入口に接続されている。更に、受液器13の出
口と室外熱交換器2の他端口との間には第2膨張弁6が
介装され、室外熱交換器2の一端口とアキュムレータ1
4の入口との間には第2電磁弁8が介装されている。 【0022】図2において、27はエアコンスイッチ、
28は空調温度を設定する温度設定器、29はドライス
イッチ、30はサーミスタ等から成る内気温度検出器、
31は同様の外気温度検出器、32はホトセンサ等から
成る日射量検出器、33はマイコン、34は圧縮機駆動
回路、35は電磁弁駆動回路である。 【0023】マイコン33はCPU,ROM,RAM等
を具備し、圧縮機回転数制御のプログラムの他、後に詳
述するモード判定のプログラムをROMに格納してい
る。このマイコン33はエアコンスイッチ27,温度設
定器28及びドライスイッチ29の操作信号と内気温度
検出器30,外気温度検出器31及び日射量検出器32
の検出信号に基づいて所定の信号を各駆動回路34,3
5に送出する。 【0024】圧縮機駆動回路34はマイコン33からの
回転数信号に基づいて圧縮機1の回転数を制御しその能
力を可変する。また、電磁弁駆動回路35はマイコン3
3からのモード信号に基づいて各電磁弁7〜10の開閉
を制御し冷媒サイクルの切り換えを行う。 【0025】次に、上述の空気調和装置で実行可能な運
転モードについて説明する。実施例装置は第1〜第4電
磁弁7〜10の切り換えにより、冷房,冷房ドライ,暖
房及び暖房ドライの4つのモードでの運転を可能として
いる。 【0026】冷房モードの運転は、図3に示すように第
1,第2電磁弁7,8を閉じ、且つ第3,第4電磁弁
9,10を開けた状態で圧縮機1を作動させることによ
り実行される。図4に実線矢印で示すように、圧縮機1
から吐出した冷媒は第4電磁弁10を通じて室外熱交換
器2に流れ込んで凝縮され、第1逆止弁11,受液器1
3及び第3電磁弁9を通じて第1膨張弁5及び第1室内
熱交換器3に流れ込んで蒸発し、アキュムレータ14を
通じて圧縮機1に吸入される。 【0027】つまり、同モード運転では第1室内熱交換
器3で発揮される吸熱作用を利用して車室内の冷房を行
うことができる。 【0028】冷房ドライモードの運転は、図3に示すよ
うに第1,第3,第4電磁弁7,9,10を開け、且つ
第2電磁弁8を閉じた状態で圧縮機1及び電動ファン2
6を作動させることにより実行される。図5に実線矢印
で示すように、圧縮機1から吐出した冷媒の一部分は第
4電磁弁10を通じて室外熱交換器2に流れ込んで凝縮
され、第1逆止弁11,受液器13及び第3電磁弁9を
通じて第1膨張弁5及び第1室内熱交換器3に流れ込ん
で蒸発し、アキュムレータ14を通じて圧縮機1に吸入
される。また、冷媒の残り部分は第1電磁弁7を通じて
第2室内熱交換器4に流れ込んで凝縮され、第2逆止弁
12を通過した後に上記の冷媒と合流する。 【0029】つまり、同モード運転では第1室内熱交換
器3と第2室内熱交換器4の夫々で吸熱作用と放熱作用
を発揮させ、両作用を利用してエア吹出温度を低下させ
ることなく車室内の除湿を行うことが可能であり、この
ときの温度及び除湿量を圧縮機1の吐出能力調整及びエ
アミックスダンパ25の開度調整によってコントロール
できる。また、室外熱交換器2はエアミックスダンパ2
8の開度が零(第2室内熱交換器4の空気通過量が零)
に近い条件での余剰熱量を放出し、吸熱・放熱のバラン
スを適正に保つ。 【0030】暖房モードの運転は、図3に示すように第
1,第2,第3電磁弁7,8,9を開け、且つ第4電磁
弁10を閉じた状態で圧縮機1及び電動ファン26を作
動させることにより実行される。図6に実線矢印で示す
ように、圧縮機1から吐出した冷媒は第1電磁弁7を通
じて第2室内熱交換器4に流れ込んで凝縮され、第2逆
止弁12及び受液器13を通過した後に分流され、冷媒
の一部分は第3電磁弁9を通じて第1膨張弁5及び第1
室内熱交換器3に流れ込んで蒸発し、アキュムレータ1
4を通じて圧縮機1に吸入される。また、冷媒の残り部
分は第2膨張弁6及び室外熱交換器2に流れ込んで蒸発
し、第2電磁弁8を通過した後にアキュムレータ14の
入口部分で上記の冷媒と合流する。 【0031】つまり、同モード運転では第2室内熱交換
器4で発揮される放熱作用を利用して車室内の暖房を行
えると共に、室外熱交換器2及び第1室内熱交換器3で
吸熱作用を発揮させ該第1室内熱交換器3の吸熱作用を
利用して車室内の除湿を同時に行うことが可能であり、
このときの暖房能力及び除湿量を圧縮機1の吐出能力調
整及びエアミックスダンパ25の開度調整によってコン
トロールできる。 【0032】暖房ドライモードの運転は、図3に示すよ
うに第1,第3電磁弁7,9を開け、且つ第2,第4電
磁弁8,10を閉じた状態で圧縮機1及び電動ファン2
6を作動させることにより実行される。図7に実線矢印
で示すように、圧縮機1から吐出した冷媒は第1電磁弁
7を通じて第2室内熱交換器4に流れ込んで凝縮され、
第2逆止弁12,受液器13及び第3電磁弁9を通じて
第1膨張弁5及び第1室内熱交換器3に流れ込んで蒸発
し、アキュムレータ14を通じて圧縮機1に吸入され
る。 【0033】つまり、同モード運転では第2室内熱交換
器4で発揮される放熱作用を利用して車室内の暖房を行
えると共に、第1室内熱交換器3で発揮される吸熱作用
を利用して車室内の除湿を同時に行うことが可能であ
り、このときの暖房能力及び除湿量を圧縮機1の吐出能
力調整及びエアミックスダンパ25の開度調整によって
コントロールできる。 【0034】次に、上述の空気調和装置におけるモード
判定方法について説明する。実施例装置は設定温度,外
気温度及び日射量を変数とした式、STAO=Ks・T
s−Kr・Ts−Kam・Tam−Krad・Trad
+Cにより算出された起動判定吹出温度(STAO)等
に基づいて運転モード判定が行われる。この起動判定吹
出温度STAOはマイコン33にて随時算出される。 【0035】上式中のTsは利用者により設定された設
定温度、Tamは外気温度、Tradは日射量を温度換
算した数値で、Ksは設定温度係数、Krは内気温度係
数、Kamは外気温度係数、Kradは日射量係数、C
は定数であり、従来の目標吹出温度TAOの算出式とは
2項目の変数として設定温度Tsを用いた点で異なって
いる。 【0036】ここで、モード判定に係るプログラムフロ
ーの一例を図8を参照して説明する。尚、下記条件中の
a〜jは何れも実数値で規定された定数である。 【0037】まず、エアコンスイッチ27が投入された
後はドライスイッチ29のON/OFF状態を判断する
(ステップST1,2)。 【0038】ドライスイッチ29がOFFになっている
ときは、続いてSTAO<Tr−aとTr>Ts+bの
条件が満たされているか否かを判断し、これら条件が満
たされている場合には冷房モードを選択する(ステップ
ST3〜5)。 【0039】ステップST3の条件が満たされていない
場合は、続いてSTAO>Tr+cとTr<Ts−dと
Tam<Tsとの条件が満たされているか否かを判断
し、これら条件が満たされている場合には暖房モードを
選択する(ステップST6〜9)。 【0040】一方、ステップST2でドライスイッチ2
9がONになっているときは、続いてSTAO<Tr−
eとTr>Ts+fとTam<gの条件が満たされてい
るが否かを判断し、これら条件が満たされている場合に
は冷房ドライモードを選択する(ステップST10〜1
3)。 【0041】ステップST10の条件が満たされていな
い場合は、続いてSTAO>Tr+hとTam<Tsと
Tam≧iとN(圧縮機回転数)<jの条件が満たされ
ているか否かを判断し、これら条件が満たされている場
合には暖房ドライモードを選択する(ステップST14
〜18)。また、ステップST14,15の条件が満た
されていてもステップST16,17の条件の何れかが
満たされていない場合には暖房モードを選択する(ステ
ップST18)。 【0042】ステップST1の条件が満たされていない
場合には送風モードを選択し(ステップST20)、電
動ファン26の作動により車室内への送風を実施する。 【0043】冷房,冷房ドライ,暖房,暖房ドライのモ
ード判定はエアコンスイッチ27が切られるまで継続し
て行われ、これにより現在環境に応じて運転モードが自
動的に変更される。 【0044】このように上述の車両用空調装置では、設
定温度Tsと外気温度Tamと日射量を温度換算した数
値Tradを変数とした式、換言すれば内気温度を変数
として含まない式により内気温度が設定温度Tsと同一
の温度になった場合を想定してモード判定の対象となる
起動判定吹出温度STAOを算出しているので、従来の
ように冷房モードのままで運転が行える熱負荷条件下で
暖房モードに変更されてしまうようなことがなく、適正
な運転モードを的確に判定して不用意で且つ無駄なモー
ド切り換え等を防止でき、またモード判定の対象となる
起動判定吹出温度STAOから内気温度の不安定影響を
排除できる利点がある。 【0045】また、設定温度Tsと外気温度Tamと日
射量を温度換算した数値Tradを各係数Ks,Kr,
Kam、Krad及びCにより補正しているので、判定
対象となる起動判定吹出温度STAOを正確に算出して
上記のモード判定をより的確に行える利点がある。 【0046】更にまた、各運転モード別に起動判定温度
STAO以外の温度条件を夫々用意しているので、冷房
モード,冷房ドライモード,暖房モード及び暖房ドライ
モードを混同することなく明確に区別して環境に応じた
快適な空調を実現できる。 【0047】尚、第3電磁弁9は全ての運転モードで開
放されるため、上記実施例のように4つのモード運転を
実行する場合には必ずしも必要なものではないが、暖房
モードの電磁弁切り換え状態で第3電磁弁9を閉じるよ
うにすれば、受液器13を通過した後の冷媒全てを第2
膨張弁6及び室外熱交換器2に流れ込ませて蒸発させ、
第1室内熱交換器3における吸熱作用を排除して除湿を
併用しない単純暖房モードでの運転を行うこともでき、
除湿を必要としない条件下で暖房を省エネ運転できる。 【0048】また、第2室内熱交換器4にはブラインを
循環させるようにしてもよく、図9に示すようにブライ
ン冷媒熱交換器36の冷媒路出入口を第1電磁弁7と第
2逆止弁12に接続し、該熱交換器36のブライン路出
入口を電動ポンプ37を介装した管路を介して第2室内
熱交換器4に接続すれば、冷房ドライ,暖房及び暖房ド
ライの各モード運転でブライン冷媒熱交換器36で加熱
されたブライン39をポンプ37によって循環させて該
熱交換器36で放熱作用を発揮させることもできる。 【0049】更に、図9の冷媒回路に第2室内熱交換器
4に送り込まれるブラインを加熱する補助熱源、例えば
ブライン冷媒熱交換器36内のブライン路に電熱ヒータ
等の補助熱源38を配置、或いは第2室内熱交換器4の
ブライン流入管路に電熱ヒータや燃焼器等の補助熱源3
9を付設すれば、これら補助熱源38,39によってブ
ラインを加熱して第2室内熱交換器4における放熱量不
足を補って能力向上を図ることができ、また外気温度が
低く冷媒回路が正常に作動しない場合や圧縮機1の作動
が強制的に停止された場合でも加熱ブラインの循環だけ
で暖房を簡易的に行う簡易暖房モードを実行することが
できる。 【0050】更にまた、実施例中の電磁弁は流量制御可
能なものであってもよく、この場合には各弁の流量制御
により室外熱交換器及び両室内熱交換器の吸・放熱量を
夫々コントロールすることができる。また、両逆止弁は
流れ方向を制御できるものであれば開閉弁や流量制御弁
で代用してもよい。 【0051】以上、本発明は実施例に記載した装置に限
らず、少なくとも冷房モードと暖房モードの運転を可能
とした車両用空気調和装置であれば種々適用でき同様の
効果を得ることができる。 【0052】 【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
よれば、設定温度と外気温度と日射量を温度換算した数
値を変数とした式、換言すれば内気温度を変数として含
まない式により内気温度が設定温度と同一の温度になっ
た場合を想定してモード判定の対象となる温度を算出し
ているので、従来のように冷房モードのままで運転が行
える熱負荷条件下で暖房モードに変更されてしまうよう
なことがなく、適正な運転モードを的確に判定して不用
意で且つ無駄なモード切り換え等を防止でき、またモー
ド判定の対象となる温度から内気温度の不安定影響を排
除できる。 【0053】請求項2の発明によれば、設定温度と外気
温度と日射量を温度換算した数値を各係数及び定数によ
り補正しているので、判定対象となる温度を正確に算出
して上記のモード判定をより的確に行える。他の効果は
請求項1の発明と同様である。 【0054】請求項3乃至6の発明によれば、運転モー
ド別に起動判定温度以外の温度条件を夫々用意している
ので、各モードをより的確に判定して環境に応じた快適
な空調を実現できる。他の効果は請求項2の発明と同様
である。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る車両用空気調和装置の冷媒回路を
示す図 【図2】本発明に係る車両用空気調和装置の制御回路を
示す図 【図3】各運転モードの電磁弁切り換え状態を示す図 【図4】冷房モードの冷媒サイクルを示す図 【図5】冷房ドライモードの冷媒サイクルを示す図 【図6】暖房モードの冷媒サイクルを示す図 【図7】暖房ドライモードの冷媒サイクルを示す図 【図8】モード判定のプログラムフローを示す図 【図9】冷媒回路の他の例を示す図 【符号の説明】 1…圧縮機、2…室外熱交換器、3…第1室内熱交換
器、4…第2室内熱交換器、5…第1膨張弁、6…第2
膨張弁、7…第1電磁弁、8…第2電磁弁、9…第3電
磁弁、10…第4電磁弁、11…第1逆止弁、12…第
2逆止弁、33…マイコン、34…圧縮機駆動回路、3
5…電磁弁駆動回路、36…ブライン冷媒熱交換器、3
7…ポンプ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤田 俊彦 群馬県伊勢崎市寿町20番地 サンデン株 式会社内 (56)参考文献 特開 平4−92710(JP,A) 特開 平2−141323(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 所定式により算出した温度等に基づいて
    運転モードを判定するモード判定手段を備えた車両用空
    気調和装置において、 上記モード判定手段で用いられる温度算出式が設定温度
    内・外気温度のうちの外気温度と日射量を温度換算し
    た数値とを変数として含む、 ことを特徴とする請求項1記載の車両用空気調和装置。
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