JP3394459B2 - 蝶 番 - Google Patents

蝶 番

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JP3394459B2
JP3394459B2 JP30945898A JP30945898A JP3394459B2 JP 3394459 B2 JP3394459 B2 JP 3394459B2 JP 30945898 A JP30945898 A JP 30945898A JP 30945898 A JP30945898 A JP 30945898A JP 3394459 B2 JP3394459 B2 JP 3394459B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、公衆ト
イレ等における扉装置に用いられる蝶番、特に、グラビ
ティ蝶番と称される蝶番に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10は、従来のこの種の蝶番1が用い
られた扉装置を示したものである。この扉装置は、側板
W(躯体)と扉Dとを備えており、扉Dは、蝶番1によ
って側板Wに回動可能に連結されている。蝶番1は上下
一対の接続部材2,3を備えている。下側の接続部材3
(第1の接続部材)は、下端が閉じた筒状をなし、側板
Wに固定されている。この接続部材3に、筒状をなすカ
ム部材5(第1のカム部材)と軸6の下端部(基端部)
とが挿入固定されている。軸6の上端部は、カム部材5
を貫通して上方に突出している。
【0003】一方、上側の接続部材2(第2の接続部
材)は、上端が閉じた筒状をなす本体部2aと、この本
体部2aの一側部外面から接線方向に延びる羽根部2b
とを一体に有し、羽根部2bが扉Dに固定されている。
本体部2aの内部には、筒状をなすカム部材4(第2の
カム部材)が挿入固定されており、このカム部材4に上
記軸6の上端部が回動自在に挿入されている。これによ
って、接続部材2が接続部材3に回動可能に連結され、
ひいては、扉Dが側板Wに回動可能に連結されている。
【0004】カム部材4の下面、およびカム部材5の上
面は、カム面4a,5aになっており、両カム面4a,
5aが互いに突き当たっている。これによって、扉Dを
開くと、上側のカム部材4が下側のカム部材5により押
し上げられ、扉Dが上昇する。開いた扉Dを放すと、上
側のカム部材4が、扉Dの重みで押し下げられつつ下側
のカム部材5によって回転させられ、扉Dが下降しなが
ら閉ざされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来構造では、
側板と扉との配置が左右逆になると同一の蝶番を使用す
ることができなくなるという問題があった。すなわち、
上記の扉装置は、側板Wが左側に、扉Dが右側にそれぞ
れ配置されているが、側板Wを右側に、扉Dを左側に配
置した扉装置を構成する場合には、図11に示すよう
に、上記蝶番1の上側の接続部材2を軸6の回りに18
0度回転させて、羽根部2bを左側に向ける必要があ
る。しかし、そうすると、羽根部2bが、本体部2aの
ほぼ直径分だけ側板Wから離れてしまう。そのため、側
板Wと扉Dとを一平面上に配置できなくなり、側板Wと
扉Dとの間に大きな隙間が生じてしまう。したがって、
実用に供することができない。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、一端面に第1のカム装着孔が形成された
軸状をなす第1の接続部材と、一端面に第2のカム装着
孔が形成された軸状をなす本体部、及びこの本体部の一
側部外面から接線方向に延びる羽根部が形成された第2
の接続部材とを備え、上記第1の接続部材が躯体又は扉
の一方に上記第1のカム装着孔の軸線を上下方向に向け
た状態で取り付けられ、上記第2の接続部材の羽根部
が、躯体又は扉の他方に上記第2のカム装着孔を上記第
1のカム装着孔と上下に対向させた状態で取り付けら
れ、上記第1及び第2のカム装着孔には、第1、第2の
カム部材がそれぞれ回動不能に挿入され、各カム部材の
上下に対向する端面には、上記第1及び第2の接続部材
をその正逆方向への回動に連動して上下方向へ相対移動
させるカム面が形成された蝶番において、上記第2のカ
ム部材を上記第2のカム装着孔に対して挿脱可能とし、
上記第2の接続部材の本体部の他端面に上記第2のカム
部材が挿脱可能に、かつ回動不能に挿入される第3のカ
ム装着孔を形成し、上記第2のカム装着孔と上記第3の
カム装着孔とが、上記第2の接続部材の本体部を上下に
貫通する貫通孔の一端部側と他端部側とによってそれぞ
れ提供されており、上記本体部の軸線方向の中央部に、
上記第2カム部材の抜け止めねじ用のねじ孔が形成され
ていることを特徴とする。
【0007】ここで上記貫通孔の一端部側すなわち第
2のカム装着孔の内周面に、上記本体部の一端面から軸
線方向に延びる第1の溝を形成し、上記貫通孔の他端部
側すなわち第3のカム装着孔の内周面に、上記本体部の
他端面から軸線方向に延びる第2の溝を形成し、上記第
2のカム部材の外周面に、上記第1、第2の溝に嵌め込
み可能な凸部を設けるのが望ましい。
【0008】さらに、上記第1の接続部材に、上記第
1、第2のカム部材を貫通する軸の基端部を圧入にて
入固定し、この軸に、上記第1のカム部材を周方向の位
置を調節可能に嵌合するのが望ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
1〜図9を参照して説明する。図2は、本発明が適用さ
れた公衆トイレの扉装置S1を示したものである。扉装
置S1は、図2(a)に示すように、トイレの内部から
見たとき、左側に側板W(躯体)が、右側に扉Dがそれ
ぞれ配置されている。扉Dの閉状態において、側板Wと
扉Dとは、一平面上に配置されている(図4参照)。
【0010】扉Dは、3個の蝶番10,10’,10’
によって側板Wに回動可能に連結されている。一番下側
の蝶番10が、本発明に係る蝶番であり、この蝶番10
の作用によって扉Dが常に閉位置に復帰しようとする。
一方、蝶番10’は、扉Dを側板Wに単に回動可能に連
結するためのものである。
【0011】まず、本発明に係る蝶番10について説明
すると、蝶番10は上下一対の接続部材11,12を備
えている。下側の接続部材12(第1の接続部材)は、
上下に延びる軸状をなし、側板Wに固定されている。す
なわち、図3に示すように、側板Wには貫通孔Waが形
成されており、この貫通孔Waの一端側(トイレ内部
側)に、接続部材12の裏面に設けた凸部12cが嵌め
込まれ、貫通孔Waの反対側に取付プレート20のボス
21が嵌め込まれている。そして、接続部材12を貫通
したボルト30がボス21にねじ込まれており、ボルト
30を締め付けることにより、接続部材12と取付プレ
ート20とが側板Wに固定されている。
【0012】図1および図3に示すように、下側の接続
部材12の上端面(一端面)には、下方に延びる断面円
形の大径孔12d(第1のカム装着孔)が形成され、こ
の大径孔12dの底面には、それよりも小さな断面円形
の小径孔12eが、大径孔12dと同心に形成されてい
る。小径孔12eには、軸15の下側部に形成されたセ
レーション部15aが圧入固定されている。このセレー
ション部15aの上端部は、大径孔12d内に突出して
いる。
【0013】上記大径孔12dには、円筒形状をなす軸
受部材14(第1のカム部材)が嵌め込まれている。軸
受部材14は、軸15によって貫通されている。軸受部
材14は、大径孔12dおよび軸15から上方へ引き抜
き可能であるが、その下端部に形成されたセレーション
孔部14cが軸15のセレーション部15aに嵌合する
ことにより、軸15に回転不能に連結されている。しか
も、軸受部材14は、セレーション孔部14cのセレー
ションのピッチ毎に周方向の位置を調節することができ
る。
【0014】軸受部材14の中途部の外周面には鍔14
bが設けられている。この鍔14bが接続部材12の上
端面に突き当たり、軸受部材14の鍔14bから上側が
接続部材12から突出している。この軸受部材14の上
端面が、カム面14aになっている。
【0015】図4に示すように、上側の接続部材11
(第2の接続部材)は、上下に延びる断面略四角形の軸
状をなす本体部16と、この本体部16の一側部外面か
ら接線方向に延びる羽根部17とを一体に有している。
羽根部17には孔17aが形成されている。この孔17
aを扉Dの貫通孔Daに一致させ、扉Dの貫通孔Daの
反対側から取付プレート22のボス23を挿入し、この
ボス23に羽根部17の孔17aから挿入したボルト3
1をねじ込むことによって、接続部材11が扉Dに固定
されている。羽根部17と扉Dとの間には、スペーサ1
9が挟まれている。孔17aの両端部には、座ぐり17
b,17cがそれぞれ形成されており、ボルト31の頭
部31aが、一方の座ぐり17bに入りこんでいる。
【0016】図1および図3に示すように、本体部16
には、下端面(一端面)から上端面(他端面)まで貫通
する断面円形の貫通孔16Aが形成されており、この貫
通孔16Aの下端開口から中途部までが下側の(第2
の)カム装着孔16aとして提供され、中途部から上端
開口までが上側の(第3の)カム装着孔16bとして提
供されている。
【0017】下側のカム装着孔16aの内周面には、本
体部16の下端面から軸線方向に延びる2つの第1の溝
16c,16dが形成されている。これら溝16c,1
6dは、互いに周方向に180度離れて配置されてい
る。同様に、上側のカム装着孔16bの内周面には、本
体部16の上端面から軸線方向に延びる2つの第2の溝
16e,16fが形成されている。これら第2の溝16
e,16fは、第1の溝16c,16dと同一形状同一
寸法を有し、溝16eは溝16dと、溝16fは溝16
cと、それぞれ周方向において同一位置に配置されてい
る。
【0018】下側のカム装着孔16aには、円筒形状を
なす軸受部材13(第2のカム部材)が挿入されてい
る。軸受部材13の外周面には、凸部13b,13cが
周方向に180度離れて2つ設けられている。図5に示
すように、これらの凸部13b,13cが本体部16の
第1の溝16c,16dにそれぞれ嵌め込まれている。
これによって、軸受部材13が本体部16に回転不能に
連結されている。また、凸部13b,13cが、溝16
c,16dの奥側の端部に突き当たることによって、軸
受部材13の軸方向位置が決定されている。図1および
図6に示すように、軸受部材13の外周面には、軸線方
向に延びる微小な断面三角形状の突条13dが、周方向
に複数設けられており、この突条13dが、カム装着孔
16aの内周面に弾性をもって圧接している。これによ
って、軸受部材13のガタつきが防止されている。
【0019】また、図1および図5に示すように、本体
部16の軸線方向の中央部には、ねじ孔16gが形成さ
れている。このねじ孔16gにねじ込まれたねじ32を
締め付けることにより、軸受部材13が抜け止めされて
いる。勿論、ねじ32をゆるめると、軸受部材13をカ
ム装着孔16aから引き抜くことができる。引き抜いた
軸受部材13は、その凸部13b,13cを第2の溝1
6e,16fに嵌め込むことによって、上側のカム装着
孔16bに入れ替えることも可能である。
【0020】上側のカム装着孔16bにはキャップ18
が嵌め込まれ、カム装着孔16bの上端開口が塞がれて
いる。このキャップ18は、取り外し可能であり、下側
のカム装着孔16aにも取り付けることができる。
【0021】軸受部材13には、軸15の上端部が回動
可能に挿入されている。これによって、上側の接続部材
11が下側の接続部材12に回動可能に連結され、ひい
ては、扉Dが側板Wに回動可能に連結されている。
【0022】軸受部材13の下端面は、カム面13aに
なっている。このカム面13aは、軸受部材14のカム
面14aに突き当たっている。カム面13a,14a
は、従来の蝶番のカム面と同様に、扉Dをその開操作に
伴って上昇させ(図5)、開かれた扉Dを下降させつつ
元の閉位置に復帰させる作用を有する。扉装置S1にお
いては、扉Dの開操作に伴って軸受部材13が上から見
て時計回りに回転することによって、カム面13a,1
4aが上記の作用を奏することになるが、軸受部材13
が元の閉位置から反時計回りに回転したとしても、カム
面13a,14aは、全く同じ作用を奏する。
【0023】図2に示した扉装置S1の上側と中央の蝶
番10’,10’は、本発明に係る蝶番10の軸受部材
13,14に相当する軸受部材13’,14’にカム面
が形成されておらず、これら軸受部材13’,14’の
互いに対向する端面が平坦になっている点を除き、本発
明に係る下側の蝶番10と同一構成になっている。
【0024】上記のように構成された本発明に係る蝶番
10は、トイレの内部から見て側板Wが左側に、扉Dが
右側に互いに同一平面上に配置された扉装置S1にだけ
ではなく、図7(b)に示すように、側板Wを右側に、
扉Dを左側に互いに同一平面上に配置した扉装置S2に
も適用することができる。すなわち、蝶番10は、上述
したように、軸受部材13を下側のカム装着孔16aか
ら引き抜き上側のカム装着孔16bに入れ替え可能であ
る。入れ替えの際は、図1において軸受部材13のカム
面13aを上にして、凸部13bを溝16eに嵌め、凸
部13cを溝16fに嵌める。また、下側のカム装着孔
16aには、キャップ18を嵌める。そして、上側の接
続部材11を上下にひっくり返し、軸受部材13に軸1
5の上端部を挿入する。すると、図7(a)および同図
(b)の実線で示すように、カム面13a,14aによ
って、羽根部17が、扉装置S1に適用した場合(図7
(b)において仮想線で示す。)と同一平面上で反対側
(左側)を向く。この羽根部17を扉Dと連結し、下側
の接続部材12を側板Wに連結する。これによって、扉
装置S1を左右反転させた扉装置S2を構成することが
できる。
【0025】上側と中央の蝶番10’,10’も、カム
面が無い点を除き蝶番10と同一構成であるので、それ
らの接続部材11を上下にひっくり返す等、上記蝶番1
0と同様の操作を行うことにより、上記扉装置S2に適
用することができる。
【0026】図8に示すように、蝶番10は、側板Wと
扉Dとがずれて配置された扉装置S3にも適用すること
ができる。この場合、羽根部17が扉Dにおけるトイレ
の外部を向く面にボルト31で固定されている。ボルト
31の頭部31aは、扉装置S1,S2の場合とは反対
側の座ぐり17cに入り込んでいる。この扉装置S3の
側板Wと扉Dとの間隔は、羽根部17の厚さより若干大
きい程度である。
【0027】扉装置S3においては、蝶番10が上記扉
装置S1の場合と同じに組み立てられており、側板Wが
左側に、扉Dが右側に配置されている。これに対して、
蝶番10を図7(a)のように組み立て直すと、図9に
示すように、扉装置S3を左右反転させた扉装置S4、
すなわち、側板Wが右側に、扉Dが左側に互いにずれて
配置された扉装置S4を構成することができる。この扉
装置S4の側板Wと扉Dとの隙間は、扉装置S3と同様
に、羽根部17の厚さより若干大きい程度であり、開き
過ぎることはない。同様にして、蝶番10’について
も、扉装置S3,S4に適用できることは言うまでもな
い。
【0028】これら扉装置S1〜S4においては、蝶番
10のカム面13a,14aによって扉Dが常に閉じ位
置に復帰しようとするが、扉Dが復帰する元の位置は、
軸受部材13,14のカム面13a,14aどうしが全
面接触しようとする向きで決定される。したがって、下
側の軸受部材14が軸15のセレーション部15aと噛
み合う向きを変えることによって、扉Dの元の位置を変
えることができる。例えば、軸受部材14の向きを図4
において時計方向へ45度回した角度に変更すると、扉
Dを常時45度開いた状態にしておくことができる。
【0029】本発明は、上記実施の形態に限られず、適
宜変更可能である。例えば、扉装置S1〜S4は、いず
れもトイレの内側に向けて扉Dを開操作する内開きの扉
装置であるが、これをそのまま水平に180度回転させ
ると、トイレの外側に向けて扉Dを開操作する外開きの
扉装置を構成することができる。また、接続部材11の
羽根部17を側板Wに連結し、接続部材12を扉Dに連
結することにしてもよい。軸受部材13,14自体を軸
15の代わりにし、これら軸受部材13,14によって
上下の接続部材11,12が回転自在に連結されるよう
にしてもよい。接続部材11の第2、第3のカム装着孔
16a,16bどうしは連通していなくてもよい。
【0030】軸受部材13の凸部13b,13cは、い
ずれか1つのみ設けることにしてもよい。その場合、カ
ム装着孔16aの第1の溝16c,16dとカム装着孔
16bの第2の溝16e,16fとは、それぞれいずれ
か1つのみあればよい。カム装着孔16aにおいて第1
の溝16cを残す場合は、それと180度離れてカム装
着孔16bに配置された第2の溝16eを残し、反対
に、第1の溝16dを残す場合は、第2の溝16fを残
すとよい。そうすると、軸受部材13を上側のカム装着
孔16bに入れ替え、接続部材11を上下にひっくり返
すと、軸受部材13自体はひっくり返す前と同じ方向を
向く。これによって、例えば、扉装置S1の扉Dが側板
Wに対して常に所定角度をなして開くようになっていた
とすると、それを左右反転させた扉装置S2において
も、扉Dを上記所定角度と同じ角度だけ開いた状態にさ
せることができる。
【0031】扉Dが復帰しようとする元の位置を変える
には、例えば、軸受部材13の外周面に凸部13b,1
3cに代えてセレーション部を設け、カム装着孔16
a,16bに溝16c〜16fに代えてセレーション孔
部を設けることによって、上側の接続部材11に対する
軸受部材13の向きを変えることができるようにしても
よい。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明では、第2の接続部材の本体部の他端面にも第3のカ
ム装着孔が形成されているので、この第3のカム装着孔
に第2のカム部材を入れ替え、第2の接続部材を上下に
ひっくり返すことによって、羽根部をひっくり返す前の
状態に対して同一平面上で反対側に向けた状態にするこ
とができる。これによって、躯体と扉との配置が左右反
転した扉装置にも適用することができる。また、第2の
接続部材の本体部に貫通孔を形成すれば、第2、第3の
カム装着孔を形成したことになるので、第2の接続部材
の製造が容易になる。さらに、第2のカム部材の長さを
本体部の長さの半分より大きくすることができるので、
第2のカム部材を本体部に確実に挿入固定できる。
【0033】請求項に係る発明では、第2のカム部材
を第2の接続部材に容易に位置決めし、回転不能に連結
することができる。請求項に係る発明では、第1の接
続部材に挿入されるカム部材の角度を変えることができ
るので、扉が復帰しようとする元の向きを設定変更する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示し、蝶番を分解した
正面断面図である。
【図2】(a) 本発明が適用された公衆トイレの扉装
置を、扉が閉じた状態でトイレの内側から見た図であ
る。 (b) (a)の状態の扉装置を、トイレの外側から見
た図である。
【図3】図2(a)のA−A線に沿う側面断面図であ
る。
【図4】図2(a)のB−B線に沿う平面断面図であ
る。
【図5】図3において、扉を90度開いた状態の図であ
る。
【図6】上側の接続部材に対応するカム部材の外周部を
拡大した平面断面図である。
【図7】(a) 上記蝶番を、上側の接続部材を上下に
ひっくり返した状態で示す正面図である。 (b) (a)の状態の蝶番を、図1〜図5の扉装置の
側板と扉の配置を左右反転させた扉装置に適用した平面
図である。
【図8】上記蝶番を、側板と扉とがずれて配置された扉
装置に適用した平面図である。
【図9】上記蝶番を、図8の扉装置の側板と扉の配置を
左右反転させた扉装置に適用した平面図である。
【図10】(a) 従来の扉装置の平面図である。 (b) 上記従来の扉装置の側面断面図である。 (c) 上記従来の扉装置の正面図である。
【図11】図10の上側の接続部材を軸の回りに180
度回転させた場合、側板と扉との隙間が大きくなること
を解説する平面図である。
【符号の説明】
W 側板(躯体) D 扉 10 蝶番 11 上側の接続部材(第2の接続部材) 12 下側の接続部材(第1の接続部材) 12d 大径孔(第1のカム装着孔) 13 軸受部材(第2のカム部材) 13b,13c 凸部 14 軸受部材(第1のカム部材) 15 軸 16 本体部 16a 下側のカム装着孔(第2のカム装着孔) 16b 上側のカム装着孔(第3のカム装着孔) 16c,16d 第1の溝 16e,16f 第2の溝 17 羽根部
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭58−162969(JP,U) 実開 昭63−27676(JP,U) 実開 平6−54878(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05F 1/00 E05D 5/00 - 7/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端面に第1のカム装着孔が形成された
    軸状をなす第1の接続部材と、 一端面に第2のカム装着孔が形成された軸状をなす本体
    部、及びこの本体部の一側部外面から接線方向に延びる
    羽根部が形成された第2の接続部材とを備え、 上記第1の接続部材が躯体又は扉の一方に上記第1のカ
    ム装着孔の軸線を上下方向に向けた状態で取り付けら
    れ、 上記第2の接続部材の羽根部が、躯体又は扉の他方に上
    記第2のカム装着孔を上記第1のカム装着孔と上下に対
    向させた状態で取り付けられ、 上記第1及び第2のカム装着孔には、第1、第2のカム
    部材がそれぞれ回動不能に挿入され、各カム部材の上下
    に対向する端面には、上記第1及び第2の接続部材をそ
    の正逆方向への回動に連動して上下方向へ相対移動させ
    るカム面が形成された蝶番において、 上記第2のカム部材を上記第2のカム装着孔に対して挿
    脱可能とし、 上記第2の接続部材の本体部の他端面に上記第2のカム
    部材が挿脱可能に、かつ回動不能に挿入される第3のカ
    ム装着孔を形成し、 上記第2のカム装着孔と上記第3のカム装着孔とが、上
    記第2の接続部材の本体部を上下に貫通する貫通孔の一
    端部側と他端部側とによってそれぞれ提供されており 上記本体部の軸線方向の中央部に、上記第2のカム部材
    の抜け止めねじ用のねじ孔が形成されていることを特徴
    とする蝶番。
  2. 【請求項2】 上記貫通孔の一端部側すなわち第2のカ
    ム装着孔の内周面に、上記本体部の一端面から軸線方向
    に延びる第1の溝を形成し、 上記貫通孔の他端部側すなわち第3のカム装着孔の内周
    面に、上記本体部の他端面から軸線方向に延びる第2の
    溝を形成し、 上記第2のカム部材の外周面に、上記第1、第2の溝に
    嵌め込み可能な凸部を設けたことを特徴とする請求項
    に記載の蝶番。
  3. 【請求項3】 上記第1の接続部材には、上記第1、第
    2のカム部材を貫通する軸の基端部が圧入にて挿入固定
    されており、この軸に、上記第1のカム部材を、周方向
    の位置を調節可能に嵌合させたことを特徴とする請求項
    1または2に記載の蝶番。
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