JP2813945B2 - 便座のスローダウン機構 - Google Patents

便座のスローダウン機構

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JP2813945B2 JP16416693A JP16416693A JP2813945B2 JP 2813945 B2 JP2813945 B2 JP 2813945B2 JP 16416693 A JP16416693 A JP 16416693A JP 16416693 A JP16416693 A JP 16416693A JP 2813945 B2 JP2813945 B2 JP 2813945B2
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伸雄 曽我部
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株式会社イナックス
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、便座をゆっくりと閉
止させるためのスローダウン機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来、便座の急激な閉止を
防ぐために便器のヒンジ部にはガバナ式,摩擦式,オイ
ル式等のスローダウン機構が設けれらているが、便座を
起立させた時の節度感が得られないため、この節度感を
得るためのコンパクトな自立機構の出現が望まれてい
た。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の問題
点に鑑み案出したものであって、構造が簡単で小スペー
ス化された自立機構を有するスローダウン機構を提供せ
んことを目的とし、その要旨は、便器のヒンジ部に設け
られたスローダウン機構本体を構成するケース内には内
環が回動可能に設けられ、該内環には便座側から取付軸
が挿入嵌合されているとともに、前記ケースの裏面には
蓋板が被せられ、該蓋板の外側には、前記内環に連結さ
れて、前記便座の開閉により前記取付軸を介し内環とと
もに回動する両端部に係止片が形成された回動板が配設
され、該回動板の外側には、前記ケースの裏面に固定さ
れて、前記便座の起立状態時に回動板の係止片をボール
を介し前記蓋板側へ押圧する板バネが設けられているこ
とである。
【0004】
【作用】スローダウン機構本体の裏面には回動板が配設
され、この回動板をボールを介し挟圧する板バネが設け
られており、回動板と板バネの簡単な構造によりスロー
ダウン機構本体の裏面に小スペースで設置して、便座の
起立時に回動板をボールを介し板バネで挟圧して、便座
の起立状態を節度感のあるものとすることができる。
【0005】
【実施例】次に本発明の一実施例を図1〜図6を参照し
て説明する。図1に分解斜視図で示したスローダウン機
構1は、便座取付軸2と、該便座取付軸2が相対回転可
能に挿通される中空の便蓋取付軸3と、これらが挿通嵌
合されるスローダウン機構本体4とからなっている。
【0006】図2に示すように、スローダウン機構本体
4は、外環5と、該外環5に前後方向からそれぞれ嵌合
された内環6及び7とを有しており、これらを図1に示
すようにケース8内に組付けた構造となっている。内環
6及び7はそれぞれ外環5に対し摺動回転可能となって
おり、内環6は対応する外環5の部分5aとにより便座
スローダウン部9を構成し、一方、内環7は対応する外
環5の部分5bとにより便蓋スローダウン部10を構成
している。
【0007】外環5の部分5a及び5bの内周部には直
径方向に対向する部位に一対の突条11,11がそれぞ
れ形成され、これらの先端部が対応する内環6もしくは
内環7に摺接している。すなわち、内環6と外環5の部
分5aとの間及び内環7と外環5の部分5bとの間には
突条11,11により互いから仕切られた一対の半環状
空間が形成されており、これらの半環状空間にはオイル
が充填されて、外環5に対する内環6及び7の回動抵抗
が与えられている。また、内環6及び7の外周部には直
径方向に対向する部位に一対の突片12,12(図は一
方のみを示す)がそれぞれ形成されており、これらは内
環6及び7の回転時において対応する突条11,11に
係止され、回動範囲を180゜以内に規制している。な
お、上記のオイルを充填した便座スローダウン部9及び
便蓋スローダウン部10の両半環状空間は図1に示すケ
ース8の前後端に取り付けられる蓋板15,15により
それぞれ外側から塞がれる。
【0008】図3に示すように、便座取付軸2の一端は
便蓋取付軸3を貫通してこれを越えて突出し、便座スロ
ーダウン部9の内環6に嵌合される。一方、便蓋取付軸
3の一端は便蓋スローダウン部10の内環7に嵌合され
る。ここで、便座取付軸2の他端には同図3に示すよう
に、便蓋取付軸3の後端面に当接係止されるべく大径部
2aが形成されており、また便蓋取付軸3の他端には便
蓋スローダウン部10の内環7の後端面に当接係止され
るべく同様に大径部3aが形成されている。
【0009】ここで、上記した便座取付軸2の一端及び
便蓋取付軸3の一端は図1に示したように、直径方向に
対向する側に面取部2b,2b及び3b,3b(図は何
れも一方のみを示す)が形成された小判形の外形形状を
有し、上記内環6及び内環7の嵌合穴6a,7a(図2
参照)もこれらに対応した小判形に形成されているの
で、内環6及び内環7はそれぞれ便座取付軸2及び便蓋
取付軸3と一体で回転可能となっている。
【0010】すなわち、便座取付軸2と便蓋取付軸3と
はスローダウン機構本体4とから同軸で同方向に延び、
スローダウン機構本体4には便座スローダウン部9と便
蓋スローダウン部10が前後方向に一体で備えられてい
る。このため、スローダウン機構1は構造が非常にコン
パクトとなり、また、便器側のヒンジ部の一方もしくは
一箇所に設けるだけで便座と便蓋の両方のスローダウン
が可能となるので、種々のヒンジ構造に適用でき、その
適用例を図5〜図7に示す。
【0011】図5の例では、便器本体側Aのヒンジ部B
1,B1が便蓋Cに向かう突出部Gにおいてその左右両
端に設けられており、スローダウン機構1は一方のヒン
ジ部B1に設けられ、概略で示した便座取付軸2及び便
蓋取付軸3は便蓋Cの突出部Gに隣接する部分に向けて
外側に突出している。
【0012】図6の例では、便器本体側Aのヒンジ部B
2,B2が左右両端部において便蓋Cに向けて突出して
おり、スローダウン機構1は一方のヒンジ部B2に設け
られ、概略で示した便座取付軸2及び便蓋取付軸3は便
蓋Cの隣接する部分に向けて内側に突出している。
【0013】また、上記実施例では便座取付軸2及び便
蓋取付軸3はスローダウン機構本体4から同方向に突出
するものとしたが、これらはそれぞれ便座スローダウン
部9と便蓋スローダウン部10側から互いに逆方向に突
出させることもでき、このような構造を採用した例が図
7に示してある。図7の例では、便器本体側Aのヒンジ
部B3,B3が左右両端部よりも若干内側において便蓋
Cに向けて突出しており、スローダウン機構1は一方の
ヒンジ部B3に設けられ、概略で示した便座取付軸2及
び便蓋取付軸3は便蓋Cの隣接する部分に向けてそれぞ
れ内側及び外側に向けて突出している。
【0014】なお、図1及び図3に示すように、前記便
座取付軸2の大径部2a側の小径部外周には所定間隔で
本例では3本のリング溝2c,2c,2cが窪み状に形
成されたものとなっており、また前記便蓋取付軸3の大
径部3aの外周にも所定間隔で3本のリング溝3c,3
c,3cが形成されたものとなっている。このリング溝
2c,3cは、取付軸2,3を伝わってスローダウン機
構本体4側へ流入しようとする薬品等の流れを阻止する
ために形成されたものであり、便座または便蓋は洗浄剤
等の薬品により洗浄されることが多いため、この洗浄時
に薬品等が取付軸2,3を伝わってもリング溝2c,3
cで流れが止められるため、スローダウン機構本体4内
には薬品が流入することがなく、薬品によりスローダウ
ン機構本体4を構成する前記内環6,7等の内部機能部
材が損傷を受けることがない。
【0015】なお、図3に示すようにリング溝2c内に
はオーリングOを外嵌させて、便蓋取付軸3の内周面と
便座取付軸2の外周面間のシール性を確保するように構
成することもでき、またさらに図1及び図3に示すよう
に便蓋取付軸3の大径部3aから隙間をおいてリブ3d
を外周に突出形成させて、このリブ3dにより薬品のス
ローダウン機構本体4側への流入をより確実に阻止する
こともできる。
【0016】次に、図4にはスローダウン機構本体4の
ケース8の裏側の斜視図と、この裏側に取付けられる自
立機構部14の分解図を示す。ケース8の裏面には蓋板
15が被せられており、この蓋板15のコーナー部には
ネジ孔16,16が形成されており、また、この蓋板1
5の外側には回動可能に回動板17が配設され、この回
動板17の両端部には係止片17a,17aが形成され
ている。この回動板17は前記内環6に連結状に取付け
られたものであり、内環6の回動と共に回動するもので
ある。すなわち、便座が便座取付軸2の大径部2aに固
定されるため、便座の開閉に伴い便座取付軸2が回動す
ると、これに伴って内環6が回動するが、この内環6の
回動と共に回動板17が回動するように構成されてい
る。
【0017】前記ネジ孔16,16にはビス等を介し板
バネ18が取付けられるものであり、板バネ18は、中
央に中央孔18cを形成した押圧弾性部18aの両端側
に突出状に固定片18b,18bが段差状に一体形成さ
れており、各固定片18b,18bにはそれぞれ前記ネ
ジ孔16,16と整合するネジ孔18e,18eが形成
されている。また、前記押圧弾性部18aの中央孔18
cの両側部には一対のボール孔18d,18dが形成さ
れている。
【0018】この板バネ18の内側には樹脂製等で形成
した保持板20が配設され、この保持板20は中央部に
前記中央孔18c内に装着可能に折り曲げられた折片2
0a,20aが形成されており、その外側には前記ボー
ル孔18d,18dと整合するボール孔20b,20b
が形成されたものとなっており、板バネ18とこの保持
板20間には鋼製のボール19,19が各ボール孔18
d,20bに挟まれた状態で配設されており、ビスをネ
ジ孔18eに通しネジ孔16にねじ込んで板バネ18を
ケース8の裏面に固定すると、図3の断面図で示すよう
に板バネ18の押圧弾性部18aのバネカによりボール
19,19は板15側へ押圧された状態となる。
【0019】このような自立機構部14によれば、前記
回動板17が回動して所定位置、すなわちボール19,
19の位置に回動されてくると、回動板17の係止片1
7a,17aはボール19により板15側へ押圧され
て、回動板17はその位置で係止状態を保持することが
できる。すなわち、この回動板17の係止片17a,1
7aがボール19,19により押圧されて係止する位置
と、便座が便器上に起立する位置とが一致するように予
め設定しておけば、便座は起立状態で板バネ18のバネ
力により、その自立状態を保持することができるものと
なる。すなわち、便座が起立された時に前記回動板17
の係止片17a,17aが押圧されて節度感が与えら
れ、起立状態を保持し、再び便座を閉じる時には節度感
をもって係止片17a,17aがボール19,19から
離反して、前記内環6のゆっくりとした回動によりスロ
ーダウン状態で閉止されることとなる。
【0020】
【発明の効果】本発明の便座のスローダウン機構は、便
器のヒンジ部に設けられたスローダウン機構本体を構成
するケース内には内環が回動可能に設けられ、該内環に
便座側から取付軸が挿入嵌合されているとともに、前
ケースの裏面には蓋板が被せられ、該蓋板の外側に
は、前記内環に連結されて、前記便座の開閉により前記
取付軸を介し内環とともに回動する両端部に係止片が形
成された回動板が配設され、該回動板の外側には、前記
ケースの裏面に固定されて、前記便座の起立状態時に
動板の係止片をボールを介し前記蓋板側へ押圧する板バ
ネが設けられていることにより、簡単な構造でスローダ
ウン機構本体の裏面にコンパクトに小スペースで取付け
て便座の自立機構を構成することができ、便座が起立す
る時に板バネでボールを介し回動板を挟圧して、便座の
起立状態時に節度感を与えることができ、スローダウン
機構本体にコンパクトに後付けが可能であり、スローダ
ウンに良好な節度感が得られる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による便器におけるスローダ
ウン機構の分解斜視図。
【図2】図1に示したスローダウン機構本体の便座スロ
ーダウン部と便蓋スローダウン部の分解斜視図。
【図3】図1に示した便座取付軸と便蓋取付軸の便座ス
ローダウン部及び便蓋スローダウン部の内環に対する嵌
合状態を示す断面図。
【図4】スローダウン機構本体のケースの裏側から取付
けられる自立機構部の分解斜視図。
【図5】図1に示したスローダウン機構の便器への取付
形態の一例を示す平面図。
【図6】図5の別例を示す平面図。
【図7】図5のさらに別例を示す平面図。
【符号の説明】
1 スローダウン機構 2 便座取付軸 3 便蓋取付軸 2c,3c リング溝 3d リブ 4 スローダウン機構本体 5 外環 6,7 内環 9 便座スローダウン部 10 便蓋スローダウン部 14 自立機構部15 蓋板 17 回動板 17a 係止片 18 板バネ 18a 押圧弾性部 18d ボール孔 19 ボール 20 保持板 A 便器本体 B1,B2,B3 ヒンジ部 C 便蓋 O オーリング

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 便器のヒンジ部に設けられたスローダウ
    ン機構本体を構成するケース8内には内環6が回動可能
    に設けられ、該内環6には便座側から取付軸2が挿入嵌
    合されているとともに、前記ケース8の裏面には蓋板1
    5が被せられ、該蓋板15の外側には、前記内環6に連
    結されて、前記便座の開閉により前記取付軸2を介し
    環6とともに回動する両端部に係止片17a,17aが
    形成された回動板17が配設され、該回動板17の外側
    には、前記ケース8の裏面に固定されて、前記便座の起
    立状態時に回動板17の係止片17a,17aをボール
    19,19を介し前記蓋板15側へ押圧する板バネ18
    設けられていることを特徴とする便座のスローダウン
    機構。
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