JP3394384B2 - アルカリ洗浄時に剥離できるラベル用原紙の製造方法 - Google Patents

アルカリ洗浄時に剥離できるラベル用原紙の製造方法

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JP3394384B2 JP07014496A JP7014496A JP3394384B2 JP 3394384 B2 JP3394384 B2 JP 3394384B2 JP 07014496 A JP07014496 A JP 07014496A JP 7014496 A JP7014496 A JP 7014496A JP 3394384 B2 JP3394384 B2 JP 3394384B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の詳細な説明】本発明は、セルロースパルプを中
性抄紙した原紙の表面に、酸性物質をサイズプレスして
原紙の表面pHを4.0〜4.5にしたアルカリ洗浄時
に剥離できるラベル用原紙に関する。更に詳しくは、ビ
ールラベルの冷水保存時の剥離がなく、アルカリ洗浄し
た場合にラベルの形を崩さず剥離されるように改善した
アルカリ洗浄時に剥離できるラベル用原紙に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に、中性抄紙された原紙の表面pH
は6.5〜8.5であり、その原紙表面にサイズされる
サイズ液は、澱粉、表面サイズ剤、表面紙力剤、導電
剤、滑剤及び顔料等を含有するものである。一般にサイ
ズ液を紙の特性上必要な効果を期待して、種々の澱粉と
の混合液が使用されている。
【0003】一般に、ビールラベル用紙としては、印刷
及び印刷加工に適した不透明度を有するものであり、耐
水性、糊付け適性に優れたもので糊付けに際しては、原
紙の表面pHで糊の固化を促進し、冷水保持時でのラベ
ル剥離がなく、更に瓶のアリカリ洗浄時にはラベル形を
崩さず剥離ができることを要求されている。
【0004】ビール瓶への貼付としては、ポリアミド化
合物、酢酸ビニル、カゼインの混合物が用いられてい
る。
【0005】しかしながら、中性抄紙された原紙では表
面pHが6.5〜8.5となっているため、ラベルを瓶
に貼付ける糊の固化が進まず、冷水保存時の剥離が早く
なり、また、洗浄時のラベルは溶解して形を崩し、洗浄
液の処理に手間が掛かる問題が生じている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
を解決することを課題とし、冷水保存時のラベル剥離が
なく、更に瓶のアルカリ洗浄時にはラベルの形を崩さず
剥離が容易であるラベルに適したアルカリ洗浄時に剥離
できるラベル用原紙の製造方法を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、炭酸カ
ルシウムを填料の一部として用いて中性抄紙した原紙の
上に、澱粉とシュウ酸、塩化アルミ、硫酸バンドのいず
れか1種の酸性物質からなるサイズ液をサイズプレス
し、原紙上の表面pHを4.0〜4.5に保持したこと
を特徴とするアルカリ洗浄時に剥離できるラベル用原紙
である。
【0008】
【発明の実施の形態】澱粉に添加する酸性物質として
は、シュウ酸、塩化アルミ、硫酸バンド等が挙げられ
る。抄紙機サイズプレスでのサイジングにおいては、ロ
ール腐食、安全性、コスト面で硫酸バンドを用いるのが
好ましい。澱粉溶液に添加される酸性物質の添加量は、
原紙表面のpHが4.0〜4.5の範囲になるように添
加すればよいが、固形分濃度3重量%以上の澱粉溶液に
対して、酸性物質を2重量%以上混合すればよい。
【0009】本発明に用いられる澱粉としては、酸化澱
粉、カチオン化澱粉、エステル化澱粉、ヒドロキシエチ
ル澱粉、酵素変性澱粉等の変性澱粉が用いられる。サイ
ズ液の澱粉濃度は固形分で3重量%以上の溶液である。
【0010】本発明に用いられる中性抄紙した原紙とし
ては、印刷時の不透明性保持のため、パルプ絶乾重量に
対して10〜25重量%の填料を添加するものであり、
填料中にパルプ絶乾重量に対して重質炭酸カルシウムま
たは軽質炭酸カルシウムを1重量%以下含有させるもの
である。
【0011】炭酸カルシウム以外の填料としては、通常
抄紙系で使用されるタルク、クレー、カオリン、焼成カ
オリン、酸化チタン、水酸化アルミニウム、合成シリケ
ートあるいは有機顔料等が用いられ、炭酸カルシウムと
併用して用いられる。
【0012】本発明の原紙には、通常抄紙で用いられて
いる添加剤、例えば、内添サイズ剤(アルケニルコハク
酸無水物、中性ロジン、アルキルケテンダイマー)、乾
燥紙力増強剤(ポリアクリルアミド、澱粉誘導体、ポリ
ビニールアルコール誘導体)、消泡剤、染料、着色顔
料、蛍光剤、湿潤紙力向上剤、濾水性向上剤および歩留
まり向上剤を用いることができる。
【0013】本発明のビールラベル原紙としての特性を
有するには、添加剤としてパルプ絶乾重量当り、内添サ
イズ剤としてはアルキルケテンダイマー(AKD)を
0.1〜0.3重量%、乾燥紙力増強剤としてはカチオ
ン化澱粉を0.3〜1.5重量%、ポリアクリルアミド
を0.1〜1.0重量%を用いて抄紙することが好まし
い。
【0014】本発明の原紙には、通常抄紙で用いられて
いる添加剤、例えば、消泡剤、染料、着色顔料、蛍光
剤、湿潤紙力増強剤、濾水性向上剤および歩留まり向上
剤を用いることができる。
【0015】
【実施例】以下に、本発明を実施例により詳細に説明す
る。 実施例1 広葉樹クラフトパルプ(LBKP)80重量%と針葉樹
クラフトパルプ(NBKP)20重量%の混合試料をカ
ナディアン・スタンダード・フリーネスで450mlに
なるまで叩解し、パルプスラリーを作成した。これに重
質炭酸カルシウム1重量%、タルク9重量%、AKDサ
イズ剤0.15重量%(日本PMC株式会社:AS−2
63)、カチオン化澱粉0.45重量%(ナショナルス
ターチ株式会社:Cato3210)、歩留まり向上剤
0.02重量%(栗田工業株式会社:ハイホルダー30
1)、ポリアキリルアミド0.2重量%(日本PMC株
式会社:WS−570)を添加し、水で希釈して1%ス
ラリーとした。このスラリーを長網式抄紙機にて抄紙し
坪量60g/m2の原紙を得た。得られた原紙に、固形
分濃度6%の熱化学変性澱粉(日本食品化工株式会社:
MS−5300)溶液に対して、硫酸バンドを7.2%
添加してサイズ液を調整し、該サイズ液をサイズプレス
で45g/m2となるように塗布した。原紙の表面pH
は4.3であった。上記原紙の片面に顔料として炭酸カ
ルシウム34重量部(備北粉化工業株式会社:ソフトン
2200)、カオリン56重量部(Engelhard
Corporation:ウルトラコート)、二酸化
チタン(株式会社トーケムプロダクツ:DIAWHIT
E TCA−123)、バインダーとしてラテックス6
重量部(旭化成工業株式会社:旭化成ラテックスL−1
109)、ラテックス10重量部(日本合成ゴム株式会
社:JSR−0693)、酸化澱粉1重量部(日本食品
化工株式会社:MS−3600)、その他助剤として滑
剤0.05重量部(日新化学研究所:DEF−922
F)、界面活性剤0.12重量部(日本油脂株式会社:
プロノン#204)を配合した塗液を22g/m2塗工
しラベル用試験サンプルとした。
【0016】比較例1 実施例1のサイズ液に硫酸バンドを添加しない以外は、
実施例1と同様に行った。得られた原紙の表面pHは
7.2であった。
【0017】比較例2 実施例1のサイズ液に対し硫酸バンドを3%添加した以
外は、実施例1と同様に行った。得られた原紙の表面p
Hは5.5であった。
【0018】実施例1、比較例1および比較例2で得ら
れた原紙を以下の方法で評価した。 (1)耐水性評価 原紙面にポリアミド化合物、酢酸ビニル、カゼインの混
合物である糊(鐘紡株式会社:インパーボ)を3g/m
2塗布してビール瓶に貼り付けた後、冷水に20日間浸
し剥離性を見た。 ○:剥離なし △:部分的剥離あり ×:完全剥離
【0019】(2)パルプ化評価 パルプ化とは、洗瓶時4%苛性ソーダ液(80℃)でラ
ベルを剥す時に、ラベルの形が崩れモロモロになる状態
を言う。 ○:パルプ化なし △:部分的にパルプ化 ×:パルプ化
【0020】
【表1】
【0021】
【発明の効果】本発明の方法によって製造された原紙
は、ビールラベルとして、冷水保存時の剥離性がなく、
アルカリ洗浄した時にラベルの形を崩さず除去ができ
る。更に、ビールラベルに限らず、瓶に同様の方法で貼
り付けたラベルについても同様の効果が期待される。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭酸カルシウムを填料の一部として用い
    て中性抄紙した原紙の上に、澱粉とシュウ酸、塩化アル
    ミ、硫酸バンドのいずれか1種の酸性物質からなるサイ
    ズ液をサイズプレスし、原紙上の表面pHを4.0〜
    4.5に保持したことを特徴とするアルカリ洗浄時に剥
    離できるラベル用原紙
  2. 【請求項2】 固形分濃度3重量%以上の澱粉溶液に対
    して、酸性物質を2重量%以上混合したサイズ液をサイ
    ズプレスする請求項1記載のアルカリ洗浄時に剥離でき
    るラベル用原紙
JP07014496A 1996-03-26 1996-03-26 アルカリ洗浄時に剥離できるラベル用原紙の製造方法 Expired - Fee Related JP3394384B2 (ja)

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