JP3394277B2 - シンターケーキ支持焼結法およびその機能を有する焼結パレット - Google Patents

シンターケーキ支持焼結法およびその機能を有する焼結パレット

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JP3394277B2
JP3394277B2 JP32144392A JP32144392A JP3394277B2 JP 3394277 B2 JP3394277 B2 JP 3394277B2 JP 32144392 A JP32144392 A JP 32144392A JP 32144392 A JP32144392 A JP 32144392A JP 3394277 B2 JP3394277 B2 JP 3394277B2
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pallet
sintering
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政美 藤本
忠弘 稲角
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Nippon Steel Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高炉等で製銑するに際
して原料となる焼結鉱の焼結法およびそれに用いる焼結
パレットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の焼結鉱製造工程を図5に示す。
【0003】従来の焼結鉱製造方法によれば、主原料の
鉱石はヤードから鉱石ホッパー9に、副原料の石灰石は
ホッパー7に、燃料であるコークスはホッパー8に運ば
れる。鉱石、石灰石、コークスは各々のホッパーから切
り出され、返鉱ホッパー6から切り出された返鉱ととも
にミキサー10で調湿、造粒し、原料となる。造粒した
原料1はサージホッパー2に搬送し、貯蔵された後、ド
ラムフィーダー3から切り出し、シュート4を介してパ
レット12に装入し、充填層5を形成する。鉄鉱石を主
原料とする焼結鉱製造の場合、充填層5の厚さは通常6
00mm程度である。
【0004】この充填層5の表層のコークスに点火炉1
1でガスの燃焼熱により点火し、下方に空気を吸引しな
がらコークスを燃焼させ、この燃焼熱で上層から下層に
かけて順次原料を焼結する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来法(以
下、従来法とは前述した方法をいう)によると、原料充
填層下層は焼結が終了した焼結パレットの一体化した焼
結塊(以下、シンターケーキという)による重みを受
け、圧縮され高嵩密度化する。このため通気が悪くな
り、また通気の不均一化が生じる。このようなことから
原料充填層への空気の吸引量が低下すること、通気むら
が生じることなどからコークスの燃焼速度が小さくな
り、また燃焼むらが起きる。結果として焼結速度が小さ
くなり、また歩留(5mm以上の成品の収率)が低下す
るため生産性が低下する問題がある。
【0006】生産性の低下を解決する方法として、原料
充填層の通気を改善する目的で原料を粗粒化するための
バインダーとして生石灰を添加する方法などがある。し
かし、生石灰は高価で製造コストが高くなる問題点を残
している。
【0007】また、特開平2−254125号公報に
は、シンターケーキの荷重を解消し、焼結層の通気改善
により生産性を向上させる技術として、スタンドによる
シンターケーキ支持焼結法が開示されている。このシン
ターケーキ支持焼結法では、支持スタンドの頂上部まで
焼結が進行すると、シンターケーキは支持スタンドの上
端部で支えられ、下層の原料充填層に荷重が掛からず、
焼結層の通気が改善される。
【0008】しかし、このスタンドによるシンターケー
キ支持焼結法はパレット側壁近傍も同じように通気が改
善されるため、シンターケーキ支持をしない従来法と比
べて更に側壁近傍の焼結が中央部より速くなり、十分に
焼結されなくなるため強度と歩留が低下する問題を残し
ている。
【0009】本発明は、これらの欠点を解決する焼結法
及び焼結パレットを提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の焼結法は、下
吸引式焼結機を用いて焼結する際に、シンターケーキ支
持スタンドを、焼結パレット上に2列以上設置し、か
つ、パレット中央部の支持スタンドと支持スタンドとの
中央部支持スタンド間隔より、支持スタンドとパレット
側壁との側壁部支持スタンド間隔が大きくなるように調
整して設けた焼結パレット上に焼結原料を装入して焼結
することを特徴とするシンターケーキ支持焼結法であ
【0011】また、本発明の焼結パレットは、下方吸引
式焼結機の焼結パレットにおいて、シンターケーキ支持
スタンドを、焼結パレット上に2列以上設置し、かつ、
パレット中央部の支持スタンドと支持スタンドとの中央
部支持スタンド間隔より、支持スタンドとパレット側壁
との側壁部支持スタンド間隔が大きくなるように調整し
て設けたことを特徴とするシンターケーキ支持機能を有
する焼結パレットである
【0012】
【実施例】焼結工程は図5に示した従来法と同じとし、
充填層厚は600mmとした。
【0013】実施例1 本発明の実施例である支持スタンドを設置したパレット
を図1に示す。
【0014】パレット幅方向に支持スタンド21aと支
持スタンド22bとの2列を設置した。支持スタンド2
1aとパレット側壁22a、支持スタンド21bとパレ
ット側壁22bとの側壁部支持スタンド間隔24a、2
4bは150cmとした。パレット中央部の支持スタン
ド21aと支持スタンド21bとの中央部支持スタンド
間隔23aは100cm、パレット幅25は400cm
とした。支持スタンド21aと支持スタンド21bの高
さは充填層厚600mmの70%の420mmとし、焼
結機を回動する全パレットに支持スタンド21a、21
bを設置した。
【0015】中央部支持スタンド間隔23aは100c
mと小さく、この間のシンターケーキは支持スタンド2
1a、21bで全面に渡って支持される。一方、側壁部
支持スタンド間隔24a、24bは150cmと大き
く、支持スタンド21a、21bに近いシンターケーキ
は支持されるが、パレット側壁22a、22bに近くな
るほど支持されなくなる。このため、パレット側壁22
a、22bに近くなるほどシンターケーキの荷重が下層
の焼結層に掛かり、通気が阻害される。しかし、このパ
レット側壁に近い焼結層は通常は通気が過剰になる領域
であり、本発明による通気の阻害は結果的にパレット中
央部との通気差を小さくし、パレット幅方向に通気が均
一化する。
【0016】実施例1におけるパレット幅方向の風速分
布を図2に示した。従来法と比較して、パレット幅方向
に通気が均一化した。このため、パレット幅方向に焼結
が均一化し、歩留が高くなり、また通風量が多くなった
ため焼結時間が短くなった。実施例1における生産性は
従来法の31.5t/d/m2 より7.7t/d/m2
高い39.2t/d/m2 と大幅に向上した。
【0017】実施例2 本発明の他の実施例である支持スタンドを設置したパレ
ットを図3に示す。
【0018】パレット幅方向に支持スタンド21a、2
1b、21cと3列設置した。支持スタンド21aとパ
レット側壁22a、及び支持スタンド21cとパレット
側壁22bとの側壁部支持スタンド間隔24a、24b
は150cmとした。パレット中央部の支持スタンド2
1aと支持スタンド21b、及び支持スタンド21bと
支持スタンド21cとの中央部支持スタンド間隔23
a、23bは100cm、パレット幅25は500cm
とした。支持スタンド21a、21b、21cの高さは
充填層厚600mmの70%の420mmとし、焼結機
を回動する全パレットに支持スタンド21a、21b、
21cを設置した。
【0019】中央部支持スタンド間隔23a、23bは
100cmと小さく、この間のシンターケーキは支持ス
タンド21a、21b、21cで全面に渡って支持され
る。一方、側壁部支持スタンド間隔24a、24bは1
50cmと大きく、支持スタンド21a、21cに近い
シンターケーキは支持されるが、パレット側壁22a、
22bに近くなるほど支持されなくなる。このため、パ
レット側壁22a、22bに近くなるほどシンターケー
キの荷重が下層の焼結層に掛かり、通気が阻害される。
しかし、このパレット側壁に近い焼結層は通常は通気が
過剰になる領域であり、本発明による通気の阻害は結果
的にパレット中央部との通気差を小さくし、パレット幅
方向に通気が均一化する。
【0020】実施例2におけるパレット幅方向の風速分
布を図4に示した。従来法と比較して、パレット幅方向
に通気が均一化した。このため、パレット幅方向に焼結
が均一化し、歩留が高くなり、また通風量が多くなった
ため焼結時間が短くなった。実施例2における生産性は
従来法の31.5t/d/m2 より7.0t/d/m2
高い38.5t/d/m2 と大幅に向上した。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、下層の原料充填層の通
気と歩留が改善され、生産性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の焼結パレットの例を示す図である。
【図2】実施例におけるパレット幅方向の風速分布を示
す図である。
【図3】本発明の焼結パレットの例を示す図である。
【図4】実施例におけるパレット幅方向の風速分布を示
す図である。
【図5】従来の焼結鉱製造工程を示す図である。
【符号の説明】
1 原料 2 サージホッパー 3 ドラムフィーダー 4 シュート 5 充填層 6 返鉱ホッパー 7 石灰石ホッパー 8 コークスホッパー 9 鉱石ホッパー 10 ミキサー 11 点火炉 12 パレット 21a,21b,21c 支持スタンド 22a,22b パレット側壁 23a,23b 中央部支持スタンド間隔 24a,24b 側壁部支持スタンド間隔 25 パレット幅 26 火格子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C22B 1/00 - 61/00 F27B 21/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下方吸引式焼結機を用いて焼結する際
    に、シンターケーキ支持スタンドを、焼結パレット上に
    2列以上設置し、かつ、パレット中央部の支持スタンド
    と支持スタンドとの中央部支持スタンド間隔より、支持
    スタンドとパレット側壁との側壁部支持スタンド間隔が
    大きくなるように調整して設けた焼結パレット上に焼結
    原料を装入して焼結することを特徴とするシンターケー
    キ支持焼結法。
  2. 【請求項2】 下方吸引式焼結機の焼結パレットにおい
    て、シンターケーキ支持スタンドを、焼結パレット上に
    2列以上設置し、かつ、パレット中央部の支持スタンド
    と支持スタンドとの中央部支持スタンド間隔より、支持
    スタンドとパレット側壁との側壁部支持スタンド間隔が
    大きくなるように調整して設けたことを特徴とするシン
    ターケーキ支持機能を有する焼結パレット。
JP32144392A 1992-11-06 1992-11-06 シンターケーキ支持焼結法およびその機能を有する焼結パレット Expired - Lifetime JP3394277B2 (ja)

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